JPH0633338A - 発光装飾織物 - Google Patents
発光装飾織物Info
- Publication number
- JPH0633338A JPH0633338A JP4204505A JP20450592A JPH0633338A JP H0633338 A JPH0633338 A JP H0633338A JP 4204505 A JP4204505 A JP 4204505A JP 20450592 A JP20450592 A JP 20450592A JP H0633338 A JPH0633338 A JP H0633338A
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- warp
- wire
- light
- woven
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、光ファイバーを使用した、織り組
織のくずれにくいかつ少ない数の光源で発光させること
のできる発光装飾織物を提供することを目的とする。 【構成】 長さ方向に分布した局部的漏光部104を有
する光ファイバー1によって経糸5の少なくとも一部を
構成し、前記光ファイバーより可撓性の大きいワイヤー
6を緯糸4として平織りまたは綾織りしたものである。
織のくずれにくいかつ少ない数の光源で発光させること
のできる発光装飾織物を提供することを目的とする。 【構成】 長さ方向に分布した局部的漏光部104を有
する光ファイバー1によって経糸5の少なくとも一部を
構成し、前記光ファイバーより可撓性の大きいワイヤー
6を緯糸4として平織りまたは綾織りしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長さ方向に分布した局
部的漏光部を有する光ファイバーを用いた発光装飾織物
に関する。
部的漏光部を有する光ファイバーを用いた発光装飾織物
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば実開平2−15398号
公報に開示された形式の従来の発光装飾体の平面図であ
る。図において、1は光ファイバーであって、複数本を
一端で束ね、他の部分2は組み紐状に絡め、前記一端に
対向して光源3を固定したものである。
公報に開示された形式の従来の発光装飾体の平面図であ
る。図において、1は光ファイバーであって、複数本を
一端で束ね、他の部分2は組み紐状に絡め、前記一端に
対向して光源3を固定したものである。
【0003】図6は光ファイバー1の軸方向拡大断面図
であって、光ファイバー1は透明度の高い高屈折率の材
料からなるコア101と、このコア101の外周面を覆
って設けられかつ透明度の高いしかしコア101より屈
折率の低い材料からなるクラッド102とからなる。
であって、光ファイバー1は透明度の高い高屈折率の材
料からなるコア101と、このコア101の外周面を覆
って設けられかつ透明度の高いしかしコア101より屈
折率の低い材料からなるクラッド102とからなる。
【0004】しかして、この光ファイバー1の一端から
光Lを入射させると、光Lはコア101とクラッド10
2との間の境界面103で全反射を繰返して実質的に損
失なく他端から出て行くことは周知のとおりであり、ま
たクラッド102に仮想線で示すように部分的に傷を付
ければ、その部分の全反射が崩れてその部分から仮想線
で示すように外部に光が漏れる漏光部104が形成され
ることも周知である。
光Lを入射させると、光Lはコア101とクラッド10
2との間の境界面103で全反射を繰返して実質的に損
失なく他端から出て行くことは周知のとおりであり、ま
たクラッド102に仮想線で示すように部分的に傷を付
ければ、その部分の全反射が崩れてその部分から仮想線
で示すように外部に光が漏れる漏光部104が形成され
ることも周知である。
【0005】図5のものはかかる局部的な漏光部を長さ
方向(軸方向)に分布して有する光ファイバー1を使用
したものであって、光源3からの光を前記漏光部104
から外部に漏光させることにより、発光装飾体として使
用するものである。前記実開平2−15398号公報に
は、かかる光ファイバー1を織り組織とすることも教示
されている。
方向(軸方向)に分布して有する光ファイバー1を使用
したものであって、光源3からの光を前記漏光部104
から外部に漏光させることにより、発光装飾体として使
用するものである。前記実開平2−15398号公報に
