JPH0740494A - 複合材料並びに伸縮性複合材料及びその製造方法 - Google Patents

複合材料並びに伸縮性複合材料及びその製造方法

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JPH0740494A
JPH0740494A JP5185380A JP18538093A JPH0740494A JP H0740494 A JPH0740494 A JP H0740494A JP 5185380 A JP5185380 A JP 5185380A JP 18538093 A JP18538093 A JP 18538093A JP H0740494 A JPH0740494 A JP H0740494A
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幹雄 鈴木
Taeko Kanai
妙子 金井
Masao Kurahashi
昌男 倉橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主として、吸収性物品の弾性材料として用い
られ、その加工時には、延びの問題を有せず、また加工
後製品組み込み後には充分な弾性を有するものとなりう
る、複合材料並びに伸縮性複合材料及びその製造方法を
提供すること。 【構成】 複合材料並びに伸縮性複合材料及びその製造
方法は、線状または帯状の非伸張状態の熱収縮性材料
と、ヤング率が1×108 Pa以上且つ5%歪の応力が
500g/25mm巾〜5000g/25mm巾であっ
て該熱収縮性材料の巾よりも巾広の非伸張状態のシート
状材料とを、非接着領域を設けて面接着、線接着または
点接着して構成された複合材料にエネルギーを加えて上
記熱収縮性材料を収縮させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、使い捨てオ
ムツ等の吸収性物品に利用される複合材料並びに伸縮性
複合材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】吸収性
物品は、通常、弾性体が組み込まれて構成されている。
該弾性体は、吸収性物品に組み込まれる際、製造ライン
上で伸張させられた状態で吸収性物品に組み込まれるこ
とが多いが、弾性体は伸張状態で組み込まれるため、そ
の伸張率にばらつきが生じる。そのため吸収性物品は弾
性体部分の物性が一定にならず、製品性能上安定性に劣
るものとなる。また、製造ライン上で、伸張させた状態
の弾性体を吸収性物品に組み込むため、吸収性物品の製
造工程や設備が複雑になる上、その生産速度が低下する
という問題が生じる。
【0003】これらのような問題を解決するため、従来
から種々の試みがなされ、これまでに、特公平4−64
701号公報、特開昭59−144601号公報、特開
昭60−17101号公報、特開昭60−250935
号公報、特開昭63−112714号公報及び特表昭6
4−500361号公報等に開示された技術が提供され
ている。
【0004】しかしながら、特公平4−64701号公
報に記載された技術では、伸縮性素材を、ライン上で高
温延伸した後、室温で冷却して製品に組み込むため、伸
縮性素材の伸縮率のばらつき等の問題があり、高速生産
には適さない。特開昭59−144601号公報に記載
された技術では、弾性体は収縮前も弾性を有しており、
加工時のテンションによって伸ばされてしまうため、上
記特公平4−64701号公報に記載された技術と同様
の問題点を有している。特開昭60−17101号公報
に記載された技術では、熱収縮性材料としてEPゴムを
配合したEVAゴムエラストマーを用いて、製造ライン
上でそのEVAゴムエラストマーを延伸固定している
が、この熱収縮性材料は、延伸しても完全にゴムの性質
がなくなるわけではなく、加工時のテンションによって
伸びてしまうという問題を有している。
【0005】特開昭60−250935号公報に記載さ
れた技術では、熱収縮性材料として、ポリアミドとポリ
エーテルとが交互に繰り返されるブロック共重合体から
なるエラストマーを用いているため、上記EPゴムを配
合した上記EVAゴムエラストマーを用いた時と同様の
問題を有している。
