JP2573006Y2 - 注入器 - Google Patents

注入器

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JP2573006Y2
JP2573006Y2 JP1993023569U JP2356993U JP2573006Y2 JP 2573006 Y2 JP2573006 Y2 JP 2573006Y2 JP 1993023569 U JP1993023569 U JP 1993023569U JP 2356993 U JP2356993 U JP 2356993U JP 2573006 Y2 JP2573006 Y2 JP 2573006Y2
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徹 江口
祐子 藤井
千代 森川
康光 清水
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば内部に軟膏剤等
の薬剤を充填して口腔内患部等の狭所に注入するのに用
いられる注入器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の注入器としては、一般に充填物と
して、液体或いは低粘性の薬剤を対象としたものであ
り、図7のようにプランジャー3の先端に取り付けた吸
子ゴム2の形状は先端が鈍角な円錐形状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の注入器
を用いて高粘性の薬剤の充填物を充填する場合、図7に
示すように、注入筒1基端の開口部から充填物13を投
入すると、図7(a)のように充填物が注入筒1の途中
に位置し、プランジャー3を内挿して押し込むと、図7
(b)の如く充填物13が先端に移動するとともに、充
填物13の中央に上方が開放した空隙部14が形成さ
れ、更に先端部が鈍角な円錐形状であるプランジャー3
を押し込むと先端部7に充填物13が移動して充填され
るのであるが、空隙部14の開放された上面では充填物
13が中心に巻き込まれて閉じられ、充填物13内に空
気溜まり14aが形成されてしまうという問題点があっ
た。また、この注入器1のプランジャー3を押し込んで
内部の高粘性の充填物13である軟膏剤等の薬剤を口腔
内患部等の狭所に注入する場合、注入筒1内に大きな圧
力がかかって注入筒1内面と吸子ゴム2の接触面から外
部に充填物13が漏れて逆流が生じるという問題点があ
った。
【0004】そこで、本考案は、注入筒内に高粘性の充
填物を充填するのに内部に空気溜まりが発生することが
なく、また注入時にプランジャーを押し込んで内部に圧
力がかかっても、外部に充填物が漏れて逆流が生じるこ
とのない注入器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、注入筒に内挿されるプランジャー先端に、先端を尖
らせた略円錐状の突部を先端中央に設けるとともに、そ
の周囲に注入筒内面に当接しうる環状突片を立設し、前
記突部と環状突片の間を谷部となした吸子ゴムを設けた
ことを特徴とするものである。
【0006】特に、後述する効果により、吸子ゴムの半
径に対する谷部の底から突部先端までの比率を0.5以
上に設定したものを用いるのが好ましい。
【0007】
【作用】以上の如く本考案に係る請求項1記載の注入器
によれば、高粘性の薬剤の充填物を充填する場合、注入
筒基端の開口部から充填物を投入すると、充填物が注入
筒の途中に位置し、プランジャーを内挿して押し込む
と、充填物が先端への移動を始め、更に充填物が移動し
て、充填物の中央に上方が開放した空隙部が形成され、
加えてプランジャーを押し込むと吸子ゴムの先端を尖ら
せた突部の突き上げにより空隙部の開放された上面で充
填物が中心部に巻き込まれて閉じるのを防止しながら、
充填物が排出される前に急峻な突部により直接空隙部内
の空気がノズル先端の開口部から排出され、内部に空気
溜まりが生じることなく充填物が注入筒内に充填される
のである。しかも、プランジャーを押し込んで内部に高
い圧力 がかかっても、環状突片と突部の間の谷部に圧力
がかかって環状突片が注入筒内面に密着する方向に力が
働くので、注入時に注入筒内面とプランジャーの接触面
から充填物が漏れて逆流することがなく、充填物である
軟膏剤等の薬剤を口腔内患部等の狭所に注入することが
できるのである。
