JPH0735186Y2 - セラミックス配管の継手構造 - Google Patents
セラミックス配管の継手構造Info
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- JPH0735186Y2 JPH0735186Y2 JP5458992U JP5458992U JPH0735186Y2 JP H0735186 Y2 JPH0735186 Y2 JP H0735186Y2 JP 5458992 U JP5458992 U JP 5458992U JP 5458992 U JP5458992 U JP 5458992U JP H0735186 Y2 JPH0735186 Y2 JP H0735186Y2
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- JP
- Japan
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- ceramic
- ceramic pipe
- metal plate
- face
- pipe
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- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶融された金属等、高
温の導電性流体を移送するのに用いられるセラミックス
配管に関し、特に、かかるセラミックス配管における継
手構造の改良に関する。
温の導電性流体を移送するのに用いられるセラミックス
配管に関し、特に、かかるセラミックス配管における継
手構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冶金や鋳造、その他高温の溶融金
属を取り扱う分野においては、例えば亜鉛やアルミニウ
ム等の溶融金属を移送する手段として電磁ポンプが使用
される。この溶融金属移送用の電磁ポンプは、例えば実
公平3−869号公報等に知られるように、溶融金属を
導入するダクトと、この外側に配置したステータとから
なっており、上記ダクトに導入した溶融金属を二次導体
として、これにステータで発生させた回転磁界を作用さ
せ、上記ダクトに推力を与えて溶融金属を移送するもの
である。
属を取り扱う分野においては、例えば亜鉛やアルミニウ
ム等の溶融金属を移送する手段として電磁ポンプが使用
される。この溶融金属移送用の電磁ポンプは、例えば実
公平3−869号公報等に知られるように、溶融金属を
導入するダクトと、この外側に配置したステータとから
なっており、上記ダクトに導入した溶融金属を二次導体
として、これにステータで発生させた回転磁界を作用さ
せ、上記ダクトに推力を与えて溶融金属を移送するもの
である。
【0003】また、これらの移送路についても、それま
での樋等の流路に代わり、周囲が閉じられたパイプ状の
管路が使用されるようになっている。この種のダクト
は、流体が高温の溶融金属であり、しかも亜鉛やアルミ
ニウム等のように、腐食性の強いものが多いことから、
直接溶融金属に触れる部分には窒化珪素等のセラミック
ス材料で作られた管が使用されている。
での樋等の流路に代わり、周囲が閉じられたパイプ状の
管路が使用されるようになっている。この種のダクト
は、流体が高温の溶融金属であり、しかも亜鉛やアルミ
ニウム等のように、腐食性の強いものが多いことから、
直接溶融金属に触れる部分には窒化珪素等のセラミック
ス材料で作られた管が使用されている。
【0004】しかし、セラミックス管は、金属パイプに
比較して弾性に乏しく、しかも脆いという機械的性質を
もっている。そのため、このセラミックス管の接続のた
めには、一般に金属管等の接続に使用されている継手構
造をそのまま適用することは出来ず、種々の特殊な接続
構造が提案されている。その一例として、例えば実公平
3−637号公報等によれば、セラミックス管を内部に
収納した金属製の保護パイプを用いて接続する構造が知
られている。すなわち、セラミックスパイプの略中央部
には、保護パイプとの間の長手方向の移動を規制する突
起を形成し、さらに、保護パイプの端部にはフランジ部
を形成し、これらフランジ部を耐熱性パッキンを挟んで
突き合わせ、バネを備えたスルーボルトとナットで締め
付けながら接続している。
比較して弾性に乏しく、しかも脆いという機械的性質を
もっている。そのため、このセラミックス管の接続のた
めには、一般に金属管等の接続に使用されている継手構
造をそのまま適用することは出来ず、種々の特殊な接続
