JP3033936U - 電気部品固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気部品装着具のみ複数用意して、多種類の
電気部品に対応可能な電気部品固定構造を提供する。 【解決手段】 成形品のケース１に電気部品２を固定す
る電気部品固定構造であって、電気部品が装着される電
気部品装着具３を有し、電気部品装着具は、ケースに設
けられたガイドリブ１１内に装着され電気部品を電気部
品の正面２１から支持する鍔３１と、鍔に設けられ電気
部品を電気部品の背面２２から固定する複数個の爪３２
とからなる。電気部品に適合した電気部品装着具を使用
することにより、電気部品は電気部品装着具の鍔と爪に
固定され、電気部品を固定した電気部品装着具をケース
に設けられたガイドリブ内に装着すれば、電気部品の大
きさに限定されず、ケースに収納される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は電気部品固定構造に係わり、特に、成形品のケースに電気部品を固定 する電気部品固定構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、インターホン等が内蔵するスピーカは、 インターホンケースに固定さ れている。 図２に示すように、成形品のインターホンケース１には、電気部品であるスピ ーカ２Xをその正面から受け止める受けリブ１２と、スピーカ２Xを外周から固定 するガイドリブ１１と、スピーカ２Xをビス５を用いて固定するためのボス１３ 、１３、…とが設けられている。

【０００３】 また、上述のインターホンケース１にスピーカ２Xをビス５で固定する際には 、ボス１３に嵌着してスピーカ２Xの縁２０を押える固定具４が使用され、この 固定具４は金具または成形品で構成されている。 従来の電気部品固定構造においては、スピーカ２Xの周方向はガイドリブ１１ により、正面からは受けリブ１２により、背面からは固定具４、４、…によって それぞれ支持される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来の成形品のインターホンケース１のガイドリブ１１の直径Ｌは 一定であるため、ガイドリブ１１の直径Ｌと径が異なるスピーカ２は使用できず 、使用状況によって異なる径のスピーカ２を採用するには、別仕様で成形したイ ンターホンケース１に取替えなければならないという難点があった。

【０００５】 本考案は、上記従来の難点を解決するためになされたもので、合成樹脂成形品 は１種類のものを使用し、電気部品装着具のみ複数用意して多種類の電気部品に 対応可能な電気部品固定構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案による電気部品固定構造は、成形品のケースに電気部品を固定する電気 部品固定構造であって、電気部品が装着される電気部品装着具を有し、電気部品 装着具は、ケースに設けられたガイドリブ内に装着され電気部品を電気部品の一 面から支持する鍔と、鍔に設けられ電気部品の一面に対抗する面から固定する複 数個の爪とからなる。

【０００７】 電気部品に適合した電気部品装着具を使用することにより、電気部品は電気部 品装着具の鍔と爪に固定され、電気部品を固定した電気部品装着具を、従来の電 気部品と同様にケースに設けられたガイドリブ内に装着後螺着すれば、電気部品 の大きさに限定されず、ケースに収納される。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案による電気部品固定構造の実施例を図面を参照して詳述する。 インターホン等が内蔵するスピーカは、成形品のインターホンケースに固定さ れている。 図１（ａ）に示すように、本考案による電気部品固定構造は、電気部品として のスピーカ２が装着される電気部品装着具としてのアタッチメンント３Aを有し 、アタッチメンント３Aは、同図（ｃ）にも示されるような鍔３１と、この鍔３ １上に複数個設けられ、スピーカ２Aの縁２０をその背面から固定する複数個の 爪３２、３２、…とからなり、合成樹脂で成形される。

【０００９】 成形品のインターホンケース１には、スピーカ２Aが装着されたアタッチメン ント３Aの鍔３１を受け止める受けリブ１２と、アタッチメンント３Aを外周から 固定するガイドリブ１１と、アタッチメンント３Aをビス５を用いて固定するた めのボス１３、１３、…とが設けられている。 アタッチメンント３Aは、インターホンケース１のガイドリブ１１の直径Ｌと 実質的に等しい径Ｌに成形され、鍔３１の幅Ｋは、インターホンケース１のガイ ドリブ１１から受けリブ１２を含む距離Ｍ、またはガイドリブ１１から爪３２の 基部を含む距離Ｎ以上で、かつ、スピーカ２からの放音に適する放音孔Ｈが得ら れるよう成形される。

