JPH0739306Y2 - 閃絡表示器 - Google Patents

閃絡表示器

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JPH0739306Y2
JPH0739306Y2 JP1992011538U JP1153892U JPH0739306Y2 JP H0739306 Y2 JPH0739306 Y2 JP H0739306Y2 JP 1992011538 U JP1992011538 U JP 1992011538U JP 1153892 U JP1153892 U JP 1153892U JP H0739306 Y2 JPH0739306 Y2 JP H0739306Y2
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JP
Japan
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flashover
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accident
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JP1992011538U
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English (en)
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JPH0574130U (ja
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義行 箕田
稔 渡辺
文夫 白井
昇 杉尾
浩展 矢野
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Shikoku Electric Power Co Inc
Shikoku Instrumentation Co Ltd
Original Assignee
Shikoku Electric Power Co Inc
Shikoku Instrumentation Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、閃絡事故が発生した場
合に、その閃絡事故が発生した送電鉄塔を確実に表示
し、かつ、長期間にわたって繰り返し使用することがで
きる閃絡表示器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、閃絡表示器には、閃絡事故の
検出に基づいて火薬を爆発させ、閃絡事故が発生したこ
とを表示する表示体としての表示布を外部に放出して閃
絡事故が発生した送電鉄塔を表示する閃絡表示器が知ら
れている。この従来の閃絡表示器は、復元不可能な構造
で、繰り返し使用ができない構造である。従って、その
閃絡事故が発生した送電鉄塔については、閃絡表示器を
あらたな閃絡表示器と交換しなければならないため、交
換作業に手間がかかる、閃絡表示器のコストが高くなる
という不都合があった。
【0003】そこで、火薬の代わりに燃焼材を用いて、
燃焼材の発熱により表示体の係止を解除させて閃絡事故
を表示させるようにした閃絡表示器が提案されている。
この閃絡表示器によれば、燃焼材の交換によりその閃絡
表示器を繰り返し使用することができる。しかしなが
ら、燃焼材の交換作業が面倒であり、かつ、その燃焼材
の交換に伴うコスト上昇を解消しきれていない。
【0004】また、閃絡事故を検出する検出部と閃絡事
故が発生したことを表示する表示部とを分離して、表示
部のみを交換可能にした火薬爆発方式の閃絡表示器も提
案されているが、この閃絡表示器も表示部の交換作業が
面倒であり、かつ、表示部の交換に伴うコスト上昇を解
消しきれていない。さらに、信頼性を維持するために、
表示部の火薬を短期間のうちに交換しなければならない
不都合もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
閃絡表示器では、その閃絡表示器を構成する部材の少な
くとも一部を交換することが必要で、その交換に伴う手
間、コスト上昇を解消しきれていないという不都合があ
る。
【0006】本考案は、上記の事情を考慮して為された
もので、その目的とするところは、閃絡表示器を構成す
る部材の少なくとも一部を交換しなくとも繰り返し使用
することができる閃絡表示器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係わる閃絡表示
器は、上記の課題を解決するため、閃絡表示器本体内に
閃絡事故が発生したときに外部に放出されて閃絡事故が
発生したことを表示する表示体が収納復元可能な状態で
設置されると共に、前記表示体を収納状態に維持する係
止機構が該表示体の係止解除状態と係止状態とをとり得
るようにして設けられ、前記係止機構には閃絡事故の検
