JPH0737996A - メモリセルにトランジスタを用いない半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

メモリセルにトランジスタを用いない半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH0737996A
JPH0737996A JP5183700A JP18370093A JPH0737996A JP H0737996 A JPH0737996 A JP H0737996A JP 5183700 A JP5183700 A JP 5183700A JP 18370093 A JP18370093 A JP 18370093A JP H0737996 A JPH0737996 A JP H0737996A
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dielectric film
film
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memory cell
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JP5183700A
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Tatsuya Ishii
達也 石井
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリセルの微細化を図るため、メモリセル
の構成を簡素化する。 【構成】 p型シリコン基板1の主面に第1のワード線
2aが形成され、このワード線2aに隣接して、シリコ
ン酸化膜からなる第1の誘電体膜3、ビット線6、第1
および第2の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜からなる
第2の誘電体膜5、不純物を含んだ多結晶シリコンから
なるストレージノード7、シリコン酸化膜からなる第3
の誘電体膜4および多結晶シリコンからなる第2のワー
ド線2bが形成されている。 【効果】 メモリセルの構造を画期的に簡略化でき、製
造工程数の低減、さらにこれによる歩留まりの向上が図
れ、低コストで高集積、高品質な半導体記憶装置を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置およ
びその製造方法、特に、ダイナミック・ランダム・アク
セス・メモリ(以下、DRAMと示す)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置はコンピュータな
どの情報機器の目覚ましい普及によって、その需要が急
速に拡大している。機能的には大規模な記憶容量を有
し、かつ高速動作が可能なものが要求されている。この
ような背景下に、半導体記憶装置は大規模高集積,高速
化さらに高信頼性化を図る技術開発が進められている。
半導体記憶装置のうち、記憶情報のランダムな入出力が
可能なものにDRAMがある。DRAMは、多数の情報
を記憶するメモリセルアレイと、単位記憶回路を構成す
るメモリセルの指定、および外部との入出力を制御する
周辺回路から構成されている。
【0003】図15は、一般的なDRAMの構成を示す
ブロック図である。図において、DRAM50は、記憶
情報を蓄積するメモリセルアレイ51、メモリセルを選
択するための番地信号を外部から受けるロウアンドカラ
ムアドレスバッファ52、列方向の番地信号からメモリ
セルを指定するロウデコーダ53、行方向の番地信号か
らメモリセルを指定するカラムデコーダ54、メモリセ
ルからの情報の読み出し時に信号を増幅するセンスリフ
レッシュアンプ55、情報信号を外部から受けるデータ
インバッファ56、記憶していた情報信号を外部に出力
するデータアウトバッファ57、および基本制御信号を
発生するクロックジェネレータ58から構成されてい
る。
【0004】半導体チップ上で、広い面積を占めるメモ
リセルアレイ51は、単位情報を蓄積するためのメモリ
セルがマトリックス状に複数個配置されている。図16
は、メモリセル4ビット分(4個分)の等価回路であ
る。メモリセルアレイ51は、X行方向に延びた複数の
ワード線WLと、Y列方向に延びた複数のビット線対
(BL、/BL)を備えている。ワード線とビット線と
の近傍には、メモリセルMが形成されている。このメモ
リセルMは、1個の情報電荷蓄積用キャパシタと、1個
の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、いわゆるMIS
(Metal Insulator Semicond
uctor) トランジスタからなる。このタイプのメ
モリセルは、その構成が簡単なため広く一般的に用いら
れている。なお、図16において、1対のビット線(B
L、/BL)は、センスリフレッシュアンプ55に対し
て平行に配置された折り返しビット線方式を示す。
【0005】従来の半導体記憶装置は上述したように構
成され、次のように動作する。図15において、データ
はN(n×m)ビットのメモリセルアレイ51に蓄積さ
れる。読み出し、もしくは書き込みを行うメモリセルの
番地情報は、ロウアンドカラムアドレスバッファ52に
保存される。ロウデコーダ53は、所定のワード線の選
択によって(n本のワード線のうちの1本のワード線の
選択)mビットのメモリセルをビット線を介してセンス
リフレッシュアンプ55に電気的に接続する。一方、カ
ラムデコーダ54は所定のビット線対の選択(m組のビ
ット線のうちの1組のビット線の選択)によって、1個
のセンスリフレッシュアンプ55をデータインバッファ
56あるいはデータアウトバッファ57に接続する。以
上のようにして、番地信号からNビットのメモリセルア
レイ51の中から1個のメモリセルが選択される。
【0006】つぎに、図16において、MISトランジ
スタのゲート電極はワード線(WL)に接続され、一方
のソース/ドレイン電極はキャパシタCの一方の電極、
他方のソース/ドレイン電極は1対のビット線BLもし
くは/BLのどちらか一方に接続されている。ワード線
WLの選択によって、指定された番地のワード線WLに
所定の電圧が印加されると、MISトランジスタが導通
しビット線BLもしくは/BLの電荷がキャパシタCに
流入して蓄えられる。一方、データの読み出し時には、
選択したワード線WLに所定の電圧を印加することでM
ISトランジスタが導通し、キャパシタCに蓄えられて
いた電荷がビット線BLもしくは/BLを介して放出さ
れる。
【0007】図17(a)は、M.Sakao et
al.、IEEE IEDM Technical
Digest p.655〜658、1990、“AC
APACITOR−OVER−BIT−LINE(CO
B) CELL WITH AHEMISPHERIC
AL−GRAIN STORAGE NODEFOR6
4Mb DRAMs”に記載された従来のDRAMのメ
モリセル構造の一例である。このメモリセルMにおい
て、MISトランジスタは半導体基板主表面の平面部分
に配置されており、キャパシタはスタックド型である。
【0008】このようなメモリセルは、p型半導体基板
1の主表面において、分離酸化膜10で囲まれた領域に
2個のメモリセルが1個のビット線コンタクト8を共有
して配置されている。このビット線コンタクト8を中心
にnチャネルMISトランジスタのゲート電極15cが
左右に配置されている。nチャネルMISトランジスタ
は、pチャネルシリコン基板1上に薄いゲート誘電体膜
17を介して形成されたゲート電極15cと、その左右
に隣接配置されてn型ソース/ドレイン不純物拡散層1
