JPH0733987U - 集合繊維構造体 - Google Patents

集合繊維構造体

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JPH0733987U
JPH0733987U JP071391U JP7139193U JPH0733987U JP H0733987 U JPH0733987 U JP H0733987U JP 071391 U JP071391 U JP 071391U JP 7139193 U JP7139193 U JP 7139193U JP H0733987 U JPH0733987 U JP H0733987U
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JP
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fiber
fibers
fiber structure
aggregate
core
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Withdrawn
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JP071391U
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久昭 植場
芳夫 須永
俊男 永島
敬一 秋山
Original Assignee
呉羽合繊株式会社
呉羽化学工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】繊維の種類を適宜選択することにより各種の用
途に供することが出来、しかも、廃棄のための焼却処分
が容易であり、且つ、安価に製作することが出来る新規
な構造の集合繊維構造体を提供する。 【構成】不織布または一定方向に引き揃えられた束状繊
維の芯部(2)と編織した繊維の被覆部(3)とから成
り、芯部(2)は、被覆部(3)に包囲され且つその両
端部において被覆部と一体的に融着されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、集合繊維構造体に関するものであり、詳しくは、繊維の種類を適宜 選択することにより各種の用途に供することが出来る新規な構造の集合繊維構造 体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、繊維には、不織布や捲縮繊維の他、各種の機能を付与した繊維が知 られている。斯かる機能性繊維の代表例としては、例えば、高吸水性繊維、導電 性繊維などが挙げられる。そして、上記の様な繊維は、その形状的特徴や機能性 を生かして種々の分野で利用されている。
【0003】 例えば、実公平1−35278号公報には、捲縮繊維束状体の略中央部を緊縛 した後にボール状に丸めて緊縛部を束状体の内部に包埋させて成る汚水処理用接 触材が記載されている。斯かる汚水処理用接触材は、捲縮繊維が三次元的に絡み 合ってボール状に形成され、比表面積が大きい特徴を有する。そして、微生物の 自浄作用に基づく汚水の浄化処理に適用した場合、ボール状構造体への微生物の 定着や汚泥の付着および微生物の成育が良好であると言う効果を奏する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の様なボール状構造体は、捲縮繊維束状体の緊縛部が中心 部の1箇所であるため、その使用態様によっては、緊縛部から繊維が抜け落ちる と言う問題がある。そして、斯かる欠点を解消するため、強固な緊縛手段として 金属線を利用した場合は、廃棄のための焼却処分が困難となる。
【0005】 本考案は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、繊維の種類を適 宜選択することにより各種の用途に供することが出来、しかも、廃棄のための焼 却処分が容易であり、且つ、安価に製作することが出来る新規な構造の集合繊維 構造体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案の要旨は、不織布または一定方向に引き揃えられた束状繊維 の芯部と編織した繊維の被覆部とから成り、芯部は、被覆部に包囲され且つその 両端部において被覆部と一体的に融着されていることを特徴とする集合繊維構造 体に存する。
【0007】
【作用】
不織布または一定方向に引き揃えられた束状繊維の芯部と共に両端部において 一体的に融着された被覆部は、機能性繊維などから成る芯部を保護すると共に芯 部を構成する不織布や束状繊維の剥離や抜け落ち等を防止する。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面に基づき本考案の実施例を説明する。図1は本考案の集合繊維 構造体の一例の説明図、図2は、本考案の集合繊維構造体の製造方法の一例の説 明図である。
【0009】 本考案において、繊維としては、形状的特徴や種々の機能を有する各種の繊維 を使用することが出来る。例えば、不織布、捲縮繊維、高吸水性繊維、導電性繊 維などが好適に使用される。
