JPH0737092A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0737092A
JPH0737092A JP5156870A JP15687093A JPH0737092A JP H0737092 A JPH0737092 A JP H0737092A JP 5156870 A JP5156870 A JP 5156870A JP 15687093 A JP15687093 A JP 15687093A JP H0737092 A JPH0737092 A JP H0737092A
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Kazuo Funakubo
一夫 舟久保
Yuji Nishikawa
裕治 西川
Toru Nishi
亨 西
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良品の特徴と不良品の特徴と抽出可能な画像
処理装置を提供する。 【構成】 良品ワークの画像を読み取り、良品ワークの
良品特徴データを抽出する手段に加えて、不良品ワーク
の画像を読み取り、不良品ワークの不良品特徴データを
抽出する不良品ワーク特徴データ抽出手段を有する。 【効果】 良品の特徴と不良品の特徴とを抽出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像処理装置に関
し、さらに詳しくは、ワークの画像からワークの特徴デ
ータを抽出する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16を参照して、従来の画像処理装置
の構成を説明する。1’は画像処理装置、2’は画像処
理装置1’に認識指令を与える上位コントローラであ
る。3は認識の対象となるワーク、4はワーク3の画像
を読み込みビデオ信号に変換するカメラである。5はカ
メラ4で読み取ったワーク3の原画像,2値画像,認識
結果,各種操作のためのガイダンス等を表示するモニタ
TVである。6はH/Wの内部設定及び認識すべきワー
ク3の特徴データを登録指示するキーボードである。7
は、命令を解読し実行する中央処理装置である。8’
は、中央処理装置7で実行すべきプログラムやワーク3
の特徴データ等を格納する記憶回路である。9は、カメ
ラ4から入力されるビデオ信号を2値画像に変換し、さ
らに孤立点除去等の前処理を行なう画像入力回路であ
る。10は、画像入力回路9から出力される信号をもと
にランレングスデータを生成する画像処理回路である。
11’は、画像入力回路9からの2値画像,認識結果を
格納する画像記憶回路である。12’は、記憶回路8’
に格納されているティーチングデータが複数存在する場
合の補助記憶として使用する外部記憶装置である。13
は、認識結果やワーク3の特徴データを印刷するための
プリンタである。14はモニタTV5とのインターフェ
ース回路、15はキーボード6とのインターフェース回
路である。16は、上位コントローラ2’との間で認識
指令,認識結果を授受する上位インターフェース回路で
ある。17は、外部記憶装置12’とのインターフェー
ス回路である。18は、プリンタ13とのインターフェ
ース回路である。
【0003】次に、前記画像処理装置1’の動作を説明
する。前記画像処理装置1’の動作モードには、前記画
像処理装置1’の内部設定およびワーク3の仕様の良否
判別基準を登録する「ティーチングモード」と、上位コ
ントローラ2’からの指令によりワーク3の良否判別を
行ない上位コントローラ2’に結果を報告する「オンラ
インモード」とがある。これらの各モードは、キーボー
ド6から指示することにより、モニタTV5の画面上で
選択できる。以下、「ティーチングモード」と「オンラ
インモード」とを詳細説明する。
【0004】(ティーチングモード)仕様上の良品判別
基準(これを仕様良品判別基準という)により選別した
良品のワーク3の画像をカメラ4で読み取り、ビデオ信
号に変換して画像入力回路9に送る。画像入力回路9で
は、ビデオ信号を2値化するとともに、孤立点除去を行
ない、画像記憶回路11へと送る。また、オペレータが
画像選択をすると、原画像,2値画像等がモニタTV5
に表示される。オペレータは、モニタTV5の画面を見
ながら、ワーク3のウィンドウ(認識処理領域)をキー
ボード6より設定し、キーボード6から良品特徴データ
の抽出を指令する。中央処理装置7は、このオペレータ
の抽出した良品特徴データをティーチングデータとして
記憶回路8’に格納する。上記ティーチングデータを保
存する場合には、キーボード6によりその旨を指示して
行う。中央処理装置7は、記憶回路8’に格納されてい
るティーチングデータを外部記憶装置インターフェース
17を介して外部記憶装置12’に格納する。
【0005】図17を参照し、上記ティーチングデータ
作成時の処理の流れを説明する。ステップS101で、
オペレータがウィンドウの設定をキーボード6より行
う。次に、ステップS102で、画像処理装置1’はキ
ーボード6からの良品特徴データ抽出指示を待つ。そし
て、良品特徴データ抽出指示があれば、ステップS10
3に処理を移す。ステップS103では、良品特徴デー
タを抽出する(以下、この抽出された良品特徴データを
抽出良品特徴データとする)。前記良品特徴データのデ
ータ項目(データの種類)は複数存在(例えば、面積,
周囲長,穴の数など。ここでは、n項目まで存在するも
のとする)し、そのn項目すべてを抽出する(図18の
良品特徴データの一例を示す構造図参照)。ステップS
104からS107では、実際に良品ワーク3の各良品
特徴データの上限値および下限値を求める。ステップS
104では、前記抽出良品特徴データと記憶回路8’に
格納されている良品特徴データ(以下、格納良品特徴デ
ータとする)の上限値とを比較する。前記抽出良品特徴
データの値が大きい場合には、ステップS105で、前
記格納良品特徴データの上限値を、前記抽出良品特徴デ
ータに置き換えて記憶回路8’へ格納する。前記抽出良
品特徴データの値が小さい場合には、ステップS106
で、前記格納良品特徴データの下限値と比較する。前記
抽出良品特徴データが小さい場合は、ステップS107
で、前記格納良品特徴データの下限値を前記抽出良品特
徴データに置き換えて記憶回路8’へ格納する。前記抽
出良品特徴データが大きい場合は、前記格納良品特徴デ
ータの下限値の置き換えは行わない。ステップS108
では、ステップS104からS107までにおいて、n
項目の良品特徴データをすべての抽出したかどうかをチ
ェックする。抽出が完了していなければ、ステップS1
04へ戻り、ステップS104からS107までの処理
を繰り返す。抽出が完了したらステップS102に処理
