JPH0740001Y2 - 軸組と枠組から成る木造住宅 - Google Patents

軸組と枠組から成る木造住宅

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JPH0740001Y2
JPH0740001Y2 JP1989094146U JP9414689U JPH0740001Y2 JP H0740001 Y2 JPH0740001 Y2 JP H0740001Y2 JP 1989094146 U JP1989094146 U JP 1989094146U JP 9414689 U JP9414689 U JP 9414689U JP H0740001 Y2 JPH0740001 Y2 JP H0740001Y2
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佐二 萩原
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佐二 萩原
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、土台の上に柱を立設し該柱の上に梁を組建
て、土台と柱と梁の間に軽量で強靱な壁枠部材を取付
け、更に柱の上に位置する梁の上には軽量で強靱な合掌
梁を取付けて、上記合掌梁の上に屋根材を葺き一体化し
た住宅に係り、現地において施工性がよく、積雪や強
風、地震等の外力に強い木造の軸組と枠組とから成る住
宅を提供するものである。
【従来の技術】
木造住宅建築に係る在来の軸組構造は、土台,柱,梁,
筋交い等で建物の骨組をつくり、屋根や床等上部構造の
荷重を主として柱により垂直方向に導き、基礎に伝達さ
せるもので、出入口や窓等開口部の配置や上部構造の荷
重に合わせて材料を選択し、また、筋交いを多用する等
建築工事に多くの作業を要するが、設計が比較的自由に
行える利点があった。 一方、プレハブ建築等の枠組壁は、予め工場等で、小角
材で枠組を形成し、合板を組合わせて壁枠組を製作し、
柱を使用せず、この壁枠組を負荷荷重を基礎に伝達する
耐力壁として建て付けるものが多い。 前記壁枠組は、高価な材料を使用することなく、規格品
として大量に工場生産ができ、また現地において施工性
にすぐれているという利点がある。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の軸組構造においては、建築が殆ど
単材の組合わせで行われ、現地における材料の切断、刻
み等の加工や、その後の組立て作業には熟練者による高
い技術と、長い作業時間を必要としている状況にある。
また、使用材料としても強度の大きい高級材料を使用す
るこが多く、特に、積雪等高荷重を支える住宅において
は、このような高級材料を多量に必要とする等、経済性
にも問題があった。 後者の枠組壁構造においては、建物が壁枠組を多用する
構造となり、使用材料としても、細い材料を中心として
大量に必要としている。 また、規格材料を多用するため、窓等開口部の配置設計
に制約があり、建物にかかる積雪重量や地震等の外力に
対する対策にも限界があるという問題があった。 この考案は、上記の問題に鑑み、現地において施工性が
よく、特に高度な技術を必要とすることなく、積雪や強
風、地震等外力に対する強度対策が十分に行え、使用材
を節減でき、材料費が高価にならず、建物全体としても
比較的安価に施工し得る経済性にすぐれた軸組と枠組か
ら成る木造住宅を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この考案は、土台の上に柱
を立設し該柱の上に梁を組建て、上記土台と柱と梁の間
に枠縁の内方に補強骨材を固定し表裏両面に合板を組合
わせた壁枠部材を取付け、上記柱の上に位置する梁の上
には下弦材と上弦材の間に補強骨材を固定し表裏両面に
合板を組合わせた合掌梁を取付け、上記合掌梁の上に屋
根材を葺いて一体化した軸組と枠組から成る木造住宅を
提案するものである。
【作用】
この考案によると軸組構造は、土台,柱,梁等を現地で
組建て、従来の筋交いを使用することなく、上記土台と
柱と梁の間に予め工場で製作した軽量で而も強靱な壁枠
部材を取付け、ボルト等を用いて前記柱等に緊結して一
体化し、また、予め工場で製作した軽量で強靱な合掌梁
を上記柱の上に位置する梁の上に載せ、ボルトや取付金
具により、梁等下部部材に緊結し、さらに、この合掌梁
の上には屋根材を葺いた構造にする。 このように、この考案の住宅は、軸組と枠組とを併用し
た構造で、土台,柱,梁等を現地で施工し、壁枠部材と
合掌梁及び屋根材とを一体化するようにしてあり、工事
の作業性に優れ、比較的自由な設計の下に、建物躯体強
度の著しい向上が図れる。
【実施例】
以下、実施例を示す図面により、この考案に係る軸組と
枠組併用構造の木造住宅について説明する。 第1図は、この考案の住宅の部分縦断面図であり、第2
図は第1図の住宅の壁部の部分平断面図である。また、
第3図は、壁枠部材の一部破断正面図である。 この考案の住宅においては、まず、基礎として、地盤面
28を堀り下げて割栗石30a及び砕石30bを施し、割栗石30
a上には基礎捨てコンクリート29を打設し、さらに横鉄
筋24aと縦鉄筋24bとを基礎芯として基礎ベースコンクリ
ート27a,ベタコンクリート27b及び布基礎コンクリート2
5を打設する。 また、ベタコンクリート27b上の適当位置に床束下部ブ
ロック23を配置し、床束22を立て、根がらみを施し、前
記布基礎コンクリート25上には、建物最下部の横木であ
る土台8をアンカーボルト31で固定すると共に、床束22
上には図示しない大引を載せて固定し、ころがし材21又
は根太を取付け、土台内に床用パネル枠組を敷設し、床
用パネル枠組の合板表面と土台上端とが平坦となるよう
