JPH0735493B2 - 中塗塗料組成物 - Google Patents

中塗塗料組成物

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JPH0735493B2
JPH0735493B2 JP26656487A JP26656487A JPH0735493B2 JP H0735493 B2 JPH0735493 B2 JP H0735493B2 JP 26656487 A JP26656487 A JP 26656487A JP 26656487 A JP26656487 A JP 26656487A JP H0735493 B2 JPH0735493 B2 JP H0735493B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は中塗塗料組成物に関し、更に詳しくは自動車ボ
デーのフード先端、ルーフ先端、ホイルアーチなどの石
ハネによる損傷を受けやすい部分でしかも外観品質の要
求レベルの高い部位に塗装するのに適した中塗塗料組成
物に関する。
〔従来の技術〕
近年、日本車の輸出が盛んになっているが、特に北米、
カナダ、北欧等の寒冷地に於ては、降雪時に自動車道路
に岩塩及び砂利を大量に撒いているので、走行中石ハネ
による塗膜損傷が屡々発生し、重要な問題となってい
る。もちろん国内においても、特に郡部においては未舗
装道路が多いので、かかる損傷は深刻な問題である。そ
のために、塗膜の損傷を防止すること、すなわち、塗膜
のチッピング防止性を更に改良することが現在強く望ま
れている。更に詳しく述べると、従来の自動車塗膜はチ
ッピングのために素地金属まで損傷が達し易く、損傷後
の発錆及びそれに続く錆の進行が早いという欠点があっ
た。これは、自動車塗膜に要求されている機能、すなわ
ち、防錆性、と相反するものであり、また塗膜の目的で
ある素地金属を保護し腐食老朽を防ぐとともに美麗な外
観を維持することに反するものであるから、どうしても
除かなければならなかった。
かかる問題を解決するために、種々の提案がなされてい
る。
例えば、特公昭61−23951号公報には、一次粒子の少な
くとも90%が粒子径5μ未満でかつ全体の平均粒子径が
2μ以下である超微粒子タルク粉を塗料組成物中の全固
形分100重量部に対し2〜10重量部配合せしめてなる自
動車用中塗塗料組成物が開示されている。この塗料組成
物は所望の耐チッピング性は有するものの特に低温にお
ける耐チッピング性が必ずしも充分ではなかった。
また、特開昭61−209070号公報には、水酸基およびカル
ボキシル基を有する樹脂を主成分とする水性塗料または
水酸基含有樹脂と触媒を主成分とする水性塗料を塗装
し、次いで該塗面に、水酸基含有樹脂とポリイソシアネ
ート化合物とを主成分とする塗料を塗装する塗膜の形成
方法が開示されている。しかしながら、この塗膜は耐チ
ッピング性はともかくとして、塗膜外観の品質が十分で
なく実用上問題があった。
更に、公表特許公報61−500174号には、 (A)ヒドロキシ−含有ウレタン変性ポリエステルであ
って、(i)数平均分子量(Mn)が約1,000〜約10,000
であり、(ii)ヒドロキシナンバーが約30〜約200であ
り、(iii)1分子当り約1〜約10のウレタン基を含
み、 (1) (a)ジオールと(b)ジイソシアネートとの
反応(但し、該ジオールと該ジイソシアネートは約4:1
〜約4:3のモル比で反応させる)により得られるウレタ
ン変性ジオール (2) 少なくとも約5重量%のトリオールを含むポリ
オール、及び (3) ジカルボン酸とその無水物から選ばれた吸収分
から成る反応体から製造されるヒドロキシー含有ウレタ
ン変性ポリエステル、 (B)ポリイソシアネート架橋剤、及び (C)本組成物の(A)と(B)の総重量をベースにし
て0〜60重量%の、数平均分子量が約15,000〜約40,000
である、リニア−ポリウレタン、を含む可撓性2成分ウ
レタンコーティング組成物が開示されている。しかしな
がら、このウレタンコーティング組成物も耐チッピング
性は優れるものの塗膜外観に問題があった。
更に特公昭57−34846号公報では、この発明に基づいて
製造された粒径0.1〜1.0μmの二層構造ではないゲル化
した重合体微粒子をポリウレタンや、ポリエステル等と
配合して塗装特性の改良や、所望の性質を備えさせるこ
とが記載されているが、このものも前記した当業界のニ
