JPH073428A - 溶射発熱体を用いた加熱装置 - Google Patents
溶射発熱体を用いた加熱装置Info
- Publication number
- JPH073428A JPH073428A JP5172082A JP17208293A JPH073428A JP H073428 A JPH073428 A JP H073428A JP 5172082 A JP5172082 A JP 5172082A JP 17208293 A JP17208293 A JP 17208293A JP H073428 A JPH073428 A JP H073428A
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- pipe
- heating
- casting
- heating element
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- Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶射を効率よく短時間で行うことができ、膜
厚管理も容易でコストも安い溶射発熱体を用いた加熱装
置を提供する。 【構成】 内部に加熱すべき物質が流れるパイプ1と、
このパイプを包むように鋳込み、その形状が特に直方体
又は円柱状の鋳物部2と、その表面に溶射による抵抗発
熱体4を設けたことを特徴とする加熱装置であり、この
装置は鋳物2表面に形成した溶射被膜の抵抗発熱体4に
通電し加熱して、内部のパイプ内の物体を加熱するもの
である。
厚管理も容易でコストも安い溶射発熱体を用いた加熱装
置を提供する。 【構成】 内部に加熱すべき物質が流れるパイプ1と、
このパイプを包むように鋳込み、その形状が特に直方体
又は円柱状の鋳物部2と、その表面に溶射による抵抗発
熱体4を設けたことを特徴とする加熱装置であり、この
装置は鋳物2表面に形成した溶射被膜の抵抗発熱体4に
通電し加熱して、内部のパイプ内の物体を加熱するもの
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱装置に係り、特
に、金属パイプ内の物質を電気エネルギーにより加熱す
る装置、具体的には電気ボイラー、蒸気発生装置等に用
いる加熱装置に関する。
に、金属パイプ内の物質を電気エネルギーにより加熱す
る装置、具体的には電気ボイラー、蒸気発生装置等に用
いる加熱装置に関する。
【0002】
【従来技術】金属パイプ内を流れる液体などの物質を加
熱するため、パイプ表面に溶射により下地層、絶縁層と
発熱層よりなる抵抗発熱体を被覆し、これを通電加熱さ
せることにより、パイプ内の物質を加熱する装置につい
ては、本発明者らにより先に提案(特願平3−1747
20号)されている。
熱するため、パイプ表面に溶射により下地層、絶縁層と
発熱層よりなる抵抗発熱体を被覆し、これを通電加熱さ
せることにより、パイプ内の物質を加熱する装置につい
ては、本発明者らにより先に提案(特願平3−1747
20号)されている。
【0003】ところで、上記の方式では、パイプ表面に
絶縁層としてセラミックスを約300μm、下地層と発
熱層として合金を約100μm程度、溶射しなければな
らないが、溶射装置のスプレーパターンよりも外径の小
さいパイプでは、付着しない溶射材料が多くでるため、
付着率の低下に比例して溶射時間が長くなる。また皮膜
の皮膜速度も一定とならないため膜厚管理が困難にな
る。これらの理由によりスプレーパターンよりも細径の
パイプでは溶射にかかるコストが非常に高くなる。
絶縁層としてセラミックスを約300μm、下地層と発
熱層として合金を約100μm程度、溶射しなければな
らないが、溶射装置のスプレーパターンよりも外径の小
さいパイプでは、付着しない溶射材料が多くでるため、
付着率の低下に比例して溶射時間が長くなる。また皮膜
の皮膜速度も一定とならないため膜厚管理が困難にな
る。これらの理由によりスプレーパターンよりも細径の
パイプでは溶射にかかるコストが非常に高くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な問題点を解決し、溶射を効率よく短時間で行うことが
でき、膜厚管理も容易でコストも安い溶射発熱体を用い
た加熱装置を提供することを課題とする。
な問題点を解決し、溶射を効率よく短時間で行うことが
でき、膜厚管理も容易でコストも安い溶射発熱体を用い
た加熱装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、内部に加熱すべき物質が流れるパイプ
と、このパイプを包むように鋳込んだ鋳物部と、その表
面に溶射による抵抗発熱体を設けたことを特徴とする加
熱装置としたものである。本発明の加熱装置は、鋳物表
面に形成した溶射被膜の抵抗発熱体に通電し加熱して、
内部のパイプ内の物体を加熱するものである。
に、本発明では、内部に加熱すべき物質が流れるパイプ
と、このパイプを包むように鋳込んだ鋳物部と、その表
面に溶射による抵抗発熱体を設けたことを特徴とする加
熱装置としたものである。本発明の加熱装置は、鋳物表
