JPH0739640U - 掛け布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量かつ保温性に優れ、寝苦しさを解消する掛
け布団を提供する。 【構成】内部に綿などの詰め物が装填された掛け布団本
体１の上側に、合成樹脂製シート状物を材料に用いて作
られたエアーバッグ構造体３を装着してあることにより
掛け布団本体１の厚みが薄くても優れた保温性が得ら
れ、これにより軽量で寝苦しさを解消する掛け布団を提
供する。また、就寝時に人体から発生する汗による湿気
は掛け布団本体１からエアーバッグ構造体３の多数の貫
通孔２を通って放散され、掛け布団本体１の内部にこも
ることがなく、快適感を得ることができるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、寝具として使用される掛け布団に関するもので、特に軽量かつ保温 性に優れた掛け布団に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から寝具として使用されている掛け布団は布製袋の内部に綿、羊毛などが 詰められたものが一般的であり、冬季などの寒いときは厚手の掛け布団を使用す ることが多いが、内部の綿などの量が多く、使用する人によっては重く感じ、寝 苦しいという問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような課題を解決するもので、軽量かつ保温性に優れ、寝苦しさ を解消する掛け布団を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段および作用】

この課題を解決するために本考案は、内部に綿などの詰め物が装填された掛け 布団本体の上側に、合成樹脂製シート状物を材料に用いて作られ平面から見て上 下方向に貫通する多数の貫通孔が形成されたエアーバッグ構造体をこのエアーバ ッグ構造体の周囲部分が前記掛け布団本体に接結するように装着してなる掛け布 団を要旨とするものである。

【０００５】 以下、本考案について、図面に基づいて説明すると、図１〜図４において、１ は内部に綿などの詰め物が装填された掛け布団本体で、この掛け布団本体１の上 側に、合成樹脂を材料に用いて作られ平面から見て上下方向に貫通する多数の貫 通孔２が形成されたエアーバッグ構造体３をこのエアーバッグ構造体３の周囲部 分が前記掛け布団本体１に接結するように装着している。さらに詳しくは、前記 エアーバッグ構造体３はポリエチレンあるいはポリ塩化ビニールなどの合成樹脂 からなるシート状物、具体的にはフイルム状のものからある程度厚みのあるもの を材料に用いて作られている。ところで、前記シート状物に金属あるいはセラミ ックを蒸着したものを材料に用いることも可能であり、これにより、蒸着面で熱 が反射され、エアーバッグ構造体３内部の熱が漏れにくくなる。前記エアーバッ グ構造体３の多数の貫通孔２は整列状態で形成され、各貫通孔２の周囲はエアー バッグ構造体３内部の空気が漏れないようにヒートシールされている。この貫通 孔２の形成位置はエアーバッグ構造体３内部の空気の偏りが生じないように、か つ使用時におけるドレープ性が得られるように設定されている。エアーバッグ構 造体３の周囲のヒートシールおよび各貫通孔２の周囲のヒートシールは人が乗っ たりして外圧がかかっても破れない強度を持たせて行なわれている。前記掛け布 団本体１およびエアーバッグ構造体３はそれぞれ専用の布製のカバー４および５ にて覆われ、エアーバッグ構造体３を包むカバー５の周囲部分が前記掛け布団本 体１を包むカバー４にスライドファスナーあるいは面ファスナーなどの接結手段 ６にて脱着自在に接結されている。７は前記エアーバッグ構造体３の端部に設け られた空気注入兼吐出孔である。

【０００６】 上記構成の掛け布団本体１の上にエアーバッグ構造体３が装着された掛け布団 を使用したとき、エアーバッグ構造体３の内部の空気が断熱材となり、前記掛け 布団本体１の厚みが薄くても掛け布団本体１の熱が外部に逃げにくく、エアーバ ッグ構造体３によって優れた保温性が得られる。しかも、就寝時に人体から発生 する汗による湿気は前記掛け布団本体１からエアーバッグ構造体３の多数の貫通 孔２を通って放散され、掛け布団本体１の内部にこもることがない。なお、掛け 布団本体１およびエアーバッグ構造体３はそれぞれ布製のカバー４および５にて 覆われているが、布製のカバー４および５には通気性、透湿性があるため、人体 から発生する汗による湿気はカバー４および５を問題なく通過し、エアーバッグ 構造体３の多数の貫通孔２を通って放散されることになる。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、掛け布団本体の上にエアーバッグ構造体を装着 してあることにより掛け布団本体の厚みが薄くても優れた保温性が得られ、これ により軽量で寝苦しさを解消する掛け布団を提供することができる。また、就寝 時に人体から発生する汗による湿気は掛け布団本体からエアーバッグ構造体の多 数の貫通孔を通って放散され、掛け布団本体の内部にこもることがなく、快適感 を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例におけるエアーバッグ構造体の平
面図である。

【図２】同エアーバッグ構造体の断面図である。

【図３】同掛け布団本体の上側にエアーバッグ構造体を
装着した状態を示す平面図である。

【図４】同掛け布団本体の上側にエアーバッグ構造体を
装着した状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 掛け布団本体 ２ 貫通孔 ３ エアーバッグ構造体 ４ カバー ５ カバー ６ 接結手段 ７ 空気注入兼吐出孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に綿などの詰め物が装填された掛け
   布団本体の上側に、合成樹脂製シート状物を材料に用い
   て作られ平面から見て上下方向に貫通する多数の貫通孔
   が形成されたエアーバッグ構造体をこのエアーバッグ構
   造体の周囲部分が前記掛け布団本体に接結するように装
   着してなることを特徴とする掛け布団。