JPH0733883Y2 - 鉄粉吸着磁石 - Google Patents

鉄粉吸着磁石

Info

Publication number
JPH0733883Y2
JPH0733883Y2 JP1989131433U JP13143389U JPH0733883Y2 JP H0733883 Y2 JPH0733883 Y2 JP H0733883Y2 JP 1989131433 U JP1989131433 U JP 1989131433U JP 13143389 U JP13143389 U JP 13143389U JP H0733883 Y2 JPH0733883 Y2 JP H0733883Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron powder
oil
magnet
liquid
adsorbing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989131433U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0370745U (ja
Inventor
潤三 相佐
光雄 山本
昭治 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Somic Ishikawa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Somic Ishikawa KK filed Critical Somic Ishikawa KK
Priority to JP1989131433U priority Critical patent/JPH0733883Y2/ja
Publication of JPH0370745U publication Critical patent/JPH0370745U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0733883Y2 publication Critical patent/JPH0733883Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Floating Material (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、液体中の鉄粉を吸着する鉄粉吸着磁石に関す
るものである。
(従来の技術) たとえば、工作機械等に用いる油圧シリンダ等の油圧機
構では、第4図に示すように、タンク1から送り管2を
介してポンプ3により油4を吸込んで加圧し、加圧した
油4を油圧シリンダ等の油圧機構5に送って油圧機構5
を作動し、油圧機構5で使用した油4は戻り管6を介し
てタンク1に戻すようにしている。
そして、タンク1に戻された油4に含まれる鉄粉7やス
ラッジ8等の固形物を除去するために、タンク1の底部
には、タンク1の底部に沈殿した固形物の移動を阻止し
て油面9付近の油4の流動だけを許容するセパレータと
呼ばれる隔壁10や、油4中の鉄粉7やスラッジ8等を吸
着する鉄粉吸着磁石11が設けられているとともに、送り
管2の吸込み口には、比較的に大きい固形物の吸込みを
阻止するフィルタ12が設けられている。
しかしながら、このように、タンク1の底部に鉄粉吸着
磁石11を設置した構造では、微小な鉄粉7やスラッジ8
等が、油面9に浮いたり、油4の流動により油面9付近
を移動したりして、フィルタ12を通して送り管2に吸込
まれるので、ポンプ3や油圧機構5のシール部分に悪影
響を与えるという問題があった。
また、とくに、最近では、各種の作業の効率化及び高速
化のために、油圧機構5の作動サイクルが短くなってい
るとともに、油圧機構5の作動速度が早くなっているた
め、タンク1内の油4の流動も早くなる傾向にあり、微
小な鉄粉7やスラッジ8等による悪影響が多くなる他、
戻り管6からタンク1に流入する油4の流速も早くなる
ため、タンク1に流入する油4が空気を巻込んで、タン
ク1内の油4に気泡15が発生し、この気泡15が、上記鉄
粉7やスラッジ8等と同様に、フィルタ12を通して送り
管2に吸込まれるので、ポンプ3が所定の能力を発揮で
きず、油圧が低下したり、油圧が不安定になるという問
題や、油4の流動が早いため、油面9において油4と外
気の接触が活発に行なわれるので、油4が変質したり酸
化したりし易いという問題もある。
(考案が解決しようとする課題) 上述したように、従来の鉄粉除去方法の場合、油4等の
液体の表面付近の鉄粉7等をうまく除去することができ
ないという問題があり、また、鉄粉7等の問題とは別
に、液体中の気泡15による弊害や、外気による液体の変
質や酸化の問題があった。
本考案は、このような点に鑑みなされたもので、油等の
液体中の鉄粉7等を効率的に除去するとともに、液体中
の気泡による弊害や外気による液体の変質や酸化を防止
することを目的とするものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案の請求項1の鉄粉吸着磁石21は、磁性体の粉末23
を混合した合成樹脂22を発泡させて対象とする液体4よ
りも小さい比重のフロート体25を球形状に形成するとと
もに、上記磁性体の粉末23に着磁したものである。
本考案の請求項2は、請求項1の鉄粉吸着磁石21におい
て、フロート体25の表面に多数の突起24を形成したもの
である。
(作用) 本考案の請求項1の鉄粉吸着磁石21は、液体4の液面9
に浮遊し、磁力によって、鉄粉7等を吸着するものであ
る。その際に、鉄粉吸着磁石21は、液体4の液面9に多
数個を浮遊させても、それぞれが球形状のため互いに引
掛かり難く、独立に移動し易いものである。
本考案の請求項2の鉄粉吸着磁石21は、表面の多数の突
起24により、気泡15を破裂させるとともに、隣接した鉄
粉吸着磁石21との密着を阻止するものである。
(実施例) 本考案の鉄粉吸着磁石の一実施例を第1図ないし第3図
を参照して説明する。
図において、21は鉄粉吸着磁石で、この鉄粉吸着磁石21
は、第1図に示すように、ナイロン等の合成樹脂22にス
トロンチウムフェライト等の磁性体の粉末23を発泡剤及
び種々の添加剤とともに適当に混合した材料を射出成形
して、第2図に示すように、表面に多数の尖鋭な突起24
を有する球形状のフロート体25を形成し、この成形を、
磁界中で行なうことにより、成形の際に、磁性体の粉末
23を磁化させたものである。
このため、フロート体25つまり鉄粉吸着磁石21の内部に