【0008】また、請求項2の注入器を用いた場合に
は、充填時の空気溜まりの発生、注入時の吸子ゴムから
の逆流を防止するのに効果的である。
【0009】
【実施例】本考案の詳細を更に図示した実施例により説
明する。図1及び図2に示したものは、本考案の第1実
施例の注入器Aに関するものである。注入器Aは、図1
に示すように注入筒1、先端に吸子ゴム2を取り付けた
プランジャー3、保護キャップ4で構成され、例えば歯
科用の根充用シリンジや歯周ポケット注入用シリンジと
して用いられるものである。
【0010】注入筒1は、図1の如く鍔状の尾部5と充
填部6と先端部7とテーパー状のノズル8とよりなり、
全体が中空形状であり、ノズル8先端に開口部を有する
ものである。そして、図例の注入筒1では、軟膏剤等の
薬剤を患部所定の位置に注入するためにノズル8を屈曲
させ、全体に透明なものを用いている。
【0011】プランジャー2は、図1の如く前記注入筒
1内に内挿できる大きさの棒状のものであり、図1のよ
うに先端に吸子ゴム2を取り付けたものである。
【0012】第1実施例の吸子ゴム2は、図2のように
先端中央に周囲を残して先端を尖らせた略円錐状の突部
9を設け、残した周囲に環状突片10を外周に向かう程
高くなるように傾斜をつけて周設し、この環状突片10
と突部9の間を谷部11となし、基端面から途中までプ
ランジャー2先端を嵌合させる嵌合孔12を穿設した
のである。吸子ゴム2の材質としては、シリコンゴム、
ブタジエンゴム、熱可塑性エラストマー等を用いること
ができる。
【0013】そして、図2に示すように、吸子ゴム2の
半径k1に対する突部の高さk2(谷部11の底から突
部9先端までの距離)の比率を0.5以上に設定するの
が好ましい。特に、後述する効果により実寸法としてk
1の距離を13mm、k2の距離を9mmとし、その比
率を0.7に設定するのが好ましい。また、比率を1.
0に設定した場合にも同様に有益な効果を得ることがで
きる。
【0014】第2実施例の吸子ゴム2は、図3の如く第
1実施例の吸子ゴム2を改良して簡素化したものであ
り、環状突片10を特に設けず、更に突部9の高さk2
を短くして吸子ゴム2の半径k1に対する突部の高さk
2の比率を小さくしたものである。尚、図3中の想像線
は、参考のために第1実施例の吸子ゴム2の形状を示す
ものである。
【0015】第3実施例の吸子ゴム2は、基本的には第
2実施例の吸子ゴム2と同じ構造であるが、図4に示す
ように突部の高さより環状突片10の高さを大きく設定
したものである。
【0016】第4実施例の吸子ゴム2も、基本的には第
2実施例の吸子ゴム2と同じ構造であるが、図5に示す
ように一定の幅の環状突片10を立設したものである。
【0017】而して、本考案に係る第1実施例の注入器
Aによれば、高粘性の薬剤の充填物13を充填する場
合、図6に示すように、注入筒1基端の開口部から充填
物13を投入すると、図6(a)のように充填物が注入
筒1の途中に位置し、プランジャー3を内挿して押し込
むと、図6(b)の如く充填物13が先端へ移動を始
め、更に充填物13が移動して、図6(c)の如く充填
物13の中央に上方が開放した空隙部14が形成され、
加えてプランジャー3を押し込むと図6(d)のように
吸子ゴム2の急峻な突部9の突き上げにより空隙部14
の開放された上面で充填物13が中心部に巻き込まれて
閉じるのを防止しながら押し込まれ、図6(d)のよう
に充填物13が排出される前にこの急峻な突部9により
直接空隙部14内の空気がノズル8先端の開口部から排
出され、図6(d)の如く内部に空気溜まりが生じるこ
となく充填物13が注入筒1内に充填されるのである。
また、この注入器Aのプランジャー3を押し込んで内部
の高粘性の充填物13である軟膏剤等の薬剤を口腔内患
部等の狭所に注入する場合、プランジャー3を押し込ん
で内部に高い圧力がかかっても、環状突片10と突部9
の間を谷部11に圧力がかかって環状突片10が注入筒
1内面に密着する方向に力が働くので、注入時に注入筒
1内面とプランジャー3の接触面から充填物13が漏れ
て逆流することがないのである。
【0018】このように本考案に係る第1実施例の注入
器Aによれば、充填時に図6(d)のように吸子ゴム2
先端に周囲を残して設けた急峻な突部9の突き上げによ
り空隙部14の開放された上面で充填物13が中心部に
巻き込まれて閉じるのを防止しながら押し込まれ、充填
