JPH0740296Y2 - 偏向コイル - Google Patents
偏向コイルInfo
- Publication number
- JPH0740296Y2 JPH0740296Y2 JP1622191U JP1622191U JPH0740296Y2 JP H0740296 Y2 JPH0740296 Y2 JP H0740296Y2 JP 1622191 U JP1622191 U JP 1622191U JP 1622191 U JP1622191 U JP 1622191U JP H0740296 Y2 JPH0740296 Y2 JP H0740296Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- deflection coil
- pair
- horizontal deflection
- ray tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は高精細度陰極線管ディス
プレイおよびハイビジョンテレビジョン受像機などに利
用される偏向コイルに関するものである。
プレイおよびハイビジョンテレビジョン受像機などに利
用される偏向コイルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の偏向コイルは、図６に示
すように上下の対をなす水平偏向コイル１１，１２は、
製造上の容易さから同一方向に巻回され、、陰極線管の
蛍光面側から見て上下方向の中央部の巻線溝から順番に
外側の巻線溝に巻線され、それぞれの水平偏向コイル１
１，１２は巻き始めと巻き終りが並列接続されていた。
すように上下の対をなす水平偏向コイル１１，１２は、
製造上の容易さから同一方向に巻回され、、陰極線管の
蛍光面側から見て上下方向の中央部の巻線溝から順番に
外側の巻線溝に巻線され、それぞれの水平偏向コイル１
１，１２は巻き始めと巻き終りが並列接続されていた。
【０００３】図７がその等価回路であり、Ｓ１，Ｓ２は
それぞれの水平偏向コイル１１，１２の巻き始め、Ｆ
１，Ｆ２はそれぞれの巻き終りを示し、１３は水平偏向
コイル１１，１２間に形成される静電容量である。１
４，１５，１６，１７はそれぞれの水平偏向コイル１
１，１２自身の分布容量を示し、１４，１６は水平偏向
コイル１１，１２の巻き始め側に発生する分布容量、１
５，１７は水平偏向コイル１１，１２の巻き終り側に発
生する分布容量である。
それぞれの水平偏向コイル１１，１２の巻き始め、Ｆ
１，Ｆ２はそれぞれの巻き終りを示し、１３は水平偏向
コイル１１，１２間に形成される静電容量である。１
４，１５，１６，１７はそれぞれの水平偏向コイル１
１，１２自身の分布容量を示し、１４，１６は水平偏向
コイル１１，１２の巻き始め側に発生する分布容量、１
５，１７は水平偏向コイル１１，１２の巻き終り側に発
生する分布容量である。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、陰極線管ディスプレイの水平偏向周波数
が、１５．７５KHzから３０KHz，６４KHz，８９KHzと高
くなるとともに、図７の従来の偏向コイルの一対の水平
偏向コイル１１，１２の等価回路に示すように対をなす
水平偏向コイル間の静電容量１３と対をなす水平偏向コ
イル自身のインダクタンスによる共振電流Ｉ5，Ｉ6が対
をなす水平偏向コイルに流れることで生じる磁界や、対
をなす水平偏向コイルの巻き始め側の分布容量１４，１
６に比べ巻き終り側の分布容量１５，１７が大きいため
に生じる充放電電流Ｉ1，Ｉ2，Ｉ3，Ｉ4による磁界など
の偏向コイル内に主偏向コイル磁界の他に別の磁界（以
下リンギング磁界と称する）が生じることで、図８に示
すように陰極線管ディスプレイの画面左端に水平走査線
の上下方向２２のうねりとラスターの明暗縦縞２３（以
下上下方向うねり２２と明暗縦縞２３を総合してラスタ
ーリンギングと称する）が生じ、画質が低下するといっ
た問題点があった。
来の構成では、陰極線管ディスプレイの水平偏向周波数
が、１５．７５KHzから３０KHz，６４KHz，８９KHzと高
くなるとともに、図７の従来の偏向コイルの一対の水平
偏向コイル１１，１２の等価回路に示すように対をなす
水平偏向コイル間の静電容量１３と対をなす水平偏向コ
イル自身のインダクタンスによる共振電流Ｉ5，Ｉ6が対
をなす水平偏向コイルに流れることで生じる磁界や、対
をなす水平偏向コイルの巻き始め側の分布容量１４，１
６に比べ巻き終り側の分布容量１５，１７が大きいため
に生じる充放電電流Ｉ1，Ｉ2，Ｉ3，Ｉ4による磁界など
の偏向コイル内に主偏向コイル磁界の他に別の磁界（以
下リンギング磁界と称する）が生じることで、図８に示
すように陰極線管ディスプレイの画面左端に水平走査線
の上下方向２２のうねりとラスターの明暗縦縞２３（以
下上下方向うねり２２と明暗縦縞２３を総合してラスタ
ーリンギングと称する）が生じ、画質が低下するといっ
た問題点があった。
【０００５】本考案はこのような問題点を解決した偏向
コイルを提供することを目的とするものである。
コイルを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本考案は、偏向コイルボビンの陰極線管に接する面
