JPH0739355B2 - ジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジル誘導体をベースとした組成物と、その誘電体としての応用 - Google Patents
ジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジル誘導体をベースとした組成物と、その誘電体としての応用Info
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- JPH0739355B2 JPH0739355B2 JP3055991A JP5599191A JPH0739355B2 JP H0739355 B2 JPH0739355 B2 JP H0739355B2 JP 3055991 A JP3055991 A JP 3055991A JP 5599191 A JP5599191 A JP 5599191A JP H0739355 B2 JPH0739355 B2 JP H0739355B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジフェニルメタンのメ
チル誘導体とベンジル誘導体とをベースとした組成物
と、その誘電体としての応用に関するものである。
チル誘導体とベンジル誘導体とをベースとした組成物
と、その誘電体としての応用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許第136,230 号には、低温
で高粘度にならずに液体状態を保持する誘電体が記載さ
れている。
で高粘度にならずに液体状態を保持する誘電体が記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、それより
さらに低温度でも液体状態を保持する新規な誘電体組成
物を発見した。従って、この新規な誘電体組成物を提供
することが本発明の第1の目的である。本発明の他の目
的は、高電圧トランスすなわち破壊電圧の高い変圧器で
使用可能な誘電体組成物を提供することにある。
さらに低温度でも液体状態を保持する新規な誘電体組成
物を発見した。従って、この新規な誘電体組成物を提供
することが本発明の第1の目的である。本発明の他の目
的は、高電圧トランスすなわち破壊電圧の高い変圧器で
使用可能な誘電体組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、ベンジ
ルトルエンと、ベンジルキシレンと、(メチルベンジ
ル)トルエンと、(メチルベンジル)キシレンとによっ
て構成される組成物にある。
ルトルエンと、ベンジルキシレンと、(メチルベンジ
ル)トルエンと、(メチルベンジル)キシレンとによっ
て構成される組成物にある。
【0005】ベンジルトルエンとは下記〔化2〕の異性
体または異性体混合物である:
体または異性体混合物である:
【化2】 ベンジルキシレンとは下記〔化3〕の異性体または異性
体混合物である:
体混合物である:
【化3】 (メチルベンジル)トルエンとは下記〔化4〕の異性体
または異性体混合物である:
または異性体混合物である:
【化4】 (メチルベンジル)キシレンとは下記〔化5〕の異性体
または異性体混合物である:
または異性体混合物である:
【化5】
【0006】本発明の組成物は下記〔化16〕で示される
化合物Aの異性体または異性体混合物をさらに含むのが
好ましい:
化合物Aの異性体または異性体混合物をさらに含むのが
好ましい:
【化16】 (ここで、R1,R2,R3 およびR4 は水素またはメチル
基を表し、互いに同一でも異なっていてもよく、n1 と
n2 は、n1 +n2 が1以上且つ3以下という条件で、
0、1または2である)
基を表し、互いに同一でも異なっていてもよく、n1 と
n2 は、n1 +n2 が1以上且つ3以下という条件で、
0、1または2である)
【0007】例えば、R1 〜R4 が水素で、n1+n2
=1である場合には、上記化合物Aはジベンジルトルエ
ンである。しかし、生成物Aはn1 +n2 =1、n1 +
n2 =2およびn1 +n2 =3のような化合物で構成さ
れる異性体混合物であってもよい。また、メチル、ベン
ジルおよびメチルベンジルで置換されたトリフェニルメ
タンをさらに含んだ本発明組成物も本発明の範囲に入
る。この置換トリフェニルメタンの例としてはジトリル
