JPH0735921Y2 - 建物の外廊下の構造 - Google Patents

建物の外廊下の構造

Info

Publication number
JPH0735921Y2
JPH0735921Y2 JP1989992U JP1989992U JPH0735921Y2 JP H0735921 Y2 JPH0735921 Y2 JP H0735921Y2 JP 1989992 U JP1989992 U JP 1989992U JP 1989992 U JP1989992 U JP 1989992U JP H0735921 Y2 JPH0735921 Y2 JP H0735921Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
corridor
girder
cantilever
columns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989992U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0573101U (ja
Inventor
宗且 園田
Original Assignee
株式会社園田製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社園田製作所 filed Critical 株式会社園田製作所
Priority to JP1989992U priority Critical patent/JPH0735921Y2/ja
Publication of JPH0573101U publication Critical patent/JPH0573101U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0735921Y2 publication Critical patent/JPH0735921Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の外側近傍に立設
した支柱により外廊下を支持して、廊下の外側の支柱を
なくしたことを特徴とする建物の外廊下の構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】アパート等の建物に外廊下を設けるに
は、建物の外側近傍に廊下用支柱を立設するとともに、
これら支柱から外側に所定間隔離隔した位置にも廊下用
支柱を立設し、これら両側の支柱によって床板部材を支
持する構造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
外廊下のように廊下の両側に支柱を立設する構造を採る
と、狭い敷地内に建物を建造する場合に、建築面積の法
的規制によって、土地の有効利用が困難になる。また、
廊下の両側に支柱を必要とする構造を採ると、外側の支
柱が階下を通行する人にとって邪魔になったり、駐車ス
ペースがとれないなどの不都合を生じる。このため、階
下がオープンスペースとして使用することができる外廊
下の開発が望まれていた。なお、建物近傍にだけ太い支
柱を立設し、これらの支柱に片持ち梁を固定して階上の
床板部材を支持する構造も考えられるが、これでは片持
ちにより生じるモーメントを支柱で受けることが困難に
なるし、支柱の基礎も従来のような簡単なものでは済ま
されず、大きな基礎を造らなければならなくなって、実
用に供することができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記に鑑み提
案されたもので、上端に片持ち梁の基端を固定した廊下
用支柱を建物の外側に建物用柱に並べて立設して、片持
ち梁を建物から離隔する方向に延出させ、各廊下用柱の
上端部分を連結部材により建物用柱に接続し、隣り合う
片持ち梁の先端間に前桁を架設し、廊下用支柱の上端よ
りも高いで建物の壁面に受桁を廊下の長手方向に沿って
設け、該受桁と上記前桁との間に床板部材を敷設したも
のである。
【0005】
【作用】片持ち梁に起因してモーメントが発生し、この
モーメントが廊下用支柱に作用するが、大部分は連結部
材を介して建物用柱に作用する。したがって、廊下用支
柱自体に作用するモーメントは極く僅かな力となる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1〜図3に示す実施例は、アパートなどの二
階建て家屋の外廊下1であり、建物2の壁面3の外側近
傍に廊下用支柱4…を建物用柱5…に並べて立設し、建
物2の壁面3には受桁6を階上の高さにおいて廊下1の
長手方向に沿って添設し、廊下用支柱4…の上端に設け
た片持ち梁7…と上記受桁6とにより床板部材8…を支
持して、廊下1の一端に設けた踊場9に階段10の傾斜
上端を接続してある。なお、受桁6は、図5に示す様
に、断面クランク形の金属製部材であり、水切り板11
を被せた断面縦長な木材12と共にボルト13によって
建物用柱5…に固定されている。
【0007】廊下用支柱4は、鉄やアルミニュームなど
の金属製角パイプを所定の長さに切断した柱であり、下
端にはアンカーボルト穴14を有するフランジ部15を
設け、上端には金属製角パイプからなる片持ち梁7…の
基端を溶接等の固定手段により強固に固定して水平方向
に延設してある。また、この廊下用支柱4の上端にはL
字形の連結ブラケット16を固定し、片持ち梁7…の先
端には手摺用ブラケット17を上向きに固定する。そし
て、この様な構成からなる廊下用支柱4…を立設する場
合には、建物用柱5…の外側に埋設したアンカーボルト
18の上端をフランジ部15の穴14内に通してナット
で締め付け、上端の片持ち梁7を建物2の外側に向けた
状態で垂直に立設し、上端の連結ブラケット16を建物