を移す。なお、上記ティーチングデータの作成は、良品
のワーク3のバラツキを考慮して、複数個の良品のワー
ク3について行うため、ステップS102以降の処理を
複数回繰り返す。良品特徴データの抽出を行なう良品の
ワーク3がなければ、オペレータの指示によりこの処理
は終了する。
【0006】(オンラインモード)オンラインモードで
は、画像処理装置1’が、上位コントローラ2’から認
識指令を上位インターフェース回路14を介して受け取
る。中央処理装置7は、この認識指令を待ち、認識指令
であれば、良品か不良品か判らないワーク3の画像をカ
メラ4で読み取りビデオ信号に変換して画像入力回路9
に送る。画像入力回路9では、ビデオ信号を2値化する
とともに孤立点除去などの前処理を行ない、画像記憶回
路11に送る。モニタTV5には、オペレータによる画
像選択により原画像,2値画像等が表示される。中央処
理装置7は、画像記憶回路11の内容からワーク3の特
徴データを抽出する。この特徴データと、あらかじめ上
記ティーチングモードで抽出し置き換えられた前記良品
特徴データとを比較する。その結果は、モニタTV5に
表示され、上位インターフェース16を介して上位コン
トローラ2’にも送られる。また、プリンタインターフ
ェース18を介してプリンタ13で印刷されることもあ
る。
【0007】図19を参照して、上記オンラインモード
における従来の良否判別処理(以下、実質良否判別処理
とする)の流れを説明する。ステップS1101では、
上位コントローラ2’から上位インターフェース回路1
6を介して、認識指令が中央処理装置7に送られると、
ステップS1102で認識指令かどうかを判断をし、認
識指令であれば、ステップS103で、良品ワーク3の
良品特徴データを抽出する。ステップS1103,S1
104では、オンラインモードで抽出した特徴データ
が、上記ティーチングモードで求めた良品特徴データの
上限値と下限値との範囲内であるかどうかをチェックす
る。そして、範囲内であれば良品と判断し、範囲外であ
れば不良品と判断する。ステップS1105で、この実
質良否判別結果は、モニタTV5、上位コントローラ
2’、またプリンタ13へ送られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像処理装
置は、あらかじめ得た良品特徴データのみで仕様良否判
別処理を行なっている。このため、各不良品の個々の状
態を認識することができず、良品と不良品との違いが客
観的にわからないという問題点があった。そこで、第1
構成による発明の目的は、良品と不良品との違いが客観
的にわかる画像処理装置を提供することにある。上記従
来の画像処理装置は、あらかじめ得た各良品特徴データ
項目のすべてと一致したワークを良品とし、一致しない
ワークを不良品としている。このため、不良品と判定さ
れたワークについての特徴データは、良否判別基準に反
映されず、良否判別基準が確立されていないという問題
点があった。そこで、第2構成による発明の目的は、実
質良否判別基準を生成する画像処理装置を提供すること
にある。上記従来の画像処理装置は、良品を事前に認識
させ、得た良品特徴データをもとにワークの良否判別を
実施する。このため、画像処理環境等に変化があった場
合には、再び、良品を認識させて良品特徴データを得な
ければ、良否判別ができないという問題点があった。そ
こで、第3構成による発明の目的は、画像処理環境等の
変化があった場合には、再び、ワークを認識させ直さな
くても、実質良否判別処理する画像処理装置を提供する
ことにある。上記従来の画像処理装置は、あらかじめ得
たすべての良品特徴データとワークの全特徴データとを
照合して良否判別を行なわなければならないという問題
点があった。そこで、第4構成による発明の目的は、良
否判別に必要な特徴データの種類を限定し、変更する画
像処理装置を提供することにある。上記従来の画像処理
装置は、判別処理において特徴データのデータ項目を任
意に選択して、判別処理を実施できないという問題点が
あった。そこで、第5構成による発明の目的は、特徴デ
ータのデータ項目を任意に選択して良否判別処理ができ
る画像処理装置を提供することにある。従来の画像処理
装置は、得られた良品の全良品特徴データとワークの全
特徴データとを照合して、良否判別をしていた。このた
め、判別手順が固定してしまうという問題点があった。
そこで、第6構成による発明の目的は、良否判別に必要
な特徴データ項目から良否判別手順を自己決定できる画
像処理装置を提供することにある。従来の画像処理装置
は、良否判別の処理時間を、実際に良否判別処理の実施
をしなければ得られないという問題点があった。そこ
で、第7構成による発明の目的は、実際に良否判別処理
を行なうなくても、各データ項目の処理時間がわかる画
像処理装置を提供することにある。従来の画像処理装置
は、意図する時間内で良否判別処理が可能か否かは、実
際に判別処理を実施しなければ判断できないという問題
点があった。そこで、第8構成による発明の目的は、時
間内で判別処理が可能か否かを内部で判断し、外部に出
力できる画像処理装置を提供することにある。従来の画
像処理装置は、事前に良品を認識して得た特徴データに
よって良否判別を行なう。このため、良否判別の基準が
固定されてしまうという問題点があった。そこで、第9
構成による発明の目的は、良否判別処理を実施した際
に、ワークの良品、不良品の各々の特徴データを内部に
蓄積し、必要に応じて蓄積データにより判別基準を自己
補正できる画像処理装置を提供することにある。従来の
画像処理装置は、事前に得られた良品の全特徴データと
ワークの特徴データとを照合して、良否判別を行なう。
このため、判別手順は固定されてしまうという問題点が
あった。そこで、第10構成による発明の目的は、良否
判別処理を実施した際に、ワークの良品、不良品の各々
の特徴データを内部に蓄積し、必要に応じて蓄積データ
により判別手順を自動的に変更できる画像処理装置を提
供することにある。従来の画像処理装置は、良否判別処
理を実施した際に、ワークの不良発生率が得られないと
いう問題点があった。そこで、第11構成による発明の
目的は、良否判別処理を実施した際に、ワークの不良発
生率を監視し、指定した値を超えた場合に外部に出力す
る画像処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の画像処理装置では下記の手段を有する
ことを構成上の特徴とする。第1構成による発明の画像
処理装置は、不良品ワークの画像を読み取り、不良品ワ
ークの不良品特徴データを抽出する不良品ワーク特徴デ
ータ抽出手段を有することを構成上の特徴とするもので
ある。第2構成による発明の画像処理装置は、良品特徴
データおよび不良品特徴データを解析し、その分布,範
