JPH073623B2 - カラ−表示装置 - Google Patents

カラ−表示装置

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JPH073623B2
JPH073623B2 JP2321387A JP2321387A JPH073623B2 JP H073623 B2 JPH073623 B2 JP H073623B2 JP 2321387 A JP2321387 A JP 2321387A JP 2321387 A JP2321387 A JP 2321387A JP H073623 B2 JPH073623 B2 JP H073623B2
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rod lens
filter element
rod
color filter
color
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正三 中村
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株式会社ネプチユ−ン
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は例えば気象情報、大気汚染情報、道路状況あ
るいは宣伝広告等各種の表示に用いることができるカラ
ー表示装置に関する。
「従来の技術」 従来の表示装置は第9図に示すように、多数の表示素子
50がマトリックス状に配列され、それぞれが制御手段10
0と接続されて構成される。各表示素子には第10図に示
すように、表、裏二つの表示面を持つ円板状のディスク
200が設けられる。ディスク200は板面の中心を通る一つ
の直径方向に一対の回転軸210がそれぞれ互に反対の向
きに、円板の周縁より延長形成される。ディスク200は
回転軸210を中心として左右に分れた半円板の尖端部分
N極とS極に磁化された永久磁石である。回転軸210は
支持部材により適宜支持されるが図示していない。一方
磁性材料で構成されたU字状のステーターピン220が、
そのU字が作る一つの平面が、ディスク200の中心を通
りかつ回転軸と直交する図示された位置に設けられる。
ステーターピン220の中央部分の回りには捲線230が施さ
れ、捲線の両端末はセット端子240及びリセット端子250
に接続され、捲線の中間はコモン端子260に接続され
る。
第10図Aに示すように、コモン端子260よりセット端子2
40方向にパルス電流を流すと、ステーターピン220a,220
bはそれぞれS極、N極に磁化され、それぞれディスク2
00のN極、S極を吸引し、一方の表示面(カラー面A)
が表示される。
一方、第10図Bに示すように、コモン端子260よりリセ
ット端子250方向にパルス電流を流すと、ステーターピ
ン220a,220bは前と反対に磁化され、従ってディスク200
は前と反対の表示面(カラー面B)が表示される。なお
ステーターピン220a,220bはいずれの場合も一担磁化さ
れると、電流が切れてもその状態を保持するように残留
磁気の大きい材料が選ばれる。
制御手段100によって表示する図形や文字のパターンに
従って、各表示器毎に上記したようにセット方向または
リセット方向いずれかのパルスを捲線230に流すことに
より、所望のパターンを表示することができる。
一つの表示素子は第10図に示した複数の部材及びその他
の部材が一つのケースに収容されて構成される。
「従来技術の問題点」 従来の表示装置では表示素子が数百個乃至数千個と数が
が多くなると、制御手段より各表示素子のコイルへの配
線数もそれに比例して増加し、配線工数が極めて大きく
な欠点があった。また数量の多い表示素子は、ディスク
を永久磁石で、ステーターピンを残留磁気の大きな材料
でそれぞれ構成し、ステーターピンに捲線を施さなけれ