【0006】特開昭63−112714号公報に記載さ
れた技術は、強固な補強部材を貼りつけ固定化し、これ
を機械的に処理することで弾性シャーリング化している
ものであるが、その補強部材は、通常、その強度が大き
すぎると収縮後の伸縮性が低下し、例えば、永久歪みが
大きくなる、ヒステリシスが大きくなる等の問題を有し
ている。また、その補強部材は、機械的に支持体に固定
されるため、固定している間に伸びてしまったり、ベル
トに固定する操作が必要なため、高速生産性の点でも問
題を有している。
【0007】特表昭64−500361号公報には、非
収縮時は非弾性的であり収縮時に弾性体となるエラスト
マーを用い、これをオムツに組み込んだ後に熱収縮させ
て、オムツに弾性領域を付与することが記載されてい
る。しかしながら、非収縮時に非弾性的であるとはいう
ものの、弾性体の材料がエラストマーである限り、非収
縮時であっても、加工時のテンションによる伸びの問題
は解消し得ない。
【0008】従って、本発明の目的は、主として、吸収
性物品の弾性材料として用いられ、その加工時には、延
びの問題を有せず、また加工後製品組み込み後には充分
な弾性を有するものとなりうる、複合材料並びに伸縮性
複合材料及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を行った結果、特定の熱収縮性材料と特定のシート状材
料とを特定手段で複合した複合材料を熱収縮させること
により、上記目的を達成し得る伸縮性複合材料が得られ
ることを知見した。本発明は、上記知見に基づいてなさ
れたもので、線状または帯状の熱収縮性材料と、ヤング
率が1×108 Pa以上且つ5%歪の応力が500g/
25mm巾〜5000g/25mm巾であって該熱収縮
性材料の巾よりも巾広のシート状材料とが、非接着領域
を設けて面接着、線接着または点接着されてなる、複合
材料を提供するものである。
【0010】また、本発明は、線状または帯状の非伸張
状態の熱収縮性材料と、ヤング率が1×108 Pa以上
且つ5%歪の応力が500g/25mm巾〜5000g
/25mm巾であって該熱収縮性材料の巾よりも巾広の
非伸張状態のシート状材料とを、非接着領域を設けて面
接着、線接着または点接着して構成された複合材料、即
ち、本発明の上記複合材料にエネルギーを加えて上記熱
収縮性材料を収縮させてなる、伸縮性複合材料を提供す
るものである。
【0011】更に、本発明は、本発明の伸縮性複合材料
の好ましい製造方法として、線状または帯状の非伸張状
態の熱収縮性材料と、ヤング率が1×108 Pa以上且
つ5%歪の応力が500g/25mm巾〜5000g/
25mm巾であって該熱収縮性材料の巾よりも巾広の非
伸張状態のシート状材料とを、非接着領域を設けて面接
着、線接着または点接着して複合材料を構成し、次いで
該複合材料に上記熱収縮性材料が収縮するに十分なエネ
ルギーであって且つ上記熱収縮性材料が結晶溶融を起こ
さない程度のエネルギーを加えて上記熱収縮性材料を収
縮させる、伸縮性複合材料の製造方法を提供するもので
ある。
【0012】以下に本発明の複合材料並びに伸縮性複合
材料及びその製造方法について詳述する。先ず、本発明
の複合材料について詳述する。本発明の複合材料を構成
する熱収縮性材料は、その形状が、線状又は帯状であ
り、その厚みは、好ましくは20〜200ミクロン、さ
らに好ましくは30〜150ミクロンである。上記熱収
縮性材料の厚みが20ミクロン未満では、熱収縮性材料
及びシート状材料から構成される複合材料が、その製造
時における延伸工程で破断したり、熱収縮時に溶融破断
したりする恐れがあり、また熱収縮後においては、その
複合材料の応力が低くなり、永久歪みも大きくなり、ま
た、200ミクロン超では複合材料の熱収縮後の応力が
高くなるため、吸収性物品等に組み入れた場合、ギャザ
ー等に用い難いため、好ましくない。また、上記熱収縮
性材料の巾は、後述するシート状材料の巾よりも狭くし
てあれば良く、好ましくは2〜100ミリ、更に好まし
くは3〜50ミリである。
【0013】上記熱収縮性材料としては、オレフィン系
材料、スチレン系材料、またはウレタン系材料の熱可塑
性樹脂が挙げられ、これらの熱可塑性樹脂は、その樹脂
の結晶溶融温度よりも低い温度で延伸後、室温まで冷却
