JPH0737517A - 陰極線管の色選別機構 - Google Patents

陰極線管の色選別機構

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Publication number
JPH0737517A
JPH0737517A JP18032693A JP18032693A JPH0737517A JP H0737517 A JPH0737517 A JP H0737517A JP 18032693 A JP18032693 A JP 18032693A JP 18032693 A JP18032693 A JP 18032693A JP H0737517 A JPH0737517 A JP H0737517A
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JP
Japan
Prior art keywords
grid element
grid
ray tube
element body
damper wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP18032693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Kawahara
敏宏 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー陰極線管の色選別機構において、ダン
パー線とグリッド素体との間の摩擦によるダンパー線の
コーティング材の剥がれで信頼性が低下するを改善す
る。 【構成】 フレーム上に多数の帯状グリッド素体を多数
のビーム透過孔が形成されるように所定ピッチをもって
架張し、グリッド素体上に振動防止用のダンパー線を張
設してなる陰極線管の色選別機構において、グリッド素
体27のダンパー線と接触する縁部27aを研磨、面取
りして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管の色選
別機構に関する。
【0002】
【従来の技術】CAD用モニターディスプレイやワーク
ステーション用ディスプレイに用いられている高精細度
カラー陰極線管は、コンピューターの性能向上につれて
一層高精細度化、大型化する傾向にある。3ビーム単電
子銃を備えたカラー陰極線管は、その基体性能の高さか
ら、この分野で幅広く用いられている。
【0003】3ビーム単電子銃を備えたカラー陰極線管
の色選別機構としては、図6に示すように、多数のグリ
ッド素体が所定ピッチをもって架張されてなる所謂アパ
ーチャグリルと呼ばれる色選別機構1が用いられてい
る。
【0004】この色選別機構1は、1対の相対向する支
持部材2及び3と、その両端を支持するコ字状の弾性部
材4及び5からなる金属フレーム6の該支持部材2及び
3間上に、細い帯状の多数のグリッド素体7を多数のス
リット(ビーム透過孔)8が形成されるように所定ピッ
チをもって架張して構成される。具体的には、金属薄板
からなりエッチングによって多数のスリット8を形成し
てその多数の帯状グリッド素体7を周縁で連結してなる
いわゆるグリッド薄板9が金属フレーム5上に架張され
る。グリッド素体7の断面形状は図8に示す如くであ
る。
【0005】そして、色選別機構1のグリッド素体7の
面上には、グリッド素体7が外部からの振動により共振
して画面の品位が低下するを防ぐために、振動防止用の
ダンパー線10が張設されている。
【0006】このダンパー線10は、例えばタングステ
ン線或はカーボンコートタングステン線よりなる細線で
あり、ダンパースプリング(弾性支持片)11にステン
レス製の薄帯(金属リボン)12を介してシーム溶接さ
れ、このダンパースプリング11が色選別機構1の弾性
部材4及び5にホルダー14を介して固定される。13
は色選別機構1を陰極線管のパネル内に支持するための
支持スプリングである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の色選
別機構1においては、そのダンパー線10とグリッド素
体7間の接触部分、即ち、図7(理解を容易にするため
に曲率は実物よりもかなり小さく示してある)に示すダ
ンパー線10とグリッド素体7の縁部(いわゆるエッジ
部分)との接触部分15に働く摩擦力により、グリッド
素体7の位置が蛍光面作成時におけるグリッド素体7の
位置よりわずかにずれてしまうことがある。
【0008】高精細度カラー陰極線管ではグリッド素体
7のピッチPが0.3mm前後と細かく、蛍光面の蛍光
体ストライプと電子ビームのずれの許容量(この許容量
をランディングアロワンスと称する)が小さいので、使
用条件が悪い。従って、上記の摩擦によるグリッド素体
7のずれた状態に加えて、周辺の磁界等の使用条件によ
り、ビームランディングがずれている場合、高精細度カ
ラー陰極線管ではランディングアロワンスが少ないの
で、グリッド素体7の位置ずれが輝度むらとして見える
ことがある。
【0009】このような輝度むらは、画面全体が均一に
光っている場合に特に目立つ。この輝度むらの現象が生
ずると陰極線管の画面上の輝度の均一性が失われ、品位
が損なわれてしまう。
【0010】そこで、従来はこのダンパー線10とグリ
ッド素体7との摩擦を低減するため、ダンパー線10と
して前述したカーボンコートタングステン線を用い、グ
リッド素体7の位置ずれ対策としていた。
【0011】このカーボンコートの信頼性はすでに確認
済みであるが、コーティング材の剥がれも微量ではある
が確認されている。このため、高精細度カラー陰極線管
の大型化に伴い、ダンパー線10が長くなると、コーテ
