JPH0738630U - 補機駆動装置 - Google Patents
補機駆動装置Info
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- JPH0738630U JPH0738630U JP6783393U JP6783393U JPH0738630U JP H0738630 U JPH0738630 U JP H0738630U JP 6783393 U JP6783393 U JP 6783393U JP 6783393 U JP6783393 U JP 6783393U JP H0738630 U JPH0738630 U JP H0738630U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この考案はクラッチ付変速式補機駆動装置の
変速時の衝撃を吸収緩和することを目的とする。 【構成】 この考案は内歯車16及び遊星歯車腕19を
一方向クラッチ24を介装した入出力要素(クランク軸
15)及び出力要素(プーリ本体20)とし、太陽歯車
23を電磁クラッチ25のアーマチャ28に連結した反
力要素とし、電磁クラッチのステータ14をダンパ装置
13を介してエンジン構造体2に連結してなるものであ
る。
変速時の衝撃を吸収緩和することを目的とする。 【構成】 この考案は内歯車16及び遊星歯車腕19を
一方向クラッチ24を介装した入出力要素(クランク軸
15)及び出力要素(プーリ本体20)とし、太陽歯車
23を電磁クラッチ25のアーマチャ28に連結した反
力要素とし、電磁クラッチのステータ14をダンパ装置
13を介してエンジン構造体2に連結してなるものであ
る。
Description
【0001】
この考案は、自動車用エンジンの補機駆動装置に係わり、特にクラッチ付き2 段切換変速式の補機駆動装置に係わる。
【0002】
従来、自動車用エンジンの電磁クラッチ付き2段切換変速式の補機駆動装置と して、実開昭61−123841号公報に示すものがある。これは、内歯車、遊 星歯車腕及び太陽歯車のうちの2つを一方向クラッチを介装した入出力要素とし 、他の1つを電磁クラッチにより回転拘束又は自由にする反力要素とし、前記入 力要素をエンジン出力軸に、出力要素を補機の回転部に夫々連結すると共に、前 記電磁クラッチのステータをエンジン構造部に固定してなるものである。従来装 置は、かかる構成により、補機を増速するときのみ、電磁クラッチを作用させ、 エンジン動力の有効利用を図るようにしている。
【0003】
しかしながら、かかる従来装置は、電磁クラッチのステータがエンジン構造部 に固定された構成を採っているため、変速(増速)時の衝撃が緩和されずに動力 伝達部品に伝わり、その部品を損傷させるという問題点があった。
【0004】 この考案は、簡単な装置の追加により、変速時の衝撃を吸収緩和し、動力伝達 部品の損傷を防止し、もって前記問題点を解決することを目的としている。
【0005】
この考案は、前記目的を達成するため、内歯車、遊星歯車腕及び太陽歯車のう ちの2つを一方向クラッチを介装した入出力要素とし、他の1つをクラッチによ り回転拘束又は自由にする反力要素とし、前記入力要素をエンジン出力軸に、出 力要素を補機の回転部に夫々連結すると共に、前記クラッチの固定側要素をエン ジン構造体にダンパ装置を介して連結してなるものである。
【0006】
クラッチの固定側要素に反力要素と回転方向で一体的な回転側要素が締結され ると、固定側要素はエンジン構造にダンパ装置を介して、好ましくは接線方向に 連結されているため固定側要素と共に反力要素は回転方向の衝撃が緩和され、か つ吸収され、しかもその方向の回転が抑制されることになる。かくして、遊星歯 車装置の反力要素が回転抑止されるため、エンジンによる入力要素の回転が遊星 歯車により増速されて出力要素に伝わり、スムーズな補機の増速回転が行なわれ 、動力伝達部品の損傷が防止される。
【0007】
以下この考案の一実施例を図1〜図3により説明する。まず構成を説明する。 エンジンフロントビューを示す図1において、エンジン1はエンジン構造体2の 上部にシリンダヘッド3を有し、下部にオイルパン4を有し、クランクシャフト プーリ5にて、エアコンプーリ6、パワーステアリングプーリ7、ウォータポン ププーリ8及びオルタネータプーリ9をオートテンショナ用アイドラプーリ10 を介して駆動するように、ベルト12をこれらのプーリに掛け渡たされて構成さ れている。
【0008】 クランクシャフトプーリ5は、後述するように一方向クラッチ、遊星歯車式2 段変速機及び電磁クラッチを一体的に組立てて構成される2段変速機である。ダ ンパ装置13はエンジン構造体(シリンダブロック)2の右側部分と2段変速機 5のステータ14とを連結するように取付けられている。
【0009】 図2により2段変速機5の細部構造を説明する。クランク軸15に遊星歯車組 の内歯車(リングギヤ:入力要素)16のボス部がボルト17によりワッシャ1 8を介して取付けられている。遊星歯車腕(キャリヤ:出力要素)19はプーリ 本体20と一体的に構成され、円周4個所に配置された上で、夫々が2個の遊星 歯車21及び22を自転可能に保持している(図3参照)。遊星歯車21は内歯 車16に噛合うと共に遊星歯車22に噛合い、遊星歯車22は中心部穴あきの太 陽歯車(反力要素)23と噛合っている。
【0010】 24は一方向クラッチで、内歯車16と遊星歯車腕19との間に介挿され、遊 星歯車腕19が内歯車16より早く回転するときフリーであり、逆の場合は拘束 される構造である。
【0011】 電磁クラッチ(クラッチ)25は、励磁用コイル26内蔵のステータ(固定側 要素)14と、これに若干の隙間をもって対向するアーマチャ(回転側要素)2 8とからなり、導線29により励磁又は非励磁できるように構成される。アーマ チャ28は板状のばね30にてハブ31に連結されている。ハブ31は太陽歯車 23にスプライン連結された上で、ボルト32により締結される。
【0012】 なお、図2中、33はプーリ本体20と内歯車16との間に設けられた軸受、 34はステータ14とハブ31との間に設けられた軸受、35は遊星歯車腕19 と太陽歯車23との間に設けられた軸受、36は軸受33の部分のオイルシール である。
