JPH07336447A

JPH07336447A - 電子交換機の回線選択方法

Info

Publication number: JPH07336447A
Application number: JP12384094A
Authority: JP
Inventors: 竹男 ▲廣▼▲瀬▼; Takeo Hirose
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1994-06-06
Filing date: 1994-06-06
Publication date: 1995-12-22

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は対向する交換機間に設定された複数の
回線の中の１本を選択する方法に関し、履歴情報を使用
して、回線対応部の使用状況を均等化することのできる
電子交換機の回線選択方法を実現することを目的とす
る。【構成】ＳＴＥＰ１は回線選択順位表から回線選択順位
の一番高い回線Ｌｉを選択し、ＳＴＥＰ２は選択された
回線Ｌｉにより通信を行い、ＳＴＥＰ３は通信終了後、
通信時間を通信時間累計表の中の回線Ｌｉの通信時間累
計に加算し、ＳＴＥＰ４はそれぞれの回線Ｌ１〜Ｌｎの
通信時間累計の小さい順序に回線選択順位表の並べ替え
を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は対向する交換機間に設定
された複数の回線の中の１本を選択する方法に関する。

【０００２】交換機間に複数の回線が設定されている場
合には、負荷を平準化するため、物理的な劣化を同等に
するために、それぞれの回線を平均して使用することが
望まれる。

【０００３】図１１は交換システムの例を説明する図を
示す。１００Ａ、１００Ｂは同じ構成をもつ電子交換機
であり、それぞれの電子交換機１００Ａ、１００Ｂの回
線対応部Ｔ１４１〜１４ｎは回線Ｌ１〜Ｌｎにより相互
に接続されている。

【０００４】例えば、電子交換機１００Ａと電子交換機
１００Ｂに収容される加入者同志が通信を行う場合、回
線Ｌ１〜Ｌｎのいずれかを使用する。このとき、ソフト
ウェアにより負荷が偏らないように制御することが要求
されている。

【０００５】

【従来の技術】図１２は従来例を説明する図を示す。図
は負荷分散を行う１例であり、いわゆる、「ラウンドロ
ビン方式」と称されるものである。

【０００６】（Ａ）は回線選択のフローチャートであ
り、でアロッタ値「ａ」を取り出し、このアロッタ値
により回線選択表ｔをインデックスすることにより回線
番号値を取り出し、ここでは、取り出した回線番号の回
線Ｌ３により通信を行う。

【０００７】次いで、でアロッタ値「ａ」を「ａ＋
１」に更新する。したがって、次の回線選択のときは、
アロッタ値「ａ＋１」で指定される回線Ｌ４が選択され
る。このような選択動作により回線選択表ｔにしたがっ
て、順次、回線を選択してゆき、一巡したところで最初
に戻って、最初の回線Ｌ１を選択するようにしている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来例において
は、回線および回線対応部を選択する回数は均等になる
が、使用した時間には考慮されていない。

【０００９】回線を使用して通信を行うとき、それぞれ
の通信時間は一定ではないので、例えば「ラウンドロビ
ン方式」により、それぞれの回線を使用する回数を均等
化しても、累積通信時間は均等化できるとは限らない。

【００１０】本発明は履歴情報を使用して、回線対応部
の使用状況を均等化することのできる電子交換機の回線
選択方法を実現しようとする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の第１の原
理を説明する図である。図は複数の回線Ｌ１〜Ｌｎの中
の１本を選択する方法を示し、ＳＴＥＰ１は回線選択順
位表から回線選択順位の一番高い回線Ｌｉを選択し、Ｓ
ＴＥＰ２は選択された回線Ｌｉにより通信を行い、ＳＴ
ＥＰ３は通信終了後、通信時間を通信時間累計表の中の
回線Ｌｉの通信時間累計に加算し、ＳＴＥＰ４はそれぞ
れの回線Ｌ１〜Ｌｎの通信時間累計の小さい順序に回線
選択順位表の並べ替えを行い、次の回線選択に備える。

