JPH0734283Y2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0734283Y2
JPH0734283Y2 JP1990053974U JP5397490U JPH0734283Y2 JP H0734283 Y2 JPH0734283 Y2 JP H0734283Y2 JP 1990053974 U JP1990053974 U JP 1990053974U JP 5397490 U JP5397490 U JP 5397490U JP H0734283 Y2 JPH0734283 Y2 JP H0734283Y2
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JP
Japan
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air
heat exchanger
casing
suction port
suction
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JP1990053974U
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潤治 松島
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Daikin Industries Ltd
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、空気調和装置に係り、特に、空気調和装置の
ケーシング内に収納されている熱交換器の熱交換面積を
拡大する対策に関する。
(従来の技術) 一般に、室内に設置される壁掛式などの空気調和装置
は、例えば、実開昭63−87797号公報に示されているよ
うに、ケーシング内に熱交換器及び送風ファンが収納さ
れ、ケーシング前面の上部から中央部に亘って吸込口
が、ケーシング前面の下部に吹出口がそれぞれ開設され
て構成されている。そして、その運転時には、送風ファ
ンの駆動に伴って吸込口よりケーシング内に室内空気を
吸込み、この室内空気を熱交換器において温度調節した
後、冷風または温風として吹出口より室内に吹出して室
内の冷暖房を行う。
また、この種の空気調和装置は、第5図(a)に示すよ
うに、熱交換器(a)が吸込口(b)に対面して鉛直方
向に配設されたものがある。また、ケーシング(c)を
大きくすることなしに熱交換器(a)の熱交換面積を拡
大して熱交換能力を向上させることを目的として、従
来、第5図(b)に示すように、熱交換器(a)を上方
へ向ってケーシング(c)の背面側に所定の傾斜角度を
もって傾斜させて配設するようにしたものや、第5図
(c)に示すように、上端部分をケーシング(c)の背
面側に屈曲させた熱交換器(a)をケーシング(c)内
で傾斜させて配設した空気調和装置が提案されている。
ところで、このような空気調和装置の冷房運転時には、
熱交換器(a)の冷媒管内での冷媒の蒸発に伴って、熱
交換器(a)の表面にドレンが発生する。そのために熱
交換器(a)の下側には、このドレンを回収するための
ドレンパン(d)が配設されている。つまり、これまで
の空気調和装置は、第5図に示すように、熱交換器
(a)の下端部であるケーシング(c)内における吸込
口(b)の下端近傍に対応した位置にドレンパン(d)
を配設して、熱交換器(a)で発生したドレンをドレン
パン(d)で回収して室外に排出するようになってい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような空気調和装置では、何れも
ドレンの回収方向を一方向、つまり吸込口下端近傍に配
設されたドレンパンに向う方向に設定しているために、
上述した如く、熱交換器が上方に向ってケーシング背面
側に傾斜するように配設したとしても、熱交換器の上下
方向の長さ寸法は第5図(b)及び(c)に示すように
ケーシング内部の対角線長さに略相当する長さ程度まで
しか長くすることができず、熱交換面積の拡大を図るに
は限界があった。
本考案は、この点に鑑みてなされたもので、ドレンの回
収を確実に行いながら、熱交換器の熱交換面積が大幅に
