JPH0738233A - プリント配線基板及びその製造方法 - Google Patents

プリント配線基板及びその製造方法

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JPH0738233A
JPH0738233A JP17675893A JP17675893A JPH0738233A JP H0738233 A JPH0738233 A JP H0738233A JP 17675893 A JP17675893 A JP 17675893A JP 17675893 A JP17675893 A JP 17675893A JP H0738233 A JPH0738233 A JP H0738233A
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JP
Japan
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solder resist
printed wiring
wiring board
substrate
resin
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JP17675893A
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English (en)
Inventor
Nobuo Komatsu
信夫 小松
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0073Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces
    • H05K3/0082Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces characterised by the exposure method of radiation-sensitive masks
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3452Solder masks

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  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 UV光の反射率の低い基板であっても良好な
密着性を有するソルダーレジストを形成することが可能
なプリント配線基板及びその製造方法を提供することを
目的とする。 【構成】 吸光度の大きい樹脂をベースレジンとした基
板1に配線パターン3とソルダーレジスト6が形成され
てなるプリント配線基板において、少なくとも基板1の
全面をソルダーレジスト6によって覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば抵抗やコンデン
サの如き電子部品等を実装するためのプリント配線基板
に関し、特にソルダーレジストの基板に対する密着性の
改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の配線回路の高密度化に
伴い、プリント配線基板においては、より精細な回路パ
ターンの形成が要求されるようになされてきており、レ
ジストパターンの形成方法も写真法の採用が増えてい
る。
【0003】写真法とは、感光性のソルダーレジストイ
ンク,すなわちフォトソルダーレジストインクを使用す
ることによって、レジストパターンを形成する方法であ
る。具体的には、図10に示すように、配線パターン1
01が形成された基板102の全面に、スクリーン法、
ローラーコート法、スプレー法、カーテンコータ法等の
手段によりフォトソルダーレジストインク103を塗布
する。そして、そのフォトソルダーレジストインク10
3の上面にレジストパターンが描かれたフォトツール1
04を設け、このフォトツール104を介して水銀灯若
しくはメタルハライドランプ等の光源より発せられるU
V(紫外線)光を含む光をフォトソルダーレジストイン
ク103に照射し、該ソルダーレジストインク103の
レジスト形成部分のみを選択的に露光して光硬化させる
方法である。
【0004】かかる写真法に用いられるフォトソルダー
レジストインク103は、波長400nm以下の光を吸
収し重合するアクリル基、メタクリル基等の官能器を持
った樹脂又はモノマーを含んでいる。一方、フォトツー
ル104は、通常ポリエチレンテレフタレートやガラス
からなるが、これらの材質は300nm以下の光はほと