【００１２】

【作用】請求項１では複数の回線Ｌ１〜Ｌｎの通信時間
累計が均等化するように回線選択を行う方法であり、回
線Ｌ１〜Ｌｎごとの通信時間累計を記録しておき、通信
時間の累計の少ない順にソートすることにより、回線選
択順位表を作成する。

【００１３】そして、通信を行うときは回線選択順位表
の選択順位の一番高い回線を選択して使用して通信を行
い、通信終了後にその通信時間を該回線の通信時間累計
に加算し、再び通信時間の累計の少ない順にソートして
回線選択順位表を作成することにより次の回線選択に備
える。

【００１４】請求項２は複数の回線の複数の履歴情報に
より、回線選択を行うものであり、第１の履歴情報のみ
では履歴情報の差がなく回線を選択できない場合は、次
の履歴情報を参照して使用する回線を選択するものであ
る。

【００１５】請求項３は複数の回線の複数の履歴情報を
履歴情報表Ｔ１１〜Ｔ１ｎに記録しておき、履歴情報選
択部１１１Ａにより、その交換システムに最適な履歴情
報を選択して回線選択を行うものである。

【００１６】請求項４は複数の回線の複数の使用履歴情
報を履歴情報表Ｔ１１〜Ｔ１ｎに記録しておき、履歴情
報設定部１１１Ｂにより、参照する履歴情報の順序を設
定して回線選択を行うものであり、履歴情報の重要なも
のから参照する。このとき参照する履歴情報表Ｔ１１〜
Ｔ１ｎのすべてを使用しても良く、また、一部の表のみ
を使用することもできる。

【００１７】請求項５は回線を増設した場合、増設した
回線に複数の履歴情報の平均値を付与することにより、
増設した回線を含めて、均等に選択できるようにするも
のである。

【００１８】

【実施例】図３は本発明の実施例の電子交換機を説明す
る図である。電子交換機１００は記憶装置１１０、中央
制御装置１２０、ネットワーク１３０、回線対応部１４
０、端末対応部１５０から構成されており、記憶装置１
１０の中の交換処理プログラム１１２にしたがって、中
央制御装置１２０が指定の端末Ｔａ〜Ｔｎ、回線Ｌ１〜
Ｌｎ相互の接続処理を実行する。このような複数の回線
Ｌ１〜Ｌｎの中の１本を選択して通信を行うとき、回線
選択プログラム１１１により、履歴情報表Ｔ１１の履歴
情報を参照して回線Ｌ１〜Ｌｎの使用する条件が均等に
なるように回線の選択処理を行う。

【００１９】図４は本発明の実施例（１）の履歴情報を
説明する図である。実施例（１）は請求項１に対応する
実施例であり、回線を回線Ｌ１〜Ｌ４の４本から構成し
た例である。図中の（Ａ）のＴ１は履歴情報表Ｔ１１と
しての通信時間累計表であり、回線Ｌ１〜Ｌ４の通信時
間累計Ｈ₁₁〜Ｈ₁₄が回線ごとに６４５秒、５１２秒、７
１４秒、５４１秒と記録されている。

【００２０】Ｔ０は回線選択順位表であり、通信時間累
計表Ｔ１の通信時間累計の少ない順序に並べることによ
り作成されるものである。図５は本発明の実施例（１）
の動作フローチャートである。図５のフローチャートは
図３で説明した回線選択プログラム１１１の処理を示す
ものである。以下図４の条件での処理をフローチャート
により説明する。

【００２１】回線選択順位表Ｔ０を参照して、選択
順位の一番高い回線、ここでは回線Ｌ２を選択する。選択された回線Ｌ２を使用して通信を行う。このと
きの通信時間は５０秒とする。

【００２２】通信終了後、通信時間５０秒を回線Ｌ
２の通信時間累計Ｈ₁₂に加算し、５６２秒とする。回線Ｌ２の通信時間累計Ｈ₁₂は５６２秒となり、回
線Ｌ４の通信時間累計Ｈ₁₄は５４１秒、回線Ｌ１の通信
時間累計Ｈ₁₁は６４５秒、回線Ｌ３の通信時間累計Ｈ₁₃
は７１４秒のままであり、この通信時間累計の順序にし
たがって回線選択順位表Ｔ０の並べ替えを行う。

