JPH07336352A - 無線lanシステム - Google Patents

無線lanシステム

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Publication number
JPH07336352A
JPH07336352A JP13160994A JP13160994A JPH07336352A JP H07336352 A JPH07336352 A JP H07336352A JP 13160994 A JP13160994 A JP 13160994A JP 13160994 A JP13160994 A JP 13160994A JP H07336352 A JPH07336352 A JP H07336352A
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JP
Japan
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signal
slave station
station
data
transmission
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Withdrawn
Application number
JP13160994A
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English (en)
Inventor
Teruhisa Ninomiya
照尚 二宮
Tamio Saito
民雄 斉藤
Masanori Matsubara
誠憲 松原
Kiyotaka Yomo
清隆 四方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は異なる子局から無線送信されたデータ
が親局で衝突した際に、それを回避できる機能を安価に
実現することができる無線LANシステムを目的とす
る。 【構成】有線LANに接続された親局1を介して子局3
2,33同士、又は子局(例えば32)と有線LANの
端末機2とが無線通信を行うシステムにおいて、親局1
への上り回線と子局32への下り回線とが周波数分割さ
れた無線伝送路上で、子局32からの信号D1を親局1
で折り返し、送信した子局32において自局が送出した
信号と親局において折り返されてきた信号をビット照合
手段43で照合することにより信号衝突を検知し、衝突
がある場合はスイッチ53をオンとして受信信号D2を
信号線34上で強制的に衝突を起こさせて子局32に信
号線34で接続された端末機9に衝突を知らせ、端末機
9において有線LANのプロトコルを利用して衝突の回
避処理を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線LAN(Local Area
Network)システムに関する。無線LANシステムは、従
来光ファイバが同軸線などでリンクされた有線の端末の
ネットワークの一部又は全部を無線で置き換え、実現し
ようとするものである。
【0002】このシステムは広いオフィス、工場、短期
間で内装変更を行う見本市会場等の配線が邪魔な空間で
使用すると特に有効的である。ところで、このシステム
においては端末機同士の信号が衝突して通信が行えなく
なることがあるので、それを防止する機能が必要であ
る。しかし、その機能は複雑となり、価格も高くなる。
そこで、極力単純で安価に構成できる衝突処理機能を有
する無線LANシステムが要望されている。
【0003】
【従来の技術】図6を参照して従来の集中方式による無
線LANシステムの一例を説明する。集中方式は、親局
と子局間で電波通信を行うことによって、子局に接続さ
れているパソコン等の端末機同士が親局を介してデータ
通信等を行うか、或いは子局の端末機と親局の有線LA
N上の端末機とが通信を行うものである。
【0004】1は親局である。この親局1は、有線LA
Nのパソコン等の端末機2などを接続する有線ネットワ
ーク3に、分岐用ノード4を介して接続されている。
5,6は子局である。これら子局5,6には、有線ネッ
トワーク7,8を介して端末機9,10,11が接続さ
れている。
【0005】親局1と各子局5,6は無線回線で接続さ
れている。また分岐用ノード4は、親局1が子局5,6
との無線通信において受信した信号12及び子局5,6
へ送信する信号13と、有線LANで有線ネットワーク
3に伝送される信号とのスペックを適合させる動作を行
うものである。
【0006】このような構成において、例えば子局5に
接続された端末機9が他の子局6に接続された端末機1
1と通信を行う場合は、端末機9からの送信データを矢
印14で示すように子局5へ送出し、子局5が矢印15
で示すように親局1へ電波送信する。この送信された信
号を親局1が分岐用ノード4を介して有線ネットワーク
へ送出すると同時に矢印16で示すように子局6へ電波
送信する。