8からなる。一方のn型ソース/ドレイン不純物拡散層
18は、ビット線6に接続されており、もう一方のn型
ソース/ドレイン不純物拡散層18はキャパシタを構成
するストレージノード(情報電荷蓄積層)7に接続され
ている。
【0009】また、MISトランジスタのゲート電極1
5cは、これに接続される第1のワード線を兼ねてお
り、折り返しビット線方式を採用していることから、分
離酸化膜10上に隣接メモリセルMのゲート電極に接続
される第1のワード線15cが存在する。ビット線6
は、ビット線コンタクト8に接続して第1のワード線1
5cより上層に形成されており、さらにその上層に第1
のワード線15cに並列接続されたアルミニウム配線に
よる第2のワード線15bが形成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような半導体
記憶装置では、図17(a)に示した64メガビットの
DRAMからさらに256メガビット、1ギガビットの
DRAMへと集積度を上げていった場合、1個のメモリ
セルあたりの半導体基板の占有面積の縮小化を図らなけ
ればならなかった。半導体基板の占有面積の縮小化にお
いては、キャパシタの容量値がある一定以上必要である
のでその縮小化には限界があった。キャパシタの容量値
は、DRAMのパッケージに含まれるアルファ粒子によ
って半導体基板内に電子−正孔対が発生することにより
生じる回路の誤動作、いわゆソフトエラーを防止するた
めに最小でも40fF(ファムトファラッド)程度必要
であった。
【0011】このため、図17(b)(図17(a)の
破断面から後方に僅かにずらした面の断面)に示すよう
なスタックド型のキャパシタのように、通常の第1のス
トレージノード7に、さらにHemispherica
l grain (HSG)poly−Si STOR
AGE NODE と呼ばれる第2のストレージノード
7aを接続して、小さな半導体基板の占有面積で所定の
キャパシタ容量を得る構造が用いられた。しかし、この
ようなメモリセル構造の複雑化は、製造工程数の増加お
よび、これによる歩留まりの低下を引き起こし、最終的
には製造コストの増加に至るという問題点があった。
【0012】一方、、MISトランジスタのチャネル領
域においては、チャネル長の縮小に伴うしきい値電圧の
低下や、チャネル長に対するしきい値電圧の変化が大き
くなる現象を引き起こすショートチャネル効果、チャネ
ル領域下の空乏層の幅方向への広がりによりしきい値電
圧が上昇するナローチャネル効果が生じてくる。さら
に、ドレイン領域端部のピンチオフ領域においては、イ
ンパクトイオン化によって発生したホットキャリアによ
りトランジスタの特性が長期的に劣化するというホット
キャリア効果と呼ばれる信頼性上の問題が引き起こされ
る。このようなチャネル領域における問題のため、チャ
ネル長とチャネル幅がサブミクロン領域に入ってくる
と、その縮小化が非常に困難になるという問題点があっ
た。
【0013】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、メモリセルをトランジスタを用
いないで構成することで、メモリセルの構造をシンプル
にし、メモリセル構造の複雑化、および製造工程数の増
加を防ぎ、これにより低コストで微細化が図れる高集積
度の半導体記憶装置およびその製造方法を得ることを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項第1項
に係るメモリセルにトランジスタを用いない半導体記憶
装置は、第1のワード線と、この第1のワード線に隣接
して形成された第1の誘電体膜と、この第1の誘電体膜
に隣接して形成されたビット線と、このビット線に隣接
して形成された第2の誘電体膜と、この第2の誘電体膜
に隣接して形成された情報電荷蓄積層と、この情報電荷
蓄積層に隣接して形成された第3の誘電体膜と、この第
3の誘電体膜に隣接して形成された第2のワード線とを
備えたメモリセルから構成された半導体記憶装置であっ
て、上記第2の誘電体膜の誘電率、面積および電極間距
離の少なくとも1つは、上記第1および第3の誘電体膜
の誘電率、面積または電極間距離より小さいものであ
る。
【0015】この発明の請求項第2項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置は、シリコン
基板の主面に形成され不純物拡散層からなる第1のワー
ド線と、この第1のワード線に隣接して形成されシリコ
ン酸化膜からなる第1の誘電体膜と、この第1の誘電体
膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコンか
らなるビット線と、このビット線に隣接して形成され第
1および第3の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜からな
る第2の誘電体膜と、この第2の誘電体膜に隣接して形
成され不純物を含んだ多結晶シリコンからなる情報電荷
蓄積層と、この情報電荷蓄積層に隣接して形成されシリ
コン酸化膜からなる第3の誘電体膜と、この第3の誘電
体膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコン
からなる第2のワード線とを備えたメモリセルから構成
されたものである。
【0016】この発明の請求項第3項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置は、シリコン
基板の主面に形成され不純物拡散層からなる第2のワー
ド線と、この第2のワード線に隣接して形成されシリコ
ン酸化膜からなる第3の誘電体膜と、この第3の誘電体
膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコンか
らなる情報電荷蓄積層と、この情報電荷蓄積層に隣接し
て形成され第1および第3の誘電体膜より薄いトンネル
酸化膜からなる第2の誘電体膜と、この第2の誘電体膜
に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコンから
なるビット線と、このビット線に隣接して形成されシリ
コン酸化膜からなる第1の誘電体膜と、この第1の誘電
体膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコン
からなる第1のワード線とを備えたメモリセルから構成
されたものである。
【0017】この発明の請求項第4項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置は、第1およ
び第2のワード線はX方向に配置され、ビット線はY方
向に配置され、折り返しビット線方式に対応するように
上記第1および第2のワード線と上記ビット線の交点に
1つ置きにメモリセルが配置されたものである。
【0018】この発明の請求項第5項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置の製造方法
は、シリコン基板の主面上の所定領域に素子間分離膜を
形成する工程と、上記素子間分離膜をマスクに不純物注
入を施し、X方向に配置された不純物拡散層からなる第
1のワード線を形成する工程と、上記第1のワード線上
に薄いシリコン酸化膜からなる第1の誘電体膜を形成す
る工程と、上記第1の誘電体膜上にY方向に配置された
不純物を含んだ多結晶シリコンからなるビット線を形成
する工程と、上記ビット線上に絶縁層を堆積する工程
と、上記第1のワード線と上記ビット線の交差する所定
領域の上記絶縁層を除去する工程と、上記絶縁膜を除去
した上記ビット線表面に、第1および第3の誘電体膜よ
り薄いトンネル酸化膜からなる第2の誘電体膜を形成す