【００２３】図４の（Ｂ）は図４のの処理で通信時間
累計を加算し、の処理で並べ替えを行った後の通信時
間累計表Ｔ１と回線選択順位表Ｔ０を示す。ここでは選
択順位が一番高い回線は回線Ｌ４となっている。

【００２４】図６は本発明の実施例（２）の履歴情報を
説明する図である。図６、図７は請求項２に対応するも
のであり、複数の履歴情報から回線選択を行うものであ
る。図６は実施例（２）で使用する履歴情報を示し、履
歴情報として通信時間累計表Ｔ１、通信実施回数表Ｔ
２、障害発生回数表Ｔ３を使用し、回線選択のための閾
値表Ｔ１０、Ｔ２０および回線選択順位表Ｔ０を使用す
る。

【００２５】図７は本発明の実施例（２）の動作フロー
チャートである。以下フローチャートにより動作を説明
する。 −１回線選択順位表Ｔ０を参照して、選択順位の一
番高い回線、ここでは回線Ｌ２を選択する。

【００２６】−２選択された回線Ｌ２の通信時間累
計Ｈ₁₂＝５１２秒を取り出す。 −１回線選択順位表Ｔ０を参照して、選択順位の二
番目に高い回線、ここでは回線Ｌ４を選択する。

【００２７】−２選択された回線Ｌ４の通信時間累
計Ｈ₁₄＝５４１秒を取り出す。 −１通信時間累計Ｈ₁₄＝５４１秒とＨ₁₂＝５１２秒
の比Ｒを求める。 −２比Ｒ＝１．０５６と閾値表Ｔ１０の中の閾値
１．１と比較する。この場合、比Ｒは閾値より小さいの
で回線Ｌ２と回線Ｌ４の通信時間累計は差がないと判定
して−１へ進む。

【００２８】 −２では比Ｒが閾値より小さい例で
説明しているが、閾値より大きい場合には、通信時間累
計の差があるので、通信時間累計の小さい回線Ｌ２を選
択してへ進む。

【００２９】−１ −２で比が閾値より小さかった
ので、次の履歴情報、ここでは、通信実施回数表Ｔ２に
よる選択処理に入り、第一選択順位の回線Ｌ２の通信実
施回数Ｈ₂₂＝１８を取り出す。

【００３０】−２第二選択順位の回線Ｌ４の通信実
施回線Ｈ₂₄＝２２を取り出す。 −１通信実施回数Ｈ₂₂＝１８と通信実施回線Ｈ₂₄＝
２２の比Ｒを求める。 −２比Ｒ＝１．２２と閾値表Ｔ２０の中の閾値１．
１５と比較する。

【００３１】比Ｒ＝１．２２が閾値表Ｔ２０の中の
閾値１．１５より大きいので回線Ｌ２の通信実施回数が
小さいと判定し、回線Ｌ２を選択する。 −１で求めた比Ｒが閾値表Ｔ２０の閾値１．１５
より小さい場合には、通信実施回数にも差がないと判定
して、次の履歴情報、ここでは、障害発生回数表Ｔ３に
よる選択処理を行う。最後に使用する履歴情報による選
択処理では閾値は使用せず、最後の履歴情報の大小によ
り最終的な回線選択を行う。

【００３２】選択された回線で通信を行い、通信終
了後、通信時間累計表Ｔ１、通信実施回数表Ｔ２の値に
加算処理を行い、回線選択順位表Ｔ０の並べ替えを行
う。このようにして、電子交換機間を接続する複数の回
線から通信を行う回線を選択するとき、使用する条件が
均等になるように選択することが可能となる。

