JPH0737750B2 - キーレス施錠装置 - Google Patents

キーレス施錠装置

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JPH0737750B2
JPH0737750B2 JP24985090A JP24985090A JPH0737750B2 JP H0737750 B2 JPH0737750 B2 JP H0737750B2 JP 24985090 A JP24985090 A JP 24985090A JP 24985090 A JP24985090 A JP 24985090A JP H0737750 B2 JPH0737750 B2 JP H0737750B2
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昌典 内田
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昭和ロック株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、キー操作によらずに解錠状態となし得るキー
レス施錠装置に関するものである。
〔従来の技術〕
上記のようなキーレス施錠装置においては、例えば、特
開平2−30864号公報に記載されているように、扉の扉
外側に取付けられている解錠操作盤に、英数字の付され
た複数の押ボタンが配列され、予め定められた英数字の
組合せ、すなわち、解錠組合せに対応する押ボタンが押
された時にだけ、その後のノブの操作時に、デッドボル
ト等の施錠体が扉の端面から没入して扉を開くことがで
きるようになっている。
上記の解錠操作盤内にはスライド板が設けられると共
に、各押ボタンの後方にそれぞれ小形状の板材から成る
係止板が組付けられ、これら係止板が、スライド板に設
けられている凹部内にスライド方向に交差して位置する
ようになっている。各係止板は、突出位置とこの突出位
置よりも後方の没入位置との二つの位置決め位置が定め
られ、押ボタンが押下されない場合には上記突出位置に
定置される一方、押ボタンの押下操作が行われると押下
位置保持ばねで係止されて上記没入位置に定置される。
そして、突出位置でのスライド板との交差領域(以下、
第1交差領域という)に、スライド板の上昇移動時、こ
のスライド板が挿通し得る開口が、また、没入位置での
スライド板との交差領域(以下、第2交差領域という)
に、スライド板の上昇移動を阻止する遮蔽面がそれぞれ
形成された第1係止板と、この第1係止板とは逆に、第
1交差領域に遮蔽面が、第2交差領域に開口がそれぞれ
形成された第2係止板とが設けられている。
そして、前記の解錠組合せに対応する押ボタンの後方に
それぞれ上記の第2係止板を装着する一方、その他の押
ボタンの後方にそれぞれ上記の第1係止板を装着するこ
とで、上記の解錠組合せに合致する押ボタンの押下操作
時にのみスライド板の上昇移動をノブ操作に伴って生じ
得るようになし、このスライド板の上昇移動に連動し
て、前記施錠体に没入動作が生じるようになっている。
なお、上記解錠操作盤内には、さらに、前記押下位置保
持ばねによる各係止板の係止状態を解除するリセットバ
ーが配設されると共に、このリセットバーによるリセッ
ト動作を生じさせるためのリセットボタンがさらに上記
解錠操作盤の表面に配列され、このリセットボタンの押
下操作によって、例えばカムを介して上記リセットバー
によるリセット動作を生じさせるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記装置においては、解錠操作盤の表面
に配列される押ボタンの一つがリセットボタンとして使
用されているため、2n−2(nは押ボタンの数)のよう
に指数関数的に増大する解錠組合せ数が大幅に少なくな
り、或いは、リセットボタン用の配設領域が解錠操作盤
の表面にさらに必要となるために、コンパクト化を充分
には図れないという問題がある。また、上記装置の場合
には、押ボタンの操作を行った後にノブの操作を行って
も扉が開かず、これにより、押ボタンの操作の誤りがあ
ったことを知って、再度押ボタン操作を初めから行う場
合には、その前に、上記のリセットボタンを押すという
操作がさらに必要であるために、操作が煩雑になるとい
う問題もある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであっ
て、その目的は、コンパクト化と操作性の向上とをなし
得ると共に、さらに、その際の構造上の信頼性を向上し
得るキーレス施錠装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明のキーレス施錠装置は、表面に配列され
た複数の押ボタンと、これら押ボタンの押下操作に応じ
て没入動作を生じる係止体と、没入動作を生じた後の係
止体を没入位置に係止する押下位置保持体と、この押下
位置保持体を移動して上記係止体に対する係止状態を解
除するリセット手段と、扉を開くための操作部に対する
開扉操作が、予め定められた組合せで上記の押ボタンの
押下操作後に行なわれるときに、その開扉操作に応じて
上記の係止体と交差して解錠動作方向にスライドするス
ライド板とが設けられているキーレス施錠装置におい
て、さらに、上記操作部に連動する連動板と、上記スラ
イド板を解錠動作方向に付勢する付勢手段とが設けら
れ、上記連動板には、上記操作部の操作時に上記リセッ
ト手段を押動するリセット係止部と、上記操作部の非操
作時に上記スライド板に係止する一方、上記操作部の操
作時にその係止状態を解除するスライド板係止部とが設
けられていることを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、操作ノブや操作レバー等の解錠の
ために操作される操作部が操作されると、連動板による
スライド板の係止状態が解除され、この結果、このスラ
イド板は、その直前に解錠組合せ通りの押ボタン操作が
行われている場合には、付勢手段による付勢力によっ
て、各係止体を通してスライド動作を生じる一方、解錠
組合せと合致しない押ボタン操作が行われている場合に
は、係止体によりスライド動作が阻止される。そして、
上記操作部に連動する連動板は、さらに、リセット手段
を押動するので、同時に、各係止体は突出位置へと復帰