ィング材の剥がれる量も多くなると考えられ、このコー
ティング材の剥がれに起因する信頼性の低下が全く無い
とは言い切れない。
【0012】本発明は、上述の点に鑑み、ダンパー線と
グリッド素体間の摩擦力の低減を図り、且つ陰極線管の
信頼性を確保できる陰極線管の色選別機構を提供するも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、フレーム26
上に多数の帯状グリッド素体27を多数のビーム透過孔
28が形成されるように所定ピッチをもって架張し、こ
のグリッド素体27上に振動防止用のダンパー線30を
張設してなる陰極線管の色選別機構21において、グリ
ッド素体27のダンパー線30と接触する縁部27aを
面取りして構成する。
【0014】
【作用】本発明に係る色選別機構21においては、グリ
ッド素体27がそのダンパー線30と接触する縁部27
aを面取りした形状に形成されるので、コーティングを
施していないダンパー線30を用いたままで、グリッド
素体27の縁部27aの摩擦係数が低減し、剥がれたコ
ーティング材に起因する信頼性の低下を皆無にすること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による陰極線管
の色選別機構の実施例を説明する。
【0016】図1は、本実施例に係る色選別機構21の
全体を示すものである。本実施例においては、1対の相
対向する支持部材22及び23とその両端を支持するコ
字状の弾性部材24及び25からなる金属フレーム26
の上記支持部材22及び23間上に、後述する細い帯状
の多数のグリッド素体27が多数のスリット(ビーム透
過孔)28を形成するように所定のピッチをもって架張
される。
【0017】より詳しくは、金属薄板からなり、エッチ
ングによって多数のスリット28を形成してその多数の
帯状グリッド素体27を周縁で連結してなるいわゆるグ
リッド薄板29が金属フレーム5上に架張される。
【0018】そして、グリッド素体27の面上に振動防
止用のダンパー線30が張られ、このダンパー線30の
両端に予め取付けたダンパースプリング31の端部が弾
性部材24及び25にホルダー32を介してそれぞれス
ポット溶接で固定される。
【0019】一方、支持部材22,23及び弾性部材2
4,25には、それぞれホルダー32が溶接され、各ホ
ルダー32上に色選別電極21を陰極線管のパネル内に
支持するための支持スプリング33が溶接される。
【0020】グリッド素体とダンパー線との間に生じる
摩擦は、主にグリッド素体27の縁部(いわゆるエッジ
部)とダンパー線30との間に生じている。従来は前述
の通り、ダンパー線側の摩擦係数をコーティングを施す
ことにより下げているが、これとは逆にグリッド素体の
縁部の摩擦係数を下げることでも両者間の摩擦の低減が
図れる。
【0021】本実施例においては、特に、図2のグリッ
ド素体の断面図に示すように、グリッド素体27の縁部
27aを研磨し、面取りして、この縁部27での摩擦係
数を下げるように構成する。
【0022】グリッド素体27の縁部の面取りは、例え
ばグリッド素体27が実際にフレーム26に架張されて
いる状態と同様の曲率をもつようにグリッド薄板29を
支持し、この状態でグリッド素体27の縁部27aを研
磨し、面取りすることができる。但し、グリッド薄板2
9の厚さは0.1mm程度と非常に薄く、グリッド素体
27の幅も0.1mm程度と細いため、一般的な板材と
同様に研磨することができない。また、グリッド素体2
7に曲がりや、ねじれが生じた場合は不良品となるの
で、研磨する際の支持方法、および研磨方法が重要であ
る。
【0023】完成したグリッド薄板29を研磨する場合
の支持方法としては、完成した陰極線管の色選別機構2
1、従ってその金属フレーム26の支持部材22,23
の曲率以下にし、グリッド素体27の縁部27aを露出
させて、縁部27aの研磨をしやすくすることを考慮し
た上で、前述の不良(グリッド素体の曲がり、ねじれ)
の発生を防止するため、グリッド素体27が動かないよ
うにグリッド薄板29を固定しなければならない。
【0024】具体的には、グリッド薄板29をグリッド
素体27が動かない程度の張力をかけるか、磁気や負圧
で固定する等の方法がある。
【0025】更に、研磨方法としては、図3に示すよう
に、グリッド薄板29を支持固定した状態でのグリッド
薄板29の曲率と同じ外形をもつローラ状のやすり41
を2本1組にしてグリッド薄板29の面に接触し、且つ
互いに逆向きでグリッド素体27に張力をかけるような
方向に回転させれば、不良を発生させずに研磨すること
ができる。
【0026】このローラ状のやすり41として、研磨粒
子を練り込んだゴムか、あるいは発泡性ゴムに研磨粒子
をまぜた潤滑剤をかけたものを用いれば、グリッド素体
27の縁部27aの尖った部分だけを研磨し、面取りす
ることができる。
【0027】グリッド薄板29のエッチング工程は、2
段階に分かれており、最初にグリッド薄板を形成すべき
金属薄板に対し両面から図2の高さhだけをエッチング
し(第1次エッチング:スリットが形成されない状
態)、次に、ダンパー線30と接触する面側に樹脂コー
トを施した上で、他方の面側を引き続きエッチングして
スリット28を形成するようにする(第2次エッチン
グ)。
【0028】従って、図4に示すように、第1段階のエ
ッチング終了後の、スリット28が完全に刻まれる前の
工程に研磨工程を挿入すれば、グリッド素体27の不良
を発生させずに研磨することができる。なお、図4にお
いて、42は研磨工程時にグリッド薄板29を前述した
所定曲率をもって支持する支持治具である。
