JPH0739240B2 - 発光装飾織物 - Google Patents

発光装飾織物

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JPH0739240B2
JPH0739240B2 JP4142198A JP14219892A JPH0739240B2 JP H0739240 B2 JPH0739240 B2 JP H0739240B2 JP 4142198 A JP4142198 A JP 4142198A JP 14219892 A JP14219892 A JP 14219892A JP H0739240 B2 JPH0739240 B2 JP H0739240B2
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雅子 山上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長さ方向に分布した局
部的漏光部を有する光ファイバーを用いた発光装飾織物
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば実開平2−15398号
公報に開示された形式の従来の発光装飾体の平面図であ
る。図において、1は光ファイバーであって、複数本を
一端で束ね、他の部分2は組み紐状に絡め、前記一端に
対向して光源3を固定したものである。
【0003】図6は光ファイバー1の軸方向拡大断面図
であって、光ファイバー1は透明度の高い高屈折率の材
料からなるコア101と、このコア101の外周面を覆
って設けられかつ透明度の高いしかしコア101より屈
折率の低い材料からなるクラッド102とからなる。
【0004】しかして、この光ファイバー1の一端から
光Lを入射させると、光Lはコア101とクラッド10
2との間の境界面103で全反射を繰返して実質的に損
失なく他端から出て行くことは周知のとおりであり、ま
たクラッド102に仮想線で示すように部分的に傷を付
ければ、その部分の全反射が崩れてその部分から仮想線
で示すように外部に光が漏れる漏光部104が形成され
ることも周知である。
【0005】図5のものはかかる局部的な漏光部を長さ
方向(軸方向)に分布して有する光ファイバー1を使用
したものであって、光源3から光を前記漏光部104か
ら外部に漏光させることにより、発光装飾体として使用
するものである。前記実開平2−15398号公報に
は、かかる光ファイバー1を織り組織とすることも教示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】織り組織にすれば、長
尺で幅の広い織物が得られるので、そのまま大寸法の発
光装飾体として、あるいは必要な大きさに裁断して種々
な装飾用途に使用しうるのであるが、光ファイバーを用
いて織物とした場合、光ファイバーの表面は滑らかなの
で光ファイバーが織物から抜け出て欠陥商品となりやす
く、また、光ファイバーには弾性があるため、織物を裁
断した場合、その裁断部の織り組織がくずれてしまう等
の問題があった。また、経糸には織り作業中張力をかけ
る必要があるが、光フィバーがその張力下に漏光部で切
断されてしまうことがあり、このように切断されても切
断部を接続することが事実上不可能であり、欠陥商品と
なってしまう等の諸々の問題があった。
【0007】本発明は従来のもののかかる問題点を解決
するためになされたものであって、安定した品質のもの
を簡単に製造しうる発光装飾織物を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発光装飾織物は
前記目的を達成するために、長さ方向に分布した局部的
漏光部を有する光ファイバーによって緯糸の少なくとも
一部を構成し、前記光ファイバーより可撓性の大きい金
属ヤイヤーからなる経糸と前記緯糸とをすだれ織りした
ものである。
【0009】
【作用】前記のように構成された発光装飾織物において
は、経糸はすだれ織りにより緯糸と織成されるので、緯
糸との交差部において緯糸をその両側からほぼ真直ぐな
状態に安定して挟持し、経糸は光ファイバーより可撓性
が大きいので光ファイバーの挟持がしなやかに一段と安
定して行われ、かつ経糸は切断してもその可撓性の故に
切断端同士を燃合わせたりするなどして容易に接続する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3につ
いて説明する。図1は本発明の一実施例による発光装飾
織物の一部分の拡大平面図、図2は図1の線II−IIに沿
った断面図、図3は図1の線III −III に沿った断面図
である。
【0011】図1および図2において、4は緯糸、5は
経糸であって、各緯糸4は従来のものと同様の光ファイ
バー1からなり、そのクラッド102には織機で織る以
