JPH07379U - 注入器 - Google Patents

注入器

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JPH07379U
JPH07379U JP2356993U JP2356993U JPH07379U JP H07379 U JPH07379 U JP H07379U JP 2356993 U JP2356993 U JP 2356993U JP 2356993 U JP2356993 U JP 2356993U JP H07379 U JPH07379 U JP H07379U
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祐子 藤井
千代 森川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注入筒内に高粘性の充填物を充填するのに内
部に空気溜まりが発生することがなく、また注入時にプ
ランジャーを押し込んで内部に圧力がかかっても、外部
に充填物が漏れて逆流が生じることがないものである。 【構成】 注入筒1に内挿されるプランジャー3先端に
取り付けた吸子ゴム2の先端中央に周囲を残して急峻な
突部9を設けたことを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば内部に軟膏剤等の薬剤を充填して口腔内患部等の狭所に注入 するのに用いられる注入器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の注入器としては、一般に充填物として、液体或いは低粘性の薬剤を対象 としたものであり、図7のようにプランジャー3の先端に取り付けた吸子ゴム2 の形状は先端が鈍角な円錐形状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の注入器を用いて高粘性の薬剤の充填物を充填する場合、図7に 示すように、注入筒1基端の開口部から充填物13を投入すると、図7(a)のよ うに充填物が注入筒1の途中に位置し、プランジャー3を内挿して押し込むと、 図7(b)の如く充填物13が先端に移動するとともに、充填物13の中央に上方が 開放した空隙部14が形成され、更に先端部が鈍角な円錐形状であるプランジャー 3を押し込むと先端部7に充填物13が移動して充填されるのであるが、空隙部14 の開放された上面では充填物13が中心に巻き込まれて閉じられ、充填物13内に空 気溜まり14aが形成されてしまうという問題点があった。また、この注入器1の プランジャー3を押し込んで内部の高粘性の充填物13である軟膏剤等の薬剤を口 腔内患部等の狭所に注入する場合、注入筒1内に大きな圧力がかかって注入筒1 内面と吸子ゴム2の接触面から外部に充填物13が漏れて逆流が生じるという問題 点があった。
【0004】 そこで、本考案は、注入筒内に高粘性の充填物を充填するのに内部に空気溜ま りが発生することがなく、また注入時にプランジャーを押し込んで内部に圧力が かかっても、外部に充填物が漏れて逆流が生じることのない注入器を提供しよう とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、注入筒に内挿されるプランジャー先端に取り付け た吸子ゴムの先端中央に周囲を残して急峻な突部を設けたことを特徴とするもの である。
【0006】 更に、残した周囲に環状突片を周設し、この環状突片と突部の間を谷部となし たことを特徴とするものを用いてもよい。
【0007】 特に、後述する効果により、吸子ゴムの半径に対する突部の高さの比率を0. 5以上に設定してなるものを用いるのが好ましい。
【0008】
【作用】
以上の如く本考案の注入器によれば、高粘性の薬剤の充填物を充填する場合、 注入筒基端の開口部から充填物を投入すると、充填物が注入筒の途中に位置し、 プランジャーを内挿して押し込むと、充填物が先端への移動を始め、更に充填物 が移動して、充填物の中央に上方が開放した空隙部が形成され、加えてプランジ ャーを押し込むと吸子ゴムの急峻な突部の突き上げにより空隙部の開放された上 面で充填物が中心部に巻き込まれて閉じるのを防止しながら、充填物が排出され る前にこの急峻な突部により直接空隙部内の空気がノズル先端の開口部から排出 され、内部に空気溜まりが生じることなく充填物が注入筒内に充填されるのであ る。
【0009】 次に、残した周囲に環状突片を周設し、この環状突片と突部の間を谷部となし たことを特徴とするものを用いた場合には、プランジャーを押し込んで内部に高 い圧力がかかっても、環状突片と突部の間の谷部に圧力がかかって環状突片が注 入筒内面に密着する方向に力が働くので、注入時に注入筒内面とプランジャーの 接触面から充填物が漏れて逆流することがなく、充填物である軟膏剤等の薬剤を 口腔内患部等の狭所に注入することができるのである。
