JPH0734812U - 超音波振動エネルギを利用した眼科手術用のチップ - Google Patents

超音波振動エネルギを利用した眼科手術用のチップ

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JPH0734812U
JPH0734812U JP7155493U JP7155493U JPH0734812U JP H0734812 U JPH0734812 U JP H0734812U JP 7155493 U JP7155493 U JP 7155493U JP 7155493 U JP7155493 U JP 7155493U JP H0734812 U JPH0734812 U JP H0734812U
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公也 清水
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公也 清水
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水晶体を分割する作業を容易にして手術時間
を短縮すると共に、破嚢のおそれを無くして手術の安全
性の向上を図ることを目的とする。 【構成】 内部に吸引用の孔12を形成した管状のチッ
プ14の端面16に、へら状の先端突出部16を一体に
突出形成する。このへら状の先端突出部16を水晶体水
晶体20に突き刺して、先端突出部16を回転させるこ
とによって、水晶体水晶体20に裂け目を作ることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、超音波振動エネルギを利用した眼科手術に使用されるチップに関し 、特に目の水晶体を破砕するチップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば白内障になっている目の水晶体を手術する場合に、その水晶 体に細い管状の手術工具であるチップを挿入して、外部に設けた超音波発生装置 からの超音波振動エネルギをそのチップに与え、27KHz〜60KHz程度の 超音波振動エネルギを与えてチップをその軸方向に振動させ、そのチップが軸方 向に振動する際の衝撃によって水晶体を破砕している。 この従来のチップの斜視図を図10に示す。チップ50は管状をしており、そ のチップ50の先端の端面52は、管の軸方向に対して角度が15°〜60°( 大抵のものは30°〜45°)で切断した形状となっている。管状のチップ50 の内部に形成される孔54には、手術の際に外部の吸引装置(図示せず)からの 吸引力が作用する。 手術に際しては、チップ50を水晶体に挿入して、チップ50に超音波振動エ ネルギを与えてチップ50を振動させ、このチップ50を患部である水晶体に衝 突させることによって水晶体を破壊する。それと共に、別の管(図示せず)を通 して患部にリンゲル液を注入する。これらの細かく粉砕した水晶体と患部に注入 したリンゲル液とを、吸引装置によって吸引力が及ぶチップ50を経由して、チ ップ50の外部に排出する。
【0003】 チップ50によって水晶体を破壊する手順としては、先ずチップ50で水晶体 を4〜5個に分断し、分断したブロックごとに水晶体を細かく破壊する。その後 、チップ50の孔54にかかる吸引力によって、破壊した水晶体をチップ50の 孔54から外部に排出する。このように、チップ50で水晶体を4〜5個のブロ ックに分断する方が、分断しない場合と比べて粉砕しやすいので、手術時間を短 縮することができる。
【0004】 水晶体は直径が約10ミリで、厚さが約4ミリである。一方、管状のチップ5 0の直径は約1ミリである。この直径約1ミリのチップ50で、直径約10ミリ で厚さ約4ミリの水晶体を分断するためには、図11に示すように、チップ50 で水晶体56に溝58を作る。水晶体56に溝58を作った後、図12に示すよ うに、チップ50とは別の棒状のフック60をチップ50と交差させる方向に水 晶体56の溝に差し込んで、チップ50で水晶体56の一方の壁を押し、フック 60で水晶体56の他方の壁を押す。この作業を繰り返すことによって、水晶体 56を分断することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
水晶体56は層状構造となっているので、チップ50によって図11に示すよ うな溝58を水晶体56に作る場合には、チップ50の端面52の尖った箇所で 水晶体56の表面を何度もカンナで削る様に削ることによって、溝58を作るこ とができる。即ち、水晶体56に分裂用の溝58を作るには時間がかかり、その 分だけ手術時間が長くなる。 更に、孔54の吸引口である端面52は平面であるので、手術の際に、水晶体 56を取り巻いている嚢にチップ50の端面52の孔54を塞ぐ状態となり、嚢 が孔54内に嚢を吸引されて、嚢の一部が破れてしまうこと(破嚢)がしばしば 発生し、手術の際の安全性にも問題があった。
