JPH0739166U - 円筒内面ドラム - Google Patents

円筒内面ドラム

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JPH0739166U
JPH0739166U JP7269493U JP7269493U JPH0739166U JP H0739166 U JPH0739166 U JP H0739166U JP 7269493 U JP7269493 U JP 7269493U JP 7269493 U JP7269493 U JP 7269493U JP H0739166 U JPH0739166 U JP H0739166U
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cylinders
cylindrical inner
cylinder
drum
surface drum
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JP7269493U
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好男 清水
忠司 高田
浩司 野本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒内面ドラムの加工を容易化して、加工費
の低減を図る。 【構成】 各円筒1〜6は、内面7の直径とその中心軸
方向15の長さLが共に等しく、しかも両端面には4個
のボルト穴8が形成されている。円筒1及び2を対面さ
せた上、ボルト12、ボス及びナットを用いて両者1、
2を高精度で連結する。以下、同様に、円筒2と3、3
と4、4と5及び5と6を順次連結する。これにより、
円筒内面ドラム10が形成される。各円筒1〜6の長さ
は、円筒内面ドラム10の長さ6Lに較べて十分に短い
ため、各円筒1〜6の加工が容易となる。尚、各円筒1
〜6を間座を介して連結することにより、より加工を容
易化できると共に、間座の存在により形成される間隔
を、他の用途に利用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、印刷・製版などに用いられる円筒内面走査装置に於る円筒内面ド ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒内面走査装置は、既知の通り、円筒内面ドラム、当該ドラムの内面に装着 された感材(フィルムや版素材等)、当該ドラムの中心軸に沿って副走査方向へ 移動する走査ヘッド、当該走査ヘッドに配設され上記中心軸の周りに回転する主 走査用の偏向器、及び結像用のレンズ等を有する装置であって、画像信号によっ て変調された光ビームを上記レンズを介して偏向器によって偏向して、感材を主 走査方向へ走査・露光するものである。本装置のより詳細な構成は、例えば特公 昭62−19724号公報や特開平5−27190号公報や特開平5−5846 号公報等に開示されている。最近では、この円筒内面走査装置は、いわゆるCT P(Computer To Plate )と呼ばれる直接製版システムに適用されている。ここ で、CTPとは、文字・図形・絵柄等が統合されたデジタル画像データに基づい て、網点フィルムを作ることなく、直接版素材に網点画像を形成して印刷版を作 成する装置である。また、版素材とは、いわゆるPS板(presensitized plate )に代表される版材であり、露光後は「印刷版」と呼ばれる。尚、上記PS板と しては、アルミニウム板を版材として、当該アルミニウム板の一方の表面に感光 液を塗布したものが、実用化されている。
【0003】 この様な円筒内面走査装置において用いられる円筒内面ドラムとしては、従来 より、アルミニウム合金等の鋳物を内面切削して得られた一体形状のものが適用 されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、円筒内面ドラムは一般的に言って大サイズのものとならざるを 得ないのが現実である。これは、感材の寸法には様々なものがあり、大サイズの 感材にも対応可能とする必要があるためである。例えば、前述したPS板を感材 として用いる場合には、そのサイズが550mm×650mmの菊半判から82 0mm×1030mmの菊全判に至るまでの範囲内で様々な寸法のPS板が実用 されている。この様に、実用されている感材の寸法が大きいため、それに従って 、円筒内面ドラム自体の寸法も大サイズとならざるを得ないのである。しかも、 円筒内面ドラムの円周方向は露光時の主走査方向に当たるため、円筒内面ドラム の円筒度に対しては高い加工精度が要求される。ここで、標準的な円筒内面ドラ ムについて上述した寸法値を例示するならば、内面の直径が450mm、中心軸 方向の長さが820mmに対して、円筒度の加工精度は約70μm以内となる。