し、リセット状態が与えられる。
このように上記では、操作部の操作によってリセット動
作が生じるようになっており、従来のようなリセット専
用の押ボタン等を設ける必要がなく、表面に配列する押
ボタンを全て解錠組合せ用に用いることができるので、
よりコンパクトな全体形状として構成することができ
る。また、リセット専用の操作も必要としないので、操
作性が向上する。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第22図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
第4図及び第5図に示すように、扉1の側端面には、ラ
ッチボルト2とデッドボルト3とを有する錠前4が取付
けられており、この錠前4を挟んで扉1の扉外側表面に
はキーレス施錠装置5の解錠操作盤6が、また、扉1の
扉内側表面には扉内側固定盤7がそれぞれ取付けられて
いる。解錠操作盤6及び扉内側固定盤7の各下端側にお
ける相対向する箇所には、それぞれ操作レバー(操作
部)8・9が取付けられ、これら操作レバー8・9は、
後述する角芯軸10にて相互に連結されている。なお、上
記の錠前4及びキーレス施錠装置5を貫通するシリンダ
錠11がさらに設けられ、このシリンダ錠11には、解錠・
施錠操作を行うためのサムターン12が扉内側に突設され
ている。
次に、上記のキーレス施錠装置5における解錠操作盤6
の構造について、その組立手順と共に説明する。
この解錠操作盤6には、第6図に示すように、上下に長
い断面略U字状の長座補強板21が設けられ、この長座補
強板21における前記扉1に平行に配される面板部21aに
は、その上部側に、上下に長い矩形の開口21bが穿設さ
れている。この開口21bの上下の箇所における左右両側
には、中心に雌ねじを有する取付座21c…が扉内側への
膨出成形により形成されている。さらに、開口21bの下
側に、前記シリンダ錠11が嵌合する円形穴21dが穿設さ
れ、また、その下側の左右両側には、扉内側への折曲片
21e・21eが形成されている。そして、下端側の前記角芯
軸10が挿通する箇所に、円形穴の周縁を扉内側へと突出
させて形成したリトラクタハブ取付部21fが形成されて
いる。
上記の長座補強板21における各取付座21c…に、第7図
に示すように、リーダーケース22がリーダ取付ねじ37…
により固定される。このリーダーケース22には、前記開
口21bを臨む領域に、左右二列上下各7個の計14個の円
形の挿通穴22a…が、また、各挿通穴22a…を挟んで各上
下の位置に角穴22b…が各々穿設されている。さらに、
中心位置には、上下に長い案内溝22cが形成されると共
に、左右の両側部には、第6図にも示すように、スプリ
ング配設用切欠部22d・22dが形成されている。そして、
上記の各挿通穴22a…に後述する係止体としてのセンサ
チップ23がそれぞれ装着されるが、その取付構造につい
ては後で説明する。
一方、長座補強板21の下端側の前記リトラクタハブ取付
部21fには、第7図に示すように、リトラクタハブ28が
取付けられる。このリトラクタハブ28は、その中心に、
前記角芯軸10に嵌合する角穴28aが穿設されると共に、
左右両側に延びる傾動部28b・28bが設けられている。こ
のリトラクタハブ28は、前記操作レバー8・9の非操作
時において、上記の傾動部28b・28bの上端面がほぼ水平
に位置するように組付けられている。
上記リトラクタハブ28の上部位置には、連動板としての
リトラクタ30が配設される。このリトラクタ30は、第6
図に示すように、そのほぼ中央部に、前記シリンダ錠11
が挿通する上下方向に長尺の長穴30aが穿設されると共
に、下端両側に扉内側への折曲部30b・30bが形成されて
いる。また、これら折曲部30b・30bの上方へやや離間す
る箇所に、同様の曲げ成形により形成されたばね受け面
30c・30cが形成されると共に、これらばね受け面30cの
上方には、リトラクタスプリング配設用の切欠き30e・3
0eが形成されている。さらに上端部には、扉内側に曲げ
成形されることでリセット係止部、及びスライド板係止
部としての機能を兼用する係止面部30dが形成されてい
る。
上記形状のリトラクタ30は、第7図に示すように、長座
補強板21の両側面部21i・21iで両側を案内されて上下方
向移動自在に配設されている。そして、この際に、圧縮
コイルばねより成るリトラクタスプリング38・38が、前
記ばね受け面30c・30cと長座補強板21の各折曲片21e・2
1eとの間に縮装される。これにより、リトラクタ30は下
方向に付勢され、この結果、リトラクタ30下端の折曲部
30b・30bがリトラクタハブ28の各傾動部28b・28bの上端
面に当接した状態で保持されるようになっている。
上記のリトラクタ30には、その下部側に、さらにジョイ
ント(連結部)29が組付けられている。このジョイント
29は、リトラクタ30に立設されたジョイントノック39に
より回動自在に軸支され、この軸支点から上方に延びる
解錠パネル作動部29aと、上記軸支点から左方に延びる
係止面部29bとを有する略L字形状に作製されている。
そして、上記ジョイントノック39に巻装されている捩り
コイルばねより成るジョイントスプリング40によって、
このジョイント29はジョイントノック39を中心として右
回り方向に付勢されている。
上記の組付けが行われた後、第8図に示すように、リー
ダーケース22の中心位置に押下位置保持ばね(押下位置
保持体)26と、リセット手段としてのリセットバー27と
が装着される。
押下位置保持ばね26は、第6図に示すように、全体の断
面形状が略V字状をなすと共に、その底面部26aの両側
縁部に、前記リーダーケース22の各挿通穴22a…の上下
方向の間隔と同一間隔で、扉内側に、かつ左右に広がる
方向に延びる計14個の係止突片26b…が形成されてい
る。
一方、リセットバー27は、上記押下位置保持ばね26の底
面部26aとほぼ同一の幅寸法を有する矩形断面形状の棒
状をなし、その扉外側端面に上記底面部26aを密着させ
て、リーダーケース22の案内溝22c上に装着される。な
お、図示してはいないが、上記底面部26aにはその中心
線上に所定の間隔で貫通穴が穿設されており、これら貫
通穴に、リセットバー27の扉外側端面に形成している突
