JPH0735026B2 - ラチエツトスパナ - Google Patents

ラチエツトスパナ

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JPH0735026B2
JPH0735026B2 JP59500546A JP50054684A JPH0735026B2 JP H0735026 B2 JPH0735026 B2 JP H0735026B2 JP 59500546 A JP59500546 A JP 59500546A JP 50054684 A JP50054684 A JP 50054684A JP H0735026 B2 JPH0735026 B2 JP H0735026B2
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メテリ,ジアン、ブレント
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メテリ,ジアン、ブレント
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B25B13/46Spanners; Wrenches of the ratchet type, for providing a free return stroke of the handle
    • B25B13/461Spanners; Wrenches of the ratchet type, for providing a free return stroke of the handle with concentric driving and driven member
    • B25B13/462Spanners; Wrenches of the ratchet type, for providing a free return stroke of the handle with concentric driving and driven member the ratchet parts engaging in a direction radial to the tool operating axis
    • B25B13/465Spanners; Wrenches of the ratchet type, for providing a free return stroke of the handle with concentric driving and driven member the ratchet parts engaging in a direction radial to the tool operating axis a pawl engaging an internally toothed ring

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 技術的分野 本発明は、手動工具ことに締付具を回転する可逆ラチエ
ツトスパナに関する。
発明の背景 ラチエツトスパナは端部の閉じた又は開いた普通のスパ
ナよりすぐれた幾つかの利点がある。締付け又はゆるめ
ようとする締付具は一般に、この締付具に当てがつたと
きにスパナが限定された運動弧だけしか持たない限られ
た場所にある。端部の開いた又は端部の閉じたスパナで
は、このスパナは、運動弧の限度に達するごとに締付具
からはずし次でもとにもどさなければならない。ラチエ
ツトスパナは締付具に保持され、ラチエツト機によりこ
の締付具からスパナをはずさないでこのスパナを初期の
運動点に容易にもどすことができる。可逆ラチエツトを
設けるときは、スパナは必要に応じどちらの向きにも自
由に回すことができる。
ラチエツトスパナは従来端部の閉じた又は開いたスパナ
に対し1つの著しい欠点がある。締付具のスパナ連関面
は、この締付具がスパナ連関面が点火プラグ長手に沿う
普通の自動車用点火プラグである場合又は締付具を締付
けるボルトのような部片が締付具を貫いて延びるときの
ように、締付具の端部からかなりの距離を隔てることが
多い。端部の閉じた又は開いた普通のスパナは点火プラ
グ又はボルトの端部を越え締付具のスパナ連関面に簡単
に滑動することができる。普通のラチエツトスパナに
は、ソケツトの方形の穴に連関するように方形の駆動体
を設けてある。従つてソケツトが締付具にスパナ面を接
触させることができることは、ソケツトの長さだけによ
つて定まる。長い経験では、長さの互に異る2個のソケ
ツトの組は、緊密な区域に使ういわゆる短いソケツトと
点火プラグに使ういわゆる深いソケツトとを含む多くの
用途に対し通しボルトを持つ締付具等を必要とする。こ
の場合完全な2個のソケツトの組の購入を必要とするの
で多大の費用がかかる。さらに一層長く『深い』ソケツ
トをスパナ及び締付具の間に位置させるのにスパナ取手
を締付具から離す際に、使用者は、締付具に加わる過度
の応力を防ぐように所望の回転方向に直交するモーメン
トが加わらないように注意しなければならない。
スパナ貫通穴を持ちラチエツトスパナ駆動部分の回転軸
線に心合わせしたラチエツトスパナを設けることによ
り、ラチエツトスパナ構造に多重の長さのソケツトの組
の必要をなくそうとする提案が行われている。サンボー
ン(Sanborn)を発明者とする米国特許第125,695号とモ
スバーグ(Mossberg)を発明者とする米国特許第1,165,
995号と米国特許第2,317,461号との各明細書はすべて貫
通穴を持つラチエツトスパナについて記載してある。こ
れ等の各特許明細書のスパナは単一の締付具寸法だけに
しか適合しない。フオートン(Forton)を発明者とする
米国特許第1,347,691号とウイルスン(Wilson)を発明
者とする米国特許第2,300,479号との各明細書には、そ
れぞれ、或る範囲の締付具寸法に対し使うように互換性
のあるソケツトを使うことのできる貫通穴付きラチエツ
トスパナについて記載してある。しかしこれ等の特許明
細書に記載してあるスパナは、このスパナを逆向きにし
ないでラチエツト作用方向を逆にすることができない。
さらにこれ等の構造では、標準の方形駆動ソケツトと同
等の重量、密実さ、強さ及び寸法の範囲を持つソケツト
を利用しなくて、従つて標準の方形駆動ソケツトには工
業的にほとんど競合できない。
或るソケツトの組に使うようにしたラチエツトスパナで
は、使用中にスパナの駆動部片にソケツトを固着するの
にばね付勢もどり止めを設けるのが普通である。最近で
はもどり止めを引込めることによりソケツトをスパナか
ら迅速に釈放する機構が開発されている。このような機
構は、ロバーツ(Roberts)を発明者とする米国特許第
3,208,318号とハズナー(Haznar)を発明者とする米国
特許第3,532,013号との各明細書に記載してある。しか
しこれ等の機構は、費用が増ししかも修理のための分解
がむずかしい若干の部品を必要とする。
多くの普通のラチエツトスパナは、スパナのラチエツト
機構がソケツトをスパナに所望の向きに回転するように
固着する作用のできる前にソケツト及びスパナ間に約9
゜の回動を生ずることができる。緊密な場所でラチエツ
トスパナを一層有効に使用できるように前記の角度を減
小できる若干のスパナが開発されているが、これ等の構
造は十分な満足が得られるようにはなつていない。既知
のラチエツトスパナが有効でない別の区域は、締付け又
はゆるめようとする部片がソケツト及びスパナを前記部
片に当てがわれないようにする障害物に隣接するときで
ある。従つてソケツトを前記部片に当てがうことができ
