JPH0736173A - 画像切抜き方法及び装置 - Google Patents

画像切抜き方法及び装置

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JPH0736173A
JPH0736173A JP19673593A JP19673593A JPH0736173A JP H0736173 A JPH0736173 A JP H0736173A JP 19673593 A JP19673593 A JP 19673593A JP 19673593 A JP19673593 A JP 19673593A JP H0736173 A JPH0736173 A JP H0736173A
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JP19673593A
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Hideaki Kobayashi
小林  秀章
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】輪郭線上の点の位置をコンピュータに自動追跡
させ、オペレータによる点の指定を行うことなしに、輪
郭線を自動的に決定できる絵柄の輪郭線決定方法及び装
置を提供する。 【構成】ディジタル画像データ中にある絵柄の切抜き方
法であって、絵柄の輪郭線上の1点を開始点として自動
的に輪郭線を追跡すると同時に、追跡先端画素の周辺の
画素の画像データから迷い込みの発生しそうな箇所を計
算し、迷い込みの発生しそうな箇所である場合は輪郭線
の自動追跡を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル画像データ中
にある絵柄の切抜き方法及び装置、特に、絵柄の切抜き
処理を自動で行う場合に、絵柄の輪郭線上に分岐点が存
在する場合の正しい輪郭線方向を決定して、自動切抜き
処理を再開するのに適した画像切抜き方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】印刷産業等に於いて、写真等の原稿から
製版用フィルムを作成する場合、原稿画像中の必要な絵
柄の部分のみを切り出し、不要な背景部分を除く作業が
必要になる。このような画像の切抜き処理を行う方法と
して、レイアウトスキャナ等を用いた画像処理による方
法が知られている。この切抜き方法では、まず、レイア
ウトスキャナによって、原稿の画像をディジタルデータ
として入力し、これをモニタ上に表示する。そして、こ
の表示画像内の絵柄の輪郭位置をマウスやライトペンと
いったポインティングデバイスを用いて指定して行き、
ポインティングデバイスによって入力された座標データ
に基づいて絵柄の輪郭線を決定する。そして最後に、こ
の輪郭線データを用いて、入力した画像に対する切抜き
処理を行い、レイアウトスキャナによって切抜き済みの
画像をフィルムに出力する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像切抜き処理で行われている輪郭線決定方法
では、輪郭線上の複数の点の位置を、オペレータがポイ
ンティングデバイスによって1点ずつ指定して行く作業
が必要になる。このため、ポインティングデバイスの操
作が煩雑になり、作業効率が低いという問題がある。そ
こで本発明は、輪郭線上の点の位置をコンピュータに自
動追跡させ、オペレータによる点の指定を行うことなし
に、輪郭線を自動的に決定できる絵柄の輪郭線決定方法
を提供することを目的とする。更に、分岐点が存在する
等で輪郭線の方向が不明確な場合は自動停止して、オペ
レータの指示によって輪郭線を決定する方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の本発明
によって達成される。即ち、ディジタル画像データ中に
ある絵柄の切抜き方法及び装置であって、絵柄の輪郭線
上の1点を開始点として自動的に輪郭線を追跡すると同
時に、追跡先端画素の周辺の画素の画像データから迷い
込みの発生しそうな箇所を計算し、迷い込みの発生しそ
うな箇所である場合は輪郭線の自動追跡を停止する画像
切抜き方法及び装置、及び、上記画像データから迷い込
みの発生しそうな箇所を計算する方法は、追跡先端画素
の周辺の画素の画素データから、画素のグラジエントデ
ータを計算し、そのデータについて原点をデータの中心
とする主成分分析を行い、第2主成分の分散の大きさか
ら追跡続行の可否判定を行う画像切抜き方法及び装置、
である。
【0005】
【作用】本発明の絵柄の輪郭線決定方法では輪郭線上の
1点を入力すると、この点に続くべき輪郭線上の点につ
き演算が行われ自動的に輪郭線を追跡する。即ち、入力
された輪郭線上の1点に対して、「その周囲の画素デー
タに基づいて演算を行い輪郭線の方向にある画素を判定
して」次の輪郭線上の1点を決定し、今度はこの決定さ
れた次の輪郭線上の1点に対して、更に次の輪郭線上の
1点を決定する、という方法で自動的に輪郭線を追跡す
る。そして、「次の輪郭線上の1点を決定する際にそれ
が輪郭線上の1点であることの明確さを評価して」、明
確でなく迷い込みの発生しそうな場合には、輪郭線の自
動追跡を停止し、オペレータの指示により正しい輪郭線
を入力することによって輪郭線の誤追跡を避けるように
作用する。そして、次の輪郭線上の1点を決定する際に
それが輪郭線上の1点であることの明確さを評価する方
法としては、追跡先端画素の周辺の画素の画素データか
ら、画素のグラジエントデータを計算し、そのデータに
ついて原点を中心とする主成分分析を行い、第2主成分
の分散の大きさから追跡続行の可否判定を行う。即ち、
この場合第2主成分の分散が大きい場合は別の輪郭線の
存在(分岐点等)を示している。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。ここでは、本発明による絵柄の輪郭線決定方法
を利用した画像切抜き処理を行うことのできる画像レイ
アウト装置を実施例として示すことにする。装置の全体構成 図1に、この実施例に係る画像レイアウト装置の基本構
成を示すブロック図を示す。スキャナ装置1は、入力ド
ラム2と出力ドラム3とを有し、入力ドラム2に原稿4
をセットすることにより、この原稿4の画像が制御装置
5に取り込まれる。制御装置5には、作図機6が接続さ
れており、この上には割付台紙9がセットされる。ま
た、制御装置5には、更に表示装置10入力装置13、
メモリ14が接続されている。制御装置5は、コンピュ
ータによって構成されており、接続された各機器を統括
制御するとともに、画像の切抜き作業を含む画像のレイ
アウト作業を行う機能を有する。
【0007】この装置による画像のレイアウト作業を図
2の流れ図に基づいて簡単に説明する。まず、ステップ
S1において、割付データ入力を行う。これは、作図機
6の上に割付台紙9をセットし、割付データの入力を行
う作業である。作図機6はデジタイザを構成しており、
ポインティング装置7によって割付台紙9上のレイアウ
ト用図形をトレースすることにより、レイアウト用図形
の形状および位置に関する情報を含んだ割付データを入
力することができる。なお、作図機6には、コマンド指
示部8が設けられており、この入力作業に必要な種々の
コマンド入力を行うことができる。続いて、ステップS
2において、原稿入力を行う。これは、入力ドラム2に