は、発泡剤による発泡によって、多数の気泡26が形成さ
れているので、鉄粉吸着磁石21は、重量を軽くでき、比
重をたとえば0.5〜0.7程度に設定することにより、第3
図に示すように、液体としての油4の液面としての油面
9に浮遊させることができる。
なお、このように、鉄粉吸着磁石21の内部には気泡26が
あるが、鉄粉吸着磁石21の表面には気泡26が露出しない
緻密なスキン層27が形成されている。
また、上述したように、フロート体25を成形する際に、
磁界中に位置させて、成形と同時に磁性体の粉末23に着
磁するので、合成樹脂22が硬化するまでの間に、磁性体
の粉末23が配向し、これによって、鉄粉吸着磁石21全体
が、合成樹脂成形磁石として極異方性を持つことになる
ため、強い磁力を発生させることができ、鉄粉吸着磁石
21の表面の磁束密度をたとえば200〜400ガウスに設定す
ることにより、鉄粉吸着磁石21の表面に鉄粉7やスラッ
ジ8等を吸着することができる。
そうして、この鉄粉吸着磁石21は、たとえば、第3図に
示すように、第4図に示した従来の鉄粉吸着磁石11と同
様に、油圧シリンダ等の油圧機構5の作動用の油4のタ
ンク1に入れて使用するが、この鉄粉吸着磁石21の使用
にあたっては、多数個をタンク1内に入れて油面9を覆
うように浮遊させる。
この状態で、油4がポンプ3によりタンク1から送り管
2を介して吸込まれて加圧され、この油4が油圧機構5
を作動した後、戻り管6を介してタンク1に戻される
と、タンク1内の油4は戻り管6側から送り管2側に流
動する。
そして、この流動の過程で、油4に含まれる鉄粉7やス
ラッジ8等の固形物のうち比較的に大きくかつ重量が重
いものは、タンク1の底部に沈殿し、セパレータと呼ば
れる隔壁10によって移動を阻止されるので、フィルタ12
から送り管2に吸込まれることはなく、また、重量が軽
くても比較的に大きい固形物はフィルタ12に引掛かって
送り管2に吸込まれることはなく、ポンプ3や油圧機構
5のシール部分に悪影響を与えることがない。
また、油4に含まれる鉄粉7やスラッジ8等の固形物の
うち比較的に小さくかつ重量が軽いものは、油4ととも
に隔壁10の上を越えて油面9付近を流動するが、油面9
には多数の鉄粉吸着磁石21が浮遊しているので、この鉄
粉吸着磁石21に吸着され、送り管2に吸込まれることは
なく、ポンプ3や油圧機構5のシール部分に悪影響を与
えることがない。
また、戻り管6からタンク1に流入する油4が空気を巻
込んで、タンク1内の油4中に気泡15が発生すると、こ
の気泡15に鉄粉7やスラッジ8等が付着して気泡15とと
もに、油面9に上昇するが、上昇した気泡15が、油面9
に浮遊している鉄粉吸着磁石21の表面の突起24に触れ
て、油面9で破裂するので、気泡15に付着していた鉄粉
7やスラッジ8等は、気泡の15の破裂によって気泡15か
ら解放された後、鉄粉吸着磁石21に吸着され、送り管2
に吸込まれることはなく、ポンプ3や油圧機構5のシー
ル部分に悪影響を与えることがない。
そして、このように、タンク1内の油4中に発生した気
泡15は、油面9に上昇したところで、油面9に浮遊して
いる鉄粉吸着磁石21の表面の突起24に触れて、油面9で
破裂するので、送り管2に吸込まれることがなく、ポン
プ3の能力を低下させることがなく、油圧を低下させた
り、油圧を不安定にしたりすることがない。
さらに、多数の鉄粉吸着磁石21が油面9を覆っているた
め、油4と外気の接触が制限されるので、油4が変質し
たり酸化したりし難くなる。
なお、多数個の鉄粉吸着磁石21を液体4の液面9に浮遊
させても、それぞれの鉄粉吸着磁石21が球形状で、互い
に引掛かり難く、しかも、表面の多数の突起24により、
隣接した鉄粉吸着磁石21との密着が阻止されているの
で、多数個が塊になることがなく、独立に移動し易いの
で、それぞれが液体4の液面9に浮遊し、それぞれがそ
の機能を確実に果たす。
また、それぞれの鉄粉吸着磁石21は、表面の多数の尖鋭
な突起24により、隣接した鉄粉吸着磁石21との密着が阻
止されているので、一度吸着された鉄粉7やスラッジ8
が鉄粉吸着磁石21同志の接触によって剥がれることがな
く、一旦吸着した鉄粉7やスラッジ8は確実に保持す
る。
〔考案の効果〕
上述したように、本考案の請求項1の鉄粉吸着磁石は、
液面を浮遊するので、液面付近を浮遊する鉄粉等を吸着
することができ、そして、多数個を用いることによっ
て、液面を覆うようにすると、液体と外気の接触を制限
できるので、液体の変質や酸化を阻止することもでき
る。その際に、鉄粉吸着磁石はそれぞれが球形状のた
め、液面に多数個を浮遊させても互いに引掛かり難く、
独立に移動し易いので、それぞれがその機能を確実に果
たすことができる。
また、本考案の請求項2の鉄粉吸着磁石は、表面の突起
により、隣接した鉄粉吸着磁石との密着が阻止されてい
るので、一度吸着した鉄粉等が鉄粉吸着磁石同志の接触
によって剥がれることがなく、一旦吸着した鉄粉等を確
実に保持することができ、さらに、表面の突起により、
液中の気泡を破裂させることができるので、気泡の除去
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の鉄粉吸着磁石の一実施例の断面図、第
2図はその外観図、第3図はその使用状態の説明図、第
4図は従来の鉄粉除去方法の説明図である。 4……液体としての油、7……鉄粉、9……液面として
の油面、15……油4中の気泡、21……鉄粉吸着磁石、22
……合成樹脂、23……磁性体の粉末、24……突起、25…
…フロート体、26……フロート体25中の気泡。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体中に含まれる鉄粉等を吸着する鉄粉吸
    着磁石であって、 磁性体の粉末を混合した合成樹脂を発泡させて対象とす
    る液体よりも小さい比重のフロート体を球形状に形成す
    るとともに、上記磁性体の粉末に着磁したことを特徴と
    する鉄粉吸着磁石。
  2. 【請求項2】フロート体の表面に多数の突起を形成した
    ことを特徴とする請求項第1項記載の鉄粉吸着磁石。
JP1989131433U 1989-11-10 1989-11-10 鉄粉吸着磁石 Expired - Lifetime JPH0733883Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989131433U JPH0733883Y2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 鉄粉吸着磁石