【0006】 本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、水晶体を分割する作業を容易に して手術時間を短縮し、かつ、破嚢のおそれを無くして手術の安全性の向上を図 ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、超音波振動エネルギが伝達されるもので あって、内部に吸引用の孔を形成した管状の本体を有し、その孔を経由して負圧 によって患部を吸引排出する眼科手術用のチップにおいて、前記孔の吸引側の端 面にそこより軸方向に突出するへら状の先端突出部を一体に形成するようにした ものである。
【0008】
【作用】
へら状の先端突出部を表面に対して垂直にして水晶体に突き刺し、その後、チ ップ(先端突出部)を回転させる。このように水晶体に突き刺したへら状の先端 突出部を回転させることによって、水晶体に裂け目を作る。
【0009】
【第1実施例】 次に、本考案を図面に基づいて説明する。 図1は考案に係る超音波振動エネルギを利用した眼科手術用のチップの斜視図 、図2は図1のA−A線断面図である。チップ10は、内部に孔12を形成した 管形の本体14と、その本体14における孔12の吸入口としての端面16の位 置から軸方向に外方に伸びるへら状の先端突出部18とから成るものである。管 形の本体14は断面が円形の環状となっている。端面16は本体14の軸方向に 対して垂直面であってもよいし、先端突出部18に突出するように本体14の軸 方向に対して傾斜していても良い。前記孔12には、図示しない吸引装置によっ て負圧が導入され、吸入口としての端面16の位置から孔12の内部に患部が吸 引される。へら状の先端突出部18は、図2に示すように、円形環状の管を軸方 向に半分に切断した状態の片方の形状をしている。
【0010】 このチップ10の本体14の外径は従来のチップの外径と同様約9ミリ乃至1 2ミリであり、先端突出部18の軸方向の長さL0 は1ミリ乃至は5ミリが適当 である。先端突出部18の軸方向の長さL0 が1ミリより短いと、へらとしての 働き(へらとしての働きは後述する)ができず、5ミリより長いとうまく吸引が できない。なお、この先端突出部18の軸方向の長さL0 はこれに限るものでは ない。
【0011】 以上のように構成されたチップを使用する場合は、図3に示すように、先端突 出部18を水晶体20の表面に対して直角方向にして、水晶体20内にその表面 に沿って突き刺す。その後、チップ10(先端突出部18)を図3で矢印方向に 約90度回転させる。この先端突出部18の回転によって、図4に示すように、 水晶体20に簡単に溝22を形成することができる。即ち、チップ10の先端突 出部18を水晶体20内に表面に沿って差し込み、チップ10をひねる作業を繰 り返すだけで、水晶体20に簡単に裂け目を作ることができる。従って、水晶体 20を複数個に分割する作業を大幅に短縮でき、その結果、手術時間を大幅に短 縮することができる。
【0012】 また、本考案のチップでは、チップ10の先端突出部18で水晶体20を内部 に報じする嚢(図示せず)を押えるようにすれば、嚢がチップ10の孔12内に 吸引されることによって嚢が破れるということはない。また、本考案のチップ1 0では、孔12の吸引口位置である端面16が先端突出部18より奥まった位置 にあるので、嚢がチップの吸引口位置である端面16に至ることが無いので、嚢 が破れるおそれが無くなる。
【0013】 へら状の先端突出部18は、図2の方向から見れば約180度の半円の環状を しているが、図5に示すようにチップ24の先端突出部26は約180度程度の ものであっても良い。この図2及び図5に示す方向からの先端突出部18,26 の角度θは約90度から約180度までが好ましい。角度θが90度以下になる と先端突出部18の横幅が狭くなる。角度θが180度以上になるとへらとして の働きが弱くなる。 また、図6並びに図7に示すように、チップ28では本体14の断面が円形の 環状である場合に、先端突出部30の断面形状は円形環状の形に沿わないもの、 即ち、円形環状の形状と比べてより扁平なものにしても良い。
【0014】