は、かかる光ファイバー1を織り組織とすることも教示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】織り組織にすれば、長
尺で幅の広い織物が得られるので、そのまま大寸法の発
光装飾体として、あるいは必要な大きさに裁断して種々
な装飾用途に使用しうるのであるが、光ファイバーを用
いて織物とした場合、光ファイバーの表面は滑らかなの
で光ファイバーが織物から抜け出て欠陥商品となりやす
く、また、光ファイバーには弾性があるため、織物を裁
断した場合、その裁断部の織り組織がくずれてしまう等
の問題がある。また、大きな装飾面積を得るに際し、光
源の数を最低限に抑えたいという要望も強い。
尺で幅の広い織物が得られるので、そのまま大寸法の発
光装飾体として、あるいは必要な大きさに裁断して種々
な装飾用途に使用しうるのであるが、光ファイバーを用
いて織物とした場合、光ファイバーの表面は滑らかなの
で光ファイバーが織物から抜け出て欠陥商品となりやす
く、また、光ファイバーには弾性があるため、織物を裁
断した場合、その裁断部の織り組織がくずれてしまう等
の問題がある。また、大きな装飾面積を得るに際し、光
源の数を最低限に抑えたいという要望も強い。
【0007】本発明は従来のもののかかる問題点を解決
するためになされたものであって、安定した品質で、少
ない光源の数で大きな装飾面積を得ることのでき、かつ
簡単に製造しうる発光装飾織物を提供することを目的と
する。
するためになされたものであって、安定した品質で、少
ない光源の数で大きな装飾面積を得ることのでき、かつ
簡単に製造しうる発光装飾織物を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発光装飾織物は
前記目的を達成するために、長さ方向に分布した局部的
漏光部を有する光ファイバーによって経糸の少なくとも
一部を構成し、前記光ファイバーより可撓性の大きいワ
イヤーからなる緯糸と前記経糸とを平織りまたは綾織り
したものである。
前記目的を達成するために、長さ方向に分布した局部的
漏光部を有する光ファイバーによって経糸の少なくとも
一部を構成し、前記光ファイバーより可撓性の大きいワ
イヤーからなる緯糸と前記経糸とを平織りまたは綾織り
したものである。
【0009】
【作用】前記のように構成された発光装飾織物において
は、緯糸は平織りまたは綾織りにより経糸と織成される
のであるが、緯糸は光ファイバーより可撓性が大きいの
で光ファイバーをほぼ真直ぐな状態にしなやかに保持す
る。
は、緯糸は平織りまたは綾織りにより経糸と織成される
のであるが、緯糸は光ファイバーより可撓性が大きいの
で光ファイバーをほぼ真直ぐな状態にしなやかに保持す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例による発光装
飾織物の一部分の拡大平面図、図2は図1の線II−IIに
沿った断面図である。
ついて説明する。図1は本発明の一実施例による発光装
飾織物の一部分の拡大平面図、図2は図1の線II−IIに
沿った断面図である。
【0011】図1および図2において、4は緯糸、5は
経糸であって、各経糸5は従来のものと同様の光ファイ
バー1からなり、そのクラッド102には織機で織る以
前にすでに傷をつけてその長さ方向に分布した漏光部1
04が形成されている。一方、緯糸4は全て光ファイバ
ー1より可撓性の大きい柔軟なワイヤー6から成ってい
る。そして、これらの緯糸4と経糸5とは平織りされて
いる。なお、光ファイバー1はその断面円周方向に見
て、一定の方向に揃えることは事実上不可能であるの
で、漏光部104は円周方向にも分布して形成しておく
のが好ましい。漏光部104の分布は規則的である必要
はなく、ランダムな分布であって差支えない。
経糸であって、各経糸5は従来のものと同様の光ファイ
バー1からなり、そのクラッド102には織機で織る以
前にすでに傷をつけてその長さ方向に分布した漏光部1
04が形成されている。一方、緯糸4は全て光ファイバ
ー1より可撓性の大きい柔軟なワイヤー6から成ってい
る。そして、これらの緯糸4と経糸5とは平織りされて
いる。なお、光ファイバー1はその断面円周方向に見
て、一定の方向に揃えることは事実上不可能であるの
で、漏光部104は円周方向にも分布して形成しておく
のが好ましい。漏光部104の分布は規則的である必要
はなく、ランダムな分布であって差支えない。
【0012】このように、緯糸4と経糸5とを平織りす