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989131433U JPH0733883Y2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 鉄粉吸着磁石

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0370745U JPH0370745U (ja) 1991-07-16
JPH0733883Y2 true JPH0733883Y2 (ja) 1995-08-02

Family

ID=31678942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989131433U Expired - Lifetime JPH0733883Y2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 鉄粉吸着磁石

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0733883Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5935553U (ja) * 1982-08-31 1984-03-06 松下電工株式会社 ドアのロツク機構取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0370745U (ja) 1991-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090277843A1 (en) Polymer composite, water-treatment method using the same and manufacturing method of the same
JPS63501140A (ja) 磁気分離マトリツクスから粒子を音響的に除去する装置
CN101772379A (zh) 用于使颗粒悬浮或再悬浮在溶液中的方法以及适合的设备
US4722788A (en) Magnetic filter
JPH0733883Y2 (ja) 鉄粉吸着磁石
JP2000176306A (ja) 磁気分離による油回収方法および油回収用磁性体
CN102076396A (zh) 过滤设备
PL215156B1 (pl) Urzadzenie i sposób indukowania magnetyzmu
JPH08257321A (ja) マグネットフィルタ及びフィルタ装置
US3399134A (en) Magnetic sparator
JPS57190622A (en) High gradient magnetic filter
JPH0361482B2 (ja)
JPS6362259B2 (ja)
JPS634443B2 (ja)
JP2553925B2 (ja) 湿式磁力選別方法
JPS60128742U (ja) 磁性体の分離装置
JPS6483976A (en) Magnetic fluid seal device
JP2004195341A (ja) 磁性体粉吸着装置及び磁性体粉吸着装置用磁石
SU1007901A1 (ru) Устройство дл закреплени отливок
JPS634820A (ja) 積層磁石を用いたロ過装置
JP3851175B2 (ja) 磁気分離装置及び磁気分離方法
JPS5465179A (en) Separating method for emulsified oil
JPS6323707A (ja) 磁気分離装置
SU1152618A1 (ru) Магнитный железоотделитель
RU2602566C2 (ru) Способ очистки воды от нефтепродуктов с помощью магнитной жидкости и устройство его реализации