囲から実質良否判別基準を生成する実質良否判別基準を
有することを構成上の特徴とするものである。第3構成
による発明の画像処理装置は、実質良否判別基準の値を
変更するための実質良否判別基準値変更手段を有するこ
とを特徴とする画像処理装置。第4構成による発明の画
像処理装置は、良品特徴データおよび不良品特徴データ
の各データ項目の差異に基づいて、当該データ項目が良
否判別に必要か否かを判定し、不必要な場合には当該デ
ータ項目を良否判別項目としない良否判別項目限定手段
を有することを構成上の特徴とするものである。第5構
成による発明の画像処理装置は、実質良否判別基準のデ
ータ項目を変更するための実質良否判別基準データ項目
変更手段を有することを構成上の特徴とするものであ
る。第6構成による発明の画像処理装置は、良品特徴デ
ータおよび不良品特徴データの各データ項目の差異に基
づいて、良品特徴データまたは不良品特徴データを抽出
する時の各データ項目の抽出順序を変更する特徴データ
抽出時データ項目順序変更手段を有することを構成上の
特徴とするものである。第7構成による発明の画像処理
装置は、良品特徴データおよび不良品特徴データの抽出
時に、各データ項目毎の特徴抽出処理時間を計測する特
徴抽出処理時間計測手段を有することを構成上の特徴と
するものである。第8構成による発明の画像処理装置
は、実質良否判別基準の各データ項目についての特徴抽
出処理時間を合計し、その合計時間と所定時間とを比較
し、前記所定時間内で良否判別可能か否かを判断し、そ
の判断結果を外部に出力するタイムタクトチェック手段
を有することを特徴とする画像処理装置。第9構成によ
る発明の画像処理装置は、ワークの画像を読み取り、ワ
ークの特徴データを抽出し、その特徴データと所定の良
否判別基準とからワークの良否を判別する画像処理装置
において、良品と判別したワークの特徴データを良品特
徴データとして蓄積する良品ワーク特徴データ蓄積手段
と、不良品と判別したワークの特徴データを不良品特徴
データとして蓄積する不良品ワーク特徴データ蓄積手段
と、必要に応じて前記良品特徴データおよび不良品特徴
データに基づいて前記良否判別基準の値を補正する良否
判別基準値補正手段を有することを構成上の特徴とする
ものである。第10構成による発明の画像処理装置は、
ワークの画像を読み取り、ワークの特徴データを抽出
し、その特徴データと所定の良否判別基準とからワーク
の良否を判別する画像処理装置において、前記良否判別
基準の各データ項目の不良発生率を算出する不良発生率
算出手段と、前記不良発生率に基づいて、良否判別時の
各データ項目の判別順序を変更する良否判別時データ項
目順序変更手段を有することを構成上の特徴とするもの
である。第11構成による発明の画像処理装置は、ワー
クの画像を読み取り、ワークの特徴データを抽出し、そ
の特徴データと所定の良否判別基準とからワークの良否
を判別する画像処理装置において、前記良否判別基準の
各データ項目の不良発生率を算出する不良発生率算出手
段と、前記不良発生率が所定の許容値を超えた時にそれ
を外部に出力する不良発生率超過時出力手段を有するこ
とを構成上の特徴とするものとする。
【0010】
【作用】第1構成による発明の画像処理装置は、良品ワ
ークの画像を読み取り、良品ワークの良品特徴データを
抽出する画像処理装置において、不良品ワークの画像を
読み取り、不良品ワークの不良品特徴データを抽出す
る。このため、良品と不良品との状態の違いを客観的に
認識できる。第2構成による発明の画像処理装置は、良
品特徴データおよび不良品特徴データを解析し、その分
布,範囲から実質良否判別基準を生成する。このため、
実質良否判別基準を確立できる。第3構成による発明の
画像処理装置は、ワークの良品および不良品の各々を認
識して得た各種特徴データから良否判別の基準となる特
徴データを内部に保存し、その値を変更する。このた
め、照明の変更等の画像処理環境の変化に容易に対応で
きる。第4構成による発明の画像処理装置は、ワークの
良品および不良品の各々を認識して得た各種特徴データ
から良否判別に必要な特徴データの種類を自己限定す
る。このため、良否判別において不要な判別処理を自動
的に省略できる。第5構成による発明の画像処理装置
は、良否判別に必要な特徴データの種類を任意に選択す
る。このため、判別処理の実施順序の変更、判別処理の
組み合わせが可能となる。第6構成による発明の画像処
理装置は、良否判別に必要な特徴データを得るための判
別手順を自己決定する。このため、良品および不良品の
認識だけで良否判別が可能となる。第7構成による発明
の画像処理装置は、良品および不良品の各々の特徴デー
タを得る際に、特徴データの種類毎に判別処理時間を測
定する。このため、判別処理に必要な処理時間を容易に
得ることが可能となる。第8構成による発明の画像処理
装置は、指定された処理時間と良否判別処理に必要な時
間を比較する。このため、判別処理が指定時間内で可能
か、否かを容易に得ることが可能となる。第9構成によ
る発明の画像処理装置は、良否判別処理を実施中に得ら
れた特徴データから良否判別の判別基準を自己補正す
る。このため、厳密な良否判別が可能となる。第10構
成による発明の画像処理装置は、良否判別処理を実施中
に得られたワークの特徴データから良否判別の判別方法
を自己変更する。このため、ワークの良品および不良品
の変化に対応した良否判別が可能となる。第11構成に
よる発明の画像処理装置は、良否判別処理を実施中に得
られたワークの不良発生率を監視する。このため、不良
発生の状況が容易に得られる。
【0011】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図1は、この発明の一実施例の画像
処理装置の構成図である。1は画像処理装置、2は画像
処理装置1に認識指令を与える上位コントローラであ
る。3は認識の対象となるワーク、4は、ワーク3の画
像を読み込みビデオ信号に変換するカメラである。5
は、カメラ4で読み取ったワーク3の原画像,2値画
像,認識結果,各種操作のためのガイダンス等を表示す
るモニタTVである。6は、H/Wの内部設定及び認識
すべきワーク3の特徴データを登録指示するキーボード
である。7は、命令を解読し実行する中央処理装置であ
る。8は、中央処理装置7で実行すべきプログラムやワ
ーク3の特徴データ等を格納する記憶回路である。9
は、カメラ4から入力されるビデオ信号を2値画像に変
換し、さらに孤立点除去などの前処理等の前処理を行な
う画像入力回路である。10は、画像入力回路9から出
力される信号をもとにランレングスデータを生成する画
像処理回路である。11は画像入力回路9からの2値画
像,認識結果を格納する画像記憶回路である。12は、
記憶回路8に格納されているティーチングデータが複数