ると、緯糸4は光ファイバー1より可撓性の大きい柔軟
なワイヤー6から構成されているので、経糸5との交差
部において経糸5の外周面に沿ってしなやかに巻付き、
光ファイバーの保持がしなやかに安定して行なわれる。
ると、緯糸4は光ファイバー1より可撓性の大きい柔軟
なワイヤー6から構成されているので、経糸5との交差
部において経糸5の外周面に沿ってしなやかに巻付き、
光ファイバーの保持がしなやかに安定して行なわれる。
【0013】従って、光ファイバー1が織物から抜け出
る可能性は事実上なくなり、かつ織物を裁断しても、光
ファイバー1はほぼ真直ぐな状態にありかつ緯糸4であ
るワイヤー6の可撓性が光ファイバー1より大きい柔軟
性のあるものであるから、光ファイバー1の弾力性にも
拘らず光ファイバー1とワイヤー6との織り組織は、経
糸5だけでなく緯糸4も光ファイバー1からなる場合の
ようにくずれることはなく、あるいは少なくともそのよ
うなものよりくずれにくい。また、光ファイバー1を経
糸5として使用しているので、経糸5方向を長寸に裁断
して大きな装飾面積を得ても、経糸5の数は限られてお
り、同じ装飾面積でも緯糸4として光ファイバー1を使
用する場合より、光源の数は少なくてすむ。
る可能性は事実上なくなり、かつ織物を裁断しても、光
ファイバー1はほぼ真直ぐな状態にありかつ緯糸4であ
るワイヤー6の可撓性が光ファイバー1より大きい柔軟
性のあるものであるから、光ファイバー1の弾力性にも
拘らず光ファイバー1とワイヤー6との織り組織は、経
糸5だけでなく緯糸4も光ファイバー1からなる場合の
ようにくずれることはなく、あるいは少なくともそのよ
うなものよりくずれにくい。また、光ファイバー1を経
糸5として使用しているので、経糸5方向を長寸に裁断
して大きな装飾面積を得ても、経糸5の数は限られてお
り、同じ装飾面積でも緯糸4として光ファイバー1を使
用する場合より、光源の数は少なくてすむ。
【0014】本発明前の認識では経糸5として光ファイ
バー1を使用することは、織成中に光ファイバー1が、
これにかかる張力により断線する恐れが大きく、実施不
能と考えられていたが、張力を適当に選定することによ
り、切断の問題は事実上解決しうることが判明した。ま
た、平織りや綾織りも光ファイバー1に大きな曲げ応力
を与えて、その部分でコア101を破壊し、その部分で
光の伝達が中断されるので実施不能と考えられていた
が、光ファイバー1に大きな曲げ応力を与えることのな
い、細くてしなやかなワイヤー6を使用することでこの
問題も解決しうることが判明したものである。
バー1を使用することは、織成中に光ファイバー1が、
これにかかる張力により断線する恐れが大きく、実施不
能と考えられていたが、張力を適当に選定することによ
り、切断の問題は事実上解決しうることが判明した。ま
た、平織りや綾織りも光ファイバー1に大きな曲げ応力
を与えて、その部分でコア101を破壊し、その部分で
光の伝達が中断されるので実施不能と考えられていた
が、光ファイバー1に大きな曲げ応力を与えることのな
い、細くてしなやかなワイヤー6を使用することでこの
問題も解決しうることが判明したものである。
【0015】図3は本発明の他の実施例による発光装飾
織物の一部分の拡大平面図であり、この実施例の構成
は、緯糸4と経糸5とが綾織りされている点のみにおい
て図1および図2の実施例と異なるだけでその他の点で
は全く同様であり、また図1および図2のものと全く同
様な効果が得られるものである。
織物の一部分の拡大平面図であり、この実施例の構成
は、緯糸4と経糸5とが綾織りされている点のみにおい
て図1および図2の実施例と異なるだけでその他の点で
は全く同様であり、また図1および図2のものと全く同
様な効果が得られるものである。
【0016】上述のように、本発明では平織りまたは綾
織りを採用するのであるが、これらの織り方に代えてす
だれ織りを採用することも考えられる。しかし、すだれ
織りにあっては、光ファイバーである経糸5が緯糸4と
の交差部において緯糸4の周囲に巻付かなければならず
光ファイバー1に大きな曲げ応力がかかって光ファイバ
ー1のコア101の破壊を招来し、光の伝達がコア10
1の破壊した部分で中断されてしまうため、光ファイバ
ー1を経糸としたすだれ織りは到底採用できない。この
点、平織りまたは綾織りを採用すれば、緯糸4が経糸5
のまわりにしなやかに巻付き、経糸5である光ファイバ
ー1はほぼ真直ぐな状態に保持され、経糸5に曲げ応力
が加わることは実質的にない。
織りを採用するのであるが、これらの織り方に代えてす