【００３３】図８は本発明の実施例（３）を説明する図
であり、請求項３に対応するものである。電子交換機１
００として、回線選択を行うための履歴情報としては履
歴情報１〜履歴情報ｎを履歴情報表Ｔ１１〜Ｔ１ｎによ
り記録しているが、回線選択を行うときにその、履歴情
報選択部１１１Ａによりその交換システムに最適の履歴
情報表Ｔ１１〜Ｔ１ｎの中の一つを指定して、回線選択
処理を行う。

【００３４】図９は本発明の実施例（４）を説明する図
であり、請求項４に対応するものである。電子交換機１
００として、回線選択を行うための履歴情報としては履
歴情報１〜履歴情報ｎを履歴情報表Ｔ１１〜Ｔ１ｎによ
り記録している。回線選択を行うときに履歴情報設定部
１１１Ｂにより使用する履歴情報表Ｔ１１〜Ｔ１ｎの選
択順序を指定して、回線選択処理を行うものである。こ
のとき使用する履歴情報は履歴情報表Ｔ１１〜Ｔ１ｎの
中の一部のみを使用することもできる。

【００３５】図１０は本発明の実施例（５）を説明する
図であり、請求項５に対応するものである。例えば、回
線増設をしたり、障害が発生して使用できなかった回線
の修理が完了して使用可能状態になった場合、これらの
回線の履歴情報を「０」とすると、増設された回線のみ
が集中して使用される。

【００３６】そこで、このような増設された回線にはそ
れぞれの履歴情報の平均値を付与して、増設された回線
を含めて均等に選択されるようにするものである。図１
０の通信情報累計表Ｔ１Ａ、通信実施回数表Ｔ２Ａ、障
害発生回数表Ｔ３Ａは図６で説明した通信情報累計表Ｔ
１、通信実施回数表Ｔ２、障害発生回数表Ｔ３の回線Ｌ
１〜Ｌ４の履歴情報に、増設した回線Ｌ０の履歴情報を
追加したものであり、回線Ｌ０の通信時間累計、通信実
施回数、障害発生回数はそれぞれ回線Ｌ１〜Ｌ４の平均
値６０３秒、２１回、１回を付与したものであり、回線
選択順位表Ｔ０Ａはこの増設した回線Ｌ０の履歴情報を
含めて並べ替えを行ったものである。

【００３７】

【発明の効果】本発明によれば、回線ごとの通信時間の
累積値等の複数の履歴情報を利用して回線選択を行うこ
とにより、回線対応部の負荷分散の精度を上げることが
できる。また、電子交換機として複数の履歴情報を収集
しておき、実際の回線の選択に使用する履歴情報を選
択、順序付けすることができるので、交換システムに最
適の選択方法を選択することができる。

【００３８】さらに、回線増設された場合、あるいは障
害で使用できなかった回線が使用可能となった場合、そ
れぞれの回線の平均値を付与することにより、これらの
回線を含めて、均等に選択することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の原理を説明する図

【図２】本発明の第２の原理を説明する図

【図３】本発明の実施例の電子交換機を説明する図

【図４】本発明の実施例（１）の履歴情報を説明する
図

【図５】本発明の実施例（１）の動作フローチャート

【図６】本発明の実施例（２）の履歴情報を説明する
図

【図７】本発明の実施例（２）の動作フローチャート

【図８】本発明の実施例（３）を説明する図

【図９】本発明の実施例（４）を説明する図

【図１０】本発明の実施例（５）を説明する図

【図１１】交換システムの例を説明する図

【図１２】従来例を説明する図

【符号の説明】

１００、１００Ａ、１００Ｂ電子交換機１１０記憶装置１１１回線選択プログラム１１１Ａ履歴情報選択部１１１Ｂ履歴情報設定部１１２交換処理プログラム１２０中央制御装置１３０ネットワーク１４０、１４１〜１４ｎ回線対応部１５０端末対応部Ｔ１１〜Ｔ１ｎ履歴情報表Ｔ１、Ｔ１Ａ通信時間累計表Ｔ２、Ｔ２Ａ通信実施回数表Ｔ３、Ｔ３Ａ障害発生回数表Ｔ０、Ｔ０Ａ回線選択順位表Ｔ１０、Ｔ２０閾値表Ｌ０、Ｌ１〜Ｌｎ回線Ｔａ〜Ｔｎ端末ｔ回線選択表

