JPH0739132Y2 - 照明灯のハウジング - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は照明灯のハウジングに関するものである。

（技術背景） 照明灯のハウジングは半透明な部材でその灯体をカバー
する形状に形成されている。

ところで、照明灯の熱を利用して芳香を発するようにす
るにはハウジングで芳香剤の容器を支持したり（前
者）、ハウジング内に芳香剤を収容し、且つ通気孔を開
孔する（後者）ことになる。

しかし前者では芳香剤の容器を支持するハウジング構造
の特殊形状性故に、ハウジング成形型の新設や容器の必
要性のため単価及び製造コストが高騰し、また灯体交換
時に芳香剤が誤って落下したり、容器から溢れ出る虞れ
があり交換作業に注意を要するばかりでなく、容器の遮
光性で照明効果も低下する問題がある。

後者は通気孔付きのハウジングを形成する必要から、製
造コストが高騰するばかりでなく、通気孔からゴミ等が
侵入して内部を汚し照明効果を低下させたり、灯体交換
時にいちいち芳香剤を取り除く必要があり前者と同様に
交換作業が面倒になり、更に湿気の侵入によって漏電の
危険性も出てくる。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目
的とする処は、ハウジングを含浸する芳香剤を保持させ
る成形材料で形成することによって上記問題点を一掃す
ることにある。

（技術的手段） 上記目的を達成する為に講じた技術的手段は芳香剤を含
浸する材料で内部を灯体の収容部とする一面を開放した
容体形状のハウジング本体を形成し、該ハウジング本体
に灯体の取付座に交換可能に取付ける手段を設けたこと
を要旨とする。

（作用） 上記技術的手段によればハウジング本体全面から室内を
均一に照明し、且つ灯体の熱が作用するとハウジング本
体の全面から四方への芳香の揮発が盛んになって室内の
悪臭を速やかに消臭する。

（考案の効果） 本考案は以上のように芳香剤を含浸する材料で内部を灯
体の収容部とする一面を開放した容体形状のハウジング
本体を形成して、通常は低い濃度の芳香を自然揮発し灯
体の点灯で四方への濃い濃度の芳香の揮発が盛んに行な
われるようにしたから、室内の悪臭を点灯によって効率
的に消臭して悪臭による室内の使用感を速やかに解消す
るハウジングを新規に提供できる。

しかも、既存の成形型を使用して成形したハウジング本
体に対して芳香剤を含浸させるだけで良いものであるか
ら、製造コストを低く抑えることが可能となり、廉価に
提供できる。

また、灯体交換や芳香剤を補給する際に灯体の取付座に
対する取付を解除するだけで済むから、灯体交換時に芳
香剤が誤って落下したり、容器から溢れ出るような交換
作業が面倒になる不具合を招く虞れが全くなく、灯体交
換、芳香剤の補給が簡単である。

更に、全面から満遍なく四方に向けて均一な照明を行う
から、室内が部分的に暗くなったりして室内の使用感を
損なうことがない。

（実施例） 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図は本実施例照明灯のハウジングの使用
状態を示しており、Ａは照明灯、１は灯体、２はそのハ
ウジング本体であり、この照明灯Ａは、浴室100の側壁1
01上域部位に配設してある。

灯体１は側壁101に固定した取付座1a内のソケット（図
示せず）に、周知の通り抜差可能に螺合してなり、取付
座1a周囲にハウジング本体２を掛脱させる外螺子1bを周
設している。

ハウジング本体２はプラスチック発泡体やセラミックス
等ミクロン単位径の連続気孔を有する半透明な保水性の
材料を用いて内部を灯体１の収容部とする一面を開放し
た容体形状に形成され、液状の芳香剤を含浸しており、
交換可能に取付ける手段として前記外螺子1bに対応する
開放部内周面に内螺子2aを螺設しており、この内螺子2a
を外螺子1bとの螺合させて灯体１を交換可能に被装して
いる。

而して、この実施例の照明灯のハウジングでは浴室100
非利用時に、芳香を自然揮撥させ、浴室100内のほのか
に香り付けする。

そして、浴室100利用時には灯体１の発熱で、全面から
四方に濃い濃度の芳香剤の揮発を促し、芳香の放散を活
発化して浴室（100）内の特有な臭気を効率的に消臭す
る。

また、灯体１を交換する際にはハウジングを取付座1bか
ら外せばよく、芳香液の補給は灯体１カバー状態または
外した状態で行えばよい。

尚、本実施例では浴室用として説明しているが、本考案
の照明灯のハウジングはトイレルーム、洗面ルーム、台
所、一般居室に装着された照明灯のハウジングにも等し
く有用であること言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は照明灯のハウジングの取付状態を示す斜視図、
第２図は２−２線拡大断面図である。 尚、図中 A:照明灯、1:灯体 2:ハウジング本体、1a:取付座 2a:取付座に交換可能に取付ける手段（内螺子）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉水 久雅 神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号 東 陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)考案者 高田 直子 神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号 東 陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献 実開 昭57−9112（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−25403（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】芳香剤を含浸する材料で内部を灯体の収容
   部とする一面を開放した容体形状のハウジング本体を形
   成し、該ハウジング本体に灯体の取付座に交換可能に取
   付ける手段を設けたことを特徴とする照明灯のハウジン
   グ。