JPH07336086A - ディスプレイのシールド装置 - Google Patents
ディスプレイのシールド装置Info
- Publication number
- JPH07336086A JPH07336086A JP13278194A JP13278194A JPH07336086A JP H07336086 A JPH07336086 A JP H07336086A JP 13278194 A JP13278194 A JP 13278194A JP 13278194 A JP13278194 A JP 13278194A JP H07336086 A JPH07336086 A JP H07336086A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shielding plate
- shield plate
- magnetic field
- crt
- display device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ブラウン管方式のディスプレイ装置において、
電磁波を遮断するためのトップシールド板から発生する
二次磁界を減少させ、ブラウン管のビームランディング
位置を変化させないトップシールド板並びに、それを用
いたシールド板の組み立て前後でブラウン管のビームラ
ンディングが変化しないディスプレイ装置を目的とす
る。 【構成】シールド板の全幅にわたる複数のスリットを設
けたことよりなるトップシールド板。 【効果】組み立て前後でブラウン管のビームランディン
グが変化しなくなり、画面品質を高く保つことができ
る。
電磁波を遮断するためのトップシールド板から発生する
二次磁界を減少させ、ブラウン管のビームランディング
位置を変化させないトップシールド板並びに、それを用
いたシールド板の組み立て前後でブラウン管のビームラ
ンディングが変化しないディスプレイ装置を目的とす
る。 【構成】シールド板の全幅にわたる複数のスリットを設
けたことよりなるトップシールド板。 【効果】組み立て前後でブラウン管のビームランディン
グが変化しなくなり、画面品質を高く保つことができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ装置の電
波輻射防止用シールド装置、並びにそれを用いたディス
プレイ装置に関する。
波輻射防止用シールド装置、並びにそれを用いたディス
プレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシールド装置におけるシールド板
は、鉄,銅,アルミ等の板を使用してディスプレイ装置
本体の全体を覆う構成であり、たとえば、実公昭62−
238号公報のように完全に密閉するもの、または内部
放熱のための小穴を設けたシールド板の構成となってい
た。
は、鉄,銅,アルミ等の板を使用してディスプレイ装置
本体の全体を覆う構成であり、たとえば、実公昭62−
238号公報のように完全に密閉するもの、または内部
放熱のための小穴を設けたシールド板の構成となってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は不要輻
射電磁波に対しては有効であるが、ブラウン管方式のデ
ィスプレイ装置においては内部の偏向ヨークより発生す
る漏れ磁界の影響をうける結果、ブラウン管のビームラ
ンディング特性に不要な影響を与えるという点について
配慮されておらず、特に上面のトップシールド板を取り
付けた後では調整によって修正することができないビー
ムランディングのずれを生ずる問題があった。
射電磁波に対しては有効であるが、ブラウン管方式のデ
ィスプレイ装置においては内部の偏向ヨークより発生す
る漏れ磁界の影響をうける結果、ブラウン管のビームラ
ンディング特性に不要な影響を与えるという点について
配慮されておらず、特に上面のトップシールド板を取り
付けた後では調整によって修正することができないビー
ムランディングのずれを生ずる問題があった。
【0004】本発明は、この組立後に生ずる有害なビー
ムランディングのずれを起さないシールド装置を目的と
しており、組立前後で画面品質の変化しないディスプレ
イ装置を提供することを目的としている。
ムランディングのずれを起さないシールド装置を目的と
しており、組立前後で画面品質の変化しないディスプレ
イ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上面のトップシールド板に全幅にわたるスリットを
複数ならべて設けることにより、偏向ヨークより発生す
る漏れ磁界によって発生する電子ビームへの影響を低減
したものである。
に、上面のトップシールド板に全幅にわたるスリットを
複数ならべて設けることにより、偏向ヨークより発生す
る漏れ磁界によって発生する電子ビームへの影響を低減
したものである。
【0006】
【作用】ディスプレイ装置におけるシールド板は、装置
内外の電磁波を遮断するものであるが、同時にブラウン
管方式のディスプレイ装置においては内部の偏向ヨーク
より発生する漏洩磁束の影響をうけてうず電流を生じる
結果、このうず電流によって発生する二次磁界がブラウ
ン管の電子ビームの偏向特性に変化を与える。
内外の電磁波を遮断するものであるが、同時にブラウン
管方式のディスプレイ装置においては内部の偏向ヨーク
より発生する漏洩磁束の影響をうけてうず電流を生じる