起を嵌挿した状態でリーダーケース22に配設される。こ
れにより、リセットバー27と押下位置保持ばね26とは一
体的に上下動自在な装着状態となっている。また、リセ
ットバー27の扉外側端面には、さらに、後述するリーダ
ーケースカバー32のスリット溝32bに嵌入する断面角形
突起27aが形成されている。また、このリセットバー27
の装着時には、第8図に示しているように、その上端部
に、このリセットバー27を下方向に付勢する圧縮コイル
ばねより成るリセットバースプリング41が配設される。
上記押下位置保持ばね26とリセットバー27の組付け後、
長座補強板21内の上部側から下部側にわたって延びるス
ライド板としてのセンサパネル31が配設される。このセ
ンサパネル31は、その上部側が、リーダーケース22に装
着された14個のセンサチップ23…を外側から囲う枠部31
aとして形成され、この枠部31aには、各センサチップ23
…の左右外側の位置にそれぞれ対応する箇所に、第6図
に示すように、外側に凹入する切欠凹部31b…が形成さ
れている。なお、この枠部31aの左右両側縁部には、そ
の上下方向の中途位置に、扉外側へと折曲げて形成した
ばね係止突片31c・31cが形成されている。
上記枠部31aとこの枠部31aよりも下側の面板部31dと
は、これらに直交する方向に折曲した係止折曲部31eを
介して連なっており、面板部31dが枠部31aよりも幾分扉
外側に位置するように段差状に形成されている。上記面
板部31dのほぼ中央位置には、前記シリンダ錠11が挿通
する上下に長尺の長穴31fが穿設されると共に、両側
部、及び、上記係止折曲部31eの中央部には扉外側に曲
げ成形された折曲部31g・31g・31hが形成されている。
これら折曲部31g・31g・31hは、リトラクタ30と面板部3
1dとの間に前記ジョイント29の配設空間を形成するスペ
ーサーとして機能する。
上記面板部31dには、その下端側に、さらに扉外側へと
折曲された係止突片31iが形成されると共に、この係止
突片31iの両側に、それぞれ、上下方向に長いスリット
状の案内溝31j・31jと、右側の案内溝31jよりもやや中
心側の位置に、上端が前記長穴31fに連なるスリット溝3
1kとが穿設されている。
上記形状のセンサパネル31が、第8図に示すように、長
座補強板21の両側面部21i・21iに案内されて上下方向に
移動自在に配設されている。そして、この際に、前記リ
ーダーケース22におけるスプリング配設用切欠部22d・2
2d内に圧縮コイルばねより成るセンサパネルスプリング
(付勢手段)42・42を縮装した組付けが行われ、これら
センサパネルスプリング42・42のばね力が前記ばね係止
突片31c・31cを介してセンサパネル31を上方へ押し上げ
る力として作用するようになっている。なお、このと
き、前記リトラクタ30上端の係止面部30dがセンサパネ
ル31の係止折曲部31eに上方から当接する組付状態とな
っている。したがって、前記リトラクタスプリング38に
よるリトラクタ30に作用する下方へのばね力と、上記セ
ンサパネルスプリング42のばね力とは相反する方向に作
用するものとなっているが、この場合、リトラクタスプ
リング38の方が弾性力の大きなばねから成っており、こ
のため、センサパネル31は、センサパネルスプリング42
のばね力に抗して下方に押下げられた状態で保持されて
いる。
上記のセンサパネル31の組付け後、第9図に示すよう
に、各センサチップ23…の後端側に、後述するセッティ
ングボタン24…がそれぞれ装着される一方、センサパネ
ル31の面板部31dに重ねて、解錠パネル33が配設され
る。この解錠パネル33は、第6図に示すように、上記面
板部31dとほぼ同一形状の板材から成り、その中央部に
は、前記シリンダ錠11が挿通する上下に長尺の長穴33a
が穿設され、この長穴33aの上部頂点位置に、扉内側へ
と延びる断面山形状の解錠作動バー33bが立設されてい
る。一方、上記長穴33aの下側には、前記センサパネル3
1の各案内溝31j・31j、及びスリット溝31kに各々対応す
る位置に、扉外側に折曲げて形成された被案内突片33c
・33c、被作動突片33dが設けられ、第9図に示すよう
に、各突片33c・33c、33dがセンサパネル31の各溝31j・
31j、31kに扉外側から挿通する組付けが行われる。な
お、このとき、右側の被案内突片33cに、前記ジョイン
トスプリング40によって右回りに付勢されているジョイ
ント29の右端面が当接する組立てが行われ、これによ
り、このジョイント29は、上記右側の被案内突片33cに
沿って上方に延びる状態で保持されるようになってい
る。
上記組付けの後、第10図に示すように、リーダケースカ
バー32がリーダーケース22にリーダカバー取付ねじ43…
によって固定されて上部側が覆われる一方、長座補強板
21の下部側には、第11図に示すように、リトラクタカバ
ー34が、カバー取付ノック44…を上端側と下端側とにそ
れぞれ間装させて、長座補強板21にカバー取付ねじ45…
によって固定される。
上記リーダケースカバー32には、第6図に示すように、
センサチップ23の扉内側端部に嵌着されたセッティング
ボタン24の後述する角形断面部24bに嵌合する角穴32a…
が穿設されると共に、その中央部に、上下方向に長いス
リット溝32bが穿設されている。このスリット溝32bに前
記リセットバー27の断面角形突起27aを嵌挿させた組付
けを行うことにより、前記のリセットバースプリング41
によって下方向に付勢されている上記リセットバー27
は、第10図に示すように、断面角形突起27aの下端面が
上記スリット溝32bの下端面に当接した状態で保持され
る。また、この状態において、リセットバー27の下端面
27bが、前記リトラクタ30の係止面部30dよりも上方に所
定の距離離間して位置するようになっている。
なお、前記リトラクタカバー34には、第6図に示すよう
に、その上端側に、前記解錠パネル33の解錠作動バー33
b及びその下側に位置するシリンダ錠11が挿通する切欠
凹部34aが形成されると共に、下端側に角芯軸10が挿通
する丸穴34bと、この丸穴34bの両側に、後述する下部引
付脚57を取付けるための下部引付脚取付穴34c・34cとが
穿設されている。
上記のように長座補強板21への各部品の組付けを行った
後、第6図に示すように、長座補強板21の面板部21a及
