JPH0735046A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

ダイヤフラムポンプ

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JPH0735046A
JPH0735046A JP18386193A JP18386193A JPH0735046A JP H0735046 A JPH0735046 A JP H0735046A JP 18386193 A JP18386193 A JP 18386193A JP 18386193 A JP18386193 A JP 18386193A JP H0735046 A JPH0735046 A JP H0735046A
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JP
Japan
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diaphragm
opening
discharge
closing
liquid
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JP18386193A
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Kenji Ogawa
健二 小川
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ポンプ外部への液漏れを防止でき、低コスト
で耐薬品性にできるとともに、微量の液体であっても高
精度に吐出できるダイヤフラムポンプの提供。 【構成】 ベース18、ダイヤフラム65で閉塞される空間
に吸入路24、吐出口19を設ける。吐出口19にダイヤフラ
ム65を接離させる吐出口開閉手段50と、ダイヤフラム65
をベース18に向かって進退させるダイヤフラム進退手段
55と、ダイヤフラム65をベース18の円周部に接離させる
吸入路開閉手段60とを、内側から順に同心円状に配置
し、これらを所定動作で駆動させる駆動機構を設ける。
ダイヤフラム65を用いることで、ポンプ外部への液漏れ
が無くなりかつ接液部が少ないため低コストで耐薬品性
にできる。また、開閉手段50等を同心円状に配置したの
で、動作が安定し、微量液体を高精度に吐出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設定された所定容量の
液体を吐出するダイヤフラムポンプに係り、酸性・アル
カリ性等の薬液や、はんだ用ペースト、アルコール等の
溶剤や接着剤等の種々の液体の吐出に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、液体の吐出ポンプとして様々な
形式のものが知られているが、特に微量な液体を高精度
にかつ高速に吐出できるポンプとして、本出願人は、特
開平2-55878 号、特開平2-230975号のプランジャ型のポ
ンプを既に提案している。本出願人が提案した前記ポン
プは、液体を吸入する吸入路を開閉する吸入路開閉バル
ブと、液体を吐出する吐出口を開閉する吐出口開閉バル
ブと、液体を吐出する吐出用部材とを備えるとともに、
これらを内側から外側に向かって吐出口開閉バルブ、吐
出用部材、吸入路開閉バルブの順に同心円状に配置し、
これらの吐出口開閉バルブ、吐出用部材および吸入路開
閉バルブをそれぞれ所定動作で駆動する駆動機構を備え
て構成されている。このポンプにおける吸入動作は、前
記吸入路開閉バルブを開いて吐出用部材を吐出口より離
れる方向に移動させ、吐出口および吐出用部材間に形成
される空間に液体を吸入させている。また、吐出動作
は、液体吸入後に吸入路開閉バルブを閉じて吐出液を計
量し、吐出口開閉バルブを開き吐出用部材を吐出口側に
移動させて液体を吐出させ、最後に吐出口開閉バルブを
閉めて吐出動作を完了している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような2
つのバルブおよび吐出用部材を用いたポンプでは、各バ