出に基づいて前記表示体の係止が解除されるように前記
係止機構を駆動する部品交換不要の復帰形駆動装置が連
係されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案に係わる閃絡表示器によれば、駆動装置
は閃絡事故の検出に基づいて表示体の係止が解除される
ように係止機構を駆動する。すると、表示体は閃絡表示
器本体内から外部に放出されて、閃絡事故があった送電
鉄塔を表示する。その送電鉄塔の所定の点検終了後、そ
の閃絡表示器を元の状態に復元させる際には、表示体を
表示器本体内に収納させ、かつ、表示体を係止機構に係
止させればよい。従って、本考案によれば、閃絡表示器
を構成する部材の交換を行うことなくその閃絡表示器を
繰り返し使用することができる。
【0009】
【実施例】図1から図5は、本考案に係わる閃絡表示器
の第1実施例を示す図である。図1において、1は送電
鉄塔の塔脚を示し、2は閃絡表示器本体である。塔脚1
には閃絡事故が発生すると、事故電流が矢印Aで示すよ
うに流れる。閃絡表示器本体2は、電流センサ3、保護
回路4、整流回路5、時限回路6、電子スイッチ7、電
池8、検出器9、増幅器10、駆動回路11を有する。
電流センサ3は塔脚1に流れる事故電流を検出する役割
を果たす。検出器9は閃絡事故時に発生する音波、放電
閃光等の物理的現象を検出する役割を果たす。保護回路
4は、電流センサ3から入力される検出電圧を制限し、
かつ、サージ電圧を吸収することにより後段の回路を過
大電圧から保護する役割を果たす。整流回路5は保護回
路4を介して入力される変動分を含んだ検出電圧を整流
して直流に変換する役割を果たす。時限回路6は、整流
回路5の出力に基づいて閃絡事故の判定と閃絡事故の表
示とに必要な時間を考慮して定められた所定時間の間、
所定電圧を維持する。電子スイッチ7は、時限回路6の
所定電圧が印加されてその所定時間の間、オンされる。
【0010】増幅器10、駆動回路11には電子スイッ
チ7がオンしている間、電子スイッチ7を介して電池8
の電圧が印加される。検出器9の検出出力は増幅器10
に入力される。増幅器10は電子スイッチ7がオンして
いる期間に、検出器9から検出出力が入力されると、そ
の検出出力を増幅して駆動回路11に出力する。その駆
動回路11は、その電子スイッチ7がオンしているとき
でかつ検出器9の検出出力が入力されたときに、後述す
る表示体を駆動させる自己復帰形駆動装置としての電磁
ソレノイド12を駆動する。すなわち、この実施例で
は、閃絡事故が発生したときに流れる事故電流に基づく
検出出力と閃絡事故が発生したときに流れる事故電流以
外の閃絡事故に基づく検出出力との双方の条件を満足し
たときに電磁ソレノイド12が駆動されることになる。
【0011】保護回路4、整流回路5、時限回路6、電
子スイッチ7、増幅器10、駆動回路11は、図2に示
すように、閃絡表示器本体2の内部に設けられた回路基
板13に配設されている。電磁ソレノイド12は可動軸
14、付勢スプリング15、コイル(図示を略す)から
大略構成されている。そのコイルはリード線16を介し
て駆動回路11に接続されている。付勢スプリング15
は可動軸14を進出方向に付勢する。
【0012】電磁ソレノイド12と回路基板13とは、
シールドケース17により取り囲まれている。シールド
ケース17は外部からの誘導ノイズにより電磁ソレノイ
ド12が誤作動するのを防止する役割を果たす。電磁ソ
レノイド12はブラケット17aを介してシールドケー
ス17に固定されている。可動軸14の先端には係合ピ
ン18が取り付けられている。シールドケース17には
蝶番部材19を介して係止機構を構成する係止板20が
支持されている。この係止板20は蝶番部材19の軸1
9aを中心に揺動可能である。係止板20は上下方向に
延在されてシールドケース17から突出されている。係
止板20の一端部には屈曲板部21が形成され、その屈
曲板部21には長孔21aが形成されている。長孔21a
には係合ピン18が挿入され、電磁ソレノイド12の可
動軸14と係止板20とが係合ピン18により連係され
ている。係止板20の他端部には係止爪22が形成され
ている。係止爪22はテーパー面22aを有する。
【0013】閃絡表示器本体2にはその下部に、閃絡事
故が発生したときに外部に放出されて閃絡事故が発生し
たことを表示するための表示体23を本体内収納状態で
支承保持するための支承枠24が設けられている。この
支承枠24は立壁板25、26と底板27とを有する。
立壁板25、26には、図3に示すように、回動軸28
が掛け渡されている。その回動軸28は閃絡表示器本体
2の側壁29に植設されている。その支承枠24はその
回動軸28を支点にして自重により下方に回動可能であ
る。立壁板25にはその上部に係止爪22と係合する係
合爪30が形成されている。可動軸14は電磁ソレノイ
ド12の非駆動時には進出されていて、係止板20の係
止爪22と立壁板25の係合爪30とは係合状態にあ
り、支承枠24の回動が阻止されている。表示体23は