び両側面部21i・21iを扉外側から覆うべく断面略U字状
の合成樹脂製の長座35が装着されると共に、上端及び下
端に、前記キャップ36・36がそれぞれ装着されて、解錠
操作盤6が構成される。
上記長座35には、長座補強板21における開口21b、円形
穴21d、リトラクタハブ取付部21fの各貫通穴にそれぞれ
対応する位置に、矩形開口35a、円形穴35b・35cがそれ
ぞれ穿設されている。
一方、合成樹脂材料から成る上記キャップ36・36は、上
記長座35とほぼ同一の断面形状を有する頭部36aを有す
ると共に、この頭部36aから、長座補強板21側に延びる
脚部36bを有する形状に作製されている。長座補強板21
のU字断面形状に内側から沿う形状の上記脚部36bに
は、長座補強板21に穿設されている角穴21j…に各々対
応する位置に、外方に突出する係止突起部36c…がそれ
ぞれ形成されている。したがって、これらキャップ36・
36は、長座補強板21の上下方向から、それぞれ各係止突
起部36c…が各角穴21j…に嵌入して係合する位置まで押
込む操作にて組付けられる。
一方、第12図及び第13図に示している前記扉内側固定盤
7は、第14図に示すように、前記長座補強板21とほぼ同
一形状の扉内側長座補強板51と、この扉内側長座補強板
51の表面を扉内側から覆う扉内側長座52と、この扉内側
長座52に形成されている矩形開口52aを覆うべく化粧カ
バー取付ねじ53によって上記扉内側長座52に固定される
化粧カバー54と、上記扉内側長座補強板51の上下端に、
前記解錠操作盤6のキャップ36と同様に装着される扉内
側キャップ55・55とによって構成されている。
この扉内側固定盤7と前記解錠操作盤6とを、錠前4の
取付けられた扉1を挟んで、第11図及び第12図に示すよ
うに、上部引付脚56と下部引付脚57とを介して相互に連
結固定することによって、キーレス施錠装置5が構成さ
れる。
次に前記のセンサチップ23の形状について、第15図を参
照して説明する。
このセンサチップ23は、例えばポリカーボネート等の硬
質プラスチック材料から成り、先端側(図において左上
側)から、小径円柱状の軸部23a、断面略十字状の係止
切換部23b、大径円柱部23cが順次軸方向に連なる形状で
作製されている。上記係止切換部23bにおける軸心から
半径方向に突出する四つの面の中で図において左水平方
向に延びる面には、軸方向先端側から所定の軸方向位置
に、側端面から軸心方向に凹入する角形開口23dが形成
され、この角形開口23dよりも軸方向後方側の隣接位置
に、遮断面23eが設けられて、この面は押下解除面23fと
して形成されている。一方、図において鉛直方向上方に
延びる面には、上記押下解除面23fにおける角形開口23d
及び遮断面23eとそれぞれ同一の軸方向位置に、上記と
は逆の順序で、遮断面23e′及び角形開口23d′が順次設
けられ、この面は押下非解除面23gとして形成されてい
る。
一方、上記の押下解除面23f・押下非解除面23gにそれぞ
れ軸対称な二面は、それぞれ各軸方向中途位置に、外方
に突出するばね係止部23hの形成された第1・第2位置
決め面23i・23jとしてそれぞれ形成されている。なお、
前記大径円柱部23cの外周には、押下解除面23fと押下非
解除面23gとの周方向間隔を二分する45度の角度方向
に、外方へ突出すると共に軸方向に延びる係合突起23k
・23kが形成されている。
上記のセンサチップ23が、前記リーダーケース22の挿通
穴22aに扉外側から軸部23aを挿通させて組付けられる。
そして、上記挿通穴22aから突出する軸部23aの先端側外
周に、圧縮コイルばねより成る押ボタンスプリング58を
配設した状態で、上記軸部23aの先端側を覆うように、
押ボタン25がリーダーケース22に取付けられる。上記押
ボタン25には、その後端面の上下に、それぞれ扉外側に
延びる舌状突片25a・25aが設けられると共に、これら舌
状突片25a・25aの先端に各々上下方向に突出する係止突
起25b・25bが形成されている。これにより、リーダーケ
ース22の前記角穴22b・22bに、上記舌状突片25a・25aを
押し込んで、係止突起25b・25bを角穴22b・22bよりも扉
内側に位置させる操作にて、上記押ボタン25のリーダー
ケース22への組付けが行われる。
この組付状態において、上記押ボタン25は、押ボタンス
プリング58により扉外側に付勢され、上記係止突起25b
でリーダーケース22に係止された状態で保持される。そ
して、上記押ボタン25を押し込む操作が行われる際に
は、前記センサチップ23の軸部23a先端に当接して、こ
のセンサチップ23に扉内側への移動動作を生じさせるよ
うになっている。
一方、上記のセンサチップ23の扉内側端部には、セッテ
ィングボタン24が嵌着される。このセッティングボタン
24には、扉外側端面から凹入すると共にセンサチップ23
の大径円柱部23cとほぼ同一断面形状の凹部が内部に形
成されている。そして、この凹部に上記大径円柱部23c
を嵌入させたる際に、凹部底面と大径円柱部23c端面と
の間に、圧縮コイルばねより成るセンサチップスプリン
グ59が縮装される。
上記セッティングボタン24の外周には、扉外側から鍔状
の径大円板部24a、角形断面部24b、径小な円柱部24cを
順次連ねた形状となっている。そして、このセッティン
グボタン24をセンサチップ23に装着した後、前記したリ
ーダケースカバー32の組付け時に、このリーダケースカ
バー32の前記角穴32aに上記角形断面部24bが嵌入すると
共に、角穴32aの周縁が上記径大円板部24aの扉内側端面
に当接した組付状態となる。これにより、上記セッティ
ングボタン24の扉内側への抜脱が阻止されると共に、セ
ンサチップスプリング59のばね力は、センサチップ23を
扉外側へと付勢する力として作用し、このセンサチップ
23は、前記係止切換部23bの扉外側端面がリーダーケー
ス22に当接した位置(以下、この位置を突出位置とい
う)に保持される。
なお、上記セッティングボタン24の円柱部24cの扉内側
端面にはさらにスリット溝24dが穿設されている。この
スリット溝24dの向きは、例えば前記センサチップ23の
押下解除面23fが水平方向に位置するときに上下を向く
方向で形成されている。そして、このスリット溝24d
に、例えば−ドライバの先端を嵌入させ、角形断面部24