面に形成した溶射被膜の抵抗発熱体に通電し加熱して、
内部のパイプ内の物体を加熱するものである。
【0006】上記において、パイプは数本を同一平面上
又は同一曲面上にまとめ、直列か又は並列に接続して、
これらのパイプ群を包むように、直方体又は円柱状に鋳
込むことによって形成する。鋳物の形状は、前記の直方
体とか円柱状が好適であるが、他の形状も使用できる。
鋳物材料としては熱伝導のよいアルミニウム合金、銅合
金などの金属合金を用いるのがよい。このように、パイ
プ数本をまとめて鋳込むことによって、鋳物の巾又は直
径は、元のパイプ直径の数倍になる。この鋳物の表面に
対して溶射により抵抗発熱体を形成する。
又は同一曲面上にまとめ、直列か又は並列に接続して、
これらのパイプ群を包むように、直方体又は円柱状に鋳
込むことによって形成する。鋳物の形状は、前記の直方
体とか円柱状が好適であるが、他の形状も使用できる。
鋳物材料としては熱伝導のよいアルミニウム合金、銅合
金などの金属合金を用いるのがよい。このように、パイ
プ数本をまとめて鋳込むことによって、鋳物の巾又は直
径は、元のパイプ直径の数倍になる。この鋳物の表面に
対して溶射により抵抗発熱体を形成する。
【0007】本発明で用いることのできる鋳物部の形状
の数例を図2〜図5に示す。図2又は図3は、数本のパ
イプを、中心線を合せて同一平面上又は同一曲面上にま
とめたものであり、図4又は図5は、一本のパイプを曲
げ加工してパイプの中心線を同一平面上又は同一曲面上
にまとめたものであり、この状態で鋳込むことによって
鋳物部を形成している。
の数例を図2〜図5に示す。図2又は図3は、数本のパ
イプを、中心線を合せて同一平面上又は同一曲面上にま
とめたものであり、図4又は図5は、一本のパイプを曲
げ加工してパイプの中心線を同一平面上又は同一曲面上
にまとめたものであり、この状態で鋳込むことによって
鋳物部を形成している。
【0008】
【作用】このようにパイプを束ねて鋳込んだ鋳物では溶
射に適した形状にできるため、効率の良い溶射が可能と
なり、無駄な溶射材料の消費が減り、かつ溶射時間が大
幅に減少し、コストを下げることができる。また曲率半
径の小さいパイプ表面と比較して、膜厚管理が正確かつ
容易になるため、品質の一定した信頼性の高い皮膜の溶
射が可能になる。
射に適した形状にできるため、効率の良い溶射が可能と
なり、無駄な溶射材料の消費が減り、かつ溶射時間が大
幅に減少し、コストを下げることができる。また曲率半
径の小さいパイプ表面と比較して、膜厚管理が正確かつ
容易になるため、品質の一定した信頼性の高い皮膜の溶
射が可能になる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1は、本発明の加熱装置の一例を示す正面図である。
図1において、1はアルミニウム合金鋳物2中に鋳込ま
れたステンレスパイプであり、この鋳物2表面には下地
層、絶縁層3とその上に溶射発熱層4が設けられてお
り、発熱層4には導電層5と電極6が接続されている。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1は、本発明の加熱装置の一例を示す正面図である。
図1において、1はアルミニウム合金鋳物2中に鋳込ま
れたステンレスパイプであり、この鋳物2表面には下地
層、絶縁層3とその上に溶射発熱層4が設けられてお
り、発熱層4には導電層5と電極6が接続されている。
【0010】上記装置は、全長500mmの8A Sch. 5
Sサイズのステンレスパイプ1の3本を、25mm間隔で
平行に並べ直列に接続した後、パイプの中心部の345
mmをアルミニウム合金2に鋳込み、巾70mm長さ345
mmの平面を形成し、この面をアルミナブラストした後、
ニクロム合金の下地層、50μm、アルミナの絶縁層3
00μmを溶射した。
Sサイズのステンレスパイプ1の3本を、25mm間隔で
平行に並べ直列に接続した後、パイプの中心部の345
mmをアルミニウム合金2に鋳込み、巾70mm長さ345
mmの平面を形成し、この面をアルミナブラストした後、
ニクロム合金の下地層、50μm、アルミナの絶縁層3
00μmを溶射した。
【0011】この絶縁層の中央に巾50長さ320mmの
範囲でセラミックス系の発熱層4を、厚さ150μm溶
射した後、両端に巾10mmの銅を溶射して導電層5と
し、電極を半田付けし、溶射層全面に対してシリコン系
の封孔処理をして得られる。この加熱装置を断熱材に包
み、一方のパイプに水道水を1分間に2〜4リットル流
しながら、電極より1kW電気入力して熱効率を測定した
結果、2分程度で出口パイプでの水温は一定になり、こ
の平衡状態での熱効率は90%以上であった。
範囲でセラミックス系の発熱層4を、厚さ150μm溶
射した後、両端に巾10mmの銅を溶射して導電層5と
し、電極を半田付けし、溶射層全面に対してシリコン系
の封孔処理をして得られる。この加熱装置を断熱材に包
み、一方のパイプに水道水を1分間に2〜4リットル流
しながら、電極より1kW電気入力して熱効率を測定した
結果、2分程度で出口パイプでの水温は一定になり、こ