よって原稿4から画像入力を行う作業であり、原稿4を
所定の角度で入力ドラム2上にセットして走査を行い、
画像を所定の倍率でディジタルデータとして取り込むこ
とになる。この画像データはメモリ14に格納される。
【0008】全ての原稿について画像入力が完了する
と、ステップS3において、画像位置決め操作を行う。
即ち、ステップS1で入力した割付データ内のレイアウ
ト用図形と、ステップS2で入力した画像とを表示装置
10に表示し、両者の位置合わせを行う。このとき、必
要に応じて画像データに対して変倍処理や回転処理を加
えることになる。こうして全ての画像についての位置決
めが完了したら、ステップS4において、画像切抜き処
理を行うことになる。この作業は、位置決めが完了した
画像中に含まれる絵柄の輪郭線を定義し、この輪郭線の
内側あるいは外側のみを抽出する作業である。本発明
は、新規な方法によりこの切抜き作業を自動化する、あ
るいは作業効率を向上させるものである。そこで、この
ステップS4の処理については後に詳述する。
【0009】全ての画像についての切抜き作業が完了し
たら、ステップS5において、レイアウト演算処理を行
う。これは、制御装置5内で実行される演算処理であ
り、ステップS2で入力した原稿画像から、ステップS
3で位置決めしたレイアウト用図形によって囲まれた部
分を抽出し、これを割付台紙9で指定されたとおりの位
置に配置する処理である。なお、ステップS4におい
て、切抜き処理が行われている場合には、輪郭線に沿っ
て切り抜かれた絵柄の部分だけが配置されることにな
る。このようなレイアウト演算処理が行われた後の画像
データは、メモリ14に格納されることになる。最後
に、ステップS6において、画像出力を行う。これはレ
イアウト演算処理後の画像を、出力ドラム3からフィル
ムに出力する処理である。こうして、割付台紙で指定さ
れたとおりに、所望の原稿画像内の所望の絵柄を所望の
位置に割り付けるレイアウト作業が完了する。
【0010】画像切抜き処理 それでは、本発明の特徴となる画像切抜き処理(図2ス
テップS4)を説明する。この処理では、表示装置10
に図3に示すような画面が表示される。この画面は、画
像表示部11とコマンド表示部12とに分けられる。画
像表示部11には、切抜き対象となる絵柄を含んだ画像
が表示され、コマンド表示部12には、この切抜き処理
を行うための種々のコマンドが表示される。この実施例
では、入力装置13としてマウスなどのポインティング
デバイスが用意されており、画像表示部11内の任意の
1点を指定することもできるし、コマンド表示部12に
表示された任意のコマンドを選択指示することもでき
る。
【0011】さて、ここで切抜き処理の本質的な意味あ
いを述べておく。いま、図4(a)に示すように、絵柄
20が画像表示部11に表示されているものとする。図
ではこの絵柄20の内部に斜線を施して示してある。こ
のような絵柄20は、その輪郭線15の位置がデータと
して認識されているわけではない。画像データは前述の
ように、入力ドラム2の走査によって得られたラスター
データである。別言すれば、所定の画素値をもった多数
の画素の集合として表現されている。したがって、デー
タ上では、輪郭線15は認識されているわけではない。
ここで行う切抜き処理は、輪郭線15上に存在する画素
を特定し、輪郭線15をデータとして認識させ、輪郭線
15を境界として多数の画素を2つの群に分け、一方の
群に属する画素のみを抽出する処理に他ならない。
【0012】従来、このような切抜き処理は、オペレー
タが表示装置10の画面を見ながら、輪郭線15上の点
を所定間隔ごとに指定することによって行っている。た
とえば、図4(b)に示すように、画像表示部11上
で、輪郭線15上の点P1〜P6を指定したとすると、
これらの指定点を結ぶ線分によって輪郭線15が決定さ
れる。指定点の入力は、マウスによって画面上のカーソ
ルCuを移動させ、所望の位置にカーソルCuが位置し
た時点でマウスボタン(1)を押すことにより、その位
置を指定点として入力することができる。こうして、順
次、輪郭線15上の点P1,P2,・・・を指定点とし
て入力して行くことにより、輪郭線15が決定される。
もっとも、このような指定点P1,P2,・・・を結ぶ
線分は、厳密には輪郭線15とは一致しない。したがっ
て、オペレータは切抜きに必要な精度が十分に得られる
間隔で、指定点入力を行うことになる。
【0013】ここで、再び図3を参照する。コマンド領
域12に表示されたコマンドIは“内生きマスク”およ
びコマンドOは“外生きマスク”を指定するコマンドで
ある。また、上述した従来の切抜き処理を行うためのコ
マンドはコマンドMである。これらのコマンドモードを
選択した場合(コマンドI又はO、及びM)、画像表示
部11内に示された指定点P1,P2,・・・をマウス
によって順次入力して行くことができる。こうして、多
数の指定点によって閉領域が形成されると、コマンドI
のモードでは、閉領域の内部が絵柄として抽出されるこ
とになり、コマンドOのモードでは、閉領域の外部が絵
柄として抽出されることになる。また、一度入力した指
定点を消去する場合には、コマンドPD(指定点消去)
を入力する。これにより、最後に入力された1指定点が
消去される。また、コマンドMDは(マスク消去)は、
指定した閉領域を消去するコマンドである。
【0014】本発明の装置の特徴は、分岐点の有無を判
定しつつ輪郭線を自動追跡し、分岐点有りの場合は自動
追跡を中止してオペレータの指示を得た後に、自動追跡
を再開するコマンドA(自動切抜き)および、その際の
演算等のパラメータを設定するコマンドS(セッティン
グ)のモードを更に付加した点にある。コマンドAのモ
ードを選択すると、指定点の入力作業が非常に効率的に
なる。図4(b)に示したように、従来の方法(コマン
ドMモードでの動作)では、オペレータが画像表示部1
1を見ながら、カーソルCuを輪郭線15上の適当な位
置まで移動させ、マウスボタン(1)を押すという作業
を続けて行かねばならない。コマンドAのモードでの動
作では、カーソルCuを移動させる作業が大幅に軽減さ
れる。即ち、開始点として輪郭線上にある1指定点であ
る開始点Psの入力が完了すると、オペレータの大雑把
なカーソル操作による、輪郭線方向の誘導よって、自動
的に輪郭線を追跡して行き、輪郭線が明確で無いと判断
されるまで輪郭線の追跡が続けられる。そして輪郭線が
明確で無い輪郭線上の点にたどりついた場合は、追跡を
停止して、オペレータによる指示(コマンド入力)待ち
の状態となる。この動作を図5を参照しながら具体的に
説明する。
【0015】いま、図5(a)に示ように、コマンドA
の自動追跡の開始点Psが入力されている。この開始点
Psの入力は、画面上に他の開始点Psが入力されてい
ない状態でのみ行うことができる。その際、開始点Ps
を正確に指定することはオペレータに負荷がかかるの
で、コマンドAのモードではオペレータは輪郭線の近く
にカーソルCuを移動してマウスボタン(1)を押すこ
とによって概略位置を指定するだけで、自動的に輪郭線
上の点に補正された開始点Psが決定される。図5
(a)は開始点Psがそのように決定された状態を示し
ている。この開始点Psを消去するのは、前述のコマン
ドPDによって行うことができる。
【0016】開始点Psが以上のように入力されると、
輪郭線をどちら側に進むのか候補が2方向挙がる。オペ
レータはカーソルCuを開始点Psの近くに移動してマ