る工程と、上記第2の誘電体膜上に不純物を含んだ多結
晶シリコンからなる情報電荷蓄積層を形成する工程と、
上記情報電荷蓄積層上にシリコン酸化膜からなる第3の
誘電体膜を形成する工程と、上記第3の誘電体膜上にX
方向に配置された不純物を含んだ多結晶シリコンからな
る第2のワード線を形成する工程とを含むものである。
【0019】この発明の請求項第6項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置の製造方法
は、シリコン基板の主面上の所定領域に素子間分離膜を
形成する工程と、上記素子間分離膜をマスクに不純物注
入を施し、X方向に配置された不純物拡散層からなる第
2のワード線を形成する工程と、上記第2のワード線上
にシリコン酸化膜からなる第3の誘電体膜を形成する工
程と、上記第3の誘電体膜上に不純物を含んだ多結晶シ
リコンからなる情報電荷蓄積層を形成する工程と、上記
情報電荷蓄積層上に絶縁層を堆積する工程と、上記情報
電荷蓄積層上の所定領域の上記絶縁層を除去する工程
と、上記絶縁膜を除去した上記情報電荷蓄積層表面に、
第1および第3の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜から
なる第2の誘電体膜を形成する工程と、上記第2の誘電
体膜上にY方向に配置された不純物を含んだ多結晶シリ
コンからなるビット線を形成する工程と、上記ビット線
上にシリコン酸化膜からなる第1の誘電体膜を形成する
工程と、上記第1の誘電体膜上にX方向に配置された不
純物を含んだ多結晶シリコンからなる第1のワード線を
形成する工程とを含むものである。
【0020】
【作用】この発明の請求項第1項においては、メモリセ
ルにトランジスタを用いずにトンネル酸化膜を用いて、
従来のキャパシタに代わるフローティングゲート状態の
ストレージノードに電荷の出し入れを行い情報を記憶す
る。
【0021】この発明の請求項第2項においては、シリ
コン基板の主面に第1のワード線を形成し、第2の誘電
体膜を第1および第3の誘電体膜より薄くすることによ
り第2の誘電体膜にトンネル電流を流すものである。
【0022】この発明の請求項第3項においては、シリ
コン基板の主面に第2のワード線を形成し、第2の誘電
体膜を第1および第3の誘電体膜より薄くすることによ
り第2の誘電体膜にトンネル電流を流すものである。
【0023】この発明の請求項第4項においては、第1
および第2のワード線をX方向に配置しビット線をY方
向に配置して、折り返しビット線方式に対応させるもの
である。
【0024】この発明の請求項第5項においては、膜形
成、エッチングを繰り返し、シリコン基板の主面上に第
1のワード線が形成されたメモリセルを有する半導体記
憶装置を製造するものである。
【0025】この発明の請求項第6項においては、膜形
成、エッチングを繰り返し、シリコン基板の主面上に第
2のワード線が形成されたメモリセルを有する半導体記
憶装置を製造するものである。
【0026】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による半導体記
憶装置におけるメモリセルの基本構造を示した図であ
る。図1において、p型シリコン基板1の主面にn型不
純物拡散層からなる第1のワード線2aが形成されてお
り、この第1のワード線2a上にシリコン酸化膜からな
る第1の誘電体膜3を介して、n型不純物を含んだ多結
晶シリコンからなるビット線6が形成されている。さら
に、このビット線6上には、第1の誘電体膜3および第
3の誘電体膜4より薄いトンネル酸化膜からなる第2の
誘電体膜5を介して、n型不純物を含んだ多結晶シリコ
ンからなる情報電荷蓄積層であるストレージノード7が
形成されている。第2の誘電体膜5は、従来のメモリセ
ルのMISトランジスタの働きをし、ストレージノード
7との電荷の出し入れを行う。さらに、このストレージ
ノード7上には、シリコン酸化膜からなる第3の誘電体
膜4を介してn型不純物を含んだ多結晶シリコンからな
る第2のワード線2bが接続されている。
【0027】図2は、従来技術で述べた図16に対応す
るこの発明のメモリセル4ビット分(4個分)の等価回
路である。ここで、X(行)方向に延びた複数のワード
線WLは、第1のワード線2aと第2のワード線2bか
らなる。Y(列)方向には、複数のビット線対(BL、
/BL)が延びており、ワード線とビット線の近傍に
は、従来技術と同様にメモリセルMが形成されている。
この発明において、メモリセルMは、等価的に3つのキ
ャパシタから構成される。第1のワード線2aとビット
線6の間に配置されたキャパシタCは、第1の誘電体
膜3からなる。つぎに、ビット線6と第2のワード線2
bの間に直列接続して配置された2つのキャパシタ
、Cは、トンネル酸化膜の第2の誘電体膜5と第
3の誘電体膜4からなる。なお、図2は、1対のビット
線(BL、/BL)が、センスリフレッシュアンプ55
に対して平行に配置された折り返しビット線方式を示し
ている。また、ダミーセルアレイ60、メモリセルアレ
イ61やイコライズドランジスタ21、VBLトランジ
スタ22、ダミーセルトランジスタ23が示されている
が、これらに関しては以下の動作原理で説明する。
【0028】つぎに、図1において、トンネル酸化膜と
なる第2の誘電体膜5が、第1の誘電体膜3、および第
3の誘電体膜4より面積を小さくしている理由について
述べる。これは、第1、第2、第3の誘電体膜をすべて
シリコン酸化膜などの同一材料、すなわち同じ誘電率ε
の物質で構成した場合に必要となる。すなわち、この発
明のメモリセルにおいては、第1のワード線2a、第2
のワード線2b間に電圧を印加し、トンネル酸化膜5を
用いてストレージノード7に電荷の出し入れを行う(詳
細は以下の動作原理で説明する)。したがって、単純に
第1のワード線2a、第2のワード線2b間に電圧を印
加したとき、3つのキャパシタC、C、Cには同
一の電荷Qが蓄積される。
【0029】電荷Qは、Q=CV=εAV/d(第1
式)により求められる。第1式において、εは誘電率、
Aは面積、dは電極間距離、Vは印加電圧である。ここ
で、キャパシタCとCの誘電率、面積、電極間距
離、印加電圧をそれぞれε、A、d、V
ε、A、d、Vとすると両者の関係は、ε
/d=ε/d(第2式)のように
なる。キャパシタCとCは同一材料であるから、ε
=εである。トンネル電流はトンネル酸化膜にかか
る電界強度Eの大きさによって流れる。したがって、E
はV/d=E(第3式)で求まることから、キャパシタ
の電界強度Eを大きくしトンネル電流を流すために
は、面積Aを小さくすればよい。
【0030】なお、トンネル酸化膜5に第1の誘電体膜
3、第3の誘電体膜4より誘電率εが低い材料を用いた
場合は、第2式の関係から3つの誘電体膜の面積を同一
にすることができる。例えばトンネル酸化膜5にシリコ
ン酸化膜を使用し、第1の誘電体膜3、第3の誘電体膜
4にシリコン酸化膜より誘電率が高いシリコン窒化膜
(SiN)、BaTiOとSrTiOとの混晶等が
使用できる。さらに、キャパシタCの電界強度Eを大
きくするために、キャパシタCの面積Aを小さくす
る代わりにキャパシタCの誘電率ε又は電極間距離
を小さくしても良く、面積Aを小さくする場合と
同様な効果が得られる。なお、トンネル酸化膜の厚さ
は、例えば1nm〜5nm程度である。
【0031】つぎに、この発明のメモリセルアレイ構造
の一例を説明する。図3はこの発明の一実施例によるメ
モリセルアレイの平面図、図4は図3のI−I′線に沿
った断面図、図5は図3のII−II′線に沿った断面
図である。図3において、X方向に第1および第2のワ
ード線2が配置され、Y方向にビット線6が配置されて
いる。折り返しビット線方式を用いているため、ワード