した際に、伸張状態を保持できるものであれば、特に制
限されず、例えば、特開昭60−13101号公報にお
いて用いられているオレフィン系樹脂や特開昭60−2
50935号公報において用いられているポリアミドと
ポリエーテルとからなるブロック共重合体エラストマ
ー、スチレン系ブロックポリマー、オレフィン系熱可塑
性樹脂とテルペン系樹脂とのポリマーブレンドからなる
エラストマー、各種分子量の異なる熱可塑性ウレタン樹
脂とオレフィン系樹脂とのブレンドからなるエラストマ
ー及びオレフィン系エラストマーとオレフィン系樹脂と
のブレンド物等が挙げられる。これらの熱収縮性材料の
内、オレフィン系エラストマーとオレフィン系樹脂との
ブレンド物が好ましい。
【0014】また、上記熱収縮性材料は、そのヤング率
が、好ましくは1×107 〜1×108 Pa(パスカ
ル)、更に好ましくは1×107 〜7×107 Paのも
のである。上記ヤング率が1×107 Pa未満では、熱
収縮性材料及びシート状材料から構成される複合材料
が、その製造時における延伸工程で破断したり、熱収縮
時に溶融破断したりする恐れがあり、また熱収縮後にお
いては、その複合材料の応力が低くなり、永久歪みも大
きくなる。また、ヤング率が1×108 Pa超では、複
合材料の熱収縮後の応力が高くなるため、吸収性物品等
に組み入れた場合、ギャザー等に用い難い。尚、本発明
の複合材料を構成する熱収縮性材料としては、熱収縮性
を有し且つ熱収縮後も弾性を有するものであれば使用で
きるが、特に、熱収縮性に優れ且つ熱収縮後の永久歪み
及びヒステリシス損失等の小さいものが好ましい。
【0015】本発明の複合材料を構成するシート状材料
は、ヤング率が、1×108 Pa以上且つ5%歪の応力
が500g/25mm巾〜5000g/25mm巾のも
のであり、好ましくはヤング率1×108 〜1×1010
Pa且つ5%歪応力が500〜4000g/25mm
巾、更に好ましくはヤング率1×108 〜1×109
a且つ5%歪応力が500〜3000g/25mm巾の
ものである。上記シート状材料のヤング率が1×108
Pa未満且つ5%歪の応力が500g/25mm巾未満
では、加工時に複合材料が伸びてしまい伸張率のバラツ
キが生じてしまい、5000g/25mm巾超では、熱
収縮阻害を起こしたり収縮後に永久歪み及びヒステリシ
ス損失が大きくなる。
【0016】上記シート状材料の厚みは、好ましくは5
〜20ミクロン、更に好ましくは5〜15ミクロンであ
るが、弾性率の大きいシート状材料程薄く、弾性率の小
さいもの程厚くされることが好ましい。上記厚みが5ミ
クロン未満では、加工的に複合材料を製造することが困
難となり、また20ミクロン超では、上記シート状材料
の収縮阻害が生じたり、収縮後のギャザーとしての物性
低下を引き起こしたりする恐れがあり、何れも好ましく
ない。また、上記シート状材料の巾は、前記熱収縮性材
料の巾よりも広く、前記熱収縮性材料の巾(熱収縮性材
料を複数用いる場合は、それらの合計巾)の1〜5倍程
度とすることが好ましい。このような上記シート状材料
の形状は、特に制限されないが、長方形又は帯状とする
ことが好ましい。
【0017】また、上記シート状材料としては、前記物
性を満たすもの、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン及びセロ
ファン等が挙げられる。また、上記シート状材料として
は、前記物性を満たすものであれば、紙、布及びその他
の複合材料等も使用することができる。
【0018】本発明において用いられる熱収縮性材料及
びシート状材料のヤング率及びその応力の測定は、下記
の方法により行った。即ち、25mm巾のサンプルをチ
ャック間100mmで300mm/minの速度で引っ張
り、その時のサンプルの応力−歪曲線を作成し、5%歪
みでのサンプルの応力をその応力−歪曲線から求める。
また、上記応力−歪曲線が直線関係となる領域、即ち、
フックの法則が成り立つ領域(歪みが1%前後)におい
て、その直線の傾きからサンプルのヤング率を求める。
尚、ヤング率を求めるためのサンプル断面積は、使用し
た熱収縮性材料とシート状材料との断面積の合計とし
た。
【0019】本発明の複合材料を得るには、線状または
帯状の熱収縮性材料と、ヤング率が1×108 Pa以上