ウスボタン(2)を押し、押し続けながらオペレータが
追跡したい側へカーソルCuを動かして誘導する。マウ
スボタン(2)を押すと、カーソルCuのパターンは別
のパターン(例えばドーナツ型)に変化して、押した状
態であることを示す。カーソルCuが開始点Psから一
定距離以上離れると、自動追跡が開始される。例えば、
一定距離はカーソルCuのドーナツパターンの内側の円
で与えられる。図5(b)は、このようにカーソルCu
を動かした結果を示しており、開始点Psから自動追跡
先端点Pc(現在点)に輪郭線の自動追跡が行われた状
態を示している。そして自動追跡された輪郭線PsPc
は図5(b)において太線で示されている。
【0017】迷い込む恐れのない一本道の輪郭線におい
ては、オペレータがカーソルCuを動かして誘導するこ
とによって自動追跡が行われる。カーソルCuを動かし
て自動追跡先端点Pcを誘導することのできる、Pc位
置からのカーソルCuの距離の最大と最小は予め決まっ
ており、自動追跡先端点Pcはその範囲を逸脱すること
なく付かず離れず付いて来る。追跡範囲の限界に達した
ときは停止し、マウスが動くのを待つ。これにより、オ
ペレーターの目の付いて行けない速度で追跡が進のを防
止し、オペレーターは切抜き線の品質をその都度確認し
ながら追跡を進めることができる。また、万が一迷い込
んだ際にも限り無く暴走することが避けられる。ここに
おいて画像表示は、切抜き品質が充分確認できるよう、
常に必要なだけ拡大されているものとする。本発明の自
動追跡演算処理方法によれば、通常の一本道の輪郭線を
自動追跡する際、追跡先端点を逐次前進させて行くと同
時に追跡先端点の周辺の状態を監視し、迷い込む危険性
の無い一本道であることを確認しながら進む。輪郭線の
分岐点にさしかかったときには一旦停止し、分岐点の処
理に切り替わる。
【0018】分岐点にさしかかると、コマンドAのモー
ドでは分岐点であることを識別して自動的に追跡を一時
停止する。この分岐点の識別方法については後に詳述す
る。この際、分岐点の画素を起点とする所定の範囲の周
辺画素から演算を行って輪郭線がどちらの方向にいくつ
に分岐しているかを得る。演算により求められた輪郭線
は、線画として画像表示される。その輪郭線の中から、
カーソルCuで誘導される方向の輪郭線が候補として選
択され、選択されたことを明示するように輪郭線の色が
変化する。この候補として選択された輪郭線をオペレー
タが確認して、正しい輪郭線でない場合は、オペレータ
はカーソルCuの位置を変化させてカーソルCuで誘導
される方向の輪郭線の別の候補を選択する。そして、候
補として選択された輪郭線がオペレータの確認で正しい
輪郭線と判断された場合、マウスボタン(1)を押すこ
とにより候補として選択された輪郭線が正しい輪郭線と
して選択され、システムに入力される。
【0019】この実施例においては、上述のようにカー
ソルCuで誘導される方向の輪郭線が候補として選択さ
れる方法を示したが、他の方法としては、例えば背景を
左側に見ながら時計回りに追跡しているとしたら、左側
の輪郭線を優先して候補として選択することができる。
これは背景はほぼ一様であることが多く、輪郭線は切抜
き対象絵柄側に分岐していることが多いということに基
づいている。また、輪郭線としてより明瞭な輪郭線を候
補として選択する方法とすることもできる。更に、オペ
レータが輪郭線の方向と判断する方向にカーソルの中心
点である誘導点を移動してコマンドMのモードで輪郭線
の画素を指定することもできる。
【0020】上述の自動追跡によって得られた輪郭線が
オペレータによって不適当であると判断された場合、前
記のコマンドMDを使用するとすべての輪郭線を消して
しまうことになり場合によっては不都合である。部分的
に輪郭線を消去するコマンドとして、コマンドUを使用
することができる。コマンドUをコマンド表示部12か
らカーソルCuで指示しマウスボタン(1)を押すこと
により選定する。そしてカーソルCuを消去したい輪郭
線上に移動してマウスボタン(2)を押すとカーソルC
uは消しゴムの役割をしてカーソルCuで指示された位
置の所定の範囲内にある輪郭線を消去する。マウスボタ
ン(2)を押し続けてカーソルCuを移動するとカーソ
ルCuの移動上にある輪郭線を連続して消去することが
できる。消去された部分に新たな輪郭線を入力する方法
としては、今度はコマンドAではなく、コマンドMを選
択して手動で入力することができる。
【0021】このように、コマンドAのモードでは、は
じめに開始点Psを入力すれば、開始点Psの画素の周
辺の画素から輪郭線上の次の画素Pc(自動追跡先端
点)が演算され、カーソルCuで誘導される方向に輪郭
線上の画素が連続して得られる。そのためオペレータの
入力作業は非常に楽になる。自動追跡先端点Pcが常に
適切な位置(最後に確定した指定点に連なる輪郭線Zc
上の位置)を示すような動作が行われれば、オペレータ
はマウスボタン(2)を押し続けてカーソルCuを輪郭
線を誘導したい方向へ大雑把に移動するだけで、開始点
Ps以降の全ての自動追跡先端点Pcの入力を、即ち輪
郭線の入力を行うことができる。また、輪郭線の分岐点
に達した場合は、自動追跡先端点Pcはその分岐点上で
停止して、候補の輪郭線を演算して表示し、オペレータ
はマウスを操作することにより正しい輪郭線を選定する
ことができ、常に正確な作業を行うことができる。
【0022】自動追跡先端点Pcが、オペレータが正し
いと判断する輪郭線から外れるような場合があっても、
オペレータはコマンドPD、コマンドMD、コマンドU
等を選定することで、一度入力した開始点、輪郭線の全
部または一部を消去する操作を行うこともできる。な
お、コマンドS(セッティング)は、前述のコマンドA
のモードにおいて、自動追跡先端点Pcを求めたり、分
岐点を識別するための演算のパラメータを設定するコマ
ンドであり、このパラメータについては後にその都度説
明する。また、切抜き処理が完了したら、コマンドE
(操作終了)の入力によって作業は終了する。
【0023】次に、本発明の特徴となるコマンドAのモ
ードにおける制御装置3の処理を、図6の流れ図に基づ
いて説明する。まず、ステップS11において、開始点
Ps及び輪郭線誘導方向の入力が行われる。ステップS
11はオペレータがカーソルCuにより指示した位置を
制御装置が読み取りその指示した位置に近い輪郭線上の
点Psが演算により求められる過程である。次のステッ
プS12において、誘導点を入力することによって輪郭
線誘導方向が決定される。即ち、オペレーターがカーソ
ルによって指示する位置と開始点Psの相対的位置より
2方向ある輪郭線の何れの方向に輪郭線を追跡するかが
決定される。続いて、ステップS13において、開始点
Psが、オペレータがカーソルCuによって指示した位
置に基づいて決定される自動追跡の続行を指定する指定
領域内にあるか否かの判定がなされるが、指定領域内に
ある場合は次のステップへ、そうで無い場合は待機状態
となる。
【0024】ステップS14において、開始点Psの周
辺の画素から輪郭線の方向が計算される。この計算にお
いて輪郭線の方向だけでなく、輪郭線の分岐点があるか
否かについて判定するための基データが得られる。この
演算の詳細は後述する。そしてステップS15におい
て、輪郭線の分岐点があるか否かが判定される。この判
定の結果、分岐点があると判定された場合、即ち分岐点
が識別された場合はステップS16において、輪郭線の