bがリーダケースカバー32の角穴32aから離脱するように
扉外側に押し込んで回転可能状態とした後、図において
左回りに90度回転させることで、センサチップ23に90度
の回転が与えられ、これにより、押下非解除面23gが水
平方向に位置する状態へと切換わるようになっている。
次に、上記のセンサチップ23と前記センサパネル31及び
押下位置保持ばね26との相対位置関係について、第16図
を参照して説明する。
まず、図のように、センサチップ23の押下解除面23fが
水平方向に位置する状態で組付けられている場合を例に
挙げると、前記の突出位置に位置するセンサチップ23
は、押下解除面23fの遮断面23eが、前記センサパネル31
の枠部31aにおける切欠凹部31b内に位置する状態、すな
わち、センサパネル31の上方への移動が上記遮断面23e
により阻止された状態となっている。なお、このとき、
センサチップ23を挟んで上記枠部31aとは反対側に位置
する前記押下位置保持ばね26の係止突片26bの先端部
は、上記押下解除面23fと軸対称位置の第1位置決め面2
3iにおけるばね係止部23hよりも軸方向後方に位置する
ものとなっている。
そして、第17図に示すように、前記押ボタン25によっ
て、上記ばね係止部23hが押下位置保持ばね26の係止突
片26bよりも軸方向後方に位置するように押し込む操作
が行われると、その後、前記センサチップスプリング59
のばね力によって軸方向前方へと復帰する途中で、上記
のばね係止部23hが押下位置保持ばね26の係止突片26b先
端によって係止され、したがって、前記突出位置よりも
軸方向後方に後退した没入位置で保持される。そして、
この没入位置においては、センサパネル31の枠部31aの
切欠凹部31bの位置には、前記遮断面23eよりも軸方向前
方の角形開口23dが位置する。したがって、上記の押ボ
タン25の操作により、上記角形開口23dを通しての上記
センサパネル31の上方への移動可能状態に切換わるよう
になっている。
一方、前記のように、セッティングボタン24を操作し
て、押下非解除面23gが水平方向に位置する状態では、
上記とは逆に、突出位置においてセンサパネル31の上方
への移動可能状態となり、この状態から押ボタン25の押
込み操作が行われた場合には、センサパネル31の上方移
動阻止状態に切換わる。
このように、センサパネル31の上方への移動可能状態と
移動阻止状態とが押ボタン25の操作に応じて切換わるセ
ンサチップ23が、前記リーダーケース22の14個の挿通穴
22a…毎にそれぞれ設けられており、したがって、これ
ら14個のセンサチップ23…の全てがセンサパネル31の上
方への移動可能状態となっているときにだけ、センサパ
ネル31に実際に上方への移動を生じさせることができ
る。例えば、第10図において、14個のセッティングボタ
ン24…の各端面におけるスリット溝24d…の方向で示す
ように、図において右列の上方から4個のセンサチップ
23…は前記押下解除面23fがセンサパネル31の切欠凹部3
1bを挿通する組付状態となされ(以下、これら4個のセ
ンサチップ23…を設定チップ群という)、また、その他
のセンサチップ23…は前記押下非解除面23gが切欠凹部3
1bを挿通する組付状態となされている(以下、これら10
個のセンサチップ23…を非設定チップ群という)ものと
すると、全センサチップ23…が突出位置に位置する状態
(以下、リセット状態という)から、上記設定チップ群
の4個のセンサチップ23…の押ボタン25…に対する押下
操作が行われたときにだけ、センサパネル31の上方への
移動可能状態となり、非設定チップ群の中の一つでもさ
らに押込み操作が行われると、センサパネル31の上方移
動阻止状態となるのである。
なお、第18図及び第19図に示すように、前記リセットバ
ー27に上方への移動動作が生じることによって、図のよ
うに、押下位置保持ばね26の係止突片26bがセンサチッ
プ23のばね係止部23hよりも上方に移動すると、係止突
片26bによる没入位置の保持状態が解除され、センサチ
ップ23は前記センサチップスプリング59によって突出位
置に復帰される。各センサチップ23…毎の上記係止突片
26e…は、リセットバー27と一体的に一括して上方に移
動することから、全てのセンサチップ23…が突出位置に
位置するリセット状態が、上記リセットバー27の上方へ
の移動動作によって与えられる。
次に、上記構成のキーレス施錠装置5における動作状態
について説明する。
なお、各押ボタン25…には、例えば第10図において、右
列の7個の押ボタン25…には、上方から順次、1・2・
3・4・5・A・Bが、また、左列7個の押ボタン25…
には、6・7・8・9・0・C・Dの各英数字の符号が
それぞれ扉外表面に付されているものとし、前記センサ
パネル31を上方移動可能状態とし得る押ボタン25…の符
号の組合せ(上記の場合には、右列上方4個のセンサチ
ップ23…に対応する1・2・3・4)を解錠組合せ番号
と称して、以下の説明を行う。
初めに、上記の解錠組合せ番号に合致した押ボタン25…
に対する操作が行われた後、操作レバー8の回転操作が
行われる場合について説明する。このとき、第2図に示
すように、角芯軸10と一体的にリトラクタハブ28が回動
し、このリトラクタハブ28の傾動部28bが第1図に示す
水平状態から傾斜することによって、リトラクタ30が、
前記リトラクタスプリング38のばね力に抗して上方に押
上げられる。これに伴って、センサパネル31にも上方へ
の移動動作を生じることとなる。つまり、それまでは、
センサパネル31は、その係止折曲部31eにリトラクタ30
の係止面部30dが上方から当接することで上方への移動
が阻止されており、上記のようにリトラクタ30が上方へ
と移動することで、センサパネル31にはセンサパネルス
プリング42による引き上げ力が作用する状態となる。そ
して、このとき、全てのセンサチップ23…において、セ
ンサパネル31の枠部31aの交差位置に、センサチップ23
…の各角形開口23d、23d′が位置している場合に、これ
ら角形開口23d・23d′を通して、上記枠部31aが上昇
し、センサパネル31全体が上方へと移動する。
このようにリトラクタ30と共にセンサパネル31が上方に
移動する場合には、リトラクタ30に取付けられているジ