拡大できる構成を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本考案は、熱交換器を、そ
れぞれ空気通路の前半部と後半部とを流れる空気が流通
するように前後2つの熱交換器部分で構成し、各熱交換
器部分にドレン回収用のドレンパンを設けるようにし
た。そして、具体的に、請求項(1)記載の考案では、
ケーシング(2)前面に第1の吸込口(51)が、ケーシ
ング(2)上面に第2の吸込口(52)が、ケーシング
(2)下部に吹出口(61)が夫々設けられ、上記ケーシ
ング(2)の内部に各吸込口(51),(52)から吹出口
(61)に亘る空気通路(21)が形成されると共に、該空
気通路(21)に熱交換器(3)及び送風ファン(4)が
収納された空気調和装置を前提としている。そして、上
記熱交換器(3)を、空気通路(21)の略前側部分を流
れる空気が流通するように、上端部が第2の吸込口(5
2)に対向した位置に、下端部が第1の吸込口(51)の
下端部に対向した位置に夫々設定された前側熱交換器
(31)と、空気通路(21)の略後側部分を流れる空気が
流通するように、上端部が第2の吸込口(52)に対向し
た位置に設定されて前側熱交換器(31)の上端部に接続
すると共に、下端部がケーシング(2)の後側内面に対
向した位置に設定された後側熱交換器(32)とより構成
する。また、上記第2の吸込口(52)を、前側熱交換器
(31)の上端部と後側熱交換器(32)の上端部との接続
部分によって、該接続部分よりも前面側の前側吸込部
(55)と背面側の後側吸込部(56)とに区画して、第1
の吸込口(51)及び前側吸込部(55)からケーシング
(2)内に流入された空気を前側熱交換器(31)に、後
側吸込部(56)からケーシング(2)内に流入された空
気を後側熱交換器(32)に夫々流通させるようにする。
更に、上記前側熱交換器(31)の下側に、該前側熱交換
器(31)で発生したドレンを回収する前側ドレンパン
(33)を、後側熱交換器(32)の下側に、該後側熱交換
器(32)で発生したドレンを回収する後側ドレンパン
(34)をそれぞれ配設させた構成としている。
また、請求項(2)記載の考案では、上述した請求項
(1)記載の考案と前提を同じくした空気調和装置を前
提としている。そして、上記熱交換器(7)をケーシン
グ(2)の奥行方向の中央部で屈曲して成り、その屈曲
部分よりも前側を、空気通路(21)の略前側部分を流れ
る空気が流通するように、上端部が第2の吸込口(52)
に対向した位置に、下端部が第1の吸込口(51)の下端
部に対向した位置に夫々設定された前側熱交換部(71)
に構成する一方、屈曲部分よりも後側を、空気通路(2
1)の略後側部分を流れる空気が流通するように、上端
部が第2の吸込口(52)に対向した位置に、下端部がケ
ーシング(2)の後側内面に対向した位置に夫々設定さ
れた後側熱交換部(72)に構成する。また、上記第2の
吸込口(52)を、屈曲部分によって、該屈曲部分よりも
前面側の前側吸込部(55)と背面側の後側吸込部(56)
とに区画し、第1の吸込口(51)及び前側吸込部(55)
からケーシング(2)内に流入された空気を前側熱交換
部(71)に、後側吸込部(56)からケーシング(2)内
に流入された空気を後側熱交換部(72)に夫々流通させ
るようにする。更に、上記前側熱交換部(71)の下側
に、該前側熱交換部(71)で発生したドレンを回収する
前側ドレンパン(73)を、後側熱交換部(72)の下側
に、該後側熱交換部(72)で発生したドレンを回収する
後側ドレンパン(74)をそれぞれ配設した構成としてい
る。
(作用) 上記の構成による本考案の作用として、請求項(1)の
考案によれば、送風ファン(4)を駆動すると、室内空
気は、ケーシング(2)内に吸込口(51),(52)より
吸込まれる。そして、第1の吸込口(51)及び第2の吸
込口(52)の前側吸込部(55)から吸い込まれて空気通
路(21)の略前側部分を流れる空気は前側熱交換器(3
1)に、第2の吸込口(52)の後側吸込部(56)から吸
い込まれて空気通路(21)の略後側部分を流れる空気は
後側熱交換器(32)によりそれぞれ流通して、冷風また
は温風となり、空調空気として吹出口(61)より室内に