抽出演算が行われる。抽出された輪郭線は画像表示され
てオペレーターがステップS17において輪郭線を選定
すると、輪郭線の方向が分岐点においても決定されたこ
とになる。
【0025】ステップS14において計算された輪郭線
の方向、そしてステップS17においてオペレーターが
指示した輪郭線の方向は、次のステップS18において
同様の扱いがされ、開始点Psに隣接する8画素の中か
ら自動追跡先端点Pcとなる画素が演算され決定され
る。続いて、ステップS19において、自動追跡先端点
Pcが、開始点Psに戻ったか否かが判定される。初回
のループにおいては否(no)と判定されステップS1
2に戻る。多数回ループを回って戻った(yes)と判
定される場合は終了となる。続いて前述のステップS1
2を経てステップS13において再び指定領域内である
か否かの判定がなされる。
【0026】そして指定領域内である場合にはステップ
S14に進み、今度はPsではなくて自動追跡先端点P
cの周辺の画素から輪郭線の方向が計算される。そして
ステップS15を経て直接ステップS18へ、或いはス
テップS16、ステップS17を経由してステップS1
8に到る。ステップS18においては、今度は開始点P
sではなく自動追跡先端点Pcに隣接する8画素の中か
ら新しい自動追跡先端点Pcとなる画素が演算され決定
される。旧PcをPc1とすると、新PcはPc2と表
現でき、開始点PsはPc0と表現できる。即ち、ステ
ップS14は、PcN(Nは0、1、2、3、・・・)
の周辺の画素から輪郭線の方向及び輪郭線分岐点判定基
礎データを得る過程であり、ステップS18は、PcN
に隣接する8画素の中からPcN+1となる画素を演算
し決定する過程である。
【0027】ステップS13においてPcN+1が指定
領域内であるか否かが判定されて、指定領域の外にPc
N+1があると判定されるまでステップS14からステ
ップS18の処理過程はInduction (帰納法)によって
継続される。そしてオペレータがコマンドEを入力して
強制終了するか(図示せず)、あるいはステップS19
において一連の処理過程を終えるか否かが判定され、終
了(yes)の場合にその継続は中断または終了とな
る。処理過程がステップS19においては、切抜き線が
一巡して自動追跡先端点PcNが開始点に戻ったかどう
かの判定がなされ、開始点に戻れば終了となり、そうで
ない場合はステップS12に戻る。ステップS13にお
いてPcN+1が指定領域内であるか否かが判定され
て、指定領域の外にPcN+1があると判定されると、
ステップS12とステップS13の間で処理過程は循環
し待機状態となる。
【0028】ステップS12において、輪郭線誘導点が
移動される。この指示により指定領域が移動し、その結
果PcN+1が指定領域の内部に入った場合には、自動
追跡の停止が解除されステップ13へ進み、ステップS
19からステップS12に戻る一連の処理過程がInduct
ion (帰納法)によって継続される。そして切抜き線が
一巡して開始点に戻ると、ステップS19において処理
過程が終了となる。尚、このステップS14からステッ
プS18において行われる自動追跡先端点Pcを決定す
る演算処理、及び輪郭線の分岐点を識別する演算処理の
具体例を、以下に詳述する。
【0029】さて、上述の切抜き処理では、輪郭線上の
点を自動追跡する場合、開始点Psと輪郭線の追跡方向
を入力しておけば、開始点Ps(Pc0)以降について
はその位置を自動追跡させるような動作が可能であるこ
とを述べた。ここでは、開始点Psと輪郭線の追跡方向
を入力しておけば輪郭線上の点を自動追跡し、輪郭線上
に分岐点がある場合は停止する具体的な手法の一例を説
明する。
【0030】輪郭線の方向演算処理 図7は前述のステップS14における輪郭線の方向を演
算処理する手順を示す流れ図である。いま、図8に示す
ような具体例に即してこの手順を説明する。図8におい
て、輪郭線15が図のように形成されているものとす
る。前述のように、この輪郭線自体は、データとして与
えられているものではなく、領域1と領域2との境界線
として認識されるものである。データとして与えられて
いるのは、領域1内の各画素についての画素値と、領域
2内の各画素についての画素値と、である。領域1内の
画素の画素値と、領域2内の画素値との間には大きな差
があるため、オペレータは輪郭線15を視覚的に認識す
ることができる。また、オペレータが入力した輪郭線の
追跡方向は18の誘導点×で図8に示されている。
【0031】ここで、輪郭線15上に自動追跡先端点P
cNが確定している状態でPcN+1を求める手順を示
そう。この手順は図7の流れ図に示すように、4つのス
テップからなる。すなわち、ステップS21におけるグ
ラジエントの計算処理、ステップS22における分散及
び共分散の計算処理、ステップS23における分散共分
散行列の固有値の計算処理、そしてステップS24にお
ける固有ベクトルの計算処理である。以下これらの各処
理について順に説明する。
【0032】(1)グラジエントの計算処理(S21) 計算処理の説明の前に、データについて説明しておく。
データの画素値は通常1バイトで表すことが多い。カラ
ー画素の場合は、例えばRGB(Red、Green、
Blue)の3色データが各画素値として与えられる場
合は、RGB各々に対して1バイトずつで計3バイトで
1つの画素値を表すことが多い。勿論目的によって、そ
の目的に最適なデータ長や表現形式が選べるのであるか
ら1バイトでなければならない理由は全くなく、また、
ここで説明する本発明の計算処理もデータ長や、データ
としての表現方法には本質的な影響を受けない。
【0033】しかし説明する上で、また説明を理解する
上では、データの画素値は1バイトであって0から25
5までの値を取ることを想定しておくほうが良い。ま
た、RGBのカラー画素であっても各色画素を別々に扱
うことができ、例えばRについて計算処理はGBに同様
に適用出来るから、以下データの画素値は1バイトで表
すことを想定するものとする。本発明の計算処理過程に
おけるデータ長の影響については、最後のほうでまとめ
て説明することとする。
【0034】図7のステップS21におけるグラジエン
トの計算処理は、図8の自動追跡先端点PcNおよび周
囲の画素、例えば図8の点線で示される5×5=25画
素について行う。この5×5画素の中央の画素、即ち自
動追跡先端点PcNの画素値を、その座標を(x,y)
としてr=r(x,y)と表わし、右上の画素値をr=
r(x+2,y+2)、右下の画素値をr=r(x+
2,y−2)、左下の画素値をr=r(x−2,y−
2)、左上の画素値をr=r(x−2,y+2)のよう
に5×5画素全部の画素値を表すことができる。画素値
r(x,y)の偏微分値をそれぞれrx (x,y)、r
y (x,y)とすると、グラジエントはgradr=
(rx ,ry )と表される。これらを以下にまとめて記
す。
【数1】
【0035】ディジタル画像データに対しては、グラジ
エントの算出は以下に示す3×3のオペレータを用いて
行うことができる。
【数2】
【0036】このオペレータ式(5)、式(6)は各々
下記の式(7)、式(8)で示す計算を行うことを意味
している。
【数3】 この計算を自動追跡先端点PcN及びの周りの画素、5
×5=25の画素について計算を行うことがグラジエン
トの計算処理(S21)である。
【0037】(2)分散共分散の計算処理(S22) 図7のステップS22における分散共分散の計算処理