フェニルメタン、ジキシリルフェニルメタン、さらには
キシリルトリルフェニルメタンを挙げることができる。
=1である場合には、上記化合物Aはジベンジルトルエ
ンである。しかし、生成物Aはn1 +n2 =1、n1 +
n2 =2およびn1 +n2 =3のような化合物で構成さ
れる異性体混合物であってもよい。また、メチル、ベン
ジルおよびメチルベンジルで置換されたトリフェニルメ
タンをさらに含んだ本発明組成物も本発明の範囲に入
る。この置換トリフェニルメタンの例としてはジトリル
フェニルメタン、ジキシリルフェニルメタン、さらには
キシリルトリルフェニルメタンを挙げることができる。
【0008】本発明の組成物は誘電体として有用であ
り、例えばコンデンサ、変圧器または電気ケーブルで使
用される。誘電体としての応用する場合には、漂白土、
ゼオライト等によって本発明化合物を精製した後に、酸
化防止剤や酸受容体、例えばエポキシドを添加するのが
好ましい。これらのコンディショニングは全て当業者に
公知で、例えばヨーロッパ特許第 8,251号および第 13
6,230号を参照されたい。これらの内容は本明細書の一
部を成す。本発明の組成物を、他の誘電体、例えばヨー
ロッパ特許第 8,251号に記載のテトラクロロベンジルト
ルエンやクロロベンゼンまたはクロロトルエンあるいは
従来から変圧器で使用されている鉱油と混合して使用す
る場合も本発明の範囲に入る。
り、例えばコンデンサ、変圧器または電気ケーブルで使
用される。誘電体としての応用する場合には、漂白土、
ゼオライト等によって本発明化合物を精製した後に、酸
化防止剤や酸受容体、例えばエポキシドを添加するのが
好ましい。これらのコンディショニングは全て当業者に
公知で、例えばヨーロッパ特許第 8,251号および第 13
6,230号を参照されたい。これらの内容は本明細書の一
部を成す。本発明の組成物を、他の誘電体、例えばヨー
ロッパ特許第 8,251号に記載のテトラクロロベンジルト
ルエンやクロロベンゼンまたはクロロトルエンあるいは
従来から変圧器で使用されている鉱油と混合して使用す
る場合も本発明の範囲に入る。
【0009】好ましくは、化合物Aの異性体40部に対し
て、2つのベンゼン環を有する化合物(例えばベンジル
トルエン、ベンジルキシレン、(メチルベンジル)トル
エンおよび(メチルベンジル)キシレン)を60部以上含
む組成物を使用する。本発明の他の好ましい実施態様
は、2つのベンゼン環を有する上記4つの化合物の中
で、ベンジルトルエンがこれら4つの化合物の総重量の
30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以
上である組成物である。特に好ましい組成物は、化合物
Aの異性体35〜10部に対して、2つのベンゼン環を有す
る上記4つの化合物の量がそれぞれ65〜90部である組成
物である。
て、2つのベンゼン環を有する化合物(例えばベンジル
トルエン、ベンジルキシレン、(メチルベンジル)トル
エンおよび(メチルベンジル)キシレン)を60部以上含
む組成物を使用する。本発明の他の好ましい実施態様
は、2つのベンゼン環を有する上記4つの化合物の中
で、ベンジルトルエンがこれら4つの化合物の総重量の
30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以
上である組成物である。特に好ましい組成物は、化合物
Aの異性体35〜10部に対して、2つのベンゼン環を有す
る上記4つの化合物の量がそれぞれ65〜90部である組成
物である。
【0010】本発明の組成物は、各化合物または異性体
すなわちジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジ
ル誘導体を各々別の方法で作って混合してもよいが、本
発明組成物は特に単純な方法で製造することができる。
本発明の目的の1つはこの方法を提供することにある。
本出願人によるヨーロッパ特許第 136,230号および第 2
99,867号には、ベンジルトルエンと (メチルベンジル)
キシレンの製造方法が記載されている。ヨーロッパ特許
出願第 282,083号には、高温でのアルキル化反応とトラ
ンスアルキル化反応とによってベンジルトルエンと (メ
チルベンジル) トルエンとの混合物を製造する方法が記
載されているが、この方法では複雑な精製をする必要が
ある。
すなわちジフェニルメタンのメチル誘導体およびベンジ
ル誘導体を各々別の方法で作って混合してもよいが、本