線2とビット線6の交点に、1つ置きにメモリセルを構
成するストレージノード7が配置されている。図4にお
いて、p型シリコン基板1上のn型不純物拡散層からな
る第1のワード線2aは、分離酸化膜10によって隣接
メモリセルと分離されている。第1のワード線2a上に
は、シリコン酸化膜からなる第1の誘電体膜3を介し
て、n型不純物を含んだ多結晶シリコンからなるビット
線6が形成されている。図4では、ビット線6がY方向
に配置され、隣接メモリセルと接続されている様子が示
されている。さらに、このビット線6上には、第1の誘
電体膜3および第3の誘電体膜4より薄いトンネル酸化
膜からなる第2の誘電体膜5を介して、n型不純物を含
んだ多結晶シリコンからなるストレージノード7が形成
されている。ここで、トンネル酸化膜5は、第1の誘電
体膜3より小さい面積になるように形成されている。
【0032】さらに、ストレージノード7上には、シリ
コン酸化膜からなる第3の誘電体膜4を介してn型不純
物を含んだ多結晶シリコンからなる第2のワード線2b
が接続されている。図5では、n型不純物拡散層からな
る第1のワード線2aと多結晶シリコンからなる第2の
ワード線2bがX方向に配置され、隣接メモリセルと接
続されている様子が示されている。さらに、第1のワー
ド線2b上には、平坦化が図られたシリコン酸化膜から
なる層間絶縁膜11を介して、アルミナウム配線からな
る第2のビット線6aが配置され、第1のビット線6に
並列接続されている。最後に第2のビット線6a上は、
シリコン窒化膜からなる表面保護膜12が全体を覆って
いる。
【0033】つぎに、この発明のメモリセルアレイの動
作原理の一例を説明する。メモリセルアレイ以外の周辺
部は、従来技術の図15で示したブロック図と同様であ
り、その動作も基本的に同一である。しかし、メモリセ
ルアレイの動作は、従来技術の図16を用いて説明した
内容とは全く異なる。図6は、この発明のメモリセルア
レイの動作原理をエネルギバンド図を用いて説明した図
であり、図中の各領域は、第1のワード線2aの領域1
00、第1の誘電体膜の領域200、ビット線6の領域
300、トンネル酸化膜5の領域400、ストレージノ
ード7の領域500、第3の誘電体膜4の領域600、
第2のワード線の領域700で示されている。なお、領
域100、300、500、700、すなわちシリコン
の領域の横線は、フェルミレベルを示している。
【0034】まず最初に、書き込み動作から説明する。
図6(a)〜図6(d)において、図6(a)、図6
(c)が0書き込み、すなわちn型シリコンを用いた場
合のキャリアである電子をストレージノードに注入する
場合、図6(b)、図6(d)が1書き込み、すなわち
ストレージノードにキャリアを注入しない場合を示して
いる。まず、図6(a)、図6(b)は書き込み前の状
態であり、第1および第2のワード線の領域100、2
00の電位は5Vである。図6(a)では、電子を注入
させるためビット線の領域300が0Vにチャージされ
ている。
【0035】一方、図6(b)ではビット線の領域30
0は5Vで、チャージは行われない。つぎに、第1のワ
ード線の領域100の電位を0Vにする。すると、ビッ
ト線の領域300が0Vにチャージされていた方では、
図6(c)に示すようにビット線の領域300のポテン
シャルが持ち上がり、ビット線の領域300にチャージ
されていた電子がトンネル現象でストレージノードの領
域500に移動する。このとき、トンネル酸化膜の領域
400は上述したように、第3の誘電体膜の領域600
より小さな面積に形成されているため、トンネル酸化膜
の領域400のみにトンネル現象が起きるだけの電界E
がかかる。
【0036】図6(c)の下図は、電子が移動した後の
状態を示しており、ストレージノードのポテンシャルは
移動した電子により持ち上がる。また、ビット線の領域
300をスタンバイ状態の0Vにしても、トンネル酸化
膜の領域400にトンネル現象が起きるだけの電界Eが
かからないため電子の移動は起きず、0のデータが保持
できる。一方、図6(d)はビット線の領域300にチ
ャージが行われなかった方であるから、ストレージノー
ドの領域500への電子の注入はない。さらに図6
(d)の下図は、ビット線の領域300をスタンバイの
0Vにした状態であるが、トンネル酸化膜の領域400
にトンネル現象が起きるだけの電界Eがかからないた
め、ストレージノードの領域500への電子の注入が起
こることはなく、1のデータが保持できる。
【0037】つぎに、読み出し動作について説明する。
図6(e)〜図6(j)は、読み出し動作を示した図で
あり、図6(e)、図6(g)、図6(i)が0読み出
し、図6(f)、図6(h)、図6(j)が1読み出し
の場合を示している。まず図6(e)、図6(f)で
は、スタンバイ状態の第1および第2のワード線の領域
100、200が5Vの電位から、第2のワード線の領
域700の電位を0Vに変化させる(これは、書き込み
のときの第1と第2のワード線の電位関係と逆の関係に
なっている)。すると、ストレージノードの領域500
が0Vにチャージされていた図6(e)では、ストレー
ジノードの領域500のポテンシャルが持ち上がり、ス
トレージノードの領域500にチャージされていた電子
が、トンネル現象でビット線の領域300に移動する。
【0038】一方、図6(f)では、ストレージノード
の領域500のポテンシャルが持ち上がることはなく、
したがって電子の移動はない。つぎに、図6(g)、図
6(h)は、第2のワード線の領域700の電位を0V
に変化させた図6(e)、図6(f)から所定時間を経
た状態である。このとき、スタンバイ状態で0Vにチャ
ージされたビット線の領域300の電位は、放電により
ポテンシャルが低下するが、ストレージノードの領域5
00からビット線の領域300に電子の移動があった図
6(g)は、図6(h)より微妙にポテンシャルが高く
なる。図6(g)および(h)のそれぞれ下図は、この
微妙なポテンシャルの差、すなわち電位の差をセンスリ
フレッシュアンプ55を用いて0V(iの状態)もしく
は5V(jの状態)に増幅した状態である。
【0039】つぎに、このセンスリフレッシュアンプ5
5による増幅の動作について、もう少し詳しく説明す
る。図2において、ビット線6は、その一対がセンスリ
フレッシュアンプ55に対して平行に配置された折り返
しビット線方式をとっており、一方のビット線6がB
L、もう一方のビット線が/BLと呼ばれる。指定され
た番地の第2のワード線2bが0Vの電位になると、B
Lもしくは/BLのどちらか一方のビット線6から情報
が読み出される。例えば、情報が読み出される方のビッ
ト線6をBLとすると、情報が読み出されない方のビッ
ト線6(/BL)は、センスリフレッシュアンプ55を
用いて電位比較をするための、すなわち、BLの信号を
増幅させるためのリファレンス電位でなくてはならな
い。このリファレンス電位は、図6(g)と図6(h)
との中間におけるビット線の領域300の電位で、図2
に示すダミーセルDにより作られる。
【0040】つぎに、これまでに説明したメモリセルの
書き込み、読み出し動作をダミーセルDの動作を含め
て、図7に示す電圧信号波形を用いて説明する。まず、
基本クロックCLが5Vのときスタンバイ状態で、0V
のとき動作状態(読み出し、および書き込み動作)とす
る。説明の都合上、(読み出し動作)→(スタンバイ状
態)→(書き込み動作)の順番で説明する。
【0041】図7において、読み出し状態では図6
(g)、図6(h)に示したように第1のワード線WL
をするための5V、第2のワード線WLを0Vの電
位にする。例えば、これら読み出されるビット線がBL
で、これに0が書き込まれていたとすると、BL電位は
図6(g)に示すようになり僅かしか上がらない。一
