JP3181317B2 - 無線通信ネットワークにおける情報処理端末 - Google Patents

無線通信ネットワークにおける情報処理端末

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JP3181317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分散制御の無線LAN
(LOCAL AREANETWORK)におけるパケットなどの信号衝
突検出を可能にする無線通信ネットワークにおける情報
処理端末に関する。
【0002】
【従来の技術】構内などの情報伝達システムに同軸ケー
ブルを用いたLANが用いられることが多い。ところで
このようなLANの初期布設状態からレイアウト変更等
が生じた場合には再布設のために時間とコストがかかる
ため無線によるLANが強く要求されている。
【0003】さらにLANのアクセス制御は集中制御と
分散制御に大別される。集中制御は1つの集中制御装置
がダウンすることにより通信システム全体がダウンする
ことになり、通信システムの信頼性が低いといわざるを
得ない。また集中制御では小さなシステムであっても必
ず集中制御装置が必要になり、システムが小さくなるに
したがってコスト的に不利になる。このような理由から
LANの標準化は分散制御が前提になっている。
【0004】ところで無線LANの分散制御には次のよ
うなシステムがある。
【0005】第1は対等分散制御と呼ばれるシステムで
あり、図6に概略構成を示す。
【0006】同図に示すようにネットワークには親局は
なく、端末1同士がアンテナ2から電波を送受すること
で直接通信を行う。このシステムは物理的にもアクセス
制御の面でも完全分散になっている。
【0007】第2はアクセスポイント経由式分散制御と
呼ばれるシステムであり、図7に概略構成を示す。アク
セスポイント3はいわゆるリピータであり、端末1から
送信された電波をアンテナを介して受信し、この電波
を復調後、復調された信号で端末1から送信された電波
の周波数とは異なる周波数の搬送波を変調して電波とし
てアンテナから放射する。
【0008】ところでアクセスポイント経由式分散制御
では、例えば、アクセスポイント3がダウンした場合に
は端末1同士の通信がすべて不可能になってしまう。ま
た図6に示す無線LANの対等分散制御では送信と受信
とで同じ周波数帯域になるため、ある端末が信号を送出
しつつ他の端末から到着する電波を受信して正常に復調
してデータとして再生したり、信号の存在を認識したり
することは不可能である。このためパケット送出中にパ
ケットの衝突が生じた場合にはこの衝突を検出すること
ができないので通常のオフィス用LANで用いられるプ
ロトコルであるCSMA/CD(CARRIER SENSE MULTIP
LEACCESS WITH COLLISION DETECTION)を用いることは
できない。したがって高トラフィック時のスループット
性能が劣化することを承知で同時送受の必要のないCS
MA(CARRIER SENSE MULTIPLE ACCESS )系のプロトコ
ルを採用せざるを得ない。
【0009】つぎに有線系で用いられている従来の信号
衝突検出方式について説明する。
【0010】ベースバンド信号を直接伝送するシステム
では信号のDCレベルの変動を検出している。しかしこ
のような方式はDC成分を伝送しない無線LANには適
用できない。無線LAN同様変調伝送を行う有線系ネッ
トワークとして1本の同軸ケーブルを周波数分割多重で
使用するブロードバンドネットワークには使用すること
ができない。
【0011】ブロードバンドネットワークで用いられて
いる信号衝突検出方式にはづきのような方式がある。
【0012】ビート信号レベル検出方式 この方式は基本的には衝突した2つの信号により信号レ
ベルが異常になることを検出する方式である。通常、こ
のようなブロードバンドネットワークではFSK(FREQ
UENCY SHIFT KEYING)あるいはMSK(MINIMUM SHIFT
KEYING)などの変調方式が採用されるが、これらによっ
て変調された信号は異なる2つの信号が加算された場
合、すなわち、信号の衝突が起こった場合には2つの信
