JPH0735669Y2 - 抵抗溶接制御装置 - Google Patents

抵抗溶接制御装置

Info

Publication number
JPH0735669Y2
JPH0735669Y2 JP7936589U JP7936589U JPH0735669Y2 JP H0735669 Y2 JPH0735669 Y2 JP H0735669Y2 JP 7936589 U JP7936589 U JP 7936589U JP 7936589 U JP7936589 U JP 7936589U JP H0735669 Y2 JPH0735669 Y2 JP H0735669Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
current
current value
transformer
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7936589U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0318972U (ja
Inventor
純一 青山
Original Assignee
株式会社名古屋電元社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社名古屋電元社 filed Critical 株式会社名古屋電元社
Priority to JP7936589U priority Critical patent/JPH0735669Y2/ja
Publication of JPH0318972U publication Critical patent/JPH0318972U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0735669Y2 publication Critical patent/JPH0735669Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、一対の電極棒間に圧接状態で挟んだ被溶接体
に溶接電流を流して被溶接体を溶接する抵抗溶接制御装
置の溶接トランス2次側ケーブル断線予知に関するもの
である。
(従来の技術) 従来、抵抗溶接制御装置は溶接トランスの2次側ケーブ
ルに接続された一対の電極棒間で加圧圧接させた被溶接
体に溶接電流を流して、被溶接体を溶着させているが、
溶接トランスの2次側ケーブルは、溶接電流通電時の磁
気反発による暴れ、及び、僅かではあっても電極棒移動
時の機械的折曲げの反復運動により断線する場合があ
り、断線すると溶接作業の断続が不可能になる。
そのため、一般的には、定期的に可動中の生産ラインを
停止してケーブルの交換を行わなけばならず、これが原
因で、ライン稼働率を著しく低下させる要因の一つにな
っていた。
(考案が解決しようとする課題) この対策として、例えば溶接トランス又その2次側ケー
ブルから専用の検出線を引回して、断線の予知を行うよ
うにしてはいるものの、現実の溶接設備においては検出
線の引回しが困難であったり、溶接時の溶接トランスの
2次側ケーブルの磁気反発による暴れによって、検出線
自身が断線するなど副次的な問題が発生して、問題を解
決することには至らないと言う欠点があった。
そこで本考案の目的は、溶接トランスの2次側ケーブル
の断線を予知するために、専用の配線引回し遮断装置を
用いることなく、溶接トランスの2次側ケーブルに亀裂
が生じたときに、溶接トランスの2次側インピーダンス
が高くなり、同一の通電点弧角でも溶接電流が低下する
ことを利用して、溶接トランスの2次側ケーブルの断線
を事前に予知することができる抵抗溶接制御装置を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 即ち、本考案は、互いに対向する一対の電極棒間に圧接
された状態で挟まれた被溶接体に対して、溶接電源と溶
接トランス間に接続されたシリコン制御整流素子の導通
角を制御して溶接電流を流す抵抗溶接機において、溶接
電流を検出するための溶接電流検出手段と、溶接の条件
を設定するための溶接条件設定手段と、前記溶接電流検
出手段により検出された電流値と前記溶接条件設定手段
により設定された電流値とを比較して溶接電流を設定電
流値に制御する電流制御手段とのそれぞれを備え、被溶
接体が両電極棒に当接している時点に溶接トランスの2
次側ケーブルに亀裂が生じたことを検出するための溶接
電流を含む試験電流を溶接トランスの2次側に流し、該
試験電流値を予め測定した溶接トランスの2次側ケーブ
ルに亀裂が生じていないときの基準電流値と比較し、前
記試験電流値が予め設定した複数回連続して前記基準電