発明組成物は特に単純な方法で製造することができる。
本発明の目的の1つはこの方法を提供することにある。
本出願人によるヨーロッパ特許第 136,230号および第 2
99,867号には、ベンジルトルエンと (メチルベンジル)
キシレンの製造方法が記載されている。ヨーロッパ特許
出願第 282,083号には、高温でのアルキル化反応とトラ
ンスアルキル化反応とによってベンジルトルエンと (メ
チルベンジル) トルエンとの混合物を製造する方法が記
載されているが、この方法では複雑な精製をする必要が
ある。
【0011】本発明の方法の特徴は、第1段階でトルエ
ンとキシレンとの混合物を部分的にラジカル塩素化した
後、第1段階で得られた混合物を第2段階でフリーデル
・クラフツ(Friedel-Crafts)触媒と接触させる点にあ
る。ラジカル塩素化自体は公知で、この塩素化は化学的
または紫外線によって開始させることができる。トルエ
ンとキシレンとの混合物のラジカル塩素化は一般に50〜
110 ℃の温度、好ましくは70〜100 ℃の温度で行われ、
モル%で表わした場合、用いた混合物の10〜30%が対応
塩素化誘導体に転換するように実施するのが好ましい。
遊離ラジカルは光化学開始反応、化学的開始剤のいずれ
によって発生させてもよい。化学的開始剤としてはアゾ
イソブチロニトリルまたはアゾジバレロニトリル等のア
ゾ化合物またはラウロイルペルオキシド等のペルオキシ
ドが挙げられる。化学的開始剤の使用量は、一般に混合
物の0.05〜3重量%であり、好ましくは 0.1〜1.5 重量
%である。上記塩素化は部分的でなければならない。換
言すれば、第1段階の終了時に、反応混合物中にキシレ
ンとトルエンとが残っていなければならない。トルエン
およびキシレンの初期比率、すなわち塩素化前の比率は
任意であるが、ベンジルトルエンの量を多くする場合に
はトルエンの量を多くする。第2段階ではこの混合物を
フリーデル・クラフツ触媒と接触させる。この触媒自体
は公知である。
ンとキシレンとの混合物を部分的にラジカル塩素化した
後、第1段階で得られた混合物を第2段階でフリーデル
・クラフツ(Friedel-Crafts)触媒と接触させる点にあ
る。ラジカル塩素化自体は公知で、この塩素化は化学的
または紫外線によって開始させることができる。トルエ
ンとキシレンとの混合物のラジカル塩素化は一般に50〜
110 ℃の温度、好ましくは70〜100 ℃の温度で行われ、
モル%で表わした場合、用いた混合物の10〜30%が対応
塩素化誘導体に転換するように実施するのが好ましい。
遊離ラジカルは光化学開始反応、化学的開始剤のいずれ
によって発生させてもよい。化学的開始剤としてはアゾ
イソブチロニトリルまたはアゾジバレロニトリル等のア
ゾ化合物またはラウロイルペルオキシド等のペルオキシ
ドが挙げられる。化学的開始剤の使用量は、一般に混合
物の0.05〜3重量%であり、好ましくは 0.1〜1.5 重量
%である。上記塩素化は部分的でなければならない。換
言すれば、第1段階の終了時に、反応混合物中にキシレ
ンとトルエンとが残っていなければならない。トルエン
およびキシレンの初期比率、すなわち塩素化前の比率は
任意であるが、ベンジルトルエンの量を多くする場合に
はトルエンの量を多くする。第2段階ではこの混合物を
フリーデル・クラフツ触媒と接触させる。この触媒自体
は公知である。
【0012】触媒としては、例えば無機ハロゲン化物や
無機酸を使用することができる。この反応は実際には30
〜110 ℃の温度、好ましくは50〜100 ℃で実施される。
無機ハロゲン化物としては塩化第二鉄、三酸化アンチモ
ン、四塩化チタンまたは塩化アルミニウムを使用するこ
とができ、その量は一般に反応媒体に対して 50ppm〜1
%、好ましくは100ppm〜0.5%の範囲である。また、無
機酸、例えば硫酸を70〜95重量%の濃度で使用すること
ができる。さらに、ゼオライトまたはその他の無機酸化
物を使用することもできる。触媒は上記混合物に添加す
るのが好ましい。縮合段階である第2段階の終了時に、
過剰なトルエンとキシレンを蒸留で除去した後に、公知
の任意の方法、例えば水洗、中和、乾燥等によって触媒
を除去するのが望ましい。その後、簡単な蒸溜で本発明
の組成物を回収することができる。また、2つのベンゼ
ン環を有する上記4つの化合物を蒸留によって互いに分
離することもできる。必要に応じて、さらに重質の成分
を分離することもできる。
