JPH0736181Y2 - 鋳鉄クランク軸 - Google Patents

鋳鉄クランク軸

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JPH0736181Y2
JPH0736181Y2 JP1988081433U JP8143388U JPH0736181Y2 JP H0736181 Y2 JPH0736181 Y2 JP H0736181Y2 JP 1988081433 U JP1988081433 U JP 1988081433U JP 8143388 U JP8143388 U JP 8143388U JP H0736181 Y2 JPH0736181 Y2 JP H0736181Y2
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JP
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crank pin
journal
hole
cast iron
cross
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JP1988081433U
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JPH024017U (ja
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進 沼尻
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は鋳鉄クランク軸に関する。
〔従来の技術〕
例えば自動車エンジンのクランク軸には、最近、軽量化
及びコスト低減のために、鋳鉄製のものが採用されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
この種のクランク軸では、第5図側面図及び正面図に示
すように、クランクピン部Cpに一様な円形断面の通し孔
01を軸方向に鋳抜くとゝもに、ジヤーナル部Joのウエブ
We側にそれぞれ凹穴02,02を鋳抜くことにより、その軽
量化を図ることができるのであるが、従来の鋳造クラン
ク軸に比べると、材質の差に基づいて、ウエブ部・ジヤ
ーナル部間のジヤーナル側フイレット部Rj,ウエブ部・
クランクピン部間のピン側フイレット部Rpにおける集中
応力のため、疲労強度が若干低下する。
こゝで、フイレット部の半径Rを大きくすることによる
集中応力の低減も一応考えられるのであるが、Rを大き
くするためには、クランクピン部,ジヤーナル部の長さ
を長くすることが必要となり、これはエンジンの小型軽
量化の点で不具合である。
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、従
来の鋳鉄クランク軸に比べて、さらに軽量化を図るとゝ
もに、疲労強度の増加を図る経済的な鋳鉄クランク軸を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
クランクピン部に軸方向に貫通する鋳抜き孔を設けた鋳
鉄クランク軸において、上記鋳抜き孔の上記クランクピ
ン部の中央部における断面プロフィルを円形としかつ、
上記鋳抜き孔のウエブ部における開口部のプロフィルを
ほぼクランクピン部の断面プロフィルに沿って延びる外
側円弧と、ジャーナル部中心線上に中心を有しジャーナ
ル部半径よりも若干大きな半径を有する内側円弧と、上
記両円弧の両端同士をそれぞれ滑らかに接続する曲線と
により形成されるまゆ型形状とすると共に、上記クラン
クピン部の鋳抜き孔が、その両端部において中央部より
もジャーナル部の半径方向外方に湾曲されたことを特徴
とする。
〔作用〕
このような構成により、クランクピン部にかゝる力F1
比較的偏平断面形状を有する鋳抜き孔の存在により、2
つの力F2,F2に等分され、ウエブ部の外周に沿って大き
く二叉に分かれたのち、ジヤーナル部に伝わるので、フ
イレット部の応力が小さくなり、疲労強度を増加すると
ゝもに、クランク軸の軽量化が図れる。
〔実施例〕
本考案の実施例を図面について説明すると、第1図はそ
の第1実施例を示す部分側面図、第2図は第1図の正面
図、第3図はその第2実施例を示す側面図、第4図は第
3図のクランクピン通し孔の開口部形状を示す部分正面
図である。
上図において、第5図と同一の符番はそれぞれ同図と同
一の部材を示し、1はクラクピン部Cpに鋳抜かれた通し
孔で、第1図に示すように、その両端は中央部よりも若
干外向き半径方向に湾曲して形成され、その断面は第2
図に示すように、中央部では円形であるが、その両端開
口部では中央部の断面積よりも大きな断面積を有するま
ゆ型をなし、そのプロフイルの外側部はクランクピン部
の断面プロフイルに沿った若干小径の円弧状をなし、そ
の内側部はジヤーナルの断面プロフイルに平行する半径
R4の円弧に沿い、両円弧の両端同士は滑らかな曲線で互
いに接続されている。
2はウエブ部We内側にジヤーナル部中心線方向に鋳抜か
れた凹穴で、第2図に示すように、その開口部の形状は
まゆ型のプロフイルを有し、その内側部はクランクピン
部中心線上に中心を有する半径R2の円弧に沿って延び、
その外側部はジヤーナル部の断面プロフイルにほゞ平行
する円弧状をなし、上記両円弧の両端同士はそれぞれ滑
らかな曲線により接続されている。こゝで、R1はクラン
クピン部Cpの円形断面の半径、R3はジヤーナル部Joのそ
れである。
このような構造において、クランクピン部にかゝるピス
トンガス圧及びピストン・コンロッドの慣性力は、第2
図矢印F1に示すように、その両端部にそれぞれかゝり、
この力F1は通し孔1がある関係上、直接ジヤーナル部に
伝わらず、一旦、ウエブ部をF2,F2の2分力に分かれた
のち、ジヤーナル部に伝わる。
その際、通し孔の開口部はまゆ型で、長軸方向に長いの
で、力F2,F2はウエブ部の外周に沿って大きな半径で円
弧を画いて二叉状に分流するから、ピン側フイレット部
Rp,ジヤーナル側フイレットRjに生ずる応力は比較的小
さくなり、フイレット部Rjの疲労強度は大きくなる。フ
イレットRpについても同様である。
こゝで、上記クランク軸では、図示のように、通し孔1
及び凹穴2の両者を設けることがその疲労強度増加及び
重量軽減上最も望ましいが、通し孔1のみを設けた場合
でも、かなり大きな疲労強度増加及び重量軽減上の効果
があり、さらに凹穴2のみを設けても少なからざる疲労
強度及び軽量化の効果がある。
次に、第3図及び第4図に示す第2実施例は、油孔が通
し孔を横切っているクランク軸を示し、第1実施例と同
一の符番はそれぞれ同実施例と同一の部材を示し、3は
通し孔1を若干斜めに横切る橋絡部で、その中にジヤー
ナル部の油孔をクランクピン部に導くための小径油孔4
が貫設されている。
6,7はそれぞれ通し孔1の左側開口部,右側開口部で、
左側開口部6は第4図(A)に示すように、比較的小さ
い長径W1のまゆ型をなし、右側開口部7は同図(B)に
示すように比較的大きな長径W2のまゆ型をなす。
このような構造によれば、橋絡部3寄りの右側開口部7
は橋絡部3の存在のためにクランクピン部にかゝる荷重
の一部は直接橋絡部3を経てジヤーナル部に伝わり、残
部の荷重は第1実施例と定性的に同一要領で二叉状に等
分され、開口部両側に沿ってジヤーナル部に伝わるた
め、応力低減効果が小さくなるが、開口部を大きくする
ことにより、力が分散しフイレット部Rp,Rjにおける集
中応力を左側開口部6のフイレット部Rp,Rjにおけるそ
れと同一程度に低下することができ、その結果、第1実
施例と実質的に同一のクランク軸の軽量化及び疲労強度
向上が可能となる。
第2実施例では、橋絡部は通し孔の中心部を横切る形で
設けられているが、設計工作の都合により、橋絡部は通
し孔の一側内面に癒着した形を採ることもあり、このよ
うな構造においても、前記と実質的に同一の作用効果が
奏せられる。
なお、第2実施例では、通し孔の開口部プロフイルは必
ずしもまゆ型とする必要はなく、円形,長円形,楕円形
等でも橋絡部寄りの通し孔開口部の大径孔にすることに
より、そのフイレット部の集中応力を左側開口部と同一
程度に低減し、その疲労強度を大きくするとゝもに軽量
化を図ることができる。
〔考案の効果〕
クランクピン部に軸方向に貫通する鋳抜き孔を設けた鋳
鉄クランク軸において、上記鋳抜き孔の上記クランクピ
ン部の中央部における断面プロフィルを円形としかつ、
上記鋳抜き孔のウエブ部における開口部のプロフィルを
ほぼクランクピン部の断面プロフィルに沿って延びる外
側円弧と、ジャーナル部中心線上に中心を有しジャーナ
ル部半径よりも若干大きな半径を有する内側円弧と、上
記両円弧の両端同士をそれぞれ滑らかに接続する曲線と
により形成されるまゆ型形状とすると共に、上記クラン
クピン部の鋳抜き孔が、その両端部において中央部より
もジャーナル部の半径方向外方に湾曲されたことによ
り、従来の鋳鉄クランク軸に比べて、さらに軽量化を図
るとゝもに、疲労強度の増加を図る経済的な鋳鉄クラン
ク軸を得るから、本考案は産業上極めて有益なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す部分側面図、第2図
は第1図の正面図、第3図はその第2実施例を示す側面
図、第4図は第3図のクランクピン通し孔の開口部形状
を示す部分正面図である。 第5図は公知の鋳鉄クランク軸を示す部分側面図であ
る。 1……通し孔、2……凹穴、3……橋絡部、4……油
孔、6……左側開口部、7……右側開口部、Cp……クラ
ンクピン部、F1,F2……力、Jo……ジヤーナル部、Rj…
…ジヤーナル側フイレット部、Rp……ピン側フイレット
部、We……ウエブ部、W1,W2……長径