【0005】 この様な大サイズ且つ高精度の加工が要求される円筒内面ドラムを実際に加工 するためには、特別な加工機が必要となるため、勢い加工費用の上昇を招くとい う問題点が発生している。
【0006】 更に、感材を円筒内面ドラムの内面に自動的に搬入したいという要求がある場 合には(但し、従来は、手作業で感材を円筒内面ドラムへ搬入している。)、そ のための何らかの搬送機構を円筒内面ドラムの内面側に配置する必要が生じる。 従って、これに対応しようとするならば、別途、その配置のための溝あるいは隙 間等を大サイズの円筒内面ドラムの内面側に加工しなければならなくなる。これ は、円筒内面ドラムの加工自体でさえ加工が難しく、加工費の上昇となっている のに、この様な加工を更に別途必要とするならば、加工費は一層増大してしまう という問題を更に発生してしまうことになる。従って、従来の円筒内面ドラムの 加工技術は、上記搬入の自動化要求という様な新たな要求に現実的に対応できな いという問題点を内包しているわけである。
【0007】 この考案は、この様な懸案事項を踏まえてなされたものであり、主たる目的は 次の2つに大別される。(第1目的) 加工が容易で、加工費低減を実現可能と する新たな円筒内面ドラムの形成技術を提供すること。(第2目的) 感材の搬 入の自動化という様な他の機能の実現要求に対して、特に加工費の上昇を招くこ となく、適切に対応可能な円筒内面ドラムの形成技術を提供すこと。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案では、画像信号により変調された光ビームを感材へ走査し て露光することにより画像信号に基づく画像を記録する円筒内面走査装置におけ る、感材をその内面に装着する円筒内面ドラムを、当該円筒内面ドラムよりもそ の中心軸方向の長さが短い複数の円筒を連結して形成している。
【0009】 請求項2に係る考案では、請求項1に係る円筒内面ドラムを、特に、中間部材 を介した複数の円筒の連結により形成したものであって、しかも、当該中間部材 を介して連結する両円筒間には、他機能実現部材を配設する間隙を形成している 。
【0010】 請求項3に係る考案では、複数の円筒の内で他の円筒と直接連結されている円 筒の少なくとも一つが、その連結側の端面部分に於いてその円周方向に沿って形 成され且つ他機能実現部材を配設する段差部を備えている。
【0011】
【作用】
請求項1に係る考案では、円筒内面ドラムを形成する複数の円筒は、それぞれ 個別に加工される。しかも、各円筒の中心軸方向の長さは、円筒内面ドラムのそ れよりも短い。従って、各円筒は、必要な加工精度で以て容易に加工可能となる 。そして、この様な各円筒の連結は、任意の大きさの円筒内面ドラムを形成する 。
【0012】 請求項2に係る考案では、中間部材を介しての複数の円筒の連結が、任意の大 きさの円筒内面ドラムを形成する。その際、中間部材を介して連結されている両 円筒間には、間隙が形成される。そして、この間隙には、他機能実現部材を配設 する。
【0013】 請求項3に係る考案では、複数の円筒の内で他の円筒と直接連結されている円 筒がその連結側の端面部分に段差部を有しているため、その円筒が他の円筒と連 結された状態では、段差部は他機能実現部材の配設空間を形成する。
【0014】
【実施例】
図1は、円筒内面走査装置において用いられる、本考案の第1実施例に該当す る円筒内面ドラム10の構成を示した斜視図である。円筒内面走査装置の概略に ついては、既に(従来の技術)の欄において記述したので、ここではその説明を 割愛する。
【0015】 円筒内面ドラム10は、6つの円筒1〜6を順次に直接連結して構成される。 この点が、第1実施例の特徴である。以下、円筒内面ドラム10の組立て手順に 従って、そのより具体的な構成について、詳述する。
