JPH07335845A - Soi基板の製造方法及び研磨装置 - Google Patents

Soi基板の製造方法及び研磨装置

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JPH07335845A
JPH07335845A JP13234494A JP13234494A JPH07335845A JP H07335845 A JPH07335845 A JP H07335845A JP 13234494 A JP13234494 A JP 13234494A JP 13234494 A JP13234494 A JP 13234494A JP H07335845 A JPH07335845 A JP H07335845A
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polishing
silicon substrate
stopper
workpiece
substrate
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Katsuyoshi Kojima
勝義 小島
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、SOI基板の支持部をなす第1のシ
リコン基板の外周部に円環状のストッパを形成し、この
ストッパを利用して加工終点を検出し、第2のシリコン
基板の研磨によって形成される活性層の厚さ管理をする
ようにしたものである。 【効果】本発明によれば、活性層の厚さを、均一かつ正
確に維持することが可能となるとともに、素子の収率を
向上させること可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばSOI(il
icon nsulator)基板の製造方法
及び研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】「絶縁物上のシリコン」を意味するSO
Iは、絶縁層の上に載った単結晶シリコンの部分に単結
晶シリコンの部分に素子を形成するものである。一般
に、シリコンだけでできた通常の基板では、回路と基板
の間に生じる寄生容量という電気特性が高速動作のじゃ
まになる。この影響は、回路線幅が0.3μm以下にな
ると、無視できなくなる。しかし、SOIでは、絶縁層
が壁になってこの悪影響を防ぐ。また、隣接する素子の
分離が簡単になり、高集積化や消費電力の低減にもつな
がり、高速LSIへの適用が期待されている。
【0003】ところで、従来、SOI基板の製造は、図
7に示すように、例えば厚さ625μmの第1のシリコ
ン基板A上にSiO2 膜Bを形成する工程<図7(a)
参照>と、例えば厚さ625μmの第2のシリコン基板
Cと第1のシリコン基板AとをSiO2 膜Bを介して一
体的に接合する工程<図7(b)参照>と、第2のシリ
コン基板Cにリソグラフィ技術を利用してSiO2 膜B
が露出するまでエッチングし格子状の溝Dを形成する工
程と、溝D内部に高さが例えば1μmのSiO2 又はS
iNからなるストッパEを形成する工程<図7(c)参
照>と、ストッパEにより終点検出することにより第2
のシリコン基板Cを例えば厚さ1μmまで研磨し活性層
Fを形成する工程<図7(e)参照>とからなってい
る。
【0004】しかるに、従来のSOI基板の製造は、基
板の全面にストッパEを設けるようにしているので、素
子の収率が悪くなる。また、研磨工程においては、研磨
液としては、通常、コロイダル・シリカが使用されてい
るが、ストッパEも研磨されてしまう不具合をもってい
る。そこで、ストッパEとしての機能を発揮させるため
には、研磨液のSiに対する選択比を大きくして、Si
の研磨能率を大きくする必要がある。しかしながら、図
7(e)に示すように、ストッパEに挟まれた第2のシ
リコン基板Cの部分に凹部Gが発生してしまい厚さ管理
が困難になるという欠点をもっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ストッパEを用いるSOI基板の製造方法は、素子の収
率が悪いことはもとより、活性層の厚さ管理が困難とな
る欠点を有している。この発明は、上記事情を勘案して
なされたもので、素子の収率を向上させることができる
とともに、活性層の厚さ管理を確実に行うことができる
SOI基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、SOI基板の
支持部をなす第1のシリコン基板の外周部に円環状のス
トッパを形成し、このストッパを利用して加工終点を検
出し、第2のシリコン基板の研磨によって形成される活
性層の厚さ管理をするようにしたものである。
【0007】また、本発明は、第1のシリコン基板と、
この第1のシリコン基板に被着された酸化膜と、この酸
化膜上に第2のシリコン基板の研磨加工により形成され
た活性層とからなるSOI基板を製造する際に、研磨時
における第2のシリコン基板の膜厚測定をチャックに保
持したままリアルタイムで行うようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、活性層の厚さを、均一かつ正
確に維持することが可能となる。とくに、ストッパの材
質としてAl23 又はダイヤモンドを採用しているの
で、第2のシリコン基板のストッパに対する研磨液選択
比を大きくして、第2のシリコン基板の研磨能率を大き
くする必要がなく、機械的研磨に対する依存度を大きく
することができるので、活性層にエッチング効果による
凹みが生じるのを防止することができる。また、ストッ
パは、第1のシリコン基板の外周縁部に形成されている
ので、従来のように基板全面に格子状にストッパを設け
る場合に比べて、素子の収率を向上させること可能とな
る。
【0009】また、本発明によれば、第1のシリコン基
板と、この第1のシリコン基板に被着された酸化膜と、
この酸化膜上に第2のシリコン基板の研磨加工により形
成された活性層とからなるSOI基板を製造する際に、
