JPH0737010U - 電気掃除機の吸込端部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】電気掃除機の吸込パイプの先端に着脱自在に取
付けられる刷毛付きの吸込端部材であって、使用時に刷
毛が空気の流れに引かれて吸込口を覆うように曲がるこ
とを防止する。 【構成】吸込パイプと結合するためのジョイント管部１
の先端に比較的柔軟な材料で形成された多数の細長い吸
込管部群が前記ジョイント管部１とそれぞれ連通するよ
うに取付けられており、ジョイント管部１の先端に取付
けられた多数の吸込管部群は、外側周囲に並べられた外
側吸込管部２とそれに内接するように並べられた内側吸
込管部３から成り、該内側吸込管部３は前記外側吸込管
部２よりもやや短く形成されてその先端は吸込口が斜め
外方を向くように斜めにカットされており、且つ外側吸
込管部２よりも先方に延びる刷毛４が、外側吸込管部３
の周囲を囲むように前記ジョイント管部１の先端に取付
けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主に家庭で用いられる電気掃除機の吸込端部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の吸込端部材は吸込口を有する吸込端部の外周を囲うように下向きの刷毛 が設けられ、刷毛の先端は吸込端部の先端よりも先方に突出する構成であったが 、吸込端部は単一の円筒状パイプであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の電気掃除機の吸込端部材は上述のような構成であったから、実際にゴミ を吸い取ろうとすると、吸込口に吸い込まれる空気の流れに引かれて刷毛が吸込 口を覆うように曲がってしまい、吸込力が弱化してしまうという欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の構成は、吸込パイプと結合するためのジョイント管部１の先端に比較 的柔軟な材料で形成された多数の細長い吸込管部群がジョイント管部１とそれぞ れ連通するように取付けられており、ジョイント管部１の先端に取付けられた多 数の吸込管部群は、外側周囲に並べられた外側吸込管部２とそれに内接するよう に並べられた内側吸込管部３を含んで成り、該内側吸込管部３は前記外側吸込管 部２よりもやや短く形成されてその先端は吸込口が斜め外方を向くように斜めに カットされており、且つ外側吸込管部２よりも先方に延びる刷毛４が、外側吸込 管部３の周囲を囲むように前記ジョイント管部１の先端に取付けられていること を特徴とする。

【０００５】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に従って説明する。 符号１は電気掃除機の吸込パイプに吸込端部材５を結合するためのジョイント 管部であって、その端部に吸込管部２，３及び刷毛４を取付けるための取付け部 ６を有している。この取付け部６の下面の外周に近い部分に、長めの刷毛４が円 周をなすように並べられて取付けられている。刷毛４は取付け部６の外周のやや 内側に並べられて取付けられるので、並べられた刷毛４のなす形状は取付け部６ の断面形状とほぼ一致する。したがって、実施例のように取付け部６の断面形状 が円形であれば、刷毛４も同様に円をなすように並べられて取付けられるが、本 考案の取付け部６の断面形状は円形に限定されることはないので、例えば取付け 部６の断面形状が四角形や楕円形のときは、刷毛４もそれに応じた形で並べられ る。

【０００６】 刷毛４の内側には、ジョイント管部１とそれぞれ連通する外側吸込管部２が円 をなすように並べられて取付け部６に取付けられている。この外側吸込管部２は 柔軟性のある合成樹脂で細長く形成され、その長さは刷毛４よりも短い。実施例 では１２本の外側管部２が取付けられているが、本考案では外側吸込管部２の本 数はこれに限定されることはなく、これよりも幾分少なくても良いし多くても良 い。

【０００７】 外側吸込管部２の内側には、ジョイント管部１とそれぞれ連通する内側吸込管 部３が円をなすように並べられて取付け部６に取付けられている。この内側吸込 管部３は外側吸込管部２と同じ材料で同じ太さの管であるが、それよりも短く形 成されている。また、内側吸込管部３は先端は吸込口が斜め外方を向くように斜 めにカットされている。ただし、本考案の内側吸込管部３の太さはこの実施例に 限定されるものではなく、太さが幾分大きくてもあるいは小さくても差し支えな い。

【０００８】 内側吸込管部３の更に内側の中央部分は、実施例では塞がれていて空気が吸い 込まれない構成であるが、この中央部分にジョイント管部１と連通し内側吸込管 部３と同じ長さのいくつかの吸込管部が取付けられていても良いし、この場合に おけるその部分に取付けられた吸込管部の吸込口は管の方向が好ましい。また、 中央部分に管を取付けず単なる通風孔であっても良い。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のように刷毛の付いた吸込端部材を使用した場合には、床や棚の上など に付着している埃を刷毛でこすりながら剥がして吸い込む。したがって、剥がさ れた埃はきわめて軽いので、吸込口の空気はそれほど大きな吸引力を必要としな い。

【００１０】 本考案はこの点に着目して考え出されたものであって、その構成は、外側周囲 に並べられた外側吸込管部２とそれに内接するように並べられた内側吸込管部３ を主要部とし、内側吸込管部３は外側吸込管部２よりもやや短く形成されてその 先端は吸込口が斜め外方を向くように斜めにカットされており、且つ外側吸込管 部２よりも先方に延びる刷毛４が、外側吸込管部３の周囲を囲むようにジョイン ト管部１の先端に取付けられている。したがって、埃が刷毛によって剥がされて 空気中に浮き上がり、そのために刷毛の先端から吸い込むことができずに刷毛の 中央付近に遊離しても、内側吸込管部３は外側吸込管部２よりも短く形成されて おり且つ吸込口が斜め外方を向いているから、刷毛の中央付近に浮き上がってき た埃を刷毛の間から吸い込むことができる。 また、内側吸込管部３の吸込口が斜め外方を向いているので、刷毛方向の空気 の吸引力がその分だけ減少する。従来品は空気の吸込口は刷毛と同方向を向いて いたので、吸引力が強すぎて刷毛が空気に吸引されて中央に集まって吸込口が塞 がれるという欠点があったが、本考案では刷毛方向の空気の吸引力が減少するの で、そのような従来品の欠点を除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 刷毛を一部除いた状態の本考案の正面図

【図２】 本考案の下面図

【符号の説明】

１ ジョイント管部 ２ 外側吸込管部 ３ 内側
吸込管部 ４ 刷毛 ５ 吸込端部材 ６ 取付け部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 向井 義彦 広島県広島市安佐南区長東西５丁目14番１ 号

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気掃除機の吸込パイプの先端に着脱自
   在に取付けられる吸込端部材であって、前記吸込パイプ
   と結合するためのジョイント管部１の先端に比較的柔軟
   な材料で形成された多数の細長い吸込管部群が前記ジョ
   イント管部１とそれぞれ連通するように取付けられてお
   り、ジョイント管部１の先端に取付けられた多数の吸込
   管部群は、外側周囲に並べられた外側吸込管部２とそれ
   に内接するように並べられた内側吸込管部３を含んで成
   り、該内側吸込管部３は前記外側吸込管部２よりもやや
   短く形成されてその先端は吸込口が斜め外方を向くよう
   に斜めにカットされており、且つ外側吸込管部２よりも
   先方に延びる刷毛４が、外側吸込管部３の周囲を囲むよ
   うに前記ジョイント管部１の先端に取付けられているこ
   とを特徴とする電気掃除機の吸込端部材