ばならず、構成が複雑で材料費も比較的高価であるた
め、原価高となる欠点があった。
従来の表示素子はディスク200の表裏二面を使用して2
種類の色を表示することしかできないため、1台の表示
装置で画素として数多くの色を使用する任意のカラー画
面を時間的に切換えて2種類以上多く表示させることは
できなかった。つまり2種類以上多くの画面を表示する
場合は内容が極めて単純なものに限られる欠点があっ
た。
この発明の目的は上記の配線工数及び表示素子の原価を
低減して、全体として経済化を計ると共に複雑なカラー
画面でも2種類以上多く表示可能な表示装置を提供する
ことにある。
「問題点を解決するための手段」 この発明によれば、n(2以上の整数)行分の第1ロッ
ドレンズがほゞ等間隔で平行に配列され、上記各第1ロ
ッドレンズの軸方向にm(2以上の整数)個が等間隔に
配され、それぞれ上記軸方向に所定長だけ延長されかつ
移動方向に色が異なるストライプ状のn行×m列構成の
色フィルタ素子が上記第1ロッドレンズの同一側おい
て、そのロッドレンズのほゞ焦点付近に移動位置させる
ことができるように設けられる。
上記各第1ロッドレンズの色フィルタ素子側にそれぞれ
対向して、第1ロッドレンズとほゞ共焦点をもつ第2ロ
ッドレンズが設けられる。
上記色フィルタ素子は第1ロッドレンズの周面に沿っ
て、摩擦抵抗をもって回動できるように装着される。
上記第2ロッドレンズの軸方向に延長しかつ周方向に光
の透過率及び反射率の異なる彩度、明度用フィルタ表示
が、上記各色フィルタ素子毎に、上記第2ロッドレンズ
の周面に沿って摩擦抵抗をもって回動できるように設け
られる。
「実施例」 発明の原理 この発明の基本原理を第1図を参照して説明しよう。先
ず互に直交するX軸,Y軸及びZ軸を図のように定義す
る。X軸は紙面の裏面より表面の方向を正の方向として
いる。X軸に平行な第1ロッドレンズ1がY軸方向に沿
ってほゞ等間隔にn(2以上の整数)個配列されるが、
同図ではその内の1つが示されている。色フィルタ素子
2が第1ロッドレンズ1の同一側の焦点付近に光軸A-
A′と直交するように移動位置させることができるよう
に設けられる。色フィルタ素子2はロッドレンズの軸方
向(X軸方向)に延長され、移動方向にストライプ状に
色が変化する。第1図では特に色フィルタ素子2は断面
が半円周よりやゝ大きい円弧状を呈し、第1ロッドレン
ズの周面に沿って摩擦抵抗をもって回動できるように装
着される。一つの色フィルタ素子2のX軸方向の長さは
第1ロッドレンズ1の長さより可成り短くされ、第1ロ
ッドレンズの軸方向にほゞ等間隔にm(2以上の整数)
個装着される。同図ではその内の一個を示している。色
フィルタ素子2の周面はa、b、…、hの各点によりス
トライプ状に区分され、例えばab区間、bc区間、…gh区
間はそれぞれ紫、青、シアン、緑、黄、橙、赤専用の色
フィルターとされる。光源3よりZ軸方向に照射された
光は第1ロッドレンズに入射され周面で屈折される。そ
の屈折された光はレンズ1内部を進行し、反対側の周面
より出てそのまゝ色フィルタ素子2内を直進して、その
外周面で屈折されて焦点Fを通る。同図では光が色フィ
ルタ素子2のde区間を通過する場合が示されており、de
区間を出て焦点Fを通る光をZ軸方向に取り出して見れ
ば緑色の光が感知される。各第1ロッドレンズ1のZ軸
側に第2ロッドレンズ4がX軸と平行にかつ第1ロッド
レンズ1と共焦点となるように配設される。
第2ロッドレンズ4の周面に沿って摩擦抵抗をもって回
動できるように彩度、明度用フィルタ素子5が色フィル
タ素子2毎に装着される。彩度、明度用フィルタ素子5
は色フィルタ素子2とほゞ同様な形状寸法をもち、第2
ロッドレンズの軸方向に延長され、周方向に光の透過率
及び反射率が異なるように構成され、第2ロッドレンズ
4の軸方向にほゞ等間隔にm個装着される。彩度、明度