だれ織りを採用することも考えられる。しかし、すだれ
織りにあっては、光ファイバーである経糸5が緯糸4と
の交差部において緯糸4の周囲に巻付かなければならず
光ファイバー1に大きな曲げ応力がかかって光ファイバ
ー1のコア101の破壊を招来し、光の伝達がコア10
1の破壊した部分で中断されてしまうため、光ファイバ
ー1を経糸としたすだれ織りは到底採用できない。この
点、平織りまたは綾織りを採用すれば、緯糸4が経糸5
のまわりにしなやかに巻付き、経糸5である光ファイバ
ー1はほぼ真直ぐな状態に保持され、経糸5に曲げ応力
が加わることは実質的にない。
【0017】本発明で使用する光ファイバー1およびワ
イヤー6としてはそれぞれ種々な直径のものを使用する
ことができるが、光ファイバー1として直径0.6mm
のものを使用し、ワイヤー6として直径0.11mmの
ステンレススチールワイヤーを使用し、経,緯とも20
メッシュ(25.4mm間に20本)で織ったところ、
光ファイバー1はステンレススチールワイヤーによって
安定に保持され、光ファイバー1の抜け出しや、裁断部
の織り組織のくずれはなかった。
イヤー6としてはそれぞれ種々な直径のものを使用する
ことができるが、光ファイバー1として直径0.6mm
のものを使用し、ワイヤー6として直径0.11mmの
ステンレススチールワイヤーを使用し、経,緯とも20
メッシュ(25.4mm間に20本)で織ったところ、
光ファイバー1はステンレススチールワイヤーによって
安定に保持され、光ファイバー1の抜け出しや、裁断部
の織り組織のくずれはなかった。
【0018】上述のように織成する場合、経糸5は整経
する必要があるが、多数のリールを並設し、各リールに
複数本(前記実施例では20本)ずつ経糸5を並べて巻
付けることにより、滑りやすい光ファイバー1の整経く
ずれを防止することができた。また、経糸5の間に緯糸
4を打込むに際し、緯糸4が経糸5の表面をこすると経
糸5の表面がくもったり、露光部104が損傷を受けた
りして発光装飾機能が低下する問題があるが、前記実施
例においては、緯糸4の打込みタイミングを経糸5が十
分に開口している時点に合わせることによりこの問題も
解決した。
する必要があるが、多数のリールを並設し、各リールに
複数本(前記実施例では20本)ずつ経糸5を並べて巻
付けることにより、滑りやすい光ファイバー1の整経く
ずれを防止することができた。また、経糸5の間に緯糸
4を打込むに際し、緯糸4が経糸5の表面をこすると経
糸5の表面がくもったり、露光部104が損傷を受けた
りして発光装飾機能が低下する問題があるが、前記実施
例においては、緯糸4の打込みタイミングを経糸5が十
分に開口している時点に合わせることによりこの問題も
解決した。
【0019】なお、ワイヤー6としてはステンレススチ
ールワイヤー、黄銅ワイヤーあるいは銅ワイヤーといっ
た金属ワイヤーをはじめ、合成樹脂製のワイヤーや植物
性繊維からなるワイヤー等種々なものを使用することが
できるが、ステンレススチールは白色であるため光ファ
イバー1からの漏光に対して視覚的障害とならないこ
と、耐錆性が良いこと、機械的強度が優れていること等
の点でステンレススチールワイヤーが最も好ましい。
ールワイヤー、黄銅ワイヤーあるいは銅ワイヤーといっ
た金属ワイヤーをはじめ、合成樹脂製のワイヤーや植物
性繊維からなるワイヤー等種々なものを使用することが
できるが、ステンレススチールは白色であるため光ファ
イバー1からの漏光に対して視覚的障害とならないこ
と、耐錆性が良いこと、機械的強度が優れていること等
の点でステンレススチールワイヤーが最も好ましい。
【0020】緯糸4であるワイヤー6の直径は、あまり
小さいと織成時またはその後の取扱い時に断線する恐れ
が出てくるし、あまり大きいと経糸5にしなやに巻付き
にくくなって経糸5の保持の安定性が低下するので、こ
れ等を考慮してテストを繰返すことによって適当な直径
のものを選定することになるが、SUS−304のステ
ンレススチールワイヤーの場合には、0.08mm〜
0.2mm程度の直径が上記の点で好適である。もっと
も、使用する光ファイバー1の直径が大きい場合や、剛
直性の大きい織物が要求される場合等には、0.2mm
より太いものを使用することもできる。
小さいと織成時またはその後の取扱い時に断線する恐れ
が出てくるし、あまり大きいと経糸5にしなやに巻付き
にくくなって経糸5の保持の安定性が低下するので、こ
れ等を考慮してテストを繰返すことによって適当な直径
