JPH073801B2 - 抵抗体組成物 - Google Patents
抵抗体組成物Info
- Publication number
- JPH073801B2 JPH073801B2 JP61075622A JP7562286A JPH073801B2 JP H073801 B2 JPH073801 B2 JP H073801B2 JP 61075622 A JP61075622 A JP 61075622A JP 7562286 A JP7562286 A JP 7562286A JP H073801 B2 JPH073801 B2 JP H073801B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- resistor
- weight
- zrb
- composition
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Non-Adjustable Resistors (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は厚膜印刷法により抵抗体を形成するのに有用な
抵抗体組成物に関する。
抵抗体組成物に関する。
[従来の技術] 厚膜印刷法により抵抗体を形成する組成物としてはRuO2
系のペーストが使用されている。このペーストは酸素を
含有する通常の雰囲気で焼成することができるので製造
工程が簡略化されるという利点はある反面、Ruは貴金属
であり、資源的にも少なく、高価であるという難点があ
る。
系のペーストが使用されている。このペーストは酸素を
含有する通常の雰囲気で焼成することができるので製造
工程が簡略化されるという利点はある反面、Ruは貴金属
であり、資源的にも少なく、高価であるという難点があ
る。
一方、貴金属の代りに卑金属を用い上記難点を解消した
組成物が種々提案されているが、かゝる組成物が種々提
案されているが、かゝる組成物は非酸化性雰囲気中で焼
成しても、抵抗値の温度係数(以下TCRという)が大き
く、温度によって抵抗値が大きく変動するという難点が
あった。
組成物が種々提案されているが、かゝる組成物が種々提
案されているが、かゝる組成物は非酸化性雰囲気中で焼
成しても、抵抗値の温度係数(以下TCRという)が大き
く、温度によって抵抗値が大きく変動するという難点が
あった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上記難点を解消し、貴金属に比較し資源的に
豊富で入手が容易である原料を用い、かつTCRが小さい
抵抗組成物の提供を目的とする。
豊富で入手が容易である原料を用い、かつTCRが小さい
抵抗組成物の提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、無機成分がZrB22〜90重量%と、ガラス10〜
98重量%とからなる抵抗体組成物である。
98重量%とからなる抵抗体組成物である。
本発明におけるZrB2は、導電性を有しその含有量により
抵抗体の抵抗値が定まる。
抵抗体の抵抗値が定まる。
ZrB2の融点は3060℃と高温であり通常焼成温度850〜100
0℃でも分解されず、また10μΩcmという小さな電気伝
導度を有する。
0℃でも分解されず、また10μΩcmという小さな電気伝
導度を有する。
組成物中のかゝるZrB2の含有量については2重量%未満
では抵抗値が高くなり過ぎ抵抗体としての使用が難し
く、また、90重量%を越えるとガラス量が少なく基板等
との接着力が低下するので好ましくない。ZrB2の含有量
は5〜50重量%の範囲がより好ましい。
では抵抗値が高くなり過ぎ抵抗体としての使用が難し
く、また、90重量%を越えるとガラス量が少なく基板等
との接着力が低下するので好ましくない。ZrB2の含有量
は5〜50重量%の範囲がより好ましい。
ガラスはかゝるZrB2のバインダーであり、10〜98重量%
を含有する。ガラスが10重量%未満では形成した抵抗体
と基板等との接着力が低下し、一方、98重量%を越える
とZrB2の含有量が低下し抵抗値が大きくなり過ぎるので
好ましくない。ガラスの含有力は上記範囲中50〜95重量
%の範囲がより好ましい。
を含有する。ガラスが10重量%未満では形成した抵抗体
と基板等との接着力が低下し、一方、98重量%を越える
とZrB2の含有量が低下し抵抗値が大きくなり過ぎるので
好ましくない。ガラスの含有力は上記範囲中50〜95重量
%の範囲がより好ましい。
かゝるガラスとしてはアルミノ珪酸ガラス、アルミノ硼
珪酸ガラス又はこれらにアルカリ土類金属を含有させた
ものが使用される。具体的には以下のような組成を有し
ている。即ち、重量%表示で SiO2 35〜70 重量% Al2O3 5〜30 重量% B2O3 0〜30 重量% Na2O又はK2O 0〜40 重量% CaO 0〜40 重量% BaO 0〜40 重量% MgO 0〜40 重量% ZnO 0〜40 重量% からなるものである。
珪酸ガラス又はこれらにアルカリ土類金属を含有させた
ものが使用される。具体的には以下のような組成を有し
ている。即ち、重量%表示で SiO2 35〜70 重量% Al2O3 5〜30 重量% B2O3 0〜30 重量% Na2O又はK2O 0〜40 重量% CaO 0〜40 重量% BaO 0〜40 重量% MgO 0〜40 重量% ZnO 0〜40 重量% からなるものである。
この内SiO2はガラスのネットワークホーマであり、上記
範囲より少ないとガラス状態をとることが困難となり好
ましくなく、上記範囲より多いと、硬質となりガラス製
造が困難となるので好ましくない。
範囲より少ないとガラス状態をとることが困難となり好
ましくなく、上記範囲より多いと、硬質となりガラス製
造が困難となるので好ましくない。
またAl2O3を加えることによりガラスの化学的耐久性は
著しく向上する。ただし上記範囲以下ではその効果は明