流値以下になったときに前記溶接トランスの2次側ケー
ブル断線予知信号を出力する抵抗溶接制御装置にある。
(作用) このように構成された抵抗溶接制御装置において、上下
一対の電極棒間の下側電極棒上に被溶接体をその溶接位
置を電極棒先端位置に一致させた状態で載せて、溶接機
械の1サイクル用起動スイッチをONにすると、溶接制御
装置に対する起動信号の入力によって上側電極棒が加圧
手段により下降して被溶接体に当接すると、この当接完
了時点に、溶接トランスの2次側ケーブルに亀裂が生じ
たことを検出するための溶接電流を含む試験電流を溶接
トランスの2次側に流し、試験電流値が検出される一
方、試験電流値検出後若しくは試験電流を兼ねた溶接電
流が続けて通電されるとともに、そのまま溶接条件設定
手段による設定手段に従って、通電、保持冷却の溶接シ
ーケンスが続けられる他、前記試験電流値が予め設定し
た溶接トランスの2次側ケーブルに亀裂が生じていない
ときの基準電流値と比較され、この比較の結果、前記試
験電流値が予め設定した前記基準電流値以上のときに
は、溶接トランスの2次側ケーブル断線予知信号は出力
されることなく、起動スイッチのONにより、次の溶接サ
イクルが繰り返される。
又、前記試験電流値が予め設定した前記基準電流値以下
のときでも、検知回数が2次側ケーブル断線予知の確実
性に対応して予め設定した連続検知回数以下のときに
は、前記基準電流値以上の場合同様にして、溶接トラン
スの2次側ケーブル断線予知信号は出力されないもの
の、基準電流値以下であることの検知回数がカウントさ
れる。
ところが、予め設定した前記基準電流値以下の試験電流
値が2次側ケーブル断線予知の確実性に対応して予め設
定した連続検知回数続いたときには、抵抗溶接制御装置
から溶接トランスの2次側ケーブル断線予知信号が出力
されて、警告用ランプが点灯、或は、ブザーが鳴つて、
溶接トランスの2次側ケーブルに亀裂が生じていること
を周囲の作業者に知らせる。
(考案の効果) これによって本考案は、特別の2次側ケーブル断線予知
専用の検出装置を用いないので、該検出装置から延出し
た検出線断線のような心配をする必要がなく、検出装置
の設置場所も不要で、しかも、溶接トランスの2次側ケ
ーブル断線を、その断線前に予知するため、溶接機の非
稼働中にケーブルの交換を行って、生産ラインの稼働率
低下を防止することできる効果がある。
(実施例) 次に、本考案の一実施例の構成を図面によって説明す
る。
商用電源1と溶接トランス2との間に逆並列に接続され
たシリコン制御整流素子SCR1、SCR2の通電時間と導通角
を、プログラム入力装置3の情報に基づいたマイクロコ
ンピュータの抵抗溶接制御回路4からの出力に従って制
御し、溶接トランス2の2次側に2次側ケーブル5を介
して接続された一対の電極棒6、7間で被溶接体8を挟
んで溶接する抵抗溶接機9において、逆並列接続された
シリコン制御整流素子SCR1、SCR2と溶接トランス2の1
次側との間には、溶接電流を検出する溶接電流検出手段
としての溶接電流検出用変流器10が接続され、かつ、電
極棒6、7の加圧力制御には加圧力制御手段、例えばエ
アシリンダ11のエア圧を公知の比例制御弁12で制御する
加圧力制御手段、この場合、抵抗溶接制御回路4内マイ
クロコンピュータCPUからのデジタル出力をD/A変換器DA
でアナログ出力に変換後、アンプAMPによるV/i変換で比
例制御弁12を比例制御する加圧力制御手段が用いられて
いる。
この場合においてプログラム入力装置3には、溶接の各
種条件を設定するための溶接条件設定手段、例えば溶接
シーケンスのタイマ、電極棒6、7の加圧エア圧力制御
用比例制御弁12の圧力制御電圧調節装置等を含む溶接条
件設定手段と、溶接電流検出用変流器10により検出され
た電流値と前記溶接条件設定手段により設定された電流
値とを比較して溶接電流を設定電流値に制御する電流制
御手段、例えば、シリコン制御整流素子SCR1、SCR2の導
通角と通電時間を設定・制御する公知の点弧角調節装置
の電流制御手段とのそれぞれを含む。
次に、本実施例の作用について説明する。
このように構成された抵抗溶接制御装置13において、溶
接トランス2の2次側ケーブル5が亀裂、断線等劣化し
ていないときに、予め特定した電圧、例えば電源の定格
電圧で通電時の試験電流値を計測して、その値を基準に
例えば90%の値を基準の比較値として第2図のように設
定して実際の溶接作業を行う。
まず、抵抗溶接機9の上下一対の電極棒6、7間の下側
電極棒7上に被溶接体8をその溶接位置を電極棒6先端
位置に一致させた状態で載せて、溶接機9の1サイクル
用起動スイッチをONにすると、第3図にフローチャート
で示す溶接制御が開始され、ステップ101でガン加圧出
力がONして、上側電極棒6がエアシリンダ11の前進作動
により下降する。