【0007】即ち、子局5から送信された信号が親局1
で折り返され、子局6へ送信される。子局6は受信した
信号を矢印17で示すように端末機11へ送出する。ま
た、端末機9が有線LANの端末機2と通信を行う場合
も、上記同様子局5から親局1へデータを電波送信する
ことによって行う。
【0008】一方、子局5に接続された端末機9と10
とで通信が行われる場合は、矢印18で示すように同軸
ケーブル7を介して行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した無
線LANシステムにおいては、異なる子局の端末機同士
が通信を行う場合、必ず親局を介して行うようになって
いるため、異なる子局から同時に電波が送信された場
合、親局で電波が衝突することになる。
【0010】例えば、図7に示すように異なる子局5,
6に接続された端末機9,11から出力された矢印2
1,22で示すデータが、各子局5,6から矢印23,
24で示すように同時に電波送信されたとすると、親局
1の復調部で各々のデータが衝突して破壊され、この破
壊データが破線矢印25で示すように分岐用ノード4を
介して有線LANへ送出されることになる。この場合、
端末機9、11が衝突の発生を知り得ないままである
と、正常な通信が行えないままとなる。
【0011】このような衝突の検出方法としては、イー
サネット方式で採用されているレベル検出方式がある
が、マルチパス等によるレベルの変化の大きな無線では
使いにくいといった問題がある。
【0012】また、衝突回避方法としては、トークンを
使った時分割法や、周波数分割法や、スペクトル拡散法
を用いた符号分割法などがあるが、制御の手順が複雑で
あったり、無線周波数帯の発振器に対する要求が大きく
なったりして、特に高速伝送を意識した高周波での無線
LANシステムにおいては親局の安価な構成が難しいと
いった問題がある。
【0013】更に衝突回避方法として、ランダムパルス
送出法があるが、そのための制御回路が別途必要とな
り、やはり安価に実現できない問題がある。本発明は、
このような点に鑑みてなされたものであり、異なる子局
から無線送信されたデータが親局で衝突した際に、それ
を処理できる機能を安価に実現することができる無線L
ANシステムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の無線LA
Nシステムの原理図を示す。この図に示す無線LANシ
ステムは、有線LANに接続された親局1を介して子局
32,33同士、或いは子局(例えば32)と有線LA
Nの端末機2とが無線通信を行うものである。
【0015】子局32において、44は変調手段であ
り、信号線34で接続された子局32の端末機9から出
力される送信データD1で搬送信号を変調するものであ
る。47は送信用アンテナであり、変調手段44の出力
変調信号を親局1へ電波送信するものである。
【0016】48は受信用アンテナであり、子局32か
ら親局1への上り回線と親局1から子局32への下り回
線とが周波数分割された無線伝送路上で、親局1から折
り返されてきた送信データD1に対応する電波信号を受
信するものである。
【0017】51は復調手段であり、受信用アンテナ4
8で受信された信号から送信データD1に対応する受信
データD2を復調するものである。43はビット照合手
段であり、送信データD1を複数ビット記憶し、この記
憶されたデータと受信データD2とを照合することによ
って受信データD2の正常/異常を検知し、この検知結
果を出力するものである。
【0018】53はスイッチであり、検知結果が正常の
場合にオフとなり、また異常の場合にオンとなって受信
データD2を子局32の端末機9を接続する信号線34
へ出力するものである。
【0019】また、前記した検知結果が異常の場合にオ
ンとなったスイッチ53を介して受信データD2を信号
線34へ送出することにより、信号線34上で子局32
の端末機9から出力される送信データD1と受信データ
D2とを衝突させ、この衝突を子局32の端末機9に検
出させ、子局32の端末機9において前記した有線LA
Nのプロトコルを利用して受信データD2の異常の処理
を行うように構成されている。
【0020】
【作用】上述した本発明によれば、親局1で異なる子局
32及び33から送信された電波信号が衝突し、その信
号が破壊された場合でもそれを検出して処理し、正常な
データを伝送することができる。
【0021】即ち、親局1からその破壊された信号が子
局(例えば32)へ折り返され、子局32において送信
データD1とその折り返された破壊信号から復調された
受信データD2とのビット照合が行われる。そして、受
信データD2が破壊されたことがビット照合手段43で
検知されると、スイッチ53がオンとなって破壊された
受信データD2が子局32に端末機9を接続する信号線
34へ送出される。この時点で端末機9から送信データ
D1が送出されているので、信号線34上で双方の信号
が衝突する。この衝突が端末機9で検出されることによ