んど吸収し透過しない。したがって、フォトソルダーレ
ジストインク103は、300nm〜400nmの光を
吸収し重合硬化することになる。
【0005】ところで、上記写真法において、露光現像
後のソルダーレジストと基板102との良好な密着性を
確保するためには、当該ソルダーレジストのアンダーカ
ットを発生させないことが重要なポイントとなる。も
し、アンダーカットが生じると、ソルダーレジストと基
板102との接触面積が小さくなり、レジストの剥離・
欠け等の密着不良が発生し、プリント配線基板として実
用に供さなくなる。特に、微細なレジストパターンとす
る場合にはよりその傾向は顕著となる。
【0006】通常、フォトソルダーレジストインク10
3の露光時においては、フォトツール104を透過した
UV光が該フォトソルダーレジストインク103に含ま
れるアクリル樹脂等の光硬化成分に作用し当該フォトソ
ルダーレジストインク103を硬化させることから、こ
のフォトソルダーレジストインク103自体の光の吸収
によりレジストインクの深さ方向では透過するUV光が
減衰し、アンダーカットが発生し易い。
【0007】しかし、一般に基板102として用いられ
るFR4材(ANSIグレード名)では、基板102か
らの反射光が比較的大きいため、当該基板102に近い
深部でも充分露光することができ、アンダーカットを発
生させないで済む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の高周
波化,高密度化の要求により今までのFR4材に代表さ
れるガラス布エポキシ樹脂に代わりに、基板(素材)と
して誘電特性の優れたものや高Tgのもの検討が進めら
れている。
【0009】ところが、この新しい素材においては、U
V光の反射率が小さい場合はソルダーレジストインクの
深部で充分な露光量が得られず、図11に示すように、
現像後のソルダーレジスト103がアンダーカットにな
り易く、ひいては密着不良の原因となる。このように、
UV光の反射率の低い素材ではアンダーカットを無くす
ことは困難であり、ソルダーレジスト103の密着性に
ついて常に懸念が残る。
【0010】そこで本発明は、かかる従来の技術的な課
題に鑑みて提案されたものであって、UV光の反射率の
低い基板であっても良好な密着性を有するソルダーレジ
ストを形成することが可能なプリント配線基板及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、吸光度の大きい樹脂をベースレジンと
した基板に配線パターンとソルダーレジストが形成され
てなるプリント配線基板において、少なくとも基板の全
面がソルダーレジストにより覆われていることを特徴と
する。
【0012】請求項1記載のプリント配線基板におい
て、ソルダーレジスト開口部が上記配線パターンの接続
端子部形状より小さいことを特徴とする。
【0013】請求項1又は2記載のプリント配線基板に
おいて、吸光度の大きい樹脂が波長300nm〜400
nmにおいて平均反射率0.03%以下の樹脂であるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項1から3のうちいずれ1記載のプリ
ント配線基板において、波長300nm〜400nmに
おいて平均反射率0.03%以下である樹脂がポリフェ
ニレンエーテル及びその変性物であることを特徴とす
る。
【0015】吸光度の大きい樹脂をベースレジンとした
基板に配線パターンとソルダーレジストが形成されてな
るプリント配線基板の製造方法において、ソルダーレジ
ストの露光時に基板の裏側から露光することにより、基
板全面をソルダーレジストにより覆うことを特徴とす
る。
【0016】吸光度の大きい樹脂をベースレジンとした
基板に配線パターンとソルダーレジストが形成されてな
るプリント配線基板の製造方法において、ソルダーレジ
ストの現像時に現像を途中で止め現像残りを発生させる
ことにより、基板全面をソルダーレジストにより覆うこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のプリント配線基板においては、少なく
とも基板の全面がソルダーレジストにより覆われている
ので、ソルダーレジストと基板との接触面積の増大によ
り、これらソルダーレジストと基板との密着性が向上す
る。
【0018】また、本発明のプリント配線基板において
は、ソルダーレジスト開口部が配線パターンの接続端子
部形状より小さくされているので、基板の吸光度の影響
を受けることなく、配線パターン上でレジストパターン
が形成でき、当該配線パターンからの充分な反射光によ
りアンダーカットのない密着性に優れたレジストが得ら
れる。
【0019】一方、本発明の方法においては、ソルダー