ルブ間等からの液漏れを防ぐシールを、駆動される各バ
ルブに接して設けなければならないため、ポンプの外部
つまり駆動機構側への液漏れがないようにすることが難
しいという問題があった。また、液に接する部材が多い
ため、耐薬品性を持たせるためには、多くの部材を単価
の高いテフロン(商品名)等の耐薬品性の部材で構成し
なければならず、製造コストが高くなるという問題もあ
った。
【0004】本発明の目的は、ポンプ外部への液漏れを
無くすことができ、耐薬品性とする場合でも低コストで
製造できるとともに、微量の液体であっても高精度に吐
出できるダイヤフラムポンプを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベースおよび
ダイヤフラムを用いて液体の吸入および吐出を行うダイ
ヤフラムポンプであって、前記ベースおよびダイヤフラ
ムで閉塞される空間に吸入路および吐出口を連通し、こ
の吐出口にダイヤフラムの吐出口開閉部を接離させる吐
出口開閉手段により吐出口を開閉し、ダイヤフラムの吸
入吐出部をベースに向かって進退させるダイヤフラム進
退手段を前記吐出口開閉手段の外側に同心円状に配置
し、ダイヤフラムの吸入路開閉部をベースに接離させて
液体の吸入路を開閉する吸入路開閉手段を前記ダイヤフ
ラム進退手段の外側に同心円状に配置するとともに、こ
れらの吐出口開閉手段、ダイヤフラム進退手段および吸
入路開閉手段を駆動手段によってそれぞれ所定動作で駆
動させるように構成したことを特徴とするものである。
【0006】この際、前記駆動手段は、ダイヤフラムの
吐出口開閉部をベースに当接させて吐出口を閉じた状態
で、ダイヤフラムの吸入路開閉部をベースから離して吸
入路を開くとともに、ダイヤフラムの吸入吐出部をベー
スから離れる方向に移動させて液体を吸入する吸入動作
と、この吸入動作後にダイヤフラムの吸入路開閉部をベ
ースに当接させて吸入路を閉じて吐出液を計量する計量
動作と、この計量動作後に吐出口からダイヤフラムの吐
出口開閉部を離して吐出口を開くとともに、ダイヤフラ
ムの吸入吐出部をベースに近づく方向に移動させて液体
を吐出させる吐出動作と、この吐出動作完了の所定時間
前からダイヤフラムの吸入吐出部の移動に合わせて吐出
口開閉部を移動させ、吐出完了と同時に吐出口を閉じる
吐出完了動作とを行うように、前記吐出口開閉手段、ダ
イヤフラム進退手段および吸入路開閉手段を駆動するよ
うに構成されたものであることが好ましく、具体的には
流体圧シリンダ、カム、ソレノイド等が利用できる。
【0007】
【作用】このような本発明における作用は、例えば次の
ようになる。吐出口がダイヤフラムの吐出口開閉部で閉
じられた状態で、圧縮空気やばね等を用いた駆動手段に
より、ダイヤフラムの吸入路開閉部をベースから離して
吸入路を開き、液体を同心円状に設けられた吸入路開閉
部の内側に供給可能な状態とする。そして、ダイヤフラ
ムの吸入吐出部をベースから離れる方向に移動させる
と、移動により形成される空間に液体が吸入される。そ
の後、ダイヤフラムの吸入路開閉部をベースに接触させ
て吸入路を閉じると、液体は吸入路開閉部の内側に封入
されて吐出量が計量される。この計量動作後に、ダイヤ
フラムの吐出口開閉部を吐出口から離すと、吐出口が開
かれて液体が吐出可能な状態となる。この状態で、ダイ
ヤフラムの吸入吐出部をベースに近づく方向に移動させ
ると、封入された液体が吐出口から吐出される。この吐
出動作の完了の所定時間前から、ダイヤフラムの吸入吐
出部の移動に合わせて吐出口開閉部を移動させ、吐出完
了と同時に吐出口を閉じることで液体の吐出が完了す
る。以下、同様にして順次吸入および吐出が繰り返され
て、所定量毎の液体が吐出される。
【0008】このような本発明においては、ダイヤフラ
ムを用いることで、吐出口開閉手段やダイヤフラム進退
手段等の移動部材間のシールが不要となってシール性が
向上してポンプ外部への液漏れが無くなるとともに、接
液部材が少なくなって耐薬品性とする際の製造コストが
低減する。また、ダイヤフラムの各部をベースに接離さ
せる吐出口開閉手段、ダイヤフラム進退手段、吸入口開
閉手段を同心円状に配置することで、ダイヤフラムの各