は、上記グラジエントの計算処理で得られた5×5=2
5のグラジエントデータに基づいて行われる。先ず、式
(4)のグラジエントデータgradr=(rx
y )が何を意味しているかについて説明する。この場
合グラジエントデータはx−y平面の各画素に対して計
算されるデータであり、それは各画素に与えられたベク
トルデータである。このベクトルは各画素における画素
値の隣接する周囲の画素の画素値に対する変化の大きさ
と変化の方向を表している。即ちその大きさと方向は各
々下記の式、式(9)と式(10)で表される。
【数4】 そして、輪郭線については、輪郭線の近辺の画素値は輪
郭線の法線方向に対して画素値の変化が大きく、又輪郭
線方向に対しては変化が小さくなっているはずである。
即ち、このベクトルの方向は輪郭線の法線方向と一致し
ており、このベクトルの大きさは輪郭線の明確さを表し
ている。
【0038】さて、分散共分散の計算処理であるが、一
般に主成分分析はデータの平均値を計算して、その平均
値をデータの中心として分散、主成分等の計算を行う。
しかし本発明では、rx −ry 平面の原点をデータの中
心としてその原点に対して、分散共分散の計算処理を行
う。即ち、前記のグラジエントデータの全てについて、
+−の符号を変えたデータをつくり、そのデータを前記
のグラジエントデータに付け加えれば、データの平均値
はrx −ry 平面の原点に当たるから、そのデータにつ
いて一般の主成分分析を行うことと本発明の方法とは同
等である。しかし、そのようなデータをわざわざ付け加
えることは、本質的意味はないからrx−ry 平面の原
点をデータの中心として計算する方法を以下に示す。以
下に示すように、rx −ry 平面の原点をデータの中心
として計算する理由は、本発明の計算処理によって得ら
れた第1主成分の寄与率が大きい場合(例えば0.8以
上)は、第1主成分の方向が輪郭線の法線方向と一致す
ることにある。これに対して一般の主成分分析の方法で
計算処理を行うと。第1主成分の方向と輪郭線の方向と
は何ら関係のないものになってしまう。
【0039】本発明における分散sx 2 及びsy 2 は一
般的には下記の式、式(11)、式(12)で計算す
る。
【数5】 本発明のこの例では、分散sx 2 及びsy 2 は5×5=
25の画素についての計算であるから、下記の式、式
(13)、式(14)で計算する。
【数6】
【0040】また、本発明における共分散sxyは一般的
には下記の式、式(15)で計算する。
【数7】 また、本発明のこの例では、共分散sxyは5×5=25
の画素についての計算であるから、下記の式、式(1
6)で計算する。
【数8】
【0041】(3)分散共分散行列の固有値の計算処理
(S23) 続いて、分散共分散行列の固有値の計算処理について説
明する。分散共分散行列は、周知のように下記式、式
(17)で与えられる。
【数9】
【0042】本発明においては、2次元の画像を扱って
おり、説明変量はrx 、ry の二つであるから、固有値
は二つある。その固有値をλ1、λ2とすると。下記
式、式(18)の行列式の解が固有値λ1、λ2を与え
る。
【数10】
【0043】この行列式の解は正であり、便宜上二つの
固有値を区別するために、固有値λ1、λ2は下記の
式、式(19)を満足するものとする。 λ1≧λ2≧0 式(19) 固有値λ1は、第1主成分の分散に等しく、固有値λ2
は第2主成分の分散に等しい。本発明の請求項2はこの
第2主成分の分散の大きさから、輪郭線上の分岐点の存
在を識別するのであるが、そのことに関しては後述す
る。
【0044】(4)固有ベクトルの計算処理(S24) 続いて、固有ベクトルの計算処理について説明する。固
有ベクトルはi=1,2として下記式、式(20)に示
す行列を満足するベクトル(a11,a12)、(a21,a
22)として求めることができる。
【数11】 ただし、解を特定するため、下記式、式(21)を満足
するものとする。
【数12】
【0045】この固有ベクトル(a11,a12)は第1主
成分の軸の方向を示しており、固有ベクトル(a21,a
22)は第2主成分の軸の方向を示している。そしてこれ
らのベクトルは直交している。また、前述したように第
1主成分の寄与率が大きい場合(例えば0.8以上)
は、第1主成分の方向が輪郭線の法線方向と一致する。
第1主成分の寄与率は下記式、式(22)で与えられ、
第2主成分の寄与率は下記式、式(23)で与えられ
る。そして両者の寄与率の和は1となる。
【数13】
【0046】さて、輪郭線の方向演算処理の過程につい
て説明してきたが、ここまでの説明で輪郭線の方向を決
定する方法についての、いくつかの示唆が得られてい
る。その一つは、輪郭線上においてグラジエントが法線
方向を向くということ、そしてもう一つは、第1主成分
の寄与率が大きい場合(例えば0.8以上)は、第1主
成分の方向が輪郭線の法線方向と一致するということで
ある。輪郭線の方向を演算により求めるのは自動追跡先
端点PcNから次の自動追跡先端点PcN+1を演算す
ることにある。それは図6におけるステップS18の処
理過程に相当する。次に、次の自動追跡先端点PcN+
1を演算する方法について説明する。
【0047】次の自動追跡先端点PcN+1の演算(例
1) 先ず、グラジエントgradr=(rx ,ry )・・・
式(4)から演算する方法を一例として説明する。自動
追跡先端点PcNにおけるグラジエントの値がgrad
r=(rx ,ry )であった。ここでrx ,ry の絶対
値absrx ,absry を演算して、PcNにおける
グラジエントの方向が、大まかに見て水平(x軸方
向)、垂直(y軸方向)の何れを向いているかを判定す
る。即ち、下記式、式(24)の場合水平とし、式(2
5)の場合垂直と判定する。
【数14】
【0048】また、輪郭線誘導方向にオペレータがカー
ソルによって指示する位置の座標を(xCu,yCu)とす
ると、PcNの座標は(x,y)であるから、この座標
値の大小によって、オペレータが指示する輪郭線誘導方
向がPcNを原点として、上(y軸正方向)、下(y軸
負方向)、左(x軸負方向)、右(x軸正方向)の何れ
にあるのかを下記式、式(26)〜式(29)によって
判定することができる。
【数15】
【0049】ここで、以下のように場合分けして、Pc
N+1の候補となる着目画素を決定する。場合11 (水平):absrx ≧absry かつ(上):yCu
yの場合は、座標値が(x−1,y+1)、(x,y+
1)、(x+1,y+1)の画素を着目画素とする。場合12 (水平):absrx ≧absry かつ(下):yCu
yの場合は、座標値が(x−1,y−1)、(x,y−
1)、(x+1,y−1)の画素を着目画素とする。場合13 (垂直):absrx <absry かつ(左):xCu
xの場合は、座標値が(x−1,y+1)、(x−1,
y)、(x−1,y−1)の画素を着目画素とする。場合14 (垂直):absrx <absry かつ(右):xCu
xの場合は、座標値が(x+1,y+1)、(x+1,
y)、(x+1,y−1)の画素を着目画素とする。
【0050】上記着目画素について、absgradr
=(rx 2 +ry 2 1/2 ・・・式(9)を計算して、
値が一番大きい着目画素を自動追跡先端点PcN+1と
する。
【0051】次の自動追跡先端点PcN+1の演算(例
2) 続いて、第1主成分の寄与率が大きい場合(例えば0.