存在する場合の補助記憶として使用する外部記憶装置で
ある。13は、認識結果やワーク3の特徴データを印刷
するためのプリンタである。14はモニタTV5とのイ
ンターフェース回路、15はキーボード6とのインター
フェース回路である。16は、上位コントローラ2との
間で認識指令,認識結果を授受する上位インターフェー
ス回路である。17は、外部記憶装置12とのインター
フェース回路である。18は、プリンタ13とのインタ
ーフェース回路である。
【0012】次に、この発明の前記画像処理装置1の動
作を説明する。前記画像処理装置1の動作モードには、
前記画像処理装置1の内部設定およびワーク3の仕様の
良否判別基準を登録する「ティーチングモード」と、上
位コントローラ2からの指令によりワーク3の良否判別
を行ない上位コントローラ2に結果を報告する「オンラ
インモード」とがある。これらの各モードは、キーボー
ド6から指示することにより、モニタTV5の画面上で
選択できる。以下、この発明の一実施例をティーチング
モード(第1構成から第8構成までの発明の実施例)と
オンラインモード(第9構成から第11構成までの発明
の実施例)とに分けて説明する。
【0013】(ティーチングモード)ティーチングモー
ドにおいては、仕様判別基準により選別した良品および
不良品のワーク3の画像をカメラ4で読み取りビデオ信
号に変換して画像入力回路9に送る。画像入力回路9で
はビデオ信号を2値化するとともに孤立点除去などの前
処理を行ない、画像記憶回路11に送る。モニタTV5
には、画像選択により原画像、2値画像等が表示され
る。オペレータはモニタTV5の画面を見ながらワーク
3のウィンドウ(認識処理領域)をキーボード6より設
定後、特徴データの抽出指令をキーボード6により行な
い、これらをティーチングデータとして中央処理装置7
を経由して記憶回路8に格納する。格納したティーチン
グデータを保存する場合には、キーボード6によりその
旨を指示し、中央処理装置7は記憶回路8に格納されて
いるティーチングデータを外部記憶装置インターフェー
ス17を介して外部記憶装置12に格納する。
【0014】図2は、第1構成から第8構成までの発明
の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。ス
テップS101からS108までは、図17を参照して
説明した従来の画像処理装置と同様の動作である。以
下、もう一度この動作を説明する。ステップS101
で、オペレータがウィンドウの設定をキーボード6より
行う。次に、ステップS102で、画像処理装置1はキ
ーボード6からの良品特徴データ抽出指示を待つ。そし
て、良品特徴データ抽出指示があれば、ステップS10
3に処理を移す。ステップS103では、良品特徴デー
タを抽出する(以下、この抽出された良品特徴データを
抽出良品特徴データとする)。前記良品特徴データの種
類は複数(n)存在(例えば、面積,周囲長,穴の数な
ど)し、そのn種類すべてを抽出する(図18の良品特
徴データの一例を示す構造図参照)。ステップS104
からS107では、実際に良品ワーク3の各良品特徴デ
ータの上限値および下限値を求める。ステップS104
では、前記抽出良品特徴データと記憶回路8’に格納さ
れている良品特徴データ(以下、格納良品特徴データと
する)の上限値とを比較する。前記抽出良品特徴データ
の値が大きい場合には、ステップS105で、前記格納
良品特徴データの上限値を、前記抽出良品特徴データに
置き換えて記憶回路8’へ格納する。前記抽出良品特徴
データの値が小さい場合には、ステップS106で、前
記格納良品特徴データの下限値と比較する。前記抽出良
品特徴データが小さい場合は、ステップS107で、前
記格納良品特徴データの下限値を前記抽出良品特徴デー
タに置き換えて記憶回路8’へ格納する。前記抽出良品
特徴データが大きい場合は、前記格納良品特徴データの
下限値の置き換えは行わない。ステップS108では、
ステップS104からS107までにおいて、n種類の
良品特徴データをすべての抽出したかどうかをチェック
する。抽出がが完了していなければ、ステップS104
へ戻り、ステップS104からS107までの処理を繰
り返す。抽出が完了したらステップS102に処理を移
す。なお、上記ティーチングデータの作成は、良品のワ
ーク3のバラツキを考慮して、複数個の良品のワーク3
について行うため、ステップS102以降の処理を複数
回繰り返す。良品特徴データの抽出を行なう良品のワー
ク3がなければ、オペレータの指示によりこの処理は終
了する。
【0015】つぎに、この発明にかかる実施例の処理の
説明をする。ステップS102で、良品ワーク3の良品
特徴データ抽出完了をオペレータが確認し、キーボード
6から良品ワーク3の抽出終了を中央処理装置7に指示
する。この指示を受けた中央処理装置7は、ステップS
200へ制御を移す。ステップS200で、不良品ワー
ク3の画像をカメラ4で読み取り、ビデオ信号に変換し
て画像入力回路9に送る。中央処理装置7は、このビデ
オ信号から不良品ワーク3の不良品特徴データを抽出し
記憶回路8に格納する。この処理が終了したら、オペレ
ータの指示によりつぎの処理へ移る。ステップS300
で、中央処理装置7は、良品特徴データおよびステップ
S200で抽出した不良品特徴データを解析し、その分
布,範囲から実質良否判別基準を生成する。この生成が
終了したら、オペレータの指示によりつぎの処理へ移
る。ステップS400で、オペレータが、ステップS3
00で生成した実質良否判別基準の値を変更する。この
処理が終了したら、オペレータの指示によりつぎの処理
へ移る。ステップS500で、中央処理装置7は、良品
特徴データおよび不良品特徴データの各データ項目の差
異に基づいて、当該データ項目が良否判別に必要か否か
を判定し、不必要な場合には当該データ項目を良否判別
項目としない処理をする。この処理が終了したら、オペ
レータの指示によりつぎの処理へ移る。ステップS60
0で、中央処理装置7は、実質良否判別基準のデータ項
目を変更する。この処理が終了したら、オペレータの指
示によりつぎの処理へ移る。ステップS700で、中央
処理装置7は、良品特徴データおよび不良品特徴データ
の各データ項目の差異に基づいて、良品特徴データまた
は不良品特徴データを抽出する時の各データ項目の抽出
順序を変更する。この処理が終了したら、オペレータの
指示によりつぎの処理へ移る。ステップS800で、中
央処理装置7は、良品ワーク実質良否判別基準の各デー
タ項目についての特徴抽出処理時間を合計し、その合計
時間と所定時間とを比較し、前記所定時間内で良否判別
可能か否かを判断し、その判断結果を外部に出力する。
この処理が終了したら、オペレータの指示によりつぎの
処理へ移る。なお、ステップS900では、中央処理装