ても、スパナ自体をソケツトに固定することができなけ
れば、ラチエツトスパナは有効でない。
現在では多重の組のソケツトを必要としないように貫通
穴を備え使用ソケツト用の迅速釈放機構を協働させ前記
した所望の利点を持つ単一のラチエツトスパナは開発さ
れていない。従つて構造が比較的複雑でなく安価な量産
に適合できるこのような箱スパナが必要になる。
発明の要約 本発明の1例によれば締付具を回転するラチエツトスパ
ナが得られる。本ラチエツトスパナは、一端部に頭部を
持つ取手を備えている。この頭部にはこれを貫いて軸線
に心合わせした円筒形の穴を形成してある。駆動部片
は、取手に取付けられ、この取手に対し前記軸線のまわ
りに回転するように円筒形の穴内に延びている。駆動部
片は締付具に作動的に連結され駆動部片の回転により締
付具を回転するようにしてある。駆動部片はさらに、こ
れを貫いて軸線に沿つて延びる穴を形成してある。駆動
部片に対し軸線のまわりにどちらかの回転方向に取手を
選択的にラチエツトにより動かすようにラチエツト装置
を設けてある。
又本発明によれば締付具を回転するラチエツトスパナが
得られる。このラチエツトスパナは一端部に頭部を持つ
取手を備えている。この頭部は、これを貫いて形成され
回転軸線に心合わせした円筒形の穴を備えている。この
円筒形穴を仕切る頭部の壁は、その全周のまわりにラチ
エツト歯を形成してある。この円筒形穴により駆動部片
を取手にこの取手に対し回転軸線のまわりに回転するよ
うに取付けてある。駆動部片は締付具に作動的に連結さ
れ駆動部片の回転により又締付具を回転するようにして
ある。駆動部片は、頭部のラチエツト歯に向き合う滑動
面を備え、さらに回転軸線に沿つて延びる貫通穴を形成
してある。駆動部片の滑動面と頭部のラチエツト歯との
間にはつめを位置させてある。このつめは、頭部のラチ
エツト歯に対し向き合う関係に第1及び第2の組のラチ
エツト歯を形成してある。滑動面に対し第1及び第2の
位置の間でつめを動かす部片を設けて、取手を駆動部片
に対し第1の向きに回したときにつめが頭部のラチエツ
ト歯と滑動面との間にかみ込むようにしてある。この部
片により取手を駆動部片に対し反対の向きに回すことが
できる。つめが滑動面に対し第2の位置にあるときは、
駆動部片に対する反対の向きの取手の回転は妨げられ、
そしてこの部片により取手を駆動部片に対し第1の向き
に回すことができる。
なお本発明によればラチエツトスパナの駆動部片は、頭
部のラチエツト歯に向き合う2つの滑動面を形成してあ
る。これ等の各滑動面に沿い滑動するようにつめを位置
させてある。各つめには頭部のラチエツト歯に対し向き
合う関係に第1及び第2の組のラチエツト歯を形成して
ある。各滑動面に対し第1及び第2の位置の間でつめを
動かす構造を設け、第1の位置では取手を駆動部片に対
し第1の向きに回したときにつめの一方が頭部のラチエ
ツト歯と滑動面との間にかみ込む。運動構造により取手
を駆動部片に対し反対の向きに回すことができる。各つ
めが滑動面に対し第2の位置にあるときは、駆動部片に
対し反対の向きの取手の回転が妨げられ、そして運動構
造により取手を駆動部片に対し第1の向きに回すことが
できる。各滑動面は、各つめが頭部の歯に同時には連関
しないように向きを定めて、つめ及び頭部の連関の間に
駆動部片及び頭部間に必要な回転角度を減らすようにし
てある。
又本発明によれば本発明のラチエツトスパナ及びソケツ
トを普通の方形駆動スパナ及びソケツトに適合させるよ
うにアダプタを設けてある。
又本発明によればラチエツトスパナに使う6角形ソケツ
トはその外面に、部片を締付け又はゆるめるのに端部の
開いた又は箱形の普通のスパナに使うようにスパナ面を
備えている。この6角形ソケツトは深いソケツトを形成
するように他の6角形ソケツト又は普通のソケツトと共
に使うことができる。
なお本発明によればソケツトを駆動部片に固定する部片
を設けてある。又ソケツトを固定する部片を働かせない
でソケツトを駆動部片からはずすことのできる部片を設
けてある。
図面の簡単な説明 添付図面と共に以下の詳細な説明により本発明をなお詳
しく述べる。
第1図は本発明により構成したラチエツトスパナの第1
の実施例の斜視図である。
第2a図は第1図に示したラチエツトスパナに使う延長部
分の斜視図である。
第2b図は比較的大きい寸法の添付具を回転するめす形ス
パナ連関部分を持ち第1図に示したラチエツトスパナに
使うソケツトの斜視図である。
第2c図は比較的小さい寸法の締付具を回転するおす形ス
パナ連関部分を持ち第1図に示したラチエツトスパナに
使うソケツトの斜視図である。
第2d図はめす形スパナ連関部分を持ち第1図に示したラ
チエツトスパナに使う深皿形ソケツトの斜視図である。
第3図は第1図に示したラチエツトスパナの第1の実施
例の展開斜視図である。
第4図は第3図に示したラチエツトスパナの一部の平面
図である。
第5図は第3図に示したラチエツトスパナを第4図の5
−5線に沿い矢印の向きに見た断面図である。
第6図は第3図のラチエツトスパナを第4図の6−6線
に沿い矢印の向きに見た断面図である。
第7図は第1の向きの動きを妨げるように位置させたス
パナラチエツト機構を示す第3図のラチエツトスパナの
部分平面図である。
第8図は反対方向における動きを妨げる位置でラチエツ
ト機構を示す第3図のスパナの部分平面図である。
第9図は本発明により第1の実施例とは別の構造を形成
するラチエツトスパナの展開斜視図である。
第10図は第1の向きの動きを妨げるように位置させたス
パナラチエツト機構を示す第9図のラチエツトスパナの
部分平面図である。
第11図は反対の向きの動きを妨げる位置でスパナラチエ
ツト機構を示す第9図のラチエツトスパナの部分平面図
である。
第12図は本発明の第2の実施例を形成するラチエツトス
パナの展開斜視図である。
第13図は第2実施例のスパナのラチエツト機構の平面図
である。
第14図は第1実施例のラチエツトスパナの駆動部分の横
断面図である。
第15図は変型による駆動部分の横断面図である。
第16図は本発明の第3の実施例を形成するブレーカバー
スパナの展開斜視図である。
第17A図は本発明の第4の実施例を形成するスパナの展
開斜視図である。
第17B図は第4実施例のスパナの駆動部片の側面図であ
る。
第18図は第17A図の18−18線に沿う第17A図の駆動部片の
水平断面図である。
第19図は第17A図の19−19線に沿う駆動部片の水平断面
図である。
第20図は第17A図の20−20線に沿う駆動部片の水平断面
図である。
第21図は端部の開いた普通のスパナにより回転する本発
明による6角形ソケツトの斜視図である。
第22図は6角形ソケツト及び普通のソケツトの斜視図で
ある。
第23図は普通のソケツト及び6角形ソケツトの使用によ
る深いソケツトの形成を示す。
第24図は多重の6角形ソケツトの使用による深いソケツ
トの形成を示す。
第25図は6角形駆動アダプタに対する方形駆動部片の斜
視図である。
第26図は第25図の6角形駆動アダプタに対する方形駆動
部片の側面図である。
第27図は第25図の6角形駆動アダプタに対する方形駆動
部片の端面図である。
第28図は方形駆動アダプタに対する6角形駆動部片の側
面図である。
第29図は第28図の方形駆動アダプタに対する6角形駆動
部片の端面図である。
第30図は本発明の第3の実施例の第1の変型を形成する
ブレーカバー頭部の平面図である。
第31図は第3実施例の第1変型を形成するブレーカバー
頭部の側面図である。
第32図は第31図の32−32線に沿う断面図である。