且つ5%歪の応力が500g/25mm巾〜5000g
/25mm巾であって該熱収縮性材料の巾よりも巾広の
シート状材料とを、非接着領域を設けて面接着、線接着
または点接着により接着する。上記の面接着、線接着ま
たは点接着の接着方法は、特に制限されないが、例え
ば、ホットメルト粘着剤、エマルジョン系粘着剤及び溶
剤系粘着剤を用いて接着する方法や、ウレタン系樹脂等
の反応型粘着剤を用いて接着する方法、またヒートシー
ルや超音波シールを用いて接着する方法等が挙げられ
る。熱収縮性材料とシート状材料とを複合する際の形態
は、図1(a)に示す如く、二枚のシート状材料で熱収
縮性材料を挟むようにすることが好ましい。尚、上記の
面接着、線接着または点接着の態様については、後述の
実施例に基づいて詳述する。
【0020】次に、本発明の伸縮性複合材料及びその製
造方法について、その好ましい実施態様に基づき詳述す
る。本発明の伸縮性複合材料は、上述した本発明の複合
材料にエネルギーを加えて、該複合材料を構成している
熱収縮性材料を収縮させてなるものである。このように
熱収縮性材料を収縮させて得られる伸縮性複合材料は、
そのヤング率が、好ましくは1×106 〜5×107
a、更に好ましくは、1×106 〜3×10 7 Paであ
る。また、上記伸縮性複合材料のヤング率は、熱収縮前
のヤング率の1/10未満、好ましくは1/20未満、
更に好ましくは1/40未満である。上記伸縮性複合材
料のヤング率が、熱収縮前の複合材料のヤング率の1/
10超であると、得られる伸縮性複合材料は、その伸縮
性を発揮し難い。
【0021】而して、上述した本発明の伸縮性複合材料
を製造するには、上述した本発明の複合材料に、該複合
材料を構成している熱収縮性材料が収縮するに十分なエ
ネルギーであって且つ該熱収縮性材料が結晶溶融を起こ
さない程度のエネルギーを加えて該熱収縮性材料を収縮
させれば良い。
【0022】上記エネルギーとしては、熱、赤外線、電
子線、紫外線等が挙げられ、熱収縮性材料を収縮させる
ことができるエネルギーであれば、特に制限されない
が、エネルギーを加える際の簡便性の点から、オーブン
等による加熱が好ましい。尚、エネルギーとして、オー
ブンを用い、熱収縮性材料としてオレフィン系樹脂を用
いる場合、40〜100℃の温度で10〜500秒加熱
することが好ましい。また、本発明の伸縮性複合材料を
製造する際に加えられるエネルギーは、熱収縮性材料が
結晶溶融を起こさない程度のもので、複合材料の形態及
び該熱収縮性材料の目的とする収縮度に応じて適度な強
さ(量)のものを選定することにより、熱収縮性材料の
収縮度を所望の値にコントロールできるが、その収縮度
(収縮後の長さ)が、収縮前の1/2〜1/3となるよ
うにエネルギーを加えるのが好ましい。
【0023】上述のようにしてエネルギーを加えられた
複合材料は、シート状材料上に非接着領域を設けて熱収
縮性材料を接着してあるため、該熱収縮性材料が収縮す
る際、シート状材料が撓み伸縮性複合材料となる。ま
た、該伸縮性複合材料の応力は、複合材料を構成する熱
収縮性材料の巾及び厚みを適宜選択することにより、所
望の値にコントロールできるが、100g/25mm巾
〜400g/25mm巾となるようにするのが好まし
い。
【0024】
【実施例】以下、本発明の複合材料並びに伸縮性複合材
料及びその製造方法の実施例を図面を参照して説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。図1
(a)は本発明の複合材料の一実施例を示す平面図、図
1(b)は図1(a)上のX−X線における縦断面図、
図2は図1(a)の複合材料から得られた伸縮性複合材
料の一実施例を示す縦断面図である。本実施例の複合材
料1は、3本の帯状の熱収縮性材料2、2、2と、該熱
収縮性材料2、2、2を挟んだ2枚のシート状材料3、
3とが、接着剤4により非接着領域5及び接着領域6を
設けて面接着されて構成されている。
【0025】本実施例について更に説明すると、1本の
熱収縮性材料2の巾は3〜10mmであり、シート状材
料3の巾は10〜50mmであり、図1(a)上、隣接
する熱収縮性材料2同士の間隔mは2〜5mmであり、
巾nは3〜5mmである。尚、上記間隔m及び上記巾n