吹出され、該室内を冷暖房する。そして、冷房運転時に
おいて、前側熱交換器(31)表面に発生したドレンは、
該前側熱交換器(31)の下端に流れて前側ドレンパン
(33)に、後側熱交換器(32)表面に発生したドレン
は、該後側熱交換器(32)の下側に流れて後側ドレンパ
ン(34)にそれぞれ流下して回収される。このように、
ドレン回収方向を2方向とすることで、空気流通方向の
異なる2つの熱交換器(31),(32)を備えることがで
き、ケーシング(2)を大きくすることなしに熱交換面
積を大幅に拡大することができる。また、第2の吸込口
(52)から吸込まれる空気を前側熱交換器(31)を流通
するものと後側熱交換器(32)を流通するものとに分流
することで、各熱交換器(31),(32)の能力に応じた
空気流通量が得られる。
請求項(2)の考案によれば、上述した請求項(1)記
載の考案に係る作用に加えて、熱交換器(7)を屈曲し
て、前側熱交換部(71)及び後側熱交換部(72)を形成
したことで、傾斜方向の異なる熱交換部を簡単に成形す
ることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図に示すように、本例における空気調和
装置(1)は、壁掛式であって、ケーシング(2)内に
クロスフィン型の熱交換器(3)及び送風ファン(4)
を収納して構成されている。
ケーシング(2)は、やや横長の矩形体に形成されてお
り、前面及び上面に空気吸込部(5)が、前面下部に空
気吹出部(6)が夫々形成されていると共に、上記ケー
シング(2)内に、空気吸込部(5)から空気吹出部
(6)に亘る空気通路(21)が形成されている。上記空
気吸込部(5)は、ケーシング(2)前面の上部から中
央部に亘って開設された第1の吸込口としての前側吸込
口(51)と、ケーシング(2)上面に開設された第2の
吸込口としての上側吸込口(52)とを備えている。そし
て、各吸込口(51),(52)には、複数の棧(53),
(53),…が各吸込口(51),(52),…の外側に、フ
ィルタ(54),(54)が各吸込口(51),(52),…の
内側にそれぞれ設けられている。
熱交換器(3)は、空気通路(21)の上流側に配設さ
れ、室内空気と熱交換して温風或いは冷風を生成するよ
うになっており、上記前側吸込口(51)に対面して配設
された前側熱交換器(31)と、該前側熱交換器(31)に
連続して一体的に形成された後側熱交換器(32)とから
構成されている。
前側熱交換器(31)は、上方に向ってケーシング(2)
の背面側に傾斜して配設され、ケーシング(2)前面に
対して所定の傾斜角度を存して配設されている。そし
て、この前側熱交換器(31)の上端部は、ケーシング
(2)上面近傍で空気通路(21)の前後方向略中央部に
対応した位置に設定され、下端部は、前側吸込口(51)
の下端に近接してケーシング(2)の前面、つまり空気
通路(21)の前面側端部に設定されている。そして、こ
の下端部の下側には該前側熱交換器(31)で発生したド
レンを回収するための前側ドレンパン(33)が配設され
ている。
後側熱交換器(32)は、上方に向ってケーシング(2)
の前面側に傾斜して配設されていることで、ケーシング
(2)の背面に対して所定の傾斜角度を存して配設され
ている。そして、この後側熱交換器(32)の上端部は、
ケーシング(2)上面近傍で空気通路(21)の前後方向
略中央部に対応した位置に設定されていて、上記前側熱
交換器(31)の上端部に空気通路(21)を横断するよう
に接続されている。一方、下端部は、ケーシング(2)
背面の上下方向略中央部に対応し、ケーシング(2)の
背面、つまり、空気通路(21)の背面側端部に設定され
ている。そして、この下端部の下側には該後側熱交換器
(32)で発生したドレンを回収するための後側ドレンパ
ン(34)が配設されている。
このような各熱交換器(31),(32)の配置構造によ
り、上側吸込口(52)は、前側熱交換器(31)の上端部
と後側熱交換器(32)の上端部との接続部分によって、
該接続部分よりも前面側の前側吸込部(55)と背面側の
後側吸込部(56)とに区画されており、前側吸込部(5
5)からケーシング(2)内に流入された空気は前側熱
