JPH0736348A - 画像形成装置及び画像形成用カートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の画像形成装置は、画像形成用カー
トリッジ３０の交換時のみに、印画枚数を計数するカウ
ンタ１７の計数内容を確実にリセットでき、使用者によ
るカウンタ１７のリセットの操作を不要とする。また、
ジャム処理、清掃時等における画像形成用カートリッジ
３０の脱着操作によっても、カウンタ１７をリセットす
ることなく引き続き印画枚数を計数でき、画像形成用カ
ートリッジ３０の交換時期を適切に知らせることで、画
像形成用カートリッジ３０の経済的交換と、長期の安定
した印画品位を得ることを目的とする。 【構成】 感熱発色材である感熱紙３２を表面に設けた
発熱抵抗素子３１を画像形成用カートリッジ３０内に設
けるとともに、前記発熱抵抗素子３１の駆動回路２１
と、前記感熱発色材の発色を検出する反射形フォトセン
サ２２と、印画枚数を計数するカウンタ１７を画像形成
装置本体２０内に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば複写機、電子
写真プリンタ等において、カートリッジの交換時期を知
らせるために印画枚数を計数するカウンタの計数内容
を、上記カートリッジの交換に応答してリセットするよ
うにリセット信号を得るためのカウンタリセット装置を
有する画像形成装置及びその画像形成用カートリッジに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子写真複写機は、感光体におい
て帯電、露光、現像、転写、除電及びクリーニングを繰
り返すことで、所望の画像を得る。上記感光体は、画像
を繰り返し形成することで、当初の感光特性が変化し、
鮮明な画像を形成できなくなる。そのため、上記感光体
の画像形成回数が、その感光体の寿命となる所定の回数
になれば、新しい感光体と交換する必要があるために、
上記感光体の寿命を使用者に知らせている。

【０００３】上記感光体の寿命を検知するために、画像
形成回数をカウンタを用いて計数しておき、この計数値
が上記感光体の寿命となる所定の値を超えれば、交換要
求等の表示を行なっている。そして、上記感光体の交換
を行なえば、カウンタの内容をリセットする必要があ
り、上記感光体の交換時にその都度、使用者が手動でリ
セット釦を操作していた。しかしながら、使用者がこの
ような操作を忘れることがあるため、上記感光体の交換
に応答して、上記カウンタをリセットさせるものがあ
る。

【０００４】従来の画像形成装置の構成について図８を
参照しながら説明する。図８は、例えば特公平２−４２
２２９号公報に示された従来の画像形成装置の構成を示
す斜視図図である。

【０００５】図８において、１と２は２つの異なる径の
ドラム、３はドラム１と２の間に保持されるエンドレス
のベルト状に形成されたシート状の感光体、４はドラム
１と２の間隔空間に設けられドラム２の軸とチェーン等
で連結した軸、５は軸４を回転するように固定設置され
たレバー、６は軸４に固定されレバー５の作動と同様に
作動する下アーム、７は下アーム６に接触する位置に設
定された上アーム、８は軸４の長手方向に平行に設けら
れた棒体である。

【０００６】また、９は棒体８により駆動するスイッ
チ、１０はドラム１の側面に設けられスイッチ９を保持
する台座、１１は棒体８とスイッチ９のガイドとなる突
起体である。

【０００７】さらに、１２はドラム２の側面に設けられ
た円形状フランジ、１３はドラム２の中心部を貫通し円
形状フランジ１２を固定する軸、１４は円形状フランジ
１２に設けられた軸１３を支点として揺動自在に動く棒
体、１５と１６は円形状フランジ１２の直径両端に設け
られた凸体である。

【０００８】なお、図では省略している画像形成回数を
計数するカウンタ１７と、スイッチ９の状態検出とカウ
ンタ１７及び画像形成装置を制御する制御回路１８と、
制御回路１８により制御される表示器１９とを備えてい
る。

【０００９】つぎに、前述した従来の画像形成装置の動
作について図９及び図１０を参照しながら説明をする。
図９及び図１０は、従来の画像形成装置の動作状態を示
す図である。なお、図９及び図１０において、ドラム１
及び２、感光体３、レバー５は省略している。

【００１０】図９（ａ）は新しい感光体３の交換前を示
し、ドラム１及び２が古い感光体３を装着している状態
の側面を示す図である。上アーム７は、スイッチ９より
離反している。