のものを選定することになるが、SUS−304のステ
ンレススチールワイヤーの場合には、0.08mm〜
0.2mm程度の直径が上記の点で好適である。もっと
も、使用する光ファイバー1の直径が大きい場合や、剛
直性の大きい織物が要求される場合等には、0.2mm
より太いものを使用することもできる。
【0021】また、経糸5である光ファイバー1の直径
はあまり小さいと漏光量が少なくなるし、あまり大きい
と完成品の剛直性が大きくなってしなやかさに欠けるよ
うになるので、これらを考慮すれば、0.25mm〜
0.75mmが好適である。もっとも、剛直性の大きい
ことが要求される場合や視覚的効果の点で漏光量を多く
することが要求される場合には0.75mmより太いも
のを使用することもできる。
はあまり小さいと漏光量が少なくなるし、あまり大きい
と完成品の剛直性が大きくなってしなやかさに欠けるよ
うになるので、これらを考慮すれば、0.25mm〜
0.75mmが好適である。もっとも、剛直性の大きい
ことが要求される場合や視覚的効果の点で漏光量を多く
することが要求される場合には0.75mmより太いも
のを使用することもできる。
【0022】メッシュの数は緯糸4および経糸5共に1
6〜30が好適である。即ち、緯糸4の場合16メッシ
ュより小さいと経糸5を保持する保持力が低下し、30
メッシュより大きいと経糸5の漏光が緯糸4によって阻
害される。また、経糸5の場合は、16メッシュより小
さいと全体的な漏光量が少なくなるし、30メッシュよ
り大きいと目が細かくなって織り作業が困難になる。
6〜30が好適である。即ち、緯糸4の場合16メッシ
ュより小さいと経糸5を保持する保持力が低下し、30
メッシュより大きいと経糸5の漏光が緯糸4によって阻
害される。また、経糸5の場合は、16メッシュより小
さいと全体的な漏光量が少なくなるし、30メッシュよ
り大きいと目が細かくなって織り作業が困難になる。
【0023】また、経糸5は全て光ファイバー1で構成
される実施例を示したが、一部は他の適当な材料からな
る線条を使用することもできる。また、漏光部104
は、クラッド102に機械的に傷をつける方法以外に、
局部的に化学的または熱的に傷をつけたり、局部的に適
度に曲げたり、光ファイバーを製造する際に、局部的に
クラッドに窓を形成する等他の適宜な手段によっても形
成しうる。
される実施例を示したが、一部は他の適当な材料からな
る線条を使用することもできる。また、漏光部104
は、クラッド102に機械的に傷をつける方法以外に、
局部的に化学的または熱的に傷をつけたり、局部的に適
度に曲げたり、光ファイバーを製造する際に、局部的に
クラッドに窓を形成する等他の適宜な手段によっても形
成しうる。
【0024】本発明による発光装飾織物の用途は、室の
側壁や天井の装飾、すだれ、カーテン、ドレスの表地、
造花、舞台のどん帳等種々考えられるが、室の側壁の装
飾に適した使用例を図4について説明する。
側壁や天井の装飾、すだれ、カーテン、ドレスの表地、
造花、舞台のどん帳等種々考えられるが、室の側壁の装
飾に適した使用例を図4について説明する。
【0025】図4は前記使用による壁面装飾装置の部分
破断斜視図であり、7は本発明による発光装飾織物、8
は壁面(図示せず)に沿って配設された長尺の蛍光灯、
801はそのランプ、9はランプ801の両側に沿って
固定された反射板であり、発光装飾織物7はその経糸、
即ち光ファイバー1を垂直方向に向けた状態で蛍光灯8
に対して固定される。
破断斜視図であり、7は本発明による発光装飾織物、8
は壁面(図示せず)に沿って配設された長尺の蛍光灯、
801はそのランプ、9はランプ801の両側に沿って
固定された反射板であり、発光装飾織物7はその経糸、
即ち光ファイバー1を垂直方向に向けた状態で蛍光灯8
に対して固定される。
【0026】10は下部にスリット状の開口10Aを有
するフードであって、その内部に蛍光灯8および反射板
9が収容されている。11は発光装飾織物7を保持する
保持板であり、この保持板11は開口10A内に挿入さ
れ、両面粘着テープ12を介して、光ファイバー1の上
端がランプ801に対向するように発光装飾織物7を固
定保持している。なお、発光装飾織物7の織り組織は図
示省略してる。
するフードであって、その内部に蛍光灯8および反射板
9が収容されている。11は発光装飾織物7を保持する
保持板であり、この保持板11は開口10A内に挿入さ
れ、両面粘着テープ12を介して、光ファイバー1の上
端がランプ801に対向するように発光装飾織物7を固