方、/BL電位は、/VDを5Vにし、/BL側のダミ
ーセルトランジスタ23をONしているため(このと
き、VD電位は破線で示す0V)、ダミーセルDにより
作られたリファレンス電位となる。このリファレンス電
位を図7に/BL′と示す。リファレンス電位は、上述
したように図6(g)と図6(h)との中間におけるビ
ット線の領域300の電位であるから、BL電位が/B
L′電位より僅かに低くなり、センスリフレッシュアン
プ55によってBLが0V、/BLが5Vに増幅され
る。なお、BLに0が書き込まれていた場合は、BLお
よび/BL′はそれぞれ破線で示す波形になる。また、
/BLに0が書き込まれていた場合は、/BL、これに
対応するBL′は、それぞれ実線で示す波形になり(/
BLの場合は反転する)、/BLに1が書き込まれてい
た場合は、/BL、BL′はそれぞれ破線で示す波形に
なる。
【0042】続いて、読み出し動作の中では、読み出し
が終わった後、書き込み動作も行う。これは、読み出し
動作において、指定された番地の第2のワード線2bが
0Vの電位になると、この第2のワード線2bに接続さ
れるメモリセルアレイ中のすべてのメモリセルから読み
出しが行われるためである。すなわち、BLから0、ま
たは/BLから1を読み出した場合、ストレージノード
の領域500から取り出したキャリア(電子)を再度ス
トレージノードの領域500に注入してやる必要がある
からである。そうしなければ、指定された番地のワード
線2に接続された、読み出しに関係のないメモリセルの
情報が消えてしまうためである。まず、第2のワード線
WLの電位を5Vにし、後述するスタンバイ状態の第
1および第2のワード線2aおよび2bと同じ電位の状
態にする。このときBLおよび/BLの電位は、センス
リフレッシュアンプ55が動作し続けているため0Vま
たは5Vを維持し続けている。つぎに、第1のワード線
の電位を0Vにし図6(c)、図6(d)に示した状態
をつくる。そうすると、ビット線電位が0Vであった方
は、再度ストレージノードの領域500への電子の注入
が起こり、データが保持される。なお、このときビット
線電位は、0V、5Vともに第1のワード線2aの電位
を0Vに変化させる前に比べ、ポテンシャルが一瞬高く
なるため、図7の波形に示すように、電位が低くなる方
に一瞬変化する。
【0043】つぎに、スタンバイ状態について説明す
る。このとき、第1および第2のワード線WL、WL
の電位はともに5Vで、ビット線電位は0Vである。
ビット線電位は、BLと/BLとで全く同一にするた
め、VEQを5Vにしてイコライズトランジスタ21を
ONにし、VBLトランジスタ22で0Vに固定する。
図6(c)および(d)の下図はこのスタンバイ状態に
あたるもので、ストレージノードの領域500に電子が
注入されている場合および注入されていない場合ともに
トンネル酸化膜の領域400にトンネル現象がおきるだ
けの電界Eがかからないため、記憶データは保持でき
る。
【0044】さらに、スタンバイ状態では、読み出し動
作に必要なリファレンス電位を作るための、ダミーセル
Dへの書き込み動作(ストレージノードの領域500へ
の電子の注入)を行う。まず、BL、/BL両方の側の
ダミーセルに電子の注入を行うため、V、/Vとも
に5Vにし、第1および第2のワード線に相当するダミ
ーセルのDWL、DWLを、ともに5Vにする。こ
れによりBL、/BLの0Vが、ダミーセルDのビット
線の領域300に印加され図6(a)の状態になる。つ
ぎにV、/Vを0Vに変化させ(メモリセルのB
L、/BLとダミーセルとを切り放す)、ダミーセルD
のビット線の領域300をフローティング状態にする。
つぎにDWLを0Vに変化させることで、図6(c)
の状態になりストレージノードの領域500への電子の
注入が行われる。ここで、ストレージノードの500へ
注入される電子の量は、読み出し動作時に図6(g)と
図6(h)との中間におけるビット線の領域300の電
位になるように、キャパシタCの容量を最適化してお
かなくてはならない。
【0045】最後に、書き込み動作について説明する。
基本的には読み出し動作と同一で、まず、読み出し行
い、つぎに書き込みを行う。始めに読み出し動作を行う
理由は、ストレージノードの領域500へ注入された電
子を抜くためである。つぎの書き込み動作では、外部か
ら強制的にBL、/BLに電位を与えることが行われ
る。図7では、BLに0書き込み(/BLでは1)を行
った状態を実線の波形で示している。以上がこの発明の
メモリセルアレイの動作原理の説明である。
【0046】つぎに、図3〜図5に示したこの発明のメ
モリセルアレイ構造の製造方法について説明する。図8
はこの発明によるメモリセルアレイの製造フローを示す
断面図であり、図4および図5に対応して図示してい
る。まず、p型シリコン基板1を準備する。つぎに、そ
の主面の所定領域にシリコン基板の選択酸化により厚い
シリコン酸化膜を形成し、これを素子間分離膜である分
離酸化膜10とする。この状態の図3のI−I′線に沿
った断面図を図8(a)に示す。続いて、この分離酸化
膜10をマスクにしてイオン注入を施し、n型不純物拡
散層からなる第1のワード線2aを形成し、つぎに熱酸
化を施してシリコン酸化膜からなる第1の誘電体膜を形
成する(図8(b))。
【0047】つぎに、n型不純物を含んだ多結晶シリコ
ンからなるビット線6を、図3に示すパターンレイアウ
トに形成する。続いて、シリコン酸化膜11aを全面に
堆積した後、図3のトンネル酸化膜5に当たる領域のみ
をウェットエッチングにより除去する。この状態におけ
る図3のI−I′線に沿った断面図を図8(c)に示
し、図3のII−II′線に沿った断面図を図8(d)
に示す。つぎに、熱酸化を施しシリコン酸化膜からなる
第2の誘電体膜(トンネル酸化膜)5を形成する。続い
て、n型不純物を含んだ多結晶シリコンからなるストレ
ージノード7を形成する。続いて、シリコン酸化膜11
bを全面に堆積する。この状態における図3のI−I′
線に沿った断面図を図8(e)に示し、図3のII−I
I′線に沿った断面図を図8(f)に示す。
【0048】つぎに、RIE(Reactive Io
n Etching)による異方性エッチングを全面に
施し、シリコン酸化膜11bを除去する。この状態にお
ける図3のI−I′線に沿った断面図を図8(g)に示
し、図3のII−II′線に沿った断面図を図8(h)
に示す。ストレージノード7およびビット線6の側壁の
上方から見たシリコン酸化膜11bは、膜厚が厚くなっ
ているため、この部分のシリコン酸化膜はサイドウォー
ルとして残存する。続いて、薄いシリコン酸化膜を全面
に堆積し、第3の誘電体膜4を形成する。
【0049】つぎに、n型不純物を含んだ多結晶シリコ
ンからなる第2のワード線2bを、図3に示すパターン
レイアウトに形成する。この状態における図3のI−
I′線に沿った断面図を図8(i)に示し、図3のII
−II′線に沿った断面図を図8(j)に示す。図8
(j)において、シリコン酸化膜11bのサイドウォー
ルは、ストレージノード7、ビット線の側壁部における
第2のワード線2bとの容量結合を防いでてる。つぎ
に、平坦性の良いシリコン酸化膜を全面に堆積した後、
アルミニウム配線からなる第2のビット線6bを図3に
示すパターンレイアウトに形成し、最後にシリコン窒化
膜からなる表面保護膜12を堆積して完成である。
【0050】つぎに、この発明の他の実施例による半導
体記憶装置におけるメモリセルアレイ構造を説明する。
まず、メモリセルアレイ構造の基本となる構造から説明
する。図9は、図1に対応してその構造を説明する側断
面図であり、基本的に配線構造が図1と逆の関係になっ
ている点が異なる。図9において、p型シリコン基板1
の主面にn型不純物拡散層からなる第2のワード線2b