【００１１】図９（ｂ）は新しい感光体３の交換時を示
し、ドラム１及び２が感光体３を装着していない状態の
側面を示す図である。感光体３の交換時にドラム１及び
２を近接させるためレバー５を鉛直方向から水平方向に
９０度回転させる。下アーム６はレバー５と同様に回転
し、上アーム７を動かし棒体８を突起体１１に入り込み
スイッチ９をオン（ＯＮ）する。

【００１２】図１０（ａ）は新しい感光体３の交換後を
示し、ドラム１及び２が新しい感光体３を装着している
状態の側面を示す図である。新しい感光体３を装着後、
再びドラム１及び２を定位置に戻すため、レバー５を前
述とは逆向きに回転させる。この時、スイッチ９はオン
の状態を保持する。

【００１３】図１０（ｂ）は画像形成動作を行なった後
を示し、ドラム１及び２が回転する状態の側面を示す図
である。ドラム１及び２は前処理又は画像形成動作を行
なう時に回転させるため、凸体１５もしくは凸体１６は
棒体１４を回転させる。棒体１４は、上アーム７を下ア
ーム６によって移動させられた方向とは逆方向に押し下
げ、棒体８を突起体１１より外しスイッチ９をオフ（Ｏ
ＦＦ）する。

【００１４】新しい感光体３の交換後、電源を投入する
とスイッチ９はオンの状態であり、制御回路１８は感光
体３が交換されたことを検出しカウンタ１７をリセット
する。そして、前処理又は画像形成動作を行なうとき、
ドラム１及び２を回転させると図１０（ｂ）に示す通り
スイッチ９はオフされる。感光体３の交換が行なわなけ
ればこの状態が維持され、カウンタ１７の内容が途中で
リセットされることはない。

【００１５】以降、カウンタ１７は、画像形成毎に画像
形成回数を計数する。制御回路１８は、カウンタ１７の
計数値が感光体３の寿命となる所定の値を超えれば、表
示器１９に感光体３の交換要求の表示を行なう。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
画像形成装置では、清掃時及び紙ジャム発生時に感光体
３を一時的に取り外した場合、画像形成回数を計数する
カウンタはリセットされてしまう。このような不必要な
カウンタリセットにより、感光体３の経済的交換を行う
ことができなくなったり、長期の安定した印画品位を得
られなくなるという問題点があった。

【００１７】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、感光体などの画像形成用カートリ
ッジを一時的に取り外した場合においても不必要にカウ
ンタをリセットせず、画像形成用カートリッジの経済的
交換を実現でき、長期間の安定した印画品位を維持する
ことができる画像形成装置及び画像形成用カートリッジ
を得ることを目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
る画像形成装置は、次に掲げる手段を備えたものであ
る。 〔１〕 感熱発色材を表面に設けた発熱抵抗素子を有す
る画像形成用カートリッジ。 〔２〕 前記感熱発色材と対向する位置に設けた発色検
出手段、前記発熱抵抗素子を駆動する駆動手段、印画枚
数を計数するカウンタ手段、及び前記発色検出手段の出
力に基づいて前記カウンタ手段をリセットする制御手段
を有する画像形成装置本体。

【００１９】この発明の請求項２に係る画像形成用カー
トリッジは、感熱発色材を表面に設けた発熱抵抗素子を
備えたものである。

【００２０】この発明の請求項３に係る画像形成装置
は、次に掲げる手段を備えたものである。 〔１〕 回転駆動軸に従動回転し光を反射する光反射手
段、及び前記光反射手段を規定位置で制動するストッパ
ーを有する画像形成用カートリッジ。 〔２〕 前記光反射手段と対向する位置に設けた反射光
検出手段、前記回転駆動軸を駆動する駆動手段、印画枚
数を計数するカウンタ手段、及び前記反射光検出手段の
出力に基づいて前記カウンタ手段をリセットする制御手
段を有する画像形成装置本体。

【００２１】この発明の請求項４に係る画像形成用カー
トリッジは、次に掲げる手段を備えたものである。 〔１〕 回転駆動軸に従動回転し光を反射する光反射手
段。 〔２〕 前記光反射手段を規定位置で制動するストッパ
ー。