置7が、良品特徴データおよび不良品特徴データの抽出
時に、各データ項目毎の特徴抽出処理時間を計測する。
この処理が終了したら、オペレータの指示によりつぎの
処理へ移る。
【0016】次に、ステップS200からS900の処
理の詳細を図3から図13に示す。以下、図を参照しな
がら説明する。図3は、ステップS200の処理の流れ
を示すフローチャートである。ここでは、良品ワークの
特徴データに対し、不良品ワークの特徴データの値が大
きい場合と、小さい場合とに分けて不良品ワークの特徴
データテーブルa,bを作成し、画像記憶回路11に格
納する。ステップS201では、キーボード6よりの不
良品ワークの登録指示を中央処理装置7が待っている状
態である。この状態で、登録指示があれば、ステップS
202で、不良品ワークの特徴データを抽出する動作を
開始する。次に、ステップS203で、ステップS20
2で抽出した不良品ワークの特徴データと、ステップS
101からS108で求めた良品ワークの特徴データの
上限値とを比較する。その結果、良品ワークの特徴デー
タの上限値の方が小さい場合にはステップS204に処
理を移し、ステップS204からS207により不良品
ワーク特徴データテーブルbを作成する。すなわち、ス
テップS204では、前記抽出不良品特徴データ値と、
あらかじめ格納されている不良品特徴データテーブルb
の不良品特徴データ上限値とを比較する。前記抽出不良
品特徴データ値が小さければ、ステップS205で、前
記抽出不良品特徴データ値と、前記格納不良品特徴デー
タテーブルbの不良品特徴データの下限値との比較を行
なう。前記抽出不良品特徴データ値が小さいときには、
その処理をステップS207へ移し、このときの前記抽
出不良品特徴データ値を前記格納不良品特徴データの下
限値として置き換える。ステップS204で、前記抽出
不良品特徴データ値が前記データテーブルbの前記格納
不良品特徴データ上限値より大きければ、ステップS2
06で、前記格納不良品特徴データ上限値を前記抽出不
良品特徴データ値に置き換える。そして、このステップ
S206の処理が終了したとき、および、ステップS2
05で前記抽出不良品特徴データ値が大きいときは、ス
テップS213に処理を移す。他の種類の不良品特徴デ
ータがあれば、ステップS203に処理をもどし、これ
がなければ、ステップS201に処理をもどし、他の不
良品ワークの抽出待ち状態になる。また、ステップS2
03で良品ワークの特徴データの上限値の方が大きい場
合には処理をステップS208に移し、ステップS20
8からS212により不良品ワーク特徴データテーブル
aを作成する。この場合は、ステップS204からS2
07までの比較処理を、前記抽出不良品特徴データ値
と、あらかじめ格納されている不良品特徴データテーブ
ルaに対して同様に行なうので、その説明を省略する。
この不良品ワーク特徴データテーブルa,bはそれぞれ
良品ワークの特徴データに対し、値が小さい方をテーブ
ルa、値が大きい方をbとしている。ステップS213
はすべての特徴データの種類について処理させるための
ループチェック処理である。これらの処理によって作成
された不良品ワーク特徴データテーブルa,bと良品ワ
ーク特徴データテーブルの例を図4に示す。図4中の特
徴データ種類(n−2)においては良品、不良品の特徴
データの上限値および下限値が同じ値である。 つま
り、この特徴データでは良品と不良品を判断することは
できず、他の特徴データにより判断する必要があること
を意味している。
【0017】図5は、ステップS300の処理の流れを
示すフローチャートである。ここでは、ステップS20
0の処理で得られた良品ワーク特徴データと不良品ワー
ク特徴データa,bより良否判別基準データを算出す
る。ステップS301で、良品ワークの特徴データと不
良品ワーク特徴データbが同じでない場合、ステップS
302で良否判別基準データの上限値を算出する。この
算出は、良品特徴データの上限値と、不良品特徴データ
bの下限値との和から、その平均を求め、この値を良否
判別基準値の上限値としている。次に、ステップS30
3で良品ワーク特徴データと不良品ワーク特徴データa
が同じでない場合、ステップS304で良否判別基準デ
ータの下限値を算出する。ステップS301およびS3
03で良品ワーク特徴データと不良品ワーク特徴データ
a,bの値が同じである場合には、この特徴データに関
しては良品と同じであることを意味し、この特徴データ
では良否判別ができないので、良否判別基準の算出は行
わない。つまり、ステップS306およびステップS3
07で、送られてきた良品特徴データの上限値,下限値
を、そのまま良否判別基準の上限値,下限値にするとも
いえる。ステップS305はすべての特徴データの種類
について処理させるためのループチェック処理である。
これらの処理によって作成された良否判別基準データテ
ーブルの例を図6に示す。
【0018】図7は、ステップS400の処理の流れを
示すフローチャートである。ここでは、ステップS30
0で得られた良否判別基準データテーブルの内容を編集
する。ステップS401で、キーボード6より良否判別
基準の編集要求指示があると、処理をステップS402
に移し、変更する良否判別基準データの種類とその値と
の指示を中央処理装置7は待つ。キーボード6からその
指示が入力を待されると、ステップS403で図6に示
す良否判別基準データテーブルを指定された値に変更
し、画像記憶回路11に記憶するとともに、外部記憶回
路インターフェース回路17を経由して外部記憶装置1
2に記憶する。記憶後、再びステップS401に処理を
移し、良否判別基準データ編集要求指示を待つ。この処
理が終了したら、オペレータの指示によりつぎの処理へ
移る。
【0019】図8は、ステップS500の処理の流れを
示すフローチャートである。ここでは、良品ワーク特徴
データと、ステップS200で得られた不良品ワーク特
徴データa,bにより、良否判定に必要な特徴データの
種類を変更し、特徴データ抽出種類テーブルを中央処理
装置7が作成する。特徴データの種類の限定は、良品ワ
ーク特徴データと不良品ワーク特徴データa,bの上限
値および下限値が同じ値であれば、その特徴データでは
良否判別ができないことから、良品,不良品の特徴デー
タが異なるものを検索すれば良い。ステップS501
で、良品ワーク特徴データと不良品ワーク特徴データ
a,bの上限値および下限値を比較する。それぞれ等し
くなければ、ステップS502で特徴データ抽出種類テ
ーブルにその特徴データの種類を示す番号をセットす
る。ステップS503では、すべての特徴データの種類
について処理を行わせるためのループチェック処理をお
こなう。すべての処理が終了したら、ステップS504
で特徴データ抽出種類テーブルの終了を知らせるための