が形成されており、この第2のワード線2b上にシリコ
ン酸化膜からなる第3の誘電体膜4を介して、n型不純
物を含んだ多結晶シリコンからなるストレージノード7
が形成されている。
【0051】さらに、このストレージノード7上には、
第1の誘電体膜3および第3の誘電体膜4より薄いトン
ネル酸化膜からなる第2の誘電体膜5を介して、n型不
純物を含んだ多結晶シリコンからなるビット線6が形成
されている。このトンネル酸化膜5が、従来のメモリセ
ルのMISトランジスタの働きをし、ストレージノード
7との電荷の出し入れを行う。さらに、このビット6上
には、シリコン酸化膜からなる第1の誘電体膜3を介し
てn型不純物を含んだ多結晶シリコンからなる第1のワ
ード線2aが形成されている。
【0052】つぎに、図9に準じたメモリセルアレイ構
造の一例を説明する。平面図は上述した図3と全く同一
であるが、その断面構造が異なる。図10は図3のI−
I′線に沿った断面図であり、図11は図3のII−I
I′線に沿った断面図である。図3において、X方向に
第1および第2のワード線2a、2bが配置され、Y方
向にビット線6が配置されており、折り返しビット線方
式を用いているため、ワード線2とビット線6の交点に
1つ置きにメモリセルを構成するストレージノード7が
配置されている。これらの点は、図3における場合と全
く同一である。
【0053】つぎに、第10図において、p型シリコン
基板1上のn型不純物拡散層からなる第2のワード線2
bは、分離酸化膜10によって隣接メモリセルと分離さ
れている。第2のワード線2b上には、シリコン酸化膜
からなる第3の誘電体膜4を介して、n型不純物を含ん
だ多結晶シリコンからなるストレージノード7が形成さ
れている。さらに、このストレージノード7上には、第
1の誘電体膜3および第3の誘電体膜4より薄いトンネ
ル酸化膜からなる第2の誘電体膜5を介して、n型不純
物を含んだ多結晶シリコンからなるビット線6が形成さ
れている。ここで、トンネル酸化膜5は、第3の誘電体
膜4より小さい面積になるように形成されている。
【0054】図10では、ビット線6がY方向に配置さ
れ、隣接メモリセルと接続されている様子が示されてい
る。さらに、ビット6上には、シリコン酸化膜からなる
第1の誘電体膜3を介してn型不純物を含んだ多結晶シ
リコンからなる第1のワード線2aが接続されている。
図11は、n型不純物拡散層からなる第1のワード線2
aと多結晶シリコンからなる第2のワード線2bがX方
向に配置され、隣接メモリセルと接続されている様子が
示されている。さらに、第1のワード線2a上には、平
坦化が図られたシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜11
を介して、アルミニウム配線からなる第2のビット線6
aが配置され、第1のビット線6に並列接続されてい
る。最後に第2のビット線6a上は、シリコン窒化膜か
らなる表面保護膜12が全体を覆っている。
【0055】図10、図11に示した実施例の動作原理
は、図3、図4、図5に示した実施例におけるものと全
く同一である。つぎに、図10、図11に示したメモリ
セルアレイの製造方法について説明する。図12は、そ
の製造フローを示した側断面図である。
【0056】まず、p型シリコン基板1を準備する。つ
ぎに、その主面の所定領域にシリコン基板の選択酸化に
より厚いシリコン酸化膜を形成し、これを分離酸化膜1
0とする。続いて、この分離酸化膜10をマスクにイオ
ン注入を施し、n型不純物拡散層からなる第2のワード
線2bを形成し、つぎに熱酸化を施してシリコン酸化膜
からなる第3の誘電体膜4を形成する。つぎに、n型不
純物を含んだ多結晶シリコンからなるストレージノード
7を形成する。続いて、厚いシリコン酸化膜11cを全
面に堆積する。
【0057】つぎに、RIE(Reactive Io
n Etching)による異方性エッチングを全面に
施し、シリコン酸化膜11cを除去する。この状態にお
ける図3のI−I′線に沿った断面図を図12(a)に
示し、図3のII−II′線に沿った断面図を図12
(b)に示す。ストレージノード7側壁の上方から見た
シリコン酸化膜11cは、膜厚が厚くなっているため、
この部分のシリコン酸化膜はサイドウォールとして残存
する。このサイドウオールは、ストレージノード7の側
壁部におけるビット線6との容量結合を防ぐ働きをす
る。つぎに、薄いシリコン酸化膜を全面に堆積し、図3
のトンネル酸化膜5に当たる領域のみをウェットエッチ
ングにより除去する。次に、熱酸化を施しシリコン酸化
膜からなる第2の誘電体膜(トンネル酸化膜)5を形成
する。続いて、n型不純物を含んだ多結晶シリコンから
なるビット6を、図3に示すパターンレイアウトに形成
する。この状態における図3のI−I′線に沿った断面
図を図12(c)に示す。続いて、厚いシリコン酸化膜
11dを全面に堆積する。
【0058】つぎに、RIE(Reactive Io
n Etching)による異方性エッチングを全面に
施し、シリコン酸化膜11dを除去する。続いて、薄い
シリコン酸化膜を全面に堆積し、第1の誘電体膜3を形
成する。この状態における図3のII−II′線に沿っ
た断面図を第12図(d)に示す。図12(d)におい
て、シリコン酸化膜11bのサイドウォールは、ビット
線6の側壁部における第1のワード線2aとの容量結合
を防いでいる。つぎに、平坦性の良いシリコン酸化膜を
全面に堆積した後、アルミニウム配線からなる第2のビ
ット線6bを第3図に示すパターンレイアウトに形成
し、最後にシリコン窒化膜からなる表面保護膜12を堆
積して完成である。
【0059】つぎに、この発明のさらに他の実施例によ
る半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ構造の例を
説明する。平面図は上述した図3と全く同一であり、そ
の断面構造のみが異なる。図13は、図3のI−I′線
に沿った断面図であり、図14は、図3のII−II′
線に沿った断面図である。この例は、基本的に図4、図
5にに示した例と同一で、異なるのはビット線6と第2
のワード線2bを理想的に平坦化させて形成した点であ
る。ここで分離酸化膜10は、ビット線6の平坦化のた
めに、シリコン基板1の選択酸化膜、いわゆるLOCO
S(LocalOxidation of Silic
on)を用いずに、シリコン酸化膜を埋め込んだトレン
チ分離を用いている。この例では、メモリセルを構成す
る第1,第2,第3の誘電体膜3,5,4に、第4図に
示すような鋭角な部分がなくなり信頼性が向上する。さ
らに第2のワード線2bとストレージノード7およびビ
ット線6との容量結合が小さくなり動作マージンが向上
する。
【0060】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の請求項
第1項に係るメモリセルにトランジスタを用いない半導
体記憶装置は、第1のワード線と、この第1のワード線
に隣接して形成された第1の誘電体膜と、この第1の誘
電体膜に隣接して形成されたビット線と、このビット線
に隣接して形成された第2の誘電体膜と、この第2の誘
電体膜に隣接して形成された情報電荷蓄積層と、この情
報電荷蓄積層に隣接して形成された第3の誘電体膜と、
この第3の誘電体膜に隣接して形成された第2のワード
線とを備えたメモリセルから構成された半導体記憶装置
であって、上記第2の誘電体膜の誘電率、面積および電
極間距離の少なくとも1つは、上記第1および第3の誘
電体膜の誘電率、面積または電極間距離より小さいの
で、メモリセルにトランジスタを用いずにトンネル酸化
膜を用いて従来のキャパシタに代わるフローティング状
態のストレージノードの電荷の出し入れを行い情報を記