ーズを達成するまでには至っていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕 前記したように、従来の自動車用中塗塗料では、ポリエ
ステルメラミン型塗料は、塗膜外観は優れるが、低温耐
チッピング性が十分でなく、ウレタン変性ポリエステル
型塗料は低温耐チッピング性には優れるものの、塗膜外
観に問題があった。
従って、本発明はこのような従来の中塗塗料の問題点を
解決して、低温の耐チッピング性及び塗膜外観品質のい
ずれにも優れた中塗塗料組成物を提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に従えば、前記した問題点は、(i)ポリエステ
ル樹脂/ウレタン樹脂変性ポリエステル樹脂を重量比で
90/10〜0/100の割合で含む樹脂、(ii)有機溶剤に不溶
性で二層構造の樹脂粒子、(iii)触媒及び(iv)顔料
重量濃度(Pigment Weight Content;以下PWCと略称す
る)で20〜40%の顔料を含んで成ることを特徴とする中
塗塗料組成物によって解決することができる。
〔発明の構成及び作用効果の説明〕
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明の第1成分(ベヒクル)として使用されるポリエ
ステル樹脂及びウレタン樹脂変性ポリエステル樹脂は重
量比で90/10〜0/100(ウレタン樹脂変性ポリエステル樹
脂単独の場合も含む)、好ましくは80/20〜20/80の割合
で配合される。樹脂混合物中のポリウレタン変性ポリエ
ステル樹脂の配合量が10%未満では耐チッピング性が低
下して好ましくない。
前記ポリエステル樹脂としては、例えば、多価アルコー
ルとしてエチレングリコール、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、1,2−、1,3−、2,3−、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ジメ
チル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3−
ヒドロキシプロピオネート、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール、ポリカプラクトンポリオール、グリセリン、ソル
ビトール、アンニトール、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、トリメチロールブタン、ヘキサン
トリオール、ペンタエリストール及びジペンタエリスリ
トール等の1種又はそれ以上の多価アルコールを用い、
また多塩基酸としては、例えばフタル酸、無水フタル
酸、テトラヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルテトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロ
無水フタル酸、無水ハイミツク酸、トリメリット酸、無
水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、無水マ
イレン酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、コハク酸、無水コハク酸、ドデセ
ニルコハク酸、ドデセニル無水コハク酸等の1種又はそ
れ以上の多塩基酸を用いて一般的な方法で製造すること
ができる。
本発明において使用するポリエステル樹脂の物性には特
に限定はないが、例えば分子量が1500以上、好ましくは
2000〜4000であり、ウレタン変性ポリエステル樹脂の配
合量との関係において、ウレタン変性ポリエステル樹脂
が多く配合されている場合は比較的硬い物性の組成も選
定出来る。
前記ウレタン性ポリエステル樹脂は、たとえば、比較的
低分子量(例えば2000〜3000)のポリエステル樹脂中の
水酸基にヘキサメチレンジイソシアネートなどのポリイ
ソシアネート化合物を反応せしめて樹脂中にウレタン結
合を導入したポリエステル樹脂である。
前記ウレタン変性ポリエステル樹脂を製造するのに使用
されるポリイソシアネート化合物は分子中に2個以上の
遊離のイソシアネート基を有する化合物であって、具体
的には、トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフエニ
ルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネー
ト、メタキシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、水素化4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、水素化トリ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー
酸ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート(3モ
ル)トリメチロールプロパン(1モル)との付加物、ト
リレンジイソシアネートの重合体、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート(3モル)とトリメチロールプロパン(1
モル)との付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートと
水との反応物、キシリレンジイソシアネート(3モル)
とトリメチロールプロパン(1モル)との付加物、トリ
レンジイソシアネート(3モル)とヘキサメチレンジイ
ソシアネート(2モル)との付加物などから選ばれた1
種もしくは2種以上使用でき、このうち耐候性などのす
ぐれたヘキサメチレンジイソシアネートと水との反応
物、キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロ
パンとの付加物、トリレンジイソシアネートとヘキサメ
チレンジイソシアネートとの付加物、イソホロジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネートなどの無黄変タイプが好ましい。
前記したように、本発明の第1成分として使用される樹
脂はポリイソシアネートとポリエステルポリオールとの
反応によるポリウレタン変性ポリエスエルを含んでい
る。これらの樹脂は、アミノ−アルデヒド架橋剤で硬化
する。
自動車仕上げコーティングまたは自動車用プライマーコ
ート、特にチッピングプライマーとして使用できる。
有利なことに、本願発明の中塗塗料を用いて得られる可
撓性塗膜は、金属及びプラスチックへの優れた密着性は
勿論のこと、優れた耐候性をも有するので、種々の自動
車部分へのコーテイング用途に好適である。本発明に用
いられるウレタン変性ポリエステル樹脂の生成に於い
て、ウレタン結合は、有利なことに、変性ポリエステル
の骨格に結合される。その理由は、ウレタン結合、先行
技術のウレタンポリエステル樹脂を生成する時に行われ
る様な、後段の反応ステップでポリエステル樹脂に結合
させるよりは、むしろ、ジイソシアネートとジオールの
初期の反応で生成されるからである。ウレタン結合を変
性ポリエステルの骨格に初期に結合させることは、前述
の先行コーテイング技術に比較したときに、改良された
特性をもった、より可撓性のコーティングを形成するこ
とができる。
本発明に用いる新規なヒドロキシ−含有ウレタン変性ポ
リエステルは、約1000〜約10000、好適には約2000〜約4
000の数平均分子量(Mn)を有する。この変性ポリエス
テルは、約30〜約200、好適には約50〜約120のヒドロキ
シナンバーを有し、1分子当り約1〜約10のウレタン基
を含む。
本発明において第2成分として使用される有機溶剤に不
溶性で二層構造の樹脂粒子は、塗膜層間の界面制御を行
って上下層の反転やまざり込みを防止する機能があると
推測されるために用いられ、本発明の第1成分である樹
脂固形分100重量部に対し、好ましくは5〜20重量部、
更に好ましくは5〜10重量部使用する。
このような二層構造の樹脂粒子は、例えば特開昭60−25
0067号公報や同61−42579号公報などに開示されるよう
にして製造することができる。このうな二層構造の樹脂
粒子としては、例えば粒径0.02〜0.1μmの二層構造の
マイクロゲルで表面の反応性はなくTg点が150℃〜260℃
のものが好ましい。このような樹脂粒子としては、本発
明におけるマイクロゲルの機能効果はマイクロゲルと各
成分間の相互作用で決定される。従って、使用する溶剤
の膨潤度が高すぎては効果がないし、顔料との吸着が有
りすぎても本発明の目的を達成することが出来ない。本
発明の目的は、本発明の中塗塗料組成物をチッピングプ
ライマーとして用いた場合には、チッピングプライマー