レジストの露光時に基板の裏側から露光し、又は現像の
際に途中で現像を止め基板に接する部分のレジストイン
クを残すようにしているので、基板全面がソルダーレジ
ストにより覆われ、該基板とソルダーレジストとの接触
面積の増大により、これらソルダーレジストと基板との
良好な密着性が確保される。
【0020】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例のプ
リント配線基板を製造するには、以下の手順にしたがっ
て作製する。
【0021】先ず、図1に示すように、絶縁性を有する
基板1の一主面1aに銅箔2をラミネートする。基板1
は、作業性,コストにより選定されるが、通常はエポキ
シ樹脂を主体とする素材が一般的である。しかし、高周
波用途のためには、誘電特性に優れた材質や微細回路用
として寸法安定性のより高いTg材が適宜選択される。
【0022】本実施例で用いられる素材は、波長300
nm〜400nmで平均反射率が0.03%以下のもの
である。例えば、ポリフェニレンエーテル等が挙げら
れ、松下電工社製のR−4726(商品名)、旭化成工
業社製のU−100(商品名)等の基板が使用できる。
波長が300nm未満であると、フォトツールを介して
基板にまで光が届かず、当該フォトツールに光が吸収さ
れる。一方、400nmを越えると、エネルギーレベル
が低くなり、ソルダーレジストインクを硬化させること
ができなくなる。
【0023】なお、基板の反射率を測定するには、市販
されている分光光度計を用いることができ、例えば日立
製作所社製の228形ダブルビーム分光光度計(商品
名)が使用できる。
【0024】次に、上記銅箔2にレジスト(図示は省略
する。)を形成した後、所定のパターンを有するマスク
を用いて上記レジストを露光・現像する。これにより、
上記レジストがパターニングされ、所望の配線パターン
に応じたエッチングレジストが形成される。なお、この
エッチングレジストのパターニングは通常のリソグラフ
ィー技術によって行う。
【0025】次に、上記銅箔2をエッチングする。この
結果、図2に示すように、所定の接接続端子(ランド)
3a及び配線回路3bからなる配線パターン3が形成さ
れる。エッチングに際しては、湿式エッチング、ドライ
エッチング等がいずれも使用可能であり、任意に選択す
ればよい。
【0026】そして、図3に示すように、上記配線パタ
ーン3を覆って基板全面に写真現像形のソルダーレジス
トインク4を塗布し、その後加熱乾燥により当該ソルダ
ーレジストインク4を指触乾燥させる。その結果、上記
配線パターン3上を含む基板1の表面1aが全て上記ソ
ルダーレジストインク4によって完全に覆われる。
【0027】ここで使用されるソルダーレジストインク
4としては、指触乾燥後に紫外線照射により硬化し、且
つ未露光部分がアルカリ溶液、有機溶剤又は水により現
像可能な材料が使用され、市販品がいずれも使用可能で
あり、特に限定されない。例示するならば、カルボン酸
を含んだアクリル樹脂等が挙げられ、例えば太陽インキ
社製のPSR−4000シリーズ(商品名)、タムラ化
研社製のDSR−2200シリーズ、DSR−2200
Zシリーズ(いずれも商品名)、サンワ化学工業社製の
SPSR−700(商品名)、アサヒ化学研究所社製の
DPR−305シリーズ(商品名)、東洋インキ社製の
K−1000(商品名)、チバガイギー社製のプロピマ
ー52(商品名)、関西ペイント社製のPW−1000
(商品名)等が使用可能である。
【0028】また、このソルダーレジストインクの塗布
方法としては、特に限定されずスクリーン印刷法、スプ
レーコート法、カーテンコータ法等から適宜選択すれば
よく、ここではスクリーン印刷法を採用した。
【0029】また、このときのソルダーレジストインク
4の膜厚は、ソルダーレジストとして一般に要求される
5μm〜50μmの範囲が適当であり、10μm〜30
μmであることがより好ましい。ソルダーレジストイン
ク4の膜厚が5μm以下である場合には、はんだ付けの
際の熱で該ソルダーレジストインク4が破壊され、上記
配線パターン3にはんだが付着する虞れが生じる。逆
に、50μm以上となると現像の際、未露光のソルダー
レジストインク4を完全に除去できなくなる虞れが生じ
る。
【0030】次に、レジストパターンがポジで描かれた
マスクを上記ソルダーレジストインク4の塗布された基
板1上に置き露光する。ここで使用するマスクは、ソル
ダーレジスト開口部7を接続端子3aの形状よりも小さ
なものとなすために、上記接続端子3aよりも小さなも
のを使用する。具体的には、図4に示すように、接続端
子3aに対してその外周縁部から内側にそれぞれ0.0
5mm以上入ったフォトマスク5を使用することが好ま