ョイント29も、ジョイントスプリング40のばね力によっ
てその右端面が解錠パネル33の右側の被案内突片33cに
当接した状態を保持して上昇する。そして、この上昇の
途中で、上記ジョイント29における解錠パネル作動部29
aの上端部が解錠パネル33の被作動突片33dの下端面に当
接し、これにより、以降は、この解錠パネル33も上方に
押上げられ、したがって、この解錠パネル33の解錠作動
バー33bに上方への移動が生じることとなる。この解錠
作動バー33bの上昇移動によって、後述する錠前4の解
錠が行われる。
なお、上記のリトラクタ30の上方への移動の途中で、こ
のリトラクタ30上端の係止面部30dがリセットバー27の
下端面に当接し、したがって、このリセットバー27にお
いても、上記センサパネル31の上方移動にやや遅れて上
方に移動する。この結果、第18図に示すように、センサ
パネル31の枠部31aが、センサチップ23の角形開口23d内
に位置する状態で、押下位置保持ばね26によるセンサチ
ップ23の係止状態が解除される。これにより、それま
で、没入位置に保持されていたセンサチップ23は、角形
開口23dにおける後方側の面が上記枠部31aに当接する位
置まで前進する。そして、その後に、前記操作レバー8
が戻され、上記リセットバー27が下降する場合に、係止
突片26b先端はばね係止部23hの係止位置よりも後方の位
置へと下降し、この結果、センサパネル31の下降で、切
欠凹部31bがセンサチップ23と同一高さ位置となった時
に、上記切欠凹部31bを通して、センサチップ23はさら
に前進して初期の突出位置に復帰し、前記したリセット
状態となる。
次に、前記の解錠組合せ番号に合致しない押ボタン25…
に対する操作が行われ、したがって、センサパネル31に
対し上方移動阻止状態となっているときに、操作レバー
8の回転操作が行われる場合について説明する。
この場合、第3図に示すように、角芯軸10と一体的にリ
トラクタハブ28が回動し、これにより、リトラクタ30が
上方に押上げられる状態は上記と同じであるが、センサ
パネル31は、組合せ番号に合致していないセンサチップ
23によって上昇移動が阻止される。
このように、センサパネル31が不動状態で保持されてリ
トラクタ30のみが上方に移動する場合には、図のよう
に、リトラクタ30と共に一体的に上昇するジョイント29
は、その上昇の途中で係止面部29bがセンサパネル31の
係止突片31iの下端部に当接し、これによって、この係
止面部29b側の上昇移動が阻止される。したがって、こ
れ以降は、リトラクタ30の上昇に伴って、上記ジョイン
ト29には、ジョイントノック39を中心として、ジョイン
トスプリング40のばね力に抗して左回りへの回転動作を
生じるものとなる。このため、上記ジョイント29の解錠
パネル作動部29a側が中心方向に回転し、これにより、
解錠パネル33の被作動突片33dに上記解錠パネル作動部2
9aが下側から当接する状態を生じなくなる。この結果、
解錠パネル33における上昇移動は生じず、したがって、
解錠作動バー33bは不動状態で保持される。
なお、この場合、リトラクタ30が上昇することで、その
上端の係止面部30dがリセットバー27の下端面に当接し
てこのリセットバー27を押上げる動作は前記同様に生
じ、これにより、第19図に示すように、押下位置保持ば
ね26の係止突片26bによるセンサチップ23の係止状態が
解除される。この結果、それまで、没入位置に保持され
ていたセンサチップ23は、センサパネル31の切欠凹部31
bを通して、初期の突出位置に復帰しリセットされる。
このように、上記キーレス施錠装置5においては、予め
設定される解錠組合せ番号に合致した押ボタン25…の押
下操作を行った後に操作レバー8の操作を行う場合に、
解錠作動バー33bに上方への移動動作を生じ、上記の解
錠組合せ番号に合致しない押ボタン25…の押下操作が行
われたときには、上記の解錠作動バー33bは不動状態で
保持される。したがって、この解錠作動バー33bの動作
に連動して、前記の錠前4は、後述するように、デッド
ボルト3の没入を生じさせる機能を有しており、この結
果、キーを用いることなく扉外側から解錠することが可
能となる。
そして、上記の説明のように、操作レバー8が操作され
る毎に、リトラクタ30によってリセットバー27の上方移
動動作が生じ、したがって、操作レバー8・9が、セン
サチップ23…のリセット操作部としての機能をも兼用す
るものとなっている。
次に、前記の錠前4の構造について説明する。
この錠前4には、第20図に示すように、前記扉1の側端
面に沿って固定される矩形板状のフロント61と、このフ
ロント61に重ねて固定されるフロント補強板62とが設け
られている。そして、このフロント補強板62に、扉1内
に位置する箱型のケース63が固定され、このケース63内
の略中央位置に、前記デッドボルト3が、また、その下
側に前記ラッチボルト2が、フロント61側の各先端部を
それぞれ上記フロント61及びフロント補強板62の開口を
通して出没自在にそれぞれ配設されている。
一方、上記ケース63内の底部側において、紙面に直交す
る方向に延びる前記の角芯軸10に、ラッチハブ65が嵌着
されている。このラッチハブ65には相反する上下方向に
各々延びる第1係合片65aと第2係合片65bとがそれぞれ
形成され、下側に延びる第2係合片65bよりもフロント6
1側には、図において左右方向(以下、A−B方向とい
う)に摺動自在にプレッシャ67が配設されている。この
プレッシャ67とフロント補強板62側のケース63の端面と
の間に圧縮コイルばねより成る第1ラッチハブスプリン
グ68が縮装されており、この第1ラッチハブスプリング
68によって、プレッシャ67は、その右端面が第2係合片
65bに当接した状態で保持されるように、右方向、すな
わちB方向に付勢されている。
一方、ラッチハブ65の第1係合片65aにおけるB方向端
面側には、断面コ字状のラッチボルトテール2aが配設さ
れている。このラッチボルトテール2aは、前記ラッチボ
ルト2におけるフロント61側からB方向に延びる軸部2b
の後端側に固定されているものであって、このラッチボ
ルトテール2aとケース63におけるB方向内壁面との間に
は、円錐コイルばねより成るラッチスプリング69が縮装
されており、このラッチスプリング69のばね力によっ