部が移動する際の中心部からの変位量が等しくなって動
作が安定し、変位量を高精度に制御できるため、吐出量
が微量であっても高精度の吐出が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。尚、説明の便宜上、図1に示すダイヤフラムポ
ンプ1の図1中上側をポンプ1においても上側に、下側
をポンプ1においても下側とする。図1〜3に示すよう
に、ダイヤフラムポンプ1は、5つのポンプブロック2
〜6を備え、これらのブロック2〜6は各ブロック2〜
6を通して設けられる2本あるいは4本の連結ボルト7
によって連結されている。
【0010】ポンプブロック2〜6の内、図1中、後述
する吐出量調整用のマイクロメータ83が取付けられた
上端のポンプブロック2の内部には、図2に示すよう
に、第1シリンダ10が形成されている。また、図2,
3に示すように、ポンプブロック2に連設されたポンプ
ブロック3の内部およびポンプブロック3に連設された
ポンプブロック4の内部にも、それぞれ第2シリンダ1
1および第3シリンダ12が形成されている。そして、
各ポンプブロック2〜4には、それぞれ各シリンダ1
1,12,13に圧縮空気を供給するシリンダポート1
3,14,15が形成されている。
【0011】一方、ポンプブロック4に連設されたポン
プブロック5の内部には、図3に示すように、ポンプブ
ロック4側とポンプブロック5に連設されたポンプブロ
ック6側とに開口された連通孔16が形成されている。
また、ポンプブロック5には、連通孔16とブロック5
の外周とを連通するドレンポート17が形成されてい
る。
【0012】ポンプブロック6の内部には、ポンプブロ
ック5に対向する平面18Aを有するベース18が設け
られている。ベース18の中心部には吐出口19が形成
され、この吐出口19は、ポンプブロック6の下面に形
成された雌ねじ20まで連通されている。この雌ねじ2
0には、吐出チューブ取付ボルト21が螺合されてい
る。吐出チューブ取付ボルト21には、吐出口19とボ
ルト21に取付けられた吐出チューブ22とを連通する
連通孔が形成され、吐出口19から吐出される液を連通
孔および吐出チューブ22を通して吐出できるようにさ
れている。
【0013】また、ポンプブロック6のベース18の周
囲には、リング状に液体吸入路24が形成されている。
この液体吸入路24よりポンプブロック6の側面に向か
って液体導入孔25が貫通されている。この液体導入孔
25には、図1に示すように、はんだ用ペーストやアル
コール溶剤等の所定の液体26が収納されているタンク
27に接続された液体供給パイプ28が接続されてい
る。また、図3に示すように、ポンプブロック6のベー
ス18の平面18Aには、吐出口19を中心として同心
円状に凹部29が形成されている。
【0014】図2に示すように、ポンプブロック2の第
1シリンダ10には、第1ピストン30が軸方向に摺動
可能に挿入されている。この第1ピストン30の中心軸
部分には、ポンプブロック3の第2シリンダ11まで延
長されたピストンロッド31が突設されている。また、
第1ピストン30の第1シリンダ10との摺動面には、
シリンダポート13を挟んで2つのU字シール32が介
装され、第1シリンダ30に供給された圧縮空気が漏れ
ないようにシールしている。さらに、第1ピストン30
およびポンプブロック3間には、コイルばね33が介在
されて第1ピストン30を上方に付勢している。
【0015】第2シリンダ11には、第2ピストン35
が軸方向に摺動可能に挿入されている。この第2ピスト
ン35は、上端側が第1シリンダ10内まで延長され、
下端側が第3シリンダ12まで延長されている。この第
2ピストン35の中心軸部分には、貫通孔36が形成さ
れ、この貫通孔36の下部には直径の大きな凹部36A
が形成されている。また、貫通孔36には、前記第1ピ
ストン30のピストンロッド31が嵌挿されている。第
2ピストン35の第2シリンダ11との摺動面には、シ
リンダポート14を挟んで2つのU字シール37が介装
され、第2シリンダ35に供給された圧縮空気が漏れな
いようにシールしている。さらに、第2ピストン35の
貫通孔36と第1ピストン30のピストンロッド31と