って、端末機9は親局1での子局32,33同士の信号
衝突を検知し、有線LANのプロトコルを利用して再送
などその信号衝突の処理を行う。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図2は本発明の一実施例の集中方式によ
る無線LANシステムの構成を示す図、図3は図2に示
す無線LANシステムに用いられる子局のブロック構成
図、図4は図2に示す無線LANシステムに用いられる
親局のブロック構成図である。但し、図2において図6
に示した従来のシステムにおける各部に対応する部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】最初に本実施例の特徴を述べる。有線の高
速LANの代表としてイーサネットがあるが、イーサネ
ットとの接合性を良くし、そのプロトコルを利用するこ
とによって、高速無線LANシステムを簡便に実現でき
る。
【0024】本実施例はそのことに着目したものであ
り、図2に示す子局32,33に、イーサネットに準拠
した同軸ケーブル34,35によるバスを設けておき、
データの衝突を検出した際に同軸ケーブル34,35上
で強制的に衝突を起こし、あたかもイーサネット上で衝
突が起こったように端末機9,10,11に見せかける
ことにより、端末機9,10,11の持つプロトコルを
利用して衝突の処理を行わせるようにしたものである。
このようにすることによって子局32,33の構成を簡
単にすることが可能である。
【0025】本実施例の特徴要素である子局32(又は
33)の構成を図3を参照して説明する。図3に示す子
局32は、同軸インタフェース回路41と、スイッチ制
御回路42と、ビット照合回路43と、変調器44と、
逓倍器45と、増幅器46と、送信用のアンテナ47
と、受信用のアンテナ48と、周波数変換器49と、中
間周波数処理回路50と、復調回路51と、ベースバン
ド回路52と、スイッチ53とを具備して構成されてい
る。
【0026】同軸インタフェース回路41は、同軸ケー
ブル34に接続された端末機9,10(図2参照)と子
局32の回路との信号のやり取りの制御及びレベル検出
を行うものであり、端末機(例えば9)から送出されて
きた送信データD1を変調器44及びビット照合回路4
3へ出力すると共に、送信制御信号S1をスイッチ制御
回路42、逓倍器45、及び増幅器46へ出力し、また
ベースバンド回路52から出力される受信データD2を
端末機9,10,11へ出力する。
【0027】変調器44は、例えば電圧制御発振器が用
いられて構成されており、送信データD1に応じた高周
波信号を出力する。つまり、送信データD1をアナログ
信号S2に変換して出力する。
【0028】逓倍器45は、送信制御信号S1の供給時
(「H」レベル時)にオン状態となり、未供給時
(「L」レベル時)にオフ状態となり、オン時にアナロ
グ信号S2を所定逓倍(例えば2倍)することによって
無線周波数信号S3に変換して出力する。
【0029】増幅器46は、送信制御信号S1の供給時
にオン状態となり、未供給時にオフ状態となり、オン時
に無線周波数信号S3を増幅して出力するものである。
その増幅信号S4がアンテナ47から電波信号M1とし
て図2に示すように親局1へ送信される。
【0030】親局1の内部構成については後述するが、
親局1では電波信号M1をこれと異なる周波数で電波信
号M2として折り返し送信する。電波信号M2は、図3
に示すアンテナ48で受信され、この受信信号S5が周
波数変換器49へ入力される。
【0031】周波数変換器49は、局部発振器を備えて
おり、無線周波数の受信信号S5を局部発振器出力信号
と混合することによって中間周波数の信号S6に変換し
て出力する。
【0032】中間周波数処理回路50は、自動利得制御
及び自動周波数制御機能を備えており、中間周波数信号
S6の利得を一定にすると共にその周波数を一定に制御
し、この制御によって安定した信号S7を出力する。
【0033】復調回路51は、信号S7からデータD1
に対応するデータD3を復調する。ベースバンド回路5
2は、データD3を子局のシステムクロック信号に同期
させたり、所定の波形に成形したりする処理を行うこと
によって受信データD2を出力する。
【0034】ビット照合回路43は、送信データD1を
何ビットか記憶し、その送信データD1が親局1で折り
返された受信データD2を取り込んで記憶されたデータ
とビット照合し、その結果(照合結果信号S8)を出力
する。双方のデータD1及びD2が所定ビット以上一致
した良の場合に照合結果信号S8が「L」レベル、所定
ビット以上不一致のエラーの場合に「H」レベルになる
ものとする。
【0035】スイッチ制御回路42は、子局32が送信
データD1を送信しない場合、即ち送信制御信号S1が
「L」レベルの場合はスイッチ制御信号S9が「H」レ
ベルとなってスイッチ53をONとする。この場合、ベ
ースバンド回路52から出力される受信データD2がス
イッチ53及び同軸インタフェース回路41を介して端