号の異なる偏移の部分が重ね合わされることによってビ
ート信号が発生する。このビート信号を検出することに
よって信号の衝突があったか否かの判断が行われてい
る。
【0013】ところでこの方式では信号衝突検出の信頼
性を上げるために各信号が衝突する際、互いに等しいレ
ベルである事が要求されている。このため図8に示すよ
うに有線系のブロードバンドネットワークにはヘッドエ
ンド5が設けられて周波数変換とレベル制御が行われて
いる。なお同図において6は分岐器、7は端末、8は双
方向アンプを示している。しかしこの方式もあるエリア
内の端末同士が完全に無指向に信号を送出する無線ネッ
トワークに適用することはできない。なぜならばこの様
な無線ネットワークでは伝送系の損失は端末相互の位置
関係に依存し、任意の端末において他のすべての端末か
らの信号受信レベルが一定になるような制御は原理的に
不可能だからである。
【0014】信号衝突強化チャネル付きビット比較照
合方式端末側は送出したデータを記憶しておき、同時に
送出したデータを受信して復調し、送出したデータと復
調されたデータとをパケット送出端末が比較し、ビット
の誤りを検出する。信号の衝突が発生すれば少なくても
信号強度の弱い方の信号はアドレスなどの違いが発生
し、この食い違いを検出することによって信号の衝突を
判定することが可能である。またこの段階では、高々、
パケット送出端末しか衝突を知り得ないためビットの食
い違いにより、信号の衝突検出をしたパケット送出端末
は信号衝突の事実を他の端末に対して知らせるべく信号
衝突強化チャネルにランダムに変調された衝突検出信号
を送出する。この信号衝突強化チャネルは信号伝送帯域
とは異なる周波数帯域の補助帯域を用いるものでアウト
バンドシグナリングの一種である。ビット誤りを検出し
ていないパケット送出端末並びに他の受信のみの端末は
信号衝突強化チャネルでの衝突検出信号の有無をチェッ
クする。そして、もし信号衝突強化チャネルに衝突検出
信号が存在していると認識されれば信号衝突が発生した
ものと認識する。しかしこの方式では送信しながら同時
に受信する機能が必要であり、図7に示したアクセスポ
イント経由式分散制御ならば例えばアクセスポイント3
で周波数を変えてエコーバックすることにより適用でき
るが図6に示した対等分散制御方式では実現性はとぼし
い。なぜならばパケット送出端末にとって最も強い信号
源は自分自身から送信されている信号であり、他の端末
から送られてくる同一の周波数の信号を受信し、復調す
ることは理論的に不可能だからである。
【0015】図9は無線装置の高周波送受信部の構成を
概略的に示した図である。
【0016】この無線装置で2.5GHz帯を利用する
無線LANを考えた場合、1m離れた地点から変調器9
によって変調され送出される信号の受信レベルは自分自
身の信号の送出レベルに対して約40dBも低い。無指
向性のアンテナ10のリターンロスを15dBとしても
復調器11にとって自分自身が送出している信号の方が
25dBも高く、2相PSK、4相PSKなどでは他の
端末からの信号を認識することはできない。なお12は
方向性結合器であるサーキュレータを示している。
【0017】有線系ランダムパルス方式 この方式はパケット送出ごとに、このパケット送出に先
立ち、ランダムな時間間隔の2つのパルスを送出する。
所定の時間だけ受信信号を監視し、3つ以上のパルスが
あると認識されれば他の端末からもパルスが送出されて
いるものとして衝突発生と判断する。
【0018】図10はこの方式の動作を時系列的に示す
図である。
【0019】同図に示すように同図のA点で上位レイヤ
のパケット送出要求があると伝送媒体上の信号の有無が
B点でチェックされる。信号が無かった場合はランダム
パルス送出期間T1の間にランダムな間隔で2つのパル
スP1、P2を送出する。そしてパルス個数チェック期
間T2でパルスの個数をカウントする。なお、T3はネ
ットワークの最大伝搬遅延時間と端末での処理遅延時間
の合計時間を示している。そしてパルスの個数をカウン
トして自分自身が送出したパルスの数以上のパルスが検
出されなかった場合にはパケットPTを送出する。この
方式はパケット送出に先立ち、必ずネットワークの最大