交換器(31)に、後側吸込部(56)からケーシング
(2)内に流入された空気は後側熱交換器(32)に夫々
流通されるようになっている。
そして、各熱交換器(31),(32)の熱交換面積につい
て説明すると、前側熱交換器(31)に対して後側熱交換
器(32)は小さく設定されている。具体的には、前側熱
交換器(31)の熱交換面積に対する後側熱交換器(32)
の熱交換面積の比が、第1の吸込口(51)からの単位時
間当りの流入空気量と前側吸込部(55)からの単位時間
当りの流入空気量との和に対する後側吸込部(56)から
の単位時間当りの流入空気量の比に略対応するように設
定されている。
また、送風ファン(4)は、空気通路(21)において上
記熱交換器(3)よりも下流側に配設されており、該送
風ファン(4)の駆動によって室内空気を空気通路(2
1)に吸込み、該空気通路(21)より冷風等を室内に吹
出すようにしている。
一方、上記空気吹出部(6)は、ケーシング(2)の前
面下部に横長の開口が形成されて吹出口(61)が開設さ
れると共に、横長のルーバ(62)が支持片(63)によっ
て複数枚所定間隔を存して並設されて成り、該ルーバ
(62)によって吹出空気の風向きを調節するようになっ
ている。
次に、この空気調和装置(1)の空調動作について説明
する。
先ず、前側熱交換器(31)及び後側熱交換器(32)の図
示しない冷媒管に冷媒を循環させると共に送風ファン
(4)を駆動すると、室内空気は前側吸込口(51)及び
上側吸込口(52)よりフィルタ(54),(54)を通って
清浄された後に空気通路(21)に流入する。そして、前
側吸込口(51)から流入して空気通路(21)の略前半部
を流れる室内空気は、第1図に矢印Aで示すように、前
側熱交換器(31)に導かれ、該前側熱交換器(31)を通
過する際に、該前側熱交換器(31)の冷媒管内で蒸発す
る冷媒体との間で熱交換を行って空調空気となって吹出
口(61)側に導かれる。一方、上側吸込口(52)から流
入した室内空気のうち前側吸込部(55)から流入された
ものは空気通路(21)の前半部を通過して、第1図に矢
印Bで示すように、前側熱交換器(31)に導かれ、一
方、後側吸込部(56)から流入されたものは空気通路
(21)の後半部を通過して、第1図に矢印Cで示すよう
に、後側熱交換器(32)に導かれ、冷媒との間で熱交換
を行って空調空気となって吹出口(61)側に導かれる。
その後、この空調空気は、送風ファン(4)によって吹
出口(61)より室内に吹出し、室内を冷暖房する。ま
た、この空調空気の吹出方向はルーバ(62)によって調
整される。
そして、特に、この空気調和装置(1)の冷房運転時に
おいては、各熱交換器(31),(32)の表面にドレンが
発生し、該ドレンは熱交換器(31),(32)表面を流下
する。つまり、前側熱交換器(31)の表面に発生したド
レンは該前側熱交換器(31)を流下して前側ドレンパン
(33)によって回収排出され、一方、後側熱交換器(3
2)の表面に発生したドレンは該後側熱交換器(32)を
流下して後側ドレンパン(34)によって回収排出され
る。
このように、本例の構成によれば、ドレンの回収方向を
2方向に設けて、熱交換器(3)を空気流通方向の異な
る2つの熱交換器(31),(32)によって構成している
た、これまで熱交換器(3)が配設されていなかったケ
ーシング(2)の背面近傍にも熱交換器(32)を配設す
ることができることになり、ケーシング(2)を大きく
することなしに熱交換面積を大幅に拡大することがで
き、熱交換能力が向上される。また、ドレンパン(3
3),(34)が空気通路(21)の前後両端に配設されて
いるので、空気の流通抵抗が増加することはない。
また、このような熱交換器(31),(32)の配置状態で
は、この両者間の空気流通路(所謂2次側空間)が狭く
なってしまう傾向があるが、本例では、ケーシング
(2)を大型化することなしに、十分な2次側空間を確
保するために、後側熱交換器(32)の高さ寸法を小さく
設定している。また、このように熱交換器(31),(3
2)の大きさが異なっている場合、個々の熱交換能力が
異なっており、空気調和装置(1)として最も効率の良
い熱交換状態を得るためには、個々の熱交換器(31),