と、陰極線管の電子銃側開口部および陰極線管の蛍光面
側開口部に巻線溝が設けられ、この巻線溝に一対の水平
偏向コイルの垂直偏向コイルが巻線され、対をなす水平
偏向コイルは陰極線管の蛍光面側から見て上下方向中央
部巻線溝から順番に外側の巻線溝に巻線をして、途中で
上下方向中央部側の巻線溝に巻線の順番を変えて巻線さ
れて対をなす水平偏向コイルは巻線の巻方向がそれぞれ
逆になるように巻回しそれぞれの巻き始めどうし、およ
び巻き終りどうしを並列接続した構成とするものであ
る。
に本考案は、偏向コイルボビンの陰極線管に接する面
と、陰極線管の電子銃側開口部および陰極線管の蛍光面
側開口部に巻線溝が設けられ、この巻線溝に一対の水平
偏向コイルの垂直偏向コイルが巻線され、対をなす水平
偏向コイルは陰極線管の蛍光面側から見て上下方向中央
部巻線溝から順番に外側の巻線溝に巻線をして、途中で
上下方向中央部側の巻線溝に巻線の順番を変えて巻線さ
れて対をなす水平偏向コイルは巻線の巻方向がそれぞれ
逆になるように巻回しそれぞれの巻き始めどうし、およ
び巻き終りどうしを並列接続した構成とするものであ
る。
【０００７】
【作用】この構成により、対をなす水平偏向コイル間で
生じる静電容量に対して、対をなす水平偏向コイル間の
電位差が等しくなり、電荷の蓄積がなく、静電容量がな
い状態と等しくでき、そしてさらに対をなす水平偏向コ
イルの巻き始め側の分布容量と巻き終り側の分布容量を
等しくすることができ、巻き始め側の分布容量と巻き終
り側の分布容量のアンバランスで生じていた充放電電流
をなくすことができ、その結果ラスターリンギングの抑
制を行うことができる。
生じる静電容量に対して、対をなす水平偏向コイル間の
電位差が等しくなり、電荷の蓄積がなく、静電容量がな
い状態と等しくでき、そしてさらに対をなす水平偏向コ
イルの巻き始め側の分布容量と巻き終り側の分布容量を
等しくすることができ、巻き始め側の分布容量と巻き終
り側の分布容量のアンバランスで生じていた充放電電流
をなくすことができ、その結果ラスターリンギングの抑
制を行うことができる。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図１において、２は中央部偏向コ
イルボビン（以下中ボビン２と称す）で、図３に示すよ
うに中ボビン２の巻線溝１１内に一対の垂直偏向コイル
６，７を巻線し、こののち前方蛍光面側偏向コイルボビ
ン１（以下前ボビン１と称す）と後方電子銃側偏向コイ
ルボビン３（以下後ボビン３と称す）を嵌合し、巻線溝
９内に一対の水平偏向コイル４，５を巻線する。そし
て、その外側にフェライトコア１０を組み込んで偏向コ
イルを完成させる。
照しながら説明する。図１において、２は中央部偏向コ
イルボビン（以下中ボビン２と称す）で、図３に示すよ
うに中ボビン２の巻線溝１１内に一対の垂直偏向コイル
６，７を巻線し、こののち前方蛍光面側偏向コイルボビ
ン１（以下前ボビン１と称す）と後方電子銃側偏向コイ
ルボビン３（以下後ボビン３と称す）を嵌合し、巻線溝
９内に一対の水平偏向コイル４，５を巻線する。そし
て、その外側にフェライトコア１０を組み込んで偏向コ
イルを完成させる。
【０００９】図２は前ボビン１と中ボビン２と後ボビン
３を嵌合した陰極線管の蛍光面側からの平面図であり、
対をなす水平偏向コイル４，５は矢印の方向に示すよう
に、巻方向がそれぞれ逆になるように巻回され、対をな
す水平偏向コイル４，５は陰極線管の蛍光面側から見て
上下方向中央部巻線溝から順番に外側の巻線溝に巻線を
して、途中で上下方向中央部側の巻線溝に巻線の順番を
変えて巻線され、それぞれの巻き始めＳ１，Ｓ２どう
し、および巻き終りＦ１，Ｆ２どうしを並列接続してあ
る。
３を嵌合した陰極線管の蛍光面側からの平面図であり、
対をなす水平偏向コイル４，５は矢印の方向に示すよう
に、巻方向がそれぞれ逆になるように巻回され、対をな
す水平偏向コイル４，５は陰極線管の蛍光面側から見て
上下方向中央部巻線溝から順番に外側の巻線溝に巻線を
して、途中で上下方向中央部側の巻線溝に巻線の順番を
変えて巻線され、それぞれの巻き始めＳ１，Ｓ２どう
し、および巻き終りＦ１，Ｆ２どうしを並列接続してあ
る。
【００１０】図３は一対の水平偏向コイル４，５と垂直
偏向コイル６，７を巻線した後の蛍光面側からの偏向コ
イル平面図で、図４は同じく偏向コイルの断面図であ
る。図５は水平偏向コイル４，５の等価回路図であり、
静電容量８が水平偏向コイル４，５間に生じた静電容量
であり、分布容量１８，１９，２０，２１が水平偏向コ
イル４，５に生じた分布容量である。
偏向コイル６，７を巻線した後の蛍光面側からの偏向コ
イル平面図で、図４は同じく偏向コイルの断面図であ
る。図５は水平偏向コイル４，５の等価回路図であり、
静電容量８が水平偏向コイル４，５間に生じた静電容量
であり、分布容量１８，１９，２０，２１が水平偏向コ
イル４，５に生じた分布容量である。
【００１１】この構成により、図５の等価回路図に示す
ように対をなす水平偏向コイル４，５間で生じる静電容
量８に対して、対をなす水平偏向コイル４，５間の電位