【0010】 不織布としては、湿式法、乾式法、スパンボンド法、ニードルパンチ法などに よって得られる各種の不織布を使用することが出来る。通常、不織布の目付けは 10〜50g/m2 、点密度は50〜200個/cm2 の範囲とされる。不織布 を構成する繊維の種類は、特に制限されず、後述する各繊維についても適宜不織 布に加工して使用することが出来るが、ポリプロピレン等のポリオレフイン系繊 維不織布は、軽くて嵩高であるため、好適に使用することが出来る。ポリオレフ イン系繊維不織布は、通常、ポリオレフイン系繊維をシートのウエブに拡げ、こ れを熱圧や接着材やニードルパンチによって接合して得ることが出来る。
【0011】 捲縮繊維としては、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリ アクリル、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレンスル フィド、ポリエステル、ウレタン又はポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂の繊 維や炭素繊維が挙げられる。特に、塩化ビニリデン系樹脂繊維は、耐久性や汚泥 の吸着性に優れているため、汚水処理などに好適に使用することが出来、ポリプ ロピレン等のポリオレフィン系の繊維は、それ自体、焼却しても何らの有害物質 を発生させることがないため、環境適応性が良好である。
【0012】 捲縮繊維における捲縮の程度は、通常、1〜25回/吋の範囲とされる。また 、繊維の太さは、通常0.01〜10,000デニール、好ましくは1〜100 デニール、更に好ましくは10〜300デニールの範囲とされ、繊維の断面形状 は、円形に限らず、楕円形、長方形、三角形、中空形状などを採用し得る。また 、捲縮繊維は、短繊維または長繊維の何れであってもよく、更には、加工糸また は非加工糸であってもよい。加工糸としては、クリンプ加工糸、ウーリー加工糸 などが好適である。
【0013】 高吸水性繊維とは、自重の約50倍以上の水を吸収することの出来る繊維を言 い、その具体例としては、ポリアクリロニトリル繊維の鹸化物(特開昭58−3 1113号公報)、吸水物質を分散含有させた再生セルロース繊維(特開昭49 −61418号公報、同56−9418号公報)、カルボキシメチル化セルロー ス繊維(特開昭52−5393号公報、同60−2707号公報、同60−60 101号公報、特公昭60−15641号公報)等が挙げられる。特に、東洋紡 績(株)製の商品「ランシールF」は、自重の150倍以上の水を吸収して直径 方向にだけ膨潤し、しかも、繊維物性の低下が少ないと言う優れた機能を有する ため、好適に使用することが出来る。
【0014】 導電性繊維としては、これを使用した本考案の集合繊維構造体の使用目的によ って異なるが、通常、体積固有抵抗率が1015Ω・cm程度以下のものが使用さ れる。斯かる導電性繊維は、例えば、金属粒子、カーボンブラック、界面活性剤 などを樹脂に含有させて繊維化することにより容易に得ることが出来る。
【0015】 本考案の集合繊維構造体は、不織布または一定方向に引き揃えられた束状繊維 の芯部と編織した繊維の被覆部と編織した繊維の被覆部とから成る。芯部は、被 覆部に包囲され且つその両端部において被覆部と一体的に融着されている。そし て、芯部が一定方向に引き揃えられた束状繊維の場合、当該芯部は、束状繊維の 引き揃え方向の両端部において被覆部と一体的に融着されている。
【0016】 前記の各繊維は、通常、束状繊維として使用されて集合繊維構造体の芯部を構 成する。不織布の場合は、そのまま使用されて芯部を構成する。そして、高吸水 性繊維や導電性繊維の場合は、編織して繊維の被覆部を構成することも出来る。 しかしながら、通常、高吸水性繊維や導電性繊維は、強度などの問題によって編 織困難であり、また、被覆部としての耐久性に劣るため、上記の繊維は、集合繊 維構造体の芯部のみに使用するのが好ましい。
【0017】 集合繊維構造体の被覆部は、十分な強度を有する繊維を編織することによって 構成される。繊維としては、捲縮繊維に使用される繊維と同様な繊維を使用する ことが出来る。編織の態様としては、組物、織物、編物などの何れであってもよ い。一方、芯部を構成する束状繊維の本数は、特に制限されず、被覆部の編織態 様によって適宜選択することが出来る。例えば、繊維の組物によって被覆部を構 成する場合は、通常、100〜100,000本の繊維の束で芯部を構成するの がよい。
【0018】 図1に例示した集合繊維構造体(1)は、一定方向に引き揃えられた束状繊維 の芯部(2)と組物繊維の被覆部(3)とから成る。そして、芯部(2)は、被 覆部(3)収容され且つ束状繊維の引き揃え方向の両端部において被覆部(3) と一体的に融着されている。なお、符号(4)は融着部を表す。
【0019】 図1に例示した集合繊維構造体(1)は、例えば、製紐機を利用した図2に示 す方法、すなわち、一定方向に引き揃えられた束状繊維の周囲に複数本の繊維を 組合せて一体化した後、超音波融着装置で融着して所定の長さに切断する方法に よって製造することが出来る。
【0020】 製紐機は、主として、テーブル(5)と、その上に配置された複数のボビン( 6)と、その上方に配置された口金(7)とによって構成され、超音波融着装置 は、主として、エアーシリンダー(8)によって可動式に構成された超音波発振 ホーン(9)と受け台(10)とによって構成されている。そして、超音波発振 ホーン(9)は平坦端面を有し、受け台(10)は鋭角の形状を有し、しかも、 受け台(10)は、その鋭角部の稜線を超音波発振ホーン(9)の平坦端面に対 向して配置されている。