伝搬遅延に見合ったパルス個数チェック期間が必要であ
り、その分スループットは低下する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の無線LANでは、パケット送出中にパケットの衝突が
生じた場合にはこの衝突を検出することができないので
通常のオフィス用LANで用いられるプロトコルである
CSMA/CDを用いることはできず、高トラフィック
時のスループット性能が劣化することを承知で同時送受
の必要のないCSMA系のプロトコルを採用せざるを得
なかった。
【0021】本発明はこのような課題を解決すべく創案
されたもので、分散制御の無線LANにおいてCSMA
/CDを可能にする無線通信ネットワークにおける情報
処理端末を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、第1の発明は所定の帯域を用いて通信データを
転送する無線通信ネットワークにおける情報処理端末で
あって、前記情報処理端末が通信データを送出する場合
にこの通信データ送出に先立ち、前記所定の帯域に既に
通信データが存在するか否かを判定する通信データ存在
判定手段と、この通信データ存在判定手段によって通信
データが存在しないと判定された場合に前記所定の帯域
へ所定の第1の期間内にテスト信号を送出するテスト信
号送出手段と、前記第1の期間を包含する所定の第2の
期間内に前記テスト信号送出手段によって送出したテス
ト信号以外のテスト信号を受信した場合に信号の衝突が
あったと判定する第1の信号衝突判定手段とを具備し、
前記テスト信号がランダムな信号長のランダムな個数の
バースト信号からなり、該バースト信号の信号長の総和
は所定の値であり、該バースト信号の間隔はランダムで
あることを特徴とする無線通信ネットワークにおける情
報処理端末であり、第2の発明は、所定の帯域を用いて
通信データを転送する無線通信ネットワークにおける情
報処理端末であって、前記情報処理端末が通信データを
送出する場合にこの通信データ送出に先立ち、前記所定
の帯域にすでに通信データが存在するか否かを判定する
通信データ存在判定手段と、この通信データ存在判定手
段によって通信データが存在しないと判定された場合に
前記所定の帯域へ所定の第1の期間内にテスト信号であ
るパルス間隔がランダムな所定の個数のパルス列を送出
するテスト信号送出手段と、前記第1の期間を包含する
所定の第2の期間内に前記テスト信号送出手段によって
送出した前記パルス列以外のパルス列を受信した場合に
信号の衝突があったと判定する第1の信号衝突判定手段
とを具備した無線通信ネットワークにおける情報処理端
末であり、第3の発明は、第2の発明において、前記情
報処理端末が通信データの送信データの送信要求をして
いない場合には前記所定の帯域に前記テスト信号のパル
スの個数が前記所定の個数を超えたことにより信号の衝
突があったと判定する第2の信号衝突判定手段をさらに
具備した無線通信ネットワークにおける情報処理端末で
あり、第4の発明は、第1の発明において、前記情報処
理端末が通信データの送信データの送信要求をしていな
い場合には前記所定の帯域に前記テスト信号であるバー
スト信号の信号長の総和が前記所定の値を超えたことに
より信号の衝突があったと判定する第2の信号衝突判定
手段をさらに具備した無線通信ネットワークにおける情
報処理端末である。
【0023】
【作用】本発明の無線通信ネットワークにおける情報処
理端末では、まずパケットを送出しようとする端末は他
端末からの送信の有無(受信信号の有無)をチェックす
る。もし他端末からの信号が検出したら同パケットの終
了までパケットの送出を待機する。他端末からの信号が
検出されなかった場合にはパケット送出動作に移る。
【0024】パケット送出動作に移ると一定の期間T1
内にランダムな時間間隔を持つあらかじめ定められた複
数のパルス状の信号あるいはバースト長の総和が一定値
であるような1以上のバースト信号からなるテスト信号
を送出する。
【0025】テスト信号を送出した端末は一定の期間T
1を包含する一定の期間T2内であて端末がテスト信
号を送出していない期間に信号を検出した場合には信号
の衝突が発生したものと判断する。
【0026】テスト信号を送出していない端末は一定の