の間にも、U字シール38が介装されている。また、第
2ピストン35およびポンプブロック4間には、コイル
ばね39が介在されて第2ピストン35を上方に付勢し
ている。
【0016】図3に示すように、第3シリンダ12に
は、第3ピストン40が軸方向に摺動可能に挿入されて
いる。この第3ピストン40は、上端側がポンプブロッ
ク3の第2シリンダ11内まで延長され、下端側がポン
プブロック5の連通孔16まで延長されている。この第
3ピストン40の中心軸の貫通孔41には、前記第2ピ
ストン35の下端の一部が嵌挿されている。また、第3
ピストン40の第3シリンダ12との摺動面には、シリ
ンダポート15を挟んで2つのU字シール42が介装さ
れ、第3シリンダ12に供給された圧縮空気が漏れない
ようにシールしている。さらに、第3ピストン40の貫
通孔41と第2ピストン35との間と、第3ピストン4
0とポンプブロック5との間にも、U字シール43,4
4が介装されている。また、第3ピストン40およびポ
ンプブロック5間には、コイルばね45が介在されて第
3ピストン40を上方に付勢している。
【0017】ポンプブロック5の連通孔16内には、ロ
ッド状の吐出口開閉手段50と、この開閉手段50の外
側に配置されたパイプ状のダイヤフラム進退手段55
と、この進退手段55の外側に配置されたパイプ状の吸
入路開閉手段60とが、同心円状に配置されている。
【0018】吐出口開閉手段50の上端は、第3ピスト
ン40の貫通孔41内を通して第2ピストン35の凹部
36A内まで延長されている。また、この上端には、第
1ピストン30のピストンロッド31が嵌挿される凹部
51が形成されている。そして、吐出口開閉手段50
は、凹部51の底面に当接する第1ピストン30と、吐
出口開閉手段50の上端面に当接する第2ピストン35
との駆動により移動するように設けられている。但し、
第1,2シリンダ10,11に圧縮空気が供給されてお
らず、第1ピストン30および第2ピストン35が共に
上方ストロークエンドの位置にある場合には、吐出口開
閉手段50には第1ピストン30のみが当接し、第2ピ
ストン35は所定間隔離れるように、吐出口開閉手段5
0の寸法が設定されている。
【0019】一方、ダイヤフラム進退手段55の上端
は、第3ピストン40の貫通孔41内まで延長され、第
2ピストン35の端面に当接可能とされている。また、
吸入路開閉手段60の上端は、連通孔16内に配置され
た連結リング61の一面に当接され、この連結リング6
1の他面には第3ピストン40の端面が当接されてい
る。尚、ポンプブロック5の連通孔16には、連結リン
グ61等の脱落防止用のストップリング62が取付けら
れている。
【0020】吐出口開閉手段50、ダイヤフラム進退手
段55、吸入路開閉手段60の下端は、何れもポンプブ
ロック6の液体吸入路24内まで延長され、ポンプブロ
ック6にダイヤフラム固定リング64で固定されたダイ
ヤフラム65がそれぞれ取付けられている。すなわち、
ダイヤフラム65はテフロン(商品名)によって形成さ
れ、円板状の接液面66と、この接液面66の上面に突
設された吐出口開閉手段固定部67、ダイヤフラム進退
手段固定部68、吸入路開閉手段固定部69が各手段5
0,55,60に対応して同心円状に配置されている。
これら各固定部67,68,69には、各手段50,5
5,60のくさび状の先端部が固定されており、各手段
50,55,60の移動に伴ってダイヤフラム65の各
固定部67,68,69が移動し、それにより接液面6
6の固定部67,68,69が突設された吐出口開閉部
70、吸入吐出部71、吸入路開閉部72が移動するよ
うに構成されている。
【0021】また、ダイヤフラム65の最外周の吸入路
開閉手段固定部69には、フランジ73が連続して形成
され、このフランジ73部分を前記ダイヤフラム固定リ
ング64で押さえることでダイヤフラム65が固定され
ている。尚、この固定リング64および吸入路開閉手段
60間にはコイルばね75が介在され、吸入路開閉手段
60およびダイヤフラム進退手段55間にはコイルばね
76が介在され、ダイヤフラム進退手段55および吐出
口開閉手段50間にはコイルばね77が介在されてお