【００１０】 また、爪３２の配置は、図１（ａ）に示すように、対角線上に１対でも、同図 （ｃ）に示されるように、等間隔に３個あるいは４個、…（図示せず）等が適宜 選択され、収納可能な複数種のスピーカ２の大きさ（外径）に見あう爪３２の配 置を有し、外径はガイドリブ１１の直径Ｌと等しい複数個のアタッチメンント３ A、３B、…が用意される。

【００１１】 更に、上述のインターホンケース１にスピーカ２Aが装着されたアタッチメン ント３Aをビス５で固定する際には、ボス１３に嵌着してスピーカ２Aが装着され たアタッチメンント３Aの鍔３１を押えるための固定具４が使用され、この固定 具４は金具または成形品で構成されている。 本考案による電気部品固定構造では、スピーカ２Xの周方向および背面はアタ ッチメンント３Aの複数個の爪３２、３２、…により支持固定され、スピーカ２X の正面はアタッチメンント３Aの鍔３１によって支持固定される。

【００１２】 上述のインターホンケース１にスピーカ２を固定するには、選択されたスピー カ２に対応するアタッチメンント３に、スピーカ２を装着する。このときスピー カ２の縁２０は、アタッチメンント３の複数個の爪３２、３２、…の弾性を利用 して装着される。次に、スピーカ２が装着されたアタッチメンント３を、インタ ーホンケース１のガイドリブ１１内に装着すると、受けリブ１２によってアタッ チメンント３の鍔３１は受け止められる。最後に、ボス１３に固定具４を嵌着し 、ビス５で固定具４をボス１３に螺着し、スピーカ２が装着されたアタッチメン ント３は、インターホンケース１に固定される。

【００１３】 図１（ｂ）に示すように、外径の異なるスピーカ２B（Ｅ≠Ｆ）が選択された ときにも、スピーカ２Bに対応するアタッチメンント３Bさえ用意すれば、同一仕 様の成形品のケース１に異なるスピーカ２を取付けることができる。 上述の実施例は、インターホンケース１にスピーカ２を固定するものであるが 、本考案による電気部品固定構造では、インターホンケースとスピーカに限定さ れず、外径の異なる電気部品２を、同一仕様の成形品のケースに収納する電気部 品固定構造として好適である。

【００１４】

【考案の効果】

以上の実施例からも明らかなように、本考案による電気部品固定構造は、成形 品のケースに電気部品を固定する電気部品固定構造であって、電気部品が装着さ れる電気部品装着具を有し、電気部品装着具は、ケースに設けられたガイドリブ 内に装着され電気部品の一面に対抗する面から支持する鍔と、鍔に設けられ電気 部品を電気部品の背面から固定する複数個の爪とからなる。

【００１５】 電気部品に適合した電気部品装着具を使用することにより、電気部品は電気部 品装着具の鍔と爪に固定され、電気部品を固定した電気部品装着具をケースに設 けられたガイドリブ内に装着後螺着すれば、電気部品の大きさに限定されず、同 一仕様のケースに収納でき、ケースの汎用性が高められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による電気部品固定構造を説明する図
で、（ａ）、（ｂ）は側断面図、（ｃ）は部分平面図で
ある。

【図２】 従来の電気部品固定構造の側断面図である。

【符号の説明】

１ ‥成形品のケース（成形品のインターホンケース） １１ ‥ケースに設けられたガイドリブ ２ ‥電気部品（スピーカ） ２１ ‥電気部品の一面（正面） ２２ ‥電気部品の一面に対抗する面（背面） ３ ‥電気部品装着具（アタッチメント） ３１ ‥鍔 ３２ ‥爪

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】成形品のケース（１）に電気部品（２）を
   固定する電気部品固定構造であって、 前記電気部品が
   装着される電気部品装着具（３）を有し、 前記電気部品装着具は、前記ケースに設けられたガイド
   リブ（１１）内に装着され前記電気部品を該電気部品の
   一面（２１）から支持する鍔（３１）と、前記鍔に設け
   られ前記電気部品の一面に対抗する面（２２）から固定
   する複数個の爪（３２、３２、…）とからなることを特
   徴とする電気部品固定構造。