しい。このとき0.05mm未満であると、一般的フォ
トマスクの位置合わせ精度0.05mmより小さくな
り、位置ずれにより出来上がった基板のレジストが結果
として銅箔より大きくなってしまう虞れがある。
【0031】また、露光時に照射する適正積算光量は、
フォトソルダーレジストインクの種類及び膜厚によって
異なるが、例えば日立化成社製のPhotec21段のステッ
プデンシティタブレットを用いて露光・現像後に4〜1
1段好ましくは6〜9段になるように、積算光量を設定
することが好ましい。かかる場合に、4段より低いと現
像時に露光されたレジスト面から現像液に犯される,い
わゆる膜べりを起こし易くなる。一方、11段以上にな
ると過光過多となりレジストパターンを忠実に形成でき
ない。
【0032】上記露光よってフォトマスク5が設けられ
た部分を除くソルダーレジストインク4は、全てUV線
によって硬化せしめられる。特に、接続端子3a上に設
けられたソルダーレジストインク4は、吸光度の高い基
板1上に直接塗布された部分に比べ、銅箔よりなる接続
端子3aからの充分な反射光により露光されることにな
る。
【0033】次に、現像を行うと露光された部分のみが
残存し、図5に示すように基板1の全面がソルダーレジ
スト6により覆われる。また、接続端子3a上の一部に
もソルダーレジスト6が残るが、このレジスト開口部7
は上記接続端子3aの形状よりも小さなものとなる。し
たがって、吸光度の高い基板1であっても上記ソルダー
レジスト6にはアンダーカットが発生せず、当該ソルダ
ーレジスト6の基板1に対する密着力が高まる。
【0034】上記の方法は、ソルダーレジストインク4
が形成された面側から露光して基板全面をソルダーレジ
スト6によって覆った例であるが、この他、上記方法の
露光工程に加えてソルダーレジストインク4が形成され
る面とは反対側の裏面1bより露光を行い又は現像を途
中で止めることにより、図6に示すように基板全面をソ
ルダーレジスト6によって覆うようにしてもよい。な
お、図6中、接続端子3aの外周縁部に残存する膜厚の
薄くされたレジスト6a部分が基板裏面より露光された
部分又は現像を途中で止め現像残りを発生させた部分に
相当する。
【0035】基板1の裏面1b側より露光する場合は、
フォトマスクを介して行う正規の露光後別に、当該基板
1の裏面1b側から100〜10000mJ/cm2
光を照射する。このとき、100mJ/cm2 よりも光
量が少ない場合は、ほとんどの光が基板1に吸収されレ
ジストインクを感光させることができない。逆に、10
000mJ/cm2 を越えると、表のフォトマスクでマ
スクしている部分までも露光させてしまい、所望のソル
ダーレジストパターンが得られなくなる。
【0036】一方、現像を途中で止める場合には、ブレ
ーキポイントの1/2から2/3の時間で管理するのが
望ましい。1/2より短い時間であると銅箔にソルダー
レジストが残り易く、2/3より長いと基板上のソルダ
ーレジストが残らなくなってしまう。
【0037】次に、上述した各方法により以下の如くプ
リント配線基板を作製し、基板とレジストとの密着性に
ついて調べてみた。実験例1 実験例1では、1.6mm×0.8mmの大きさのチッ
プ部品(1608チップ部品)用のランド(1.2mm
×0.8mm)を有するポリフェニレンエーテル基板全
面にソルダーレジストインクを形成したものである。
【0038】すなわち、銅箔回路パターンの形成された
ポリフェニレンエーテル銅張積層板(旭化成工業社製、
U−100、板厚0.8mm,銅箔厚18μm+メッキ
厚25μm,335mm×251mm)の全面に印刷機
(商品名:ニューロングLS−50)により写真現像型
のソルダーレジストインクをスクリーン印刷した。
【0039】ソルダーレジストインクとしては、太陽イ
ンキ社製のPSR−4000(商品名)を使用した。印
刷機は版の仕様がテトロン100メッシュで乳剤が20
μm厚で形成されてなるものを使用した。
【0040】その後、箱型炉(商品名:タバイエスペー
クPHH−200)にて80℃で20分間加熱を行い、
上記ソルダーレジストインクを指触乾燥させた。そし
て、得られたソルダーレジストの膜厚を東京精密社製の
表面粗度測定機(商品名:サーフコム)により測定した
ところ23μmであった。次いで、露光機(商品名:オ
ーク社製のHMW−551D)にて60カウント(60
0mJ/cm2 )紫外線を照射し露光を行った。
【0041】ここでは、図7に示すように、銅箔ランド
8が1.2mm×0.8mmで形成されている基板に対
して、1.0mm×0.6mmの大きさのマスク形状の
フォトマスク9を使用した。すなわち、銅箔形状1.2
mm×0.8mm、レジスト開口形状1.0mm×0.