期間T2内にあらかじめ決められたパルス数あるいは総
バースト長を越えるテスト信号を受信した場合に信号の
衝突が発生したものと判断する。
【0027】このようにすることによって無線LANに
おけるCSMA/CDを実現することが可能になる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0029】図1は本発明の一実施例である無線通信端
末の構成を示すブロック図である。同図に示すようにこ
の無線通信端末は物理レイヤである高周波部とMAC
(MEDIA ACCESS CONTROL)レイヤであるデータ処理部か
ら構成されている。さらに高周波部は無指向性のアンテ
ナ100と、サーキュレータ101と、受信系200
と、送信系300とから構成されている。
【0030】受信系200はサーキュレータからの高周
波信号をキャリアスイッチ信号によりオン・オフするス
イッチ201と、スイッチ201を通過した高周波信号
を増幅するAGC(AUTOMATIC GAIN CONTROL)付きの高
周波アンプ202と、局部発振器203と、局部発振器
203で発振された高周波信号と高周波アンプ202か
ら出力された高周波信号とを混合して中間周波信号を出
力するミキサ204と、ミキサ204から出力された高
周波信号の帯域を制限するバンドパスフィルタ205
と、バンドパスフィルタ205から出力された中間周波
信号を増幅する中間周波アンプ206と、中間周波アン
プ206の出力からベースバンドデータを復調する復調
器207と、中間周波アンプ206の出力を検波・平滑
してキャリアの有無を検出するキャリア検出器208と
から構成されている。そして中間周波アンプ206から
のAGC信号によって高周波アンプ202のゲインが制
御されるようになっている。
【0031】送信系300はMACサブレイヤであるデ
ータ処理部からのデータをFSK変調する変調器301
と、局部発振器302と、局部発振器302から出力さ
れた高周波信号と変調器301から出力された被変調高
周波信号とを混合して所定の送信周波数の高周波信号に
変換するミキサ303と、ミキサ303から出力された
高周波信号の帯域を制限するバンドパスフィルタ304
と、バンドパスフィルタ304から出力された高周波信
号に対して電力増幅する電力増幅器305とから構成さ
れている。なお、変調器301はMACサブレイヤから
のキャリアスイッチ信号によってキャリアのオン・オフ
がなされるようになっている。またこのキャリアスイッ
チ信号はインバータ401、ディレイ402で信号処理
されてスイッチSWのオン・オフ制御がなされる。
【0032】そしてアイドル状態ではキャリアスイッチ
信号はオフの状態になっており、信号受信のためスイッ
チ201はオンになっている。このときはアンテナ10
0で受信された信号はサーキュレータ101、スイッチ
201を介して高周波アンプ202に導かれる。高周波
アンプ202は無信号時にノイズでキャリア誤検出する
ことがない範囲で動作させる。高周波アンプ202から
出力された高周波信号はミキサ204で局部発振器20
3の信号と混合され、中間周波に変換される。この後、
バンドパスフィルタ205で所定の帯域のみを通過さ
せ、中間周波アンプ206で中間周波増幅が行われる。
この中間周波アンプ206から高周波アンプ202には
AGC信号が送られ、このAGC信号に基づいて高周波
アンプ202のゲインがフィードバック制御される。こ
の様に制御することによって中間周波アンプ206の出
力レベルは一定になる。中間周波アンプ206から出力
された信号は復調器207で復調され復調データがMA
Cサブレイヤであるデータ処理部に送られることにな
る。一方、中間周波アンプ206から出力された信号は
キャリア検出器208にも送られ、キャリアの有無が検
出される。
【0033】上位レイヤからパケット送出要求があった
MACサブレイヤは物理レイヤである高周波部からのキ
ャリアの有無をチェックする。そしてキャリアが無けれ
ばテスト信号を送出する。
【0034】また図1はヘテロダイン方式による構成で
あるが、ホモダイン方式にしても良い。
【0035】図2はテスト信号の一例の構成を示す図で
ある。
【0036】テスト信号送出期間T1の先頭の点Cでパ