無機酸を使用することができる。この反応は実際には30
〜110 ℃の温度、好ましくは50〜100 ℃で実施される。
無機ハロゲン化物としては塩化第二鉄、三酸化アンチモ
ン、四塩化チタンまたは塩化アルミニウムを使用するこ
とができ、その量は一般に反応媒体に対して 50ppm〜1
%、好ましくは100ppm〜0.5%の範囲である。また、無
機酸、例えば硫酸を70〜95重量%の濃度で使用すること
ができる。さらに、ゼオライトまたはその他の無機酸化
物を使用することもできる。触媒は上記混合物に添加す
るのが好ましい。縮合段階である第2段階の終了時に、
過剰なトルエンとキシレンを蒸留で除去した後に、公知
の任意の方法、例えば水洗、中和、乾燥等によって触媒
を除去するのが望ましい。その後、簡単な蒸溜で本発明
の組成物を回収することができる。また、2つのベンゼ
ン環を有する上記4つの化合物を蒸留によって互いに分
離することもできる。必要に応じて、さらに重質の成分
を分離することもできる。
【0013】縮合直後に得られた反応混合物は主として
ジフェニルメタンのメチル化物およびベンジル化物と過
剰なキシレンおよびトルエンであるるが、さらに、各種
の有機塩素化物、例えば、下記〔化7〕の塩素化キシレ
ン:
ジフェニルメタンのメチル化物およびベンジル化物と過
剰なキシレンおよびトルエンであるるが、さらに、各種
の有機塩素化物、例えば、下記〔化7〕の塩素化キシレ
ン:
【化7】 下記〔化8〕のクロロトルエン:
【化8】 下記〔化9〕の(メチルクロロベンジル)キシレン:
【化9】 の他に、一般には、ベンゼン環上に1つまたは複数の塩
素原子を有するジフェニルメタンのメチル化誘導体およ
びベンジル化誘導体を含むことがある。これらの化合物
は塩素、キシレンおよびトルエンから生じたものであ
り、塩化物のフリーデル・クラフツ触媒の場合には触媒
から生じる。応用によっては、本発明生成物中に塩素が
全く含まれないか、ほとんど含まれないようにすること
が望まれる。
素原子を有するジフェニルメタンのメチル化誘導体およ
びベンジル化誘導体を含むことがある。これらの化合物
は塩素、キシレンおよびトルエンから生じたものであ
り、塩化物のフリーデル・クラフツ触媒の場合には触媒
から生じる。応用によっては、本発明生成物中に塩素が
全く含まれないか、ほとんど含まれないようにすること
が望まれる。
【0014】本発明の一実施態様では、有機塩素化物を
除去するために、ジフェニルメタンのメチル化誘導体お
よびベンジル化誘導体を処理する。この処理は、過剰な
キシレンおよびトルエンと、触媒とを除去した後に実施
するのが好ましい。すなわち、縮合反応後に過剰なキシ
レンおよびトルエンを除去し、次いで触媒を除去した後
に、ジフェニルメタンのメチル化誘導体およびベンジル
化誘導体の粗混合物から有機塩素を除去する。この処理
は有機塩素化物を破壊する任意の方法、例えば、ヨーロ
ッパ特許第306,398 号に記載されたアルカリ金属アルコ
ラートを用いる方法、ヨーロッパ特許第 250,748号に記
載された重質アルコラートを用いる方法で行うことがで
きる。これらの特許の内容は、本明細書の一部を成す。
特にヨーロッパ特許第 306,398号に記載の脱塩素化法を
用いるのが好ましい。
除去するために、ジフェニルメタンのメチル化誘導体お
よびベンジル化誘導体を処理する。この処理は、過剰な
キシレンおよびトルエンと、触媒とを除去した後に実施
するのが好ましい。すなわち、縮合反応後に過剰なキシ
レンおよびトルエンを除去し、次いで触媒を除去した後
に、ジフェニルメタンのメチル化誘導体およびベンジル
化誘導体の粗混合物から有機塩素を除去する。この処理
は有機塩素化物を破壊する任意の方法、例えば、ヨーロ
ッパ特許第306,398 号に記載されたアルカリ金属アルコ
ラートを用いる方法、ヨーロッパ特許第 250,748号に記
載された重質アルコラートを用いる方法で行うことがで
きる。これらの特許の内容は、本明細書の一部を成す。
特にヨーロッパ特許第 306,398号に記載の脱塩素化法を
用いるのが好ましい。
【0015】好ましい方法は、上記粗混合物をアルコラ
ートと接触させ、全体を撹拌しながら 220〜320 ℃の温
度に加熱する方法である。アルコラートとしてはナトリ
ウムアルコラート、例えばナトリウムメチレートが好ま
しい。脱塩素化処理後に簡単な蒸留をすることによっ
て、塩素含有量の低いジフェニルメタンのメチル化誘導