結果、このうず電流によって発生する二次磁界がブラウ
ン管の電子ビームの偏向特性に変化を与える。
【0007】本発明では、シールド板に複数のスリット
をならべて設けることによって発生するうず電流を寸断
し、二次磁界を減少させるためシールド板取り付け前後
でビームランディングがずれることはない。また、シー
ルド板取り付け前に同等の特性を持たせた治具を使用し
てずれを調整し、その後にシールド板を取り付ける方法
もあるが、調整の作業性を考慮すると完全に同等な治具
の実現は困難であり、組立ての作業性もはるかに劣る方
法である。
をならべて設けることによって発生するうず電流を寸断
し、二次磁界を減少させるためシールド板取り付け前後
でビームランディングがずれることはない。また、シー
ルド板取り付け前に同等の特性を持たせた治具を使用し
てずれを調整し、その後にシールド板を取り付ける方法
もあるが、調整の作業性を考慮すると完全に同等な治具
の実現は困難であり、組立ての作業性もはるかに劣る方
法である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は本発明の構成を示すシールド板の斜視図であ
る。本発明になるトップシールド板1にはスリット2が
複数並べて設けてある。
る。図1は本発明の構成を示すシールド板の斜視図であ
る。本発明になるトップシールド板1にはスリット2が
複数並べて設けてある。
【0009】次に図2,図3,図4,図5により本発明
の動作を説明する。
の動作を説明する。
【0010】図2は、外装のキャビネットを取り去った
ディスプレイ装置の構成を示す部分破断斜視図である。
ブラウン管3と偏向ヨーク4と回路基板5から成ってい
るディスプレイ装置本体は、電磁波を遮断するために底
面側面のシールド板6、及び上面を覆うトップシールド
板7から成るシールド装置で全体が覆われている。
ディスプレイ装置の構成を示す部分破断斜視図である。
ブラウン管3と偏向ヨーク4と回路基板5から成ってい
るディスプレイ装置本体は、電磁波を遮断するために底
面側面のシールド板6、及び上面を覆うトップシールド
板7から成るシールド装置で全体が覆われている。
【0011】図3に、従来のトップシールド板より発生
する二次磁界の発生原理を示す。
する二次磁界の発生原理を示す。
【0012】偏向ヨークを構成する垂直偏向コイル8が
作動すると、コイル内の電子ビームを偏向させる磁界以
外にコイル外側に漏洩磁束9が発生する。この漏洩磁束
9が上面近傍にあるトップシールド板7を通り、作動に
よって変化するためトップシールド板7にはうず電流1
0が励起され、さらにこのうず電流10によって合成さ
れた二次磁界12が発生するようになる。
作動すると、コイル内の電子ビームを偏向させる磁界以
外にコイル外側に漏洩磁束9が発生する。この漏洩磁束
9が上面近傍にあるトップシールド板7を通り、作動に
よって変化するためトップシールド板7にはうず電流1
0が励起され、さらにこのうず電流10によって合成さ
れた二次磁界12が発生するようになる。
【0013】図4に二次磁界がブラウン管のビームラン
ディングに与える影響を示す。
ディングに与える影響を示す。
【0014】ブラウン管3の電子ビーム13は、偏向ヨ
ーク4によって偏向され蛍光体14に正しくあたる位置
15にランディングするよう調整されている。ここに前
述の二次磁界12が作用するようになると、電子ビーム
13をさらに動かす力としてはたらき電子ビーム13は
調整されたランディング位置15からずれた位置16に
ランディングするようになる。この結果は、ディスプレ
イ装置の画面品質における色純度品質を下げることとな
り、好ましくない。又、このずれを修正することは、全
面がシールド板で覆われていることから効果的な対策も
困難である。
ーク4によって偏向され蛍光体14に正しくあたる位置
15にランディングするよう調整されている。ここに前
述の二次磁界12が作用するようになると、電子ビーム
13をさらに動かす力としてはたらき電子ビーム13は
調整されたランディング位置15からずれた位置16に
ランディングするようになる。この結果は、ディスプレ
イ装置の画面品質における色純度品質を下げることとな
り、好ましくない。又、このずれを修正することは、全
面がシールド板で覆われていることから効果的な対策も
困難である。
【0015】図5に本発明によるトップシールド板の作
用を示す。トップシールド板1に設けられたスリット2
によって漏洩磁束9によるうず電流10は分断され、合
成される二次磁界は僅かなものとすることができる。
用を示す。トップシールド板1に設けられたスリット2
によって漏洩磁束9によるうず電流10は分断され、合
成される二次磁界は僅かなものとすることができる。
【0016】以上の作用により、本実施例によればシー
ルド板内部近傍の偏向ヨークからの漏洩磁束があって
も、ブラウン管のビームランディングに影響する二次磁
界の発生を押えることができるためディスプレイ装置の
画面品質を保つことができる効果がある。
ルド板内部近傍の偏向ヨークからの漏洩磁束があって
も、ブラウン管のビームランディングに影響する二次磁
界の発生を押えることができるためディスプレイ装置の
画面品質を保つことができる効果がある。
【0017】尚、本実施例では前後方向に設けたスリッ
トを例としたが、横方向、斜め方向に配置しても同様の
効果が得られるものである。
トを例としたが、横方向、斜め方向に配置しても同様の