ルスP1を送出する。ランダムに選択されたビット期間
r1だけ経過した後2つ目のパルスP2を送出する。パ
ルスの送出はMACサブレイヤにてキャリアスイッチ信
号をオン状態にすることによって行われる。その時、ス
イッチ201はオフになり、受信系200の高周波アン
プ202に強大な信号が導かれないようにする。なお、
スイッチ201を制御するキャリアスイッチ信号は変調
器301などの送信系300の遅延の分だけディレイさ
せなければならない。また変調器301内の帯域制限な
どにより、高周波信号として出力されるバースト信号の
前後に不要振動がつくため、スイッチ201はその分広
めにオフしなければならない。またこのスイッチ201
はサーキュレータ101が完全で、アンテナ100の反
射波が無く、不要振動が無い状態では必ずしも必要なも
のではない。またこのスイッチ201のかわりに所定レ
ベル以上のレベルの信号の入力を阻止するリミッタを設
けても良い。
【0037】図3はテスト信号の送信、受信を示すタイ
ミングチャートである。
【0038】同図に示すように、他の端末から送出され
たテスト信号の一番目のパルスP01は自分自身がパルス
P00を送出するのとほぼ同一のタイミングでアンテナ1
00に到着したとする。パルスP01を受信中にスイッチ
201がオフしているのでキャリア検出はなされない。
しかし、テスト信号の2番目のパルスP10と入力パルス
P11とのタイミングが異なる場合にはこの端末ではP11
のパルスを受信し、信号の衝突の検出が可能になる。な
おパルスP00とパルスP10との時間間隔Tr0およびパル
スP11との時間間隔Tr1はランダムに決定される。また
上述の説明ではテスト信号送出期間T2の先頭でパルス
P00を送出し、テスト信号は2つのパルスにしたが2以
上のパルスを送出しても良いし、必ずしも一番目のパル
スが先頭でくても良い。ただし信号の衝突検出時間を
短くするためには一番目のパルスがテスト信号送出期間
T2の先頭であった方が良い。
【0039】テスト信号送出期間T2が長いほどランダ
ムな間隔で送出されるパルスの組み合わせは増加する。
またパルスの組み合わせはパルスの数によって変化す
る。一般化するとテスト信号送出期間T2中のパルス送
出のためのタイムスロット数をn、パルス数をmとすれ
ばパルス位置の組み合わせはになる。たとえばn
=33、m=16ならば109 通りの組み合わせが可能
になる。高周波バースト信号前後の不要信号が十分短
く、スイッチ201の制御信号(ディレイ402の出
力)のオフ時間がキャリアスイッチ信号のオン時間とほ
ぼ同じであるならばテスト信号を送出している2つの端
末のパルス位置の組み合わせさえ異なれば信号の衝突検
出が可能になる。パラメータが上述の場合には10-9
信号衝突検出見逃し確率になり、実用上十分な特性が実
現される。
【0040】また上述した実施例では、受信系200の
高周波アンプ202はAGC機能付きにしたが受信系2
00の歪み特性、混変調特性が良好であればAGC機能
は無くても良い。
【0041】パルス個数チェック期間T1は稼働エリア
の大きさに依存する。
【0042】図4は端末A、端末Bがそれぞれテスト信
号であるパルスを送出した場合、信号の衝突検出を完了
するまでに最長の時間がかかる場合を示す図である。
【0043】同図に示すように端末Aから送信されたパ
ルスP0Aは伝搬遅延時間Tpdだけ経過した後、端末Bに
到着する。端末BではパルスP0Aが到着してから処理作
業の途中の時間τ1だけ経過した後、パルスP0Aの到着
を認識できないうちにパルスP0Bを送信したとする。パ
ルスP0Bは伝搬遅延時間Tpdだけ経過した後に端末Aに
到着する。このとき端末AはパルスP0Bの到着と同一の
タイミングでパルスP1Aを送信したとすると端末Aはパ
ルスP0Bの到着は認識できない。さらに端末Aが送信し
たパルスP1Aが伝搬遅延時間Tpdだけ経過した後、端末
Bに到着する。そして処理遅延時間τ2だけ経過した後
(同図D点)、パルスP1Aの存在を認識し、端末Bは信
号衝突が発生したことが判る。端末Bの2番目のパルス
がランダム化によってテスト信号送出期間T0の最後の
タイムスロットで送信されたとすると、この時点からさ