8以上)は、第1主成分軸の方向が輪郭線の法線方向と
一致するということから演算する方法を一例として説明
する。自動追跡先端点PcNにおける第1主成分の軸の
方向は、固有ベクトル(a11,a12)の方向と一致す
る。この固有ベクトル(a11,a12)の方向をφとする
と、φは下記の式、式(28)で表される。
【数16】
【0052】ここで、前述の例の場合と同様に第1主成
分の軸の方向について場合分けを行う。
【数17】
【0053】また前述と同様、輪郭線誘導方向にオペレ
ータがカーソルによって指示する位置の座標、即ち誘導
点の座標を(xCu,yCu)とすると、PcNの座標は
(x,y)であるから、この座標値の大小によって、オ
ペレータが指示する輪郭線誘導方向がPcNを原点とし
て、上(y軸正方向)、下(y軸負方向)、左(x軸負
方向)、右(x軸正方向)の何れにあるのかを前記式、
式(26)〜式(29)によって判定することができ
る。
【0054】即ち、以下のように場合分けして、PcN
+1の画素を決定する。場合21 (x軸方向) :(−π/8)≦φ<(π/8)また
は(7π/8)≦φ<(9π/8) かつ(上):yCu≧yの場合は、(x,y+1)の座標
の画素をPcN+1とする。場合22 (x軸方向) :(−π/8)≦φ<(π/8)また
は(7π/8)≦φ<(9π/8) かつ(下):yCu<yの場合は、(x,y−1)の座標
の画素をPcN+1とする。場合23 (xy≧0方向):(π/8)≦φ<(3π/8)また
は(9π/8)≦φ<(11π/8) かつ(上):yCu≧y、かつ(左):xCu<xの場合
は、(x−1,y+1)の座標の画素をPcN+1とす
る。場合24 (xy≧0方向):(π/8)≦φ<(3π/8)また
は(9π/8)≦φ<(11π/8) かつ(下):yCu<y、かつ(右):xCu≧xの場合
は、(x+1,y−1)の座標の画素をPcN+1とす
る。場合25 (y軸方向) :(3π/8)≦φ<(5π/8)ま
たは(11π/8)≦φ<(13π/8) かつ(右):xCu≧xの場合は、(x+1,y)の座標
の画素をPcN+1とする。場合26 (y軸方向) :(3π/8)≦φ<(5π/8)ま
たは(11π/8)≦φ<(13π/8) かつ(左):xCu<xの場合は、(x−1,y)の座標
の画素をPcN+1とする。場合27 (xy<0方向):(5π/8)≦φ<(7π/8)ま
たは(13π/8)≦φ<(15π/8) かつ(上):yCu≧y、かつ(右):xCu≧xの場合
は、(x+1,y+1)の座標の画素をPcN+1とす
る。場合28 (xy<0方向):(5π/8)≦φ<(7π/8)ま
たは(13π/8)≦φ<(15π/8) かつ(下):yCu<y、かつ(左):xCu<xの場合
は、(x−1,y−1)の座標の画素をPcN+1とす
る。
【0055】次の自動追跡先端点PcN+1の演算(例
3) 自動追跡先端点PcNに隣接する8画素のうち、既に辿
ってきた自動追跡先端点PcN−1である画素を除く7
画素について、absgradr=(rx 2 +ry 2
1/2 ・・・式(9)を計算する。absgradr
(x,y)=zとすると、absgradrはxyz空
間の曲面であるから、absgradrの値の大小を比
較することによって、7画素のうちのどの画素が、その
曲面の稜線上にあるかを判定し、稜線上にある画素を次
の自動追跡先端点PcN+1として選択する。
【0056】ここに、画素Pが稜線上にあるとは、画素
Pからgradrの方向にabsgradrの値を辿る
とき、画素Pにおいて極大になっている場合のことであ
る。ディジタル画像データの場合は、例えば次のように
簡略化された計算を行って画素Pが稜線上にあることを
判定できる。
【0057】場合31 absrx ≧absry のとき、グラジエントの方向は
水平に近いとみなし、左右両画素よりもabsgrad
rの値が大きい場合に画素Pが稜線上にあると判定す
る。即ち、absgradr(x,y)≧absgra
dr(x−1,y)かつabsgradr(x,y)≧
absgradr(x+1,y)であることをもって、
画素P(x,y)が稜線上にあると判定する。場合32 absrx <absry のとき、グラジエントの方向は
垂直に近いとみなし、上下両画素よりもabsgrad
rの値が大きい場合に画素Pが稜線上にあると判定す
る。即ち、absgradr(x,y)≧absgra
dr(x,y−1)かつabsgradr(x,y)≧
absgradr(x,y+1)であることをもって、
画素P(x,y)が稜線上にあると判定する。
【0058】一般的には判定対象としている7画素のう
ち1画素だけが稜線上にあるとは限らない。しかし、本
発明の場合においては、一本道のエッジであるか(S1
5においてno)、または分岐点において望ましい輪郭
線が選択された状態(S15においてyes)でPcN
+1の演算を行うので、選択に迷うことはない。以上の
例1、例2及び例3の説明によって、自動追跡先端点P
cNから、次の自動追跡先端点PcN+1を演算する方
法が明らかとなった。
【0059】次に図6のステップS15における輪郭線
上の分岐点を識別する演算について説明する。分岐点の識別演算 本発明における分岐点の識別については、前述の輪郭線
の方向演算処理の説明において、既に基本的内容は説明
した。それは、第2主成分の分散の大きさによって判別
するというものである。そして、その大きさは固有値λ
2に等しいことも説明した。このことについてより明確
な説明をする。
【0060】図9は輪郭線の追跡において、輪郭線上に
分岐点が存在するために、迷い込みの生じた様子を示し
ている。図9において追跡した点が分岐点であるか否か
を、識別できれば、分岐点において、自動追跡を停止し
て、次にどの方向に追跡すれば良いのかオペレータの指
示によって決定することができ、迷い込みの生じること
は無い。図10は絵柄中の輪郭線について、分岐点で無
い部分(a)及び、分岐点である部分(b)を示してい
る。図10の(a)及び、(b)についてグラジエント
gradr=(rx ,ry )・・・式(4)を計算し
て、それをrx −ry 平面に表したものである。分岐点
で無い部分(a)ではグラジエントを表すベクトルの分
布は原点から一方にのみ集中しているが、分岐点である
部分(b)ではグラジエントを表すベクトルの分布は、
いくつかの複数の方向への集中が認められる。分岐点に
おいて、輪郭線が2方向に存在する場合はベクトルの分
布も2方向に集中し、輪郭線がn方向に存在する場合は
ベクトルの分布もn方向に集中するはずである。そして
ベクトルの方向は輪郭線の法線方向を向いている。
【0061】図10の(a)の場合は、第1主成分の寄
与率は大きく、第2主成分の寄与率は小さく、ベクトル
の分布は第1主成分だけで表現できる。また、第1主成
分の軸の方向はベクトルの方向とほぼ一致している。ま
た、図10の(b)の場合は、第1主成分の寄与率はそ
れほど大きくなく、第2主成分の寄与率は無視できない
大きさを有している。また、ベクトルの方向と第1主成
分の軸の方向及び第2主成分の軸の方向とは直接的に結
び付けることができない。
【0062】さて、輪郭線上に分岐点が存在しない場合
と、存在する場合の違いは上述のようであるが、この二
