JPH0735981B2 - 電子天びん - Google Patents

電子天びん

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JPH0735981B2
JPH0735981B2 JP4217821A JP21782192A JPH0735981B2 JP H0735981 B2 JPH0735981 B2 JP H0735981B2 JP 4217821 A JP4217821 A JP 4217821A JP 21782192 A JP21782192 A JP 21782192A JP H0735981 B2 JPH0735981 B2 JP H0735981B2
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JP
Japan
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temperature
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calibration
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mass
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JP4217821A
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晟 河本
康弘 藤永
邦夫 島内
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子天びんに関する。
【0002】
【従来の技術】高精度の電子天びんでは、その秤量と読
取限度の比が1/160万〜1/200(0.5PP
M)にも達している。しかし、電子部品その他の構成要
素は比較的大きな温度依存性や経年変化を有している。
例えば構成要素のうち、永久磁石は温度依存性200〜
400PPM/℃、経年変化数10PPM/月を有す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、設計上の種
々の対策や製造時の厳密な調整等を行っても、スパンの
温度依存性を1〜2PPM/℃に収めるのが限度であっ
て、測定時の周囲温度が1℃変わっただけでも、秤量付
近の測定を行っているときには読取限度の2〜4カウン
ト分の誤差を生ずることになる。従って、このような高
精度の電子天びんには、室温が一定に制御された恒温室
でなければ信頼性のある測定を行いえないとともに、ほ
ぼ毎日スパンを較正しなければ経年変化に起因する誤差
が生じている心配があって、極めて使用しにくいという
欠点があった。
【0004】本発明は上記に鑑みてなされたもので、比
較的温度依存性の高い部品を用い、しかもそれほど厳密
な調整等を行わずとも、常に天びんのスパンを誤差のな
い状態として、もって恒温室等で測定しなくても、ある
いは経年変化に起因する誤差を心配しなくても常に高精
度の測定を行い得る電子天びんの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子天びんにおいては、載置された荷重を
電気的信号に変換する荷重検出部からの出力信号を、記
憶された換算係数により質量に変換して表示するととも
に、スパン較正指令が与えられたとき、内蔵された所定
質量の分銅を上記荷重検出部に載置せしめ、そのときの
上記荷重検出部からの出力信号と上記分銅質量を用い
て、上記換算係数を更新し得る電子天びんにおいて、周
囲温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段か
らの出力信号と上記荷重検出部からの出力信号とが切り
換えられて入力されるA/D変換部と、このA/D変換
部により変換された温度データが前回のスパン較正時の
温度データに対してあらかじめ設定された一定温度以上
変化したかを判断する手段を備え、上記一定温度変化毎
に上記スパン較正指令を発して自動的に上記換算係数を
更新し得るよう構成される。
【0006】
【作用】図1に示す機能ブロック図において、荷重検出
部1は載せられた荷重を電気信号に変換する。その信号
は質量換算手段2において、換算係数記憶手段3に格納
されている換算係数により質量に変換されて表示手段4
に表示される。分銅加除機構5は、スパン較正指令が発
せられたとき、内蔵している所定質量の分銅を荷重検出
部1に載せ、そのときの荷重検出部1からの出力は換算
係数算出手段6に取り込まれる。換算係数算出手段6で
は、その出力値と分銅質量とによって新たに換算係数を
算出し、その値を換算係数記憶手段3の内容と置換して
換算係数の更新を行う。スパン較正指令は温度変化判別
手段7から自動的に次のように発生される。すなわち、
温度変化判別手段7は、温度検出手段8による周囲温度
の検出値が、前回のスパン較正時の温度データに対して
