JPH0733759Y2 - アイロン用ボイラ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は業務用スチ−ムアイロン
に、高温の蒸気を供給するボイラ−に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】現在使用されているアイロン用ボイラ−
の蒸気循環機構は、図２に示すように、給水タンクａ内
の水がポンプｂによってボイラ−ｃ内に送りこまれ、電
熱などのヒ−タ−ｄによって加熱され、カマｅ内に蒸気
を発生させて、加圧された蒸気は、アイロンｆ内に送り
こまれる。そしてアイロンｆ内にて少し低くなった蒸気
は、再び給水タンクａ内に送りこまれ、これを循環させ
る機構とするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記ボイ
ラ−機構では、１００度近い蒸気が給水タンクａ内に循
環されるために、給水タンクａ内の温度が上昇し、かつ
給水タンクａ内の圧力も高くなるために、排気口ｇより
蒸気を放出しなければならず、このために作業場内の温
度および湿度が上昇し、作業環境が悪くなる問題があ
る。又上記給水タンクａ内より蒸気を放出することある
いは、給水タンクａ自体の放熱による熱エネルギ−の損
失およびポンプｂへの負荷が増大するなどの問題があ
る。そこで本考案では上記諸問題点を解消するために、
給水タンクを介さずにスチ−ムを循環させる機構のボイ
ラ−を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は次の
如き構成のボイラ−によって達成できる。即ちその要旨
はスチ−ム用アイロンに蒸気を循環させるアイロン用ボ
イラ−において、給水タンク内よりポンプによって水を
ボイラ−内に給水し、加熱することによって蒸気をカマ
内へ発生させ、該カマ内にて高温・高圧化された蒸気
を、スチ−ム用アイロン内へ放出し、更に該スチ−ム用
アイロン内から電磁ポンプにて再びボイラ−内へ循環さ
せる機構としたことを特徴とするアイロン用ボイラ−で
ある。

【０００５】

【作用】本考案では図１に示すように、スチ−ム用アイ
ロン７内から電磁ポンプ８によって強制的に蒸気がボイ
ラ−３内に戻されるために、ボイラ−３内にて非常に少
ない熱量で蒸気を発生することが可能となり、かつ給水
タンク１内の温度が上昇することがないために、熱エネ
ルギ−の損失を防止することが可能となる。

【０００６】

【実施例】以下本考案に係るアイロン用ボイラ−を、そ
の実施例を示す図面を参酌し乍ら詳述する。図１は本考
案の内部機構を示すブロック説明図である。１は給水タ
ンクであり、同給水タンク１内よりポンプ２によってボ
イラ−３内に水が給水される機構とするものである。そ
して上記ボイラ−３内には電熱用ヒ−タ−４によって加
熱され、カマ５内に蒸気が送り込まれ、カマ５内にて高
温・高圧化された蒸気が、取り出し口６よりスチ−ム用
アイロン７内へ送出され、同スチ−ム用アイロン７内か
ら電磁ポンプ８によって蒸気が、直接にボイラ−３内に
戻される機構とするものである。なお上記電磁ポンプ８
を使用するのは、高温の耐えることが可能であり、かつ
アイロン内とボイラ−内との圧力差が殆ど無いために、
強制的に循環させるためである。

【０００７】

【考案の効果】以上述べて来た如く本考案によれば、従
来方式と比較して大幅な省エネルギ−を可能にし、かつ
作業場内への蒸気の放出がなくなるために、作業環境が
良くなり、更に室内の温度・湿度調整が非常に効率よく
できるなどの効果を奏するものである。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の内部機構のブロック説明図である。

【図２】従来のアイロン用ボイラ−の内部機構のブロッ
ク説明図である。

【符号の説明】

１ 給水タンク ２ ポンプ ３ ボイラ− ４ 電熱用ヒ−タ− ５ カマ ７ スチ−ム用アイロン ８ 電磁ポンプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スチ−ム用アイロンに蒸気を循環させる
   アイロン用ボイラ−において、給水タンク内よりポンプ
   によって水をボイラ−内に給水し、加熱することによっ
   て蒸気をカマ内へ発生させ、該カマ内にて高温・高圧化
   された蒸気を、スチ−ム用アイロン内へ放出し、更に該
   スチ−ム用アイロン内から電磁ポンプにて再びボイラ−
   内へ循環させる機構としたことを特徴とするアイロン用
   ボイラ−。