体およびベンジル化誘導体を回収することができる。蒸
留器の底部には、脱塩素化剤およびアルカリ金属クロラ
イド(NaCl)の残りと、重質のオリゴマーとを含む重質留
分が得られる。蒸留器の底部で得られるこの重質留分の
一部または全部を再循環することも本発明の範囲に入
る。この際、重質留分を単独で用いてもよいが、有機塩
素化物を破壊するため化合物と混合して用いてもよい。
また、縮合反応後かつキシレンおよびトルエンの除去後
に、2つのベンゼン環を有する化合物 [ベンジルトルエ
ン、ベンジルキシレン、(メチルベンジル)キシレン、
(メチルベンジル)トルエン] の一部または全部を縮合
段階へ再循環することも本発明の範囲に入る。この再循
環の利点は上記化合物Aの比率を大きくすることにあ
る。除去したキシレンおよびトルエンは本発明の上流側
で再使用することができる。また、脱塩素化後に、2つ
のベンゼン環を有する化合物の一部または全部を取り出
し、それらを縮合段階へ再循環させることもできる。ベ
ンジルクロライド、メチルベンジルクロライド(CH3C6H
4CH2Cl) 、キシレンおよびトルエンを混合し、次いで、
この混合物にフリーデル・クラフツ触媒を添加してこの
混合物に対して第2段階の縮合反応を行うことも本発明
の範囲内である。
ートと接触させ、全体を撹拌しながら 220〜320 ℃の温
度に加熱する方法である。アルコラートとしてはナトリ
ウムアルコラート、例えばナトリウムメチレートが好ま
しい。脱塩素化処理後に簡単な蒸留をすることによっ
て、塩素含有量の低いジフェニルメタンのメチル化誘導
体およびベンジル化誘導体を回収することができる。蒸
留器の底部には、脱塩素化剤およびアルカリ金属クロラ
イド(NaCl)の残りと、重質のオリゴマーとを含む重質留
分が得られる。蒸留器の底部で得られるこの重質留分の
一部または全部を再循環することも本発明の範囲に入
る。この際、重質留分を単独で用いてもよいが、有機塩
素化物を破壊するため化合物と混合して用いてもよい。
また、縮合反応後かつキシレンおよびトルエンの除去後
に、2つのベンゼン環を有する化合物 [ベンジルトルエ
ン、ベンジルキシレン、(メチルベンジル)キシレン、
(メチルベンジル)トルエン] の一部または全部を縮合
段階へ再循環することも本発明の範囲に入る。この再循
環の利点は上記化合物Aの比率を大きくすることにあ
る。除去したキシレンおよびトルエンは本発明の上流側
で再使用することができる。また、脱塩素化後に、2つ
のベンゼン環を有する化合物の一部または全部を取り出
し、それらを縮合段階へ再循環させることもできる。ベ
ンジルクロライド、メチルベンジルクロライド(CH3C6H
4CH2Cl) 、キシレンおよびトルエンを混合し、次いで、
この混合物にフリーデル・クラフツ触媒を添加してこの
混合物に対して第2段階の縮合反応を行うことも本発明
の範囲内である。
【0016】本出願人は、さらに、塩化第二鉄をフリー
デル・クラフツ触媒として用いて本発明方法を実施した
場合には、この触媒を除去する必要がないということを
発見した。すなわち、縮合反応後に、得られた混合物を
蒸留すると、最初にキシレンとトルエンが留出し、次
に、2つのベンゼン環を有する4つの化合物と上記化合
物Aが得られ、これらの化合物は誘電体としてそのまま
使用することができるということを発見した。この特徴
は塩化アルミニウムを用いた場合にはない。この場合に
は縮合後に塩化アルミニウムを除去しないと、混合物の
蒸留さえできないことが多く、生成物を回収し得たとし
ても、それを誘電性液体として使用することはできな
い。本出願人はさらに、塩化第二鉄を触媒として使用し
た場合には、その除去処理が不要になるだけでなく、縮
合終了後に上記有機塩素化物を破壊することもできると
いうことを発見した。なお、縮合反応後に過剰なキシレ
ンとトルエンを除去するのが好ましい。脱塩素化処理後
は、簡単な蒸留で2つのベンゼン環を有する上記4つの
化合物と塩素含有量の低い化合物Aとを回収することが
できる。蒸留残渣としては脱塩素化剤およびアルカリ金
属クロライドの残りと、鉄塩と、重質オリゴマーとを含
む重質留分が底部で得られる。この重質留分は、前記と
同様に再循環して、脱塩素化剤の補給として用いること
ができる。
デル・クラフツ触媒として用いて本発明方法を実施した
場合には、この触媒を除去する必要がないということを
発見した。すなわち、縮合反応後に、得られた混合物を
蒸留すると、最初にキシレンとトルエンが留出し、次