の平衡状態での熱効率は90%以上であった。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
溶射により製造される加熱部において、数本のパイプを
まとめて鋳込むことにより、外径がスプレーパターンよ
り細いパイプを使用することができる。またローコスト
で大量生産が可能になり、溶射皮膜の膜厚管理が正確に
できるため、品質が安定する。
溶射により製造される加熱部において、数本のパイプを
まとめて鋳込むことにより、外径がスプレーパターンよ
り細いパイプを使用することができる。またローコスト
で大量生産が可能になり、溶射皮膜の膜厚管理が正確に
できるため、品質が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置の一例を示す正面図。
【図2】パイプの中心線を平行にして同一平面上に固定
して鋳込んだ鋳物部の斜視図。
して鋳込んだ鋳物部の斜視図。
【図3】パイプの中心線を平行にして同一円上に固定し
て鋳込んだ鋳物部の斜視図。
て鋳込んだ鋳物部の斜視図。
【図4】パイプの中心線を同一平面上に固定して鋳込ん
だ鋳物部の斜視図。
だ鋳物部の斜視図。
【図5】パイプの中心線をスパイラル状に固定して鋳込
んだ鋳物部の斜視図。
んだ鋳物部の斜視図。
1:ステンレスパイプ、2:アルミニューム合金鋳物、
3:下地層、絶縁層、4:発熱層、5:導電層、6:電
極
3:下地層、絶縁層、4:発熱層、5:導電層、6:電
極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 好和 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に加熱すべき物質が流れるパイプ
と、このパイプを包むように鋳込んだ鋳物部と、その表
面に溶射による抵抗発熱体を設けたことを特徴とする加
熱装置。 - 【請求項2】 前記鋳物部は、形状が直方体又は円柱状
であることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17208293A JP3216747B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 溶射発熱体を用いた加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17208293A JP3216747B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 溶射発熱体を用いた加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073428A true JPH073428A (ja) | 1995-01-06 |
JP3216747B2 JP3216747B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=15935207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17208293A Expired - Fee Related JP3216747B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 溶射発熱体を用いた加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216747B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002090836A1 (en) * | 2001-04-20 | 2002-11-14 | Atsunobu Sakamoto | Electric water heater, liquid heater, steam generator |
JP2003014203A (ja) * | 2001-06-27 | 2003-01-15 | Maruyasu Industries Co Ltd | 過熱蒸気発生装置 |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP17208293A patent/JP3216747B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002090836A1 (en) * | 2001-04-20 | 2002-11-14 | Atsunobu Sakamoto | Electric water heater, liquid heater, steam generator |
JP2003014203A (ja) * | 2001-06-27 | 2003-01-15 | Maruyasu Industries Co Ltd | 過熱蒸気発生装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3216747B2 (ja) | 2001-10-09 |
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