【００２２】

【作用】この発明の請求項１に係る画像形成装置におい
ては、画像形成用カートリッジ内の感熱発色材と対向す
る位置に設けた発色検出手段によって、前記感熱発色材
の発色が検出される。また、駆動手段によって、画像形
成用カートリッジ内の発熱抵抗素子が駆動される。さら
に、カウンタ手段によって、印画枚数が計数される。そ
して、制御手段によって、前記発色検出手段の出力に基
づいて前記カウンタ手段がリセットされる。

【００２３】この発明の請求項２に係る画像形成用カー
トリッジにおいては、画像形成装置本体の駆動手段によ
って、発熱抵抗素子が駆動され、その表面に設けられた
感熱発色材が発色される。

【００２４】この発明の請求項３に係る画像形成装置に
おいては、画像形成用カートリッジ内の光反射手段によ
って、回転駆動軸に従動回転され光が反射され、画像形
成用カートリッジ内のストッパーによって、前記光反射
手段が規定位置で制動される。また、画像形成装置本体
の反射光検出手段によって、前記光反射手段からの反射
光が検出され、駆動手段によって、前記回転駆動軸が駆
動され、カウンタ手段によって、印画枚数が計数され、
制御手段によって、前記反射光検出手段の出力に基づい
て前記カウンタ手段がリセットされる。

【００２５】この発明の請求項４に係る画像形成用カー
トリッジにおいては、光反射手段によって、回転駆動軸
に従動回転され光が反射される。また、ストッパーによ
って、前記光反射手段が規定位置で制動される。

【００２６】

【実施例】

実施例１．この発明の実施例１の構成について図１を参
照しながら説明する。図１は、この発明の実施例１の構
成を示すブロック図であり、カウンタ１７〜表示器１９
は上述した従来装置のものと同様である。なお、各図
中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

【００２７】図１において、２０は画像形成装置本体、
３０は画像形成装置本体２０に脱着自在に装着できる画
像形成用カートリッジである。１７は画像形成用カート
リッジ３０により印画した印画枚数等を計数する不揮発
性のカウンタ、１９は画像形成用カートリッジ３０が寿
命であることを表示する表示器、１８は不揮発性のカウ
ンタ１７をリセット、あるいは印画毎に不揮発性のカウ
ンタ１７をインクリメントする制御と、不揮発性のカウ
ンタ１７に記憶した印画枚数により画像形成用カートリ
ッジ３０の寿命を検知し表示器１９に画像形成用カート
リッジ３０が寿命であることを表示する制御と、印画制
御を行なう制御回路である。

【００２８】また、３１は画像形成用カートリッジ３０
に設けられた発熱抵抗素子、３２は発熱抵抗素子３１の
表面に張り付けられた感熱紙である。

【００２９】さらに、２１は発熱抵抗素子３１に通電す
る駆動回路、２２は感熱紙３２と対向する位置に設け感
熱紙３２の発色を検出する反射形フォトセンサ、２３は
画像形成装着本体２０の駆動回路２１と画像形成用カー
トリッジ３０の発熱抵抗素子３１を接続するコネクタで
ある。

【００３０】ところで、この発明の請求項１に係る発色
検出手段は、この実施例１では反射形フォトセンサ２２
に相当し、この発明の請求項１に係る駆動手段は、この
実施例１では駆動回路２１に相当し、この発明の請求項
１に係るカウンタ手段は、この実施例１では不揮発性の
カウンタ１７に相当し、この発明の請求項１に係る制御
手段は、この実施例１では制御回路１８に相当する。

【００３１】つぎに、前述した実施例１の動作について
図２及び図３を参照しながら説明する。図２は、この発
明の実施例１の動作状態を示す図である。また、図３
は、この発明の実施例１の動作を示すフローチャートで
ある。

【００３２】図２（ａ）は、未使用の画像形成用カート
リッジ３０が初めて画像形成装置本体２０に組み込まれ
た時の動作状態を示す。未使用の画像形成用カートリッ
ジ３０が初めて画像形成装置本体２０に組み込まれた後
に電源を投入した時、画像形成用カートリッジ３０に設
けた発熱抵抗素子３１に張り付けられた感熱紙３５は白
色であり、画像形成装置本体２０側の対向する位置に設
けた反射形フォトセンサ２２は反射光を検出し、それに
基づいて制御回路１８は不揮発性のカウンタ１７をリセ
ットする。次に、制御回路１８は、駆動回路２１を駆動
させて発熱抵抗素子３１に通電する。

