JPH0736501Y2

JPH0736501Y2 - 引出し収納装置

Info

Publication number: JPH0736501Y2
Application number: JP13425889U
Authority: JP
Inventors: 正義大舘
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1989-11-17
Filing date: 1989-11-17
Publication date: 1995-08-23
Anticipated expiration: 2004-11-17
Also published as: JPH0372742U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は引出し収納装置に関するものである。

特に、台所用品の収納に好適な台所引出し収納装置に関
する。

（従来の技術）従来、台所等に使用する引出し収納装置は台所用品等を
引出しケースに入れ、この引出しケースを出したり、入
れたりして使用していた。

（考案が解決しようとする課題）しかし、野菜や果物或いは壜等重い物を多く入れたとき
等では引出しケースを出したり、入れたりするのに力を
要し、主婦にとって、この作業は難渋なばかりでなく、
引出しケースの底やフレームの棚板が傷付くという問題
があった。

そこで、考案者は、引出しフレームから引出しケースを
引き出したり、引き入れたりするに便利なように、引出
しケースの下に車を取り付けてみたが、摩擦が小さいの
で、引出しフレームの中での安定性が悪く、振動等で簡
単に引出しケースが引出しフレームから落ちるという問
題があった。

更に、引出し収納装置の置いてある床は、必ずしも水平
でなく、手前が低いときには引出しケースが自然に手前
に動き出すという問題があった。

（課題を解決するための手段）この考案は、上記のような問題を解決し、引出しケース
を引き出したり、引き入れるのに便利であり、且つ、引
出しケースの底や棚板に傷が付かず、しかも、引出しフ
レームの中で安定であって、振動等で簡単に引出しフレ
ームから落ちることのない引出し収納装置を提供するこ
とを目的にしたものであって、両側面の横アングルに滑
車が取り付けられた引出しフレームと、両側面にレール
が設けられた引出しケースとからなり、この引出しケー
スは、そのレールが引出しフレームの滑車上を移動し
て、出し入れできるようになされ、且つ、レールの下面
には、引出しケースが前記引出しフレームにが収納され
た状態にあるとき、滑車の後部に当たる係止用小突起が
設けられていることを特徴とするものである。

（作用）本考案の引出し収納装置の作用について説明する。

引出しケースが引出しフレームに収納されている状態で
は、引出しケースの両側面に設けられたレールが、引出
しフレームの横アングルに設けられた滑車の上に載って
いて、且つ、このレールの下面には、滑車の後部に当た
る係止用小突起が設けられているから、引出しケースは
この係止用小突起に当たって手前に滑り落ちることがな
い。

次に、引出しケースの収納品を出したり、入れたりする
ために、引出しケースを引き出す状態について説明す
る。

最初に、少し力をいれて引出しケースを手前に引くと、
引出しケースの両側面に設けられているレールの下面の
係止用小突起が滑車を越える。この際、この係止用小突
起の動きにつれて滑車が回るので、余り大きな力は必要
ないし、又、引出しケースの振動も大きくない。次に、
引出しケースを更に手前に引くと、引出しケースの両側
面に設けられたレールが滑車の上を、滑車を回しながら
移動するので、引出しケースを軽く手前に引くことがで
きる。

引出しケースを必要なだけ引き出した後に、収納品を出
したり、入れたりする。

次に、引出しケースを引出しフレームの中に納める状態
について説明する。

先ず、引出しケースを押すと、引出しケースの両側面に
設けられたレールが、滑車を回転させながら滑車の上を
移動する。滑車を回転させながらの移動であるから、軽
い力で引出しケースを納めることができる。

引出しケースが所定の位置に納められる直前になると、
レールの下面の係止用小突起に滑車が当たるが、この突
起は小さいし、しかも、進行している勢いと滑車を回転
させながらの移動であるから、係止用小突起は簡単に滑
車を越えることができる。

係止用小突起が滑車の上を越えると、引出しケースは所
定の位置に納められる。

以上の説明で判るように、本考案引出し収納装置は、引
出しケースを収納したり引き出す場合、引出しケースの
両側面に設けられたレールが、引出しフレーム両側面の
横アングルに取り付けられた滑車の上を移動するから、
極めて軽い力で引出しケースをだしたり、入れたりで
き、しかも、引出しケースが納められたら、横アングル
に取り付けられた滑車がレールの係止用小突起に当たる
から、振動等で引出しケースが落ちるようなことがな
い。

又、引出し収納の手前が低くても手前に滑り落ちること
もない。

（実施例）以下図面を参照しながら、本考案の実施例を説明する。

図面は本考案の１実施例を示すものであって、第１図は
引出し収納装置の斜視図、第２図は引出しフレームの正
面図、第３図は第２図に示された引出しフレームのＡ−
Ａ断面図、第４図は引出しケースの側面図、第５図は引
出し収納の要部である係止用小突起付近を示す斜視図で
ある。