定保持している。なお、発光装飾織物7の織り組織は図
示省略してる。
【0027】しかして、蛍光灯8を点灯すれば、ランプ
801の光は反射板9によって周囲に無秩序に散光する
ことなく光ファイバー1の受光端に効率良く入り、各光
ファイバー1の漏光部104から外部に漏れて装飾機能
を発揮する。
801の光は反射板9によって周囲に無秩序に散光する
ことなく光ファイバー1の受光端に効率良く入り、各光
ファイバー1の漏光部104から外部に漏れて装飾機能
を発揮する。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、経糸の
少なくとも一部として漏光部の形成された光ファイバー
を使用し、緯糸としては光ファイバーより可撓性の大き
いワイヤーを使用して、これら経糸と緯糸を平織りまた
は綾織りするという極めて簡単な構成により光ファイバ
ーの抜け出しや、裁断部での織り組織のくずれのない安
定した品質のかつ装飾面積を大きくとっても少ない光源
の数で発光装飾効果を発揮しうる発光装飾織物を簡単に
製造しうる効果が得られる。
少なくとも一部として漏光部の形成された光ファイバー
を使用し、緯糸としては光ファイバーより可撓性の大き
いワイヤーを使用して、これら経糸と緯糸を平織りまた
は綾織りするという極めて簡単な構成により光ファイバ
ーの抜け出しや、裁断部での織り組織のくずれのない安
定した品質のかつ装飾面積を大きくとっても少ない光源
の数で発光装飾効果を発揮しうる発光装飾織物を簡単に
製造しうる効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例による発光装飾織物の一部分
の拡大平面図である。
の拡大平面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿った断面図である。
【図3】本発明の他の実施例による発光装飾織物の一部
分の拡大平面図である。
分の拡大平面図である。
【図4】本発明による発光装飾織物を使用した壁面装飾
装置の部分破断斜視図である。
装置の部分破断斜視図である。
【図5】従来の発光装飾体の平面図である。
【図6】光ファイバーの動作原理を説明するための軸方
向断面図である。
向断面図である。
1 光ファイバー 104 漏光部 4 緯糸 5 経糸 6 ワイヤー 7 発光装飾織物
Claims (2)
- 【請求項1】 長さ方向に分布した局部的漏光部を有す
る光ファイバーによって経糸の少なくとも一部を構成
し、前記光ファイバーより可撓性の大きいワイヤーから
なる緯糸と前記経糸とを平織りまたは綾織りしてなるこ
とを特徴とする発光装飾織物。 - 【請求項2】 ワイヤーがステンレススチールワイヤー
であることを特徴とする請求項1の発光装飾織物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204505A JPH0633338A (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 発光装飾織物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204505A JPH0633338A (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 発光装飾織物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633338A true JPH0633338A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16491644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4204505A Pending JPH0633338A (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 発光装飾織物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633338A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-07-07 JP JP4204505A patent/JPH0633338A/ja active Pending
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