末機9へ送出される状態、即ち他の子局33から送信さ
れてくる受信データD2を待ち受ける状態となる。
【0036】また、送信制御信号S1が「H」レベルで
子局32が送信データD1を送信し、この返送データが
親局1から帰ってきた際に、ビット照合回路43におけ
る照合結果が良の場合、照合結果信号S8が「L」レベ
ルとなってスイッチ53をOFFとする。この場合、送
信データD1が正常に送信されていることになるので、
受信データD2を端末機9へ送出する必要がないからで
ある。
【0037】更に、ビット照合回路43における照合結
果がエラーの場合、照合結果信号S8が「H」レベルと
なってスイッチ53をONとする。この場合、送信デー
タD1が親局1で他のものと衝突して破壊されている状
態なので、破壊された受信データD2を端末機9へ送出
してその衝突回避処理を行わなければならないからであ
る。
【0038】即ちスイッチ53をONとして、破壊され
た受信データD2をスイッチ53及び同軸インタフェー
ス回路41を介して同軸ケーブル34に送出し、端末機
9から出力されている送信データD1と強制的に衝突さ
せることによって、端末機9に衝突を知らせ、端末機9
において有線LANのプロトコルを利用して衝突回避処
理を行うようになっている。
【0039】次に、図5に示した親局1の回路構成を図
4に示すブロック図参照して説明する。図4に示す親局
1は、同軸インタフェース回路61、変調器62、逓倍
器63、増幅器64、サーキュレータ65、送受信用の
アンテナ66、周波数変換器67、中間周波数処理回路
68、復調回路69、ベースバンド回路70を具備して
構成されている。
【0040】例えば子局32から送信されてきた電波信
号M1がアンテナ66で受信され、この受信信号S10
がサーキュレータ65を介して周波数変換器67に入力
され、中間周波数の信号S11に変換されて出力され
る。
【0041】この出力された信号S11は中間周波数処
理回路68で、その周波数及び利得が一定に制御され、
この制御によって安定した信号S12が出力される。信
号S12は復調回路69で、アナログ信号からディジタ
ルのデータD5に変換され、更にデータD5がベースバ
ンド回路52で、親局1のシステムクロック信号に同期
されたり、所定の波形に成形されたりする処理が行わ
れ、データD6として出力される。この出力されたデー
タD6は同軸インタフェース回路61及び分岐用ノード
4を介して同軸ケーブル3に送出される。
【0042】同軸に送出されたデータは分岐用ノードを
介し同軸インターフェイス回路に取り込まれ、データD
7として変調器62へ出力される。データD7は変調器
62で、アナログ信号S13に変換され、この変換され
た信号S13が逓倍器63で所定逓倍されることによっ
て無線周波数信号S14に変換される。この変換された
信号S14は増幅器64で増幅され、この増幅信号S1
5がサーキュレータ65を介してアンテナ66から子局
32へ電波信号M2として送信されるようになってい
る。
【0043】次に、上述した構成の無線LANシステム
において、異なる子局32,33から送信された信号が
親局1で衝突した場合の処理動作を図5を参照して説明
する。
【0044】子局32及び33から同時に電波信号M1
及びM1′が送信され、親局1で衝突したとする。この
場合、双方の電波信号M1及びM1′に対応するデータ
が破壊されるが、その破壊したデータが分岐用ノード4
を介して同軸ケーブルへ一旦送出された後、破線矢印7
2で示すように破壊データとして親局1に入力され、親
局1から破線矢印で示すように電波信号Mcorrとし
て子局32及び33へ返送される。
【0045】子局32においては、上述したように、そ
の返送信号Mcorrに対応する受信データD2と送信
データD1とのビット照合が行われる。ここでは受信デ
ータD2が破壊されているため、ビット照合結果はエラ
ーとなり、これによって破壊された受信データD2が破
線矢印で示すように、同軸ケーブル34へ送出される。
そして同軸ケーブル34上で端末機9から出力されてい
る実線矢印で示す送信データD1と衝突する。これによ
って、端末機9が親局1での衝突を検知し、有線LAN
のプロトコルを利用して再送など衝突処理を行う。
【0046】子局33においても同様に受信データD
2′と端末機11からの送信データD1′とが同軸ケー
ブル35で衝突し、これによって端末機11が衝突処理
を行う。
【0047】以上説明した実施例の無線LANシステム
によれば、親局における異なる子局同士の無線送信信号
の衝突を、子局に設けたビット照合機能により検出する
ようにした。これは、無線周波数を上り下りの2周波用
意しておき、子局が送信時に自局の送信信号を親局から
折り返してもらい、送信信号と折り返し信号を比較する
機能により簡単に構成することができる。
【0048】衝突検出後は子局に端末機を接続する同軸
ケーブル上で子局の受信信号と端末機の送信信号とを強
制的に衝突させることによって、あたかもイーサネット