【0029】エッチング工程では、図5に示すように、
ローム状の金属薄板44にグリッド薄板29の型取りを
するため、前述のように曲率を作り、縁部の研磨をしや
すくすることは容易である。
【0030】上述した本実施例によれば、グリッド素体
27のダンパー線30と接触する縁部27aを研磨し、
面取りすることにより、コーティングを施していないダ
ンパー線30を用いた状態でグリッド素体27の縁部2
7aでの摩擦係数を低減することができ、グリッド素体
27の縁部27aとダンパー線30との間の摩擦を低減
することができる。従って、コーティングを施さないダ
ンパー線30を用いることができ、従来のような剥がれ
たコーティング材に起因する信頼性の低下を皆無にする
ことができる。
【0031】なお、グリッド素体27の縁部27aの摩
擦係数が小さくなることにより、コーティング材を施し
たダンパー線の使用も可能である。但し陰極線管が大型
化し、ダンパー線の数が増えると、信頼性の点からはコ
ーティング材を施さない方が好ましい。
【0032】上例では、グリッド薄板29の全面に対し
て、そのグリッド素体27の縁部27aを研磨、面取り
したが、その他グリッド素体27のダンパー線30と接
触する位置の縁部のみを研磨、面取りするようにしても
よい。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る色選別機構によれば、コー
ティング材を施さないダンパー線を用いても、ダンパー
線と之に接触するグリッド素体間の摩擦を低減すること
ができ、グリッド素体の位置ずれが回避されて画面の品
位を良好にすると共に、従来のようなダンパー線からの
剥がれたコーティング材に起因する信頼性の低下を改善
することができる。
【0034】従って、特に高精細度カラー陰極線管に適
用して好適ならしめるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の色選別機構の斜視図で
ある。
【図2】本発明に係るグリッド素体の断面図である。
【図3】本発明に係るグリッド薄板表面の研磨、面取り
方法の一例を示す説明図である。
【図4】エッチング工程中での本発明に係るグリッド薄
板表面の研磨、面取り方法を示す説明図である。
【図5】ローム状金属薄板にグリッド薄板を型取りした
状態の平面図である。
【図6】従来の陰極線管の色選別機構の斜視図である。
【図7】従来の色選別機構の要部の断面図である。
【図8】従来の色選別機構のグリッド素体の断面図であ
る。
【符号の説明】
1,21 色選別機構 2,3,22,23 支持部材 4,5,24,25 弾性部材 6,26 金属フレーム 7,27 グリッド素体 8,28 スリット(ビーム透過孔) 9,29 グリッド薄板 10,30 ダンパー線 11,31 ダンパースプリング 12 金属リボン 14,32 ホルダー 13,33 支持スプリング 41 曲率をもつローム状やすり 42 支持治具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム上に多数の帯状グリッド素体を
    多数のビーム透過孔が形成されるように所定ピッチをも
    って架張し、該グリッド素体上に振動防止用のダンパー
    線を張設してなる陰極線管の色選別機構において、 前記グリッド素体の前記ダンパー線と接触する縁部が面
    取りされて成ることを特徴とする陰極線管の色選別機
    構。
JP18032693A 1993-07-21 1993-07-21 陰極線管の色選別機構 Pending JPH0737517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18032693A JPH0737517A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 陰極線管の色選別機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18032693A JPH0737517A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 陰極線管の色選別機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0737517A true JPH0737517A (ja) 1995-02-07

Family

ID=16081262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18032693A Pending JPH0737517A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 陰極線管の色選別機構

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JP (1) JPH0737517A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413924B1 (ko) * 2002-02-19 2004-01-07 엘지.필립스디스플레이(주) 섀도우 마스크 진동감쇠용 댐핑 와이어

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413924B1 (ko) * 2002-02-19 2004-01-07 엘지.필립스디스플레이(주) 섀도우 마스크 진동감쇠용 댐핑 와이어

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