巻回軸31と表示布32とから構成されている。その表
示布32はその一端部が巻回軸31に固定されて巻回軸
31に巻き回され、その他端部は図3に示すように閃絡
表示器本体2内の取付け壁33に取り付けられている。
【0014】閃絡事故が発生すると、電磁ソレノイド1
2は、その可動軸14が図4に示すように付勢スプリン
グ15の付勢力に抗する方向に駆動され、係止板20の
係止爪22と立壁板25の係合爪30との係合が解除さ
れ、係止板20は表示体23の係止解除状態となる。こ
れにより、図5に示すように、支承枠24がその自重に
より回動軸28を中心に矢印B方向に回動する。その結
果、表示体23の支承枠24による支承が解除され、表
示体23はその自重により回転しながら落下し、表示布
32は巻回軸31からほどかれながら外部に放出され、
吊り下がり状態となる。これにより、送電鉄塔に閃絡事
故が発生したことが表示される。
【0015】所定時間が経過すると、電子スイッチ7が
オフされて電磁ソレノイド12への通電が停止され、可
動軸14がその付勢スプリング15の付勢力により進出
されて、支承枠24を係止可能の状態とする。この状態
で、表示布32を巻回軸31に巻き付けながら持ち上
げ、支承枠24を矢印B方向と反対方向に回動させる。
そして、表示体23を支承枠24に支承させた状態で、
係止爪22に係合爪30が当接するように支承枠24を
持ち上げる。すると、係合爪30が係止爪22のテーパ
ー面22aに当接して、係止板20が付勢スプリング1
5の付勢力に抗する方向に蝶番部材19の軸19aを中
心に揺動する。更に、支承枠24を持ち上げると、係合
爪30がテーパ面22aから離間し、係止板20が元の
状態に復帰する。この状態で、支承枠24から手を離す
と係合爪30が係止爪22と係合し、支承枠24の回動
が阻止され、表示体23が閃絡表示器本体2内に収納復
元される。
【0016】図6から図9は、本考案に係わる閃絡表示
器の第2実施例を示す図であり、この第2実施例におい
て第1実施例と同一構成要素については同一符号を付し
てその詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明
する。
【0017】この第2実施例は、復帰形の駆動装置とし
て形状記憶合金駆動装置を用いたもので、34はその形
状記憶合金駆動装置の筺体を示している。この筺体34
はシールドケース17の側壁に取り付けられている。こ
の筺体34の側面壁35には、図6に示すように上下方
向に延びる長孔36が形成されている。その筺体34の
内部にはリード線16に流れる電流に基づいて形状が変
化される形状記憶合金体(図示を略す)が設けられてい
る。その形状記憶合金体は連結板37をロックする役割
を果たす。連結板37は図7に示すように長孔36から
突出して係止機構としての係止板39の一端部に連結ピ
ン40により連結されている。係止板39は連結板37
と共に長孔36の延びる方向に図示を略す内部スプリン
グによりスライド可能である。係止板39の他端部には
係合突起41が形成されている。支承枠24の立壁25
には係合突起41に係合される係合突起42が形成され
ている。支承枠24が図7に示すように回動軸28を中
心に下方に向かって回動しようとすると、係合突起42
が係合突起41に係合するので、支承枠24の回動は阻
止される。
【0018】閃絡事故の発生により、リード線16に電
流が流れると、連結板37の形状記憶合金体によるロッ
クが解除される。すると、係止板39は、図8に示すよ
うに、連結板37と共に下方にスライドし、係合突起4
1と係合突起42との係合が解除される。これにより、
支承枠24が図9に示すように矢印B方向に回動され、
表示体23の支承枠24による支承が解除され、表示体
23は巻回をほどかれながら自重により落下する。その
結果、表示布32が吊り下がり状態となり、閃絡事故が
あった送電鉄塔が表示される。
【0019】所定時間が経過すると、電子スイッチ7が
オフされ、形状記憶合金体が元の状態に復元し、連結板
37をロック可能の状態となる。従って、表示布32を
巻回軸31に巻き付けながら巻回軸31を持ち上げて、
支承枠24に表示体23を支承させ、この状態で係止板
39を押し上げると、連結板37が一体に持ち上げられ
て形状記憶合金体にロックされ、表示体23が閃絡表示
器本体2内に収納復元される。
【0020】これらの実施例では、表示体23が表示布
32を巻回軸31に巻き付けて収納され、かつ、吊り下
げられた状態で閃絡事故の表示を行う掛軸型の構造であ
るため、閃絡表示器の構造を小型軽量化することが可能
で、かつ、表示体23の復元作業も容易である。また、
表示布による表示面積も大きく確保できる。
【0021】さらに、電池8を用いて駆動回路11を確
実に作動させる構造となっているため、その信頼性も、
従来の事故電流を検出してそのコイルに発生した微小電
流により火薬を爆発させる構造の閃絡表示器に較べて高
いという長所がある。
【0022】
【考案の効果】本考案に係わる閃絡表示器は、以上説明