に、2つのベンゼン環を有する4つの化合物と上記化合
物Aが得られ、これらの化合物は誘電体としてそのまま
使用することができるということを発見した。この特徴
は塩化アルミニウムを用いた場合にはない。この場合に
は縮合後に塩化アルミニウムを除去しないと、混合物の
蒸留さえできないことが多く、生成物を回収し得たとし
ても、それを誘電性液体として使用することはできな
い。本出願人はさらに、塩化第二鉄を触媒として使用し
た場合には、その除去処理が不要になるだけでなく、縮
合終了後に上記有機塩素化物を破壊することもできると
いうことを発見した。なお、縮合反応後に過剰なキシレ
ンとトルエンを除去するのが好ましい。脱塩素化処理後
は、簡単な蒸留で2つのベンゼン環を有する上記4つの
化合物と塩素含有量の低い化合物Aとを回収することが
できる。蒸留残渣としては脱塩素化剤およびアルカリ金
属クロライドの残りと、鉄塩と、重質オリゴマーとを含
む重質留分が底部で得られる。この重質留分は、前記と
同様に再循環して、脱塩素化剤の補給として用いること
ができる。
【0017】
【実施例】実施例1 撹拌器、冷却器、塩素供給管および30ワットのランプ
〔フィリップス (Philips)社製、TLADK〕とを備え
た反応器中に、40モル(3680g)のトルエンと3.25モル
(344.5 g)のオルトキシレンとを入れた後、 100℃の
温度で10.8モルの塩素ガスを2時間40分導入する。光化
学反応による開始反応が停止し、反応媒体を窒素で脱気
した後、反応媒体を滴下漏斗に入れ、42.36 モル(3897
g)のトルエンと、3.44モル(364g) のオルトキシレン
と、2.1 gのFeCl3 とを収容した撹拌器を備えた反応器
中に2時間かけて導入する。反応温度は 100℃である。
さらに、1.3 gのFeCl3 を添加し、さらに2時間、窒素
で脱ガスしながら上記温度を維持する。次いで、複数段
のプレートを有する蒸留塔を用いて水銀柱15mmで真空蒸
留することによって、過剰なトルエンとオルトキシレン
とを除去する。残留物を、窒素ガスでシールした状態且
つ反応器中を撹拌した状態で、2.2 %のナトリウムメト
キシドを用いて290 ℃で5時間かけて処理する。この処
理で得られた混合物を複数段のプレートを有する蒸留塔
を用いて水銀柱 0.5 mm で蒸留すると、下記のものが得
られる:(1) 110〜125 ℃の温度で留出する無色の液体
留分。 この留分の重量組成は下記の通り: ベンジルトルエン 71.6% (メチルベンジル)トルエン 13.2% ベンジルキシレン 12.5% (メチルベンジル)キシレン 2.7% (2) 190〜200 ℃の温度で留出する黄色の油状留分。 この留分は、n1 +n2 =1の化合物Aの混合物で構成
され、この留分のジベンジルトルエンの含有量は約50%
である。第1の留分は1200gであり、第2の留分は300
gである。約60gの重質残渣の混合物が残る。
〔フィリップス (Philips)社製、TLADK〕とを備え
た反応器中に、40モル(3680g)のトルエンと3.25モル
(344.5 g)のオルトキシレンとを入れた後、 100℃の
温度で10.8モルの塩素ガスを2時間40分導入する。光化
学反応による開始反応が停止し、反応媒体を窒素で脱気
した後、反応媒体を滴下漏斗に入れ、42.36 モル(3897
g)のトルエンと、3.44モル(364g) のオルトキシレン
と、2.1 gのFeCl3 とを収容した撹拌器を備えた反応器
中に2時間かけて導入する。反応温度は 100℃である。
さらに、1.3 gのFeCl3 を添加し、さらに2時間、窒素
で脱ガスしながら上記温度を維持する。次いで、複数段
のプレートを有する蒸留塔を用いて水銀柱15mmで真空蒸
留することによって、過剰なトルエンとオルトキシレン
とを除去する。残留物を、窒素ガスでシールした状態且
つ反応器中を撹拌した状態で、2.2 %のナトリウムメト
キシドを用いて290 ℃で5時間かけて処理する。この処
理で得られた混合物を複数段のプレートを有する蒸留塔
を用いて水銀柱 0.5 mm で蒸留すると、下記のものが得
られる:(1) 110〜125 ℃の温度で留出する無色の液体
留分。 この留分の重量組成は下記の通り: ベンジルトルエン 71.6% (メチルベンジル)トルエン 13.2% ベンジルキシレン 12.5% (メチルベンジル)キシレン 2.7% (2) 190〜200 ℃の温度で留出する黄色の油状留分。 この留分は、n1 +n2 =1の化合物Aの混合物で構成