この場合において、初期加圧力は加圧力制御手段により
電極棒6先端が被溶接体8に比較的軽く当接するととも
に、ステップ102でこの当接完了、例えばタイマで設定
した当接完了時点まで時間待ちをした後、ステップ103
で溶接トランス2の2次側ケーブル5にその亀裂、断線
等劣化検出用試験電流ITSTを流すとともに通電時電源電
圧VTSTを試験電流値補正用として検出し、この検出完了
時点では加圧力も溶接に必要な所定の加圧力まで上昇し
ており、ステップ104で溶接電流の通電が開始されると
ともに、そのまま溶接条件設定手段による設定条件に従
って、ステップ105で通電後の保持冷却の溶接シーケン
スが続けられた後、ステップ106でガン加圧出力がOFFし
て、上側電極棒6がエアシリンダ11の後退作動により上
昇して実際の溶接作業は全て終了するとともに、ステッ
プ107で試験電流ITSTの値をその通電時における電源電
圧の定格電圧に対する変動分で補正し、ステップ108で
補正後の試験電流ITSTの値を第2図に示す基準電流の比
較値と比較し、ITST>基準電流値のとき、溶接トランス
2の2次側ケーブル5亀裂、断線等劣化の心配がないた
め、ステップ109で2次側ケーブル断線予知の確実性に
対応して予め設定した連続検知回数をカウントする検知
回数カウンタの値を0にして、抵抗溶接制御回路4によ
る1サイクル溶接制御は終了するとともに、起動スイッ
チのONにより、次の溶接サイクルが繰り返される。
起動スイッチのONによる次の溶接作業も前記同様にして
続けられるとともに、ステップ108における補正後の試
験電流ITSTの値が第2図に示す基準電流の比較値より低
いITST<基準電流値のとき、ステップ110で基準電流値
以下の検知回数カウント数、即ち、溶接トランス2の2
次側ケーブル5は亀裂、断線等劣化の心配があるもの
の、実際にはシリコン制御整流素子SCR1、SCR2の点弧角
度が一定であるにも拘らず試験電流値が変化する要因と
しては、溶接トランス2の2次側ケーブル5亀裂、断線
等の劣化のみならず、電源電圧の変動や電極棒6、7先
端の劣化或は非溶接物の汚れ等があるためカウントする
検知回数のカウント数が、2次側ケーブル断線予知の確
実性に対応して予め設定した連続検知回数、この場合3
回以下のときはステップ111で+カウントされ、更にス
テップ112でカウント値が3になったか否かが判定さ
れ、3回になっていないときには、前記基準電流値以上
の場合同様にして抵抗溶接制御回路4による1サイクル
溶接制御は終了するとともに、起動スイッチのONによ
り、次の溶接サイクルが繰り返される。
ところが、ステップ112で連続検知回数が3回と判定さ
れたときには、2次側ケーブル5亀裂、断線等劣化の可
能性が極めて高いため、ステップ113で溶接トランス2
の2次側ケーブル5断線予知信号が出力されて、警告用
ランプが点灯、或は、ブザーが鳴つて、周囲周囲の作業
者に溶接トランス2の2次側ケーブル5亀裂の可能性を
知らせる。
その結果、この場合は、断線している訳ではないため、
そのまま溶接作業を進め、溶接作業終了の溶接機9非稼
働中に2次側ケーブル5の交換を行って、生産ラインの
稼働率低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の抵抗溶接制御装置全体の説
明図、第2図はその動作線図、第3図はその制御用フロ
ーチャートである。 1……商用電源、2……溶接トランス 3……プログラム入力装置 4……抵抗溶接制御回路、5……2次側ケーブル 6、7……電極棒、9……抵抗溶接機 10……変流器、11……エアシリンダ 13……抵抗溶接制御装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向する一対の電極棒間に圧接され
    た状態で挟まれた被溶接体に対して、溶接電源と溶接ト
    ランス間に接続されたシリコン制御整流素子の導通角を
    制御して溶接電流を流す抵抗溶接機において、溶接電流
    を検出するための溶接電流検出手段と、溶接の条件を設
    定するための溶接条件設定手段と、前記溶接電流検出手
    段により検出された電流値と前記溶接条件設定手段によ
    り設定された電流値とを比較して溶接電流を設定電流値
    に制御する電流制御手段とのそれぞれを備え、被溶接体
    が両電極棒に当接している時点に溶接トランスの2次側
    ケーブルに亀裂が生じたことを検出するための試験電流
    を溶接トランスの2次側に流し、該試験電流値を予め測
    定した溶接トランスの2次側ケーブルに亀裂が生じてい
    ないときの基準電流値と比較し、前記試験電流値が予め
    設定した複数回連続して前記基準電流値以下になったと
    きに前記溶接トランスの2次側ケーブル断線予知信号を