【第2実施例】 図8及び図9に示すように、チップ40の本体42の形状を楕円の環状とし、 その楕円の長軸をL1 とし、短軸をL2 とする。へら状の先端突出部44は長手 方向に沿った形状とする。また短軸L2 の長さを第1実施のチップ10と同じ約 1ミリ程度とする。へら状の先端突出部44の幅Hを短軸L2 の長さより大きく する方が好ましい。 以上のように構成したチップ40においては、先端突出部44は前記先端突出 部18に比べてより扁平となり、しかも先端突出部44の幅Hを前記先端突出部 18よりも広くすることができる。よって、このチップ40を用いれば、水晶体 20をより分裂させ易くなる。
【0015】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る超音波振動エネルギを利用した眼科手術用のチップ によれば、へら状の先端突出部を水晶体に差し込みその先端突出部を回転させる ことによって、水晶体に裂け目を作ることができる。この結果、水晶体の分裂す る作業を容易にし、眼科手術の手術時間を大幅に短縮することができる。更に、 手術の際に、へら状の先端突出部で嚢を押えることができるので、嚢を破るおそ れが無くなり、医師にとって安心して眼科手術をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る超音波振動エネルギを利用した眼
科手術用のチップの一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のチップの先端突出部を水晶体に突き刺し
た状態の断面図である。
【図4】図6の状態から先端突出部を約90度回転た状
態の断面図である。
【図5】図2に相当する他の実施例である。
【図6】本考案に係る超音波振動エネルギを利用した眼
科手術用のチップの他の実施例を示す斜視図である。
【図7】図6のB矢印方向の正面図である。
【図8】本考案に係る超音波振動エネルギを利用した眼
科手術用のチップの他の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【図10】従来のチップの斜視図である。
【図11】従来のチップを使用して水晶体に溝を形成し
た状態の水晶体の断面図である。
【図12】溝を形成した水晶体を分裂する状態を示す平
面図である。
【符号の説明】
10 チップ 12 孔 14 本体 16 端面 18 先端突出部 24 チップ 26 先端突出部 28 チップ 30 先端突出部 40 チップ 42 本体 44 先端突出部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動エネルギが伝達されるもので
    あって、内部に吸引用の孔を形成した管状の本体を有
    し、その孔を経由して負圧によって患部を吸引排出する
    眼科手術用のチップにおいて、前記孔の吸引側の端面に
    そこより軸方向に突出するへら状の先端突出部を一体に
    形成したことを特徴とする超音波振動エネルギを利用し
    た眼科手術用のチップ。
  2. 【請求項2】 本体の断面が円形の環状であり、へら状
    の先端突出部の断面が円形環状の一部分であることを特
    徴とする請求項1記載の超音波振動エネルギを利用した
    眼科手術用のチップ。
  3. 【請求項3】 本体の断面が楕円形の環状であり、へら
    状の先端突出部の断面形状が環状の楕円の長軸方向に沿
    った形状としたことを特徴とする請求項1記載の超音波
    振動エネルギを利用した眼科手術用のチップ。
  4. 【請求項4】 前記先端突出部の横幅が楕円の短軸の長
    さより長くしたことを特徴とする請求項4記載の超音波
    振動エネルギを利用した眼科手術用のチップ。
JP7155493U 1993-12-09 1993-12-09 超音波振動エネルギを利用した眼科手術用のチップ Pending JPH0734812U (ja)

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JP7155493U Pending JPH0734812U (ja) 1993-12-09 1993-12-09 超音波振動エネルギを利用した眼科手術用のチップ

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JP (1) JPH0734812U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004159885A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Nidek Co Ltd 超音波手術用チップ及びこれを備える超音波手術装置
JP2010069321A (ja) * 2009-12-24 2010-04-02 Kazuya Nakano 医療用箆

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