【0010】 また、吸子ゴムの半径に対する突部の高さの比率を0.5以上に設定してなる ものを用いた場合には、充填時の空気溜まりの発生、注入時の吸子ゴムからの逆 流を防止するのに効果的である。
【0011】
【実施例】
本考案の詳細を更に図示した実施例により説明する。 図1及び図2に示したものは、本考案の第1実施例の注入器Aに関するもので ある。注入器Aは、図1に示すように注入筒1、先端に吸子ゴム2を取り付けた プランジャー3、保護キャップ4で構成され、例えば歯科用の根充用シリンジや 歯周ポケット注入用シリンジとして用いられるものである。
【0012】 注入筒1は、図1の如く鍔状の尾部5と充填部6と先端部7とテーパー状のノ ズル8とよりなり、全体が中空形状であり、ノズル8先端に開口部を有するもの である。そして、図例の注入筒1では、軟膏剤等の薬剤を患部所定の位置に注入 するためにノズル8を屈曲させ、全体に透明なものを用いている。
【0013】 プランジャー2は、図1の如く前記注入筒1内に内挿できる大きさの棒状のも のであり、図1のように先端に吸子ゴム2を取り付けたものである。
【0014】 第1実施例の吸子ゴム2は、図2のように先端中央に周囲を残して急峻な突部 9を設け、残した周囲に環状突片10を外周に向かう程高くなるように傾斜をつけ て周設し、この環状突片10と突部9の間を谷部11となし、基端面から途中までプ ランジャー2先端を嵌合させる嵌合孔12を穿設したものつである。吸子ゴム2の 材質としては、シリコンゴム、ブタジエンゴム、熱可塑性エラストマー等を用い ることができる。
【0015】 そして、図2に示すように、吸子ゴム2の半径k1に対する突部の高さk2の 比率を0.5以上に設定するのが好ましい。特に、後述する効果により実寸法と してk1の距離を13mm、k2の距離を9mmとし、その比率を0.7に設定するの が好ましい。また、比率を1.0に設定した場合にも同様に有益な効果を得るこ とができる。
【0016】 第2実施例の吸子ゴム2は、図3の如く第1実施例の吸子ゴム2を改良して簡 素化したものであり、環状突片10を特に設けず、更に突部9の高さk2を短くし て吸子ゴム2の半径k1に対する突部の高さk2の比率を小さくしたものである 。尚、図3中の想像線は、参考のために第1実施例の吸子ゴム2の形状を示すも のである。
【0017】 第3実施例の吸子ゴム2は、基本的には第2実施例の吸子ゴム2と同じ構造で あるが、図4に示すように突部の高さより環状突片10の高さを大きく設定したも のである。
【0018】 第4実施例の吸子ゴム2も、基本的には第2実施例の吸子ゴム2と同じ構造で あるが、図5に示すように一定の幅の環状突片10を立設したものである。
【0019】 而して、本考案に係る第1実施例の注入器Aによれば、高粘性の薬剤の充填物 13を充填する場合、図6に示すように、注入筒1基端の開口部から充填物13を投 入すると、図6(a)のように充填物が注入筒1の途中に位置し、プランジャー 3を内挿して押し込むと、図6(b)の如く充填物13が先端へ移動を始め、更に 充填物13が移動して、図6(c)の如く充填物13の中央に上方が開放した空隙部 14が形成され、加えてプランジャー3を押し込むと図6(d)のように吸子ゴム 2の急峻な突部9の突き上げにより空隙部14の開放された上面で充填物13が中心 部に巻き込まれて閉じるのを防止しながら押し込まれ、図6(d)のように充填 物13が排出される前にこの急峻な突部9により直接空隙部14内の空気がノズル8 先端の開口部から排出され、図6(d)の如く内部に空気溜まりが生じることな く充填物13が注入筒1内に充填されるのである。 また、この注入器Aのプランジャー3を押し込んで内部の高粘性の充填物13で ある軟膏剤等の薬剤を口腔内患部等の狭所に注入する場合、プランジャー3を押 し込んで内部に高い圧力がかかっても、環状突片10と突部9の間を谷部11に圧力 がかかって環状突片10が注入筒1内面に密着する方向に力が働くので、注入時に 注入筒1内面とプランジャー3の接触面から充填物13が漏れて逆流することがな いのである。
【0020】 このように本考案に係る第1実施例の注入器Aによれば、充填時に図6(d) のように吸子ゴム2先端に周囲を残して設けた急峻な突部9の突き上げにより空 隙部14の開放された上面で充填物13が中心部に巻き込まれて閉じるのを防止しな がら押し込まれ、充填物13が排出される前に、空隙部14内の空気がノズル8先端 の開口部から排出されるので、高粘性を有する充填物13であっても、内部に空気 溜まりが発生することなく充填物13を充填することができるのである。 また、注入時に、プランジャー3を押し込んで内部に高い圧力がかかっても、 環状突片10と突部9の間を谷部11に圧力がかかって環状突片10が注入筒1内面に 密着する方向に力が働くので、注入筒1内面とプランジャー3の接触面から充填 物13が漏れて逆流するのを防止することができるのである。従って、図1におい て図示したように注入筒1先端にテーパー状のノズル8を有する注入器Aにおい てはより効果的である。