6mmとし、PPE(ポリフェニレンエーテル)素材が
全てソルダーレジストに覆われるようにした。
【0042】次いで、アルカリスプレー式現像機にて上
記ソルダーレジストインクの未露光部分を溶解除去し
た。なお、この現像に際して3%のNa2 CO3 を用
い、温度30℃、現像時間80秒、スプレー圧2.0k
g/cm2 なる条件で行った。このとき、どの程度塗膜
が現像されているかをチェックするのにステップタブレ
ット(日立化成社製21段)を用いた。その結果は8段
であった。
【0043】この現像後、得られたプリント配線基板を
水洗した後、熱風乾燥した。さらに、上記ソルダーレジ
ストの特性を向上させるため箱型炉(商品名:タバイエ
スペックPHH−200)にて温度160℃で30分間
加熱し、ポストキュアを行った。
【0044】実験例2 実験例2では、先の実験例1と同様1.6mm×0.8
mmの大きさのチップ部品(1608チップ部品)用の
ランド(1.0mm×0.6mm)を有するポリフェニ
レンエーテル基板全面に、基板裏面側より露光してソル
ダーレジストを形成した例である。
【0045】この例では、図8に示すように、銅箔ラン
ド10が1.0mm×0.6mmで形成されている基板
に対して、1.2mm×0.8mmの大きさのマスク形
状のフォトマスク11を使用した。
【0046】露光機にて60カウント紫外線照射の後に
フォトマスク11を貼り合わせ状態で基板裏面より30
0カウントの紫外線照射を追加する。その他は、実験例
1と同様にしてプリント配線基板を作製した。その結
果、上記基板は裏露光によりソルダーレジストが形成さ
れており、ポリフェニレンエーテル素材が露出している
部分は皆無であった。また、通常の部分のソルダーレジ
ストの厚さは、20μmで、裏露光により形成されたソ
ルダーレジストの厚さは4μmであった。
【0047】実験例3 実験例3では、先の実験例1と同様1.6mm×0.8
mmの大きさのチップ部品(1608チップ部品)用の
ランド(1.0mm×0.6mm)を有するポリフェニ
レンエーテル基板全面に、現像を途中で止めることによ
りソルダーレジストを形成した例である。
【0048】この例では、実験例2と同じく1608チ
ップ用ランドの銅箔形状とフォトマスクを用いた。すな
わち、銅箔形状は1.0mm×0.6mm、フォトマス
ク形状は1.2mm×0.8mmとした。
【0049】ここでは、基板裏面からの紫外線照射は行
わず、また現像条件を3%のNa2CO3 を用い、温度
30℃、現像時間25秒、スプレー圧1.5kg/cm
2 に変更し、その他は実験例1と同様してプリント配線
基板を作製した。得られたプリント配線基板は、現像残
りによりソルダーレジストが形成されており、ポリフェ
ニレンエーテル素材が露出している部分は皆無であっ
た。また、通常の部分のソルダーレジストの厚さは20
μmで、現像残りにより形成されたソルダーレジストの
厚さは4μmであった。
【0050】比較例 実験例2に対して基板裏面からの紫外線照射をせず、そ
の他は実験例1と同様にしてプリント配線基板を作製し
た。図9に作製されたプリント配線基板を示す。なお、
図9では、図5のプリント配線基板と同一の部材には同
一の符号を付しその説明は省略する。
【0051】そして、以上のようにして作製されたプリ
ント配線基板を評価するため、加湿槽に40℃、90%
RH、96時間保存し、加湿槽から取り出して1時間放
置した後、260℃、10秒の条件でフローはんだ槽に
てはんだ耐熱試験を行った。そして、室温に3時間放置
し、それぞれのプリント配線基板の目視による外観検査
と密着製を評価した。その結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1の評価判定基準は、次の通りである。
密着性は、透明粘着テープ(例えば登録商標であるセロ
ハンテープ)によりピーリングテストを行い、レジスト
のテープへの付着を目視で観察した。○はテープに全く
レジストが付着しないもの、△はテープに僅かに線状に
レジストが付着したもの、×はテープにレジストがはっ
きり付着したものを示す。
【0054】表1に示すように、実験例1〜3における
プリント配線基板においては、ソルダーレジストは良好
な密着性を示すことが判った。これに対して、比較例の
プリント配線基板では、レジスト開口部で密着不良を起
こし、プリント配線基板としての実用に共しないことが
判った。
【0055】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のプリント配線基板においては、基板全面がソルダー
レジストにより覆われているので、アンダーカットの発
生が防止でき、吸光度の高い基板であっても該基板とソ