第33図は本発明の複合のおす形−めす形装置部分を取付
けるねじ回しの側面図である。
第34図は本発明の複合のおす形−めす形駆動部分を取付
ける動力スパナの側面図である。
詳細な説明 添付各図面を通じて同様な又は対応する部品は同様な参
照数字を使つてある。とくに第1図ないし第8図には本
発明の第1の実施例によるラチエツトスパナ10を示して
ある。スパナ10は、ボルト、ナツト又は点火プラグのよ
うな締付具を回転するように本発明の一部を形成する第
2a図ないし第2d図に例示した延長部分12及びソケツト14
ないし18と共に使うようにしてある。又本願用の締付具
がラチエツトスパナ10により回転し操作することのでき
る物体又は装置を含むのはもちろんである。
第1図と第3図ないし第5図とに明らかなようにスパナ
10の第1の構造は、一端部の拡大頭部22と使用者がつか
むように反対側端部に位置させたローレツト掛け部分24
とを持つ取手20を備えている。第3図に示すように頭部
22は、これを貫いて軸線27に心合わせした円筒形の穴26
を形成してある。円筒形穴26を仕切る頭部22の壁28に
は、軸線27に平行に壁28の全周に沿い分布したラチエツ
ト歯30を形成してある。
円筒形部分34及び6角形駆動部分36から成る駆動部片32
を設けてある。円筒形部分34の上縁部は、頭部22の壁28
内の環状差込み部40に乗り差込み部40で回転するフラン
ジ38を形成してある。駆動部片32は締付板42により取手
20に固定してある。締付板42は第3図及び第5図に示す
ようにねじ片44により円筒形部分34の下側に締付けてあ
る。締付板42は頭部22の下側に接触するのに十分な直径
を持ち駆動部片32が取手20から分離しないようにしてあ
る。しかし駆動部片32は頭部22内で軸線27のまわりに自
由に回転する。第3図及び第5図に示すように駆動部片
32はこれを貫通して伸び軸線27に心合わせした大きい円
筒形の穴48を形成してある。穴48により点火プラグ端、
植込みボルト、棒、ボルト又はその他の細長い物体を通
し、深皿形ソケツトを必要としないでラチエツトスパナ
10を締付具に使うことができる。このようにして又スパ
ナ10は締付具に一層近接して当てがわれスパナを限られ
た空間内で使うことができる。この場合締付具を回すの
に必要な回転トルク以外にスパナにより締付具に加わる
力の成分を減らす。
駆動部片32には第3図及び第6図に明らかなように円筒
形部分34の互に対向する側に延びる滑動面50及びばね受
け凹み52を形成してある。滑動面50は円筒形部分34の半
径より大きい半径で湾曲し滑動面50の各縁部が円筒形部
分の外面に合致し又滑動面の中心が円筒形部分の外面か
ら挿入されるようにしてある。つめ54は駆動部片32及び
壁28の間に挿入され滑動面に乗るようにしてある。つめ
54は、滑動面50に沿つて滑動するように湾曲した内面56
を持つ。つめ54は第1の組のラチエツト歯58と反対側側
面56の第2の組のラチエツト歯60とを形成する。各歯5
8,60の間にはつめ54を貫いて縦穴62を形成してある。第
1及び第2の組のラチエツト歯58,60は壁28のラチエツ
ト歯30に向き合つている。V字形ばね64はその頂部65を
頭部22に向け凹み52内に心合わせして凹み52内に挿入し
てある。
駆動部片32には3つの湾曲した切欠き66と1つの湾曲切
欠き67とを形成してある。各切欠きは駆動部片の上面68
から駆動部片内に延びている。各切欠き66,67は軸線27
のまわりで隣接切欠きから90゜の角度を隔てて心合わせ
してある。2つの切欠き66は円筒形部分34の切欠き69内
に延びている。切欠き67及び他の切欠き66は、それぞれ
滑動面50及び凹み52により仕切つた差込み部内に延びて
いる。つめ54の穴62は、つめ54を第7図及び第8図に示
すように駆動部片32及び壁28の間に位置させたときに湾
曲切欠き67に絶えず整合する。
環状の逆転板70は、上面68に位置し、逆転ピン74、案内
ピン75及びつまみピン76を受入れる各ピン穴72を備えて
いる。逆転ピン74は、比較的大きい直径のつまみ部分77
と比較的細い直径の部分78とを備えている。各穴72は、
部分78は通すが部分77は通さない寸法にしてある。部分
78は湾曲切欠き66を貫いてばね64及び壁28の間のばね凹
み52内に延びている。つまみピン76は、つまみ部分77を
備えるが、逆転板70の下部の下方には延びていない。第
6図に明らかなようにつまみピン76には小さな穴79が形
成され回転ばね85の一端部を受入れるようにしてある。
ばね85の他端部はつめ54の穴62内に納めてあるが、ばね
85のつるまき形本体は駆動部片32のみぞ67内に納めてあ
る。
駆動部片32に形成した切欠き82と逆転ピン74の部分78と
案内ピン75とに形成した切欠き84とに乗る弾性環を設け
て第5図及び第6図に示すように各ピン及び逆転板を駆
動部片32に保持するようにしてある。
ラチエツト作用を以下に説明する。第3図に示すように
ばね64は逆転ピン74を切欠き66の端部壁81又は端部壁83
に向い2つの位置の一方に付勢する。ピン74はこれが端
部壁81,83の間で動く際に逆転板70を回転する。逆転板7
0が駆動部片32に対して回転する際に、ばね85は延ばさ
れつめ54を弾性的に付勢し逆転板70と共に動くようにす
る。ピン74が端部81に衝合するときはばね85がつめ54を
第7図に示すように滑動面50の第1の位置に付勢する。
ピン74が端部83に衝合するときは、第8図に示すように
ばね85がつめ54を滑動面50の第2の位置に付勢する。第
7図に示した第1の位置ではつめ54は歯30と滑動面50の
一端部との間にくさび状に入る。この位置では頭部22を
第7図の矢印86により示した方向に回すと、壁28のラチ
エツト歯30は第1の組のラチエツト歯58に沿つて滑動す
る。つめ54は滑動面50に沿い極めてわずかに動き第1組
のラチエツト歯58に沿つて滑動するのに十分なすきまを
生ずる。ばね85はつめ54を歯30と滑動面50の端部との間
に第1の位置に絶えず付勢しつめ54を弾性的にもどしラ
チエツト作用を生ずる。しかし取手20及び頭部22を駆動
部片32に対して矢印88で示した反対方向に回転すると、
つめ54は滑動面50及び壁28の間にくさび作用を伴つて入
り、ボルト又はナツトを締付け又はゆるめるときのよう
に第1組のラチエツト歯58がラチエツト歯30に連関し駆
動部片32及び頭部22を一緒に回転するように鎖錠する。
作業者は、第3図に示すように逆転ピン74及びつまみピ
ン76をつまみ部分77でつかみ、ピン74を端部壁83に向い
湾曲切欠き66により許される反対側の移動限度における
第2の位置に動かすことにより箱スパナ10のラチエツト
作用を逆にすることができる。取手20及び頭部22を矢印
86により示した方向に回すときは、第8図に示すように
つめ54は滑動面54と頭部22の壁28との間にふたたび押込
まれる。第2組のラチエツト歯60は取手20及び駆動部片
32が一緒に回転するように頭部22のラチエツト歯30に連
関する。取手20及び頭部22を矢印88により示した方向に
回転するときは、ラチエツト作用がふたたび生ずる。ラ
チエツト歯30は第2組のラチエツト歯60に沿つて滑動し
ばね85がつめ54を第2の位置に付勢してラチエツト作用
を生ずる。ばね64は逆転ピン74を頂部65の中間点のどち
らの側にピン74が位置するかに従つて第1端部壁81又は
第2端部壁83に絶えず付勢する。逆転ピン74は、ピン74
が湾曲切欠き66の両縁部間の中間で頂部65に接触すると
きにはばね64を最高にたわませる。この位置ではばね64