用柱5の側面に当接し、建物用柱5を貫通させた連結部
材としての連結ボルト18によって連結ブラケット16
を建物用柱5に連結する。したがって、各廊下用支柱4
…は、下端が基礎のアンカーボルト18によって固定さ
れ、上端が連結ボルト18によって建物2側に固定され
た状態となる。なお、廊下用支柱4の上部を建物用柱5
に連結する連結部材は、上記した連結ボルト18に限定
されるものではなく、強固に連結できればどのような構
造でもよい。
【0008】この様にして廊下用支柱4…を立設する
と、各片持ち梁7…が建物2の長手方向と直行する方向
に向いてそれぞれが平行に位置することとなる。そし
て、この様な廊下用支柱4…の隣り合う片持ち梁7,7
の先端間に前桁19を架設する。
【0009】前桁19は、図6および図7に示す様に、
排水口20を設けた底板部21の両側から起立する一対
の側板部22a,22bを有する長尺な金属製部材であ
り、この側板部22a,22bのうち建物側の側板部2
2aの上縁には水平方向に延出する受片23を長手方向
に沿って形成し、また、建物2から遠い外側の側板部2
2bの上縁を、上記内側の側板部22aの受片23より
も上方に延在させるとともに内向きに延出させて係止片
24を長手方向に沿って形成し、上記受片23と係止片
24との間に横向きに開口する水流入口25を形成し、
外側の側板部22bの左右両側には取付孔を開設する。
なお、水流入口25は、上記底板部21、一対の側板部
22a,22b、及び端部の板状止水部材26で囲まれ
る排水空間27に連通している。また、本実施例では、
前桁19の外側の側板部22bに手摺28の下端を工場
での加工段階で予め溶接等の固定手段により固定してあ
る。この様に、前桁19に手摺28を予め固定しておく
と、施工現場での組立作業の効率を向上することができ
るばかりでなく、手摺28が前桁19の強度、特に曲げ
強度を高める補強材として機能する。
【0010】上記した前桁19を取り付けるには、図6
に示すように、片持ち梁7…の先端に設けた手摺用ブラ
ケット17の面材29に手摺28の縦材30の下端をセ
ットしてねじで固定するとともに前桁19の外側の側板
部22bを手摺用ブラケット17の支持面31に当接し
てねじで固定する。この様にして、隣り合う片持ち梁
7,7の先端間に次々と前桁19を架設すると、これら
の前桁19…が一直線上に位置するとともに、受片23
…も一直線上に位置する。したがって、この受片23…
と前記した受桁6とが所定の間隔を挟んで平行に位置す
ることとなり、この受片23…と受桁6とにより両側を
支持した状態で床板部材8…を廊下の長手方向に敷設す
ることができる。なお、受桁6は、廊下用支柱4…の上
端よりも少し上方の壁面3に、前桁19の受片23より
も僅かに高い位置に配設してある。
【0011】床板部材8…は、図8〜図10に示すよう
に、長辺の長さを前桁19の受片23と受桁6との間の
幅にほぼ等しく、短辺の長さを所定長さ設定した矩形の
枠体32を金属製角パイプやコ字状の形材により構成す
るとともに、該矩形枠体32を補強材33により縦横を
補強し、この枠体32の上面を制振鋼鈑などの板材34
を張り、該板材34の表面に塩化ビニールシートなどの
シート材35を貼り付けてある。なお、枠体32の建物
側短辺32aは、開口部分を外側に向けてコ字状の形材
を用い、反対側の短辺32bには底面幅が広いコ字状の
形材を開口部を内側に向けて用い、根太の機能を兼ねる
長辺には強靭な角パイプを用いる。また、シート材35
は、滑り止めと装飾材を兼ねているので、表面に細かな
凹凸で模様を施すことが望ましい。
【0012】上記した構成からなる床板部材8…を敷設
するには、図5に示すように、建物側短辺32aを受桁
6上に載置して短辺32aの下部を受桁6にねじ止め
し、図6に示すように、反対側の短辺32bを前桁19
の受片23上に載置してねじ止めする。この様にして、
複数の床板部材8…を順次隙間なく敷設すると、階上の
廊下の床面を形成することができる。なお、床板部材8
…間の隙間には、必要に応じて充填剤を充填することに
より密に塞いでもよい。
【0013】上記の様にして構築した建物の外廊下1に
おいては、床板部材8…、手摺28…、前桁19…、片
持ち梁7…などの自重に加えて階上の床面を歩行する人
の体重などによりモーメントが発生して、廊下用支柱4
…の上端を外側に倒す力として作用するが、この廊下用
支柱4…は、上端が連結ボルト18により建物用柱5…
側に連結されているので、上記モーメントを余裕をもっ
て受けることができ、外側に倒れることがない。また、
上記した外廊下1において、雨水等が階上の床面を流れ
ると、この水は床板部材8…の先端から前桁19の排水
空間27に流入する。前桁19は水平レベルを保持して
配設してあるので、雨水は水滴ないし水塊となって溜ま
るが、排水空間27は十分な容量をもっているので、こ
こで蒸発させるなどの処理が可能である。また、流動す
る雨水は、水位が上昇すると前桁19の排水口から排水
樋に落下し、下水等に流される。
【0014】なお、上記した実施例では廊下用支柱4…
の上端に片持ち梁7…の基端を固定したが、本考案にお
ける片持ち梁7…は支柱4の上端に固定するものに限定
されるものではなく、支柱4の所定高さに固定してあれ
ばよい。例えば、外廊下1に屋根をかける場合には、廊
下用支柱4…を更に長くして屋根を支える柱としても機
能させてもよい。この場合には、片持ち梁7…の基端を
支柱4の長さの途中である所定の高さに固定すればよ
い。また、この場合に、廊下用支柱4…の上端を階上の
高さにおいて建物用柱5…に連結すると、モーメントを
一層余裕を持って受けることができる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、上
部に片持ち梁の基端を固定した廊下用支柱を建物の外側