【００３３】図２（ｂ）は、発熱抵抗素子３１の通電後
の動作状態を示す。発熱抵抗素子３１は、発熱して表面
の感熱紙３２を永久に黒色発色させる。対向する位置に
設けた反射形フォトセンサ２２は、反射光を検出しなく
なる。以降、未使用の画像形成用カートリッジ３０と交
換しない限り不揮発性のカウンタ１７はリセットされる
ことがない。次に、制御回路１８は、印画毎に不揮発性
のカウンタ１７の内容をインクリメントし、不揮発性の
カウンタ１７の計数値が画像形成用カートリッジ３０の
寿命となる所定の値を超えれば、表示器１９に画像形成
用カートリッジ３０が寿命であることを表示し、画像形
成用カートリッジ３０の交換をユーザーに要求する。

【００３４】ステップ４０において、制御回路１８は、
反射形フォトセンサ２２により感熱紙３２からの反射光
を検出したか否かを判断し、検出しない場合はステップ
４６に進み、検出した場合には次のステップ４１に進
む。

【００３５】ステップ４１〜４５において、画像形成用
カートリッジ３０が新品であるので、不揮発性のカウン
タ１７をリセットする。そして、駆動回路２１により発
熱抵抗素子３１を駆動し、反射形フォトセンサ２２によ
り反射光を検出しなくなったら発熱抵抗素子３１の駆動
を止める。

【００３６】ステップ４６〜４９において、印画する度
に不揮発性のカウンタ１７をインクリメントし、不揮発
性のカウンタ１７のカウンタ値が規定の印画枚数以上に
なったときには表示器１９により画像形成用カートリッ
ジ３０の交換要求の表示を行う。

【００３７】この発明の実施例１は、前述したように、
画像形成装置本体２０に画像形成用カートリッジ３０が
着脱自在に装着できる画像形成装置において、感熱発色
材である感熱紙３２を表面に設けた発熱抵抗素子３１を
画像形成用カートリッジ３０内に設けるとともに、感熱
紙３２と対向する位置に設けた反射形フォトセンサ２２
と、発熱抵抗素子３１を駆動する駆動回路２１と、印画
枚数を計数する不揮発性のカウンタ１７と、反射形フォ
トセンサ２２の出力信号により不揮発性のカウンタ１７
をリセットする制御回路１８を備えたものである。

【００３８】画像形成用カートリッジ３０内に設けた発
熱抵抗素子３１の表面の感熱発色材の発色の有無を検出
することで、画像形成用カートリッジ３０が未使用のも
のか判定し、未使用のときは印画枚数を計数するカウン
タ１７をリセットする。すなわち、未使用の画像形成用
カートリッジ３０が初めて画像形成装置本体２０に組み
込まれたときは感熱発色材の発色が無く、カウンタ１７
はリセットされる。次に、発熱抵抗素子３１を通電する
ことにより、発熱抵抗素子３１が発熱し発熱抵抗素子表
面の感熱発色材が永久的に発色する。以降、画像形成用
カートリッジ３０を交換しない限りカウンタ１７はリセ
ットされることがない。

【００３９】従って、画像形成用カートリッジ３０の交
換時に、印画枚数を計数するカウンタ１７の計数内容を
確実にリセットすることが可能で、使用者によるカウン
タ１７のリセットの操作を必要しない。また、ジャム処
理、清掃時等における画像形成用カートリッジ３０の脱
着操作によっても、カウンタ１７をリセットすることな
く引き続き印画枚数を計数でき、画像形成用カートリッ
ジ３０の交換時期を適切に知らせることで、画像形成用
カートリッジ３０の経済的交換と、長期の安定した印画
品位を実現することができるという効果を奏する。

【００４０】実施例２．この発明の実施例２の構成につ
いて図４、図５及び図６を参照しながら説明する。図４
は、この発明の実施例２の構成を示すブロック図であ
り、カウンタ１７〜表示器１９、反射形フォトセンサ２
２は上述した実施例１のものと同様である。また、図５
及び図６は、この発明の実施例２の動作状態を示す図で
ある。