らかにはならず、上記範囲以上加えても効果の増大は認
められない。
著しく向上する。ただし上記範囲以下ではその効果は明
らかにはならず、上記範囲以上加えても効果の増大は認
められない。
B2O3の添加も耐久性向上に寄与するものであるが、上記
範囲を越えて加えてもさらなる効果はみられず、耐アル
カリ性等がかえって悪くなるような場合がある。
範囲を越えて加えてもさらなる効果はみられず、耐アル
カリ性等がかえって悪くなるような場合がある。
Na2OあるいはK2Oのようなアルカリ金属酸化物CaO、BaO
あるいはMgO、アルカリ土類金属はガラスの粘性を下げ
る目的で添加されるが添加量が多すぎるとガラス化が難
しくなる。
あるいはMgO、アルカリ土類金属はガラスの粘性を下げ
る目的で添加されるが添加量が多すぎるとガラス化が難
しくなる。
本発明の組成物は、使用に当っては以上の無機成分にビ
ヒクルを添加し混練してペーストにする。かゝるビヒク
ルとしてはエチルセルロース、ニトロセルロース等の樹
脂をテルピオネール、ジエチルフタレート等の溶剤に溶
解したものが使用される。
ヒクルを添加し混練してペーストにする。かゝるビヒク
ルとしてはエチルセルロース、ニトロセルロース等の樹
脂をテルピオネール、ジエチルフタレート等の溶剤に溶
解したものが使用される。
[実施例] アルミナ基板上にAg−Pd系の導体ペーストを用いてスク
リーン印刷し、120〜150℃で10〜20分間乾燥した。次い
でこの上に表1に記載した抵抗体組成物をペースト化し
てスクリーン印刷した。次いでこれを120〜150℃の温度
10〜20分間乾燥し、窒素雰囲気中で850〜1000℃10〜20
分間加熱し焼成して、抵抗体を得た。
リーン印刷し、120〜150℃で10〜20分間乾燥した。次い
でこの上に表1に記載した抵抗体組成物をペースト化し
てスクリーン印刷した。次いでこれを120〜150℃の温度
10〜20分間乾燥し、窒素雰囲気中で850〜1000℃10〜20
分間加熱し焼成して、抵抗体を得た。
かくして得られた抵抗体について、TCR、シート抵抗値
を測定した。その結果を同表に併記した。
を測定した。その結果を同表に併記した。
TCRについては次のようにして求めたものである。
但し、R25、R125、R−55はそれぞれ25℃、125℃、−55
℃における抵抗値である。
℃における抵抗値である。
TCRが500PPM/℃であれば実用上問題ない。
[発明の効果] 本発明は特定のZrB2を用いているので原料の入手が容易
で価格的にも安価である上、TCRが極めて小さいので、
温度的に安定した特性のものが得られる。
で価格的にも安価である上、TCRが極めて小さいので、
温度的に安定した特性のものが得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】無機成分がZrB22〜90重量%と、ガラス10
〜98重量%とからなる抵抗体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61075622A JPH073801B2 (ja) | 1986-04-03 | 1986-04-03 | 抵抗体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61075622A JPH073801B2 (ja) | 1986-04-03 | 1986-04-03 | 抵抗体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62232901A JPS62232901A (ja) | 1987-10-13 |
JPH073801B2 true JPH073801B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=13581493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61075622A Expired - Lifetime JPH073801B2 (ja) | 1986-04-03 | 1986-04-03 | 抵抗体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073801B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4949065A (en) * | 1987-09-21 | 1990-08-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Resistor composition, resistor produced therefrom, and method of producing resistor |
JPH0738323B2 (ja) * | 1987-10-16 | 1995-04-26 | 松下電器産業株式会社 | 抵抗器 |
JP2723555B2 (ja) * | 1987-12-14 | 1998-03-09 | 松下電器産業株式会社 | グレーズ抵抗材料およびこれを用いた混成集積回路装置 |
JPH0738324B2 (ja) * | 1988-05-24 | 1995-04-26 | 松下電器産業株式会社 | 抵抗器 |
US8963406B2 (en) * | 2011-06-03 | 2015-02-24 | Fram Group Ip Llc | Spark plug |
-
1986
- 1986-04-03 JP JP61075622A patent/JPH073801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62232901A (ja) | 1987-10-13 |
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