JPH0740159U - ファスナ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 例えば５ｍｍ幅といったように綴じるシ−ト
の穴よりも幅狭の中央部１と、例えば１０ｍｍといった
ように綴じるシ−トの穴よりも幅広の両方の側部２，３
とを有するファスナ−。一方の面には粘着部５を形成し
てあり、紙などの変形容易な材質からなる。また、中央
部１は、綴じるシ−トの穴の径より短寸であるなど十分
に短く、中心出しの折り目を適宜有する。 【効果】 一つしか穴が設けられていないシ−トであっ
ても手軽かつ確実に綴じることができるし、しかも、シ
−トの穴に一方の側部を挿通しただけでの簡易な綴じを
することもできる。加えて、シ−トに貼着して二つ折り
状態で使用するときシ−トを挾んでの側部２，３の合掌
不一致性を抑えることもできるし、中央部がシ−トの面
に露出し過ぎることもないので、側部に形状や印刷模様
などによる美観性を付与する上でも好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一方の面に粘着部を形成した変形容易な材質からなる、シ−トを綴 じるファスナ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記した種のファスナ−としては、例えば、所定長さの中央部の両方の側に綴 じるシ−トの穴に通す舌部と呼ばれる所定長さの部分を設けた金属製のものがあ る。粘着部の上に貼着した剥離シ−トを剥がし、折り曲げた両方の側の舌部をシ −トの二つ穴のそれぞれに通し、舌部を更に折り曲げて使用されるもので、舌部 は、綴じるシ−トの穴の径より幅狭となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

通常、シ−トに穴をあけるパンチは、穿孔ピンを二つ所定間隔で有する所謂２ 穴パンチであるから、上記したファスナ−の使用に不満を抱いている者は少ない かも知れないが、一つの穴だけを利用する、あるいは、一つしか穴が設けられて いないシ−トには実用できない点で、手軽に使用できるものにはなっていない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、一方の面に粘着部を形成した変形容易な材質からなる、シ−トを綴 じるファスナ−であって、綴じるシ−トの穴の径より幅狭かつ短寸の中央部と、 綴じるシ−トの穴の径より幅広の両方の側部とを有するファスナ−を第１の要旨 とし、一方の面に粘着部を形成した変形容易な材質からなる、シ−トを綴じるフ ァスナ−であって、綴じるシ−トの穴の径より幅狭の中央部と、綴じるシ−トの 穴の径より幅広の両方の側部とを有し、前記中央部は、長さが短くかつ中心出し の折り目を有するファスナ−を第２の要旨とする。

【０００５】

【実施例】 図１〜図３に一例を示す。ファスナ−Ｆは左右対称の形状を有している。綴じ るシ−トの穴の径と比べて、中央部１は幅（図面上下方向の長さ）が狭くなって おり、両方の側部２，３は幅が広くなっている。ここで、シ−トの穴の径は、Ｊ ＩＳに基づき約６ｍｍとなっているのが一般的であるから、例えば、中央部１の 幅を約４ｍｍ〜５ｍｍにし、両方の側部の幅を約１０ｍｍ〜１８ｍｍにするのが 一般的となる。また、中央部１の長さ（図面左右方向の長さ）も十分に短い。シ −トに貼着して二つ折り状態で使用するときシ−トを挾んでの側部２，３の合掌 不一致性を抑えるためであり、加えて、中央部１がシ−トの面にあまりに露出す ると、図示のようなハ−ト形にするなど側部２，３に形状や印刷模様などによる 美観性を付与する上での阻害になる。その一つの基準になるのが、綴じるシ−ト の穴の径より短寸の中央部１とする（第１の要旨関係）ことである。また、必ず しも綴じるシ−トの穴の径より短寸でなくても、十分に短く、しかも、中央部１ の中心出しの折り目を有するものとする（第２の要旨関係）ことである。勿論、 これら両方を満足することもできる。実際、図示のものにおける中央部１の幅と 長さとは略等しく、しかも、図１に点線で示すのが折り目４である。ここで、図 １の折り目４は、印刷や型押し変形（スクィ−ズ変形）などによるくせ付けとい ったことによって中央部１の中心に設けてあるが、中央部１の中心に対称的な副 数本の描線などによったりしてもよい。