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクピン部に軸方向に貫通する鋳抜き
    孔を設けた鋳鉄クランク軸において、上記鋳抜き孔の上
    記クランクピン部の中央部における断面プロフィルを円
    形としかつ、上記鋳抜き孔のウエブ部における開口部の
    プロフィルをほぼクランクピン部の断面プロフィルに沿
    って延びる外側円弧と、ジャーナル部中心線上に中心を
    有しジャーナル部半径よりも若干大きな半径を有する内
    側円弧と、上記両円弧の両端同士をそれぞれ滑らかに接
    続する曲線とにより形成されるまゆ型形状とすると共
    に、上記クランクピン部の鋳抜き孔が、その両端部にお
    いて中央部よりもジャーナル部の半径方向外方に湾曲さ
    れたことを特徴とする鋳鉄クランク軸。
JP1988081433U 1988-06-20 1988-06-20 鋳鉄クランク軸 Expired - Lifetime JPH0736181Y2 (ja)

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JP1988081433U JPH0736181Y2 (ja) 1988-06-20 1988-06-20 鋳鉄クランク軸

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JPH024017U JPH024017U (ja) 1990-01-11
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JP2586521Y2 (ja) * 1990-04-26 1998-12-09 三菱自動車工業株式会社 鋳鉄クランク軸
JP2522764B2 (ja) * 1990-10-05 1996-08-07 大阪シーリング印刷株式会社 ラベル貼着装置
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JPS59188320U (ja) * 1983-06-02 1984-12-13 マツダ株式会社 組立式中空クランクシヤフト

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