あらかじめ設定された一定温度以上変化したときにスパ
ン較正指令を発する。
【0007】温度検出手段からの検出値と荷重検出部か
らの出力は、1つのA/D変換部に切り換えられて入力
される(図2参照)。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0009】図2において、荷重検出部11は秤皿11
a上の荷重を荷重センサ11bによって検出し、その荷
重に対応するアナログ電気信号を出力し、その信号は切
換器12を介してA/D変換器13に入力され、デジタ
ル信号に変換された後、制御部14に入力される。制御
部14はマイクロコンピュータで構成され、各種演算や
プログラムの実行、および各周辺装置の制御を行うCP
U14a、後述するプログラムや、換算係数等を記憶す
るエリアを備えたメモリ14b、および外部の周辺装置
と当該制御部14を接続するためのインターフェース回
路14c等から構成されている。荷重検出部11からの
デジタル変換入力は、制御部14において、後述するよ
うに、質量に換算されて表示器15に表示されるよう構
成されている。
【0010】荷重検出部11には、荷重センサ11bに
近接して温度センサ16が設けられており、この温度セ
ンサ16は当該温度センサ16近傍の温度を検出して、
その温度に対応するアナログ電気信号を出力する。その
信号は切換器12を介してA/D変換器13に導入さ
れ、デジタル信号に変換された後、制御部14に入力さ
れる。
【0011】切換器12は制御部14からの指令に基づ
いて、A/D変換器13への入力信号を、上述の荷重検
出部11からの信号又は温度センサ16からの信号に切
換える。
【0012】分銅加除機構17は、制御部14からの指
令に基づいて駆動されるモータ17aによって回動され
る偏芯カム17b、その偏芯カム17bの回動によって
支点17c´を中心に変位されるレバー17cから構成
され、制御部14からの指令によって較正分銅18を荷
重センサ11bに負荷せしめ、あるいはその負荷を取り
除くことができる。
【0013】図3は本発明の一実施例のメモリ14bに
書き込まれたデータ処理用プログラムを示すフローチャ
ートである。
【0014】先ず、切換器12に指令を発してA/D変
換器13への入力信号を温度センサ16からの信号と
し、そのデジタル変換温度データtを取り込む(ST
1、ST2)。その温度データtが、後述する前回スパ
ン較正時の温度データto に対して、あらかじめ設定さ
れた温度T(例えば0.5℃)以上の差がないときに
は、切換器12によりA/D変換器13への入力信号を
荷重検出部11からの信号とし、そのデジタル変換デー
タwを取り込む(ST3、ST4、ST5)。そしてそ
のデータwを、現在メモリ14bに記憶されている換算
係数Kを用いて、質量Wに次のように換算し、 W=K・w……(1) 風袋引きやゼロ点補正等の一般的な演算処理を行って計
量表示値を決定し表示器15に表示する(ST6、ST
7、ST8)。通常はこのような測定ルーチンが実行さ
れている。
【0015】もし、室温等の変化によって、荷重センサ
11b近傍の温度が上述の温度以上変化すると、ある一
定の周期で、この例では計量値表示ごとに、温度センサ
16からのデータtを読み取っているので、ST3から
直ちにST9以下のスパン較正ルーチンが実行される。
このルーチンでは、検出した温度データtをto として
記憶して次回のスパン較正のための基準温度(次回のス
パン較正時に“前回のスパン較正時の温度データto と
なる)とするとともに、切換器12によって荷重センサ
11bの出力をA/D変換器13に入力して、そのデジ
タル変換データwを採取する(ST10、ST11)。
その値がゼロ荷重近傍の規定値の範囲内になければ、秤
皿11a上に試料が載っている、すなわち測定中と判断
し、警報を発して較正しなければ信頼性のある測定値が
得られない旨を報知し、試料を秤皿11aから降ろすよ
う促す(ST12、ST13)。上述の範囲内に入って
いれば、そのデータwをwo として記憶し(ST1
4)、分銅加除機構17のモータ17aを駆動して偏芯
カム17bを所定角度回動させ、レバー17cを下方に
変位させて較正分銅18を荷重センサ11bに負荷し
(ST15)、荷重センサ11bの応答特性等に基づく
所定の規定時間だけ待機してデータwの安定を待った
後、データwを取り込む(ST16、ST17)。そし
て、その較正分銅18の負荷によるデータwと、上述の
無負荷時のデータwo と、較正分銅18の質量Pとによ
って換算係数K(又はS)を、 K=P/(w−wo )……(2) (又はS=(w−wo )/P……(2)´) にて算出し、その値をそれまでに記憶されていた値と置
き換えて換算係数Kの更新を行う(ST18)。
【0016】次いで、モータ17aを駆動し分銅加除機
構17によって較正分銅18の荷重センサ11bへの負
荷を取り除き(ST19)、ST5へ進んで通常の測定
ルーチンに戻る。