のウェット塗膜において、チッピング中に上層にマイク
ロゲルがリッチに分布することによって上下のまざり込
みを制御していると考えられる。従って、本発明に適し
たマイクロゲルは前述のものとなる。
エチレン性不飽和単量体と、架橋性共重合単量体とを公
知の方法で水性媒体中で乳化重合して架橋重合体微粒子
を含むエマルジョンをつくり、水を溶剤置換、共沸,遠
心分離、ロ過、乾燥等によって除去することによって得
られる。乳化重合は公知の乳化剤および/または分散剤
を用いて実施してもよいが、両性イオン基を有する乳化
剤を使用するのが好ましい。蓋しミクロゲルは塗料組成
物へ加えた時その粒径によって構造粘性が異なるので均
一な粒径を得ることが重要であるが、両性イオン基を有
する乳化剤の使用により均一な粒径のミクロゲルが得ら
れ易い。
エチレン性不飽和単量体としては、(メタ)アクリル酸
のアルキルエステルや、これと共重合し得るエチレン性
不飽和結合を有する他の単量体、例えばスチレン系モノ
マーや酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、(メタ)アクリル酸ジメチ
ルアミノエチルなどがある。これら単量体は二種類以上
用いてもよい。
架橋性共重合単量体は、分子内に2個以上のラジカル重
合可能なエチレン性不飽和結合を有する単量体および/
または相互に反応し得る基をそれぞれ担持する2種のエ
チレン性不飽和基含有単量体を含む。
分子内に2個以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽
和基を有する単量体としては、多価アルコールの重合性
不飽和モノカルボン酸エステル、多塩基酸の重合性不飽
和アルコールエステル、および2個以上のビニル基で置
換された芳香族化合物などがある。さらに架橋目的の単
量体として分子内に2個以上のラジカル重合可能なエチ
レン性不飽和基を有する単量体の代わりに、あるいは所
望によりそれらと共に、相互に反応し得る基をそれぞれ
担持する2種のエチレン性不飽和基を有する単量体を使
用することもできる。
このようなモノマーの1種以上を用いて製造されるミク
ロゲルの製造は、例えば反応容器に、脱イオン水232
部、ポリエステル樹脂10部およびジメチルエタノールア
ミン0.75部を仕込み、攪拌下温度を80℃に保持しながら
溶解し、これにアゾビスシアノ吉草酸1.0部を脱イオン
水20部とジメチルエタノールアミン0.260部に溶解した
液を添加する。次にメチルメタクリレート108部、エチ
レングリコールジメタクリレート27部からなる混合溶液
を60分間を要して滴下する。その後60分間80℃に保持し
て第1段反応を完了し、これにアゾビスシアノ吉草酸0.
5部を脱イオン水25部とジメチルエタノールアミン0.3部
に溶解した液を添加する。続けてスチレン9.5部、メチ
レンメタクリレート20部、n−ブチルアクリレート14
部、エチレングリコールジメタクリレート6部からなる
混合溶液を60分間を要して滴下する。滴下後さらにアゾ
ビスシアノ吉草酸1.5部を脱イオン水15部とジメチルエ
タノールアミン1.4部にとかしたものを添加して80℃で6
0分間攪拌を続けて2段反応を完了したところ、不揮発
分45%,pH7.2、粘度105cps(25℃)、粒子径0.2μのエ
マルジョンが得られる。
このエマルジョンからシロール溶剤置換を行い、ミクロ
ゲル含量40重量%のキシール分散体を得た。この溶液中
のミクロゲル粒径は0.10μであった。
本発明において第3成分として用いられる触媒は本発明
の第1成分の樹脂を硬化させるために使用し第二次中塗
塗料の硬化性と近づけるのが好ましい。一般に組成物10
0重量部に対し好ましくは0.5〜2.0重量部、更に好まし
くは0.5〜1.0重量部で使用される。触媒の使用量が多過
ぎるとウエットオンウエット塗装性が不良になって肌が
不良となり、少な過ぎると硬化が不足して電着塗料塗膜
との密着性が不良となる。
本発明において使用することのできる触媒としては、例
えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタリ
ンジスルホン酸、パラトルエンスルホン酸などをあげる
ことができる。
本発明において第4成分として使用される顔料は、チッ
ピングの剥離面積を小さくするために使用され、顔料濃
度が高過ぎると剥離面積が大きくなる傾向にあり、逆に
低過ぎると素地キズや出やすくなる傾向があり、本発明