らに伝搬遅延時間Tpdだけ経過した後に端末Aに到着
し、処理時間τ2だけ経過した後(同図E点)で端末A
は信号の衝突が発生したことが判る。信号の衝突が発生
したことが検出されると端末はパケットの送信を見送
る。
【0044】このように端末Aがテスト信号のパルスを
送出してから同端末が信号の衝突を検出するまでのトー
タル時間TAは次に示すようになる。
【0045】 TA=Tpd+τ1+T0+Tpd+τ2=2Tpd+T0+τ1+τ2 パルス幅を0.5μsec、タイムスロット数を33と
すればテスト信号送出期間T0は16.5μsecにな
る。2Tpdは無線LANの同一エリア内の端末間の距離
を100mであるとすると0.67μsecになり、T
Aは約17μsecになる。これが有線系LANである
と構内網のケーブルは約6kmで伝搬遅延時間は40μ
secにもなる。
【0046】上述した例ではテスト信号送出期間の最初
に固定的にパルスを送出するようにしていたが最初のパ
ルスの位置もランダムにすると最悪シナリオにおいて衝
突検出時間が増加することによりスループットは落ちる
が衝突検出の検出精度は増すことになる。また2つのパ
ルスの送出の間隔を2Tpd+T0+τ2+パルス幅以上
にしてパルスP0BがパルスP1Aでマスクされないように
ようにすると検出にかかる最長の時間を短くすることが
できる。さらに信号の衝突を検出した端末は即座にジャ
ム信号を発信する等しても検出時間を短くできる。
【0047】また上述した例では各端末はテスト信号と
して複数のパルス信号を発信するようにしていたが各端
末はテスト信号送出期間にトータルの時間が一定のバー
スト信号を発信するようにして信号衝突の検出は各端末
がテスト信号送出期間のバースト信号長を監視して信号
衝突を検出してもよい。例えば、図5に示すようにテス
ト信号送出期間中に端末Aが同図(a)に示すような総
信号長5μsecのバースト信号を送出し、端末Bが同
図(b)に示す総信号長5μsecのバースト信号を送
信した場合には同図(c)に示すように総信号長8μs
ecのバースト信号が通信帯域に発生する。そして、送
信要求した端末は自身が送信している時以外の期間に信
号が存在することを認識したら信号の衝突が起こったと
判断し、送信要求していない端末ははバースト信号の総
信号長が5μsecを越えたことを認識したら信号の衝
突が起こったと判断するようにしても良い。
【0048】またテスト信号あるいはパケットデータの
変調は疑似ノイズによって乗算するDS(ダイレクトシ
ーケンス)あるいはFH(フレケンシーホッピング)な
どのスプレッドスペクトラム方式を採用しても良い。こ
の様な方式を採用すると他から発信される電波の影響が
少なくなり、マルチパスに対してダイバーシティ効果が
期待でき、安定した通信を行うことが可能になる。
【0049】したがって上述した実施例では、無線LA
Nでのパケットの衝突の検出を実現し、スループット特
性の良好なCSMA/CDを採用することが可能にな
る。
【0050】
【発明の効果】本発明の無線通信ネットワークにおける
情報処理端末によれば、まず通信データを送出しようと
する端末は他端末からのテスト信号の有無チェックす
る。他端末からの信号が検出されなかった場合には通信
データ送出に先立ち、一定の時間T内にランダムな時間
間隔を持つあらかじめ定められた複数のパルス状の信号
あるいはバースト長の総和が一定値であるようなテスト
信号を送出する。
【0051】テスト信号を送出した端末は一定の時間T
を包含する一定の期間内に自己の端末がテスト信号を送
出していない期間に信号を検出した場合には信号の衝突
が発生したものと判断する。
【0052】テスト信号を送出していない端末は一定の
時間T内にあらかじめ決められたパルス数あるいは総バ
ースト長を越えるテスト信号を受信した場合に信号の衝
突が発生したものと判断する。
【0053】このようにすることによって無線通信ネッ
トワークにおけるCSMA/CDを実現することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無線端末の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】テスト信号の一例の構成を示す図である。