て、ラッチボルト2は、その先端部2cがフロント61から
突出した位置で保持されている。
さらに、上記ラッチボルト2の軸部2bと交差する位置に
ほぼZ字形状のラッチハブスプリング受け板70がA−B
方向に移動自在に配設されている。このラッチハブスプ
リング受け板70の垂直面部とラッチボルト2の先端部2c
との間の軸部2bの外周には、圧縮コイルばねより成る第
2ラッチハブスプリング71が配設されている。この第2
ラッチハブスプリング71によってラッチハブスプリング
受け板70はB方向に付勢され、これにより、このラッチ
ハブスプリング受け板70は、ラッチハブ65の第1係合片
65aの左端面に当接した状態で保持されている。また、
前記第1ラッチハブスプリング68によるラッチハブ65へ
の左回りの力よりも大きな力が、上記第2ラッチハブス
プリング71からラッチハブ65に作用するように設定され
ており、この結果、上記のラッチハブ65はその第1係合
片65aの右端面が、ラッチボルトテール2aに当接した状
態で保持されるようになっている。
一方、ケース63内における前記デッドボルト3よりも上
方には、前記シリンダ錠11のシリンダーテール11bによ
って回動されるデッドハブ73が設けられている。このデ
ッドハブ73は、その回動中心から、図において右斜め下
方向に延びるアーム部73bを有し、このアーム部73bの下
端側が、デッドボルト3の後端側に形成されている凹部
3a内に位置するようになっている。
また、デッドボルト3のA−B方向のスライド動作を案
内するために、デッドボルト3にはA−B方向に延びる
長穴3bが穿設されると共に、この長穴3bに嵌挿されるデ
ッドガイドノック75がケース63に立設されている。そし
て、このデッドガイドノック75に、さらに、ほぼL字形
状をなす第1作動板76の上部右端側が回動自在に軸支さ
れている。この第1作動板76の下端側は、前記したラッ
チハブスプリング受け板70の垂直面部の左側に近接して
これにほぼ平行に位置するように配設されている。ま
た、この第1作動板76の角部に、さらに、上下方向に長
い第2作動板77の下端側が第1ノック78により軸支さ
れ、この第2作動板77の上端側は、前記デッドハブ73よ
りもA方向側に配設されているジョイント伝達ギア79に
第2ノック80により軸支されている。
上記のジョイント伝達ギア79は、これを回動自在に軸支
している第1ガイドノック81側からほぼ扇形にB方向へ
と延びる形状をなすと共に、B方向端の円弧状面には、
部分歯車形状をなす歯形部79aが形成されている。この
歯形部79aは、前記デッドハブ73の円筒部73aの外周面に
同様に形成されている歯形部73dに噛合した状態で組立
てられている。
さらに、上記ジョイント伝達ギア79には略L字形状のジ
ョイント82が連結されている。このジョイント82は、そ
の水平板部82aの中途位置で、第2ガイドノック83によ
り回動自在に軸支されている。上記の水平板部82aの左
端側から下方に延びる垂直板部82bの下端側がジョイン
ト伝達ギア79に第3ノック84により軸支されており、図
のように、前記デッドボルト3が没入位置、すなわち、
解錠位置に位置するときには、上記水平板部82aはその
右端側が上方に位置した傾斜状態で保持されるようにな
っている。
そして、ケース63における上記第2ガイドノック83より
も右側の箇所に、上方に開口する凹状の切欠部85が形成
されており、この切欠部85内に、前記キーレス施錠装置
5の解錠操作盤6から延びる前記の解錠作動バー33bが
位置している。
上記構成の錠前4においては、角芯軸10に右回りの回動
を生じさせる操作、すなわち、操作レバー8・9を下方
に押下げる方向の操作が行われる場合に、ラッチボルト
2がフロント61から没入するように、B方向に移動して
このラッチボルト2による施錠状態が解除される。
一方、デッドボルト3の施錠・解錠は、シリンダ錠11の
シリンダーテール11bの回動操作により、デッドボルト
3の凹部3aに嵌入しているデッドハブ73のアーム部73b
の下端側を、A−B方向に移動することで行われる。
また、上記錠前4においては、さらに、角芯軸10に左回
りの回動を生じさせる操作、すなわち、操作レバー8を
上方に引き上げる方向の操作が行われる場合にもデッド
ボルト3による施錠を行うことができる。この場合、第
21図に示すように、ラッチハブ65が左回りに回動するこ
とにより、ラッチハブ65の第1係合片65aが、ラッチハ
ブスプリング受け板70をA方向に押動し、この結果、第
1作動板76が右回りに回動する。さらに、この回動動作
に伴って第2作動板77が押上げられ、この第2作動板77
の上方への移動に伴ってジョイント伝達ギア79が第1ガ
イドノック81を中心として左回りに回動する。この結
果、このジョイント伝達ギア79の歯形部79aに噛合して
いるデッドハブ73が右回りに回転されることで、デッド
ハブ73のアーム部73b先端によって、デッドボルト3が
突出方向に押動されて施錠状態となる。
なお、上記のような施錠状態においては、ジョイント伝
達ギア79の回動に伴って、ジョイント82の水平板部82a
がほぼ水平状態に変位され、その先端が解錠作動バー33
bに近接して位置するものとなる。
さらに、上記のような施錠状態で、前記キーレス施錠装
置5による解錠操作が行われ、解錠作動バー33bが上方
へ移動する場合には、第22図に示すように、上記解錠作
動バー33bによって、ジョイント82の水平板部82a先端側
が押上げられ、これにより、このジョイント82は、第2
ガイドノック83を中心として左回りに回動する。この結
果、ジョイント伝達ギア79には、第1ガイドノック81を
中心として右回りに回動し、これに伴ってデッドハブ73
が左回りに回動することから、このデッドハブ73のアー
ム部73b先端でデッドボルト3がB方向に押動される。
これにより、このデッドボルト3先端がフロント61から
没入した解錠状態に切換えられる。
なお、このとき同時に、操作レバー8の操作によって角
芯軸10は右回りに回動することから、前記同様にラッチ
ボルト2も没入状態となされ、これにより、扉1の開閉
が行われる。
以上の説明のように、上記実施例においては、予め設定
されている解錠組合番号に合わせて解錠操作盤6に配列
されている押ボタン25…を操作することで、キーを用い
ることなく扉外側から解錠して扉1の開閉を行うことが