は、熱収縮性材料2の数及び巾、並びにシート状材料3
の巾により変動するが、シート状材料3の巾は、熱収縮
性材料の合計巾の約1〜5倍とされる。
【0026】また、非接着領域5の長さAは3〜5mm
であり、接着剤4の接着領域6の長さBは1〜3mmで
あり、これらは、図示の如く繰返しパターンを形成して
いる。 尚、上記の接着領域6の接着態様は、面接着に
変えて点接着又は線接着としても良いが、熱収縮性材料
2の数及び巾、並びにシート状材料3の巾の如何に拘わ
らず、上記A及びBの長さ(点接着の場合にはその直径
の長さ)は、上記範囲から選択することができる。
【0027】しかし、(上記Bの長さの合計)/(上記
Aの長さの合計)=1/5〜1/1として、繰返しパタ
ーンの態様を適宜変化させることもできる。また、熱収
縮性材料2の数は、1〜5本とすることができる。ま
た、複合材料1は、上述の何れの形態を選択する場合に
も、その熱収縮後のヤング率が、1×106 〜5×10
7 Paとなるように、上記熱収縮性材料2の巾、厚さ及
び上記熱収縮性材料2の上記シート状材料3上への設置
間隔並び両者の接着態様を選択することが好ましい。
【0028】また、図2は図1(a)の複合材料から得
られた伸縮性複合材料10の一実施例を示す縦断面図
で、図2に示す伸縮性複合材料10は、図1(a)及び
(b)に示される複合材料1にエネルギーが加えられ、
該複合材料1の1/2に収縮されたものであり、引張力
を加えることにより、図1(a)の状態に伸張される。
次に本発明の複合材料及び伸縮性複合材料の具体的な実
施例を示す。
【0029】<実施例1>ホットメルト粘着剤を用い
て、図1(a)におけるAの値が3mmの非接着領域及
びBの値が1mmの接着領域の繰り返しパターンを施し
た巾3mm、厚さ40ミクロンのオレフィン系熱収縮性
材料3本、その間隔m及びnの値がそれぞれ5mm及び
3mmとなるようにして、巾25mm、厚さ5ミクロン
のPETフィルム二枚の間に挟み込んで面接着し、複合
材料を得た。このようにして得られた複合材料のヤング
率を測定した。その結果、ヤング率は1.3×109
aであり、延びの問題は生じないものであった。尚、上
記PETフィルムは、ヤング率1.3×109 Pa、5
%歪の応力2300g/25mm巾のものを用いた。
【0030】<実施例2>上記実施例1で得られた複合
材料を用いて、30秒間70℃のオーブン中で加熱して
熱収縮性材料を収縮させ、伸縮性複合材料を得た。この
ようにして得られた伸縮性材料について実施例1と同様
にして、ヤング率を測定した。その結果、ヤング率は
2.0×107 Paであり、十分な伸縮性を有したもの
であった。
【0031】<実施例3>オーブンでの加熱温度を60
℃とした以外は、実施例2と同様の条件により伸縮性複
合材料を得た。このようにして得られた伸縮性材料につ
いて実施例1と同様にして、ヤング率を測定した。その
結果、ヤング率は1.4×107 Paであり、十分な伸
縮性を有したものであった。
【0032】<実施例4>オーブンでの加熱温度を50
℃とした以外は、実施例2と同様の条件により伸縮性複
合材料を得た。このようにして得られた伸縮性材料につ
いて実施例1と同様にして、ヤング率を測定した。その
結果、ヤング率は1.0×107 Paであり、十分な伸
縮性を有したものであった。
【0033】<実施例5>オーブンでの加熱温度を40
℃とした以外は、実施例2と同様の条件により伸縮性複
合材料を得た。このようにして得られた伸縮性材料につ
いて実施例1と同様にして、ヤング率を測定した。その
結果、ヤング率は1.6×107 Paであり、十分な伸
縮性を有したものであった。
【0034】<実施例6>熱収縮性材料としてSEBS
(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共
重合体)、LDPE(低密度ポリエチレン)、テルペン
樹脂のポリマーブレンドからなるシート〕)3本を用い
た以外は実施例1と同様にして複合材料を得た。このよ
うにして得られた複合材料について実施例1と同様にし
て、ヤング率を測定した。その結果、ヤング率は1.3
×109 Paであり、延びの問題は生じないものであっ
た。
【0035】<実施例7>上記実施例6で得られた複合