(32)に流れる空気量をその能力応じて設定することが
必要である。また、十分な熱交換量を得るためにはケー
シング(2)に形成される吸込口(51),(52)をでき
るだけ大きく確保しておくことが好ましい。本例はこれ
らの点も考慮しており、上側吸込口(52)をケーシング
(2)上面の略全体に形成し、この上側吸込口(52)か
ら流入される空気を各熱交換器(31),(32)に振り分
けることにより、熱交換器(3)全体としての流通空気
量を最大限に得ながら、個々の熱交換器(31),(32)
に対しては、その能力に応じた最適な空気量が得られ
て、全体としての熱交換効率の向上を図っている。つま
り、各熱交換器(31),(32)の上端部同士の接続部分
の位置を適切な位置に設定することで、夫々の能力に応
じた最適な空気量を流通させることができる。
第3図及び第4図は、本考案の変形例であって、熱交換
性能の高いメッシュフィン型の熱交換器(7)に適用し
たものである。つまり、第4図に示すように、冷媒管を
ケーシング(2)の奥行方向の略中央部でく字状に屈曲
成形し、その屈曲部より前側を前側熱交換部(71)と
し、後側を後側熱交換部(72)として構成したものであ
る。そして、各熱交換部(71),(72)の下側にドレン
パン(73),(74)を配設している。
このような構成によれば、上述した実施例と同様に、ケ
ーシング(2)を大きくすることなしに熱交換面積を大
幅に拡大することができ、熱交換能力が向上され、ま
た、熱交換器(7)全体としての流通空気量を最大限に
得ながら、個々の熱交換部(71),(72)に対しては、
その能力に応じた最適な空気量が得られて、全体として
の熱交換効率の向上が図れる。
また、これに加え、本例では、ドレン回収時に、冷媒管
に沿ってドレンを各ドレンパン(73),(74)に回収で
きる。また、冷媒管を屈曲させるのみで傾斜方向の異な
る熱交換部(71),(72)を形成することができる。従
って、作製が簡単であり、実用性の高い空気調和装置
(1)が得られる。
尚、本実施例では、セパレート型の空気調和装置(1)
に関して述べたが、本考案はこれに限るものではない。
(考案の効果) 上述したように、本考案によれば以下に述べるような効
果が発揮される。
請求項(1)記載の考案によれば、ドレンの回収方向を
空気通路の前後両側部の2方向設けることにより、空気
調和装置は空気流通方向の異なる2つの熱交換器を備え
ることができ、ケーシングを大きくすることなく且つ空
気の流通抵抗を増加させることなく熱交換面積を大幅に
拡大することができて、熱交換能力の向上が図れる。
また、第2の吸込口を、各熱交換器の上端部同士の接続
部分によって前側吸込部と後側吸込部とに区画し、前側
吸込部からケーシング内に流入された空気を前側熱交換
器に、後側吸込部からケーシング内に流入された空気を
後側熱交換器に夫々流通させるようにしたことにより、
個々の熱交換器の熱交換能力が異なる場合であっても、
上記上端部同士の接続部分の位置を適切な位置に設定す
ることで、夫々の能力に応じた最適な空気量を流通させ
ることができ、空気調和装置として最も効率の良い熱交
換状態を簡単に得ることができる。
請求項(2)の考案によれば、上述した請求項(1)記
載の考案に係る効果に加えて、熱交換器を、屈曲して、
前面側熱交換部及び後側熱交換部を形成したことで、空
気流通方向の異なる熱交換部を簡単に成形することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の実施例を示し、第1図は空
気調和装置の縦断側面図、第2図はその正面図、第3図
及び第4図は変形例であって、第3図は第1図相当図、
第4図は熱交換器の冷媒管の斜視図である。第5図は従
来技術における第1図相当図である。 (1)…空気調和装置、(2)…ケーシング、(21)…
空気通路、(3),(7)…熱交換器、(31)…前側熱
交換器、(32)…後側熱交換器、(33),(73)…前側
ドレンパン、(34),(74)…後側ドレンパン、(4)
…送風ファン、(51)…前側吸込口、(52)…上側吸込
口、(55)…前側吸込部、(56)…後側吸込部、(61)
…吹出口、(71)…前側熱交換部、(72)…後側熱交換