され、この留分のジベンジルトルエンの含有量は約50%
である。第1の留分は1200gであり、第2の留分は300
gである。約60gの重質残渣の混合物が残る。
【0018】実施例2 下記液体の結晶化試験を実施する: (a) 本発明による液体(BTXXと呼ぶ)、この液体の組成
は下記の通り: 実施例1の第1留分 83部 実施例1の第2留分 17部 (すなわち化合物A/n1 +n2 =1の14部と、トリフ
ェニルメタン誘導体3部) (b) 本発明ではない、ヨーロッパ特許第136,230 号に記
載の液体(BT06と呼ぶ) 、この液体の組成は下記の通
り: ベンジルトルエン 79部 ジベンジルトルエン 16部 (すなわちR1 〜R4 が水素でn1 +n2=1の本発明
の生成物A) ジトリルフェニルメタン 4部 BT06およびBTXXを収容したパイプを−50℃に43日間維持
する。各パイプにはベンジルトルエンの結晶を種結晶と
して入れた。 −45℃ではBT06の3分の2が結晶化するが、BTXXは液体
のままである。BTXXは−50℃でも液体のままである。−
50℃で撹拌すると、BT06は多量の結晶を生成するが、BT
XXは液体のままである。
は下記の通り: 実施例1の第1留分 83部 実施例1の第2留分 17部 (すなわち化合物A/n1 +n2 =1の14部と、トリフ
ェニルメタン誘導体3部) (b) 本発明ではない、ヨーロッパ特許第136,230 号に記
載の液体(BT06と呼ぶ) 、この液体の組成は下記の通
り: ベンジルトルエン 79部 ジベンジルトルエン 16部 (すなわちR1 〜R4 が水素でn1 +n2=1の本発明
の生成物A) ジトリルフェニルメタン 4部 BT06およびBTXXを収容したパイプを−50℃に43日間維持
する。各パイプにはベンジルトルエンの結晶を種結晶と
して入れた。 −45℃ではBT06の3分の2が結晶化するが、BTXXは液体
のままである。BTXXは−50℃でも液体のままである。−
50℃で撹拌すると、BT06は多量の結晶を生成するが、BT
XXは液体のままである。
【0019】実施例3 破壊電圧の測定 電極φ=0.6mm とロゴスキィ(ROGOWSKI)円盤φ=40mmと
を用いて、室温で50Hzの交流で測定した。電圧は30秒毎
に1000V大きくしてパルス状に印加した。結果は [表
1〕に示してある。
を用いて、室温で50Hzの交流で測定した。電圧は30秒毎
に1000V大きくしてパルス状に印加した。結果は [表
1〕に示してある。
【表1】 (注) (1) 数値はキロボルトであり、5回の測定の平均値であ
る。 (2) BTXXは実施例2に記載の本発明の化合物である。 (3) PXE は本発明によらない誘電体で、下記〔化10〕の
1-フェニル-1-キシリルエタンの異性体の混合物であ
る。
る。 (2) BTXXは実施例2に記載の本発明の化合物である。 (3) PXE は本発明によらない誘電体で、下記〔化10〕の
1-フェニル-1-キシリルエタンの異性体の混合物であ
る。
【化10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピエール ジェイ フランス国 69370 サン−ディディエ オ モン ドール ロカドゥ デ モン ドール 89
Claims (13)
- 【請求項1】 〔化11〕のベンジルトルエン: 【化11】 またはその異性体混合物と、〔化12〕のベンジルキシレ
ン: 【化12】 またはその異性体混合物と、〔化13〕の(メチルベンジ
ル)トルエン: 【化13】 またはその異性体混合物と、〔化14〕の(メチルベンジ
ル)キシレン: 【化14】 またはその異性体混合物とで構成される誘電体組成物: - 【請求項2】 〔化15〕の異性体またはその異性体混合
物: 【化15】 (ここで、R1,R2,R3 およびR4 は水素またはメチル
基を表し、互いに同一でも異なっていてもよく、n1 と
n2 は、n1 +n2 が1、2または3という条件で、
0、1または2である)をさらに含む請求項1に記載の
誘電体組成物。 - 【請求項3】 〔化15〕の異性体40部に対して、2つの
ベンゼン環を有する上記化合物を少なくとも60部含む請
求項2に記載の誘電体組成物。 - 【請求項4】 2つのベンゼン環を有する上記4つの化
合物の中で〔化11〕のベンジルトルエンがこれら4つの
化合物の総量の少なくとも30重量%である請求項3に記