用フィルタ素子5の周面は同図の場合はa、b、c及び
d点で区分される。ab間、bc間及びcd間はそれぞれ白
色、透明及び黒色(灰色)を呈する。
色の三次元的表現 色を定性的に表現するには色の3属性と呼ばれる色相、
彩度及び明度が用いられる。色相は赤、青、黄というよ
うな色あいを表す。彩度は飽和度とも言われ、色の濃さ
を表す。例えば太陽光をプリズムで分光した場合、その
光の色は非常にあざやかである。つまり彩度が大きい。
日常われわれが目にする色は白味がかった色、つまり白
でうすめられた色が多い。即ち彩度が小さくなってい
る。明度は輝度とも言われ、明るさのことである。同じ
色紙でも、これを照らす明るさを増せば、色相、彩度は
そのまゝで、目に入る光量が増大して明るく感じる。こ
の度合が明度である。色相、彩度及び明度の関係を概念
的に形で表すと第2図に示すように3次元的に表現でき
る。白の明度を下げてゆくと灰色になり、明度がゼロに
なると黒になる。この白、灰色、黒といった無彩色の明
るさの変化を同図では縦軸にとっている。また白の位置
に円板を置き、その円周上に光(電磁波)の波長の順に
赤、橙、黄、緑、シアン、青、紫が並べられる。このよ
うにすると色相は白を中心とした環で表され、彩度は白
を中心とした放射線の長さで示すことができる。例え
ば、黄と白とを結ぶ線上の色は、色相と明度は一定であ
るが、あざやかな黄から、白味がかった黄、黄味がかっ
た白、そして白というように彩度の異なった黄色がなら
んでいる。更に明るさを変化させれば、白、黄、黒を結
ぶ三角形で囲まれた面上のいずれかの位置でいろいろな
黄色を表すことができる。
彩度を変えるために、この発明では彩度、明度用フィル
タ素子5のab区間の外周面を外来光(例えば太陽光)が
反射して白く見え、かつ第2ロッドレンズ4からの光も
透過させる、例えば白色の紙又はプラスチック状の物質
で構成するか又は中間の一部の層をこのような物質で形
成し残りの層を透明とする。或いは厚味方向全体を上記
物質で構成してもよい。次にbc区間は全て透明な例えば
プラスチックで形成する。このようにb点で白より透明
に階段的に変えずに、白の中に透明の小部分を多数混合
させて次第に透明部分を多くして連続的に透明に変化す
るようにすることもできる。
光源3より照射された光が色フィルタ素子2のde区間を
通って緑色の光が作られ、この光が第2ロッドレンズで
拡大されて彩度、明度用フィルタ素子5を透過して目に
入るとしよう。この際外来光が彩度、明度用フィルタ素
子5の白色面に照射され、そこで反射されて同時に目に
入ると、緑色に白が加わるため目には彩度の異なる緑色
としてとらえられる。第2ロッドレンズ4から出る光を
彩度、明度用フィルタ素子5の透明部分を通過させた場
合には最もあざやかな色が感知される。このようにして
彩度、明度用フィルタ素子5の位置を変えて彩度を変え
ることができる。
明度を変えるには光源3の光の強さを変えればよい。し
かしこの発明では、近似的ではあるがより経済化を計る
ために第2ロッドレンズから入射する光を彩度、明度用
フィルタ素子5のcd区間を通して減衰させる。つまり光
の透過率を透明部分に比較して小さくする。これと同時
に外来光の表面反射率も小さくする。つまり黒又は灰色
で着色する。この透過率、反射率を多様に変えれば、い
ろいろな明度の色を得ることもできる。c点で透明より
黒に階段的に変化させずに、連続的に変化させることも
できる。その際透過率、反射率を連続的に変化させても
よいし、又は黒又は透明の小部分の混合比を変えるよう
にしてもよい。
彩度、明度用フィルタ素子5の位置を変化させて、例え
ば淡い(うすい)緑色、あでやかな(色の濃い)緑色及
び暗い(黒ずんだ)緑色の3種類の色を得ることができ
る。更に細かく区分すれば更に多様な色を作ることもで
きる。いずれにしても彩度、明度用フィルタ素子5は周
方向で光の透過率、反射率が異なるフィルタである。