    出力することを特徴とする抵抗溶接制御装置。
JP7936589U 1989-07-05 1989-07-05 抵抗溶接制御装置 Expired - Lifetime JPH0735669Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7936589U JPH0735669Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 抵抗溶接制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7936589U JPH0735669Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 抵抗溶接制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0318972U JPH0318972U (ja) 1991-02-25
JPH0735669Y2 true JPH0735669Y2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=31623460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7936589U Expired - Lifetime JPH0735669Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 抵抗溶接制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0735669Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4585929B2 (ja) * 2005-06-28 2010-11-24 日産自動車株式会社 ケーブル異常監視装置およびその方法
JP4558073B2 (ja) * 2008-11-25 2010-10-06 千住金属工業株式会社 はんだ槽及びはんだ槽の加熱方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0318972U (ja) 1991-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5120929A (en) Dc resistance welding apparatus
EP1136170A1 (en) Metallic members joining method and reflow soldering method
US5196668A (en) DC resistance welding apparatus
JPH0735669Y2 (ja) 抵抗溶接制御装置
US5229567A (en) Switching control system for controlling an inverter of a spot resistance welding apparatus
JP2577621B2 (ja) 抵抗溶接機
JP3669559B2 (ja) 抵抗溶接機
JPH0644542Y2 (ja) インバータ式抵抗溶接機の制御又は測定装置
JP2784618B2 (ja) 抵抗溶接制御装置及び抵抗溶接測定装置
JP3760778B2 (ja) ウェルドナットのセット不良検出装置およびその方法
KR920007551B1 (ko) 인버터식(inverter type) 저항 용접기
JP2518728B2 (ja) インバ―タ式抵抗溶接電源装置
KR100263588B1 (ko) 에스씨알 제어방식 저항점용접 시스템의 에스씨알 통전감지장치
KR100272979B1 (ko) 점 용접기의 동저항 특성변화 감지 방법
JPH0644529Y2 (ja) 溶接用制御装置
JPH0735665Y2 (ja) 抵抗溶接制御装置
JPH0677849B2 (ja) 抵抗点溶接機用制御装置
KR100272978B1 (ko) 점 용접에서의 소멸각 특성변화 감지 방법
KR910003862B1 (ko) 저항용접 제어장치
JPH07136766A (ja) スタッド溶接方法
JPH0644540Y2 (ja) 電気抵抗溶接装置
JPH028832B2 (ja)
JP2594655B2 (ja) 直流抵抗溶接装置
KR19990079037A (ko) 점용접에서의 실효 전류값 검출장치 및 방법
JPH05119085A (ja) 抵抗溶接機における二次ケーブル劣化検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term