【0021】 一定方向に引き揃えられた束状繊維(11)は、テーブル(5)の下方から引 き出され、口金(7)に挿入され、各素繊維(12)は、複数のボビン(6)か ら引き出されて口金(7)に挿入される。そして、各素繊維(12)は、複数の ボビン(6)の交互移動により束状繊維(11)の周囲に組紐を形成する。周囲 に組紐を形成した束状繊維(13)は、引取ローラー(14)、ピンチローラー (15)、(15)、送り出しローラー(16)を通し、超音波発振ホーン(9 )と受け台(10)との間に送給される。
【0022】 束状繊維(13)は、受け台(10)の鋭角部の稜線に対して垂直に送給され 、断面形状が一条となる様に押し広げられる。その結果、束状繊維の各繊維同志 および組紐とが一体的に融着される。そして、融着部の略中央にて切断され、両 端部が融着された集合繊維構造体(1)が連続的に製造される。得られた集合繊 維構造体(1)は、超音波融着装置の下方に配置された容器(17)に収容され る。通常、ボビンから引き出され素繊維には、任意の本数の繊維束(例えば縒り 糸など)が使用され、ボビンの数は、組紐構造に合わせて適宜選択することが出 来る。
【0023】 一方、被覆部が織物や編物で構成された集合繊維構造体は、例えば、織物や編 物で両端開放型の筒状体を構成し、当該筒状体の中に束状繊維を収容し、次いで 、超音波融着装置で両端部を融着したのち所定の長さに切断する方法によって容 易に製造することが出来る。また、芯部が不織布で構成された集合繊維構造体は 、図2に示すと同様の方法により、不織布の周囲に複数本の繊維を組合せて一体 化した後、超音波融着装置で融着して所定の長さに切断する方法、または、上記 と同様の方法によって製造することが出来る。不織布で芯部を構成する場合は、 織物や編物で構成された被覆部が好適である。
【0024】 本考案の集合繊維構造体は、使用する繊維を適宜選択することにより、その形 状的特徴や機能を生かして各種の用途に供することが出来る。例えば、捲縮繊維 を使用した集合繊維構造体は、汚水処理用接触材、養魚用資材、濾過材などに利 用され、高吸水性繊維を使用した集合繊維構造体は、食品鮮度保持材、ドリップ 材、止血材、生理用品、油水分離材、止水材、充填材、緩衝材、洗浄材などに利 用することが出来る。
【0025】 そして、導電性繊維を使用した集合繊維構造体は、各種の分野における帯電防 止材として利用することが出来、例えば、樹脂ペレットの乾燥工程においてペレ ットの中に混入することにより静電気を除去するために利用することが出来る。 なお、ポリオレフイン系繊維不織布の様な単なるを使用した集合繊維構造体は、 捲縮繊維を使用した集合繊維構造体と同様の用途、特に、養魚用資材、濾過材な どに利用することが出来る。
【0026】 本考案の集合繊維構造体のサイズは、上記の利用目的によって適宜決定される が、例えば、被覆部が組物繊維(組紐)で構成された図1に示す集合繊維構造体 の場合は、通常、偏平形状とした際の寸法として、縦(長さ)及び横ともに0. 5〜30cm程度の範囲とされる。特に、縦(長さ)及び横ともに0.5〜5c m程度とされたチップ形状の集合繊維構造体は、取扱性に優れる利点がある。
【0027】
【考案の効果】
以上説明した本考案の集合繊維構造体によれば、繊維の種類を適宜選択するこ とにより各種の用途に供することが出来、しかも、緊縛手段として金属線を利用 していないから廃棄のための焼却処分が容易であり、且つ、安価に製作すること が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の集合繊維構造体の一例の説明図であ
る。
【図2】本考案の集合繊維構造体の製造方法の一例の説
明図である。
【符号の説明】
1:集合繊維構造体 2:芯部 3:被覆部 4:融着部 5:テーブル 6:ボビン 7:口金 8:エアーシリンダー 9:超音波発振ホーン 10:受け台 11:束状繊維 12:素繊維
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 13/00 7199−3B (72)考案者 秋山 敬一 栃木県下都賀郡国分寺町大字小金井588− 1

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布または一定方向に引き揃えられた
    束状繊維の芯部と編織した繊維の被覆部とから成り、芯
    部は、被覆部に包囲され且つその両端部において被覆部
    と一体的に融着されていることを特徴とする集合繊維構
    造体。
  2. 【請求項2】 芯部を構成する繊維が捲縮繊維である請
    求項1に記載の集合繊維構造体。
  3. 【請求項3】 芯部を構成する繊維が高吸水性繊維であ
    る請求項1に記載の集合繊維構造体。
  4. 【請求項4】 芯部を構成する繊維が導電性繊維である
    請求項1に記載の集合繊維構造体。
JP071391U 1993-12-07 1993-12-07 集合繊維構造体 Withdrawn JPH0733987U (ja)

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