なおこの発明の表示装置は光源3が無い場合でも、外来
光(散乱光)がいろいろな係路から進入して、色フィル
タ素子2の外周面に入射し、そこで反射された光が第2
ロッドレンズ4、彩度、明度用フィルタ素子5を通って
目に入り、同様に各種の色が感知できる。
実施例 この発明では第3図に示すように、第1、第2ロッドレ
ンズ1、4がX軸と平行に、Y軸方向にほゞ等間隔にn
行配列される。これらの第1、第2ロッドレンズ1、4
と直交するように、それぞれ制御板6a、6bがY軸に平行
に、X軸方向にほゞ等間隔にm列配列される。制御板6
a、6bには第4図に示すように、それぞれY軸方向に沿
って、その方向に多少寸法が大きい長孔7がほゞ等間隔
にn個設けられる。長孔7のY軸方向の寸法Lは第
1、第2ロッドレンズの直径より大きく、一方Z軸方向
の寸法Lはロッドレンズの直径より極く僅か大きくか
つY軸方向の寸法Lより小さく設定される。これら各
長孔7に第1、第2ロッドレンズ1、4が挿通される。
制御板6a、6bのZ軸の正方向側の側縁に沿い各長孔7に
対応して、板面が切り起されてストッパー8が形成され
る。各制御板6a、6bの長手方向の2つの端部にそれぞれ
連結片9及び10が固定され、それらの連結片9及び10に
はそれぞれ支持棒11及び12が制御板6の長手方向に取付
けられ、それぞれ表示装置の上及び下のフレーム13a及
び13bに設けられた小孔(図示せず)に挿通されて外側
に取出される。そして制御板6aと連結された支持棒11は
フレーム13aに設けられた移動手段14に連結され、一方
制御板6bと連結された支持棒12の尖端に押え片15が取付
けられ、その抑え片15とフレーム13aの外面の間におい
て支持棒12の廻りにコイルばね16が装着される。図示し
ていないが、下側のフレーム13b側においても同様に、
制御板6aと連結された支持棒12には抑え片15及びコイル
ばね16が装着され、制御板6bと連結された支持棒11は移
動手段14に連結される。移動手段14が制御手段(図示せ
ず)によりオンに制御されると、コイルばね16の偏倚力
に抗して制御板6a又は6bをY軸の負又は正の方向にそれ
ぞれ所定寸法だけシフトさせる。移動手段14がオフの時
はコイルばね16の偏移力により制御板6a、6bはそれぞれ
Y軸の正又は負の方向に初期位置迄引張られる。
第1ロッドレンズ1は第5図に示すように、その両端部
に径を小さくされた小径部1a、1bがそれぞれ形成され、
一方の小径部1aの端面の中心より、嵌合片1cが一体に延
長される。第1ロッドレンズ1は、フレーム13c、13dに
Y軸に沿ってほゞ等間隔に形成された円孔(図示せず)
に小径部1a、1bが挿通されて保持され、小径部1a、1bの
端面はそれぞれフレーム13c、13dの外面より僅かに突出
される。第2ロッドレンズ4についても同様である。第
1ロッドレンズ1の嵌合片1cはフレーム13cの外面上に
設けられた歯車群17に連結されるが、第3図には図示し
ていない。同様に第2ロッドレンズ4の嵌合片がフレー
ム13dの外面上に設けられた歯車群17に連結される。
第6図に示すように、フレーム13cの外面上に離れて、
回転駆動手段(図示せず)で制御されて周方向に回転可
能な回転駆動棒18がY軸と平行に設けられ、その回転駆
動棒18は第1笠歯車17bの中心孔に挿通され、その第1
笠歯車17bはほゞ等間隔にn個が回転駆動棒18に固定さ
れる。その第1笠歯車17b及びそれと噛合う第2笠歯車1
7cとが2枚の連結板17dにより挾持される。即ち連結板1
7dは板面がフレーム13cの外面に垂直に配され、その板
面にZ軸の方向に3個の円孔がほゞ等間隔で設けられ、
それらのうち中間の円孔に回転駆動棒18が挿通される。
一端の円孔には第2笠歯車17cの回転軸が挿通され、そ
の回転軸の端部に抜け止め手段(図示せず)が設けられ
る。(第6図では判り易いように一方の連結板17dを外
