JPH0734355U - 材料試験機 - Google Patents

材料試験機

Info

Publication number
JPH0734355U
JPH0734355U JP6409993U JP6409993U JPH0734355U JP H0734355 U JPH0734355 U JP H0734355U JP 6409993 U JP6409993 U JP 6409993U JP 6409993 U JP6409993 U JP 6409993U JP H0734355 U JPH0734355 U JP H0734355U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
specimen
test piece
testing machine
extensometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6409993U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2598903Y2 (ja
Inventor
浩一 金地
寿則 布施
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP1993064099U priority Critical patent/JP2598903Y2/ja
Publication of JPH0734355U publication Critical patent/JPH0734355U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2598903Y2 publication Critical patent/JP2598903Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 供試体が弾性域を越えたことを検出して伸び
計に悪影響が及ばないようにする。 【構成】 一対の対向部材10b、10dの間に供試体
SPを設置して負荷する負荷機構LF、10eと、供試
体SPの負荷荷重を検出するロードセル12と、供試体
の伸びを検出する伸び計14とを備えた材料試験機にお
いて、ロードセル12により検出された供試体SPの負
荷荷重の変化率を算出し、この荷重変化率に基づいて供
試体SPが弾性域を越えたか否かを判定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、伸び計等の変位検出手段により供試体の変位を検出する材料試験機 に関する。
【0002】
【従来の技術】
供試体に引張荷重を負荷し、そのときの供試体の負荷荷重をロードセル等によ り測定するとともに供試体の伸びを伸び計等により測定し、この測定データに基 づいて荷重−伸び曲線を記録して供試体の物性を求める材料試験機が知られてい る。
【0003】 図3は荷重−伸び曲線の一例を示す図であって、縦軸に供試体の負荷荷重を、 横軸に供試体の伸びをとってある。図3に示す点F1、F2およびF3はそれぞれ 比例限度、弾性限度および破断点であり、原点から弾性限度までが弾性域、弾性 限度から以降が塑性域と呼ばれる。
【0004】 供試体の破断は、この供試体に電流を流しておいてこれが遮断されたことによ り検出される。供試体の破断が検出されると引張荷重試験は終了し、伸び計はオ ペレータにより取り外される。あるいは、伸び計は既知の移動機構により供試体 から退避される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の材料試験機では、ワイヤロープのような破断時のショッ クが大きい供試体について伸びを測定した場合、破断時のショックが伸び計に作 用して伸び計に悪影響を与えるおそれがあった。供試体が弾性域を越えて塑性域 に至れば破断点が近いことがわかるので、供試体が塑性域に至ったことを検出し て伸び計を取り外す、あるいは移動機構により供試体から退避させることが考え られるが、従来、供試体が弾性域を越えたか否かを検出する手段はなかった。
【0006】 本考案の目的は、供試体が弾性域を越えたことを検出して伸び計に悪影響が及 ばないようにすることの可能な材料試験機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
一実施例を示す図1に対応付けて説明すると、本考案は、一対の対向部材の間 に供試体を設置して負荷する負荷機構と、供試体の負荷荷重を検出する荷重検出 手段と、供試体の変位を検出する変位検出手段とを備えた材料試験機に適用され る。 そして、上述の目的は、荷重検出手段により検出された供試体の負荷荷重の変 化率を算出する算出手段と、算出手段により算出された荷重変化率に基づいて供 試体が弾性域を越えたか否かを判定する判定手段とを備えることにより達成され る。
【0008】
【作用】
算出手段は、荷重検出手段により検出された供試体の負荷荷重の変化率を算出 し、判定手段は、算出手段により算出された荷重変化率に基づいて供試体が弾性 域を越えたか否かを判定する。この判定結果に基づいて変位検出手段を供試体か ら退避させれば、供試体が破断する前に変位検出手段を退避させることができる 。