部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(2)前面に第1の吸込口(5
    1)が、ケーシング(2)上面に第2の吸込口(52)
    が、ケーシング(2)下部に吹出口(61)が夫々設けら
    れ、 上記ケーシング(2)の内部に各吸込口(51),(52)
    から吹出口(61)に亘る空気通路(21)が形成されると
    共に、該空気通路(21)に熱交換器(3)及び送風ファ
    ン(4)が収納された空気調和装置において、 上記熱交換器(3)は、 空気通路(21)の略前側部分を流れる空気が流通するよ
    うに、上端部が第2の吸込口(52)に対向した位置に、
    下端部が第1の吸込口(51)の下端部に対向した位置に
    夫々設定された前側熱交換器(31)と、 空気通路(21)の略後側部分を流れる空気が流通するよ
    うに、上端部が第2の吸込口(52)に対向した位置に設
    定されて前側熱交換器(31)の上端部に接続すると共
    に、下端部がケーシング(2)の後側内面に対向した位
    置に設定された後側熱交換器(32)とより構成され、 上記第2の吸込口(52)は、前側熱交換器(31)の上端
    部と後側熱交換器(32)の上端部との接続部分によっ
    て、該接続部分よりも前面側の前側吸込部(55)と背面
    側の後側吸込部(56)とに区画されており、 第1の吸込口(51)及び前側吸込部(55)からケーシン
    グ(2)内に流入された空気は前側熱交換器(31)に、
    後側吸込部(56)からケーシング(2)内に流入された
    空気は後側熱交換器(32)に夫々流通されるようになっ
    ており、 上記前側熱交換器(31)の下側には該前側熱交換器(3
    1)で発生したドレンを回収する前側ドレンパン(33)
    が、後側熱交換器(32)の下側には該後側熱交換器(3
    2)で発生したドレンを回収する後側ドレンパン(34)
    がそれぞれ配設されていることを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】ケーシング(2)前面に第1の吸込口(5
    1)が、ケーシング(2)上面に第2の吸込口(52)
    が、ケーシング(2)下部に吹出口(61)が夫々設けら
    れ、 上記ケーシング(2)の内部に各吸込口(51),(52)
    から吹出口(61)に亘る空気通路(21)が形成されると
    共に、該空気通路(21)に熱交換器(7)及び送風ファ
    ン(4)が収納された空気調和装置において、 上記熱交換器(7)は、 ケーシング(2)の奥行方向の中央部で屈曲されて成
    り、 その屈曲部分よりも前側は、空気通路(21)の略前側部
    分を流れる空気が流通するように、上端部が第2の吸込
    口(52)に対向した位置に、下端部が第1の吸込口(5
    1)の下端部に対向した位置に夫々設定された前側熱交
    換部(71)に構成され、 屈曲部分よりも後側は、空気通路(21)の略後側部分を
    流れる空気が流通するように、上端部が第2の吸込口
    (52)に対向した位置に、下端部がケーシング(2)の
    後側内面に対向した位置に夫々設定された後側熱交換部
    (72)に構成されており、 上記第2の吸込口(52)は、屈曲部分によって、該屈曲
    部分よりも前面側の前側吸込部(55)と背面側の後側吸
    込部(56)とに区画されており、 第1の吸込口(51)及び前側吸込部(55)からケーシン
    グ(2)内に流入された空気は前側熱交換部(71)に、
    後側吸込部(56)からケーシング(2)内に流入された
    空気は後側熱交換部(72)に夫々流通されるようになっ
    ており、 上記前側熱交換部(71)の下側には該前側熱交換部(7
    1)で発生したドレンを回収する前側ドレンパン(73)
    が、後側熱交換部(72)の下側には該後側熱交換部(7
    2)で発生したドレンを回収する後側ドレンパン(74)
    がそれぞれ配設されていることを特徴とする空気調和装
    置。
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