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】対向する電子交換機を接続する複数の回
線（Ｌ１〜Ｌｎ）の中の１つを選択する方法であって、回線選択順位表から回線選択順位の一番高い回線（Ｌ
ｉ）を選択し（ＳＴＥＰ１）、選択された前記回線（Ｌｉ）により通信を行い（ＳＴＥ
Ｐ２）、通信終了後、通信時間を通信時間累計表の中の前記回線
（Ｌｉ）の通信時間累計に加算し（ＳＴＥＰ３）、それぞれの回線（Ｌ１〜Ｌｎ）の通信時間累計の小さい
順序に回線選択順位表の並べ替えを行う（ＳＴＥＰ４）
ことを特徴とする電子交換機の回線選択方法。
【請求項２】対向する電子交換機を接続する複数の回
線（Ｌ１〜Ｌｎ）の中の１つを選択する方法であって、回線選択順位表から回線選択順位の一番高い回線（Ｌ
ｉ）と、回線選択順位の二番目に高い回線（Ｌｊ）とを
選択し（ＳＴＥＰ１）、回線選択順位の一番高い回線（Ｌｉ）と、回線選択順位
の二番目に高い回線（Ｌｊ）の第１の履歴情報の比を求
め（ＳＴＥＰ２）、求めた履歴情報の比が閾値より大きいか否かを判定し、
大きい場合は回線選択順位の一番高い回線（Ｌｉ）を選
択し（ＳＴＥＰ３）、求めた履歴情報の比が閾値より小さい場合は、回線選択
順位の一番高い回線（Ｌｉ）と、回線選択順位の二番目
に高い回線（Ｌｊ）の次の履歴情報の比を求め、ＳＴＥ
Ｐ３に戻り（ＳＴＥＰ４）、選択された前記回線（Ｌｉ）により通信を行い（ＳＴＥ
Ｐ５）、通話終了後、履歴情報の更新を行い（ＳＴＥＰ６）、第１の履歴情報により、複数の回線（Ｌ１〜Ｌｎ）の選
択順位の順序付けを行い回線選択順位表の並べ替えを行
う（ＳＴＥＰ７）ことを特徴とする電子交換機の回線選
択方法。
【請求項３】前項記載の電子交換機の回線選択方法に
おいて、複数の履歴情報を記録する複数の履歴情報表（Ｔ１１〜
Ｔ１ｎ）と、複数の前記履歴情報表（Ｔ１１〜Ｔ１ｎ）の一つを指定
する履歴情報選択部（１１１Ａ）を設け、前記複数の回線（Ｌ１〜Ｌｎ）の選択を行うとき、前記
履歴情報選択部（１１１Ａ）で指定した履歴情報表（Ｔ
１ｉ）の情報にしたがって行うことを特徴とする請求項
２記載の電子交換機の回線選択方法。
【請求項４】２項記載の電子交換機の回線選択方法に
おいて、複数の履歴情報を記録する複数の前記履歴情報表（Ｔ１
１〜Ｔ１ｎ）と、複数の前記履歴情報表（Ｔ１１〜Ｔ１ｎ）の選択順序を
指定する履歴情報設定部（１１１Ｂ）を設け、前記複数の回線（Ｌ１〜Ｌｎ）の選択を行うとき、前記
履歴情報設定部（１１１Ｂ）の指定した順序にしたがっ
て前記履歴情報表（Ｔ１１〜Ｔ１ｎ）を参照することを
特徴とする請求項２記載の電子交換機の回線選択方法。
【請求項５】２項記載の電子交換機の回線選択方法に
おいて、回線（Ｌ０）を増設するとき、増設する前記回線（Ｌ０）の履歴情報として、前記複数
の履歴情報の平均値を付与することを特徴とする請求項
２記載の電子交換機の回線選択方法。