載の誘電体組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の誘
電体組成物を用いた変圧器、コンデンサおよび電気ケー
ブル用誘電体。 - 【請求項6】 第1段階で、トルエンとキシレンとの混
合物の一部分をラジカル塩素化し、第2段階で、第1段
階で得られた混合物をフリーデル・クラフツ触媒と接触
させることを特徴とする請求項1に記載のジフェニルメ
タンのメチル誘導体とベンジル誘導体との誘電体組成物
の製造方法。 - 【請求項7】 第1段階で、キシレンとトルエンとの混
合物の10〜30モル%だけを対応する塩素化誘導体に転化
させる請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 縮合後に、得られた有機塩素化物をナト
リウムまたはアルカリ金属アルコラートと反応させて除
去する請求項6または7に記載の方法。 - 【請求項9】 上記の2つのベンゼン環を有する化合物
の一部または全部を縮合段階へ再循環する請求項6〜8
のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】 塩素含有量の低いジフェニルメタンの
メチル誘導体およびベンジル誘導体を回収するための蒸
留によって得られた重質留分の一部または全部を有機塩
素化物の除去段階へ再循環する請求項8または9に記載
の方法。 - 【請求項11】 縮合触媒として塩化第二鉄を用いる請
求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項12】 有機塩素化物の除去を塩化第二鉄を除
去せずに実施する請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 ベンジルクロリドとメチルベンジルク
ロリドとの混合物をトルエンとキシレンとの混合物と縮
合する反応をフリーデル・クラフツ触媒の存在下で行う
ことを特徴とする請求項1に記載のジフェニルメタンの
メチル誘導体とベンジル誘導体との誘電体組成物の製造
方法。
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WO2004066317A1 (en) * | 2003-01-20 | 2004-08-05 | Gabriele Perego | Cable with recycable covering layer |
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ES2392768T3 (es) * | 2007-06-28 | 2012-12-13 | Prysmian S.P.A. | Cable de energía |
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Citations (4)
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JPS508100A (ja) * | 1973-05-25 | 1975-01-28 | ||
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DE3127905A1 (de) * | 1981-07-15 | 1983-02-03 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Impraegniermittel und ihre verwendung |
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CA1194284A (en) * | 1982-09-16 | 1985-10-01 | Atsushi Sato | Electrical insulating oil and oil-filled electrical appliances |
FR2552423B1 (fr) * | 1983-09-23 | 1985-10-25 | Ugine Kuhlmann | Compositions d'oligomeres de polyarylalcanes et leur procede de fabrication |
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