効果が得られるものである。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、偏向ヨークの漏洩磁束
に起因するうず電流による不要な磁界発生を減少させる
ことができるため、シールド板の組み立て前後でブラウ
ン管のビームランディングが変化しないという効果があ
り、ディスプレイ装置の画面品質を保つことができる効
果がある。
に起因するうず電流による不要な磁界発生を減少させる
ことができるため、シールド板の組み立て前後でブラウ
ン管のビームランディングが変化しないという効果があ
り、ディスプレイ装置の画面品質を保つことができる効
果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】ディスプレイ装置の構成を示す部分破断斜視図
である。
である。
【図3】二次磁界の発生原理を示す説明図である。
【図4】二次磁界の影響を示す説明図である。
【図5】本発明の作用を示す説明図である。
1…トップシールド板、2…スリット、3…ブラウン
管、4…偏向ヨーク、5…回路基板、6…底面側面シー
ルド板、7…従来のトップシールド板、8…垂直偏向コ
イル、9…漏洩磁束、10…うず電流、11…二次磁
界、12…合成磁界、13…電子ビーム、14…蛍光
体、15…ランディング位置、16…ずれたランディン
グ位置。
管、4…偏向ヨーク、5…回路基板、6…底面側面シー
ルド板、7…従来のトップシールド板、8…垂直偏向コ
イル、9…漏洩磁束、10…うず電流、11…二次磁
界、12…合成磁界、13…電子ビーム、14…蛍光
体、15…ランディング位置、16…ずれたランディン
グ位置。
Claims (2)
- 【請求項1】ディスプレイ装置のシールド板において、
シールド板に全幅にわたるスリットを複数設けたことを
特徴とするディスプレイのシールド装置。 - 【請求項2】請求項1記載のディスプレイのシールド装
置を有することを特徴とするディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13278194A JPH07336086A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | ディスプレイのシールド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13278194A JPH07336086A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | ディスプレイのシールド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07336086A true JPH07336086A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15089401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13278194A Pending JPH07336086A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | ディスプレイのシールド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07336086A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100401733B1 (ko) * | 2001-09-18 | 2003-10-17 | 태우정밀 주식회사 | 전자파 차폐쉴드 제조장치 |
JP2007298514A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Biosense Webster Inc | 医療器具における低減された磁場歪み |
CN110753438A (zh) * | 2019-11-02 | 2020-02-04 | 中国原子能科学研究院 | 一种束流线磁铁屏蔽装置和屏蔽方法 |
-
1994
- 1994-06-15 JP JP13278194A patent/JPH07336086A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100401733B1 (ko) * | 2001-09-18 | 2003-10-17 | 태우정밀 주식회사 | 전자파 차폐쉴드 제조장치 |
JP2007298514A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Biosense Webster Inc | 医療器具における低減された磁場歪み |
US9364293B2 (en) | 2006-04-28 | 2016-06-14 | Biosense Webster, Inc. | Reduced field distortion in medical tools |
CN110753438A (zh) * | 2019-11-02 | 2020-02-04 | 中国原子能科学研究院 | 一种束流线磁铁屏蔽装置和屏蔽方法 |
CN110753438B (zh) * | 2019-11-02 | 2020-11-10 | 中国原子能科学研究院 | 一种束流线磁铁屏蔽装置和屏蔽方法 |
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