終了コードをセットする。これらの処理によって作成さ
れた特徴データ抽出種類テーブルの例を図9に示す。
【0020】図10は、ステップS600の処理の流れ
を示すフローチャートである。ここでは、ステップS5
00で得られた特徴データ抽出種類テーブルの内容を編
集する。ステップS601で、キーボード6より特徴デ
ータ抽出種類の編集要求指示が中央処理装置7にある
と、処理をステップS602に移す。そして、キーボー
ド6より特徴データの種類を指定する。ステップS60
3で、キーボード6より指定された特徴データの種類
を、追加または削除を指示する。その指示が追加であれ
ば、ステップS604からS606により、特徴データ
抽出種類テーブルへの追加処理を、削除であればステッ
プS607,S608により、特徴データ抽出種類テー
ブルからの削除処理を行う。すなわち、追加処理であれ
ば、ステップS604で特徴データ種類テーブルの終了
コードの位置を検出し、ステップS605で入力された
種類の番号を終了コードにセットする。そして、ステッ
プS606でつぎの位置に終了コードをセットし直す処
理を行なう。また、削除処理であれば、ステップS60
7で特徴データ抽出テーブルから入力された種類の番号
と一致する位置を検出し、その番号に相当する内容を削
除する。ステップS608で、削除したつぎの位置から
終了コードまでの内容を1つづつ繰り上げる処理を行な
う。
【0021】図11において、ステップS700の処理
の流れを示すフローチャートである。ここでは、良品,
不良品ワークの特徴データからどの種類の特徴データが
最も差異が大きいかを判断し、その順序にステップS5
00あるいはS600の処理によって得られた特徴デー
タ抽出種類テーブルの処理手順を中央処理装置7が編集
する。ステップS701で特徴データ抽出種類テーブル
に示される種類について、良品,不良品ワークの特徴デ
ータの差を求める。ステップS701で、この差は、良
品ワーク特徴データの上限値,下限値の平均値と、不良
品ワーク特徴データbの上限値,下限値の平均値の差
と、良品ワーク特徴データの上限値,下限値の平均値
と、不良品ワーク特徴データaの上限値,下限値の平均
値の差を比較し、どちらか大きいものとする。図11
(a)に、上記差を表したテーブルを示す。なお、これ
は、図4の良品,不良品ワークの特徴データテーブルを
もとに作成したときのものである。ステップS702
で、ステップS701で得られた良品,不良品ワークの
特徴データの差から、その差の大きいものから順に、特
徴データ種類の番号を並べた特徴データ抽出処理手順テ
ーブルを作成する。このテーブルの例を図11(b)に
示す。このテーブルは上記図11(a)のテーブルにお
ける差の大きい順に並べたものである。
【0022】図12は、ステップS900の処理の流れ
を示すフローチャートである。ここでは、良品の特徴デ
ータのすべての種類を抽出する処理であり、さらに各種
類の処理時間を測定し、特徴データ抽出時間テーブルを
作成する。ステップS901で、処理時間カウントを開
始させ、ステップS902で1番目の特徴データの抽出
を行い、ステップS903で、処理時間カウントを停止
する。ステップS904で、この時に示される処理時間
を1番目の特徴データ抽出に要した処理時間として、特
徴データ抽出処理時間テーブルにセットする。ステップ
S905は、ステップS901からS904までの処理
をすべての種類の特徴データについて処理させるための
ループチェックである。
【0023】図13は、ステップS800の処理の流れ
を示すフローチャートである。ここでは、ステップS5
00あるいはS600の処理により得られた特徴抽出デ
ータ抽出種類の処理時間の合計を、ステップS900で
得られた特徴データ抽出時間テーブルより求め、指定さ
れた時間との比較をする。そして、指定された時間内に
処理が完了するかどうかを判断し外部に出力する。ステ
ップS801で、キーボード6より時間を指定する。時
間指定がない場合にはタクトタイムチェックの必要がな
いと判断し、処理を終了する。ステップS802で図9
に示す特徴データ抽出種類テーブルにセットされている
種類すべてについて、ステップS900で得られた特徴
データ抽出時間テーブルから各々の処理時間を得て、そ
れらを合計する。ステップS803でその合計時間と指
定された時間とを比較し、合計時間の方が小さければス
テップS804でタクトタイムチェックOKの結果を、
合計時間が大きければステップS805でタクトタイム
オーバーのエラー結果をモニタインターフェース回路1
4を介して、モニタTV5に表示する。
【0024】(オンラインモード)図14は、この発明
のオンラインモードにおける実施例の全体の処理の流れ
を示すフローチャートである。以下、図14に基づいて
説明する。なお、ステップS1101からステップS1
105までの処理は、図19を用いて説明した従来の画
像処理装置と同様の動作である。ステップS1002か
らS1010までは特徴データ抽出処理を行なう。良否
判別をするとともに、各特徴データ抽出処理について
良,不良の頻度をカウントし、良品ワーク特徴データテ
ーブルおよび不良品ワーク特徴データテーブルa,bを
更新する。ステップS300はティーチングモードの良
否判別基準算出手段と同一で、更新された良品、不良品
ワーク特徴データテーブルから良否判別基準テーブルを
更新する処理である。ステップS1011で、カウント
された各種特徴データ抽出処理の良,不良の頻度から特
徴データ抽出種類テーブルの内容を不良頻度が高いもの
から処理するように処理順序を変更する。ステップS1
012からS1014で、良否判定の不良率を計算,判
定する。ステップS1001で、指定された不良率をオ
ーバーしている場合には、不良率オーバーを外部に出力
する。以下、各処理について図を参照しながら説明す
る。
【0025】ステップS1001で、キーボード6より
不良率を指定する。ステップS1101,S1102
は、従来と同様に画像処理装置1が上位コントローラ2
から認識指令を上位インターフェース回路16を介して
受け取り、中央処理装置7が認識指令かを判断する。認
識指令であれば、処理をステップS1002に移す。ス
テップS1002では、ティーチングモードで作成した
特徴データ抽出種類テーブルの番号に対応する特徴デー
タの抽出処理を行なう。ステップS1003で、この抽
出特徴データが、良否判別基準データの上限値と下限値
との範囲内にあるかどうかをチェックする。良否判別基
準データは、ティーチングモードにおいて作成した良否
判別基準データテーブルの、同一種類の特徴データ抽出
処理の上限値と下限値とを参照する。この抽出特徴デー
タが、基準値の上限値と下限値との範囲内にある場合に
は、この特徴データ抽出処理に関しては良と判断する。