【０００６】 ファスナ−Ｆは、例えば、合成樹脂製シ−トや紙や布などの軟質シ−トとか、 金属薄板など、変形容易な材質からなる。適宜着色や印刷とか、手垢汚れや水濡 れなどの防止のための表面処理などをなされたものであってもよい。また、片面 には、全面もしくは適宜一部に粘着部５が形成されており（図３参照）、その上 から剥離シ−ト６，７が貼着してある（図２、図３参照）。尚、図示の剥離シ− ト６，７は２分割してあるが、適宜であり、例えば一体でもよい。

【０００７】 図４と図５は、ファスナ−Ｆの、シ−トＳの穴への挿入状態とシ−トＳに対す る貼着状態のそれぞれ一例を示す。側部２，３のハ−ト形状における先端の尖り が挿入の手助けになっている。また、上述において、側部２，３の一般的上限幅 を１８ｍｍ程度としたのも穴径と円周率によっている。勿論、ファスナ−Ｆのシ −トＳに対する貼着の向きは適宜であるから、シ−トＳの穴への挿入の点では不 利があっても、例えば、図６〜図９に示すようなものとすることもできる。シ− トＳの横綴じ用、上綴じ用、角部綴じ用などによる使い分けをしてもよい。尚、 ファスナ−Ｆは必ずしもシ−トＳに貼着しなくてもよい。剥離シ−ト６，７を付 けたまま、単にファスナ−Ｆの一方の側部２（３）をシ−トＳの穴に挿通するだ けでも、例えば、仮綴り用として使用できる。このときも、中央部１が短寸であ ることは、綴りの安定性を高める上で都合がよい。

【０００８】 また、図１０に一例を示すように、両方の側部２，３に同じハ−トによる美観 性を付与するにしても、形状的にではなく模様的に付与することもできる。ハ− ト模様ではなく、図１１に示すクラブ模様など、他の適宜模様としてもよい。

【０００９】 更には、商品形態の一つとして図１２に示すようなものとすることもできる。 いずれのファスナ−も同一の参照符号Ｆで示してあるが、トランプの４種が揃っ たもので、一枚のシ−トとなっている。シ−ト台自体が剥離シ−トになっていて よい。各々のファスナ−Ｆは、ミシン目による分離を可能としておいたり、ある いは、市販の一般的なインデックスのように、ファスナ−Ｆ以外の部分は予め剥 離シ−トだけとしておいて、ファスナ−Ｆもシ−ト台としての剥離シ−トから剥 がすようにして使用に供するようにしたりする。尚、ここで、トランプの４種を 挙げたのは、クラブだけは幾分劣るが、いずれも、上述したシ−トＳの穴への挿 入の手助けとなる側部２，３の先端尖り形状の点での有利さを有していることに よる。しかし勿論、側部２，３の形状は適宜であってよい。例えば、図１３や図 １４に示すものは、アルファベットのＡの形の側部２，３を有するものとしてあ る。

【００１０】

【考案の効果】

一つしか穴が設けられていないシ−トであっても手軽かつ確実に綴じることが できるし、しかも、シ−トの穴に一方の側部を挿通しただけでの簡易な綴じをす ることもできる。加えて、シ−トに貼着して二つ折り状態で使用するときシ−ト を挾んでの側部２，３の合掌不一致性を抑えることもできるし、中央部がシ−ト の面に露出し過ぎることもないので、側部に形状や印刷模様などによる美観性を 付与する上でも好ましい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図。

【図２】図１のものの底面図。

【図３】図１のものの断面図。

【図４】図１のもののシ−トの穴への挿入状態例を示す
斜視図。

【図５】図１のもののシ−トに対する貼着状態例を示す
斜視図。

【図６】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【図７】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【図８】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【図９】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【図１０】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【図１１】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【図１２】商品形態の一例を示す正面図。

【図１３】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【図１４】本考案の他の一実施例を示す正面図。

【符号の説明】

Ｆ ファスナ− Ｓ シ−ト １ 中央部 ２ 側部 ３ 側部 ４ 折り目 ５ 粘着部 ６ 剥離シ−ト ７ 剥離シ−ト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方の面に粘着部を形成した変形容易な
   材質からなる、シ−トを綴じるファスナ−であって、綴
   じるシ−トの穴の径より幅狭かつ短寸の中央部と、綴じ
   るシ−トの穴の径より幅広の両方の側部とを有するファ
   スナ−。
2. 【請求項２】 一方の面に粘着部を形成した変形容易な
   材質からなる、シ−トを綴じるファスナ−であって、綴
   じるシ−トの穴の径より幅狭の中央部と、綴じるシ−ト
   の穴の径より幅広の両方の側部とを有し、前記中央部
   は、長さが短くかつ中心出しの折り目を有するファスナ
   −。