【0016】 先ず、その内面7の円周の半径がRで、その中心軸方向15の長さがLの円筒 を6個加工形成し、それらを順次、図1の円筒1〜6として用いる。その際の各 円筒1〜6の円筒度の加工精度は、いずれも同一である(例えば、約70μm以 内)。但し、円筒と言えども、ここで言う円筒1〜6は完全な円筒ではなく、そ の一部が切断除去されたものであり(図1参照)、この様な形状のものを、本願 出願人は円筒と呼んでいる。そして、重量を軽減するためと連結部分を確保する 観点から、各円筒1〜6の外面側をその中心部分の肉厚が薄くなる様に加工して 、凹部17を設ける。その結果、各円筒1〜6の両側には、突出した端部18A 、18Bが生じる。そして、両端部18A、18Bを結合する補強リブ9を設け る。更に、各円筒1〜6について、その両端部18A、18Bに4つのボルト穴 8を形成する。4つのボルト穴8の形成位置は、それぞれ各円筒1〜6について 等しい。なお、図1において符号16の矢印は円周方向を示す。
【0017】 次に、円筒1と円筒2とを、図2に示す方法によって直接に連結する。ここで 、図2は図1の破線部分11を拡大して示した縦断面図である。即ち、円筒1の 端部18Bの各ボルト穴8と対応する円筒2の端部18Aの各ボルト穴8とにボ ス13を挿入すると共に、ボス13にボルト12を挿入し、更にナット14で締 め付けることにより、両端部18A、18Bを連結固定する。そして同様の方法 によって、以下、円筒2と円筒3、円筒3と円筒4、円筒4と円筒5、及び円筒 5と円筒6とを順次に連結する。これにより、円筒内面ドラム10が形成され、 各円筒1〜6の中心軸15は当該円筒内面ドラム10自体の中心軸に相当する。 その際、各円筒1〜6のボルト穴8の位置とその径とは、いずれも同一の高精度 で以て加工されており、しかも、各円筒1〜6の円筒度の精度も同一に加工され ているため、各円筒1〜6は高精度で連結される。
【0018】 この様に、円筒内面ドラム10の中心軸方向15の長さよりも十分に短い中心 軸方向15の長さLを有する円筒1〜6を、それぞれ個別に加工して連結してい るので、円筒内面ドラム10全体を一体的に形成していたときと同一の精度で以 て、容易に個々の円筒1〜6を加工することができる。
【0019】 又、連結する円筒の個数によって円筒内面ドラム10の中心軸方向15の長さ 寸法が定まるので(図1の例では、L×(連結数))、連結数の調整によって、 任意の大きさの円筒内面ドラム10を形成することができる。勿論、図1の様に 各円筒1〜6の長さLを全て等しくする必要はなく、各円筒の長さLを様々に変 えて円筒内面ドラム10を形成することも可能である。
【0020】 図3は、この考案の第2実施例に該当する円筒内面ドラム20の構成を示した 斜視図である。円筒内面ドラム20は、6つの円筒21〜26が間座(中間部材 )32を介して順次に連結されて構成される。これにより、各円筒間には、間座 32の寸法分に対応した空間スペース、即ち間隙28が生じる。これらの点が第 2実施例の特徴点である。この様な構成としたのは、一つには、第1実施例と同 様に円筒内面ドラム20の加工を容易化する(円筒の数を増さずに、中心軸方向 の寸法を延ばす)ためであり、もう一つは、(考案が解決しようとする課題)の 欄で既述した、他機能実現部材の配設空間を円筒内面ドラム20の組立時に同時 に実現してしまうためである。以下、当該円筒内面ドラム20の組立て手順に従 って、その具体的な構成を詳述すると共に、上記他機能実現部材の配設について も言及していくことにする。
【0021】 先ず、中心軸方向39の長さがL1 、内面27の半径がRとなる様に、6つの 円筒を加工する。但し、円筒と言っても、図3に示す通りその一部が切断除去さ れており、完全な円筒ではない。この点は、第1実施例の場合と同じであり、こ の様な形状のものを同じく本願出願人は円筒と呼んでいる。そして、加工された 6つの円筒をそれぞれ、円筒21〜26として、適用する。なお、図3において 符号38の矢印は円筒方向を示す。
【0022】 これらの円筒21〜26に対しても、第1実施例の場合と同様に、その外面側 に凹部35、端部36A、36B及び補強リブ37を形成すると共に、両端部3 6A、36Bに4つのボルト穴29を同一位置、同一精度で形成する。但し、各 円筒21〜26の端部36A側のボルト穴29の口径は、その端部面から深さ( d1 −d)だけ内側に入った所まで、間座32の径寸法に合わせて広げられてい る(後述の図4参照)。
【0023】 次に、円筒21と円筒22とを連結する。これは両円筒21、22を直接連結 するのではなく、間座32(中間部材)を介して間接的に連結する。その連結状 態を示したのが図4であり、図4は図3中の破線で囲まれた部分30を拡大して 示した縦断面図である。図4に示す通り、円筒21の端部36Bと円筒22の端 部36Aとは、間座32を挟んで、ボルト31、ボス33及びナット34によっ て連結される。この場合、間座32の中心軸方向39の長さはd1 (d1 >d) であり、端部36Aのボルト穴29は(d1 −d)の深さだけその口径が広げら れているため、両端部36A、36B間には、間隔dの間隙が生じる。しかも、 ここで用いられている間座32は円柱体であり、その直径は各円筒21〜26の 厚みTよりも小さいため、間座32が間隙28から内面27側へ突出することは ない。つまり、間隙28は、連結後の両円筒21、22の内面27に生じた溝を 形成している。