上で衝突が起こったように端末機に見せかけることによ
り、端末機の持つプロトコルを利用して衝突処理を行わ
せるようにしたので、無線部には複雑な制御手順及び複
雑な制御回路が必要なく、簡単な構成で実現できる。
【0049】親局が信号を折り返す場合、親局は有線L
AN側に受信信号をスルーで流し、有線LAN側の信号
をスルーで子局に送信するだけでよいので複雑な制御手
順は必要ない。
【0050】1つのシステムに子局の送信系、親局の送
信系の2つの周波数を割り当てることは容易なので子局
の数が増加するのに伴い新たなチャンネルが必要になる
ということもない。
【0051】上述したことに鑑みると、衝突を検出して
処理する機能を有するシステムの親局及び子局を安価に
構成することが可能となる。また、図3に示したように
子局の送信発振器(変調器44)後の逓倍器45及び増
幅器46を、送信制御信号S1によりOFFすることが
できるので、子局がデータ送信を行っていない場合に送
信出力を停止させることによって、子局の送信信号のず
れによって親局の受信回路内で干渉が生じるといったこ
とを低減させることが可能である。
【0052】送信発振器後の逓倍器45及び増幅器46
をOFFするようにしたのは、発振器を切ると立ち上げ
に時間がかかるからであり、そのようにOFF制御する
ことにより迅速な応答を行うことができる。
【0053】逓倍器45及び増幅器46をOFFするよ
うにしたが、その何れか一方をOFFするようにしても
前記と同様な効果を得ることができる。また、親局が子
局に対して常に搬送信号(基準信号)を送信し、子局の
自動周波数制御回路がその搬送信号に対して常に追従し
た状態となるようにしてもよい。この場合、搬送信号の
周波数から常時一定間隔離れた周波数、即ち子局が実際
に受信する周波数に追従させるようにする。このように
すれば、実際の信号受信時に迅速に応答することができ
る。
【0054】更に、子局と親局とのデータ送信における
符号形式としてマンチェスタ符号形式を採用してもよ
い。マンチェスタ符号形式とは、例えば1というマーク
の信号を送信する際は1・0、0というスペースの信号
を送信する際は0・1を送信するといった具合にマーク
/スペースの信号を01信号の変化として表現するもの
である。この場合、0,1それぞれが2bic以上連続
することがなく、平均レベルが一定しているため無線伝
送には適している。またイーサネットではマンチェスタ
符号を採用しているため有線LANであるイーサネット
との接続性がよい。
【0055】更には、図3に示した子局のアンテナ4
7,48を指向性アンテナとしてもよい。この場合、フ
ェージングなどの無線上の伝送障害を軽減させることが
できる。無指向性アンテナの場合、電波の飛ぶ範囲が広
いのでビル等に反射しやすくなりフェージングが生じや
すくなるが、指向性アンテナの場合、範囲が狭いのでそ
れをある程度抑えることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる子局から無線送信されたデータが親局で衝突した
際に、それを回避できる機能を安価に実現することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例による無線LANシステムを
説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例による無線LANシステムに
おける子局のブロック構成図である。
【図4】無線LANシステムにおける親局のブロック構
成図である。
【図5】無線LANシステムにおける親局における子局
同士の信号衝突回避動作を説明するための図である。
【図6】従来の無線LANシステムを説明するための図
である。
【図7】無線LANシステムにおいて親局で子局同士の
信号が衝突した際の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 親局 2 親局が接続された有線LANの端末機 9 子局に接続された端末機 32,33 子局 34 子局と端末機とを接続する信号線 43 ビット照合手段 44 変調手段 47 送信用アンテナ 48 受信用アンテナ 51 復調手段 53 スイッチ D1 送信データ D2 受信データ
フロントページの続き (72)発明者 四方 清隆 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有線LANに接続された親局(1) を介し
    て子局(32,33) 同士、或いは子局( 例えば32) と該有線
    LANの端末機(2) とが無線通信を行う無線LANシス
    テムにおいて、 信号線(34)で接続された子局(32)の端末機(9) から出力
    される送信データ(D1)で搬送信号を変調する変調手段(4
    4)と、 該変調手段(44)の出力変調信号を親局(1) へ電波送信す
    る送信用アンテナ(47)と、 子局(32)から親局(1) への上り回線と親局(1) から子局