物13が排出される前に、空隙部14内の空気がノズル
8先端の開口部から排出されるので、高粘性を有する充
填物13であっても、内部に空気溜まりが発生すること
なく充填物13を充填することができるのである。ま
た、注入時に、プランジャー3を押し込んで内部に高い
圧力がかかっても、環状突片10と突部9の間を谷部1
1に圧力がかかって環状突片10が注入筒1内面に密着
する方向に力が働くので、注入筒1内面とプランジャー
3の接触面から充填物13が漏れて逆流するのを防止す
ることができるのである。従って、図1において図示し
たように注入筒1先端にテーパー状のノズル8を有する
注入器Aにおいてはより効果的である。
【0019】更に、実験結果に基づいて詳細に説明す
る。例えば、第1実施例の吸子ゴム2を用い、100個
の注入器Aの充填を行ったところ、吸子ゴム2の半径k
1に対する突部の高さk2の比率を0.25に設定した
ものは、充填時には充填物13の内部に空気溜まりが7
3個発生し、注入時には吸子ゴム2からの逆流が23個
発生したのに対し、比率を0.7に設定したものは、充
填時には充填物13の内部に空気溜まりが5個発生し、
注入時には吸子ゴム2からの逆流が1個発生し、比率を
1.0に設定したものは、充填物13の内部に空気溜ま
りが2個発生し、吸子ゴム2からの逆流が3個発生した
のである。このように、吸子ゴム2の半径k1に対する
突部の高さk2の比率は、充填時の充填物13内部の空
気溜まりの発生、注入時の吸子ゴム2からの逆流と密接
な関係があるのであり、この比率を0.5以上、特に
0.7ないし1.0に設定するのが好ましいのである。
【0020】
【考案の効果】本考案は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。 請求項1の注入器に
よれば、充填時に吸子ゴム先端中央に設けた先端を尖ら
せた突部の突き上げにより空隙部の開放された上面で充
填物が中心部に巻き込まれて閉じるのを防止して、充填
物が排出される前に空隙部内の空気がノズル先端の開口
部から排出されるので、高粘性を有する充填物であって
も、内部に空気溜まりが発生することなく充填物を充填
することができるのである。しかも、注入時に、プラン
ジャーを押し込んで内部に高い圧力がかかっても、環状
突片と突部の間の谷部に圧力がかかって環状突片が注入
筒内面に密着する方向に力が働くので、注入筒内面とプ
ランジャーの接触面から充填物が漏れて逆流するのを防
止することができるのである。
【0021】請求項2の注入器によれば、吸子ゴムの半
径に対する谷部の底から突部先端までの距離との比率を
0.5以上に設定しているので、充填時の空気溜まりの
発生、注入時の吸子ゴムからの逆流を効果的に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の注入器の分解正面図
【図2】同じく第1実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図3】第2実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図4】第3実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図5】第4実施例の吸子ゴムの拡大縦断面図
【図6】第1実施例の注入器への充填手順を示す説明図
【図7】従来の注入器への充填手順を示す説明図
【符号の説明】
A 注入器 1 注入筒 2 吸子ゴム 3 プランジャー 4 保護キャップ 5 尾部 6 充填部 7 先端部 8 ノズル 9 突部 10 環状突片 11 谷部 12 嵌合孔 13 充填物 14 空隙部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入筒に内挿されるプランジャー先端
    に、先端を尖らせた略円錐状の突部を先端中央に設ける
    とともに、その周囲に注入筒内面に当接しうる環状突片
    を立設し、前記突部と環状突片の間を谷部となした吸子
    ゴムを設けたことを特徴とする注入器。
  2. 【請求項2】 吸子ゴムの半径に対する谷部の底から突
    部先端まで距離との比率を0.5以上に設定してなる請
    求項1記載の注入器。
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