憶することができ、メモリセルの構造を画期的にシンプ
ルにでき、製造工数の低減、さらにこれによる歩留まり
の向上を図れ、低コストで高集積、高品質な半導体記憶
装置を得ることができるという効果を奏する。
【0061】この発明の請求項第2項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置は、シリコン
基板の主面に形成され不純物拡散層からなる第1のワー
ド線と、この第1のワード線に隣接して形成されシリコ
ン酸化膜からなる第1の誘電体膜と、この第1の誘電体
膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコンか
らなるビット線と、このビット線に隣接して形成され第
1および第3の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜からな
る第2の誘電体膜と、この第2の誘電体膜に隣接して形
成され不純物を含んだ多結晶シリコンからなる情報電荷
蓄積層と、この情報電荷蓄積層に隣接して形成されシリ
コン酸化膜からなる第3の誘電体膜と、この第3の誘電
体膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコン
からなる第2のワード線とを備えたメモリセルから構成
されるので、メモリセルの構造を画期的にシンプルにで
き、製造工数の低減、さらにこれによる歩留まりの向上
を図れ、低コストで高集積、高品質な半導体記憶装置を
得ることができるという効果を奏する。
【0062】この発明の請求項第3項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置は、シリコン
基板の主面に形成され不純物拡散層からなる第2のワー
ド線と、この第2のワード線に隣接して形成されシリコ
ン酸化膜からなる第3の誘電体膜と、この第3の誘電体
膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコンか
らなる情報電荷蓄積層と、この情報電荷蓄積層に隣接し
て形成され第1および第3の誘電体膜より薄いトンネル
酸化膜からなる第2の誘電体膜と、この第2の誘電体膜
に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコンから
なるビット線と、このビット線に隣接して形成されシリ
コン酸化膜からなる第1の誘電体膜と、この第1の誘電
体膜に隣接して形成され不純物を含んだ多結晶シリコン
からなる第1のワード線とを備えたメモリセルから構成
されるので、メモリセルの構造を画期的にシンプルにで
き、製造工数の低減、さらにこれによる歩留まりの向上
を図れ、低コストで高集積、高品質な半導体記憶装置を
得ることができるという効果を奏する。
【0063】この発明の請求項第4項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置は、第1およ
び第2のワード線はX方向に配置され、ビット線はY方
向に配置され、上記第1および第2のワード線と上記ビ
ット線の交点に1つ置きにメモリセルが配置されたの
で、折り返しビット線方式に対応することができるとい
う効果を奏する。
【0064】この発明の請求項第5項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置の製造方法
は、シリコン基板の主面上の所定領域に素子間分離膜を
形成する工程と、上記素子間分離膜をマスクに不純物注
入を施し、X方向に配置された不純物拡散層からなる第
1のワード線を形成する工程と、上記第1のワード線上
に薄いシリコン酸化膜からなる第1の誘電体膜を形成す
る工程と、上記第1の誘電体膜上にY方向に配置された
不純物を含んだ多結晶シリコンからなるビット線を形成
する工程と、上記ビット線上に絶縁層を堆積する工程
と、上記第1のワード線と上記ビット線の交差する所定
領域の上記絶縁層を除去する工程と、上記絶縁膜を除去
した上記ビット線表面に、第1および第3の誘電体膜よ
り薄いトンネル酸化膜からなる第2の誘電体膜を形成す
る工程と、上記第2の誘電体膜上に不純物を含んだ多結
晶シリコンからなる情報電荷蓄積層を形成する工程と、
上記情報電荷蓄積層上にシリコン酸化膜からなる第3の
誘電体膜を形成する工程と、上記第3の誘電体膜上にX
方向に配置された不純物を含んだ多結晶シリコンからな
る第2のワード線を形成する工程とを含むので、高密度
化のために微細化が困難になってきているMISトラン
ジスタを使用せずに半導体記憶装置を製造でき、加工
上、信頼性確保の面からも低コストで高集積、高品質な
半導体記憶装置を製造することができるという効果を奏
する。
【0065】この発明の請求項第6項に係るメモリセル
にトランジスタを用いない半導体記憶装置の製造方法
は、シリコン基板の主面上の所定領域に素子間分離膜を
形成する工程と、上記素子間分離膜をマスクに不純物注
入を施し、X方向に配置された不純物拡散層からなる第
2のワード線を形成する工程と、上記第2のワード線上
にシリコン酸化膜からなる第3の誘電体膜を形成する工
程と、上記第3の誘電体膜上に不純物を含んだ多結晶シ
リコンからなる情報電荷蓄積層を形成する工程と、上記
情報電荷蓄積層上に絶縁層を堆積する工程と、上記情報
電荷蓄積層上の所定領域の上記絶縁層を除去する工程
と、上記絶縁膜を除去した上記情報電荷蓄積層表面に、
第1および第3の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜から
なる第2の誘電体膜を形成する工程と、上記第2の誘電
体膜上にY方向に配置された不純物を含んだ多結晶シリ
コンからなるビット線を形成する工程と、上記ビット線
上にシリコン酸化膜からなる第1の誘電体膜を形成する
工程と、上記第1の誘電体膜上にX方向に配置された不
純物を含んだ多結晶シリコンからなる第1のワード線を
形成する工程とを含むので、高密度化のために微細化が
困難になってきているMISトランジスタを使用せずに
半導体記憶装置を製造でき、加工上、信頼性確保の面か
らも低コストで高集積、高品質な半導体記憶装置を製造
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルの基本構造を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルアレイの等価回路図である。
【図3】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルアレイを示す平面図である。
【図4】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルアレイを示す断面図である。
【図5】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルアレイを示す断面図である。
【図6】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルアレイの動作を説明するエネルギバンド
図である。
【図7】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルアレイの動作を説明する電圧波形図であ
る。
【図8】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルアレイの製造フローを説明する断面図で
ある。
【図9】この発明の一実施例による半導体記憶装置にお
けるメモリセルの基本構造を示す断面図である。
【図10】この発明の一実施例による半導体記憶装置に
おけるメモリセルアレイを示す断面図である。
【図11】この発明の一実施例による半導体記憶装置に