前にすでに傷をつけてその長さ方向に分布した漏光部1
04が形成されている。一方、経糸5は全て光ファイバ
ー1より可撓性の大きい柔軟な金属ワイヤー6から成っ
ている。そして、これらの緯糸4と経糸5とはすだれ織
りされている。なお、光ファイバー1はその断面円周方
向に見て、一定の方向に揃えることは事実上不可能であ
るので、漏光部104は円周方向にも分布して形成して
おくのが好ましい。漏光部104の分布は規則的である
必要はなく、ランダムな分布であって差支えない。
【0012】このように、緯糸4と経糸5とをすだれ織
りすると、経糸5は緯糸4との交差部において緯糸4の
上下両側を通るので、緯糸4をほぼ真直ぐな状態で安定
して挟持する。そして経糸5は光ファイバー1より可撓
性の大きい柔軟な金属ワイヤー6から構成されているの
で、緯糸4との交差部において緯糸4の外周面に沿って
しなやかに巻付き、光ファイバーの挟持がしなやかに一
段と安定して行なわれる。
【0013】従って、光ファイバー1が織物から抜け出
る可能性は事実上なくなり、かつ織物を裁断しても、光
ファイバー1はほぼ真直ぐな状態にありかつ経糸5であ
る金属ワイヤー6の可撓性が光ファイバー1より大きい
柔軟性のあるものであるから、光ファイバー1の弾力性
にも拘らず光ファイバー1と金属ワイヤー6との織り組
織は、緯糸4だけでなく経糸5も光ファイバー1からな
る場合のようにくずれることはなく、あるいは少なくと
もそのようなものよりくずれにくい。また、経糸5が織
成作業の間にその張力下に切断したとしても経糸5は可
撓性が大きいので切断端同士を燃合わせたりすることで
容易に結合することができる。更に、緯糸4である光フ
ァイバー1が何等かの原因で切断すれば、その切断した
緯糸4を取除いて次の緯糸4を打込めば何等の支障も生
じることはない。
【0014】上述のように、本発明ではすだれ織りを採
用するのであるが、すだれ織りに代えて平織りや綾織り
等の他の織り組織とすることも考えられる。しかし、こ
れらの織り組織にあっては、経糸5は緯糸4との交差部
において緯糸4である光ファイバー1の片側しか通過せ
ず、また隣接する経糸5は同じ光ファイバー1の他側を
通過するため光ファイバー1に大きな曲げ応力がかかっ
て光ファイバー1のコア101の破壊を招来し、光の伝
達がコア101の破壊した部分で中断されてしまうた
め、平織りや綾織り等の他の織り組織は到底採用できな
い。この点、すだれ織りを採用するれば、経糸5は緯糸
4との交差部において、緯糸4の長さ方向に見たほぼ同
じ部分を上下両側から挟持するので緯糸4に曲げ応力が
加わることは実質的にない。
【0015】本発明で使用する光ファイバー1および金
属ワイヤー6としてはそれぞれ種々な直径のものを使用
することができるが、光ファイバー1として直径0.5
mmのものを使用し、金属ワイヤー6として直径0.1
mmのステンレススチールワイヤーを使用し、経,緯と
も24メッシュ(25.4mm間に24本、但しすだれ
織りのため経糸5は隣接する2本を1本として24メッ
シュ)で織ったところ、光ファイバー1はステンレスス
チールワイヤーによって安定に保持され、光ファイバー
1の抜け出しや、裁断部の織り組織のくずれはなかっ
た。
【0016】前記の具体例においては織機としてレピア
織機を使用した。この場合、レピアによって緯糸4の端
を把持して、織物の幅方向一側から他側に引張ることに
なるが、緯糸4である光ファイバー1の柔軟性は低いの
で、緯糸4の切断端、即ちレピアによる把持部に熱風を
吹付けて柔軟性を大きくした上でレピアで把持するよう
にしたところ光ファイバー1がちぎれたりすることなく
連続的に織ることができた。
【0017】なお、金属ワイヤー6としてはステンレス
スチールワイヤーの他にも黄銅ワイヤーや銅ワイヤー等
他の種々なものを使用することができるが、ステンレス
スチールは白色であるため光ファイバー1からの漏光に
対して視覚的障害とならないこと、耐錆性が良いこと、
機械的強度、特に引張強度が優れていること等の点でス
テンレススチールワイヤーが最も好ましい。
【0018】経糸5である金属ワイヤー6の直径は、あ
まり小さいと織成時にこれにかかる張力によって断線す
る恐れが出てくるし、あまり大きいと緯糸4にしなやに
巻付きにくくなって緯糸4の保持の安定性が低下するの
で、これ等を考慮してテストを繰返すことによって適当
な直径のものを選定することになるが、SUS−304
のステンレススチールワイヤーの場合には、0.08m
m〜0.2mm程度の直径が上記の点で好適である。
【0019】また、緯糸4である光ファイバー1の直径
はあまり小さいと漏光量が少なくなるし、あまり大きい
と完成品の剛直性が大きくなってしなやかさに欠けるよ
うになるので、これらを考慮すれば、0.25mm〜
0.75mmが好適である。もっとも、剛直性の大きい
ことが要求される場合や視覚的効果の点で漏光量を多く
