JPH0739551A - 皮膚の光吸収測定装置 - Google Patents

皮膚の光吸収測定装置

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Publication number
JPH0739551A
JPH0739551A JP20721093A JP20721093A JPH0739551A JP H0739551 A JPH0739551 A JP H0739551A JP 20721093 A JP20721093 A JP 20721093A JP 20721093 A JP20721093 A JP 20721093A JP H0739551 A JPH0739551 A JP H0739551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
skin
prism
atr prism
near infrared
Prior art date
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Pending
Application number
JP20721093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Oikawa
幸夫 老川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚の近赤外域での光学的な定量測定を容易
に行えるようにする。 【構成】 ケース2の一端部からATRプリズム4の一
面4aが露出して人体との接触面となっている。タング
ステンランプ8からの光が集光レンズ10で集光され、
光学フィルタ12により750nmの波長光が選択され
て光ファイバ束14、三角プリズム16を経てATRプ
リズム4の一端に導かれる。近赤外光はATRプリズム
4を透過する間に皮膚34で吸収を受け、ATRプリズ
ム4の他端から三角プリズム22、光ファイバ束24、
スリット28を経て検出器20へ導かれて検出され、皮
膚34による近赤外吸収が求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体の皮膚に直接接触さ
せて皮膚表面での近赤外域での光の吸収を測定する測定
装置に関するものである。この測定装置は、例えば皮膚
での近赤外域の特定波長の吸収を測定することによって
皮膚の老化度の推定などに用いられ、コスメティック、
エステティック、ファルマシー産業などで利用すること
ができる。
【0002】
【従来の技術】皮膚の老化度をチェックする場合、表皮
の水分測定を行なったり、皺のより具合を顕微鏡で観察
するなどの方法が行なわれている。しかし、表皮水分は
一定ではなく絶えず変化しており、その測定結果は一過
性のものでしかない。また表皮の皺についてもヒアルロ
ン酸含有のクリーム処理などにより軽減されるので、老
化度の目安にはなりにくく、定量的な測定にはならな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚の近赤
外域での光学的な定量測定を容易に行えるようにするこ
とによって皮膚の老化度などを推定する情報を得ること
かできるようにすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の光吸収測定装置
装置は、本体のケースの一端部に一面が露出し、その露
出面が生体との接触面となるように取りつけられたAT
R(全反射)プリズムと、近赤外線を発生する光源を有
し、近赤外域の特定の波長域の光を発生する光源部と、
光源部からの光をATRプリズムの一端に導く入射側導
光路と、近赤外光を検出する検出器と、ATRプリズム
の他端からの出射光を検出器へ導く出射側導光路とを備
え、これら各部をケース内に収めたものであり、ATR
プリズムの露出面を人体の皮膚に接触させて皮膚の近赤
外域での光吸収を測定するようにしたものである。
【0005】近赤外域での皮膚の吸収測定により皮膚の
老化度を推定できることを説明する。身体を構成するコ
ラーゲンなどのタンパク質はその分子中のアミノ酸がグ
ルコースやフルクトースのような還元糖によりメイラー
ド反応を起こして変化し、シッフ塩基形成後、アマドリ
転移生成物を生じる。このメイラード反応はさらに進み
褐色を帯びた後期反応生成物(AGE:Advanced Glyca
tion End Products)が生じるまでに至る。AGEの特
徴的な変化が起こる皮膚コラーゲンや水晶体クリスタリ
ンの褐色化が加齢とともに増加し、また糖尿患者では健
常者に比べて有意に高いことが知られている。AGEは
近赤外域に吸収をもつため、例えば750nm近辺で皮
膚の吸収測定を行なえば、その吸光度から皮膚の老化度
を推定することができる。
【0006】
【実施例】図1は一実施例を表わす。装置本体のケース
2の一端部にはATRプリズム4が取りつけられ、AT
Rプリズム4はその一面4aがケース2から露出し、そ
の露出面4aが人体との接触面となる。ATRプリズム
4は赤外領域で透明で、屈折率の高い材質、例えばKR
S−5、ZnSe、ZnS、Ge、Siなどで形成され
ている。ケース2内には光源部ホルダ6が配置されてお
り、光源部ホルダ6内には近赤外光を発生する光源とし
てタングステンランプ8が設けられ、出射方向に光を集
光させる集光レンズ10がタングステンランプ8の出射
側に配置されている。光源部ホルダ6の出射口には集光
レンズ10で集光されたタングステンランプからの光の
