JPH0629292U

JPH0629292U - スピーカ取付装置

Info

Publication number: JPH0629292U
Application number: JP6266792U
Authority: JP
Inventors: 竜哉佐竹
Original assignee: 株式会社精工舎
Priority date: 1992-09-07
Filing date: 1992-09-07
Publication date: 1994-04-15

Abstract

(57)【要約】【目的】異なるサイズのスピーカを選択的に取付可能
とするスピーカ取付装置を提供する。【構成】スピーカの外周前面部を受ける円形リブと、
スピーカの外周縁部と係合してスピーカのリブに対する
位置決めを行なう複数のガイドと、スピーカの外周部に
位置する複数の固定ねじ用ボスと、ボスに螺着してスピ
ーカの外周縁部を固定する複数のスピーカ固定ねじにお
て、リブとガイドとボスは、口径の異なるスピーカが取
付可能となるように、同心多重に複数設けてあり、各組
のリブは、内側になるにつれて高さを低く形成してあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、時計の外装ケース等に設けられるスピーカの取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、時計の外装ケース等に用いられるスピーカの外周前面部を受ける円形リブと、スピーカの外周縁部と係合してスピーカのリブに対する位置決めを行なう複数のガイドと、スピーカの外周部に位置する複数の固定ねじ用ボスと、ボスに螺着してスピーカの外周部を固定する複数の固定ねじとからなるスピーカ取付装置が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

最近のクロック（置き時計、壁掛け時計等々）において、告時のために人工音声を発する機能を有するものが多くなってきた。音声を発生するスピーカは、発する音声の周波数域に合うサイズのスピーカが選択され、時計の外装ケース等に設けられているスピーカ取付装置に取り付けられる構造をとっている。商品の開発競争が進むにつれて、発せられる音声は次第に高品質、広周波数域のものが採用され、それにともないスピーカは、その音質にあったものを選択し、組み込む必要が生じている。採用される音声の多種類化に対して、最適なサイズのスピーカを選択をして、変更することは、これまでは、設計上、異なるサイズのスピーカは取付不可能であったため、別パーツを用いて取り付けるなどの必要性を生じていた。

【０００４】そこで、本考案の目的は、スピーカ取付装置において、異なるサイズのスピーカを取付可能とすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本考案では、スピーカ取付装置を構成するスピーカの外周前面部を受ける円形リブと、スピーカの外周縁部と係合してスピーカのリブに対する位置決めを行なう複数のガイドと、スピーカの外周部に位置する複数の固定ねじ用ボスと、ボスに螺着してスピーカの外周部を固定する複数の固定ねじにおいて、リブとガイドとボスは、口径の異なるスピーカが取付可能となるように、同心多重に複数設けてあり、各組のリブは、内側になるにつれて高さを低く形成してある。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の詳細を添付図面に示した好適な例にそって説明する。

【０００７】図１に、本考案のスピーカ取付装置を示す。本例は、２種類の口径のスピーカに対応する場合である。大小、異なるサイズのスピーカＳ，ｓのどちらも取付が可能であるように、内・外周２重にスピーカ取付装置が設けられており、構造上、両者の高さは、小スピーカ用スピーカ取付装置が低く、大スピーカ用スピーカ取付装置が高い階段状になっている。

【０００８】大スピーカ用スピーカ取付装置には、大スピーカＳの外周前面部を受けるリブ１１、大スピーカＳの外周縁部と係合して当該スピーカのリブに対する位置決めを行なう複数のガイド１２、大スピーカＳの外周部に位置する複数の固定ねじ用のボス１３が、小スピーカ用スピーカ取付装置には、大スピーカ用スピーカ取付装置の内側に小スピーカｓの外周前面部を受けるリブ２１、小スピーカｓの外周縁部と係合してスピーカのリブに対する位置決めを行なう複数のガイド２２、小スピーカの外周部に位置する複数の固定ねじ用のボス２３が大スピーカ用スピーカ取付装置のそれらと干渉しない位置に設けてある。小スピーカ用のガイド２２は、大スピーカ用のリブ１１の内壁に凸部を設けた突起が、それに相当する。これらは全て、外装ケースＣ表面に形成されているスピーカ穴部の裏面に、外装ケースＣと一体成形で設けられている。

【０００９】図２に、本スピーカ取付装置に大スピーカＳを取り付けた状態を示す。大スピーカＳの外周を大スピーカ用のガイド１２で位置を定め、ガイドの機能も兼用する大スピーカ用の固定ねじ用ボス１３において、大スピーカ用のリブ１１に収まった大スピーカＳを固定ねじ４でねじ止めして取り付けている。

【００１０】図３は、本スピーカ取付装置に小スピーカｓを取り付けた状態を示す。大スピーカ用スピーカ取付装置の内側に位置する小スピーカ用スピーカ取付装置は、少なくともスピーカ外周縁部の厚み分だけ、一段低い所に形成されている。また、ガイド（位置決め）方法は、スピーカの外周をガイドして位置決めするため、小スピーカ用のガイド２２は、大スピーカ用のガイド１２のような円形の突起ではなく、大スピーカ用のリブ１１の内壁に凸部を設けた突起の形状となる。

【００１１】本実施例では、２種類の外径のスピーカを対象にしたスピーカ取付装置について述べたが、これは、３種類以上の口径のスピーカを対象に実施することも容易に可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の構成によれば、同一のスピーカ取付装置において、異なるサイズのスピーカを取付用の別パーツを用いる必要なく、固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のスピーカ取付装置に関し、（ａ）は平
面図、（ｂ）は断面図である。

【図２】本考案のスピーカ取付装置に大スピーカを取り
付けた状態を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は断面図で
ある。

【図３】本考案のスピーカ取付装置に小スピーカを取り
付けた状態を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は断面図で
ある。

【符号の説明】

１１大スピーカ用のリブ１２大スピーカ用のガイド１３大スピーカ固定ねじ用のボス２１小スピーカ用のリブ２２小スピーカ用のガイド２３小スピーカ固定ねじ用のボス４スピーカ固定ねじ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スピーカの外周前面部を受ける円形リブ
と、上記スピーカの外周縁部と係合して当記スピーカの
上記リブに対する位置決めを行なう複数のガイドと、上
記スピーカの外周部に位置する複数の固定ねじ用ボス
と、上記ボスに螺着して上記スピーカの外周部を固定す
る複数の固定ねじとからなり、上記リブと上記ガイドと上記ボスは、口径の異なるスピ
ーカを取り付け得るように、同心多重に複数組設けてあ
り、各組の上記リブは、内側になるにつれて高さを低く形成
してあることを特徴とするスピーカ取付装置。