【００４１】図４において、３０Ａは画像形成装置本体
２０Ａより脱着自在に装着できる現像機ユニットであ
る。

【００４２】図５及び図６において、３３は現像剤運搬
用スリーブ、３４は画像形成装置本体２０Ａより現像剤
運搬用スリーブ３３と現像剤撹拌用スパイラル（図示せ
ず）に動力を伝達する現像機側プーリー、３５は現像機
側プーリー３４に従動し摩擦回転する光反射板、３６は
光反射板３５を規定位置で制動するストッパーである。

【００４３】また、２４は現像剤運搬用スリーブ３３と
上記現像剤撹拌用スパイラルを駆動するモータ、２５は
モータ２４の動力を現像機側プーリー３４に伝達する駆
動側プーリーである。なお、２２はストッパー３６の位
置で固定される光反射板３５を検出する反射形フォトセ
ンサである。

【００４４】現像剤運搬用スリーブ３３、上記現像剤撹
拌用スパイラル、現像機側プーリー３４、光反射板３５
及びストッパー３６は現像機ユニット３０Ａに設けら
れ、モータ２４、駆動側プーリー２５及び反射形フォト
センサ２２は画像形成装置本体２０Ａに設けられてい
る。

【００４５】ところで、この発明の請求項３に係る画像
形成用カートリッジは、この実施例２では現像機ユニッ
ト３０Ａに相当し、この発明の請求項３に係る光反射手
段は、この実施例２では現像機側プーリー３４及び光反
射板３５から構成され、この発明の請求項３に係る反射
光検出手段は、この実施例２では反射形フォトセンサ２
２に相当し、この発明の請求項３に係る駆動手段は、こ
の実施例２ではモータ２４及び駆動側プーリー２５から
構成され、この発明の請求項３に係るカウンタ手段は、
この実施例２では不揮発性のカウンタ１７に相当し、こ
の発明の請求項３に係る制御手段は、この実施例２では
制御回路１８に相当する。

【００４６】つぎに、前述した実施例２の動作について
図５、図６及び図７を参照しながら説明する。図７は、
この発明の実施例２の動作を示すフローチャートであ
る。

【００４７】図４のように構成された画像形成装置のカ
ウンタリセット装置において、図５の動作説明図、図６
の回路ブロック図及び図７のフローチャートに従い動作
の説明をする。

【００４８】図５は、未使用の現像機ユニット３０Ａが
初めて画像形成装置本体２０Ａに組み込まれたときを示
す。未使用の現像機ユニット３０Ａが初めて画像形成装
置本体２０Ａに組み込まれた時、現像機ユニット３０Ａ
に設けた光反射板３５はストッパー３６の位置になく、
反射形フォトセンサ２２は光反射板３５からの反射光を
検出しない。図４に示す制御回路１８は、現像機ユニッ
ト３０Ａが交換されたと認識して不揮発性のカウンタ１
７をリセットする。

【００４９】図６は、現像材撹拌後の動作を示す。現像
機ユニット３０Ａを交換後、制御回路１８は現像材撹拌
のため、モータ２４を駆動する。モータ２４の動力は駆
動側プーリー２５、現像機側プーリー３４を経由し現像
剤運搬用スリーブ３３、現像剤撹拌用スパイラル（図示
せず）に伝達し、現像材の撹拌が行われる。ここで、光
反射板３５は、ストッパー３６の位置まで現像機側プー
リー３４に従動し摩擦回転する。以降、光反射板３５は
ストッパー３６により回転を制限されるため図６に示す
ストッパー３６の位置に固定される。したがって、現像
機ユニット３０Ａを交換しない限り不揮発性のカウンタ
１７はリセットされることがない。

【００５０】次に、制御回路１８は印画毎に不揮発性の
カウンタ１７の内容をインクリメントし、不揮発性のカ
ウンタ１７のカウンタ値が画像機ユニット３０Ａの寿命
となる所定の値を超えれば、表示器１９に現像機ユニッ
ト３０Ａが寿命であることを表示し、現像機ユニット３
０Ａの交換をユーザーに要求する。

【００５１】ステップ５０において、制御回路１８は、
反射形フォトセンサ２２により光反射板３５からの反射
光を検出したか否かを判断し、検出した場合はステップ
５５に進み、検出しない場合には次のステップ５１に進
む。

【００５２】ステップ５１〜５４において、現像機ユニ
ット３０Ａが新品であるので、不揮発性のカウンタ１７
をリセットする。そして、モータ２４により現像機ユニ
ット３０Ａの駆動軸を回転駆動し、反射形フォトセンサ
２２により反射光を検出するようになったらステップ５
５に進む。