ステップS1004で、良,不良頻度テーブルの良のエ
リアをカウントアップする。なお、この良,不良頻度テ
ーブルは、特徴データ抽出種類テーブルに対応してい
る。図15は特徴データ抽出テーブルと良,不良頻度テ
ーブルの例を示す。ステップS1005では、ステップ
S1002で得られた特徴データを良品ワーク特徴デー
タテーブルに反映する。処理は、図2のステップS10
4からS107に示すティーチングモードの良品ワーク
登録時と同一である。ステップS1008は、ステップ
S1002の特徴データ抽出処理を特徴データ抽出種類
テーブルの内容すべてについて処理させるためのループ
チェックである。ここでは、すべて処理完了した場合
に、良品と判断し、ステップS1009で良品数をカウ
ントアップする。ステップS1003での良否判定処理
において、良否判別基準の範囲外であった場合には、ス
テップS1006で、良,不良頻度テーブルの不良のエ
リアをカウントアップする。さらにステップS1007
では、ステップS1002で得られた特徴データを不良
品ワーク特徴データテーブルaまたはbに反映する。処
理は、図2のステップS203からS212に示すティ
ーチングモードの不良品ワーク登録時と同一である。ス
テップS1010で不良品数をカウントする。このよう
に処理がステップS1006に移った場合には、不良品
と判断し、特徴データ抽出種類テーブルの内容すべてに
ついて処理完了していなくても中断するようにステップ
S1008を介さずにステップS1105に処理を移
す。ステップS1105で、従来と同様に、良否判定結
果をモニタTV5へ表示するとともに、上位インターフ
ェース16を介して上位コントローラ2へ知らせる。場
合によっては、プリンタインターフェース18を介して
プリンタ13で認識結果を印刷する。ステップS300
は、ステップS1005,S1007で更新された良
品,不良品ワーク特徴データテーブルから、良否判定基
準テーブルを更新する処理であある。図4に示すティー
チングモードの良否判別基準算出手段と同一の処理を行
う。ステップS1011は、ステップS1004,S1
006でカウントした各種特徴データ抽出処理における
良,不良頻度テーブルから各種特徴データ抽出処理の不
良率を計算し、その不良率の高いものから順に特徴デー
タ抽出種類テーブルの順序を変更する。ステップS10
12では、ステップS1009,S1010でカウント
アップされた良品、不良品数から良否判定における不良
率を計算し、ステップS1013で、ステップS100
1で指定された不良率とを比較する。指定された不良率
をオーバーしていれば、ステップS1014で、その情
報をモニタTV5に表示するとともに、上位インターフ
ェース16を介して上位コントローラ2へ知らせる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、第1構成の発明は、良品
と不良品との各特徴データの内容および各特徴データ毎
の良品と不良品との差異を明確に把握できる。このた
め、良品と不良品との違いが客観的にわかり、多数の特
徴データを迅速に扱う画像処理装置の良否判断がより正
確になる。第2構成の発明は、ワークの良品,不良品を
各々を認識して得た各種特徴データの分布、範囲を解析
する機能を設けることにより、ユーザーは良否判別にお
ける判別基準を生成できる。第3構成の発明は、良否判
別の基準となる特徴データを、画像処理装置内部に保存
し、その値を変更できる機能を設けることにより、ユー
ザーは容易に画像処理環境の変化(照明の変化等)に対
応できる。第4構成の発明は、良否判別における特徴デ
ータの種類を自己限定する機能を設けることにより、ユ
ーザーは最短時間での判別処理が可能である。第5構成
の発明は、良否判別における特徴データの種類を任意に
選択できる機能を設けることにより、ユーザーは良否判
別における判別手順を自由に設定できる。第6構成の発
明は、良否判別における判別手順を自己決定する機能を
設けることにより、ユーザーは良品、不良品を事前に認
識させるだけで良否判別ができる。第7構成の発明は、
特徴データの種類毎に判別処理時間を測定する機能を設
けることにより、ユーザーは良品および不良品を事前に
認識させた時点で判別処理に必要な時間を知ることがで
きる。第8構成の発明は、指定された処理時間と良否判
別に必要な処理時間を比較する機能を設けることによ
り、ユーザーは指定した処理時間内での良否判別が可能
か、容易に判断できる。第9構成の発明は、良否判別処
理を実施中に得られた特徴データから良否判別の判別基
準を自己補正する機能を設けることにより、ユーザーは
判別基準の補正を行なうことなく良否判別ができる。第
10構成の発明は、良否判別処理を実施中に得られたワ
ークの特徴データから良否判別の判別方法を自己変更す
る機能を設けることにより、ユーザーはワークの良品、
不良品の状況変化に対応した良否判別ができる。第11
構成の発明は、良否判別処理を実施中に得られたワーク
の不良発生率を監視する機能を設けることにより、ユー
ザーは良否判別の状況を随時、把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像処理装置の構成図である。
【図2】この発明のティーチングモードにおける実施例
の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】この発明のティーチングモードにおける実施例
の不良品ワーク特徴データ取得手段の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図4】この発明のティーチングモードにおける実施例
の良品、不良品ワーク特徴データテーブルa,bの例を
示す図である。
【図5】この発明における実施例の良否判別基準の算出
手段の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】この発明における実施例の良否判別基準データ
テーブルの例を示す図である。
【図7】この発明のティーチングモードにおける実施例
の良否判別基準データテーブルの編集手段の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図8】この発明における実施例の特徴データ抽出種類
の自動限定手段の処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図9】この発明における実施例の特徴データ抽出種類
の自動限定後の特徴データ抽出種類テーブルの例を示す
図である。
【図10】この発明のティーチングモードにおける実施
例の特徴データ抽出種類の編集手段の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図11】この発明のティーチングモードにおける実施