して示してある。) 第3笠歯車17fはその中心孔にフレーム13cの外面より突
出した第1ロッドレンズの嵌合片1cが挿入され、互に固
定される。
1つの歯車群17に対応して1つのソレノイド19がフレー
ム13cの外面に取付けられ、それより可動軸19aがZ軸と
平行に突出し、その端面の中央部に切溝19bがX軸と平
行に設けられ、この切溝19bを挾んで互に対向する係合
片19cが可動軸19aの端部に形成され、それらの係合片19
cに円孔がY軸に平行に設けられる。
フレーム13cの外面に離れて概ね三角形状の連結板20が
設けられ、その連結板20の一辺はフレーム13cの外面と
ほゞ垂直となり、三つの角部にはそれぞれ円孔が設けら
れる。上記垂直辺20aのフレーム13cの外面に近い一方の
円孔にはY軸に平行な中心棒21が挿通され、その中心棒
21は支持片22によりフレーム13cの外面上から離して支
持される。
連結板20の垂直辺20aの一部は切溝19b内に挿入され、係
合片19cの円孔と垂直辺20aの他方の円孔とが対向され、
連結棒23が垂直辺20aの他方の円孔に挿通されると共に
係合片19cの円孔に嵌合されて、可動軸19aは連結板20に
連結される。
2枚の連結板17dの他端は連結板20の垂直辺20aと対向す
る角部を間に挾むようにして連結される。即ち連結板17
dの他端の円孔は連結板20の上記角部の円孔と対向さ
れ、これらの円孔に連結棒24が挿通され、その連結棒24
の両端部に抜け止め手段(図示せず)が施される。
いま制御手段によりいずれかのソレノイド19がオンにさ
れると、その可軸動19aはソレノイド側に僅かシフトさ
れ、このため連結板20は中心棒21を回動中心として連結
棒23が挿通されている角部がソレノイド19側に引き寄せ
られ、つまり垂直辺20aがソレノイド19側に多少傾かさ
れ、連結棒24が挿通された角部がフレーム13cの外面よ
り離れる方向にシフトされる。このため、連結板17dは
回転駆動棒18を回動中心として他端部の第2笠歯車17c
を保持している側はフレーム13cに近づく方向にシフト
される。これにより第2笠歯車17cは、第3笠歯車17fと
噛合うように結合される。この状態では回転駆動棒18の
正転又は逆転が第1、第2及び第3笠歯車17b,17c,17f
を介して伝えられて、第1ロッドレンズ1が正転又は逆
転される。ソレノイド19がオフの場合には上記した各部
のシフト動作は発生せず第2笠歯車17cと第3笠歯車17f
とは歯の噛合が外され、僅か離れた位置に保持される。
以上フレーム13c上に設けられた歯車群17を中心として
構成と動作を述べたが、フレーム13d側についても同様
であるので説明は省略する。
フレーム13a及び13bの外面上には、制御板6a及び6bをY
軸方向に移動させるための移動手段14がそれぞれ設けら
れる。その移動手段14は第3図に示すように、ソレノイ
ド19′、その可動軸19a′、連結板20′等で構成され、
連結板20′の角部がピン24′を介して制御板6aに連結さ
れている支持棒11に結合される。移動手段14の動作は既
に述べたところのフレーム13c,13d上に設けられた、歯
車群17の第2笠歯車と第3笠歯車との結合/分離を行わ
せる際に使用されたソレノイド19、可動軸19a、連結板2
0等の動作と同様であるので詳しくは述べないが、要は
ソレノイド19′がオンに制御されると可動軸19′aがソ
レノイド側に吸引され、制御板6a、がフレーム13a側に
シフトされる。フレーム13b側に設けられる制御板6bの
移動手段14についても同様であるが図示していない。
制御板6a又は6bで区分された第1又は第2ロッドレンズ
1又は4のm個の各区間の周面には第7図に示すように
色フィルタ素子2又は彩度、明度用フィルタ素子5が装
着される。これらのフィルタ素子は円弧状の内面の曲率
半径をロッドレンズの半径より小さく選定されると共に