【0017】なお、換算係数として(2)´に示すSを
用いるときには、ST6における換算式(1)は、下記
の(1)´に変更する。
【0018】W=w/S……(1)´ また、スパン較正時における無負荷時のデータwo と較
正分銅18負荷時のデータwの採取に関しては、特別に
荷重センサ11bからのデジタル変換データを多数個平
均化して、正確な換算係数を得るよう構成することが望
ましい。なお、温度変化はゆるやかなので、必ずしも表
示を1回行う毎に温度tをチェックする必要はなく、例
えば図5に示すように、ST8の後にST20、ST2
1を設けて、表示Q回毎にtをチェックするようにして
もよい。
【0019】次に、本発明の他の実施例として、一定の
温度変化毎の較正に加えて、一定の時間経過毎の較正を
も行えるよう構成した例を述べる。この場合、上述の実
施例のフローチャートのST3とST4の間に、図4に
示すST3´を挿入すればよい。これにより、前回スパ
ン較正時の温度に対して所定温度以上の温度変化があっ
たとき、又は前回スパン較正時から所定時間以上時間経
過したときのいずれか早いほうの条件に達すると較正ル
ーチンが実行される。もし、時間による較正が実行され
たときでも、ST3´からST9に進んでその時点の温
度がto として記憶されるので、時間による較正後、す
ぐに温度変化による較正が行われるような無駄はない。
【0020】なお、経過時間の測定手段は、別途時計機
能等のハードウェアを装備する必要はなく、プログラム
の周回数等によって容易に知ることができる。例えば、
ST7とST8の間に、ルーチン通過毎にレジスタの内
容をカウントアップするようなステップを設け、較正ル
ーチン実行時にその内容をリセットするようなステップ
を、例えばST19の次段に設ければよい。更に、電源
が投入されたとき、無条件で一度較正ルーチンを実行
し、その後温度変化および時間経過による較正を行うよ
う構成すればより完全なものとなる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、所定の温度変化毎に自動的にスパン較正が
実行されて、計量値が常に一定の誤差内に収められるの
で、ユーザーは信頼性の高い測定値を得ることができる
とともに、測定のための恒温室等特別の室を用意する必
要がなくなる。また、天びんのスパンの温度依存性を、
本発明を採用しない場合に比べて3〜10倍程度ラフに
できるため、構成部品を安価にし、かつ、調整作業も簡
単となってコストを低減させることができる。
【0022】また、一定の時間経過毎にも自動的に較正
されるよう構成すれば、経年変化等の心配が皆無となっ
てより一層効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の構成図である。
【図3】本発明の一実施例のデータ処理用プログラムを
示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例のデータ処理用プログラム
の要部を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施例のデータ処理用プログラム
の要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 荷重検出部 11a 秤皿 11b 荷重センサ 12 切換
器 13 A/D変換器 14 制御
部 14a CPU 14b メモ
リ 14c インターフェース回路 15 表示
器 16 温度センサ 17 分銅
加除機構 17a モータ 17c レバ
ー 18 較正分銅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置された荷重を電気的信号に変換する
    荷重検出部からの出力信号を、記憶された換算係数によ
    り質量に変換して表示するとともに、スパン較正指令が
    与えられたとき、内蔵された所定質量の分銅を上記荷重
    検出部に載置せしめ、そのときの上記荷重検出部からの
    出力信号と上記分銅質量を用いて、上記換算係数を更新
    し得る電子天びんにおいて、周囲温度を検出する温度検
    出手段と、この温度検出手段からの出力信号と上記荷重
    検出部からの出力信号とが切り換えられて入力されるA
    /D変換部と、このA/D変換部により変換された温度
    データが前回のスパン較正時の温度データに対してあら
    かじめ設定された一定温度以上変化したかを判断する手
    段を備え、上記一定温度変化毎に上記スパン較正指令を
    発して自動的に上記換算係数を更新し得るよう構成した
    ことを特徴とする電子天びん。
JP4217821A 1992-08-17 1992-08-17 電子天びん Expired - Lifetime JPH0735981B2 (ja)

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