は、ピンをどちらの向きに動かすかに従つてピンを湾曲
切欠き66のどちらかの端部壁に駆動する。
スパナ10の逆転機構の別の構造を第9図、第10図及び第
11図に例示してある。この構造の若干の部品は前記した
部品と同じであり同じ参照数字にダツシをつけて示して
ある。この構造では駆動部片32′には湾曲切欠き66′を
形成してある。各切欠き66′は駆動部片32′の上面68′
から滑動面50′及びばね凹み52′により仕切つた差込み
部に延びている。つめ54′は切欠き120を備えている。
切欠き120は、つめ54′を第10図及び第11図に示すよう
に駆動部片32′及び壁28′の間に位置させたときに隣接
滑動面50′に開口する切欠き66′に絶えず整合する。環
状の逆転板70′は、上面68′に位置しピン穴72′を備え
逆転ピン74′を受入れるようにしてある。逆転ピン74′
は比較的大きい直径のつまみ部分77′と比較的細い直径
の部分78′とを持つ。各穴72′は部分78′は通すがつま
み部分77′は通さない寸法にしてある。部分78′は滑動
面50′に隣接する湾曲切欠き66′を貫いてばね凹み52′
内に延びている。第9図に示すように駆動部片32′に形
成した切欠き82′内と各逆転ピン74′の部分78′に形成
した切欠き82′内とに乗る弾性環80′を設け逆転ピン及
び逆転板を駆動部片32′に保持するようにしてある。
ラチエツト作用は前記したつめ54の場合とほぼ同じであ
る。しかし弾性ばね85のラチエツト機能は、切欠き66の
端部壁81′又は端部壁83′に向い凹み52′内に延びるピ
ン74′を付勢する作用をするばね64′により行われる。
ばね64′の力はピン74′と逆転板70′と滑動面50′に隣
接して延びる第2のピン74′とを介して作用する。第2
ピン74′は第10図及び第11図に示すようにつめ54′の切
欠き120の壁に当たつている。
又第1図ないし第8図に示したラチエツトスパナ10で
は、頭部22が環状の組のラチエツト歯30を持ち駆動部片
32がつめ54を持つものとして述べたが本発明には駆動部
片が環状の組のラチエツト歯を持ち頭部がつめを支える
構造も含む。
駆動部片32の駆動部分36はソケツト14ないし18の任意の
1つと共に延長部分12を固定するようにしてある。駆動
部分36はおす形駆動部分を仕切る6角形外面100とめす
形駆動部分を仕切る6角形内面102とを備えている。第2
c図に例示したソケツト16は、駆動部分36の6角形内面1
02に連関するようにした6角形外面106を持つおす形連
結部分104を備えている。第2b図に例示したソケツト14
は、駆動部分36の6角形外面100に連関する6角形内面1
10を備えためす形部分108を設けてある。ソケツト16の
構造は小さなボルト、ナツト等に使う。ソケツト14は大
きいボルト又はナツトにつかう。各ソケツト14,16は穴4
8に整合する貫通中心を持ちボルトが穴48に延びるよう
にして締付具にスパナ10を使うことができる。ソケツト
18は、駆動部分36の6角形外面100に連関する6角形内
面114を持つめす形連結部分112を備えている。ソケツト
18の長さは、締付具を締付けるボルト又はロツドの柄部
分直径が穴48の直径を越える場合に、スパナ10に深いソ
ケツトの利点を与えるようにソケツト14の長さより著し
く長くしてある。延長部分12は、駆動部分36に連関する
おす形連結部分116と、延長部分を必要とする場合にソ
ケツト14又はソケツト16に使うめす形連結部分118とを
備えている。
6角形駆動部分36は比較的強くて同様な寸法の方形駆動
スパナより高い回転トルクに耐えることができる。6角
形駆動部分36のおす形及びめす形の複合の駆動部分は又
普通の方形駆動部片より著しく有利である。6角形駆動
部分36はめす形駆動部分を持つソケツト16及び延長部分
12のような比較的小さい6角形ソケツトとおす形駆動部
分のソケツト14,18のような比較的大きい6角形ソケツ
ト等を受入れることができるから、6角形駆動部分36は
普通の方形駆動部片より広い範囲のソケツト寸法に対し
使うことができる。たとえば単一寸法の6角形駆動部分
36は、通常3/8inの方形駆動部片及び1/2inの方形駆動部
片の使用を必要とするソケツト寸法に対して使うことが
できる。内面102のようにおす形めす形駆動部分の6角
形の各めす形駆動面により形成した穴の横断面により、
ボルト柄部分等を通すことができる。これは普通の方形
駆動部片ではできない。おす形及びめす形の複合の駆動
部分の利点はラチエツトスパナだけには限らなくて、第
34図に示した空気駆動スパナ500のような動力スパナ、
第16図に示したスパナ260のようなブレーカバースパ
ナ、第33図に示したネジ回しスパナ502のようなネジ回
し形取手付き箱スパナ又はその他おす形及びめす形の複
合の駆動部分が有用なスパナに使うことができる。各ソ
ケツト14,16の長さ及び重さも又同等の普通のソケツト
に比べて減らすことができるが、駆動部分ソケツト組合
わせの幅は同等のままである。
箱スパナ10には又ソケツト鎖錠及び迅速釈放の作用があ
る。第3図及び第5図に示した部片130は円筒形部分132
と下向きに延びる2つの弾性脚134とを備えている。部
片130は、逆転板70の取付けに先だつて駆動部片32の穴4
8に入れる。円筒形部分及び脚134の間に形成した肩部13
6は逆転板70の下側に接触し部片130を駆動部片32内に保
つ。駆動部分36には6角の互に対向する側辺に切欠き13
8を形成してある。脚134は第5図に明らかなように切欠
き138内に延びる。第5図の左側に示した脚134は、ソケ
ツト16及び延長部分12の6角形外面に当たるように内向
きに曲げた肩部140を持つ。このようにして肩部140を介
する摩擦接触によりソケツト16又は延長部分12を箱スパ
ナ10に保持する。ソケツト又は延長部分には、肩部140
が入ることのできる切欠きを6角形外面に形成すること
ができる。第5図の右側に示した脚134は、ソケツト14,
18の6角形内面に摩擦を伴つて連関する外向きの肩部14
2を設けてある。又ソケツト14,18はその6角形内面に肩
部142を受入れるようにみぞを形成してある。第5図に
示すように円筒形部分132には弾性ボタン144を取付けて
ある。ボタン144は、円筒形部分132のみぞ148に入る環
状縁部146を形成することができる。ボタン144は、作業
者との接触によりソケツトの鎖錠及び迅速釈放を快適に
操作できるように十分に広い表面を持つ。ボタン144を
駆動部片32に向い下向きに押すことにより、部片130は
駆動部片32内で下向きに動かされ、肩部140,142が切欠
き138のカム作用縁部150,152に沿い下向きに滑動する。
各縁部150,152は、部片130を押したときに切欠き138内
に後退し駆動部分に対しソケツト又は延長部分を釈放す
る。
第14図は駆動部片32の駆動部分36の横断面を示す。切欠
き138は6角形側辺の扁平部分内で駆動部分の互に対向
する側辺に形成してある。第14図に明らかなように本ス
パナにソケツト16を固定するのに使う脚134の内方に曲
げた肩部140は、本スパナを締付具を回転するように当
てがう直径Aのカバーを持つ部品の通過に干渉すること
ができる。物品250はたとえばロツド、ボルト又はその
他の構造品である。
この干渉を防ぐ駆動部片32の変型構造は第15図に例示し
てある。この変型ではソケツト16を保持するように脚13
4を受入れる切欠き138は、6角形の2つの扁平面間の稜
部に位置させてある。この構造では内向きに曲げた肩部
140は6角形内面102の互に隣接する2つの6角形表面の