【図3】テスト信号の送信、受信を示すタイミングチャ
ートである。
【図4】端末A、端末Bがそれぞれテスト信号であるパ
ルスを送出した場合、信号の衝突検出を完了するまでに
最長の時間がかかる場合を示す図である。
【図5】バースト信号の総和が一定となるようなテスト
信号の例を示すである。
【図6】対等分散制御と呼ばれるシステムの1概略構成
を示す図である。
【図7】アクセスポイント経由式分散制御と呼ばれるシ
ステムの概略構成を示す図である。
【図8】有線系のブロードバンドネットワークの構成を
示す図である。
【図9】無線装置の高周波送受信部の構成を概略的に示
した図である。
【図10】有線系ランダムパルス方式の動作を時系列的
に示す図である。
【符号の説明】
100…アンテナ 101…サーキュレータ 200…受信系 201…スイッチ 202…高周波アンプ 203…局部発振器 204…ミキサ 205…バンドパスフィルタ 206…中間周波アンプ 207…復調器 208…キャリア検出器 300…送信系 301…変調器 302…局部発振器 303…ミキサ 304…バンドパスフィルタ 305…電力増幅器 401…インバータ 402…ディレイ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の帯域を用いて通信データを転送す
    る無線通信ネットワークにおける情報処理端末であっ
    て、 前記情報処理端末が通信データを送出する場合にこの通
    信データ送出に先立ち、前記所定の帯域にすでに通信デ
    ータが存在するか否かを判定する通信データ存在判定手
    段と、 この通信データ存在判定手段によって通信データが存在
    しないと判定された場合に前記所定の帯域へ所定の第1
    の期間内にテスト信号を送出するテスト信号送出手段
    と、 前記第1の期間を包含する所定の第2の期間内に前記テ
    スト信号送出手段によって送出したテスト信号以外のテ
    スト信号を受信した場合に信号の衝突があったと判定す
    る第1の信号衝突判定手段とを具備し、 前記テスト信号がランダムな信号長のランダムな個数の
    バースト信号からなり、該バースト信号の信号長の総和
    は所定の値であり、該バースト信号の間隔はランダムで
    あることを特徴とする無 線通信ネットワークにおける情
    報処理端末。
  2. 【請求項2】 所定の帯域を用いて通信データを転送す
    る無線通信ネットワークにおける情報処理端末であっ
    て、 前記情報処理端末が通信データを送出する場合にこの通
    信データ送出に先立ち、前記所定の帯域にすでに通信デ
    ータが存在するか否かを判定する通信データ存在判定手
    段と、 この通信データ存在判定手段によって通信データが存在
    しないと判定された場合に前記所定の帯域へ所定の第1
    の期間内にテスト信号であるパルス間隔がランダムな所
    定の個数のパルス列を送出するテスト信号送出手段と、 前記第1の期間を包含する所定の第2の期間内に前記テ
    スト信号送出手段によって送出した前記パルス列以外の
    パルス列を受信した場合に信号の衝突があったと判定す
    る第1の信号衝突判定手段とを具備した無線通信ネット
    ワークにおける情報処理端末。
  3. 【請求項3】 前記情報処理端末が通信データの送信デ
    ータの送信要求をしていない場合には前記所定の帯域に
    前記テスト信号のパルスの個数が前記所定の個数を超え
    たことにより信号の衝突があったと判定する第2の信号
    衝突判定手段をさらに具備した請求項2記載の無線通信
    ネットワークにおける情報処理端末。
  4. 【請求項4】 前記情報処理端末が通信データの送信デ
    ータの送信要求をしていない場合には前記所定の帯域に
    前記テスト信号であるバースト信号の信号長の総和が前
    記所定の値を超えたことにより信号の衝突があったと判
    定する第2の信号衝突判定手段をさらに具備した請求
    1記載の無線通信ネットワークにおける情報処理端末。
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