【0009】
【実施例】
図1は本発明による材料試験機の一実施例を示す全体構成図である。この図に おいて、10は供試体SPに引張荷重を負荷する試験機本体であり、この試験機 本体10は負荷枠LFを備えている。負荷枠LFは、テーブル10d上に立設さ れた一対のねじ棹10k、10mの上端にヨーク10aを横架するとともに、ね じ棹10k、10mにクロスヘッド10bを螺合して構成される。テーブル10 dには負荷用のモータ10eが設置され、このモータ10eの回転は、変速機1 1を介して一対のねじ棹10k、10mに伝達され、ねじ棹10k、10mの回 転によりクロスヘッド10bが昇降する。
【0010】 クロスヘッド10bにはロードセル12を介して上つかみ具10cが、テーブ ル10dには下つかみ具10fが設けられる。13はパルスエンコーダであり、 変速機11の回転あるいはねじ棹10k、10mの回転に応じたパルスを出力す る。
【0011】 14は伸び計であり、この伸び計14はレール15上に配置されて試験機本体 10に対して進退可能とされ、さらに、モータ16により試験機本体10に向か って前進し、あるいは後退する方向に駆動される。伸び計14は一般に用いられ ている種類のもの、たとえば差動トランス式、ストレインゲージ式、マグネスケ ール式伸び計であり、供試体SPの上下2点に係合可能な一対のレバー14aを 備える。
【0012】 レバー14aは、図4に示すように、棒状のレバー本体14bとその先端に横 方向に回動可能に設けられた一対の開閉片14cとを備え、これら開閉片14c はスプリング14dにより開方向に付勢されている。レバー本体14b内にはシ リンダ14eが設けられ、このシリンダ14eは不図示の連結機構により開閉片 14cを閉方向に駆動する。したがって、レバー14aを供試体SPの上下2点 に係合させる際はシリンダ14eによる閉方向への駆動を停止してスプリング1 4dの付勢力により開閉片14cを開放し、開閉片14c間に供試体SPが位置 した段階でシリンダ14eを駆動して開閉片14cを閉じればよい。レバー14 aと供試体SPとの係合を解除する場合は上述と逆の手順を行えばよい。なお、 シリンダ14eは不図示のシリンダ制御回路を介して制御回路21により制御さ れる。
【0013】 24はロードセル12が検出した供試体SPへの引張荷重信号を増幅するアン プ、25はアンプ24の増幅出力(アナログ信号)をデジタルデータに変換する A/D(アナログデジタル)変換器である。同様に、26は伸び計14が検出し た供試体SPの伸び信号を増幅するアンプ、27はアンプ26の増幅出力(アナ ログ信号)をデジタルデータに変換するA/D変換器である。これらA/D変換 器25、27の出力は制御回路21に入力される。
【0014】 21は材料試験機全体を制御する制御回路であり、中央演算処理回路、メモリ および周辺機器とのインターフェース回路を含む。制御回路21はマイコンで構 成されてもよく、あるいは、専用デジタル回路により構成されてもよい。22は 引張試験の諸データの入力および試験機本体10による引張試験の開始/終了を 指令する操作部である。制御回路21は、入力されたデジタル荷重データおよび デジタル伸びデータをサンプリングして荷重−伸び曲線を得るとともに、荷重の 増加率を算出し、この増加率に基づいてモータ16の駆動信号をモータ制御回路 28に送出する。モータ制御回路28はこの駆動信号に基づいてモータ16の駆 動を制御する。また、制御回路21は不図示のメモリ内に記憶されたプログラム にしたがってモータ10eの速度、すなわち回転数を制御する駆動信号をモータ 制御回路23に送出し、モータ制御回路23はこの駆動信号に基づいてモータ1 0eの駆動を制御する。
【0015】 次に、本実施例の材料試験機の動作について図1、図3および図2のフローチ ャートを参照して説明する。
【0016】 図2において、ステップS1では制御回路21からの駆動信号によりモータ1 6およびレバー14a内のシリンダ14eを駆動し、伸び計14を試験機本体1 0に向かって前進させてそのレバー14aを供試体SPの上下2点に係合させる 。ついで、ステップS2では操作部23に備えられた不図示のスタートボタンが 押されるのを待ち、スタートボタンが押されるとステップS3に進む。
【0017】 ステップS3では制御回路21からの駆動信号によりモータ10eを駆動し、 ねじ棹10k、10mを介してクロスヘッド10bを上昇させ、供試体SPに所 定の引張荷重を負荷する。ロードセル12は供試体SPに負荷された引張荷重を 測定し、この荷重データはアンプ24により増幅されてA/D変換器25により デジタル荷重データに変換され、制御回路21に入力される。ステップS4では 、制御回路21がデジタル荷重データをサンプリングし、変数Aに格納する。
【0018】 ステップS5では制御回路21内の不図示のタイマにより50msだけ待ち、 ついでステップS6では再度制御回路21が荷重データをサンプリングし、変数 Bに格納する。ステップS7では変数AとBの値を比較し、変数Bの値が変数A の値より大きければステップS8に進み、変数Bの値が変数Aの値以下であれば ステップS9に進む。ステップS8では変数Bの値を変数Aに代入して変数Aの 値を変数Bの値に置き換え、ステップS5に戻る。