おけるメモリセルアレイを示す断面図である。
【図12】この発明の他の実施例による半導体記憶装置
におけるメモリセルアレイの製造フローを説明する断面
図である。
【図13】この発明の他の実施例による半導体記憶装置
におけるメモリセルアレイを示す断面図である。
【図14】この発明の他の実施例による半導体記憶装置
におけるメモリセルアレイを示す断面図である。
【図15】従来のDRAMのブロック図である。
【図16】従来の半導体記憶装置におけるメモリセルア
レイの等価回路図である。
【図17】従来の半導体記憶装置におけるメモリセルア
レイを示す断面図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板 2a 第1のワード線 2b 第2のワード線 3 第1の誘電体膜 4 第3の誘電体膜 5 第2の誘電体膜 6 ビット線 6a 第2のビット線 7 ストレージノード(情報電荷蓄積層) 7a 第2のストレージノード 8 分離酸化膜 10 ビット線コンタクト 11 層間絶縁膜 11a シリコン酸化膜 11b シリコン酸化膜 11c シリコン酸化膜 11d シリコン酸化膜 12 表面保護膜 21 イコライズトランジスタ 22 VBLトランジスタ 23 ダミーセルトランジスタ 55 センスリフレッシュアンプ 60 ダミーセルアレイ 61 メモリセルアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のワード線と、 この第1のワード線に隣接して形成された第1の誘電体
    膜と、 この第1の誘電体膜に隣接して形成されたビット線と、 このビット線に隣接して形成された第2の誘電体膜と、 この第2の誘電体膜に隣接して形成された情報電荷蓄積
    層と、 この情報電荷蓄積層に隣接して形成された第3の誘電体
    膜とこの第3の誘電体膜に隣接して形成された第2のワ
    ード線とを備えたメモリセルから構成された半導体記憶
    装置であって、 上記第2の誘電体膜の誘電率、面積および電極間距離の
    少なくとも1つは、上記第1および第3の誘電体膜の誘
    電率、面積または電極間距離より小さいことを特徴とす
    るメモリセルにトランジスタを用いない半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 シリコン基板の主面に形成され不純物拡
    散層からなる第1のワード線と、 この第1のワード線に隣接して形成されシリコン酸化膜
    からなる第1の誘電体膜と、 この第1の誘電体膜に隣接して形成され不純物を含んだ
    多結晶シリコンからなるビット線と、 このビット線に隣接して形成され第1および第3の誘電
    体膜より薄いトンネル酸化膜からなる第2の誘電体膜
    と、 この第2の誘電体膜に隣接して形成され不純物を含んだ
    多結晶シリコンからなる情報電荷蓄積層と、 この情報電荷蓄積層に隣接して形成されシリコン酸化膜
    からなる第3の誘電体膜と、 この第3の誘電体膜に隣接して形成され不純物を含んだ
    多結晶シリコンからなる第2のワード線とを備えたメモ
    リセルから構成されたことを特徴とするメモリセルにト
    ランジスタを用いない半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 シリコン基板の主面に形成され不純物拡
    散層からなる第2のワード線と、 この第2のワード線に隣接して形成されシリコン酸化膜
    からなる第3の誘電体膜と、 この第3の誘電体膜に隣接して形成され不純物を含んだ
    多結晶シリコンからなる情報電荷蓄積層と、 この情報電荷蓄積層に隣接して形成され第1および第3
    の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜からなる第2の誘電
    体膜と、 この第2の誘電体膜に隣接して形成され不純物を含んだ
    多結晶シリコンからなるビット線と、 このビット線に隣接して形成されシリコン酸化膜からな
    る第1の誘電体膜と、 この第1の誘電体膜に隣接して形成され不純物を含んだ
    多結晶シリコンからなる第1のワード線とを備えたメモ
    リセルから構成されたことを特徴とするメモリセルにト
    ランジスタを用いない半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2のワード線はX方向に配
    置され、ビット線はY方向に配置され、折り返しビット
    線方式に対応するように上記第1および第2のワード線
    と上記ビット線の交点に1つ置きにメモリセルが配置さ
    れたことを特徴とする請求項第1項ないし第3項のいず
    れかに記載のメモリセルにトランジスタを用いない半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 シリコン基板の主面上の所定領域に素子
    間分離膜を形成する工程と、 上記素子間分離膜をマスクに不純物注入を施し、X方向
    に配置された不純物拡散層からなる第1のワード線を形
    成する工程と、 上記第1のワード線上に薄いシリコン酸化膜からなる第
    1の誘電体膜を形成する工程と、 上記第1の誘電体膜上にY方向に配置された不純物を含
    んだ多結晶シリコンからなるビット線を形成する工程
    と、 上記ビット線上に絶縁層を堆積する工程と、 上記第1のワード線と上記ビット線の交差する所定領域
    の上記絶縁層を除去する工程と、 上記絶縁膜を除去した上記ビット線表面に、第1および
    第3の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜からなる第2の
    誘電体膜を形成する工程と、 上記第2の誘電体膜上に不純物を含んだ多結晶シリコン
    からなる情報電荷蓄積層を形成する工程と、 上記情報電荷蓄積層上にシリコン酸化膜からなる第3の
    誘電体膜を形成する工程と、 上記第3の誘電体膜上にX方向に配置された不純物を含
    んだ多結晶シリコンからなる第2のワード線を形成する
    工程とを含むメモリセルにトランジスタを用いない半導
    体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリコン基板の主面上の所定領域に素子
    間分離膜を形成する工程と、 上記素子間分離膜をマスクに不純物注入を施し、X方向
    に配置された不純物拡散層からなる第2のワード線を形
    成する工程と、 上記第2のワード線上にシリコン酸化膜からなる第3の
    誘電体膜を形成する工程と、 上記第3の誘電体膜上に不純物を含んだ多結晶シリコン
    からなる情報電荷蓄積層を形成する工程と、 上記情報電荷蓄積層上に絶縁層を堆積する工程と、 上記情報電荷蓄積層上の所定領域の上記絶縁層を除去す
    る工程と、 上記絶縁膜を除去した上記情報電荷蓄積層表面に、第1
    および第3の誘電体膜より薄いトンネル酸化膜からなる
    第2の誘電体膜を形成する工程と、 上記第2の誘電体膜上にY方向に配置された不純物を含
    んだ多結晶シリコンからなるビット線を形成する工程
    と、 上記ビット線上にシリコン酸化膜からなる第1の誘電体
    膜を形成する工程と、 上記第1の誘電体膜上にX方向に配置された不純物を含
    んだ多結晶シリコンからなる第1のワード線を形成する
    工程とを含むことを特徴とするメモリセルにトランジス
    タを用いない半導体記憶装置の製造方法。
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