り、各開閉手段50,60および進退手段55を上方に
付勢している。
【0022】ポンプブロック2の上端には、図2に示す
ように、連結パイプ80、袋ナット81を介して固定部
材82が連結され、この固定部材82に固定ねじ82A
によってマイクロメータ83が取付けられている。マイ
クロメータ83のスピンドル84は、連結パイプ80内
に配置された吐出量調整部材85に当接されている。こ
の吐出量調整部材85には、第1ピストン30を貫通し
て第2ピストン35の端面に当接可能な調整ロッド85
Aが突設されている。
【0023】一方、前記各シリンダポート13〜14
は、図1に示すように、それぞれ配管90,91,92
を介して電磁式の切換弁93,94,95に接続され、
これらの切換弁93〜95はコンプレッサ等の圧力源9
6に接続されている。また、前記切換弁93〜95は制
御装置97によりそれぞれ独立に制御されている。
【0024】ここにおいて、前記各シリンダ10〜1
2、シリンダポート13〜15、第1〜第3ピストン3
0,35,40、コイルばね33,39,45,75〜
77、配管90〜92、切換弁93〜95、圧力源96
および制御装置97により吐出口開閉手段50、ダイヤ
フラム進退手段55、吸入路開閉手段60の駆動機構9
8が構成されている。
【0025】次に、本実施例の作用につき、図4〜10
の動作説明図をも参照して説明する。運転開始前、すな
わちポンプ1の停止状態においては、切換弁93を介し
て第1シリンダ10内に圧縮空気を供給し、図4に示す
ように、吐出口開閉手段50を下方に移動して、ダイヤ
フラム65の吐出口開閉部70を吐出口19に当接させ
て吐出口19を閉じた状態としている。一方、ダイヤフ
ラム進退手段55、吸入路開閉手段60は上方ストロー
クエンドの位置にあり、吸入路24は開いて液体導入孔
25側に連通した状態とされている。この際、液体吸入
路24内は、タンク27から大気圧や加圧装置を利用し
て液体26が供給された状態となっている。
【0026】次いで、切換弁95を制御装置97で切り
換えて第3シリンダ12に圧縮空気を供給すると、第3
ピストン40が下方に移動して吸入路開閉手段60が下
方に移動し、図5に示すように、ダイヤフラム65の吸
入路開閉部72がベース18に当接して供給路24が閉
じられる。これにより、吸入路開閉部72により周囲が
閉じられた空間に液体26が封入され、液体26が所定
量に計量されることになる。
【0027】この後、制御装置97により切換弁93を
切り換えると、第1シリンダ10内は大気開放状態とさ
れ、第1ピストン30はコイルばね33の作用により上
方に移動し、この移動に伴い吐出口開閉手段50もコイ
ルばね77の作用により上方に移動する。これにより、
図6に示すように、吸入路開閉部70が吐出口19から
離れて吐出口19が開放され、計量された液体26は吐
出可能な状態となる。
【0028】次いで、制御装置97により切換弁94を
切り換えて、第2シリンダ11内に圧縮空気を供給する
と、図7に示すように、第2ピストン35およびダイヤ
フラム進退手段55が下方に移動され、それに従って吸
入吐出部71がベース18に近づくことで、計量された
液体26が吐出口19から吐出される。この吐出液は、
吐出チューブ22を通して順次吐出される。
【0029】第2ピストン35が下方に所定距離移動す
ると、凹部36Aが吐出口開閉手段50に当接し、以降
は第2ピストン35により吐出口開閉手段50およびダ
イヤフラム進退手段55が同じように下方に移動し、図
8に示すように、液体26の吐出完了と同時に吐出口1
9が閉じられる。
【0030】この後、切換弁95を切り換えて第3シリ
ンダ12内が大気に開放されると、コイルばね45,7
5の作用により、第3ピストン40および吸入路開閉手
段60が上方に移動し、図9に示すように、ダイヤフラ
ム65の吸入路開閉部72がベース18から離れて吸入
路24が開かれる。
【0031】次いで、切換弁94を切り換えて第2シリ
ンダ11内が大気に開放されると、コイルばね39,7
6の作用により、第2ピストン35およびダイヤフラム
進退手段55が上方に移動し、図10に示すように、ダ