に仕上げる。内装に至り畳等の床上仕上材20を敷装す
る。 土台8の隅角部等所定個所には柱1を立設し、柱1の上
に梁2を組建て、土台8と柱1と梁2の相互間には、第
2図に示すように、壁枠部材4を嵌め込む状態に配置
し、壁枠部材4を土台8と柱1と、梁2に組込んでボル
ト5で緊結するようにしてある。 この壁枠部材4は、予め、設計された寸法で、工場にお
いて製作したもので、第3図で示すように、柱1よりも
幅の狭い枠縁6の内方に垂直補強骨材6′,6′,6′と水
平補強骨材6″,6″,6″を適宜組合わせて固定し、その
枠縁6と各補強骨材によって画成された中空部に断熱材
14,14を充填し、その表裏両面に合板7,7を貼着してなる
ものである。 次に壁枠部材4を柱1等の外周部材にボルト止めした
後、その外壁側に防水紙を施し、仕上げ用の外壁材10を
添着し、見切材11を取付けてあり、室内側には石膏ボー
ド等室内側下地材12を貼着し、その端部に見切材11を施
すと共に、表面をクロスによる室内側仕上材13で仕上げ
てある。 柱1に隣り合う窓開口部には窓枠材9を施し、その上下
部には、予め設計に基づき工場で生産された小壁枠を同
様に外周部にボルト5で緊結する手段で取付けてある。 さらに、上記柱1の上には棟方向に梁2を配置し、柱1
の上に位置する梁2の上にはクレーンにより合掌梁3を
渡し、合掌梁3の下弦材62を梁2に取付金具19により固
定してある。合掌梁3は下弦材62と上弦材61の間に間隔
をおいて複数の垂直補強骨材63,63,63を立設し、隣り合
う垂直補強骨材63,63,63の間に傾斜補強骨材64,64,64を
介設する。 この合掌梁3は、予め設計に従い、工場で製作し、表裏
両側面に合板3′,(3′)を貼着して一体となしたも
ので、上弦材61と下弦材62の合わせ目内角に耐雪用の三
角補強片32が介設されている。 さらに、梁2の上に設けた多数の合掌梁3の上には母屋
梁17を張り渡し、ラワン合板等による屋根下地板16を貼
着し、カラー鉄板等屋根材15を葺いてあり、また、軒下
部には軒仕上合板18を施してある。 上記のように構成した住宅構造について、1袋40Kgのセ
メント袋を屋根上面全体に載荷して、合掌梁3の下弦材
62の撓み量を測定する試験を行ったが、その結果、屋根
面積1m3当たり604Kgの荷重を与えた場合、約5.4mのス
パンの下弦材62において約8.5mmの撓みが観測された。
この下弦材62の撓み量としては20mmまでが許容されるの
で、現時点において、この構造による上記住宅は少なく
とも2.5mまでの積雪荷重に耐えられる効果を有すること
が示された。
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、この考案の木造住宅
は、次に効果を奏する。 (1)この考案の住宅は柱及び梁を軸組とし、これに工
場で製作した壁枠部材並びに合掌梁を枠組として組付け
てボルト止めするので、現地において施工性にすぐれて
いる。 (2)屋根の上に積雪或いは直下地震等により荷重が加
わったときには、合掌梁3の複数の補強骨材63,63、63,
64,64,64が垂直補強骨材63,63,63と傾斜補強骨材64,64,
64の合掌組によるものであるから屋根15からの荷重が上
記補強骨材の垂直方向と傾斜方向に分散され梁3全体に
重力が分散することになり、加えて上記屋根からの荷重
が柱と共に壁枠部材4の垂直補強骨材6′,6′,6′によ
って土台に伝達することになるので住宅全体が垂直方向
に対し強度を増大することになる。 更に強風、或いは横揺地震等が発生したときには壁枠部
材4の水平補強骨材6″,6″,6″が柱1対し水平方向に
負荷を伝達することになるので水平方向に対する強度も
増大することになり住宅全体として強くなる。 加えて、上記壁枠部材と合掌梁には各々表裏両面に合板
を貼着して強度をもたせてあるから、該壁枠部材と合掌
梁は住宅を補強し、住宅の垂直方向からの負荷及び水平
方向からの負荷に対して耐久力を増し長期使用を可能に
する。 (3)住宅全体が在来の軸組構造による住宅の場合に比
べ施工において高級技術を余り必要としない。 (4)高級部材に依存することなく、比較的低級の部材
を利用して優れた住宅を提供できる。 (5)工場生産部材が増加し、部材の質の均一性が向上
する。 (6)工場生産部材の増加で、部品定価の低下が図れ
る。 (7)在来軸組構造の設計の多様性が維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の軸組・枠組壁併用構造住宅の部分縦
断面図、第2図は第1図の併用構造住宅の壁部の部分平
断面図、第3図は壁枠部材の一部破断正面図である。 1……柱 2……梁 3……合掌梁 3′……合板 4……壁枠部材 5……ボルト 6……枠縁 6′……垂直補強骨材 6″……水平補強骨材 7……合板 8……土台 14……断熱材 15……屋根材 61……上弦材 62……下弦材 63……垂直補強骨材 64……傾斜補強骨材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】土台の上に柱を立設し該柱の上に梁を組建
    て、 上記土台と柱と梁の間に枠縁の内方に補強骨材を固定し
    表裏両面に合板を組合わせた壁枠部材を取付け、 上記柱の上に位置する梁の上には下弦材と上弦材の間に
    補強骨材を固定し表裏両面に合板を組合わせた合掌梁を
    取付け上記合掌梁の上に屋根材を葺いて一体化したこと
    を特徴とする軸組と枠組から成る木造住宅。
JP1989094146U 1989-08-10 1989-08-10 軸組と枠組から成る木造住宅 Expired - Lifetime JPH0740001Y2 (ja)

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