つの場合をどのように識別するのがよいか、その方法に
ついて説明する。まず、第1主成分の寄与率の大きさに
よって判別する方法である。例えば、第1主成分の寄与
率の大きさが0.8以上であれば、輪郭線上には分岐点
が存在しないと判定して、自動追跡を続ける。その場合
第1主成分の軸の方向は、前述のようにグラジエントを
表すベクトルの方向、即ち輪郭線の法線方向に一致す
る。そして、第1主成分の寄与率の大きさが0.8未満
であれば、輪郭線上に分岐点が存在すると判定して、自
動追跡を停止する。この方法は基本的には正しく、本発
明の一例として行うことができる。しかし本発明者らが
種々研究を行った結果、この方法においては、誤判定す
る可能性のあることが明らかとなった。
【0063】例えば誤判定する場合とは、絵柄の輪郭線
の濃淡が小さく、ノイズがあるような場合において誤判
定する場合がある。絵柄の輪郭線の濃淡が小さい場合輪
郭線としては明確であってもグラジエントの値も小さく
なりノイズの影響が無視できず結果として第1主成分の
寄与率は小さくなる。そのため、輪郭線上に分岐点がな
く、かつ輪郭線としては明確であっても、絵柄の内容に
よっては輪郭線上に分岐点があるとの誤判定が頻発する
ことになる。
【0064】そこで、本発明者らが種々研究を行った結
果、本発明の好ましい一例として、第2主成分の分散の
大きさを所定の値と比較して、輪郭線上の分岐点の有無
を判定することとした。分散の大きさ即ち固有値をλ
2、所定の値をλsとすると、下記の式、式(33)を
満たすとき、輪郭線上に分岐点がなく、それ以外の場合
即ち式(34)は輪郭線上に分岐点ありと判定する。
【数18】
【0065】このλsを適切に設定することは肝要であ
る。もし大き過ぎると分岐点を見過ごし易くなり、逆に
小さ過ぎると不必要に頻繁に停止し易くなる。このλs
の具体的値としては、画素値が0〜255の値である場
合は、通常20程度が適当である。このλsの値はオペ
レータがコマンドSのモードにおいて適宜設定変更する
ことができる。画素値が0〜255の値でない場合は、
輪郭線上の画素のグラジエントの値も、前記計算過程で
得られる固有値の値も範囲が異なったものとなる。例え
ば、画素値が0〜63(6ビット)の場合、画素値が0
〜1023(10ビット)の場合等ではλsの値もそれ
ぞれ変化させることとなる。本明細書の始めの方で述べ
た、画素値のデータ長の影響は以上のとおりである。
【0066】次に、図6のステップS18のカーソルで
指定された領域内に自動追跡先端点Pcがあるか否かの
判定方法について説明する。指定領域内の判定演算 図12はオペレータが指示するカーソル位置と輪郭線お
よび指定領域の関係を示す図である。図12においてカ
ーソル位置は、その中央が18の誘導点として×で示さ
れている。前述のように誘導点18は、自動追跡の方向
を誘導するためにある。指定領域はこの例では誘導点1
8を中心とする二つの円によって与えられるドーナツ状
の領域であって図12においては斜線で19の指定領域
として示されている。そして、指定領域19内を輪郭線
16が走っている。コマンドAのモードにおいて、オペ
レータがカーソルで指示する指定領域19が自動追跡先
端点Pcを含むと自動追跡が行われ、図12の17で示
す域外点のように、次の自動追跡ステップで指定領域1
9を外れる場合は自動追跡の待機状態となる。自動追跡
先端点Pcが指定領域19内であるか否かは以下のよう
にして判定される。
【0067】まず、オペレータが指示するカーソルの中
央点即ち誘導点18の座標を(xCu,yCu)とし、指定
領域19を与える内側の円の半径をr1、外側の円の半
径をr2とする。また自動追跡先端点Pcの座標を
(x,y)とする。そのとき、下記の式、式(35)を
満足する場合に限り指定領域19内に自動追跡先端点P
cが存在すると判定する。
【数19】 ここにおいて、指定領域19を与える内側の円の半径を
r1、外側の円の半径をr2は、コマンドSのモードに
おいてオペレータによって所望の値を設定しまた変更す
ることができる。
【0068】次に図6のステップS16における輪郭線
の抽出方法について説明する。輪郭線の抽出方法(S11) この方法は、例えば、前述の自動追跡先端点PcNから
次の自動追跡先端点PcN+1を演算する例3の方法と
類似の方法がある。自動追跡先端点PcNに隣接する8
画素のうち、既に辿ってきた自動追跡先端点PcN−1
である画素を除く7画素について、absgradr=
(rx 2 +ry 2 1/2 ・・・式(9)を計算する。a
bsgradrの値の大小を比較することによって、7
画素のうちのどの画素が、3次元空間におけるabsg
radrの値が成す曲面の稜線上にあるかを判定し、稜
線上にある画素を次の自動追跡先端点PcN+1の候補
とする。この場合例3の場合と異なるのは分岐点におけ
る輪郭線の(稜線の)数に相当する数の候補が抽出され
る点である。
【0069】まず、各候補点において、以下に説明する
計算を行うことにより、自動追跡先端点PcNの進行方
向を求める。自動追跡先端点PcNの座標を(x,y)
として候補点(x+a,y+b)におけるグラジエント
gradr=(rx+a ,ry+b )・・・式(4)を計算
する。これは前述とほぼ同様の理由によって輪郭線に対
する法線となっていると考えることができる。
【0070】このグラジエントに垂直な2方向のうち、
PcNから遠ざかる方向を求め、それを輪郭線の進行方
向とする。即ち、このグラジエントに垂直な2方向を表
すベクトルV1、V2は、
【数20】 と表すことができる。また、PcNから候補点に到るベ
クトルV3は、
【数21】 であるから、PcNから遠ざかる方向のベクトルV1あ
るいはV2はベクトルV3との内積の値が正となるベク
トルとして抽出することができる。即ち、 V1・V3=−ary+b +brx+a >0 ならばV
1、 V2・V3= ary+b −brx+a >0 ならばV
2がPcNから遠ざかる方向のベクトルである。これを
全てのPcN+1の候補について行い全ての輪郭線の方
向を示すベクトルを計算する。図13は以上の計算によ
って求められるベクトルを、進行方向1、2として示し
たものである。
【0071】これで輪郭線の方向が求められた。次に輪
郭線の抽出であるが、分岐点における輪郭線がいかなる
曲線であっても、小さな範囲において直線と見なせるか
ら輪郭線の方向を示すベクトルV1、又はV2と同方向
であって、オペレータが表示装置上で見やすい大きさの
ベクトル、または直線を表示装置上に表示すればよい。
あるいは、厳密には、輪郭線の方向が求められたのであ
るから、自動追跡を行うことができるから、やはりオペ
レータが表示装置上で見やすい長さが得られるまで、自
動追跡先端点PcNを前述の方法で計算し、その結果得
られる曲線を表示装置上に表示すればよい。
【0072】ところで、候補点は複数になるとは限らな
い。一本道の輪郭線で急激に曲がるような箇所では、周
辺のグラジエントの分布の第2主成分の分散が大きくな
り、S15において、yes(分岐点)と判定されるこ
とがある。しかし、そのような場合は、候補点は1つと
なるから、分岐点と判定されたにもかかわらず、候補点
が1つの場合は、オペレータの選択を待つことなく、一