イヤフラム65の吸入吐出部71がベース18から離れ
る方向に移動される。この移動に伴って形成される空間
に負圧が発生し、ダイヤフラム65およびベース18の
周囲の液体吸入路24から液体26が吸入される。この
図10は、図4と同じ状態であり、この後図5〜9の動
作が繰り返されることによって、吐出口19から液体2
6が所定量づつ順次吐出される。
【0032】尚、液体26の吐出量は、図5に示す吸入
路開閉部72の内側に形成された空間に吸入された液体
26の量から、図8に示す吐出口19が閉塞された時に
吸入路開閉部69の内側に残った空間、例えばベース1
8の凹部29等のいわゆるデッドスペースに残った液体
26の量を除いた分が吐出量となる。従って、吐出量の
調整は、ダイヤフラム進退手段55の移動量によって設
定され、本実施例ではダイヤフラム進退手段55の下方
ストロークエンドの位置は一定であるため、上方ストロ
ークエンドの位置を調整することで設定される。この上
方ストロークエンドの位置は、第2ピストン35が吐出
量調整部材85の調整ロッド85Aに当接する位置で設
定されるため、マイクロメータ83で吐出量調整部材8
5の位置を調整することで設定される。尚、万一、ダイ
ヤフラム65とポンプブロック6との間から液体26が
漏れた場合には、液体26はドレンポート17から回収
される。
【0033】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、ダイヤフラム65を用いている
ため、ダイヤフラム65のフランジ73部分をシールす
るだけで駆動機構98側への液体26の漏れを防止する
ことができる。このため、従来のプランジャ型のポンプ
に比べてシール部を少なくでき、かつ駆動部分に接する
シールで液漏れを防止する必要がなく、固定されたフラ
ンジ73部分でシールすればよいため、シール構造が簡
易となりかつポンプ外部つまり駆動機構98側への液漏
れを確実に防止することができる。
【0034】また、接液部がダイヤフラム65とベース
18のみと少ないので、テフロン(商品名)やステンレ
ス等の耐薬品性等の単価の高い部材を用いる必要があっ
ても、その使用量を少なくできてコストを押さえること
ができ、ポンプ1を低価格で提供することができる。
【0035】さらに、吐出する液体26をダイヤフラム
65の吸入路開閉部72をベース18に当接することで
形成される空間内に閉じ込めて計量、つまり容積計量を
しているので、吐出量が微量であっても吐出量の精度を
高くすることができる。その上、吐出口開閉手段50、
ダイヤフラム進退手段55、吸入路開閉手段60を同心
円状に配置したので、ダイヤフラム65の吐出口開閉部
70、吸入吐出部71、吸入路開閉部72の動きを中心
軸に対して対称とすることができるため、各開閉部7
0,72や吸入吐出部71を安定に動作させることがで
きるとともに、ダイヤフラム65をテフロン(商品名)
のような展性部材で形成する場合でも、ダイヤフラム6
5にはその中心軸に対して対称に力が加わるため、一部
が変形して容積に変動が生じることもなく、液体26を
高精度にかつ確実に吐出することができる。
【0036】また、ダイヤフラム進退手段55の移動に
よる液体26の吐出完了と同時に、吸入路開閉手段60
による吐出口19の閉塞を行うことができるため、吐出
完了後に吐出口19を閉塞する場合に発生する液体26
の2段吐出を防止でき、液体26を1段で吐出すること
ができる。このため、吐出量が多い場合や即乾性の液体
を吐出する場合であっても、液体の2段吐出によって吐
出液が2重に重なることがないので、吐出液が剥がれる
ことがなく、美観を損ねることもない。
【0037】さらに、ダイヤフラム65の吐出口開閉部
70、吸入路開閉部72を吐出口19やベース18に当
接させることで、吐出口19および液体吸入路24を開
閉するとともに、吐出口19が開いている時には吸入路
24を吸入路開閉部72で閉じており、かつ吸入路24
が開いている時には吐出口19を閉じているため、チェ
ック弁を設けなくても液体26の逆流を防止することが
できる。このため、チェック弁が不要となる分、部品点
数も少なくでき、ポンプ1の組立作業の効率化が図れ、