ルダーレジストとの接触面積の増大により、該ソルダー
レジストの基板からの剥離を防止することができる。し
たがって、密着性の点において信頼性に優れた高密度化
対応可能なプリント配線基板を提供することができる。
【0056】また、本発明においては、基板全面をソル
ダーレジストによって覆うのに、基板の裏面から紫外線
を照射し又は現像を途中で止める方法を採用しているの
で、煩雑な工程を加えずに簡単な作業で基板全面をソル
ダーレジストで覆ったプリント配線基板を歩留まり良く
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプリント配線基板の製造方法
の一例を工程順に示すもので、銅箔ラミネート工程を示
す断面図である。
【図2】本発明を適用したプリント配線基板の製造方法
の一例を工程順に示すもので、配線パターン形成工程を
示す断面図である。
【図3】本発明を適用したプリント配線基板の製造方法
の一例を工程順に示すもので、ソルダーレジスト塗布工
程を示す断面図である。
【図4】本発明を適用したプリント配線基板の製造方法
の一例を工程順に示すもので、接続端子上にフォトマス
クを載せた状態を示す平面図である。
【図5】本発明を適用したプリント配線基板の製造方法
の一例を工程順に示すもので、ソルダーレジスト形成工
程を示す断面図である。
【図6】基板の裏面から露光を行い又は現像を途中で止
めることにより、基板全面をソルダーレジストによって
覆った状態を示すプリント配線基板の断面図である。
【図7】実験例1のプリント配線基板を作製する際に使
用したフォトマスクを銅箔ランドに載せた状態を示す平
面図である。
【図8】実験例2のプリント配線基板を作製する際に使
用したフォトマスクを銅箔ランドに載せた状態を示す平
面図である。
【図9】比較例で作製されたプリント配線基板の断面図
である。
【図10】従来のフォトマスクを用いてソルダーレジス
トを露光する状態を示す断面図である。
【図11】従来の方法により作製されたアンダーカット
を生じたプリント配線基板の断面図である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・銅箔 3a・・・接接続端子(ランド) 3b・・・配線回路 4・・・ソルダーレジストインク 6・・・ソルダーレジスト 7・・・ソルダーレジスト開口部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸光度の大きい樹脂をベースレジンとし
    た基板に配線パターンとソルダーレジストが形成されて
    なるプリント配線基板において、 少なくとも基板の全面がソルダーレジストにより覆われ
    ていることを特徴とするプリント配線基板。
  2. 【請求項2】 ソルダーレジスト開口部が上記配線パタ
    ーンの接続端子部形状より小さいことを特徴とする請求
    項1記載のプリント配線基板。
  3. 【請求項3】 吸光度の大きい樹脂が波長300nm〜
    400nmにおいて平均反射率0.03%以下の樹脂で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配
    線基板。
  4. 【請求項4】 波長300nm〜400nmにおいて平
    均反射率0.03%以下である樹脂がポリフェニレンエ
    ーテル及びその変性物であることを特徴とする請求項1
    から3のいずれか1記載のプリント配線基板。
  5. 【請求項5】 吸光度の大きい樹脂をベースレジンとし
    た基板に配線パターンとソルダーレジストが形成されて
    なるプリント配線基板の製造方法において、 ソルダーレジストの露光時に基板の裏側から露光するこ
    とにより、基板全面をソルダーレジストにより覆うこと
    を特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 吸光度の大きい樹脂をベースレジンとし
    た基板に配線パターンとソルダーレジストが形成されて
    なるプリント配線基板の製造方法において、 ソルダーレジストの現像時に現像を途中で止め現像残り
    を発生させることにより、基板全面をソルダーレジスト
    により覆うことを特徴とするプリント配線基板の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006040924A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置
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