図において、１は引出しフレームで、縦フレーム11、横
アングル12、棚板13からなっている。そして、横アング
ル12と棚板13とで棚が構成せられていて、本実施例では
上下２段になっている。

横アングル12は［型アングルになっていて、下板121、
横板123、上板122からなっている。横板123の手前部分
には滑車２が取り付けられている。そして、上板122が
滑車２と交差する所の手前の上板122は切り欠かれてい
る。下板121は上板122より幅広になっている。

３は引出しケースで、横側面32、縦側面33、底面31とか
らなっている。

縦側面33の上部には取手39が設けられている。横側面32
の下部には底面31に平行なレール34が設けられている。
そして、収納ケース３から引出しフレーム１に納められ
ると、横アングル12に設けられた滑車２の上にレール34
が載るようになっている。又、レール34の下面には、滑
車２の後部に当たる係止用小突起35が設けられている。
底面31の後方には、車36が設けられ、この車36は下板12
1の上を移動するようになっている。また、底面31の前
方には足37が設けられ、中程に係止片38が設けられてい
る。

棚板13の後部は立ち上げられ、ストッパー14となってい
る。このストッパー14に足37が当たり、引出しケース３
が、これ以上後方に進めないようになっている。又、ス
トッパー14に係止片38が当たり、引出しケースがこれ以
上手前に進めないようになっている。

次に、この引出し収納装置の使用方法及び引出し収納の
作用について説明する。

引出しケース３の取手39を持って、引出しケースを手前
に引いて、引出しフレームの中から引出しケースを引出
し、引出しケースの中に野菜類や壜等の収納物を入れ、
取手39を持って、引出しケース３を後方に押すと、車36
が下板121の上を転がり、且つ、レール34が滑車２の上
を滑車２を回しながら、引出しケース３は引出しフレー
ムの中に移動する。

このように、引出しケース３は、滑車２及び車36の働き
により、軽い力で収納箇所近く迄移動する。

収納近くになると、レール34の下面に設けられた係止用
小突起35が滑車２に当たるが、引続き引出しケース３を
押せば係止用小突起35が、進行している勢いがあるか
ら、滑車２を回しながら簡単に越える。

引出しケース３の係止用小突起35が滑車２を越えると、
引出しケース３の下面に設けられた足37がストッパー14
に当たり、これ以上進まなくなり、引出しケース３は所
定の位置に収納される。

このような状態で引出しケース３は引出しフレーム１の
中に収納される。このときの係止用小突起35と滑車２と
の位置は第５図のようになっている。

かかる状態では、引出しケース３が手前に動けば、係止
用小突起35が滑車２に当たり、後に動けば、足37がスト
ッパー14に当たるので、振動等があっても前後に動くこ
とはない。又、引出し収納が、少し位傾いていても、係
止用小突起35が滑車２に当たるので、落ちることもな
い。

引出しケース３を引き出すには、取手39を持って、少し
力を入れて手前に引くと、レール34の下面に設けられた
係止用小突起35が滑車２を回しながら越える。

更に、取手39を持って引出しケース３を手前に引くと、
引出しケース３は下面に設けられた車36と滑車２との働
きで、軽い力で手前に引き寄せることができる。係止片
38がストッパー14に当たると、引出しケース３は止ま
る。この状態で野菜等の収納品を取り出したり、入れた
りする。

（考案の効果）以上説明したように、本考案の引出し収納装置は、引出
しケースの両側面にレールが設けられ、引出しフレーム
の横アングルに滑車が設けられているので、両方の働き
により軽い力で引出しケースを出したり、入れたりでき
る。

又、引出しケースを収納したときに、このレールの下面
に係止用小突起が設けられていて、これが滑車に当たる
ので、振動等があっても収納ケースが落ちるようなこと
がないし、引出し収納の手前が低くなっていても手前に
落ちることもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すものであって、第１図は
引出し収納装置の斜視図、第２図は引出しフレームの正
面図、第３図は第２図に示された引出しフレームのＡ−
Ａ断面図、第４図は引出しケースの側面図、第５図は引
出し収納装置の要部である係止用小突起付近を示す斜視
図である。１……引出しフレーム 12……横アングル２……滑車３……引出しケース 34……レール 35……係止用小突起

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】両側面の横アングルに滑車が取り付けられ
た引出しフレームと、両側面にレールが設けられた引出
しケースとからなり、この引出しケースは、そのレール
が引出しフレームの滑車上を移動して、出し入れできる
ようになされ、且つ、レールの下面には、引出しケース
が前記引出しフレームに収納された状態にあるとき、滑
車の後部に当たる係止用小突起が設けられていることを
特徴とする引出し収納装置。