【００５３】ステップ５５〜５８において、印画する度
に不揮発性のカウンタ１７をインクリメントし、不揮発
性のカウンタ１７のカウンタ値が規定の印画枚数以上に
なったときには表示器１９により現像機ユニット３０Ａ
の交換要求の表示を行う。

【００５４】この発明の実施例２は、前述したように、
画像形成装置本体２０Ａに現像機ユニット３０Ａが着脱
自在に装着できる画像形成装置において、現像機ユニッ
ト３０Ａ内の回転駆動軸に従動回転する光反射板３５
と、この光反射板３５を規定位置で制動するストッパー
３６を現像機ユニット３０Ａ内に設けるとともに、光反
射板３５と対向する位置に設けた反射形フォトセンサ２
２と、印画枚数を計数する不揮発性のカウンタ１７と、
反射形フォトセンサ２２の出力信号により不揮発性のカ
ウンタ１７をリセットする制御回路１８を備えたもので
ある。

【００５５】現像機ユニット３０Ａ内の回転駆動軸に従
動回転する光反射板３５の位置を検出することで、現像
機ユニット３０Ａが未使用のものか判定し、未使用のと
きは印画枚数を計数するカウンタ１７をリセットする。
すなわち、未使用の現像機ユニット３０Ａが初めて画像
形成装置本体２０Ａに組み込まれた時、光反射板３５は
ストッパー３６の位置にはなく、カウンタ１７はリセッ
トされる。次に、印画動作によって現像機ユニット３０
Ａ内の駆動軸が回転し、光反射板３５がストッパー３６
まで移動する。光反射板３５は、ストッパー３６により
移動を制限されるため、上記駆動軸とすべりストッパー
３６の位置に固定される。以降、現像機ユニット３０Ａ
を交換しない限りカウンタ１７はリセットされることが
ない。

【００５６】従って、現像機ユニット３０Ａの交換時
に、印画枚数を計数するカウンタ１７の計数内容を確実
にリセットすることが可能で、使用者によるカウンタ１
７のリセットの操作を必要しない。また、ジャム処理、
清掃時等における現像機ユニット３０Ａの脱着操作によ
っても、カウンタ１７をリセットすることなく引き続き
印画枚数を計数でき、現像機ユニット３０Ａの交換時期
を適切に知らせることで、現像機ユニット３０Ａの経済
的交換と、長期の安定した印画品位を実現することがで
きるという効果を奏する。

【００５７】

【発明の効果】この発明の請求項１に係る画像形成装置
は、以上説明したとおり、感熱発色材を表面に設けた発
熱抵抗素子を有する画像形成用カートリッジと、前記感
熱発色材と対向する位置に設けた発色検出手段、前記発
熱抵抗素子を駆動する駆動手段、印画枚数を計数するカ
ウンタ手段、及び前記発色検出手段の出力に基づいて前
記カウンタ手段をリセットする制御手段を有する画像形
成装置本体とを備えたので、画像形成用カートリッジの
交換時に、印画枚数を計数するカウンタ手段の計数内容
を確実にリセットすることが可能で、使用者によるカウ
ンタ手段のリセットの操作を必要しない。また、ジャム
処理、清掃時等における画像形成用カートリッジの脱着
操作によっても、カウンタ手段をリセットすることなく
引き続き印画枚数を計数でき、画像形成用カートリッジ
の交換時期を適切に知らせることができ、画像形成用カ
ートリッジの経済的交換と、長期の安定した印画品位を
実現することができるという効果を奏する。

【００５８】この発明の請求項２に係る画像形成用カー
トリッジは、以上説明したとおり、感熱発色材を表面に
設けた発熱抵抗素子を備えたので、ジャム処理、清掃時
等における画像形成用カートリッジの脱着操作によって
も、画像形成装置本体のカウンタ手段をリセットするこ
となく引き続き印画枚数を計数でき、画像形成用カート
リッジの交換時期を適切に知らせることができ、画像形
成用カートリッジの経済的交換と、長期の安定した印画
品位を実現することができるという効果を奏する。