内部から延びている。このようにして、第15図に示すよ
うに直径Aを持つ物品250を自由に通すことができる。
物品250は第14図に例示したように駆動部分は通過でき
ない。この変型では又、駆動部分36の2つの扁平面間に
位置する第3の切欠き138″内にある第3の脚134″の使
用を例示してある。脚134″は又曲がり肩部140″を持ち
ソケツト16を保持しソケツトの保持力を強めるようにし
てある。
箱スパナ10は前記したように箱スパナに望ましい著しい
利点があるのは明らかである。ラチエツト作用は、逆転
ピン74を単に動かすだけでスパナを逆向きにしなくても
可逆的になる。実際上ラチエツト作用を逆にするには、
つめ54を頭部22及び駆動部片32間にくさび作用を伴つて
つめ54を押込む方向につまみ部分77をつねに回転する。
すなわち駆動部片32は、一方の手でスパナを逆転すると
きに頭部22に対し回転しないように保持する必要がなく
スパナを一方の手で逆転することができる。駆動部片32
の穴48により箱スパナ10のソケツトを締付具にはめ、締
付具の若干の部分又はその他の部分が穴48を貫いて突出
しても回転させることができる。箱スパナ10は又、重
さ、密実さ、強さ及び寸法の範囲を向上させしかも普通
の方形駆動スパナに対抗できる。さらにおす形及びめす
形の複合駆動部分36及び6角形ソケツトは、おす形及び
めす形の複合駆動部分36をラチエツトスパナ、ブレーカ
バースパナ、動力スパナ、ねじ回し形スパナ等のどれに
取付けても普通の方形駆動ソケツトと同等でこれに競合
できる。箱スパナ10は又ソケツト鎖錠及び迅速釈放の利
点がある。スパナ10は2部片だけを持ち修理又は保守の
為にスパナ10の残りの部分に対し分解することができ
る。
本発明の第2の実施例は、第12図及び第13図に例示した
後述の箱スパナ160である。箱スパナ160は頭部164を持
つ取手162を備えている。頭部164には又、軸線167に心
合わせされ穴内壁170にラチエツト歯168を形成した円筒
形の穴166を設けてある。穴166内には止め輪保持部片17
4により駆動部片172を取付けてある。保持部片174は、
駆動部片172のまわりに形成したみぞ176内に又壁170の
みぞ(図示してない)内にはめてある。保持部片174に
より軸線167に沿い駆動部片172を動かないようにする
が、駆動部片172を取手162に対して軸線167のまわりに
自由に回転することができる。
駆動部片172には円筒形部分180と箱スパナ10の駆動部分
36にほぼ同じ駆動部分182とを備えている。
駆動部片172の円筒形部分180は、第13図に示すようにつ
め枢動ピン184、つめ186及び圧縮ばね188を支える。つ
め186はピン184により軸線167にほぼ平行な軸線のまわ
りに枢動することができる。各つめ186には1組のラチ
エツト歯190を設けてある。外力が加わらない場合に圧
縮ばね188は第13図の上部つめで明らかなように各つめ
ピンのまわりに各つめを付勢しラチエツト歯190を頭部1
64のラチエツト歯168に連関させる。ラチエツト歯190は
相対運動の一方向だけでラチエツト歯168に対し連関し
鎖錠すると共にラチエツト歯を反対方向に回転中に相互
に滑動させるようにしてある。逆転板192は穴166の縁部
と駆動部片172との間に閉じ込めてある。逆転板192はカ
ム作用面196をつめ186に接触させ各つめを歯168との連
関をはずすことのできる2つの下向きの部片194を持
つ。各部片194は逆転板192に位置させつめの各1個を歯
168との連関をはずし他方のつめを連関させるようにし
てある。各つめ186の歯190を形成し頭部164及び駆動部
片172間の一方向における相対回転を妨げるが、歯168を
歯190に沿い反対方向に滑動させラチエツト作用が生ず
るようにしてある。各つめ186は反対方向の回転を妨げ
るように取付けられ、部片194の位置に従つてラチエツ
ト作用が各方向に生ずることができるようにしてある。
逆転板192は指つかみ198により駆動部片172に対し動か
され箱スパナ160の各方向におけるラチエツト作用を生
ずることができる。
本発明の第3の実施例は、第16図に例示され、ブレーカ
バースパナ260から成つている。ブレーカバースパナ260
は、狭めた部分及び穴266持つ端部264を持つ長い取手26
2を備えている。頭部268は又、2つのUリンク腕部分を
貫く穴272を持つUリンク270を備えた、ブレーカバース
パナ260の部分を形成する。取手262の狭めた端部264は
Uリンク270の各腕部分間に納められ、又ピン274は各穴
266,272に挿入され取手及び頭部を互いに取付けること
ができる。ピン274により頭部268をピン274のまわりに
取手262に対し回転させることができるがその他の方向
における運動は制限するのは明らかである。
頭部268は、回転しようとする締付具に協働するボル
ト、ロツド、点火プラグ又はその他の物品を通すことの
できる貫通穴276を形成してある。頭部268は、スパナ10
について述べた駆動部片32とほぼ同じようにソケツト1
4,16,18又は延長部分12を取付けるのに使うことのでき
る6角形外面278及び6角形内面280を形成してある。
ブレーカバースパナ260は、ソケツト鎖錠及び迅速釈放
作用を持ち、頭部268に形成した切欠き286に協働する釈
放押しボタン282及びプレスばめ保持環284を備えてい
る。釈放押しボタン282は、それぞれ切欠き286の一方に
納める下向きに延びる2つの弾性脚288を備えている。
釈放押しボタン282は又作用者の指に接触するみぞ付き
面290を備えている。プレスばめ環284は、穴276内の圧
縮ばめにより頭部268に固定され、脚288の肩部289との
接触により釈放押しボタン282をスパナ260に保持する。
脚288は、前記したスパナ10の脚134とほぼ同じように作
用する。一方の脚288は、ソケツト16及び延長部分12の
6角形外面に、これ等が頭部268の6角形内面280に接触
したときに当たる内向きに曲げた肩部291を持つ。他方
の脚288は、ソケツト14,18にこれ等が6角形外面278に
接触したときに当たる外向きに曲げた肩部292を持つ。
各肩部290,292はソケツト又は延長部分をスパナ260に固
定する。切欠き286の下端部は又斜めの縁部294を備えて
いる。釈放押しボタン282を作業者が頭部268に向い押下
げたときは、各脚288は斜め縁部294に向い付勢され肩部
290,292を切欠き286内に引込めソケツト又は延長部分を
釈放する。このように釈放すると、各脚288の弾性によ
り肩部290,292をソケツトを受入れるように切欠き286か
ら延びる位置にもどす。
本発明の第4の実施例は、第17図ないし第20図に例示さ
れたラチエツトスパナ300から成る。ラチエツトスパナ3
00の多くの部分はスパナ10について述べた部分と同じで
ある。同じ各部片は同じ参照数字に二重ダツシを付けて
示してある。
ラチエツトスパナ300は頭部22″を持つ取手20″を備え
ている。頭部22″はこれを貫ぬいて円筒形の穴26″を持
ち穴26″は軸線27″に心合わせしてある。
円筒形部分304と6角形駆動部分306とを持つ駆動部片30
2を設けてある。円筒形部分304の上縁部には、頭部22″
の壁28″の環状挿入部40″に乗り挿入部40″で回転する
フランジ308を設けてある。駆動部片302は、駆動部片30
2のみぞ305内と壁28″の同様なみぞ(図示してない)内
とに納めた保持環303により取手20″に固定してある。
このようにして駆動部片302を頭部22″に対して軸線2