では顔料重量濃度(PWC)20〜40%で使用する。
本発明において使用することができる顔料としては、例
えば、酸化チタン、タルク、硫酸バリウム及びその他の
着色顔料(色相調整のために必要なカーボングラック、
黄色酸化鉄、キナクリドンレッド等の有機顔料)などを
あげることができる。
本発明に従った中塗塗料組成物を用いて自動車を塗装す
る際には、例えば、次のような工程で仕上げられる。
(1)前処理:例えばリン酸亜鉛やリン酸鉄などによる
化成皮膜処理。
(2)下 塗:防錆を目的とする電着プライマー塗料の
塗装。
(3)焼 付:下塗の焼付。
(4)一次中塗:本発明に従ったチッピング防止性中塗
塗料の塗装。
(5)二次中塗:上塗の美麗に仕上げるための前工程で
通常の自動車用中塗塗料(例えばポリエステルメラミン
系塗料)を使用。
(6)焼 付:一次中塗及び二次中塗の焼付(一次及び
二次中塗はウエット オン ウエットで塗装)。
(7)上 塗:メタリック塗料およびクリヤー塗料又は
メタリックを除く着色塗料の塗装など普通の自動車用上
塗塗料の美麗仕上。
(8)焼 付:上塗の焼付。
このようにして形成された自動車の積層塗膜は、表面に
石コロなどがあたって局所的な衝撃が加わった場合は、
塗膜はチッピングを生じ、生じた傷は上塗膜、中塗膜、
電着膜を通って素地金属にまで達するおそれがある。そ
の結果、素地剥離を生じ、著しい錆を生じることにな
る。もしもこのような結果になった場合、素地金属が腐
食老朽化し、品質が低下するばかりでなく、外観につい
ては品質面、光沢等が低下し、上塗特有の美観も失なわ
れる。そして、必然的に、煩雑であり、経費のかかるチ
ッピングを防止するためには、衝撃により発生するエネ
ルギー、すなわち、衝撃エネルギーを途中の塗膜に吸収
させ、素地金属まで伝達させないようにすることが必要
である。
本発明に用いられる電着塗料としてはアニオン型樹脂
系、カチオン型樹脂系あるいは水溶性型、分散型等の従
来のものがいずれも使用できる。
電着塗料の塗装は、アニオン樹脂系塗料の場合には被塗
物を陽極として別に陰極を設けた通常の電着塗料によっ
て行われ、またカチオン樹脂系塗料の場合には、アニオ
ン樹脂系塗料を用いる場合と電極を反対にすることによ
って行われる。電着塗膜は、通常焼付後の膜厚が10〜40
μになるように設けられる。
本発明に例えば、例えば石ハネのエネルギーを本発明に
従った軟質のチッピングプライマーの弾性で吸収して電
着塗膜に到達しないようにしたものである。
実施例 以下実施例に従って本発明を更に詳しく説明するが本発
明の技術的範囲をこれらの実施例に限定するものでない
ことはいうまでもない。
中塗塗料の調製 (i)ポリエステル樹脂Aの製造 イソフタル酸870部、エチレングリコール170部、ネオペ
ンチルグリコール440部を混合し、定法に従いジブチル
チンオキサイド触媒0.5部の存在下に、220〜230℃で酸
化が5.0になるまで加熱脱水反応を行なわせ、冷却後ソ
ルベッソ100(エクソン化学社製)807部およびエチレン
グリコールモノエチルアセテート48部で希釈して、粘度
Z1(ガードナーホルト気泡粘度計)不揮発分60%、色数
1、静的Tg(T.G.Foxの式1/Tg=ΣWN/Tgn(Wn=nモノ
マーの重量分率、Tg=nモノマーのホモポリマーTg)Bu
ll.Am.Ahys.Soc.No.3,123,′56)15℃の樹脂を得た。
(ii)ウレタン変性ポリエステルAの製造 適当な反応器に、エステルジオール−204(ユニオン・
カーバイド社の登録商標)720g、トリメチロールプロパ
ン216g、ジブチル錫オキサイド2g、およびアジピン酸50
4gを入れた。温度を149℃に上昇させ、そしてこの温度
に、酸価が10に低下するまで保った。この時点において
キシレン150gを添加し、温度を177℃に上昇させ、この
温度に、酸価が2になるまで保った。この反応混合物
(batch)を其後に93℃に冷却し、デスモズールW〔登
録商標;モベイ・ケミカル社(米国ペンシルバニア州ピ
ッツバーグ)〕を、1時間を要して添加した。この添加
の終了後にこの混合物を93℃に、NCO基がもはや検出さ
れなくなるまで保った(NCO基の検出は赤外線スペクト
ル分析によって行った)。次いで反応混合物をメチルア
ミルケトンで、70%NVになるまで希釈した。その粘度は
Z1であった。
(iii)ウレタン変性ポリエステルBの製造 適当な反応器に、エステルジオール−204(登録商標;
ユニオン・カーバイド社)1020g、トリメチロールプロ
パン224g、およびDMCD(1,4−ジシクロヘキサンジカル
ボン酸ジメチルの市販品;イーストマン・ケミカル・プ
ロダクツ社製)724gを入れた。この混合物を193℃に加
熱し、この温度に、メタノール210gが除去されるまで保
った。この時点において、この混合物を149℃に冷却
し、イソフタル酸165gおよびジブチル錫オキサイド1.5g
を添加した。温度を232℃に上昇させ、酸価が10.1に低
下するまで水分を除去した。反応混合物を149℃に冷却
し、キシレン480部を添加した。反応混合物の温度が93
℃に低下したときに、イソホロイツク−ジイソシアネー
ト320gを、1時間を要して添加した。この添加の終了後
に、この混合物を、HCO基をもはや検出されなくなるま
で93℃に保った(HCO基の検出は、赤外線スペクトル分
析によって行った)。反応混合物を基礎にメチルアミル
ケトンで、71.3%NVになるまで希釈した。その粘度はX
であった。
(iv)マイクロゲルA 日本ペイント(株)製 AZS−522 (MMA計2層構造) (v)マイクロゲルB 日本ペイント(株)製 AZS−607 (スチレン系2層構造) (vi)チッピングプライマー(中塗塗料)の調製及び評
価 第1表に示した組成の本発明の中塗塗料を用いたチッピ
ングプライマーI〜Vを常法に従って配合して調製し
た。
実施例1 次にこのチッピングプライマーを用いて下地サンプル上
に以下のようにして調製した。
(a)下地サンプル上への電着塗装及び焼付SPC−1ダ
ル鋼板にリン酸亜鉛系前処理を行い、ユニプライムU−
600(日本ペイント(株)製カチオン型電着塗料)を乾
燥膜厚(以下同様)で約30μ塗装し、170℃×30分焼付
した。
(b)一次中塗の塗装 チッピングプライマーはシンナーにて13〜14秒/20℃#4
FCに希釈し、エアスプレーガンにて膜厚20±3μに塗装
した。
(c)二次中塗の塗装 一次中塗(b)の終了後1〜2分間放置し、中塗り塗装
オルガS−90シーラー(日本ペイント(株)製)をシン
ナーにて希釈し(20秒/20℃#4FC)、エアスプレーガン
で膜厚40±5μに塗装した。
(d)一次中塗及び二次中塗の焼付 ウエット−オン−ウェットで塗装された一次及び二次中
塗塗膜を7〜10分セッティングした後140℃で30分間焼
付けた。
(e)上塗の塗装及び焼付 オルガS−20ホワイト(日本ペイント(株)製ポリエテ
ル系樹脂系上塗り)を25秒/20℃(#4FC)に調整し、膜
厚40〜50μに塗装して140℃で30分間焼付けした。
このようにして得られた塗膜の低温チッピング性及び外
観を以下の通り評価し、結果を第2表に示す。
(イ)低温チッピング性(−20℃) グラベロメータを用いて7号砕石×50g×4kg/cm2(空気
圧)で試験し、7.5×15cm当りの素地キズ数を求めた。
(ロ)外観 上塗り塗装後のNSIC値を写像鮮明度測定器ICN−1(ス
ガ試験機)を用い求めた。
実施例2〜5及び比較例1〜3 チッピングプライマー及び第2次中塗塗料を第2表に示
す塗装工程に変えた以外は、実施例1と同様に評価し、
結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕 以上、説明したように、本発明に従えばポリエステル樹
脂/ウレタン変性ポリエステル樹脂を90/10〜0/100の割
合で含む樹脂、有機溶剤に不溶の樹脂微粒子、触媒及び
顔料を組合せることにより前記した本発明の目的を達成
することができ、低温耐チッピング性にすぐれ、塗膜外
観品質のすぐれた塗膜を塗装することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)ポリエステル樹脂/ウレタン樹脂変
    性ポリエステル樹脂を重量比で90/10〜0/100の割合で含
    む樹脂、(ii)有機溶剤に不溶性で二層構造の樹脂粒
    子、(iii)触媒及び(iv)顔料重量濃度(PWC)で20〜
    40%の顔料を含んで成ることを特徴とする中塗塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】前記二層構造の樹脂粒子が粒径0.02〜0.10
    μm及びTg点150〜260℃である特許請求の範囲第1項記
    載の中塗塗料組成物。
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