できる。そして、上記のキーレス施錠装置5において
は、操作レバー8が、リセット操作を兼用すると共に、
この操作レバー8の操作時にほぼ同時にリセット動作が
生じるようになっている。このため、従来のようなリセ
ット専用の押ボタン等を設ける必要がなく、表面に配列
する押ボタンを全て解錠組合せ用に用いることができる
ので、よりコンパクトな形状として構成することができ
る。また、操作レバー8の操作後に扉1の開閉をなし得
ないことで、押ボタン25…の操作を誤ったことを知った
場合には、操作レバー8を戻してすぐに解錠組合せ番号
を合わせた操作を再開することができ、従来のように、
リセットボタンによるリセット操作をさらに行うという
必要がないので、操作性が向上する。
さらに、上記のキーレス施錠装置5においては、センサ
パネル31は、操作レバー8での操作力で直接的にスライ
ドされる解錠パネル33とは別に、センサパネルスプリン
グ42のばね力でスライド動作を生じるようになってい
る。したがって、上記解錠パネル33の押上力、すなわ
ち、解錠作動力を充分に確保する一方、上記センサパネ
ルスプリング42のばね力を、センサチップ23の強度に合
わせて設定することができる。この結果、センサチップ
23を、例えば前記のように硬質プラスチックの成形体に
より構成することや、より小形状に構成することが可能
であり、これにより、全体形状をコンパクトにすること
が可能であると共に、より安価に製作することができ
る。
なお、上記実施例は本発明を限定するものではなく、本
発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、解錠
パネル33を設けずに、センサパネル31に解錠作動バー33
bを立設する等の構成も、本発明の範囲で可能である。
また、上記では、押下解除面23fと押下非解除面23gとを
有して切換可能なセンサチップ23を係止体として設けた
例を挙げたが、例えば、従来の平板状の係止体を設ける
等のその他の構成とすることができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明のキーレス施錠装置は、操作部に
連動する連動板と、スライド板を解錠動作方向に付勢す
る付勢手段とが設けられ、上記連動板には、上記操作部
の操作時にリセット手段を押動するリセット係止部と、
上記操作部の非操作時に上記スライド板に係止する一
方、上記操作部の操作時にその係止状態を解除するスラ
イド板係止部とが設けられている構成である。
それゆえ、操作部の操作によってリセット動作が同時に
生じるので、従来のようなリセット専用ボタン等を設け
る必要がなく、表面に配列する押ボタンを全て解錠組合
せ用に用いることができるので、よりコンパクトな形状
として構成することができる。また、リセット専用の操
作も必要としないので、操作性の向上を図ることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第22図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第1図はリトラクタとセンサパネル及び解錠パネルの相
対位置関係を示す正面図である。 第2図はリトラクタとセンサパネル及び解錠パネルの解
錠時の動作を示す正面図である。 第3図はリトラクタとセンサパネル及び解錠パネルの非
解錠時の動作を示す正面図である。 第4図はキーレス施錠装置及び錠前を取付けた扉の扉外
側を示す正面図である。 第5図は扉を側端面側から見た側面図である。 第6図は解錠操作盤の主要構成部品の組付手順を示す分
解斜視図である。 第7図ないし第10図はそれぞれ上記解錠操作盤の組立過
程を示す背面図である。 第11図は解錠操作盤の縦断面図である。 第12図は扉内側固定盤の縦断面図である。 第13図は扉内側固定盤の正面図である。 第14図は扉内側固定盤の主要構成部品の組付手順を示す
分解斜視図である。 第15図はセンサチップの組付状態を示す分解斜視図であ
る。 第16図はセンサチップとセンサパネル及び押下位置保持
ばねとの相対位置関係を示す斜視図である。 第17図は第16図の状態からセンサチップが押下げられた
ときの状態を示す斜視図である。 第18図は第17図の状態からセンサパネル及び押下位置保
持ばねが上昇するときの状態を示す斜視図である。 第19図は第17図の状態から押下位置保持ばねが上昇する
ときの状態を示す斜視図である。 第20図は錠前の内部構造を示す正面図である。 第21図は操作レバーによる上記錠前の施錠時動作を示す
正面図である。 第22図は解錠作動バーによる上記錠前の解錠時動作を示
す正面図である。 1は扉、8・9は操作レバー(操作部)、23はセンサチ
ップ(係止体)、25は押ボタン、26は押下位置保持ばね
(押下位置保持体)、29はジョイント、30はリトラクタ
(連動板)、30dは係止面部(リセット係止部・スライ
ド板係止部)、31はセンサパネル(スライド板)、33は
解錠パネル、42はセンサパネルスプリング(付勢手段)
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に配列された複数の押ボタンと、これ
    ら押ボタンの押下操作に応じて没入動作を生じる係止体
    と、没入動作を生じた後の係止体を没入位置に係止する
    押下位置保持体と、この押下位置保持体を移動して上記
    係止体に対する係止状態を解除するリセット手段と、扉
    を開くための操作部に対する開扉操作が、予め定められ
    た組合せで上記の押ボタンの押下操作後に行なわれると
    きに、その開扉操作に応じて上記の係止体と交差して解
    錠動作方向にスライドするスライド板とが設けられてい
    るキーレス施錠装置において、 さらに、上記操作部に連動する連動板と、上記スライド
    板を解錠動作方向に付勢する付勢手段とが設けられ、上
    記連動板には、上記操作部の操作時に上記リセット手段
    を押動するリセット係止部と、上記操作部の非操作時に
    上記スライド板に係止する一方、上記操作部の操作時に
    その係止状態を解除するスライド板係止部とが設けられ
    ていることを特徴とするキーレス施錠装置。
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