弾性を持った例えばプラスチックにより構成されるの
で、フィルタ素子をロッドレンズに押圧すれば容易に装
着させることができ、互に摩擦抵抗を持って回動でき
る。色フィルタ素子2の制御板6aと接する周端側には突
起2a〜2fが形成され、彩度、明度用フィルタ素子5につ
いても同様に突起5a〜5fが形成される。
次に実施例により一つのカラー画像を表示する方法につ
き述べよう。画像の設定はロッドレンズ1本づつ決めら
れた順序で行われる。第1ロッドレンズ1と第2ロッド
レンズ4とは対向するものを同時に画像設定してもよい
し、別の時間に設定してもよい。ある行の第1ロッドレ
ンズに関し画像設定するには、回転駆動手段(図示せ
ず)により回転駆動棒18を例えば時計方向に回転する。
フレーム13c側の設定しようとする行に対応したソレノ
イド19をオンとして、回転駆動棒18の回転により第1ロ
ッドレンズ1を第8図Aに示すように時計方向にほゞ1
回転させる。この回転によりその第1ロッドレンズに装
着されている全ての色フィルタ素子2が共に回転され
る。しかし各色フィルタ素子2の突起2a〜2fの内突起2a
のみは他より大きく形成され、その突起2aが制御板6aの
ストッパー8に必ず当接する関係とされるので、各色フ
ィルタ素子2はその位置で止まり、以後は第1ロッドレ
ンズのみが回転してスタートしてよりほゞ1回転した位
置で止る。このようにしてその行の全ての色フィルタ素
子2が初期位置に設定される。
次に回転駆動棒18は前とは反対方向に回転され、これに
より第1ロッドレンズ1は反時計方向にほぼ半回転され
る。これに伴い、周面の全ての色フィルタ素子2も共に
同じ方向に回転される。制御手段(図示せず)は各色フ
ィルタ素子2を前以って設定された色相に選定するため
に、光軸A-A′と交わる位置に各色フィルタ素子の周面
の該当の色ストライプが回動されるのと同時にフレーム
13a上の各ソレノイド19′を色フィルタ素子にそれぞれ
に設定すべき色相に対応したタイミングでオンに制御
し、各制御板6aを所定値だけフレーム13aの方向に移動
させる。これによりストッパー8が所定値だけ同方向に
移動され、第8図Bの例では、突起2eがストッパー8と
当接して、色フィルタ素子2はその時点で回転を停止さ
れ、以後第1ロッドレンズ1のみが回転し、初期状態よ
りほゞ半回転した位置で停止される。それに続いて各列
のソレノイド19′もオフにされ、各制御板6aはコイルば
ね16により偏倚され、ストッパー8は第8図Aの初期位
置(実線で示す)に戻される。このようにしてある行の
各色フィルタ素子2がそれぞれの色相に設定されると、
以後一行ずつ全ての行の各色フィルタ素子2が同様に所
定の色相に設定される。
第2ロッドレンズ4の周りの各彩度、明度用フィルタ素
子5の周方向の位置を可変して、所定の彩度或いは明度
の色を設定する方法は以上述べた色フィルタ素子2の場
合と同様であるので詳しい説明は省略する。第8図の例
では第2ロッドレンズ4の回動方向は第1ロッドレンズ
1のそれとは逆に設定され、また制御板6bも制御板6aの
方向とは逆の方向(フレーム13bの方向)にソレノイド1
9′で引き寄せられる。
表示装置に内部光源を設ける場合には、第1ロッドレン
ズ1を中心として、第2ロッドレンズ4とは逆側に設け
ればよく、例えば直管螢光灯がほぼ等間隔で多数配列さ
れるが、図示していない。
これまでの説明では、色フィルタ素子2又は彩度、明度
用フィルタ素子5はロッドレンズの外周面を摩擦を持っ
て回動できる、円弧状断面をもつ素子としたが、フィル
タ素子の曲率半径を無限大として、つまりフィルタ素子
を板状に形成し、ロッドレンズの回転によらず、直接光
軸と直角方向に移動させて色相、及び彩度、明度を設定
するようにすることもできる。
また画質は多少劣化するが、経済化のため彩度、明度用
フィルタ素子5を省略することもできる。また色フィル
タ素子の一つ又は複数のストライプ状区間を黒色として