【0024】 同様に、円筒22と円筒23、円筒23と円筒24、円筒24と円筒25及び 円筒25と円筒26とを、同一寸法の間座32を介して順次連結する。これによ り、中心軸方向の長さが(L1 ×6+d×5)、内面27の半径がRの円筒内面 ドラム20が形成される。そして、各間隙28は、内面27の溝を形成する。こ の際、各円筒21〜26は、第1実施例と同じく、同一寸法・同一高精度で加工 されており、しかも各ボルト穴29及び各間座32も同一の高精度で形成されて いるので、各円筒21〜26は、高精度で位置合わせされた上で連結されている 。
【0025】 以上の様にして円筒内面ドラム20が構成されるため、第2実施例では、第1 実施例の利点に加えて、次の利点がある。即ち、間座32を介した分だけ、各円 筒21〜26の長さL1 を、第1実施例の様に直接連結する場合と比べて短くす ることができる。従って、円筒21〜26の個々の加工時間が短縮され、加工費 の更なる低減をもたらし得る。しかも、各円筒21〜26のサイズが小さくなっ た分だけ、それらの重量を軽くできるので、円筒内面ドラム20全体の重量の軽 量化を実現できる。
【0026】 次に、間隙28(以下、溝28と呼ぶ)を他機能実現部材の配設にそのまま利 用できる点について説明する。ここで、当該第2実施例で言う「他機能」とは、 「感材を内面27内に自動的に搬入すること」である。又、その様な機能実現部 材とは、ここでは搬入機構に該当する。より具体的には、搬入機構内の一部分で あるショベルアームが該当する。そして、このショベルアームが配設される部分 が、正に溝28に当たる。
【0027】 図5は、その様な搬入機構の一部分を示した斜視図である。感材を内面27内 に自動的に搬入するに当たっては、何よりも先ず、感材の露光面を傷つけない様 に注意しなければならない。特に、PS板を感材として利用する場合には、PS 板の版材がアルミニウム板であり、しかも円筒内面ドラム20も又アルミニウム 合金から成るため、アルミニウム同士の接触・摩擦による露光面の損傷が大きい ので、細心の注意が必要となる。この点を考慮して構成されたのが、本搬入機構 であり、その際、前述のショベルアームが重要な役割をなす。以下、図5に基づ き、搬入機構の構成・動作を概略説明する。
【0028】 回転アーム40は、2枚のL字板41、42を連結して成るものであり、図示 しない駆動機構の駆動力を受けて中心軸方向39の周りに回転する。尚、図5で は図示していないが、円筒内面ドラム20の他方の端面側にも同一の回転アーム 40があり、後述する始点押さえローラ等によって、両回転アーム40は連結さ れている。L字板41には、モータ43と共に始点押さえローラ44の軸44A が配設されており、同じくL字板41には、モータ45と共にショベルアーム4 6の軸46Aが連結されている。そして、ショベルアーム46の軸46Aには突 出部分46Bが連結されており、その突出部分46Bの先端部分が、前述の溝2 8内に挿入される態様で配設されている。従って、回転アーム40が円周方向3 8に回転すると、その回転に伴って、ショベルアーム46も又、溝28内を円周 方向38に移動することになる。この場合、溝28は、ショベルアーム46の移 動用レールに相当する働きをなしている。又、モータ45の駆動力を受けてショ ベルアーム46の軸46Aが回転すると、それに伴い、その突出部分46Bの先 端部分が溝28内で上下動する。この様に、溝28は、ショベルアーム46にと ってはなくてはならない機構であると言える。
【0029】 今、感材が図5の上方から図示しない搬送機構によって当該搬入機構の入口ま で送られてくるものとする。このとき、当該入口では、回転アーム40が待機し ており、ショベルアーム46は上がった状態となっている。このため、感材の先 端はショベルアーム46の突出部分46Bに乗かった状態となる。次に、モータ 43の駆動により始点押さえローラ44が下降して、感材の先端をニップする。 更に、回転アーム40が駆動されて回転する結果、感材先端がニップされたまま で(先端が内面27と接触することなく少し浮いた状態にある)、感材は内面2 7に沿って円筒内面ドラム20内に搬入される。搬入完了は、パルス数管理で検 出される。この様な搬入方法が用いられているため、前述した様な感材の損傷と いう問題は生じない。