意的に追跡方向が選択される。
【0073】以上のようにして、本発明の画像切抜き処
理の全体処理が行われる。このような切抜き処理は複数
の副処理の集合体であり、個々の副処理は本実施例によ
って説明された全体処理の中でのみ用いることのできる
処理ではなく、その他に個々の副処理を適用できる多く
の実施例を考えることができる。例えば、図7の流れ図
で示した輪郭線の方向演算処理、分岐点の存在の識別演
算処理は、本実施例ではコマンドM等の他の処理モード
とともに存在するコマンドAの処理として位置付けられ
ているが、コマンドAの処理と他の処理とは全く独立し
ており他の処理が如何なる処理であっても影響を受け
ず、従って如何なる処理とも組み合わせることができ
る。図7の流れ図で示す本発明は、このように如何なる
処理とも組み合わせることができ、それらも本発明に含
まれることは言うまでもない。
【0074】また、本実施例においては、画像データが
単色であるかのように説明したが、多色に応用すること
は本実施例の説明から容易である。例えば、それぞれの
色についてグラジエントの絶対値を算出して、その値の
最も高い色を選択することができる。追跡が1ステップ
進む毎にこの選択を行うことにより、常に、エッジの最
もはっきりと現れた色を用いることができる。また例え
ば、識別演算処理において、各色画像データにおいて分
岐点の存在に関する異なる判定結果が出た場合に、一色
でも分岐点有りと判定された場合は自動追跡を停止する
というように構成することも出来るし、多数決で判定す
ることもできる、また、全色で分岐点有りと判定された
場合のみ自動追跡を停止するように構成することもでき
る。
【0075】ところで輪郭線は、輪郭線内側の画素と輪
郭線外側の画素との、2つの集合に画素を分ける線であ
ることを本明細書の初めの方で述べた。従ってその意味
からは、本発明の方法で抽出された輪郭線上の画素は厳
密には輪郭線に接する画素である。この輪郭線の画素を
どちらの集合に含めるかは、画像切抜きの用途や目的に
応じて任意に決定することができる。
【0076】
【発明の効果】以上のとおり本発明による画像の切抜き
方法及び装置では、輪郭線上の1点を開始点Psとして
与えることにより、オペレータがカーソルで誘導する方
向へ輪郭線を自動追跡するようにしたため、オペレータ
による輪郭線上の点の指定を省略できオペレータの作業
効率が極めて向上する。また、輪郭線上に分岐点が存在
する等で輪郭線の方向が明確でない場合においては自動
追跡を停止してオペレータによる目視誘導方向に半自動
で輪郭線を追跡できるから、迷い込み等による追跡の失
敗がなく、極めて正確に絵柄の輪郭線を決定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による輪郭線決定方法を利用した画像切
抜き機能を持つ画像レイアウト装置の基本構成を示すブ
ロック図。
【図2】図1に示す画像レイアウト装置による画像レイ
アウト処理の手順を示す流れ図。
【図3】図1に示す装置によって画像切抜き処理を行う
場合の表示画面を示す図。
【図4】一般的な輪郭線決定作業における表示画面図。
【図5】本発明による輪郭線決定作業における表示画面
図。
【図6】本発明の輪郭線決定方法を利用した画像切抜き
処理の手順を示す流れ図。
【図7】本発明の輪郭線決定方法の基本となる輪郭線の
方向演算、輪郭線上の分岐点の存在を識別する演算等の
処理を示す流れ図。
【図8】図7に示す演算処理の原理を示す図。
【図9】図7に示す演算処理の対象となる画像の一例に
おいて、迷い込みの発生した様子を示す図。
【図10】図7に示す演算処理の対象となる画像の一例
において、分岐点の存在しない輪郭線(a)及び分岐点
の存在する輪郭線(b)の場所を示した図。
【図11】図10における分岐点の存在しない輪郭線
(a)上の点の周辺及び分岐点の存在する輪郭線(b)
上の点の周辺におけるにグラジエントを示すベクトルの
図。
【図12】オペレータがカーソルで指示する誘導点、そ
の周りの指定領域及び輪郭線の関係を説明する図。
【図13】輪郭線の方向を示すベクトルの図。
【符号の説明】
1スキャナ 2入力ドラム 3出力ドラム 4原稿 5制御装置 6作図機 7ポインティング装置 8コマンド指示部 9割付台紙 10表示装置 11画像表示部 12コマンド表示部 13入力装置 14メモリ 15輪郭線 16分岐点 17域外点 18誘導点 19指定領域 20絵柄 21候補点1、2 22進行方向1、2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル画像データ中にある絵柄の切抜
    き方法であって、絵柄の輪郭線上の1点を開始点として
    自動的に輪郭線を追跡すると同時に、追跡先端画素の周
    辺の画素の画像データから迷い込みの発生しそうな箇所
    を計算し、迷い込みの発生しそうな箇所である場合は輪
    郭線の自動追跡を停止する、ことを特徴とする画像切抜
    き方法。
  2. 【請求項2】上記画像データから迷い込みの発生しそう
    な箇所を計算する方法は、追跡先端画素の周辺の画素の
    画素データから、画素のグラジエントデータを計算し、
    そのデータについて原点をデータの中心とする主成分分
    析を行い、第2主成分の分散の大きさから追跡続行の可
    否判定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像切抜
    き方法。
  3. 【請求項3】ディジタル画像データ中にある絵柄の切抜
    き装置であって、絵柄の輪郭線上の1点を開始点として
    自動的に輪郭線を追跡すると同時に、追跡先端画素の周
    辺の画素の画像データから迷い込みの発生しそうな箇所
    を計算し、迷い込みの発生しそうな箇所である場合は輪
    郭線の自動追跡を停止する、ことを特徴とする画像切抜
    き装置。
  4. 【請求項4】上記画像データから迷い込みの発生しそう
    な箇所を計算する方法は、追跡先端画素の周辺の画素の
    画素データから、画素のグラジエントデータを計算し、
    そのデータについて原点をデータの中心とする主成分分
    析を行い、第2主成分の分散の大きさから追跡続行の可
    否判定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像切抜
    き装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012098191A (ja) * 2010-11-03 2012-05-24 Waseda Univ 画像識別装置及びプログラム
JP2015141440A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 大日本印刷株式会社 画像処理方法及び画像処理装置
US11534249B2 (en) 2015-10-30 2022-12-27 Auris Health, Inc. Process for percutaneous operations

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