構造が提案されている。その一例として、例えば実公平
3−637号公報等によれば、セラミックス管を内部に
収納した金属製の保護パイプを用いて接続する構造が知
られている。すなわち、セラミックスパイプの略中央部
には、保護パイプとの間の長手方向の移動を規制する突
起を形成し、さらに、保護パイプの端部にはフランジ部
を形成し、これらフランジ部を耐熱性パッキンを挟んで
突き合わせ、バネを備えたスルーボルトとナットで締め
付けながら接続している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術による接続構造においては、前記金属製保護パ
イプとセラミックス管との間は両者の略中央部で長手方
向の移動の規制が行われているものの、両者の熱膨張係
数の違いにより、隣接するセラミックス管を常に一定の
押圧力で押し付けることは不可能であるという問題点が
あった。これは、両者をその中央部で相互の移動を規制
しても、その長手方向の長さが互いに温度によって異な
ってしまい(金属製保護パイプの熱膨張係数の方が大き
い)、そのため、中央部からフランジ部までの距離とセ
ラミックス管端面までの距離の差も変化してしまい、隣
接するセラミックス管の端面同士の押圧力は、保護パイ
プ端部のフランジ部をバネにより所定の押圧力で押し付
けても、変化してしまうからである。
従来技術による接続構造においては、前記金属製保護パ
イプとセラミックス管との間は両者の略中央部で長手方
向の移動の規制が行われているものの、両者の熱膨張係
数の違いにより、隣接するセラミックス管を常に一定の
押圧力で押し付けることは不可能であるという問題点が
あった。これは、両者をその中央部で相互の移動を規制
しても、その長手方向の長さが互いに温度によって異な
ってしまい(金属製保護パイプの熱膨張係数の方が大き
い)、そのため、中央部からフランジ部までの距離とセ
ラミックス管端面までの距離の差も変化してしまい、隣
接するセラミックス管の端面同士の押圧力は、保護パイ
プ端部のフランジ部をバネにより所定の押圧力で押し付
けても、変化してしまうからである。
【0006】セラミックス同士の接合には、そのセラミ
ックス材の伸びを吸収しながらパッキン面に対して押し
付ける必要があるが、この押圧力が必要以上に大きくな
ると、セラミックスの脆弱性から破損を生じてしまう。
そのため、セラミックス管を押し付ける圧力は、常に一
定の範囲内に制限し、必要以上の力で締め付けることは
避けなければならない。
ックス材の伸びを吸収しながらパッキン面に対して押し
付ける必要があるが、この押圧力が必要以上に大きくな
ると、セラミックスの脆弱性から破損を生じてしまう。
そのため、セラミックス管を押し付ける圧力は、常に一
定の範囲内に制限し、必要以上の力で締め付けることは
避けなければならない。
【0007】そこで、本考案では、上記の従来技術にお
ける問題点を解決し、すなわち、セラミックス管の継手
構造において、セラミックス材の伸びを吸収しながらパ
ッキン面に常に一定の押圧力で押し付け、安定した接続
状態が得られ、しかも、その分解や組立の容易なセラミ
ックス配管の継手構造を提供することを目的としてい
る。
ける問題点を解決し、すなわち、セラミックス管の継手
構造において、セラミックス材の伸びを吸収しながらパ
ッキン面に常に一定の押圧力で押し付け、安定した接続
状態が得られ、しかも、その分解や組立の容易なセラミ
ックス配管の継手構造を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記の目的を
達成するため、本考案では、外周表面を保温材で覆った
セラミックス管をパッキングを介して他のセラミックス
管へ、あるいは、接続ブロックへ接続するセラミックス
配管の継手構造において、前記セラミックス管の端面近
傍に係合部を形成し、緩衝材を介して当該係合部に係止
する金属板を、前記セラミックス管の長手方向に対して
垂直な方向に、前記保温材の外周表面を超えて延設し、
さらに、前記金属板と前記他のセラミックス管あるいは
接続ブロックとの間に弾性締付け部材を取り付け、当該
弾性締付け部材により前記金属板を介して前記セラミッ
クス管の端面を、前記他のセラミックス管の端面、ある
いは、前記接続ブロックの接続端面の前記パッキンに所
定の圧力で押し付けながら接続することを特徴とするセ
ラミックス配管の継手構造を提供する。
達成するため、本考案では、外周表面を保温材で覆った
セラミックス管をパッキングを介して他のセラミックス
管へ、あるいは、接続ブロックへ接続するセラミックス
配管の継手構造において、前記セラミックス管の端面近
傍に係合部を形成し、緩衝材を介して当該係合部に係止
する金属板を、前記セラミックス管の長手方向に対して
垂直な方向に、前記保温材の外周表面を超えて延設し、
さらに、前記金属板と前記他のセラミックス管あるいは
接続ブロックとの間に弾性締付け部材を取り付け、当該
弾性締付け部材により前記金属板を介して前記セラミッ
クス管の端面を、前記他のセラミックス管の端面、ある
いは、前記接続ブロックの接続端面の前記パッキンに所
定の圧力で押し付けながら接続することを特徴とするセ
ラミックス配管の継手構造を提供する。
【0009】
【作用】上記の本考案のセラミックス配管の継手構造に
よれば、他のセラミックス管あるいは接続ブロックへパ
ッキングを介して接続されるセラミックス管の接続端面
近傍に形成された係合部に金属板を係止し、この金属板
を保温材の外周表面を超えてセラミックス管の長手方向
に対して垂直に延設し、この金属板を弾性締付け部材で
締め付ける構造を採用することにより、前記セラミック
ス管と前記金属板間の熱膨張の差による影響が排除され
る。そして、前記セラミックス管端面をパッキンに押し
付ける押圧力が直接前記弾性締付け部材により与えら
れ、前記セラミックス管の伸びを吸収しながら、常に、
一定の圧力でパッキンを押圧することが可能となる。
よれば、他のセラミックス管あるいは接続ブロックへパ
ッキングを介して接続されるセラミックス管の接続端面
近傍に形成された係合部に金属板を係止し、この金属板
を保温材の外周表面を超えてセラミックス管の長手方向
に対して垂直に延設し、この金属板を弾性締付け部材で
締め付ける構造を採用することにより、前記セラミック
ス管と前記金属板間の熱膨張の差による影響が排除され
る。そして、前記セラミックス管端面をパッキンに押し
付ける押圧力が直接前記弾性締付け部材により与えら
れ、前記セラミックス管の伸びを吸収しながら、常に、
一定の圧力でパッキンを押圧することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
しながら詳細に説明する。まず、図1には、本考案のセ
ラミックス配管の継手構造をセラミックス管同士の接続
に採用した一実施例が示されている。この図において、
溶融金属の流路を持つ2本の中空のセラミック管10の
周囲には予熱ヒータ(マイクロヒータ)11が巻装さ
れ、その周囲は保温材あるいは断熱材12で覆われてい
る。そして、このセラミックス管10、10は、その間
に耐熱性パッキン13を挟み、隣接する同セラミックス
管10の端面に突き合わせた状態で接続されている。
しながら詳細に説明する。まず、図1には、本考案のセ
ラミックス配管の継手構造をセラミックス管同士の接続
に採用した一実施例が示されている。この図において、
溶融金属の流路を持つ2本の中空のセラミック管10の
周囲には予熱ヒータ(マイクロヒータ)11が巻装さ
れ、その周囲は保温材あるいは断熱材12で覆われてい
る。そして、このセラミックス管10、10は、その間
に耐熱性パッキン13を挟み、隣接する同セラミックス
管10の端面に突き合わせた状態で接続されている。
【0011】上記のセラミックス管10の材質は、中空
内部を移送する溶融金属の種類によっても異なるが、例
えば亜鉛やアルミニウム等、腐食性の強い溶融金属の移
送のためには、窒化珪素や炭化珪素等、耐熱性や機械的
強度が高く、しかも耐蝕性の高いものが使用されてい
る。また、このセラミックス管10の両端面に近接して
係合部としての鍔状部14、14がその外周面から突出
して形成されている。但し、図面では一端面側のみが示
されている。本実施例では、この係合部として、セラミ
ックス管10の外周に突出して形成した鍔状部14のみ
が図示されているが、これに代えて、例えばセラミック
ス管10の外周に溝を形成して当該係合部とすることも
可能である。また、耐熱性パッキン13としては、例え
ばアルミナ−シリカ系繊維を主体とする耐熱性の高い材
料が使用されており、前記セラミックス管10の端面の
内外径に対応する内外径を持ったリング形に形成されて
いる。この耐熱性パッキン13は、セラミックス管1
0、10同士が接続された状態では、両者の端面の間に
挟まれ、所定の圧力で挟み付けられる。
内部を移送する溶融金属の種類によっても異なるが、例
えば亜鉛やアルミニウム等、腐食性の強い溶融金属の移
送のためには、窒化珪素や炭化珪素等、耐熱性や機械的
強度が高く、しかも耐蝕性の高いものが使用されてい
る。また、このセラミックス管10の両端面に近接して
係合部としての鍔状部14、14がその外周面から突出
して形成されている。但し、図面では一端面側のみが示
されている。本実施例では、この係合部として、セラミ
ックス管10の外周に突出して形成した鍔状部14のみ
が図示されているが、これに代えて、例えばセラミック
ス管10の外周に溝を形成して当該係合部とすることも
可能である。また、耐熱性パッキン13としては、例え
ばアルミナ−シリカ系繊維を主体とする耐熱性の高い材
料が使用されており、前記セラミックス管10の端面の
内外径に対応する内外径を持ったリング形に形成されて
いる。この耐熱性パッキン13は、セラミックス管1
0、10同士が接続された状態では、両者の端面の間に
挟まれ、所定の圧力で挟み付けられる。
【0012】そして、上記セラミックス管10、10の
外周には、それぞれ、金属板20、20が設けられてい
る。この金属板20、20は、例えばSUS304等の
ステンレス板材を図2の(a)あるいは(b)に示すよ
うに、円形、あるいは長方形の外形の中央部に半円形の
切込部21、21を形成したものであり、その中央部の
半円の直径は上記セラミックス管10の外形よりも大き
く、かつ、その鍔状部14の外周径よりも小さくなって
いる。そのため、上記の図1にも示すように、セラミッ
クス管10、10を切込部21内に挿入した状態では、
金属板20、20はセラミックス管10、10の鍔状部
14、14に、例えば石綿等の緩衝材15、15を介し
て係止され、かつ、セラミックス管10の長手方向に対
して垂直な方向に、保温材12の外周表面を超えて延び
ている。なお、これら2枚の金属板20、20は、2本
のセラミックス管10、10の接合面を中心とした場
合、鍔状部14、14の外側に配置されており、すなわ
ち、鍔状部14、14を間に挟んで互いに対向するよう
に配置される。また、図2中に示す符号22、22…
は、後に説明するスルーボルトを通す通孔である。
外周には、それぞれ、金属板20、20が設けられてい
る。この金属板20、20は、例えばSUS304等の
ステンレス板材を図2の(a)あるいは(b)に示すよ
うに、円形、あるいは長方形の外形の中央部に半円形の
切込部21、21を形成したものであり、その中央部の
半円の直径は上記セラミックス管10の外形よりも大き
く、かつ、その鍔状部14の外周径よりも小さくなって
いる。そのため、上記の図1にも示すように、セラミッ
クス管10、10を切込部21内に挿入した状態では、
金属板20、20はセラミックス管10、10の鍔状部
14、14に、例えば石綿等の緩衝材15、15を介し
て係止され、かつ、セラミックス管10の長手方向に対
して垂直な方向に、保温材12の外周表面を超えて延び
ている。なお、これら2枚の金属板20、20は、2本
のセラミックス管10、10の接合面を中心とした場
合、鍔状部14、14の外側に配置されており、すなわ
ち、鍔状部14、14を間に挟んで互いに対向するよう
に配置される。また、図2中に示す符号22、22…
は、後に説明するスルーボルトを通す通孔である。
【0013】再び、図1に戻り、本考案のセラミックス
配管の継手構造では、上記金属板20、20の間には、
特に、保温材12の外周表面から露出して外気に接触し
ており、そのため温度が低くなっている部分には、スル
ーボルト30と、ナット35と、そしてバネ40とから
構成される弾性締付け部材が取り付けられている。より
具体的には、スルーボルト30は、その頭部31と一方
の金属板20(図では右側)との間にはバネ40を挿入
してその通孔22を通し、さらに、他方(図では左側)
の金属板20の通孔22を通し、その先端部にナット3
5を螺合して取り付ける。かかるセラミックス配管の継
手構造によれば、互いに接続されるセラミックス管2
0、20の接続端面は、その近傍に形成された係合部と
しての鍔状部14、14と2枚の金属板20、20によ
り、スルーボルト30とバネ40等を含む弾性締付け部
材により、間に挿入された耐熱性パッキン13上に直接
押圧されることから、上記従来の構造において発生する
セラミックス管10と金属板20との間の熱膨張の差に
よる押圧力(締め付け力)の変化を排除し、セラミック
ス管の伸びを吸収しながら、常に、一定の圧力でパッキ
ン上へ押圧することを可能にする。
配管の継手構造では、上記金属板20、20の間には、
特に、保温材12の外周表面から露出して外気に接触し
ており、そのため温度が低くなっている部分には、スル
ーボルト30と、ナット35と、そしてバネ40とから
構成される弾性締付け部材が取り付けられている。より
具体的には、スルーボルト30は、その頭部31と一方
の金属板20(図では右側)との間にはバネ40を挿入
してその通孔22を通し、さらに、他方(図では左側)
の金属板20の通孔22を通し、その先端部にナット3
5を螺合して取り付ける。かかるセラミックス配管の継
手構造によれば、互いに接続されるセラミックス管2
0、20の接続端面は、その近傍に形成された係合部と
しての鍔状部14、14と2枚の金属板20、20によ
り、スルーボルト30とバネ40等を含む弾性締付け部
材により、間に挿入された耐熱性パッキン13上に直接
押圧されることから、上記従来の構造において発生する
セラミックス管10と金属板20との間の熱膨張の差に
よる押圧力(締め付け力)の変化を排除し、セラミック
ス管の伸びを吸収しながら、常に、一定の圧力でパッキ
ン上へ押圧することを可能にする。
【0014】次ぎに、図3により、2本のセラミックス
管10、10を接続ブロック50を介して接続し、
「L」字状に接続したセラミックス配管の継手構造の実
施例について詳細に説明する。なお、この他の実施例に
おいて、上述の実施例と同じ符号は上記と同様の部材を
示している。また、上記の接続ブロック50は、例えば
セラミックス材を所定の形状に形成し、その内部に
「L」字状の流路を形成したものである。
管10、10を接続ブロック50を介して接続し、
「L」字状に接続したセラミックス配管の継手構造の実
施例について詳細に説明する。なお、この他の実施例に
おいて、上述の実施例と同じ符号は上記と同様の部材を
示している。また、上記の接続ブロック50は、例えば
セラミックス材を所定の形状に形成し、その内部に
「L」字状の流路を形成したものである。
【0015】この他の実施例では、図からも明かなよう
に、接続ブロック50の流路が開口した接続端面51、
52の反対側の端面53、54に、外形略下駄状の支持
用金属板60、60を取り付け、これら支持用金属板が
接続ブロック50の外周を超えて延びた部分にスルーボ
ルト30を通す通孔22、22を設けている。このよう
な外形略下駄状の支持用金属板60を用いるのは、セラ
ミックス材で形成された接続ブロック50の外周に支持
用金属板60が容易にフックし、確実に固定するためで
あり、また、その接触面積を小さくして不必要に加熱さ
れることを防止するためである。そして、これら支持用
金属板60、60と、前記セラミックス管10、10の
鍔状部14、14に緩衝材を介して係止された金属板2
0、20との間には、上記と同様に、スルーボルト30
と、ナット35と、そしてバネ40とから構成される弾
性締付け部材を取り付け、2本のセラミックス管10、
10を接続ブロック50へ締め付けて接続している。
に、接続ブロック50の流路が開口した接続端面51、
52の反対側の端面53、54に、外形略下駄状の支持
用金属板60、60を取り付け、これら支持用金属板が
接続ブロック50の外周を超えて延びた部分にスルーボ
ルト30を通す通孔22、22を設けている。このよう
な外形略下駄状の支持用金属板60を用いるのは、セラ
ミックス材で形成された接続ブロック50の外周に支持
用金属板60が容易にフックし、確実に固定するためで
あり、また、その接触面積を小さくして不必要に加熱さ
れることを防止するためである。そして、これら支持用
金属板60、60と、前記セラミックス管10、10の
鍔状部14、14に緩衝材を介して係止された金属板2
0、20との間には、上記と同様に、スルーボルト30
と、ナット35と、そしてバネ40とから構成される弾
性締付け部材を取り付け、2本のセラミックス管10、
10を接続ブロック50へ締め付けて接続している。
【0016】
【考案の効果】上記の本考案の詳細な説明からも明かな
様に、本考案になるセラミックス配管の継手構造によれ
ば、セラミックス管と前記金属板間の熱膨張の差による
影響を排除し、セラミックス管の伸びを吸収しながら、
常に、一定の圧力で接合部のパッキンへ押圧することを
可能にし、安定した接続状態が得られ、しかも、その分
解や組立も容易であるという優れた効果を発揮する。ま
た、本考案のセラミックス配管の継手構造は、セラミッ
クス管同士の接続だけに限らず、接続ブロックとの接続
にも適用することが可能である。
様に、本考案になるセラミックス配管の継手構造によれ
ば、セラミックス管と前記金属板間の熱膨張の差による
影響を排除し、セラミックス管の伸びを吸収しながら、
常に、一定の圧力で接合部のパッキンへ押圧することを
可能にし、安定した接続状態が得られ、しかも、その分
解や組立も容易であるという優れた効果を発揮する。ま
た、本考案のセラミックス配管の継手構造は、セラミッ
クス管同士の接続だけに限らず、接続ブロックとの接続
にも適用することが可能である。
【図1】本考案のセラミックス配管の継手構造を採用し
たセラミックス管同士の接続構造の詳細を説明する拡大
断面図である。
たセラミックス管同士の接続構造の詳細を説明する拡大
断面図である。
【図2】上記図1の金属板の具体的例を説明する平面図
である。
である。
【図3】本考案のセラミックス配管の継手構造をセラミ
ックス管と接続ブロックとの接続構造に採用した他の実
施例を示す斜視図である
ックス管と接続ブロックとの接続構造に採用した他の実
施例を示す斜視図である
10 セラミックス管 12 保温(断熱)材 13 耐熱性パッキン 14 鍔状部 15 緩衝材 20 金属板 30 スルーボルト 35 ナット 40 バネ 50 接続ブロック 60 下駄状支持用金属板
Claims (3)
- 【請求項1】 外周表面を保温材で覆ったセラミックス
管をパッキングを介して他のセラミックス管へ、あるい
は、接続ブロックへ接続するセラミックス配管の継手構
造において、前記セラミックス管の端面近傍に係合部を
形成し、緩衝材を介して当該係合部に係止する金属板
を、前記セラミックス管の長手方向に対して垂直な方向
に前記保温材の外周表面を超えて延設し、さらに、前記
金属板と前記他のセラミックス管あるいは接続ブロック
との間に弾性締付け部材を取り付け、当該弾性締付け部
材により前記金属板を介して前記セラミックス管の端面
を、前記他のセラミックス管の端面、あるいは、前記接
続ブロックの接続端面の前記パッキンに所定の圧力で押
し付けながら接続することを特徴とするセラミックス配
管の継手構造。 - 【請求項2】 前記請求項1において、前記セラミック
ス管の端面が前記パッキンを介して前記他のセラミック
ス管の端面に接続されるセラミックス配管の継手構造に
おいて、前記他のセラミックス管の端面近傍にも係合部
を形成し、かつ、緩衝材を介して当該係合部に係止する
金属板を前記保温材の外周表面を超えて延設すると共
に、前記セラミックス管の前記金属板と前記他のセラミ
ックス管の前記金属板との間に取り付けたバネを備えた
スルーボルトにより前記弾性締付け部材を構成すること
を特徴とするセラミックス配管の継手構造。 - 【請求項3】 前記請求項1において、前記セラミック
ス管の端面が前記パッキンを介して前記接続ブロックの
接続端面に接続されるセラミックス配管の継手構造にお
いて、前記接続ブロックの接続端面の反対側の端面には
外周を超えて延びた支持用金属板を設け、前記セラミッ
クス管の前記金属板と前記支持用金属板との間に取り付
けたバネを備えたスルーボルトにより前記弾性締付け部
材を構成することを特徴とするセラミックス配管の継手
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5458992U JPH0735186Y2 (ja) | 1992-07-11 | 1992-07-11 | セラミックス配管の継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5458992U JPH0735186Y2 (ja) | 1992-07-11 | 1992-07-11 | セラミックス配管の継手構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068886U JPH068886U (ja) | 1994-02-04 |
JPH0735186Y2 true JPH0735186Y2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=12974915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5458992U Expired - Lifetime JPH0735186Y2 (ja) | 1992-07-11 | 1992-07-11 | セラミックス配管の継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0735186Y2 (ja) |
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-
1992
- 1992-07-11 JP JP5458992U patent/JPH0735186Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068886U (ja) | 1994-02-04 |
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