7″のまわりに回転することができる。
駆動部片302は大きい円筒形の穴310を形成してある。穴
310は、駆動部片302を貫通して延び又頭部22″に取付け
たときに軸線27″に整合する。穴310は前記したような
穴48の特長及び利点を持つ。
駆動部片302には第17A図及び第20図に明らかなように互
に対向する滑動面312,314を形成してある。各滑動面31
2,314は第20図に明らかなように平らである。滑動面312
は、軸線27″から第20図に示すように滑動面312に密接
に交差して延びる半径線316に直交して延びる。しかし
滑動面314は、軸線に最も近い点で滑動面314に交差する
半径線316に直交していない。好適とする構造では頭部2
2″は48個のラチエツト歯30″を持ち、滑動面314と半径
線316に直交する線317との間の角度θは3゜45′であ
る。第1のつめ318は滑動面312と頭部22″の歯30″との
間に位置させてある。第2のつめ320は滑動面314及びラ
チエツト歯30″の間に位置させてある。各つめ318,320
はその各滑動面312,314に乗る。
各つめ318,320はラチエツト歯30″に向き合う第1組の
ラチエツト歯322及び第2組のラチエツト歯324を形成し
てある。縦穴326は第20図に明らかなように各歯322,324
の間で各つめ318,320を貫いて形成してある。
駆動部片302には第18図に明らかなように2個の湾曲切
欠き328と2個の直線切欠き330とを形成してある。湾曲
切欠き328は駆動部片302の上面332から駆動部片302の切
欠き334内に延びている。直線切欠き330は上面332から
延び、各滑動面312,314により形成したすきまに開口し
ている。各つめ318,320の縦穴326は、これ等のつめを滑
動面312,314及びラチエツト歯30″間に位置させたとき
に直線切欠き330に絶えず整合する。
環状の逆転板336は、上面332に位置し逆転ピン338,340
を備えている。逆転板336及び各逆転ピン338,340を駆動
部片32に対する逆転板70と同様に弾性環80″により円筒
形部分304に固定するときは、各逆転ピン338,340は第18
図に明らかなように湾曲切欠き328内に延びる。第18図
に明らかなように各逆転ばね342は各逆転ピン338,340を
湾曲切欠き328の端部の一方又は他方に選択的に付勢す
る。第18図に明らかなように各逆転ばね342は、逆転ば
ね342の部分346との接触により各逆転ピン338,340を湾
曲切欠き328の端部344に向い付勢している。逆転板336
を第18図の時計回りに回転するときは、各逆転ピン338,
340は各逆転ばね342を圧縮し、各逆転ピン338,340は動
いて湾曲切欠き328の端部344の反対側の端部348に接触
する。この場合各逆転ばね342の部分350は、逆転板336
を作業者が第18図の逆時計回りに回転するまで各逆転ピ
ンを端部348に保持する。
次にラチエツト作用を述べる。各逆転ばねは各逆転ピン
338,340を湾曲切欠き328の各端部344,348に向い2つの
位置の一方に付勢する。逆転板336の位置は各逆転ピン3
38,340の位置により定まる。直線切欠き330を貫いて各
つめ318,320の縦穴326内に延びるつめピン352,354を設
けてある。連続主ばね343は駆動部片302の周辺のまわり
に延びている。主ばね343は第19図に示すように逆転ピ
ン338,340による軸線27″のまわりの回転により可動で
ある。逆転ピン338,340が湾曲切欠き328の端部344に接
触するときは、主ばね343が第20図に示すように滑動面3
12,314の第1の位置に各つめ318,320を動かすように各
つめピン352,354を付勢する。各逆転ピン338,340が湾曲
切欠き328の端部に接触するときは、各逆転ピン338,340
は主ばね343及びつめピン352,354を動かし各つめ318,32
0を第20図の鎖線により示したつめ318で例示した第2の
位置に動かす。
第20図に例示した第1の位置では第1のつめ318の第1
組のラチエツト歯322だけが歯30″及び滑動面312の間に
押込まれる。第2のつめ320の第1組のラチエツト歯322
は、滑動面314と半径線316に対する直交線317との間に
角度が極めて小さいのでラチエツト歯30″から連関がは
ずれる。この位置では頭部22″を第20図の矢印356の向
きに回すと、第1のつめ318が滑動面312及びラチエツト
歯30″の間に押込まれ、ボルト又はナツトを締付け又は
ゆるめるときのように駆動部片302及び頭部22″を一緒
に回転するように鎖錠する。
頭部22″を第20図の矢印358の向きに回すと、つめ318は
主ばね343の力に逆い滑動面312に沿い極めてわずかに移
動し、第1のつめ318の第1組のラチエツト歯322上を滑
動するのに十分なすきまがラチエツト歯30″に対し生ず
る。主ばね343は第1のつめ318を第1の位置に絶えず付
勢しつめ318を弾性的にもどしラチエツト作用を生ず
る。しかしつめ318がはね返りその第1組のラチエツト
歯322を頭部22″のラチエツト歯30″に連関させる前
に、第2のつめ320がその第1組の歯322を動かして頭部
22″のラチエツト歯30″に連関させる。第2のつめ320
の第1組のラチエツト歯322がラチエツト歯30″に連関
するときは、頭部22″は矢印356の向きに回し駆動部片3
02は頭部22″と一緒に回転するように鎖錠することがで
きる。すなわち第1つめ318及び第2つめ320の使用によ
りラチエツト作用を伴う連関の間の頭部22″に対する駆
動部片302の回転角度が単一のつめだけの使用により得
られる角度より小さいのは明らかである。ラチエツト作
用を伴う連関の間のこの角度の減小は、回転軸線27″か
ら延び軸線27″に最も近い滑動面312,314に交差する半
径線から互に異る交差角度で滑動面312,314を形成する
ことによりできる。たとえば頭部22″に48個の歯30″を
形成すると、単一のつめでは頭部22″はつめ歯及び歯3
0″の連関の間に7゜30′だけ回動しなければならな
い。2個のつめを歯30″に交互に連関するように位置さ
せると、各連関の間の回動角度は一定の3゜45′に減ら
すことができる。滑動面312は半径線316に直交する必要
がないのはもちろんである。滑動面312は又、滑動面314
と同様に半径線316に直交する直線317に対しわずかな角
度を挾んでもよい。又各滑動面312,314が第17図ないし
第20図に示すように相互に直接対向する必要がないのは
もちろんである。各滑動面312,314を各つめ318,320が歯
30″に同時に連関するように向きを定めると、スパナ30
0のラチエツト機構はスパナ300を極めてきびしい用途に
使おうとすれば強めることができる。滑動面314が第20
図に示した平行線であれば同時のラチエツト作用が生ず
る。
作業者は、逆転板336をつかみ逆転ピン338,340を湾曲切
欠き328の端部348に向い動かすことにより、ラチエツト
スパナ300のラチエツト作用を逆にすることができる。
この場合主ばね343及び各つめピン352,354を直線切欠き
330内で動かし第1つめ318及び第2つめ320を第2の位
置に動かす。取手20″及び頭部22″を矢印358の向きに
回すときは、つめ318,320の一方が駆動部片302及び頭部
22″を介し駆動部片302が一緒に回転するように歯30″
に連関する。頭部22″を矢印356の向きに動かすと、ラ
チエツト作用が生ずる。この場合又つめ318,320の一方
だけが与えられた角度位置でラチエツト歯30″に連関す