【0030】 以上の様に、第2実施例では、連結に際して間座32を用いて間隙28を形成 するだけで、その間隙28をそのまま搬入機構の配設用に利用できるわけである 。従って、別途、配設用の機構を内面27内に付加したり、改めて内面27を加 工する必要がなくなる。
【0031】 尚、ボス33と間座32の寸法を適宜組合わせることによって、間隙28の間 隔dを任意に設定できる。
【0032】 一方、図6は本考案の第3実施例に関する円筒内面ドラム50の構成を示す斜 視図である。円筒内面ドラム50は、第1実施例の円筒内面ドラム10の改良形 に関するものであり、加工の容易性に加えて、上述した搬入機構の配設機構を円 筒内面ドラム50にその組立てと同時に備えさせることを目的として改良された ものである。その特徴は、円筒内面ドラム50が、6つの円筒51〜56の直接 連結により形成されている点及び、内面57内に溝59が形成されている点であ る。以下、組立て手順に従い、具体的な構成について詳述する。
【0033】 先ず、いずれも中心軸方向60の長さがLで、内面57の円周の半径Rの6つ の円筒を加工し、これらを円筒51〜56とする。この時点では、それらは、各 々、第1実施例の円筒1〜6と同一である。そして、同様に、凹部61、端部6 2A、62B、ボルト穴63及び補強リブ67が、各円筒51〜56に形成され る。それらの加工精度も又、第1実施例と同じである。
【0034】 次に、円筒51については、その端部62B側に、その内面57の円周方向6 4に沿って段差部58Bを形成する。その深さは、上述したショベルアーム46 の突出部46Bの先端を配設するのに十分なものとされる。それに対して、円筒 52〜55の各々については、両端部62A、62B側にそれぞれ、円筒51の 場合の段差部と同一幅、同一深さの段差部58A、58Bを、同じく内面57の 円周方向64に沿って加工する。円筒56については、その端部62A側にのみ 、その円周方向64に沿って同じく同一幅、同一深さの段差部58Aを加工する 。
【0035】 その後、各円筒51〜56を、第1実施例の場合と同じく、ボルト64及び図 示しないボスとナットとによって順次に連続する。これにより、中心軸方向60 の長さ6L、内面57の円周の半径Rの円筒内面ドラム50が高精度で構成され ると共に、その内面57には、2つの段差部58A、58Bが接してできた5つ の溝59が形成される。この5つの溝59は、前述した搬入機構のショベルアー ム46の配設機構としてそのまま利用される。従って、第3実施例においても、 第1実施例と同様に、加工の容易化・加工費の低減・任意の大きさの円筒内面ド ラムの形成可能という利点がある他、組立てと同時に形成された溝59をそのま ま搬入機構用に利用できるという利点がある。勿論、これによって、改めてその 様な機構配設部を設ける必要がないという利点がある。
【0036】 尚、第3実施例においては、円筒51〜56の全てに段差部58A、58Bを 形成していたが、連結し合う両円筒の内の一方側にのみ段差部を形成する様にし ても良い。例えば、円筒51〜55の端部62B側にのみ溝としての段差部を形 成したり、円筒52、54については両端部62A、62Bに各々溝としての段 差部を形成(円筒56については、その端部62Aに溝としての段差部の形成が 必要)することもできる。但し、これらの場合には、各段差部の幅を、両段差部 58A、58Bの幅の和に等しくする必要がある。また、ショベルアーム46の 配設用溝が内面57内の一部にあれば良い場合では、その部分に相当する円筒の みに段差部を加工して溝を形成する様にすれば良い。
【0037】 第1〜第3実施例の変形例としては、これらの組合わせを考えることができる 。例えば、各円筒の連結の内、一部分を第1実施例の様に直接連結とし、他の部 分を第2実施例の様に間座32を介して間接連結することが可能である。この場 合、間隙が生じている部分を前述のショベルアーム用の溝に用いることができる 。又、直接連結している部分を、第3実施例の様に段差部をもった円筒で形成す ることもできる。
【0038】 尚、第2及び第3実施例では、他の機能の一例として、感材の自動搬入のケー スを取り上げたが、それ以外の機能実現のための配設部として間隙ないしは段差 部を利用することも可能である。
【0039】
【考案の効果】
請求項1に係る考案では、短い各円筒を個別に加工してこれらを連結すれば良 いので、 円筒内面ドラムの加工の容易化及び、 当該加工費の低減化を図 ることができると共に、 任意の寸法の円筒内面ドラムを形成できるという効 果をも発揮する。