生産性を高くすることができる。また、アルコール等の
溶剤等を吐出する場合、チェック弁があると泡が発生
し、所定量の液体26を吐出できなくなることがある
が、本実施例ではチェック弁が不要なため、泡の発生も
防止でき、所定量の液体26を正確に吐出することがで
きる。
【0038】また、ダイヤフラム65の吸入路開閉部7
2の内側に閉じ込められる液体26は、同心円状に配置
された開閉部72の周囲の液体吸入路24から吸入され
るため、吸入面積を大きくすることができる。このた
め、タンク27から大気圧で液体26を供給している場
合でも、十分な量の液体26を短時間で吸入することが
できる。従って、液体26の吸入時間つまりは作業時間
を短縮することができ、かつ吸入路開閉部72の内側に
は、常に一定量の液体26が吸入されて正確な計量を行
えるとともに、液体26の供給に加圧ポンプを用いる必
要がないため、流路に加圧用の部材を用いる必要もな
く、取扱いが容易で安価に提供できる。
【0039】さらに、仮に高粘度の液体26を吐出する
ために、加圧ポンプを用いる場合であっても、吐出口開
閉手段50、ダイヤフラム進退手段55、吸入路開閉手
段60を同心円状に配置したので耐圧性を高くでき、か
つチェック弁を不要にできるため、比較的高い圧力で液
体26を供給することもできる。
【0040】また、ペーストのように高粘度の液体26
では、ポンプ部と吐出口19とが離れていると液体の吐
出に遅れが生じるが、本実施例によれば、液体26を吐
出する動作を行うダイヤフラム65と吐出口19とが極
めて近いので、高粘度の液体26を吐出する場合でも遅
れが生じることがない。
【0041】さらに、液体26の吐出量は、マイクロメ
ータ83のスピンドル84の位置で調整できるため、吐
出量の調整を正確にかつ容易に行うことができる。ま
た、駆動機構98として、いわゆるエアシリンダ式とし
たので、ポンプ1を小型化でき、特に微量の液体26を
吐出するのに好適である。その上、駆動機構98は3つ
の切換弁93〜95の切換えのみを制御すればよいの
で、制御が容易である。
【0042】さらに、接液部はダイヤフラム65および
ベース18のみであるため、洗浄も容易に行える。この
ため、吐出する液体26の種類が変わる場合でも、簡単
にかつ短時間で対応することができる。また、ベース1
8の平面18Aには、凹部29が形成されているため、
ダイヤフラム65の吸入吐出部71はベース18に当接
することがなく、ダイヤフラム65の摩耗等が少なくな
り、長寿命化をはかることができる。
【0043】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、駆
動機構としては前記実施例のようなエアシリンダ式の駆
動機構98に限らず、カムおよびカムフォロワ、ソレノ
イド、サーボモータ、モータおよびラック、ピニオン等
を用いた駆動機構を利用してもよい。また、ダイヤフラ
ム65の吐出液体26に接する面とは反対側に液体を供
給してダイヤフラム65を直接駆動する駆動機構を利用
してもよい。要するに、駆動機構は、吐出口開閉手段5
0、ダイヤフラム進退手段55、吸入路開閉手段60を
それぞれ独立に駆動できるものであればよい。
【0044】また、前記実施例では各ピストン30,3
5,40を戻す際にコイルばね33,39,45を用い
ていたが、圧縮空気により戻してもよい。さらに、前記
実施例では、図4に示す状態をポンプ1の停止状態とし
ていたが、吐出する液体26の種類等によっては、図6
に示す状態をポンプ1の停止状態としてもよい。この場
合、吐出口開閉手段50の移動により負圧が発生し、液
体26がポンプ1内に吸引されるので、吐出口19から
液体26が漏れることがなく、さらにポンプ1の駆動と
同時に液体26を吐出できるという効果がある。この基
準状態の選択は、制御装置97で制御できるようにすれ
ば、種々の液体26に容易に対応することができる。
【0045】また、吐出口開閉手段50、ダイヤフラム
進退手段55、吸入路開閉手段60の形状等は、前記実
施例のものに限定されず他の形状等でもよい。要する
に、吐出口開閉手段50、ダイヤフラム進退手段55、
吸入路開閉手段60の順に、内側から外側に同心円状に