に建物用柱に並べて立設して、片持ち梁を建物から離隔
する方向に延出させ、各廊下用柱の上端部分を連結部材
により建物用柱に接続し、隣り合う片持ち梁の先端間に
前桁を架設し、廊下用支柱の上端よりも高い位置で建物
の壁面に受桁を廊下の長手方向に沿って設け、該受桁と
上記前桁との間に床板部材を敷設したので、階下におい
て邪魔になる外側の廊下用支柱を無くすことができ、こ
れにより階下がオープンスペースとなって歩行が容易と
なり、このオープンスペースを緊急避難通路として機能
させることも可能となり、安全性の向上にも寄与する。
更に、上記オープンスペースは、駐車スペースなど従来
にない用途にも活用できる。また、片持ち梁により床板
部材等を支えることによりモーメントが発生しても、こ
のモーメントを建物用柱と共に受けることができるの
で、廊下用支柱の基礎を特別頑強なものにする必要もな
く、簡単な構造で十分な強度を得ることができる。更に
は、外廊下を支える支柱を建物側だけにすると、狭い敷
地であっても建物が実質的に占める割合を増やすことが
でき、土地の有効利用を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物と外廊下の平面図である。
【図2】外廊下の正面図である。
【図3】階段及び外廊下の側面図である。
【図4】廊下用支柱の側面図である。
【図5】廊下用支柱の上部を建物用柱に連結する構成を
示す一部拡大図である。
【図6】床板部材の一端を前桁で支持した状態を示す一
部拡大図である。
【図7】手摺を固定した前桁の斜視図である。
【図8】床板部材の一部欠截斜視図である。
【図9】床板部材の枠体の平面図である。
【図10】床板部材の枠体の側面図である。
【符号の説明】
1 外廊下 2 建物 4 廊下用支柱 5 建物用柱 6 受桁 7 片持ち梁 8 床板部材 16 連結用ブラケット 18 連結ボルト 19 前桁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に片持ち梁の基端を固定した廊下用
    支柱を建物の外側に建物用柱に並べて立設して、片持ち
    梁を建物から離隔する方向に延出させ、各廊下用柱の上
    端部分を連結部材により建物用柱に接続し、隣り合う片
    持ち梁の先端間に前桁を架設し、廊下用支柱の上端より
    も高い位置で建物の壁面に受桁を廊下の長手方向に沿っ
    て設け、該受桁と上記前桁との間に床板部材を敷設した
    ことを特徴とする建物の外廊下の構造。
JP1989992U 1992-03-04 1992-03-04 建物の外廊下の構造 Expired - Lifetime JPH0735921Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989992U JPH0735921Y2 (ja) 1992-03-04 1992-03-04 建物の外廊下の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989992U JPH0735921Y2 (ja) 1992-03-04 1992-03-04 建物の外廊下の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0573101U JPH0573101U (ja) 1993-10-05
JPH0735921Y2 true JPH0735921Y2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=12012051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989992U Expired - Lifetime JPH0735921Y2 (ja) 1992-03-04 1992-03-04 建物の外廊下の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0735921Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0573101U (ja) 1993-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0735921Y2 (ja) 建物の外廊下の構造
JPH04368525A (ja) 建物の外廊下の構造
JP4257153B2 (ja) 屋外階段及び屋外階段の構築方法
JP7160608B2 (ja) 踊り場付き階段
JPS626163Y2 (ja)
JPH072802Y2 (ja) 建物の外廊下の構造
JP3887222B2 (ja) ユニット式建物
JPS6240001Y2 (ja)
JPH069150Y2 (ja) 外壁構造
WO2020003496A1 (ja) 防水構造
JPS6217527Y2 (ja)
JPH0714481Y2 (ja) 家屋の構造
JP2892987B2 (ja) バルコニーの構造
JPH0673802A (ja) ユニット建物における和室出入口の敷居部
JPH0678676B2 (ja) 屋外階段の構造
JPH11200478A (ja) ベランダ手摺壁の取付け構造
JPS6136644Y2 (ja)
JPH06180052A (ja) 階段の踊り場構造
JPS6226374B2 (ja)
JP2003027627A (ja) 住宅のピロティ壁
JPH0119689Y2 (ja)
JPH0334428Y2 (ja)
JPS5817841Y2 (ja) 支柱に対する枠材の取付構造
JPH044103Y2 (ja)
JPH06482Y2 (ja) バルコニー床梁構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term