例の特徴データ抽出種類テーブル作成手段の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図12】この発明のティーチングモードにおける実施
例の良品ワークの特徴データ抽出手段の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図13】この発明のティーチングモードにおける実施
例のタクトタイムチェック手段の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図14】この発明のオンラインモードにおける実施例
の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】この発明のオンラインモードの実施例におい
て特徴データ抽出テーブルと良,不良頻度テーブルの関
係を示す図である。
【図16】従来の画像処理装置の構成図である。
【図17】従来のティーチングモードの全体の処理の流
れを示すフローチャートである。
【図18】従来の良品特徴データの構造図である。
【図19】従来のオンラインモードの全体の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置 2 上位コントローラ 3 ワーク 4 カメラ 5 モニタTV 6 キーボード 7 中央処理装置 8 記憶回路 9 画像入力回路 10 画像処理回路 11 画像記憶回路 12 外部記憶装置 13 プリンタ 14 モニタインターフェース回路 15 キーボードインターフェース回路 16 上位インターフェース回路 17 外部記憶装置インターフェース回路 18 プリンタインターフェース回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 裕治 名古屋市北区東大曽根町上五丁目1071番地 三菱電機エンジニアリング株式会社名古 屋事業所内 (72)発明者 西 亨 名古屋市北区東大曽根町上五丁目1071番地 三菱電機エンジニアリング株式会社名古 屋事業所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 良品ワークの画像を読み取り、良品ワー
    クの良品特徴データを抽出する画像処理装置において、
    不良品ワークの画像を読み取り、不良品ワークの不良品
    特徴データを抽出する不良品ワーク特徴データ抽出手段
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記良品特徴データおよび不良品特徴データを解析し、
    その分布,範囲から実質良否判別基準を生成する実質良
    否判別基準生成手段を有することを特徴とする画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置において、
    前記実質良否判別基準の値を変更するための実質良否判
    別基準値変更手段を有することを特徴とする画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の画像処理装置において、良品特徴データおよび不良品
    特徴データの各データ項目の差異に基づいて、当該デー
    タ項目が良否判別に必要か否かを判定し、不必要な場合
    には当該データ項目を良否判別項目としない良否判別項
    目限定手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の画像処理装置において、前記実質良否判別基準のデー
    タ項目を変更するための実質良否判別基準データ項目変
    更手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の画像処理装置において、良品特徴データおよび不良品
    特徴データの各データ項目の差異に基づいて、良品特徴
    データまたは不良品特徴データを抽出する時の各データ
    項目の抽出順序を変更する特徴データ抽出時データ項目
    順序変更手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の画像処理装置において、良品特徴データおよび不良品
    特徴データの抽出時に、各データ項目毎の特徴抽出処理
    時間を計測する特徴抽出処理時間計測手段を有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像処理装置におい
    て、実質良否判別基準の各データ項目についての特徴抽
    出処理時間を合計し、その合計時間と所定時間とを比較
    し、前記所定時間内で良否判別可能か否かを判断し、そ
    の判断結果を外部に出力するタイムタクトチェック手段
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 ワークの画像を読み取り、ワークの特徴
    データを抽出し、その特徴データと所定の良否判別基準
    とからワークの良否を判別する画像処理装置において、
    良品と判別したワークの特徴データを良品特徴データと
    して蓄積する良品ワーク特徴データ蓄積手段と、不良品
    と判別したワークの特徴データを不良品特徴データとし
    て蓄積する不良品ワーク特徴データ蓄積手段と、必要に
    応じて前記良品特徴データおよび不良品特徴データに基
    づいて前記良否判別基準の値を補正する良否判別基準値
    補正手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 ワークの画像を読み取り、ワークの特
    徴データを抽出し、その特徴データと所定の良否判別基
    準とからワークの良否を判別する画像処理装置におい
    て、前記良否判別基準の各データ項目の不良発生率を算
    出する不良発生率算出手段と、前記不良発生率に基づい
    て、良否判別時の各データ項目の判別順序を変更する良
    否判別時データ項目順序変更手段を有することを特徴と
    する画像処理装置。
  11. 【請求項11】 ワークの画像を読み取り、ワークの特
    徴データを抽出し、その特徴データと所定の良否判別基
    準とからワークの良否を判別する画像処理装置におい
    て、前記良否判別基準の各データ項目の不良発生率を算
    出する不良発生率算出手段と、前記不良発生率が所定の
    許容値を超えた時にそれを外部に出力する不良発生率超
    過時出力手段を有することを特徴とする画像処理装置。
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