【００５９】この発明の請求項３に係る画像形成装置
は、以上説明したとおり、回転駆動軸に従動回転し光を
反射する光反射手段、及び前記光反射手段を規定位置で
制動するストッパーを有する画像形成用カートリッジ
と、前記光反射手段と対向する位置に設けた反射光検出
手段、前記回転駆動軸を駆動する駆動手段、印画枚数を
計数するカウンタ手段、及び前記反射光検出手段の出力
に基づいて前記カウンタ手段をリセットする制御手段を
有する画像形成装置本体とを備えたので、画像形成用カ
ートリッジの交換時に、印画枚数を計数するカウンタ手
段の計数内容を確実にリセットすることが可能で、使用
者によるカウンタ手段のリセットの操作を必要しない。
また、ジャム処理、清掃時等における画像形成用カート
リッジの脱着操作によっても、カウンタ手段をリセット
することなく引き続き印画枚数を計数でき、画像形成用
カートリッジの交換時期を適切に知らせることができ、
画像形成用カートリッジの経済的交換と、長期の安定し
た印画品位を実現することができるという効果を奏す
る。

【００６０】この発明の請求項４に係る画像形成用カー
トリッジは、以上説明したとおり、回転駆動軸に従動回
転し光を反射する光反射手段、及び前記光反射手段を規
定位置で制動するストッパーを備えたので、ジャム処
理、清掃時等における画像形成用カートリッジの脱着操
作によっても、画像形成装置本体のカウンタ手段をリセ
ットすることなく引き続き印画枚数を計数でき、画像形
成用カートリッジの交換時期を適切に知らせることがで
き、画像形成用カートリッジの経済的交換と、長期の安
定した印画品位を実現することができるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１の構成を示すブロック図で
ある。

【図２】この発明の実施例１の動作状態を示す図であ
る。

【図３】この発明の実施例１の動作を示すフローチャー
トである。

【図４】この発明の実施例２の構成を示すブロック図で
ある。

【図５】この発明の実施例２の動作状態を示す図であ
る。

【図６】この発明の実施例２の動作状態を示す図であ
る。

【図７】この発明の実施例２の動作を示すフローチャー
トである。

【図８】従来の画像形成装置の構成を示す図である。

【図９】従来の画像形成装置の動作状態を示す図であ
る。

【図１０】従来の画像形成装置の動作状態を示す図であ
る。

【符号の説明】

１７ カウンタ １８ 制御回路 １９ 表示器 ２０ 画像形成装置本体 ２０Ａ 画像形成装置本体 ２１ 駆動回路 ２２ 反射形フォトセンサ ２３ コネクタ ２４ モータ ２５ 駆動側プーリー ３０ 画像形成用カートリッジ ３０Ａ 現像機ユニット ３１ 発熱抵抗素子 ３２ 感熱紙 ３４ 現像機側プーリー ３５ 光反射板 ３６ ストッパー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 2107−2Ｈ Ｇ０３Ｇ 21/00 ３９２

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感熱発色材を表面に設けた発熱抵抗素子
   を有する画像形成用カートリッジと、前記感熱発色材と
   対向する位置に設けた発色検出手段、前記発熱抵抗素子
   を駆動する駆動手段、印画枚数を計数するカウンタ手
   段、及び前記発色検出手段の出力に基づいて前記カウン
   タ手段をリセットする制御手段を有する画像形成装置本
   体とを備え、前記画像形成装置本体に前記画像形成用カ
   ートリッジが着脱自在に装着できることを特徴とする画
   像形成装置。
2. 【請求項２】 感熱発色材を表面に設けた発熱抵抗素子
   を備えたことを特徴とする画像形成用カートリッジ。
3. 【請求項３】 回転駆動軸に従動回転し光を反射する光
   反射手段、及び前記光反射手段を規定位置で制動するス
   トッパーを有する画像形成用カートリッジと、前記光反
   射手段と対向する位置に設けた反射光検出手段、前記回
   転駆動軸を駆動する駆動手段、印画枚数を計数するカウ
   ンタ手段、及び前記反射光検出手段の出力に基づいて前
   記カウンタ手段をリセットする制御手段を有する画像形
   成装置本体とを備え、前記画像形成装置本体に前記画像
   形成用カートリッジが着脱自在に装着できることを特徴
   とする画像形成装置。
4. 【請求項４】 回転駆動軸に従動回転し光を反射する光
   反射手段、及び前記光反射手段を規定位置で制動するス
   トッパーを備えたことを特徴とする画像形成用カートリ
   ッジ。