することが要求される場合には0.75mmより太いも
のを使用することもできる。
【0020】メッシュの数は緯糸4および経糸5共に2
0〜30が好適である。即ち、経糸5の場合20メッシ
ュより小さいと緯糸4の保持力が低下し、30メッシュ
より大きいと緯糸4の漏光が経糸5によって阻害され
る。また、緯糸4の場合は、20メッシュより小さいと
全体的な漏光量が少なくなるし、30メッシュより大き
いと目が細かくなって織り作業が困難になる。
【0021】また、緯糸4は全て光ファイバー1で構成
される実施例を示したが、一部は他の適当な材料からな
る線条を使用することもできる。また、漏光部104
は、クラッド102に機械的に傷をつける方法以外に、
局部的に化学的または熱的に傷をつけたり、局部的に適
度に曲げたり、光ファイバーを製造する際に、局部的に
クラッドに窓を形成する等他の適宜な手段によっても形
成しうる。
【0022】本発明による発光装飾織物の用途は、室の
側壁や天井の装飾、すだれ、カーテン、ドレスの表地、
造花、舞台のどん帳等種々考えられるが、室の側壁の装
飾に適した使用例を図4について説明する。
【0023】図4は前記使用による壁面装飾装置の部分
破断斜視図であり、7は本発明による発光装飾織物、8
は壁面(図示せず)に沿って配設された長尺の蛍光灯、
801はそのランプ、9はランプ801の両側に沿って
固定された反射板であり、発光装飾織物7はその緯糸、
即ち光ファイバー1を垂直方向に向けた状態で蛍光灯8
に対して固定される。
【0024】10は下部にスリット状の開口10Aを有
するフードであって、その内部に蛍光灯8および反射板
9が収容されている。11は発光装飾織物7を保持する
保持板であり、この保持板11は開口10A内に挿入さ
れ、両面粘着テープ12を介して、光ファイバー1の上
端がランプ801に対向するように発光装飾織物7を固
定保持している。なお、発光装飾織物7の織り組織は図
示省略してる。
【0025】しかして、蛍光灯8を点灯すれば、ランプ
801の光は反射板9によって周囲に無秩序に散光する
ことなく光ファイバー1の受光端に効率良く入り、各光
ファイバー1の漏光部から外部に漏れて装飾機能を発揮
する。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、緯糸の
少なくとも一部として漏光部の形成された光ファイバー
を使用し、経糸としては光ファイバーより可撓性の大き
い金属ワイヤーを使用して、これら緯糸と経糸をすだれ
織りするという極めて簡単な構成により光ファイバーの
抜け出しや、裁断部での織り組織のくずれのない安定し
た品質の発光装飾織物を簡単に製造しうる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による発光装飾織物の一部分
の拡大平面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿った断面図である。
【図3】図1の線III −III に沿った断面図である。
【図4】本発明による発光装飾織物を使用した壁面装飾
装置の部分破断斜視図である。
【図5】従来の発光装飾体の平面図である。
【図6】光ファイバーの動作原理を説明するための軸方
向断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバー 104 漏光部 4 緯糸 5 経糸 6 金属ワイヤー 7 発光装飾織物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に分布した局部的漏光部を有す
    る光ファイバーによって緯糸の少なくとも一部を構成
    し、前記光ファイバーより可撓性の大きい金属ワイヤー
    からなる経糸と前記緯糸とをすだれ織りしてなることを
    特徴とする発光装飾織物。
  2. 【請求項2】 金属ワイヤーがステンレススチールワイ
    ヤーであることを特徴とする請求項1の発光装飾織物。
JP4142198A 1992-05-06 1992-05-06 発光装飾織物 Expired - Lifetime JPH0739240B2 (ja)

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JP3615692B2 (ja) * 2000-07-27 2005-02-02 ザインエレクトロニクス株式会社 多相クロック発振回路
EP1486598A3 (de) * 2003-06-11 2005-09-14 GKD-Gebr. Kufferath AG Metallgewebe und Verfahren zum Herstellen eines Metallgewebes
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