    (32)への下り回線とが周波数分割された無線伝送路上
    で、親局(1) から折り返されてきた該送信データ(D1)に
    対応する電波信号を受信する受信用アンテナ(48)と、 該受信用アンテナ(48)で受信された信号から該送信デー
    タ(D1)に対応する受信データ(D2)を復調する復調手段(5
    1)と、 該送信データ(D1)を複数ビット記憶し、この記憶された
    データと該受信データ(D2)とを照合することによって該
    受信データ(D2)の正常/異常を検知し、この検知結果を
    出力するビット照合手段(43)と、 該検知結果が正常の場合にオフとなり、また異常の場合
    にオンとなって該受信データ(D2)を該子局(32)の端末機
    (9) を接続する信号線(34)へ出力するスイッチ(53)とを
    子局(32)に具備し、 前記検知結果が異常の場合にオンとなった前記スイッチ
    (53)を介して前記受信データ(D2)を前記信号線(34)へ送
    出することにより、該信号線(34)上で前記子局(32)の端
    末機(9) から出力される送信データ(D1)と該受信データ
    (D2)とを衝突させ、この衝突を該子局(32)の端末機(9)
    に検出させ、該子局(32)の端末機(9) において前記有線
    LANのプロトコルを利用して衝突の処理を行うことを
    特徴とする無線LANシステム。
  2. 【請求項2】 前記受信データ(D2)の異常が、前記子局
    (32,33) 同士の信号が前記親局(1) で衝突することによ
    って生じたものであることを特徴とする請求項1記載の
    無線LANシステム。
  3. 【請求項3】 前記子局(32)の端末機(9) から前記送信
    データ(D1)出力時に送信制御信号(S1)が出力されるよう
    にし、また前記変調手段(44)と前記送信用アンテナ(47)
    との間に、該送信制御信号(S1)の供給時に該送信データ
    (D1)を該送信用アンテナ(47)へ出力する送信制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の無線LA
    Nシステム。
  4. 【請求項4】 前記送信制御手段に代え、前記送信制御
    信号(S1)の供給時に動作状態となって該変調手段(44)の
    出力変調信号(S2)を所定逓倍して出力する逓倍手段(45)
    と、該送信制御信号(S1)の供給時に動作状態となって該
    逓倍手段(45)の出力逓倍信号(S3)を増幅して前記送信用
    アンテナ(47)へ出力する増幅手段(46)とを設けたことを
    特徴とする請求項3記載の無線LANシステム。
  5. 【請求項5】 前記ビット照合手段(43)と前記スイッチ
    (53)との間に、該ビット照合手段(43)から出力される検
    知結果(S8)と前記送信制御信号(S1)の供給に応じて該ス
    イッチ(53)のオン/オフ制御を行うスイッチ制御手段(4
    2)を設け、該送信制御信号(S1)の未供給時に該スイッチ
    (53)をオンとし、該送信制御信号(S1)が供給され、かつ
    該検知結果(S8)が前記正常を示す場合に該スイッチ(53)
    をオフとし、該送信制御信号(S1)が供給され、かつ該検
    知結果(S8)が前記異常を示す場合に該スイッチ(53)をオ
    ンとする制御を行うようにしたことを特徴とする請求項
    3又は4記載の無線LANシステム。
  6. 【請求項6】 前記親局(1) から前記子局(32)へ基準信
    号を送信するようにし、前記受信用アンテナ(48)と前記
    復調手段(51)との間に、該基準信号の周波数に一定間隔
    離れた周波数で常時追従する自動周波数制御手段を設け
    たことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の無線
    LANシステム。
  7. 【請求項7】 前記親局(1) と前記子局(32)との通信に
    おける符号形式にマンチェスタ符号を用いたことを特徴
    とする請求項1〜6の何れかに記載の無線LANシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記送信用アンテナ(47)及び前記受信用
    アンテナ(48)に、指向性アンテナを用いたことを特徴と
    する請求項1〜7の何れかに記載の無線LANシステ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6519229B1 (en) 1998-02-27 2003-02-11 Fujitsu Limited Transmission path interface apparatus

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