【0019】 これを図3の荷重−伸び曲線を用いて説明する。約0荷重から負荷荷重を増加 してゆくと、比例限度(図3において点F1)まで、すなわち少なくとも弾性域 内では荷重は直線的に増加し、このときの荷重増加率ΔFは一定値ΔFmaxをと る。したがって、変数Aの値とBの値とは約等しいため、プログラムはステップ S7からステップS8に移行し、変数Aの値は常にBの値に置き換えられる。こ の値がΔFmaxである。ついで、負荷荷重が増加して比例限度F1を越える値にな ると、塑性域に入って荷重と伸びとの比例関係が崩れ、伸びが大きくなって荷重 増加率ΔFは徐々に減少する。荷重−伸び曲線が比例限度F1を越えた時点(荷 重増加率曲線上では点ΔF1で示す)で変数Bの値は変数Aの値以下となり、プ ログラムはステップS7からステップS9に移行し、ステップS8に進むことは ない。したがって、変数Aには荷重増加率ΔFの最大値(つまりΔFmax)が保 持される。
【0020】 図2の説明に戻って、ステップS9では、変数Bの値が変数Aの値(つまり最 大荷重増加率ΔFmax)にX[%]を乗じた値まで減少したかどうかが判定され、 その結果、変数Bの値がΔFmax×X[%]より大きければステップS5に戻り、 変数Bの値がΔFmax×X[%]以下になったらステップS10に進む。ステップ S10では、制御回路21からの駆動信号によりモータ16およびシリンダ14 eが駆動され、レバー14aと供試体SPとの係合が解除されてから伸び計14 が試験機本体10から後退する。
【0021】 つまり、図3において、上述のごとく荷重−伸び曲線が比例限度F1を越える と荷重増加率ΔFは徐々に減少するので、この荷重増加率ΔFが所定値X[%]ま で減少した時点(荷重増加率曲線上では点ΔF4で示す)において、荷重−伸び 曲線が弾性域を越え、したがって、破断点F3が近いので伸び計14を退避すべ きであると判断する。所定値X[%]は供試体SPの材質、形状によっても異なる ので、供試体SPに応じて事前に適切な値を操作部22を介して制御回路21に 入力しておけばよい。
【0022】 以降は、ステップS11において供試体SPの破断を待ってプログラムを終了 する。供試体SPの破断検出は既知の方法、一例として従来の技術の欄に記載し たように供試体SPに電流を流してその遮断信号によって検出すればよい。
【0023】 したがって、本実施例によれば、荷重増加率ΔFの挙動を監視し、荷重増加率 ΔFが最大荷重増加率ΔFmaxから所定減少量X[%]まで減少した時点で、荷重 −伸び曲線が弾性域を越えて破断点が近いことを予測して伸び計14を試験機本 体10、言いかえれば供試体SPから退避させているので、供試体SPの破断時 のショックによる悪影響から伸び計14を保護することができる。
【0024】 以上説明した実施例と請求の範囲との対応において、負荷枠LFおよびモータ 10eが一体となって負荷機構を、ロードセル12が荷重検出手段を、伸び計1 4が変位検出手段を、制御回路21が算出手段および判定手段を構成している。
【0025】 なお、本考案の材料試験機は、その細部が上述の一実施例に限定されず、種々 の変形が可能である。一例として、一実施例ではレール16により伸び計14を 試験機本体10に対して進退可能に構成したが、他の既知の移動機構、たとえば 伸び計をねじ棒に螺合してこのねじ棒を回転させることにより試験機本体10に 対して進退可能に構成してもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案によれば、荷重変化率に基づいて供試体が 弾性域を越えたか否かを判定しているので、弾性域を越えたと判定されたときは 変位検出手段を供試体から退避させることにより、供試体が破断する前に変位検 出手段を供試体から退避させることができ、供試体の破断ショックによる悪影響 から変位検出手段を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である材料試験機の全体構成
図である。
【図2】一実施例の材料試験機の動作を説明するための
フローチャートである。
【図3】荷重−伸び曲線の一例を示す図である。
【図4】伸び計のレバーの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
LF 負荷枠 SP 供試体 10 試験機本体 10b クロスヘッド 10d テーブル 10e、16 モータ 12 ロードセル 14 伸び計 15 レール 21 制御回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の対向部材の間に供試体を設置して
    負荷する負荷機構と、前記供試体の負荷荷重を検出する
    荷重検出手段と、前記供試体の変位を検出する変位検出
    手段とを備えた材料試験機において、 前記荷重検出手段により検出された前記供試体の負荷荷
    重の変化率を算出する算出手段と、前記算出手段により
    算出された荷重変化率に基づいて前記供試体が弾性域を
    越えたか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴
    とする材料試験機。
JP1993064099U 1993-11-30 1993-11-30 材料試験機 Expired - Lifetime JP2598903Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993064099U JP2598903Y2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 材料試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993064099U JP2598903Y2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 材料試験機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0734355U true JPH0734355U (ja) 1995-06-23
JP2598903Y2 JP2598903Y2 (ja) 1999-08-23

Family

ID=13248296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993064099U Expired - Lifetime JP2598903Y2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 材料試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2598903Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018054399A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 株式会社島津製作所 材料試験機および材料試験システム
JP2020085684A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 株式会社島津製作所 材料試験機、及び材料試験機の制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018054399A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 株式会社島津製作所 材料試験機および材料試験システム
JP2020085684A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 株式会社島津製作所 材料試験機、及び材料試験機の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2598903Y2 (ja) 1999-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6403489B2 (ja) 制御システム、プレス機械、及びプレス機械の制御方法
JPH0734355U (ja) 材料試験機
JP6885276B2 (ja) 材料試験機
JP2018167328A (ja) 制御システム、プレス機械、及びプレス機械の制御方法
US20220034775A1 (en) Material testing machine and method of controlling material testing machine
US4480482A (en) Elastic limit detection and reset testing system
JP7044177B2 (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
US20220042893A1 (en) Material testing machine and method for controlling material testing machine
JP2812191B2 (ja) 材料試験機
JP3852424B2 (ja) 材料試験機用変位測定装置
JP2020085684A (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
JP2518017B2 (ja) 材料試験機
JP3329293B2 (ja) 材料試験機
JP2001033368A (ja) 材料試験機
JPS648779B2 (ja)
JP4174604B2 (ja) コンクリート圧縮試験装置
JP3749411B2 (ja) 材料試験装置における制御方法および材料試験装置
CN216309668U (zh) 一种用于混凝土试块的抗折试验机
JP2001013050A (ja) 材料試験機
JPH0726899B2 (ja) 材料試験機
JP2007327828A (ja) 計測装置、材料試験機
JP4023390B2 (ja) 変位計測装置
JP3519917B2 (ja) ウオーミングアップ機能を備えた材料試験機
JPH1172423A (ja) 材料試験機の負荷制御方法
JP4390076B2 (ja) 材料試験機