うち、750nmの波長光を選択して透過させる光学フ
ィルタ12が配置されている。
【0007】光源部ホルダ6からの波長選択された近赤
外光をATRプリズム4へ導くために、光源部ホルダ6
とATRプリズム4の間には導光路用光ファイバ束14
が配置されている。光ファイバ束14の一端は光源部ホ
ルダ6の出射口に取りつけられ、他端はATRプリズム
4の一端に設けられた三角プリズム16に導光路ジョイ
ント18を介して嵌め込まれている。三角プリズム16
には光ファイバ束14とその先端のジョイント18を嵌
め込むための円筒状の穴があけられている。
【0008】ケース2内には近赤外光を検出する検出器
20が配置されている。ATRプリズム4の出射光を検
出器20へ導くために、ATRプリズム4の他端に三角
プリズム22が配置され、三角プリズム22に設けられ
た円筒状の穴に出射側導光路用光ファイバ束24の一端
が導光路ジョイント26によって嵌め込まれている。光
ファイバ束24の他端は検出器20側へ導かれ、光ファ
イバ束24の他端と検出器20の間にはスリット28が
配置されている。32は導光路光ファイバ束14やAT
Rプリズム4から洩れた光が検出器20へ直接入射する
のを防ぐための遮光用壁である。34は測定対象として
の人体の皮膚である。光ファイバ束14,24としては
KRS−5や石英で形成された光ファイバを用いること
ができ、またAgClやAgBrの混晶で形成されたも
のなどを用いることもできる。ケース2の外部には検出
器20の検出信号を取り込み、ATRプリズム4による
被測定対象の皮膚の光吸収を算出し、皮膚の老化度の推
定などを行なうデータプロセッサ30が接続されてい
る。
【0009】図1の実施例では、タングステンランプ8
から発生した光が集光レンズ10で集光され、光学フィ
ルタ12で750nmの波長の近赤外光が選択的に透過
させられる。その透過近赤外光は光ファイバ束14から
三角プリズム16を経てATRプリズム4へ導かれる。
ATRプリズム4では皮膚34との接触面で近赤外光が
全反射を起こし、その近赤外光が皮膚34で吸収されて
減衰する。ATRプリズム4からの出射光は三角プリズ
ム22から光ファイバ束24及びスリット28を経て検
出器20へ導かれ、皮膚34での吸収により減衰した近
赤外光が検出される。その検出値から皮膚34による吸
光度が測定される。
【0010】ATRプリズム4は図1に示されるような
断面が台形状のものに限らず、断面が三角形のものや、
半球形のものであってもよい。本発明の光吸収測定装置
は光源部、ATRプリズム、検出器及び導光路をケース
内に一体的に組み込んだ点が特徴であり、各部の構成は
実施例のものに限定されるものではない。例えば光源部
としては近赤外域の特定波長の光を発生する半導体レー
ザを用いることもできる。また三角プリズム16,22
に代えてミラーを用いてもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明の光吸収測定装置は光源と検出器
も一体的に備えているので、そのATRプリズムの露出
面を皮膚に接触させるだけで、皮膚表面での近赤外域の
光吸収を容易に測定することができる。その測定結果を
例えば皮膚の老化度を推定するために用いることができ
る。老化度が推定されれば老化を防止するビタミンE,
Cなどの製剤の大量投与による効果の判定に使用したり
することができる。また糖尿患者においてはAGEの顕
著な増加傾向がみられるので、糖尿患者や糖尿ハイリス
クかどうかの診断の補助的手段として用いることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す正面断面図である。
【符号の説明】
2 装置本体ケース 4 ATRプリズム 4a ATRプリズムの露出面 6 光源部ホルダ 8 タングステンランプ 10 集光レンズ 12 光学フィルタ 14,24 光ファイバ束 16,22 三角プリズム 18,26 導光路ジョイント 20 検出器 34 人体の皮膚

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体のケースの一端部に一面が露出
    し、その露出面が生体との接触面となるように取りつけ
    られたATRプリズムと、近赤外線を発生する光源を有
    し、近赤外域の特定の波長域の光を発生する光源部と、
    前記光源部からの光を前記ATRプリズムの一端に導く
    入射側導光路と、近赤外光を検出する検出器と、前記A
    TRプリズムの他端からの出射光を前記検出器へ導く出
    射側導光路とを備え、これら各部が前記ケース内に収め
    られている皮膚の光吸収測定装置。
JP20721093A 1993-07-28 1993-07-28 皮膚の光吸収測定装置 Pending JPH0739551A (ja)

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JP20721093A JPH0739551A (ja) 1993-07-28 1993-07-28 皮膚の光吸収測定装置

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JPH0739551A true JPH0739551A (ja) 1995-02-10

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ID=16536067

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