差が等しくなり、電荷の蓄積がなく、静電容量がない状
態と等しくでき、そしてさらに対をなす水平偏向コイル
４，５の巻き始め側の分布容量１８，２１と巻き終り側
の分布容量１９，２０を等しくすることができ、巻始め
側の分布容量と巻き終り側の分布容量のアンバランスで
生じていた充放電電流をなくすことができ、その結果ラ
スターリンギングの抑制を行うことができる。
ように対をなす水平偏向コイル４，５間で生じる静電容
量８に対して、対をなす水平偏向コイル４，５間の電位
差が等しくなり、電荷の蓄積がなく、静電容量がない状
態と等しくでき、そしてさらに対をなす水平偏向コイル
４，５の巻き始め側の分布容量１８，２１と巻き終り側
の分布容量１９，２０を等しくすることができ、巻始め
側の分布容量と巻き終り側の分布容量のアンバランスで
生じていた充放電電流をなくすことができ、その結果ラ
スターリンギングの抑制を行うことができる。
【００１２】
【考案の効果】以上のように本考案は、簡単な構成でラ
スターリンギングの抑制を行うことができるので、高精
細度陰極線管ディスプレイの水平偏向周波数のより高周
波化に対応でき産業的価値の大なるものである。
スターリンギングの抑制を行うことができるので、高精
細度陰極線管ディスプレイの水平偏向周波数のより高周
波化に対応でき産業的価値の大なるものである。
【図１】本考案の一実施例の偏向コイルボビンの分解斜
視図
視図
【図２】本考案の一実施例の偏向コイルボビンの嵌合後
の蛍光面側から見た平面図
の蛍光面側から見た平面図
【図３】本考案の一実施例の偏向コイルボビンの巻線後
の蛍光面側から見た平面図
の蛍光面側から見た平面図
【図４】本考案の一実施例の偏向コイルボビンの断面図
【図５】本考案の一実施例の偏向コイルの水平偏向コイ
ルの等価回路図
ルの等価回路図
【図６】従来例の偏向コイルの平面図
【図７】従来例の偏向コイルの水平偏向コイルの等価回
路図
路図
【図８】ラスターリンギングの略図
１ 前ボビン ２ 中ボビン ３ 後ボビン ４，５，１１，１２ 水平偏向コイル ６，７ 垂直偏向コイル ８ 静電容量 ９ 前ボビンおよび中ボビン水平偏向コイル巻線溝 １０ フェライトコア １８，１９，２０，２１ 分布容量
Claims (1)
- 【請求項１】偏向コイルボビンの陰極線管に接する面
と、陰極線管の電子銃側開口部、および陰極線管の蛍光
面側開口部に巻線溝が設けられ、この巻線溝に一対の水
平偏向コイルと垂直偏向コイルが巻線され、対をなす水
平偏向コイルは陰極線管の蛍光面側から見た上下方向中
央部巻線溝から順番に外側の巻線溝に巻線をして、途中
で上下方向中央部側の巻線溝に巻線の順番を変えて巻線
されて、対をなす水平偏向コイルは巻線の巻方向がそれ
ぞれ逆になるように巻回しそれぞれの巻き始めどうし、
および巻き終りどうしを並列接続してなる偏向コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1622191U JPH0740296Y2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 偏向コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1622191U JPH0740296Y2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 偏向コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04112449U JPH04112449U (ja) | 1992-09-30 |
| JPH0740296Y2 true JPH0740296Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=31903276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1622191U Expired - Fee Related JPH0740296Y2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 偏向コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740296Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE173561T1 (de) * | 1994-07-01 | 1998-12-15 | Thomson Tubes & Displays | Elektronenstrahl-ablenksystem für kathodenstrahlröhren |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP1622191U patent/JPH0740296Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04112449U (ja) | 1992-09-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |