JPH0738298B2 - カラー陰極線管用パネル - Google Patents

カラー陰極線管用パネル

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JPH0738298B2
JPH0738298B2 JP3049049A JP4904991A JPH0738298B2 JP H0738298 B2 JPH0738298 B2 JP H0738298B2 JP 3049049 A JP3049049 A JP 3049049A JP 4904991 A JP4904991 A JP 4904991A JP H0738298 B2 JPH0738298 B2 JP H0738298B2
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panel
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convex
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JP3049049A
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榮次 石井
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榮次 石井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は従来のシヤド−マスク対
応のカラ−ブラウン管用パネルに比べて、より見易く、
均整のとれた平面を併せもったカラ−ブラウン管用パネ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシヤド−マスク用パネル形状の原
形は、図5(A)に示す如く球形の任意の一部分を取出
して利用したものであり、現在も小型管に於いては採用
している機種は多い。大型管に於いては一部採用してい
る機種もあるが、大部分は、マスクのド−ミング現象、
温度ドリフト、偏向ヨ−クのコンバ−ゼンスの問題、或
いは角形平面画面の要求等の為にパネル面は非球面形状
になり、一般にパネル面の上下方向の径RYOは左右方向
の径RXOより小さく、画像が見づらい方向へ又は画像の
歪みを増長する要因をもった方向へと、進んでいる面も
有る。(図2(A)、図2(B)参照)
【0003】但しド−ミング現象と径RYOを大きくして
見易いパネル面にすることは相反する矛盾した問題も含
んでいる。
【0004】シヤド−マスク方式とは形状のことなる色
選別機構を用いるトリニトロン(登録商標)方式(色選
別機構にアパ−チャ−グリルを使用)のパネル基本形状
は図5(B)に示す如く円筒形の一部を利用した形態で
あり、図2(B)の径RYOは直線に近い形であり見易さ
については、上方よりの外光反射が少ない点も含めて、
現在のシヤド−マスクのパネルよりすぐれていることは
明白である。この様な形態のパネルを使用出来る又は使
用しなくてはならないのはアパ−チャ−グリルの基本的
な構造によるものである。
【0005】但しシヤド−マスク用パネルとして円筒形
状にした場合はシヤド−マスクの径RYOを直線に近い形
にすることが必要であり、高い精度で形状の保持は困難
である。ド−ミングについても不利な方向である。円筒
径のパネルはトリニトロン(登録商標)方式に適したも
のであって、シヤド−マスク方式には不適当な形状であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のシヤド−マスク
用パネル面形状は、径RXOに対し、径RYOが等しい球面
形状のものもあるが、特に大型管に於いてはRYOが小さ
い機種が大部分である。
【0007】パネル面がより平坦であれば、画面の見易
さの視点からは有利であるが、物理的制約や他の要因の
ために現在の形状になっている。
【0008】画面を正面より見た場合、パネル面が球面
で構成されているものと想定し、画像の見易さの難易度
について考えた場合は、その許容出来る範囲は上下方向
より、左右方向の方が大きい。
【0009】この問題については、パネル面を構成する
径Rを小さくした場合を想定し、そのパネルの画像又は
文字等の判読の難易度を想定することにより容易に理解
出来る。
【0010】トリニトロン(登録商標)方式の円筒形の
パネルと、現在のシヤド−マスクパネルを比較した場
合、他の問題は別として、径RYOに関してみた時は、面
を構成するRYOが直線に近い円筒形パネルの方が見易い
のは事実であり、径RYOの小さいシヤド−マスクのパネ
ルは不利な形状であることは明らかである。
【0011】円筒形のパネルを使用するトリニトロン
(登録商標)方式は径RYOが大きい為に見易さの視点か
らは有利であるが均整のとれた平面の印象に満足感を与
えるには問題がある。
【0012】トリニトロン(登録商標)方式は構造上パ
ネルの径RYOを直線に近い形にせざるを得ない為、偏向
ヨ−クによるコンバ−ゼンスの難易度をシヤド−マスク
と同じにした場合、パネルの径RXOは、シヤド−マスク
パネルのRXOより小さい値となり、径RYOと径RXOの差
が大で、このパネル面からは均整のとれた平面の印象を
得ることは難しい。
【0013】後述する実施例の新規のパネルと、コンバ
−ゼンスの難易度を同じにし、トリニトロン(登録商
標)用パネルの、外面径RYOを30000R(単位はm
m)、内面径Ryiを15000Rとした場合、ガラス
のウエッジも考慮した計算結果はRXOは1456Rとな
り、RYOとRXOの比は20.6対1となる。但しこの数値は
実寸法で画いた形状とはかけ離れた印象を与えるが、設
計形状でも径RYOと径RXOの差は大きく、均整のとれた
平面の印象は受け難い。
【0014】見易さと均整のとれたを併せ持ったパネ
ルを現在のパネルより見い出すのは困難である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上方外光反射の問題も含
めて、見易さをパネル全面に求める場合は、パネル面の
左右方向を構成する径RXOより上下方向を構成するRYO
を大きくした方が良いことは前述したことにより明かで
ある。
【0016】径RX0と径RY0の比率について確定す
ることは困難であり、他の要因も含めてパネル設定時
に、個々に決定すればよいが、1.1〜2倍の範囲内に
なる様にRY0を大きく選ぶのが見易さの点より適当
ある。後述する実施例では1.5倍である。
【0017】具体的な基本形状及びそれの展開につい
て、図1(A)、図1(B)、図2(A)、図2(B)
を用いて説明する。基本形状は図1(A)に示す如く、
中央部がRY の円弧を持つ凸形状の円筒形で、円筒形の
最大径RXLはRY より小さい。
【0018】図1(B)、図1(A)の平面図であり、
Y は紙面に直角である。
【0019】図1(A)、図1(B)の形態をパネルに
適用する場合は、図1(B)のSは図2(A)のSに相
当し、図1(A)のHは図2(B)のHに相当する。
【0020】図2(B)は図2(A)のX方向、Y方
向、D方向の断面を表し、RXO、RYO、RDOは外面径
を、RXi、RYi、RDiは内面径を表す。
【0021】図1(A)のRY は図2(B)のRYOに相
当し、図1(A)のRXLは図2(B)のRXOに相当す
る。
【0022】図2(B)のRDOはRXOとRYOを基本とし
たRによって作られる面のD方向のRであり、假りにR
XO、RYOが単一Rであっても、RYOがRXOより大きい
為、単一Rではない。
【0023】図1(A)のRXSは、図2(A)の長辺側
端部のX方向のパネル外面のRを表すが、実施時は他の
要因も考慮することにより単純にこの数値を用いること
はない。
【0024】以上述べた手段によって構成されるパネル
面は、従来のシヤド−マスク用パネルに比べY方向に平
坦で、RXi、RYi又はRDiの適切な値をコンバ−ゼンス
等他の要因も考慮して選定することにより、従来のシヤ
ド−マスク用パネルとは異なった見易さと均整のとれた
平坦な面を併せ持った新規のパネルを提供するものであ
る。
【0025】
【実施例】本発明の一実施例を29吋広角管のケ−スに
ついて述べる。
【0026】偏向角は106度、ネック径は29.1(m
m) φである。図3(A)はパネルのX、Y、D各軸の
断面図、図3(B)は図3(A)の矢印方向から見た平
面図、図3(B)の2点鎖線は有効画面を表す。
【0027】一般にパネル面のRの大きさを表す簡便な
方法として、そのパネルの呼称吋に40倍した数値を1
r単位とし、その倍数を用いて、パネルのサイズに対応
したパネル面Rの大きさを云々する。
【0028】29吋の場合は次のような値になる。29
×40=1160この1160が29吋の場合の1r単
位であり、外面R、内面Rの後の括弧内の数値がそれに
当たる。
【0029】パネル内外面のRを便宜上単一Rで表すと
次のようになる。 外面R RXO=2000R(1.72r) RYO3000R(2.59r)DO=2350R(2.03r) 内面R RXi=1730R(1.49r) RYi1990R(1.72r)Di=2000R(1.72r) 有効画面は、544mm(X方向)、408mm(Y方
向)、680mm(D方向)である。
【0030】実際は径RXO、RXiは単一Rではなく多項
式による曲線で、画面中央付近のRXO=2367R(2.
04r)、X軸の画面端付近のRXO=1750(1.51r)
である。
【0031】RXiについても中央付近と端部ではそれぞ
れ2041R(1.76r)と970(0.84r)である。R
XOはRXiを基準にした相似の曲線である。
【0032】画面の中央のRYO3000R(2.59r)
で、画面X軸端の、Y軸に平行なRYOは3390.08R
(2.92r)である。
【0033】面の構成は、X軸方向はRXO、RXiの相似
の多項式による曲線で構成し、Y軸方向は画像歪を考慮
して単一Rの構成にした。
【0034】RXO、RXiについても曲線の大きい変化は
さけ、コンバ−ゼンスとの関係を考慮しながら画像の歪
が少なくなるよう単一Rに近い曲線にした。
【0035】偏向ヨークによるコンバーゼンスの難易度
を知る為に、D端部の入射角の検討を行った。角度は4
3度11分34秒で、コンバーゼンス(CFD、PF
D)に関しては問題がないことを確認した。CFDとは
コンバーゼンスフリーのDY(偏向ヨーク)でコンバー
ゼンスの補正と上下ピン歪の補正を行うことが出来るD
Yである。PFDは更に左右ピンクッションの補正も出
来るDYである。CFD、PFDの外にNONE CF
D(ダイナミックコンバーゼンスをかけて補正するD
Y)も有る。NONE CFDの中でも精密な補正を行
うデジタルコンバー方式のDY(一部のハイビジョンT
Vに使用されている)等もあるが、NONECFDタイ
プのDYの使用は、コストアップの要因になる。
【0036】ここで入射角とは、パネル内面の有効画面
の端と偏向中心を結ぶ線と、その画面端に於けるパネル
内面Rの法線のなす角度を云う(図4参照)。
【0037】そしてD端部の入射角はX端、Y端の入射
角より大きい値となり、D端部の入射角を知ることによ
り、そのブラウン管のコンバ−ゼンスの難易度を知るこ
とが出来る。
【0038】この入射角が大きい場合は、コンバーゼン
スがむづかしくなり、角度が小さい場合は容易になる。
入射角の限界を決定することは出来ないが、一般に44
度付近を越えるとCFD、PFD対称の場合、過去の実
施例からむづかしくなる。
【0039】
【発明の効果】実施例の各数値より、新規のシヤド−マ
スク用パネルは、RYOが従来のシヤド−マスク用パネル
にはない大きな値で、上方外光反射の問題も含めて、見
易い平坦な面あることを示しており、左右方向につい
ても径RXOの数値より平坦な面になることは明らかで
ある。
【0040】本発明によれば、パネル全面に亘って上下
方向の径を左右方向の径より10%以上大きく最大2倍
以内のものに構成したので、パネル面全体として、画像
歪の少ない、見易い平坦な均整のとれたものであり、今
後増々要求されるであろう高品質なカラーブラウン管に
対応出来るシヤドーマスク用パネルを提供するものであ
る。しかも左右方向より上下方向が平面になるので、左
右方向の自由度に比べて自由度の小さい人間の潜在的な
意識を満たすものとなりこの点からも見易いものを提供
できる。 又、上下方向が左右方向よりも平坦のため、例
えばパネルの上方に電球が位置してパネルの面に反射し
ても、パネル正面に位置しているユーザにこの反射光は
入らず、有利である。しかも内面のコンバーゼンスに対
しても有利な形状が得易くなり、これまた見易いカラー
ブラウン管を構成することができる。
【0041】そして膨張係数の小さい不変鋼を用いたシ
ヤド−マスクと組合わて使用することにより、新規提供
のパネルの長所をより発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のパネルの原形を示す凸形円筒
形の立面図であり、(B)は本発明のパネルの原形を示
す凸形円筒形の平面図である。
【図2】(A)はパネルの正面図、(B)はパネルの
X、Y、D方向の断面図である。
【図3】(A)は本発明の一実施例である29吋パネル
の概略寸法を記入したパネル断面図、(B)は同じく平
面図である。
【図4】本発明の一実施例である29吋パネルの一部寸
法を記入したパネルD端部断面における入射角の説明図
である。
【図5】(A)は従来のシヤド−マスク用パネルの原形
を示す球形図、(B)はシリンドリカル・タイプパネル
の原形を示す円筒形の図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル外面の形状は、円弧により構成さ
    れた凸形状の円筒形を、凸形円筒形の最大径を中心にし
    て上下に等しく、凸形円筒形の最大径を円周方向にそっ
    て必要な部分を任意に取出したもので、凸形円筒形を形
    成するそれぞれの円弧は、凸形を形成する円弧が円周方
    向を形成する中心の最大径の円弧より大きく、パネルを
    正面から見た場合、上下方向の径Rには凸形を形成する
    円弧が左右方向の径Rには円周方向の径Rが相当し、
    パネル全面に亘って上下方向の径Rは左右方向の径Rよ
    り10%大きく最大2倍以内のそれぞれの径Rによって
    構成される面をもったジヤドーマスク対応のカラーブラ
    ウン管用パネル。
JP3049049A 1991-02-21 1991-02-21 カラー陰極線管用パネル Expired - Lifetime JPH0738298B2 (ja)

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JPH05151914A JPH05151914A (ja) 1993-06-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE69918874T2 (de) 1998-01-30 2005-07-21 Hitachi, Ltd. Kathodenstrahlröhre
JP2001319600A (ja) 2000-05-08 2001-11-16 Hitachi Ltd カラー陰極線管

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ278548B6 (en) * 1983-09-06 1994-03-16 Rca Licensing Corp Cathode-ray tube comprising a rectangular panel of the front plate

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