したように構成したので、閃絡表示器を構成する部材の
少なくとも一部を交換しなくともその閃絡表示器を繰り
返し使用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる閃絡表示器の第1実施例の回路
構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の閃絡表示器の要部構成を示す正面
図である。
【図3】第1実施例の閃絡表示器の要部構成を示す側面
図である。
【図4】第1実施例の閃絡表示器の係止解除状態を説明
するための正面図である。
【図5】第1実施例の閃絡表示器の係止解除状態を説明
するための側面図である。
【図6】本考案に係わる閃絡表示器の第2実施例の要部
構成を示す正面図である。
【図7】第2実施例の閃絡表示器の要部構成を示す側面
図である。
【図8】第2実施例の閃絡表示器の係止解除状態を説明
するための正面図である。
【図9】第2実施例の閃絡表示器の係止解除状態を説明
するための側面図である。
【符号の説明】
2 閃絡表示器本体 12 電磁ソレノイド(自己復帰形駆動装置) 20 係止板(係止機構) 23 表示体 24 支承枠 31 巻回軸 32 表示布
フロントページの続き (72)考案者 白井 文夫 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号四 国計測工業株式会社内 (72)考案者 杉尾 昇 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号四 国計測工業株式会社内 (72)考案者 矢野 浩展 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号四 国計測工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−132326(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閃絡表示器本体内に閃絡事故が発生した
    ときに外部に放出されて閃絡事故が発生したことを表示
    する表示体が収納復元可能な状態で設置されると共に、
    前記表示体を収納状態に維持する係止機構が該表示体の
    係止解除状態と係止状態とをとり得るようにして設けら
    れ、前記係止機構には閃絡事故の検出に基づいて前記表
    示体の係止が解除されるように前記係止機構を駆動する
    部品交換不要の復帰形駆動装置が連係されていることを
    特徴とする閃絡表示器。
  2. 【請求項2】 前記表示体は閃絡事故を表示する表示布
    と該表示布を巻回する巻回軸とからなり、該巻回軸は前
    記係止解除による自重落下に伴って前記表示布が解かれ
    るようにされていることを特徴とする請求項1に記載の
    閃絡表示器。
JP1992011538U 1992-03-09 1992-03-09 閃絡表示器 Expired - Lifetime JPH0739306Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992011538U JPH0739306Y2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 閃絡表示器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992011538U JPH0739306Y2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 閃絡表示器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0574130U JPH0574130U (ja) 1993-10-08
JPH0739306Y2 true JPH0739306Y2 (ja) 1995-09-06

Family

ID=11780743

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992011538U Expired - Lifetime JPH0739306Y2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 閃絡表示器

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5826753A (ja) * 1981-08-07 1983-02-17 Fuji Tekkosho:Kk 巻出機の張力制御装置

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Publication number Publication date
JPH0574130U (ja) 1993-10-08

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