【0013】 図2において、ダンパ装置13は説明の都合上長手方向を表わすように図示し てある。ダンパ装置13は、シリンダ37とその穴に嵌合するロッド38と、シ リンダ37のフランジ40とロッド38のフランジ41との間に介装されたコイ ルスプリング39とからなり、シリンダ37をステータ14に固着したブラケッ ト27にボルト42で取付け、ロッド38をエンジン構造体2にボルト43で取 付け、このとき、図1に示すように、ダンバ装置13はステータ14の円周に対 し接線方向となるように装着されるものである。
【0014】 次に前記実施例の作用を説明する。通常運転時は補機の増速が必要ないため、 電磁クラッチ25への通電はなされない。従って、クランク軸15が回転すると 、これと一体の内歯車16が図3の矢印Aのように回転し、太陽歯車23が拘束 されていないため、遊星歯車腕19、遊星歯車21及び22、太陽歯車23がひ とかたまりとなって同方向に同一回転速度で回転する。これにより、クランクシ ャフトプーリ(2段変速機)5がエンジンと同回転で回り、ベルト12を介して 各補機を同回転で回すことになる。
【0015】 次に、エンジン低回転でエアコン等の補機の増速回転が必要な場合は、導線2 9を介してコイル26に通電し励磁すると、ステータ14にアーマチャ28が吸 着され、ハブ31、太陽歯車23がステータ14と一体化する。内歯車16のA 方向の回転に基づき、図3に示すように、遊星歯車21はB方向に、遊星歯車2 2はC方向に自転せんとし、太陽歯車23を時計方向に回そうとするが、太陽歯 車23と一体のステータ14はダンパ装置14により、その方向の回転が規制さ れるため、結局キャリヤ19を増速回転することになる。従って、これと一体の プーリ本体20はクランク軸15よりも増速回転され、補機が増速回転されるも のである。
【0016】 而して、この増速に伴なう衝撃は、ダンパ装置14の作用により吸収緩和され る。即ち、前記衝撃は、シリンダ37へのロッド38の侵入となりシリンダ内の 穴の油の逃げ抵抗により吸収緩和され、又、フランジ40と41との接近により 間に挿まれたコイルスプリング39の収縮変形により吸収緩和されるのである。 これにより補機駆動装置は、その動力伝達部品の損傷を防止できるものである。
【0017】 なお、この考案は前記実施例に限定されるものではなく、補機が1個の場合、 又は複数個の場合でも良く、又、遊星歯車装置、およびダンパ装置は他の態様で も同様に実施できるものである。
【0018】
以上説明してきたように、この考案によればクラッチ付変速式補機駆動装置の 変速時の衝撃を吸収緩和でき、補機動力伝達部品の損傷を防止することができる という効果を奏する。
【図1】この考案の一実施例を示す図でエンジン前面図
である。
である。
【図2】図1のII−II線による断面図である。
【図3】図2のIII−III線による断面図である。
1 エンジン 2 エンジン構造体 3 シリンダヘッド 4 オイルパン 5 クランクシャフトプーリ(2段変速機) 6 エアコンプーリ 7 パワーステアリングプーリ 8 ウォータポンププーリ 9 オルタネータプーリ 10 オートテンショナ用アイドラプーリ 12 ベルト 13 ダンパ装置 14 ステータ(固定側要素) 15 クランク軸 16 内歯車 17 ボルト 18 ワッシャ 19 遊星歯車腕(キャリヤ) 20 プーリ本体 21 遊星歯車 22 遊星歯車 23 太陽歯車 24 一方向クラッチ 25 電磁クラッチ 26 コイル 27 ブラケット 28 アーマチャ 29 導線 30 ばね 31 ハブ 32 ボルト 33 軸受 34 軸受 35 軸受 36 オイルシール 37 シリンダ 38 ロッド 39 コイルスプリング 40 フランジ 41 フランジ 42 ボルト 43 ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 内歯車、遊星歯車腕及び太陽歯車のうち
の2つを一方向クラッチを介装した入出力要素とし、他
の1つをクラッチにより回転拘束又は自由にする反力要
素とし、前記入力要素をエンジン出力軸に、出力要素を
補機の回転部に夫々連結すると共に、前記クラッチの固
定側要素をエンジン構造体にダンパ装置を介して連結し
てなる補機駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993067833U JP2604476Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 補機駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993067833U JP2604476Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 補機駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738630U true JPH0738630U (ja) | 1995-07-14 |
JP2604476Y2 JP2604476Y2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=13356350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993067833U Expired - Fee Related JP2604476Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 補機駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2604476Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP1993067833U patent/JP2604476Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2604476Y2 (ja) | 2000-05-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |