JPH0735172A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JPH0735172A
JPH0735172A JP17841993A JP17841993A JPH0735172A JP H0735172 A JPH0735172 A JP H0735172A JP 17841993 A JP17841993 A JP 17841993A JP 17841993 A JP17841993 A JP 17841993A JP H0735172 A JPH0735172 A JP H0735172A
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JP
Japan
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brake
force
wire
seat plate
braking
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JP17841993A
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English (en)
Inventor
Shiro Senda
司郎 専田
Yojiro Senda
洋二郎 専田
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Yamada Industry Co Ltd
Original Assignee
Yamada Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキ解除レバーを握ることにより、移動
部材が許容され、該レバーを手から離すことにより移動
部材のブレーキとロックが機械的に行えるようにし、そ
のブレーキとロック操作を容易にする。更に、そのブレ
ーキ力とロック力を強くする。 【構成】 ブレーキ54を、足部54aと該足部54a
を中心とする略扇部で形成する。ブレーキ54における
ブレーキシュー55の外周面55aを、上記中心からの
半径が外方に亘る程漸次長くなるようにする。このブレ
ーキ54を固定のブレーキケース50に、移動体49に
接離するように移動可能に備える。ブレーキケース50
には、ブレーキ54を移動体49側へ付勢する手段62
と、移動体49から離す方向へ引くワイヤ60を備え、
該ワイヤ60をブレーキ解除レバー47に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人力により操作するブレーキ装置
として、操作ハンドルを握ることにより、ブレーキシュ
ーを被制動部材に圧接して制動するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のブレーキ装
置においては、その制動後においてその状態をロックす
るには、その操作ハンドルを握り維持しなければなら
ず、制動後にその状態を長期間ロックして維持すること
は困難である。
【0004】更に、その制動力は人の握持力であるた
め、強い制動力及びロック力を発揮することが困難であ
る。そこで本発明は、このような問題を解決するブレー
キ装置を提案することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するために、足部から略扇状に広がり、その外周にブ
レーキ面を形成し、かつそのブレーキ面を、上記足部の
中心点からの半径が外方に亘る程長くなるように形成し
たブレーキを、そのブレーキ面が被制動部材である移動
体に対面するように配置し、しかも該ブレーキを、固定
のブレーキケースに、その足部を回転可能にして備える
と共にブレーキケースには、ブレーキ面に作用する力を
受ける受圧面と、ブレーキを常時移動体側へ付勢する付
勢手段を設け、ブレーキには、これを移動体から離間さ
せるブレーキ解除手段を連けいさせたことを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】移動体であるブレーキリング(49)の回動を
許容する場合には、ブレーキ解除手段のレバー(47)
を手で握って、ブレーキ(54)を付勢手段であるコイ
ルスプリング(62)の付勢力に抗してブレーキリング
(49)から離間移動させる。
【0007】移動体であるブレーキリング(49)を停
止させる場合には、ブレーキ解除手段のレバー(47)
を手から離すと、付勢手段であるコイルスプリング(6
2)の付勢力により、ブレーキ(54)が移動体である
ブレーキリング(49)側へ押し移動され、そのブレー
キ面(55a又は55b)の外周面がブレーキリング
(49)に当接する。
【0008】この当接状態において、ブレーキリング
(49)が更に移動すると、接触摩擦力によりブレーキ
(54)がブレーキリング(49)と共回りし、ブレー
キ面(55a又は55b)の大径部側が漸次ブレーキリ
ング(49)に喰い込み、相互の圧接力が増大し、ブレ
ーキリング(49)の移動を停止する。
【0009】そして、このブレーキ(54)の喰い込み
状態により、移動部材であるブレーキリング(49)は
ロックされる。
【0010】
【実施例】図は本発明のブレーキ装置を付設した椅子を
示す。図の椅子は、着座者の体重と同等の押し上げ力を
座板に作用させて座板をどの昇降位置でもバランスさせ
て、座板を人力等の僅かな力で昇降できるようにしたも
ので、この座板を所望の高さ位置で停止する場合に本発
明のブレーキ装置を作動するようにしたものである。
【0011】先ず、図に示す椅子のバランス装置につい
ての原理を図7により説明し、次で、本発明を椅子に適
用した図1乃至図6に示す実施例について説明する。先
ず、図7に基ずいて、座板に一定の押し上げ力をつくり
出す原理を説明する。
【0012】図7に示すX,Yの直交座標において、原
点をOとし、その原点Oを支点として回動する棒Lがあ
り、Y軸上の任意の点Aから棒L上の任意の点Bにワイ
ヤー又はチェーン(以下ワイヤーという)を張着して、
棒Lを常にベクトルBAで引っ張るようにし、そのベク
トルBAを、点Bを押し上げるY軸に平行な力ベクトル
BCと、点Bに働く原点Oに向かう力ベクトルBOの2
力に分解すると、平行四辺形ACBOができる。
【0013】この平行四辺形ACBOの四辺の長さは、
棒Lが回動してその棒の角度が変わっても、変化しな
い。従って、ワイヤーWのABの長さに比例した強さの
張力ベクトルBAを常に加えていれば、棒L上の任意の
点Bを押し上げるY軸に平行な力ベクトルBCは、棒L
の角度の変化に拘らず、常に一定となる。すなわち、棒
LがL′に変位してもそのベクトルB′C′はベクトル
BCと同じである。以上が一定力をつくり出す原理であ
る。
【0014】次に、上記一定力の強さを調節する原理を
同図7により続けて説明すれば、棒L上の点Bに張着し
たワイヤーWを原点Oの方向に少し移動させ、新たに点
DにワイヤーWを張着して、棒Lを常にベクトルDAで
引っ張るようにし、そのベクトルDAを点Dを押し上げ
るY軸に平行な力ベクトルDEと、点Dに加わる原点O
に向かう力ベクトルDOの2力に分解すると、平行四辺
形AEDOができる。
【0015】この場合、ベクトルDEも一定力になり、
このベクトルDEと点BにワイヤーWを張着したときに
点Bに働く一定力ベクトルBCとを比べてみると、強さ
が等しくなっている。これは、棒L上のワイヤーWの張
着位置に拘らず、常に等しくなる。然るに、点Dにワイ
ヤーWを張着したときに、もとの点Bに働くY軸に平行
な一定力ベクトルBFの強さは、ベクトルDEにDO間
の長さを掛けて更にそれをBO間の長さで割った値にな
る。
【0016】従って、棒L上に張着したワイヤーWの位
置が原点Oに近づく程、棒Lに働く力のモーメンドが比
例して小さくなるので、棒L上の任意の点Bに働くY軸
に平行な一定力も比例して小さくなる。以上が一定力の
強さを調節する原理である。この場合においても、棒L
がL′に変位しても、上記と同様にBF=B′Fとな
る。
【0017】次に上記原理を利用して構成した座椅子に
ついて図1乃至図6により説明する。1はバランス昇降
座椅子であり、全体は、基フレーム2と昇降部材である
座板3と、平行リンク機構部4と、作動部材5a,5b
と、圧縮コイルバネ内設管6と、ワイヤー7と、バラン
ス調節装置8と、ブレーキ装置9と、背もたれ10とか
ら構成されている。
【0018】基フレーム2は、左右に平行に設けた断面
L字形の側面フレーム2a,2bの後端部とほぼ中央部
に、横フレーム2c,2dを横架して接合することによ
り形成されている。
【0019】その側面フレーム2a,2bの後端部とほ
ぼ中央部には、適宜な位置に左右対称にボールベアリン
グ用軸受け箱11a,11b,12a,12bを配設す
ると共に、その後端部の左右のボールベアリング用軸受
け箱11a,11bの軸中心線の位置は、そのほぼ中央
部の左右のボールベアリング用軸受け箱12a,12b
の軸中心線の位置よりも適宜に高くしてある。
【0020】座板3は、座板フレーム13上にクッショ
ン板14を載置することにより形成されている。その座
板フレーム13は、左右に平行に設けた断面L字形の座
板側面フレーム3a,3bの前端部に、座板横フレーム
3cを横架して接合することにより形成されている。
【0021】その座板側面フレーム3a,3bのほぼ中
央部と前端部には、適宜な位置に左右対称にボールベア
リング用軸受け箱15a,15b,16a,16bを配
設すると共に、そのほぼ中央部の左右のボールベアリン
グ用軸受け箱15a,15bの軸中心線の位置は、その
前端部の左右のボールベアリング用軸受け箱16a,1
6bの軸中心線の位置よりも適宜に高くしてある。
【0022】平行リンク機構部4を構成する左右の一対
の平行リンク17a,17b,18a,18bの上端部
と下端部には、両端部にそれぞれ支軸19a,19b,
20a,20b,21a,21b,22a,22bを突
設した支軸棒19,20,21,22を横架して接合さ
れている。
【0023】その下端部の支軸棒20,22の支軸20
a,20b,22a,22bは、基フレーム2のボール
ベアリング用軸受け箱11a,11b,12a,12b
に、それぞれボールベアリングを介して回動自在に軸支
し、その上端部の支軸棒19,21の支軸19a,19
b,21a,21bは、座板フレーム13のボールベア
リング用軸受け箱15a,15b,16a,16bに、
それぞれボールベアリングを介して回動自在に軸支して
ある。
【0024】左右一対の作動部材5a,5bは、図に示
すように、作動フレーム23a,23bの後部に伝達ア
ーム25a,25bを一体に垂設し、作動フレーム23
a,23bの上端縁に肘掛け板24a,24bを備えて
構成されている。
【0025】更に、上記作動フレーム23a,23bの
前部には軸穴23c,23dが形成され、上記伝達アー
ム25a,25bの下部には軸穴25c,25dが形成
されている。また、上記肘掛け板24a,24bは、上
記軸穴23c,23dを中心とする円弧状に形成されて
いる。
【0026】そして、一方の作動部材5aは、その作動
フレーム23aの軸穴23cを、前記ボールベアリング
用軸受け箱15aから突出した後方上部支軸棒19の支
軸19aに回転可能に嵌合し、また伝達アーム25aの
軸穴25cを、前記ボールベアリング用軸受け箱11a
から突出した後方下部支軸棒20の支軸20aに回転可
能に嵌合して備えられており、この作動部材5aを、そ
の伝達アーム25aの軸穴25cを中心として前後方向
に回動することにより、平行リンク機構4を作動するよ
うになっている。
【0027】また、他方の作動部材5bについても同様
に支軸19b及び20bに具備されている。圧縮コイル
バネ内設管6は、背もたれ10と共に左右座板側面フレ
ーム3a,3bの後端部に横架して設けられている。そ
の圧縮コイルバネ内設管6の外枠である外枠パイプ26
は、図4に示すように、一端を閉塞してあり、その外枠
パイプ26の開口端部内側に自在滑車本体27を挿着し
てある。
【0028】その自在滑車本体27は滑車28を支持ヨ
ーク29の二股先端部に軸30によりボールベアリング
を介して枢着し、その支持ヨーク29の基部に垂設した
回動軸31を軸受け箱32にボールベアリングを介して
回動自在に軸支することにより形成されている。
【0029】外枠パイプ26の内側に摺動自在に挿入し
た圧縮コイルバネ33の一端を軸受け箱32に設けたバ
ネ受け34により受けて固定し、その圧縮コイルバネ3
3の他端に外枠パイプ26の内側を摺動するバネ受け蓋
35が冠着されている。そのバネ受け蓋35にはワイヤ
ー7の一端が張着され、そのワイヤー7を圧縮コイルバ
ネ33の内側に潜らせて支持ヨーク29及び回動軸31
の軸中心に貫通した緩い孔に通して外側に出し、滑車2
8を介して直角に曲げてある。
【0030】次にバランス調節装置について説明する。
バランス調節装置8は、図1に示すように、作動フレー
ム23aに、その軸穴23cを中心とする放射方向に向
けて固設されており、その構造を図5により詳述する。
【0031】39a,39bは所定間隔を有して並設す
ると共に相互に連結された支持板で、その一方の支持板
39bが前記作動フレーム23aに固着されている。こ
れらの各上面は平滑なレール面に形成されている。
【0032】42は一方の支持板39bの一端側(図1
の取付状態では下端側になる)に固設された軸受けであ
る。40は送りネジで、その軸心が前記両支持板39
a,39bの中間上部で、かつ両支持板39a,39b
に並行するようにして配設され、その基端軸部41が前
記軸受け42に回転可能に支持されている。
【0033】43は上記送りネジ40に固設したカサ歯
車である。45は調節ハンドル、46は該ハンドルを固
着した支軸で、該支軸46が、その軸中心線と上記送り
ネジ40の軸中心線とが直交するようにして上記軸受け
42に回動可能に備えられている。
【0034】44は調節ハンドル45に固着したカサ歯
車で、上記送りネジ40側のカサ歯車43と噛合してい
る。37は上記送りネジ40に螺合設置した送りナット
である。
【0035】38a,38bは、送りナット37の両側
部から突設した支軸で、その軸中心線は送りネジ40の
軸中心線と直交するように設定されている。36はワイ
ヤー取り付け具で、その上部が二股になっており、その
両脚部が上記両支軸38a,38bに回転可能に連結さ
れている。また、下面には、前記圧縮コイルバネ内設管
6から外部へ出たワイヤー7の他端が固着されている。
【0036】ワイヤー取り付け具36の両脚から外側へ
突出した上記両支軸38a,38bには、ボールベアリ
ング38c,38dが備えられており、その外輪が前記
両支持板39a,39bのレール面上に支持され、かつ
その板方向に転動できるようになっている。
【0037】また、ワイヤー7におけるワイヤー取り付
け具36に対する取付位置は、送りネジ40の軸中心線
と両支軸38a,38bの軸中心線との交点と、圧縮コ
イルバネ内設管6の軸中心線とを結んだ線上に、ワイヤ
ー7の軸中心線が合致するように定められている。ま
た、上記圧縮コイルバネ33のたわみ量は、作動フレー
ム23aが、図1の後退位置から図2の前進位置まで移
動する際に引き出されるワイヤー7の引き出し量に対応
してたわみ得るように設定されている。
【0038】上記バランス調節装置8は、座椅子側面か
ら見て、送りネジ40の軸中心線の延長線を作動フレー
ム23aの軸穴23cと交わらせ、しかも、その送りネ
ジ40の軸中心線の延長線と、圧縮コイルバネ内設管6
の中点と作動フレーム23aの支軸19aを結んだ線分
との成す角度θを、鉛直線と平行リンク17a,17
b,18a,18bとの成す角度θと一致させて作動フ
レーム23aに取り付けてある。
【0039】次にブレーキ装置9について、図6及び図
8乃至図11について説明する。49はブレーキリング
で、上記肘掛け板24bの内面に固着されており、支軸
23dを中心とする円弧状に形成されている。
【0040】50はブレーキケースで、その円盤状の基
盤51を上記圧縮コイルバネ内設管6の端面に固着して
不動に設けられている。ブレーキケース50の外側に
は、上記ブレーキリング49と対向する側が切欠される
ように半円型で突出したケース部52が形成されてお
り、これに、上記ブレーキリング49に対面する側が開
口するブレーキ収納室53が形成されている。
【0041】該ブレーキ収納室53は、上記ブレーキリ
ング49の円弧方向に細長い室に形成され、その底部の
両隅には図8に示すように点53a,53bを中心とす
る円弧状の受圧面53c,53dに形成されている。
【0042】54はブレーキで、図10に示すようにハ
の字状に開いた両足部54a,54bと、この両足の上
方に一体形成した扇状のブレーキシュー取付部54c
と、該取付部54cの外周に固着したウレタンゴム製の
ブレーキシュー55とからなる。
【0043】上記両足54a,54bの先面は、点54
d,54eを中心とする略半円形に形成され、その先面
が係合面54f,54gとなっている。この係合面54
f,54gと上記ブレーキ収納室53の受圧面53c,
53dは、点53aと54b,53bと54eを同一と
したほぼ同一の円弧面に形成され、図8に示すように、
両足54a,54bがブレーキ収納室53に嵌合し、か
つ両係合面53c,53dと54f,54gが摺動でき
るようになっている。
【0044】上記ブレーキシュー55のブレーキ面は次
のように形成されている。図10において中心線をZ−
Zとすると、これより右側のブレーキ面55aは、上記
左側の足54aの中心点54dから半径距離Rが、中心
線Z−Zから離れるに従って長くなるように、すなわ
ち、R1 <R2 <R3 になるような円弧面に形成され、
くさび作用するようになっている。
【0045】また、上記両足54aと54b及び左右の
ブレーキ面55aと55bは夫々中心線Z−Zに対して
左右対称に形成されている。56は上記ブレーキ54の
中央下部に形成した切欠部で、その側面から取付用ピン
57が突出している。
【0046】このようなブレーキ54は、図8に示すよ
うにブレーキ収納室53に嵌入され、かつそのブレーキ
シュー55のブレーキ面55a,55bがブレーキリン
グ49に接離できるように備えられる。
【0047】また、この嵌合状態において、ブレーキ収
納室53の上記点53a,53bから中心線Z−Z上の
ブレーキリング49の内面との交点までの距離R4 は、
上記R1 よりも長く、R2 と略同等で、かつR3 よりも
短く設定されている。
【0048】58はワイヤエンドで、図11に示すよう
にピン穴59が形成され、該ワイヤエンド58にワイヤ
60の一端が固着されている。該ワイヤエンド58は、
図8に示すように、ブレーキ収納室53に嵌入したブレ
ーキ54に対して、ピン穴59をピン57に嵌合して連
結されている。また、ワイヤ60は、ケース部52の中
央に貫通形成した挿通穴61を通じてブレーキケース5
0外へ導出されている。
【0049】62はコイルスプリングで、上記挿通穴6
1部に内装されており、常時ワイヤエンド58を介して
ブレーキ54をブレーキリング49側へ付勢するように
圧縮介在されている。
【0050】上記ブレーキケース50から導出されたワ
イヤ60は、図6に示すように、支軸23dの外周に備
えた案内環63を通って端部が前記ブレーキ解除レバー
47に止着されている。次に、本実施例の作用について
説明する。
【0051】先ず、上記図7に示す原理図と図1に示す
座椅子との関係について説明する。上記原理図における
点Oは作動フレーム23aの支軸19aに該当し、原理
図における棒Lは作動レバー23a及び送りネジ40に
該当し、原理図におけるB点(又はD点)は送りナット
37の支軸38a,38bに該当し、原理図におけるA
点は圧縮コイルバネ内設管6の中点に該当し、原理図に
おけるワイヤWはワイヤ7に該当する。
【0052】従って原理図におけるY軸方向は支軸19
aと圧縮コイルバネ内設管6の中点を結んだ線に該当
し、送りネジ40と支軸38a,38bの交点を通り、
上記Y軸と平行する線が原理図におけるベクトルBC
(B′C′)の方向となる。
【0053】また、図1における両θを同一角度に設定
し、かつリンク17a等で連結されていることにより、
上記Y軸と平行なベクトルBCの方向が支軸19aを通
る鉛直方向に位相していると考えることができる。
【0054】従って、原理図におけるベクトルBC
(B′C′)の方向と力は支軸19a、すなわち座板3
の上昇方向とその押し上げ力とみなすことができるの
で、原理図におけるB点が座板3を昇降させるものとし
て以下説明する。
【0055】今、座板3が高い図1の状態が、原理図に
おいて棒が上動したLの位置にあるものとする。また、
調節ハンドル45を回転して送りナット37の位置を調
節して、上記原理図におけるベクトルBCの押し上げ力
と着座者の体重とが釣り合うようにしたものとする。
【0056】この図1の座板3が高い腰掛け状態から図
2の座板3が低い座椅子状態に変形する場合には、使用
者が図1の状態で座板3に着座しブレーキ解除レバー4
7を握ってブレーキを緩めた状態にして、肘掛け板24
a,24bを前方へ押し出すように回動させ座板3を下
降させる。
【0057】この下降状態は、上記原理図において棒L
がL′に下動した状態である。この下降状態において
は、上記図1の状態と比較してワイヤ7が圧縮コイルバ
ネ内設管6から引き出され、それに伴って圧縮コイルバ
ネ内設管6のバネ受け蓋35が図4の右方へ移動し、圧
縮コイルバネ33が圧縮される。
【0058】その結果、ワイヤ7には、図1の状態と比
較して、外部張力に対して大きな抗力が作用する。すな
わち、原理図において、上記のベクトルABの力よりも
大きなベクトルAB′の引き力が作用する。
【0059】従って、原理図における垂直方向のベクト
ルB′C′は上記ベクトルBCと変化せず、着座者の体
重に合せた押し上げ力は変化しない。このように、座板
3を下動すると、その下動量に比例して圧縮コイルバネ
33の抗力に増大し、逆に座板3を上動すると、その上
動量に比例して圧縮コイルバネ33の抗力が減少するこ
とにより、座板がどの高さ位置にあっても設定した押し
上げ力は変化せず、着座状態で、どの位置においても、
体重と押し上げ力のバランスを維持することができる。
【0060】次に、原理図におけるベクトルBCの押し
上げ力よりも軽い人が着座する場合の調節について説明
する。調節ハンドル45を回転操作して送りネジ40を
一方向へ回転し、送りナット37を、調節ハンドル45
に近づけるように移動させる。すなわち、原理図におい
て、点Bを点Dに移動させる。
【0061】すると、上記原理図で説明したように、原
理図における点Bでの上方へのベクトルBFは、てこの
原理により、上記調節前のベクトルBCの力より減少す
る。すなわち、座板3の押し上げ力は減少する。
【0062】また、調節ハンドル45を上記とは逆方向
に回転操作して送りナット37を、調節ハンドル45か
ら遠退く方向に移動させて、原理図においてD点をB点
側へ移動させると、押し上げ力はベクトルBCに近ずき
大きくなる。
【0063】従って、調節ハンドル45の正逆回転によ
り、押し上げ力を着座する人の体重と釣り合うように調
節できる。また、調節後においても、着座して座板3を
昇降した場合、上記と同様に座板3を押し上げる力、す
なわち原理図のベクトルBFとB′Fは変化せず、上記
と同様に、どの位置でも体重とバランスさせることがで
きる。
【0064】更に、上記の調節は無段階に行え、かつそ
の調節後においても上記と同様なバランスをとることが
できる。次に、ブレーキ装置の作用について説明する。
【0065】上記座板3を昇降させる場合は、ブレーキ
解除レバー47を握持してそのワイヤ60を図6の矢印
方向へ引くと、図8においてそのワイヤ60は矢印方向
へ引かれ、ブレーキ54は図8の状態になり、ブレーキ
シュー55はブレーキリング49から離間する。そのた
めブレーキリング49はその回動が許容され、肘掛け板
24bを前後に回動して座板3を昇降させることができ
る。
【0066】座板3の下降中にこれを停止させるには、
握持したブレーキ解除レバー47を離す。すると、コイ
ルバネ62の付勢力によりブレーキ54がブレーキリン
グ49側へ押し移動され、ブレーキシュー55がブレー
キリング49に押し当てられる。
【0067】このとき、ブレーキリング49が図8の矢
印方向へ動いているものとすると、ブレーキシュー55
とブレーキリング49との接触摩擦力により、ブレーキ
55が同方向に足部54aを中心として共回りし、ブレ
ーキシュー55の右側のブレーキ面55aがブレーキリ
ング49に当接するようになる。
【0068】このとき、ブレーキ54の左側の足部54
aの先面がブレーキケース50の受圧面53cに係合
し、かつ左側のブレーキ面55aの半径が漸次大きくな
ることにより、ブレーキ54は、ブレーキリング49と
ブレーキケース50間に喰い込み、ブレーキリング49
にブレーキをかける。
【0069】そして、更にブレーキリング49が同方向
に回転するとブレーキ54は更に強く喰い込み、ブレー
キリング49はロックされる。従って、この状態で、座
板3に、着座等により下方への衝撃が作用しても座板3
は下動しない。
【0070】また、座板3の上動中にブレーキ解除レバ
ー47を離すと、ブレーキリング49が図8の矢印と反
対方向に回動しているため、ブレーキシュー55の右側
のブレーキ面55bがブレーキリング49に喰い込み、
ブレーキリング49にブレーキをかけると共にロックす
る。
【0071】このロック状態から座板3を昇降させる場
合には、ブレーキ解除レバー47を握ることによりワイ
ヤ60が上記のように引かれ、ブレーキ54がコイルス
プリング62に抗して図8のように下方へ移動する。
【0072】そのため、ブレーキシュー55がブレーキ
リング49から離間し、上記のような喰い込みが解除さ
れる。図12はブレーキの他の実施例を示す。本実施例
は、上記実施例のブレーキ54におけるブレーキシュー
55の代りに、ブレーキ本体の外周面にギザギザの山5
4hを形成し、該山54hにより、上記のブレーキ面5
5a,55bを形成したものである。その他の構造は上
記のブレーキ54と同様である。また、該ブレーキ面5
5a,55bに対面する上記のブレーキリング49の内
面には、上記山54hと同形状のギザギザの山49aが
形成されている。そして、該両山54hと49aとの噛
み合いにより、ブレーキ作用及びロック作用をするよう
になっいる。本実施例においても、上記実施例と同様の
作用、効果を発揮できる。尚、本発明のブレーキ装置
は、上記実施例のような椅子以外のものにおいて、移動
部材を制動し、ロックするものに適用できることは勿論
である。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブレーキ
をかけてその後にロックする作用が、ブレーキ解除手段
を解除操作することにより、即ち、手操作の場合は手を
離すことにより行え、かつそのロック状態が維持され
る。従って、従来のように手で握持し続けるものに比べ
て、ブレーキとロック操作が容易である。
【0074】しかも、ブレーキ及びロック状態がくさび
作用で行えるので、従来の手操作でブレーキをかけてそ
の状態を握持力で保持してロックするものと比べて強固
な力でブレーキ及びロックができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を座椅子に適用した実施例を示すもの
で、座板を起立した状態の斜視図。
【図2】 同じく座板を下降した状態の斜視図。
【図3】 同じく座椅子の全体分解斜視図。
【図4】 同じく圧縮コイルバネ内設管の断面図。
【図5】 同じくバランス調節装置の斜視図。
【図6】 同じくブレーキ装置の斜視図。
【図7】 本発明の一定力を作り出す原理と一定力の強
さを調節する原理の説明図。
【図8】 本発明のブレーキ装置を示す側面図で、図9
におけるA−A線断面図。
【図9】 同正断面図。
【図10】 ブレーキを示すもので、(a)は側面図、
(b)は底面図。
【図11】 ワイヤエンドを示すもので、(a)は側面
図、(b)は正面図。
【図12】 本発明におけるブレーキ及びブレーキリン
グの他の実施例を示す側断面図。
【符号の説明】
49…移動体 50…ブレーキケース 53a…中心点 53c…受圧面 54…ブレーキ 54a…足部 55a,55b…ブレーキ面 47,60…ブレーキ解除手段 62…付勢手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足部から略扇状に広がり、その外周にブ
    レーキ面を形成し、かつそのブレーキ面を、上記足部の
    中心点からの半径が外方に亘る程長くなるように形成し
    たブレーキを、そのブレーキ面が被制動部材である移動
    体に対面するように配置し、しかも該ブレーキを、固定
    のブレーキケースに、その足部を回転可能にして備える
    と共にブレーキケースには、ブレーキ面に作用する力を
    受ける受圧面と、ブレーキを常時移動体側へ付勢する付
    勢手段を設け、ブレーキには、これを移動体から離間さ
    せるブレーキ解除手段を連けいさせたことを特徴とする
    ブレーキ装置。
JP17841993A 1993-07-20 1993-07-20 ブレーキ装置 Pending JPH0735172A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7703619B2 (en) 2003-01-13 2010-04-27 H.J. Heinz Holding B.V. Package with peel-off closure
US9061796B2 (en) 2009-04-23 2015-06-23 H.J. Heinz Company Multi-function condiment container

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7703619B2 (en) 2003-01-13 2010-04-27 H.J. Heinz Holding B.V. Package with peel-off closure
US9061796B2 (en) 2009-04-23 2015-06-23 H.J. Heinz Company Multi-function condiment container

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