配置されていればよい。さらに、ベース18およびダイ
ヤフラム65の形状、材質も前記実施例にものに限定さ
れない。特に、材質は、吐出対象となる液体26の種類
に応じて適宜選択すればよい。その他、ポンプブロック
2〜6、ピストン30,35,40等の形状、材質等
も、前記実施例の形状等に限定されるものではなく、他
の形状や材質等でもよい。
【0046】
【発明の効果】このような本発明によれば、ポンプ外部
側への液漏れを防止でき、接液部を少なくできて耐薬品
性のポンプとする場合でも低コストで製造できるととも
に、微量の液体であっても高精度に吐出することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】前記実施例の要部の断面図である。
【図3】前記実施例の要部の断面図である。
【図4】前記実施例の吸入状態を示す動作説明図であ
る。
【図5】前記実施例の計量状態を示す動作説明図であ
る。
【図6】前記実施例の吐出口開口状態を示す動作説明図
である。
【図7】前記実施例の吐出状態を示す動作説明図であ
る。
【図8】前記実施例の吐出完了状態を示す動作説明図で
ある。
【図9】前記実施例の液体吸入路開口状態を示す動作説
明図である。
【図10】前記実施例の吸入状態を示す動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ダイヤフラムポンプ 18 ベース 19 吐出口 24 液体吸入路 25 液体導入孔 26 液体 50 吐出口開閉手段 55 ダイヤフラム進退手段 60 吸入路開閉手段 65 ダイヤフラム 66 接液面 70 吐出口開閉部 71 吸入吐出部 72 吸入路開閉部 98 駆動機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースおよびダイヤフラムを用いて液体
    の吸入および吐出を行うダイヤフラムポンプであって、 前記ベースおよびダイヤフラムで閉塞される空間に連通
    された吸入路および吐出口と、前記吐出口にダイヤフラ
    ムの吐出口開閉部を接離させて吐出口を開閉する吐出口
    開閉手段と、この吐出口開閉手段の外側に同心円状に配
    置されてダイヤフラムの吸入吐出部をベースに向かって
    進退させるダイヤフラム進退手段と、このダイヤフラム
    進退手段の外側に同心円状に配置されてダイヤフラムの
    吸入路開閉部をベースに接離させて液体の吸入路を開閉
    する吸入路開閉手段と、これらの吐出口開閉手段、ダイ
    ヤフラム進退手段および吸入路開閉手段をそれぞれ所定
    動作で駆動させる駆動手段とを備えることを特徴とする
    ダイヤフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイヤフラムポンプにお
    いて、前記駆動手段は、ダイヤフラムの吐出口開閉部を
    ベースに当接させて吐出口を閉じた状態で、ダイヤフラ
    ムの吸入路開閉部をベースから離して吸入路を開くとと
    もに、ダイヤフラムの吸入吐出部をベースから離れる方
    向に移動させて液体を吸入する吸入動作と、この吸入動
    作後にダイヤフラムの吸入路開閉部をベースに当接させ
    て吸入路を閉じて吐出液を計量する計量動作と、この計
    量動作後に吐出口からダイヤフラムの吐出口開閉部を離
    して吐出口を開くとともに、ダイヤフラムの吸入吐出部
    をベースに近づく方向に移動させて液体を吐出させる吐
    出動作と、この吐出動作完了の所定時間前からダイヤフ
    ラムの吸入吐出部の移動に合わせて吐出口開閉部を移動
    させ、吐出完了と同時に吐出口を閉じる吐出完了動作と
    を行うように、前記吐出口開閉手段、ダイヤフラム進退
    手段および吸入路開閉手段を駆動するように構成された
    ことを特徴とするダイヤフラムポンプ。
JP18386193A 1993-07-26 1993-07-26 ダイヤフラムポンプ Withdrawn JPH0735046A (ja)

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