【0040】 請求項2に係る考案では、上記効果〜に加えて、 各円筒の中心軸方向 の長さ寸法を中間部材分だけ更に短くすることができるので、加工費の低減化を 一層推進することが可能となる。しかも、このことは、 円筒内面ドラムの軽 量化にも資することが可能である。加えて、本考案では、 両円筒間に形成さ れた間隙を、他の機能を実現する機構の配設用に適用出来ると共に、 その様 な機構の配設部分を別途付加ないしは加工すること自体を不要化できるという効 果を奏する。
【0041】 請求項3に係る考案では、少なくとも一つの円筒に段差部を設けているため、 上記効果を発揮又はより一層発揮出来る上、更に その段差部を他の機能を 実現する機構の配設用に適用出来ると共に、 その様な機構の配設部分を円筒 内面ドラムの組み立て後に別途付加する必要がないという効果をも併せて奏する 。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒内面走査装置に用いられる、第1実施例と
しての円筒内面ドラムの構成を示した斜視図である。
【図2】各円筒の連結方法を示した断面図である。
【図3】円筒内面ドラムの第2実施例を示した斜視図で
ある。
【図4】第2実施例における各円筒の連結方向を示した
断面図である。
【図5】感材の自動搬入機構を説明するための円筒内面
ドラムの斜視図である。
【図6】円筒内面ドラムの第3実施例を示した斜視図で
ある。
【符号の説明】
1〜6、21〜26、51〜56 円筒 10、20、50 円筒内面ドラム 7、27、57 内面 8、29、63 ボルト穴 12、31、64 ボルト 13、33 ボス 14、34 ナット 15、39、60 中心軸 58A、58B 段差部 59 溝 28 間隙(溝) 32 間座 16、38、64 円周方向 46 ショベルアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野本 浩司 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号により変調された光ビームを感
    材へ走査して露光することにより前記画像信号に基づく
    画像を記録する円筒内面走査装置において、前記感材を
    その内面に装着する円筒内面ドラムであって、当該円筒
    内面ドラムよりもその中心軸方向の長さが短い複数の円
    筒の連結により形成されていることを特徴とする円筒内
    面ドラム。
  2. 【請求項2】 中間部材を介した複数の円筒の連結によ
    り形成されており、しかも当該中間部材を介して連結す
    る両円筒間には、他機能実現部材を配設する間隙が形成
    されていることを特徴とする、請求項1記載の円筒内面
    ドラム。
  3. 【請求項3】 複数の円筒の内で他の円筒と直接連結さ
    れている円筒の少なくとも一つが、当該連結側の端面部
    分に於いてその円周方向に沿って形成され且つ他機能実
    現部材を配設する段差部を備えていることを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の円筒内面ドラム。
JP7269493U 1993-12-17 1993-12-17 円筒内面ドラム Pending JPH0739166U (ja)

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JP7269493U JPH0739166U (ja) 1993-12-17 1993-12-17 円筒内面ドラム

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JP7269493U JPH0739166U (ja) 1993-12-17 1993-12-17 円筒内面ドラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004272267A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Ab Dick Co 模擬ドラムサポートを備えた画像形成装置

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JP2004272267A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Ab Dick Co 模擬ドラムサポートを備えた画像形成装置

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