る。各ラチエツト連関の間の角度間隔の減小は又、各つ
め318,320が第2の位置にあるときにも生ずる。
ラチエツトスパナ300の円筒形駆動部分304は、ソケツト
14ないし18と共に延長部分12の任意の1つを取付けるこ
とができ、箱スパナ10のおす形及びめす形の複合の駆動
部分36に対して前記したその他の特長を持つ。
次に第21図ないし第24図について6角形ソケツト14,16,
18の幾つかの利点を述べる。第21図に示すようにソケツ
ト14の部分108は、普通の開いた端部を持つスパナ362に
よりソケツト14を回すスパナ連関面を形成する6角形外
面360を持つ。ソケツト14のこの特長は又ソケツト16,18
及び延長部分12にもある。この特長により、スパナ10,3
00を含む前記したラチエツトスパナに6角形ソケツトの
使用が障害により妨げられる場合に、部片せゆるめ又は
締付けるのに6角形ソケツトを使うことができる。
第22図は6角形ソケツト14及び普通のソケツト364の比
較を示す。第22図では寸法aはソケツトの輪郭又は高さ
である。寸法bは、ボルトの柄部分が貫いて突出する6
角形ソケツト14の穴の直径であり、又比較的大きいボル
ト又は柄部分を通すことができるほど十分には大きくな
い方形駆動部片を受入れる普通のソケツト364の穴の寸
法である。寸法cはソケツトの実際のナツト連関部分の
深さである。寸法dははめ込み深さである。
ソケツト14及び普通のソケツト364を比較することによ
り明らかなように6角形ソケツト14の全寸法は、寸法d
を形成する部分をなくすことにより減小している。普通
のソケツト364に対する6角形ソケツト14の重さは、寸
法dを形成する部分がなく寸法bを形成する大きい穴と
ソケツト14の6角形外面108とによつて同等の寸法に対
し減少する。6角形ソケツト14の寸法bは同等寸法のソ
ケツトに対し普通のソケツト364の寸法bより大きく
て、所望に応じ比較的大きいボルト柄部分を通すことが
できる。
第23図では本発明により、6角形ソケツト14と方形駆動
部分368を持つ適正な寸法の普通のソケツト366との使用
によつて深いソケツト370を生成することができる。第2
3図に示した深いソケツト370が普通の方形駆動ソケツト
スパナにより操作できるのはもちろんである。
第24図には、深いソケツト372の形成に適正な寸法の多
重6角形ソケツト14を使い深いソケツト372を作る方法
を例示してある。深いソケツト372は、ラチエツトスパ
ナ10,300を含む前記した各ラチエツトスパナにより又上
部ソケツト14の6角形外面108に連関する、端部の閉じ
た又は開いたスパナにより操作できるのは明らかであ
る。所望により6角形ソケツト14の任意のものに使用中
に各ソケツトを互に固着する部分を設けてもよい。
第25図ないし第27図には6角形駆動アダプタ380用の方
形駆動部片を例示してある。アダプタ380により、6角
形ソケツト14,16,18及び6角形延長部分12を回転するの
に普通の方形駆動箱スパナを使うことができる。6角形
駆動アダプタ380の方形駆動部片は、円筒形外面384と普
通の箱スパナの方形駆動部を受入れる方形内面386とを
備えている。方形駆動部分382には保持円筒体388が隣接
している。保持円筒体388には第26図に明らかなように
これを貫いて円筒形部分を形成してある。保持円筒体38
8の長手に沿い互に平行な2条の切欠き392を形成し保持
舌状片394を形成してある。保持舌状片394は、保持円筒
体388から転移部を越えおす形めす形駆動部分396に延び
る。部分396は、6角形外面100と各6角形ソケツト14,1
6,18及び延長部分12に協働する6角形内面102とを持
つ。保持舌状片374はその外縁の近くに2重の曲がり398
を持ち、アダプタ380のおす形めす形駆動部分396に取付
けたときに舌状片394の各部分が外面100から外方に又内
面102から内方に延び6角形ソケツト14,16,18に弾性的
に連関するようにしてある。
第28図及び第29図には方形駆動アダプタ400の6角形駆
動部片を例示してある。アダプタ400により、ソケツト3
64,366のような普通の方形駆動ソケツトを駆動するのに
前記したラチエツトスパナ10を含む、6角形駆動部を持
つラチエツトスパナを使うことができる。アダプタ400
は、6角形外部部分404を持つ6角形部分402を備えてい
る。外部部分404は、ラチエツトスパナ10の駆動部分36
の6角形内面102に連関するようにしてある。6角形部
分402には、ラチエツトスパナ10について前記したよう
に部片130により形成したソケツト鎖錠構造に連関する
みぞ406を設けてある。アダプタ400は又、ソケツト364,
366のような普通のソケツトに連関する寸法を持つ方形
駆動部分408を持ち6角形駆動スパナを普通の方形駆動
ソケツトに使うことができるようにしてある。部分408
には、ソケツトを部分408に鎖錠するように普通のばね
及びもどり止めボール409を設けてもよい。
第30図ないし第32図には第16図に例示したブレーカバー
スパナ260の第1の変型を例示してある。第30図ないし
第32図には頭部268だけしか示してないが、頭部268がピ
ン274により取手262に枢着することができるのはもちろ
んである。第30図ないし第32図に例示した頭部268は、
6角形外面278及び6角形内面280を貫いて形成した穴41
0を備えている。穴410は、6角形ソケツトを頭部268に
取付けたときにソケツト14,16,18のような6角形ソケツ
ト及び延長部分12が穴410の大部分を覆うように形成し
てある。厚さを薄くした部分412は穴410の延長部分を形
成する。この延長部分は、6角形ソケツトを頭部268に
滑動させる表面278,280の端部まで延びている。穴410及
び薄い部分412は第32図に明らかなように保持ばね414を
受入れるようにしてある。保持ばね414は、端部416を薄
い部分412のまわりに広げばね414を第32図に示した位置
に滑動させることにより頭部268に取付けることができ
る。差込み部418は正常な操作中にばね414を頭部268に
保持する。外向きに延びる部分420は頭部268の外面278
に取付けた6角形ソケツトに接触する。内向きに延びる
部分421は、頭部268の内面280に取付けた6角形ソケツ
トに接触し、保持ばね414の弾性により生ずる摩擦力に
よつてソケツトを保持する。保持ばね414は、普通の弾
性式摩擦ソケツト鎖錠片とは異つて、安価で単一体から
成り容易に交換できる利点がある。
保持ばね414は、穴410及び薄くした部分412を駆動部分
に形成してあれば、この駆動部分に6角形ソケツトを摩
擦により固着するのに、駆動部分36、駆動部分36′、駆
動部分182、頭部268及び駆動部分306を含む前記したお
す形めす形複合駆動部分の任意のものに使うことができ
るのはもちろんである。保持ばね414の代りに部片130、
部片130′又は釈放部片282を使つてもよい。
本発明の複数の実施例を添付図面に例示し前記の詳細な
説明で述べたが、本発明は前記の実施例には限らなく
て、本発明の精神を逸脱しないで種種の変化変型を行う
ことができるのはもちろんである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパナに取付けるための部分と、締付具に
    係合するための部分と、貫く穴とを持ち、物体がこの穴
    内に延びることができるようにすることによつて、物体
    が締付具から延びるときに、この締付具に係合させるこ