【0021】 更に、実験結果に基づいて詳細に説明する。 例えば、第1実施例の吸子ゴム2を用い、100個の注入器Aの充填を行った ところ、吸子ゴム2の半径k1に対する突部の高さk2の比率を0.25に設定 したものは、充填時には充填物13の内部に空気溜まりが73個発生し、注入時に は吸子ゴム2からの逆流が23個発生したのに対し、比率を0.7に設定したも のは、充填時には充填物13の内部に空気溜まりが5個発生し、注入時には吸子ゴ ム2からの逆流が1個発生し、比率を1.0に設定したものは、充填物13の内部 に空気溜まりが2個発生し、吸子ゴム2からの逆流が3個発生したのである。 このように、吸子ゴム2の半径k1に対する突部の高さk2の比率は、充填時 の充填物13内部の空気溜まりの発生、注入時の吸子ゴム2からの逆流と密接な関 係があるのであり、この比率を0.5以上、特に0.7ないし1.0に設定する のが好ましいのである。
【0022】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 請求項1の注入器によれば、充填時に吸子ゴム先端に周囲を残して設けた急峻 な突部の突き上げにより空隙部の開放された上面で充填物が中心部に巻き込まれ て閉じるのを防止して、充填物が排出される前に空隙部内の空気がノズル先端の 開口部から排出されるので、高粘性を有する充填物であっても、内部に空気溜ま りが発生することなく充填物を充填することができるのである。
【0023】 請求項2の注入器によれば、注入時に、プランジャーを押し込んで内部に高い 圧力がかかっても、環状突片と突部の間を谷部に圧力がかかって環状突片が注入 筒内面に密着する方向に力が働くので、注入筒内面とプランジャーの接触面から 充填物が漏れて逆流するのを防止することができるのである。
【0024】 請求項3の注入器によれば、吸子ゴムの半径に対する突部の高さの比率を0. 5以上に設定しているので、充填時の空気溜まりの発生、注入時の吸子ゴムから の逆流を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の注入器の分解正面図
【図2】同じく第1実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図3】第2実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図4】第3実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図5】第4実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図6】第1実施例の注入器への充填手順を示す説明図
【図7】従来の注入器への充填手順を示す説明図
【符号の説明】
A 注入器 1 注入筒 2 吸子ゴム 3 プランジャー 4 保護キャップ 5 尾部 6 充填部 7 先端部 8 ノズル 9 突部 10 環状突片 11 谷部 12 嵌合孔 13 充填物 14 空隙部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入筒に内挿されるプランジャー先端に
    取り付けた吸子ゴムの先端中央に周囲を残して急峻な突
    部を設けたことを特徴とする注入器。
  2. 【請求項2】 残した周囲に環状突片を周設し、この環
    状突片と突部の間を谷部となしたことを特徴とする請求
    項1記載の注入器。
  3. 【請求項3】 吸子ゴムの半径に対する突部の高さの比
    率を0.5以上に設定してなる請求項1又は請求項2記
    載の注入器。
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5024958U (ja) * 1973-06-29 1975-03-20
JPS55143896U (ja) * 1979-04-04 1980-10-15
JP2011250896A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd カートリッジ式ディスペンサー

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