材料を用いて、30秒間70℃のオーブン中で加熱して
熱収縮性材料を収縮させ、伸縮性複合材料を得た。この
ようにして得られた伸縮性複合材料について実施例1と
同様にして、ヤング率を測定した。その結果、ヤング率
は1.7×107 Paであり、十分な伸縮性を有したも
のであった。
【0036】
【発明の効果】本発明の複合材料は、主として、吸収性
物品の弾性材料として用いられ、その加工時には、延び
の問題を有し得ないもので、また伸縮性複合材料は、製
品組み込み後に充分な弾性を有しており、本発明の伸縮
性複合材料の製造方法によれば、上述のような伸縮性複
合材料を製造することができる。従って、例えば、本発
明の複合材料を腰部に組み込んだ使い捨ておむつを形成
した後、該腰部を加熱し該複合材料を収縮させれば、該
使い捨ておむつの腰部に伸縮性を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の複合材料の一実施例を示
す平面図、図1(b)は図1(a)上のX−X線におけ
る縦断面図である。
【図2】図2は図1(a)の複合材料から得られた伸縮
性複合材料の一実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 複合材料 2 熱収縮性材料 3 シート状材料 4 接着剤 5 非接着領域 6 接着領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状または帯状の熱収縮性材料と、ヤン
    グ率が1×108 Pa以上且つ5%歪の応力が500g
    /25mm巾〜5000g/25mm巾であって該熱収
    縮性材料の巾よりも巾広のシート状材料とが、非接着領
    域を設けて面接着、線接着または点接着されてなる、複
    合材料。
  2. 【請求項2】 熱収縮性材料のヤング率が1×107
    1×108 Paである、請求項1記載の複合材料。
  3. 【請求項3】 二枚のシート状材料で熱収縮性材料を挟
    んでなる、請求項1記載の複合材料。
  4. 【請求項4】 熱収縮性材料及びシート状材料が何れも
    非伸張状態である、請求項1記載の複合材料。
  5. 【請求項5】 線状または帯状の非伸張状態の熱収縮性
    材料と、ヤング率が1×108 Pa以上且つ5%歪の応
    力が500g/25mm巾〜5000g/25mm巾で
    あって該熱収縮性材料の巾よりも巾広の非伸張状態のシ
    ート状材料とを、非接着領域を設けて面接着、線接着ま
    たは点接着して構成された複合材料にエネルギーを加え
    て上記熱収縮性材料を収縮させてなる、伸縮性複合材
    料。
  6. 【請求項6】 熱収縮性材料のヤング率が1×107
    1×108 Paである、請求項5記載の伸縮性複合材
    料。
  7. 【請求項7】 複合材料が、二枚のシート状材料で熱収
    縮性材料を挟むことによって構成される、請求項5記載
    の伸縮性複合材料。
  8. 【請求項8】 ヤング率が1×106 〜5×107 Pa
    である、請求項5〜7の何れかに記載の伸縮性複合材
    料。
  9. 【請求項9】 伸縮性複合材料のヤング率が収縮前の複
    合材料のヤング率の1/40未満である、請求項5〜7
    の何れかに記載の伸縮性複合材料。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の伸縮性複合材料の製造
    方法であって、線状または帯状の非伸張状態の熱収縮性
    材料と、ヤング率が1×108 Pa以上且つ5%歪の応
    力が500g/25mm巾〜5000g/25mm巾で
    あって該熱収縮性材料の巾よりも巾広の非伸張状態のシ
    ート状材料とを、非接着領域を設けて面接着、線接着ま
    たは点接着して複合材料を構成し、次いで該複合材料に
    上記熱収縮性材料が収縮するに十分なエネルギーであっ
    て且つ上記熱収縮性材料が結晶溶融を起こさない程度の
    エネルギーを加えて上記熱収縮性材料を収縮させる、伸
    縮性複合材料の製造方法。
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