    とができる各ソケツトと共に使用され、締付具を回転さ
    せるスパナにおいて、取手と、この取手に取付けられ、
    駆動部分を持つ駆動部片とを備え、この駆動部分に、内
    面及び外面に設け、この外面に、前記ソケツトを受入れ
    るのに適する非円形横断面を設け、この内面に、前記ソ
    ケツトを受入れるのに適する非円形横断面を設け、前記
    駆動部片と前記駆動部分とに、これ等を貫通する貫通穴
    を設け、前記ソケツトが前記スパナに受入れられるとき
    に、このソケツトを貫く穴と、前記貫通穴とを連続させ
    ることによつて、物体が、前記駆動部片及び駆動部分を
    貫いて延びることができるようにした、スパナ。
  2. 【請求項2】前記駆動部分に形成した切欠き内におい
    て、この駆動部分に沿つてそれぞれ延びる少くとも2個
    の弾性ばね部分を備え、一方の前記ばね部片に、前記駆
    動部分の外面に接触するソケツトに係合するソケツト係
    合面を設け、他方の前記ばね部片に前記駆動部分の内面
    に接触するソケツトに係合するソケツト係合面を設け
    た、特許請求の範囲第1項記載のスパナ。
  3. 【請求項3】前記駆動部分の内面及び外面の横断面を6
    角形にした、特許請求の範囲第1項記載のスパナ。
  4. 【請求項4】おす形及びめす形の組合せの前記駆動部分
    に、前記非円形の横断面を持つ外面と、前記非円形の横
    断面を持つ内面を形成する穴とを貫いて形成した穴と、
    この穴の一端部から延びる厚さを薄くした部分とを設
    け、前記駆部分にさらに、前記ソケツトを固定するのに
    使用する弾性部片を設け、この弾性部片に、(a)前記
    厚さを薄くした部分のまわりにはまるのに適し、前記弾
    性部片を前記駆動部分に保持するように差込み部分を設
    けた第1の部分と、(b)この差込み部分から前記外面
    を貫いて前記穴内に延び、前記ソケツトに摩擦を介して
    係合する、外向きに延びる部分と、(c)前記差込み部
    分から前記穴内に前記内面を貫いて延び、前記ソケツト
    に摩擦を介して係合する、内向きに延びる部分とを設け
    た、特許請求の範囲第1項記載のスパナ。
  5. 【請求項5】取手と、駆動部片と、少くとも1つの第1
    のソケツトと、少くとも1つの第2のソケツトとを備
    え、複数の締付具を回転するためのソケツト・セツトに
    おいて、 前記駆動部片を前記取手に取付け、この駆動部片に、こ
    れを貫いて延びる所定寸法の穴を設け、この穴により、
    6角形横断面の内側駆動面を形成し、前記駆動部片に、
    6角形横断面の外側駆動面を設け、 前記第1のソケツトに、 前記駆動部片の内側駆動面に受入れられる6角形横断面
    の外面を持つ駆動部片係合部分と、 前記駆動部片により第1の締付具を回転させることがで
    きるように、この第1の締付具に係合する締付具係合面
    を持つ締付具係合部分と、 前記駆動部片に係合するときに、この駆動部片の前記穴
    に整合する通り穴と、 を設け、 この通り穴の一部分により、前記締付具係合面を形成
    し、 前記駆動部片と前記第1のソケツトとを、狭苦しい所で
    使用するのに適するようにし、前記駆動部片の所定寸法
    の穴を、前記第1の締付具がねじ込まれる任意の物体
    を、この穴を通過させて前記第1の締付具を回転するた
    めに深いソケツトを使用する必要のないようにする大き
    さに定め、 前記第2のソケツトに、 駆動部片係合部分と、 第2の締付具に係合する締付具係合面を持つ締付具係合
    部分と、 貫通して形成された穴と、 を設け、 この穴の一部分を、前記駆動部片係合部分を貫いて延ば
    し、前記駆動部片の外側駆動面に受入れられる6角形横
    断面の内面を形成し、 前記穴の一部分により前記第2のソケツトの締付具係合
    面を形成し、 前記駆動部片により第2の締付具を回転させることがで
    きるように、この第2の締付具に前記締付具に前記締付
    具係合部分を係合させ、 前記第2のソケツトの締付具係合面を、前記第1のソケ
    ツトの締付具係合面より大きい締付具に係合させ、 前記第2のソケツトの穴の寸法を、前記第2の締付具が
    ねじ込まれる物体を収容するように、前記第2の締付具
    の寸法に関連させ、前記駆動部片を貫いている前記穴
    を、前記第2のソケツトによりふさがないようにした、
    ソケツト・セツト。
  6. 【請求項6】前記第1のソケツトの駆動部片係合部分の
    6角形横断面の外面を、普通のスパナでこの第1のソケ
    ツトを回転させるためのスパナ係合面とした、特許請求
    の範囲第5項記載のソケツト・セツト。
  7. 【請求項7】前記駆動部片を、回転軸線のまわりに回転
    するように前記取手に取付け、 さらに、前記駆動部片に対して前記回転軸線のまわりに
    いずれの方向に前記取手を選択的にラチエツト駆動する
    ラチエツト手段を設けた、特許請求の範囲第5項記載の
    ソケツト・セツト。
  8. 【請求項8】前記第1のソケツトの長さに沿う、この第
    1のソケツトと前記駆動部片との組合せの最大直径が、
    前記駆動部片の外側駆動面であるように、狭苦しい場所
    で使用するのに適する、特許請求の範囲第5項記載のソ
    ケツト・セツト。
  9. 【請求項9】少くとも1つの第3のソケツトを備え、 この第3のソケツトに、 駆動部片係合部分と、 締付具係合面を持つ締付具係合部分と、 貫通して形成された穴と、 を設け、 前記駆動部片係合部分の穴の一部分により、前記駆動部
    片の外側駆動面に受入れられる6角形横断面の内面を形
    成し、 前記駆動部片係合部分の外面に、6角形横断面を設け、 前記駆動部片により第3の締付具を回転させることがで
    きるように、この第3の締付具に、前記締付具係合部分
    を係合させるようにし、 前記第3のソケツトを、前記第2のソケツトより大きい
    締付具に係合させ、 前記第3のソケツトの穴の寸法を、前記第3の締付具の
    寸法に直接に関連させ、前記駆動部片の所定の寸法の穴
    より大きくした、特許請求の範囲第5項記載のソケツト
    ・セツト。
  10. 【請求項10】前記第1及び第2のソケツトの寸法を、
    1/4インチの方形駆動部片を持つ普通のソケツト及び1/2
    インチの方形駆動部片を持つ普通のソケツトによつてだ
    け係合させられる複数の締付具に係合する大きさに定め
    た、特許請求の範囲第5項記載のソケツト・セツト。
  11. 【請求項11】前記第1及び第2の各ソケツトが、1つ
    の高さを持ち、前記第1及び第2のソケツトが、本来的
    に備えられる深さではない深さを持ち、前記第1及び第
    2の各ソケツトの前記高さを、本来的に備えられる深さ
    を持つ、所定の締付具寸法用の普通の方形駆動部片付き
    ソケツトの高さより低くした、特許請求の範囲第5項記
    載のソケツト・セツト。
  12. 【請求項12】前記駆動部片の所定寸法の穴の大きさ
    を、前記第2の締付具がねじ込まれる物体が、前記穴を
    通過させられて、前記第2の締付具を回転させるために
    深いソケツトを使用する必要のないように定めた、特許
    請求の範囲第5項記載のソケツト・セツト。
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