(例えば黒色コーティングによる)、光の透過及び反射
を100%或いは適当量阻止して、例えば画像の輪郭や頭
髪の黒をはっきり表現できるようにして画質を向上させ
ることもできる。
「発明の効果」 この発明によれば、マトリックス(nxm)状に配列さ
れ、それぞれ一つの画素を構成する表示素子は第1、第
2ロッドレンズ、色フィルタ素子等で構成され、各素子
が直接電気配線を伴うものではない。各表示素子の色を
設定するために制御手段と結ぶ配線の組数は、各行の第
1、第2ロッドレンズに対応する左右各n個のソレノイ
ドを制御するための配線と、各列の第1、第2制御板と
対応する上下各m個のソレノイドを制御するための配線
及び左右の回転駆動棒を回転させる2個の回転駆動手段
(図示せず)を制御するための配線であり、従って合計
2(m+n+1)組の配線で充分であり、従来のm×n
組の配線に比べて可成り配線工数を縮減することができ
る。また数量の多い表示素子の構成も電気配線を伴わず
比較的単純であり、例えばプラスチック等安価な材料を
主体として構成することができ、材料費の低減が期待で
きる。
この発明によれば、従来より可成り多くの種類の色相を
表現できると共に、同じ色相でもある程度彩度及び明度
を考慮した多様な色調も表現できる。従って必要に応じ
て従来より多くの種類の画面を従来より高品質で表示す
ることができ、その応用範囲を著しく拡大できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の原理を説明するための表示素子の原
理断面図、第2図は色の3属性(色相、彩度、明度)の
説明に供するための図、第3図はこの発明の実施例の要
部を示す斜視図、第4図は第3図の制御板6a、6bの要部
を示す正面図、第5図はこの発明で使用する第1ロッド
レンズの斜視図、第6図は第3図の実施例で使用する歯
車群17とその周辺部品の斜視図、第7図は第3図の第
1、第2ロッドレンズにそれぞれ装着された状態での色
フィルタ素子2及び彩度、明度用フィルタ素子5の斜視
図、第8図はこの発明の実施例に設けられた表示素子の
断面図、第9図は従来の表示装置の構成を示すブロック
図、第10図は第9図の表示素子の要部を示す斜視図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほゞ等間隔で平行に配列されたn(2以上
    の整数)行の第1ロッドレンズと、 その各第1ロッドレンズの同一側において、そのロッド
    レンズのほゞ焦点付近に移動位置させることができ、そ
    の各第1ロッドレンズの軸方向にm(2以上の整数)個
    がほゞ等間隔に配され、それぞれ上記軸方向に所定長だ
    け延長され、かつ上記移動方向に色が異なるn行×m列
    構成の色フィルタ素子と、 上記各第1ロッドレンズの色フィルタ素子側にそれぞれ
    対向して設けられ、その第1ロッドレンズとほゞ共焦点
    をもつ第2ロッドレンズと、を具備するカラー表示装
    置。
  2. 【請求項2】上記色フィルタ素子は第1ロッドレンズの
    周面に沿って摩擦抵抗をもって回動できるように装着さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    カラー表示装置。
  3. 【請求項3】上記第2ロッドレンズの周面に沿って摩擦
    抵抗をもって回動できるように装着され、上記第2ロッ
    ドレンズの軸方向に延長しかつ周方向に光の透過率及び
    反射率が異なる彩度、明度用フィルタ素子が上記色フィ
    ルタ素子毎に設けられていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載のカラー表示装置。
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