研磨時における第2のシリコン基板の膜厚測定をチャッ
クに保持したままリアルタイムで行うようにしているの
で、膜厚測定を能率的に行うことができとともに、膜厚
測定中の被加工物の損傷防止にも役立つ。さらに、膜厚
測定を水中で行うようにしているので、測定の都度被加
工物Wを洗浄・乾燥させる必要がないことも、能率向上
に寄与し、前記諸効果と相俟って、SOI基板の生産能
率及び歩留り向上に寄与することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1は、この実施例のSOI基板Pの製造方法
を示している。すなわち、このSOI基板Pの製造方法
は、例えば厚さ625μmかつ直径150mmの第1の
シリコン基板1上に例えば厚さ1μmのSiO2 膜2を
形成する酸化工程<図1(a)>と、例えば厚さ625
μmかつ直径150mmの第2のシリコン基板3と第1
のシリコン基板1とをSiO2 膜2を介して一体的に接
合する接合工程<図1(b)>と、第2のシリコン基板
3の外周縁部(未接着部分で素子としては使用されない
領域)にリソグラフィ技術を利用してSiO2 膜2が露
出するまでエッチングし径方向の幅が例えば5mmの円
環状の段差部4を形成する段差形成工程<図1(c)>
と、段差部4に円環状のストッパ5を形成するストッパ
形成工程<図1(d)及び図2>と、ストッパ5を利用
して第2のシリコン基板3を例えば厚さ1μmまで研磨
し活性層6を形成する研磨工程<図1(e)>とからな
っている。すなわち、この実施例における被加工物W
は、図1(e)に示すように第1のシリコン基板1と、
第2のシリコン基板3と、これら第1のシリコン基板1
と第2のシリコン基板3との間に介挿されたSiO2
2とからなっている。また、製品であるところのSOI
基板Pは、第1のシリコン基板1と、この第1のシリコ
ン基板1に被着されたSiO2 膜2と、このSiO2
2上に第2のシリコン基板3の研磨加工により形成され
た活性層6とからなっている。しかして、接合工程は、
例えばパルス静電接着法を用いる。また、段差形成工程
は、図示せぬが、第2のシリコン基板3にレジストを塗
布するレジスト被着工程と、レジストのうち段差部4と
なる領域以外の部分を露光する露光工程と、露光されな
い領域のみ除去し段差部4を形成する現像工程とからな
っている。一方、ストッパ形成工程も、リソグラフィ技
術を利用するもので、CVD(hemical
pour eposition:化学的成膜)法を用
いて、Al23 又はダイヤモンドからなるストッパ5
を形成するものである。このストッパ5の高さは、活性
層6の厚さとなるように設定する。
【0011】さらに、研磨工程は、図3に示すような研
磨装置10により行う。すなわち、この研磨装置10
は、SOIとなる薄板状の被加工物Wを平面研磨する研
磨部11と、この研磨部11により平面研磨されている
被加工物Wの加工終点を検出する加工終点検出部12と
からなっている。そして、研磨部11は、下定盤部13
と、この下定盤部13に対向して上方位置に配設された
上定盤部14と、下定盤部13と上定盤部14を電気的
に統御する加工制御機構21とからなっている。なお、
この研磨部2には、研磨部位に加工液Lを供給する給液
部15が付随している。そして、下定盤部13は、円盤
をなす下定盤16と、この下定盤16に貼着された例え
ば発泡ウレタンなどの研磨布17と、この下定盤16を
保持して回転駆動する下定盤駆動機構18とからなって
いる。さらに、下定盤駆動機構18は、下定盤16の下
面に同軸に連結された保持軸18aと、この保持軸18
aを軸支して回転駆動する下定盤駆動モータ18bとか
らなっている。さらに、上定盤部14は、下定盤16の
半径よりも小さい直径の上定盤19と、この上定盤19
を軸支して回転駆動するとともに下定盤16に対して加
圧する上定盤駆動機構20とからなっている。さらに、
上定盤19の下面には、被加工物Wを着脱自在に保持す
るための図示せぬポリウレタン系の吸着シートが装着さ
れている。また、上定盤駆動機構20は、上定盤19の
背部に同軸に連結された保持軸20bと、この保持軸2
0bの上端部に嵌脱自在に取付けられこの保持軸20b
を昇降駆動する例えば空気圧シリンダなどの加圧手段2
0cと、この加圧手段20cへの空気圧の印加を制御す
る電磁弁20dと、加圧手段20cの上端部を保持して
軸線の回りに回転駆動する上定盤駆動モータ20eとか
らなっている。また、給液部15は、遊離砥粒(例えば
コロイダルシリカにアミンを加えたもの。)を含有する
加工液Lを研磨部位に噴射するノズル22と、このノズ
ル22に供給する加工液Lを貯蔵するタンク23とから
なっている。他方、加工終点検出部12は、保持軸20
bと加圧手段20cとの間に連設され上定盤19により
被加工物Wを研磨するときの研磨抵抗を検出する例えば
歪みゲージを本体とする研磨抵抗検出センサ24と、こ
の研磨抵抗検出センサ24から出力された研磨抵抗を示
す電気信号STを増幅する増幅器25と、この増幅器2
5から出力された電気信号STを入力しこの電気信号S
Tに基づいて研磨加工の終点を判定する演算処理部26
とからなっている。他方、加工制御機構21は、電磁弁
20d,上定盤駆動モータ20e,下定盤駆動モータ1
8b,給液部15及び演算処理部26に電気的に接続さ
れ、後述するような研磨加工の制御を行うように設けら
れている。
【0012】このような研磨装置10において、まず、
上定盤19にストッパ形成工程によりストッパ5が形成
された被加工物Wを第2のシリコン基板3が研磨布17
に対向するように真空チャックさせる。つぎに、加工制
御機構21から下定盤駆動モータ18bに回転信号SR
Dを印加し、下定盤16を矢印R1方向に例えば60〜
120rpm程度で回転させる。つづいて、加工制御機
構21から上定盤駆動モータ20eに回転信号SRUを
印加するとともに、電磁弁20dに下降信号SDを印加
し、上定盤19を矢印R2方向に例えば毎分60〜12
0rpm程度回転させるとともに、矢印D1方向に下降
させ、第2のシリコン基板を研磨布17に接触させる。
なお、上定盤19の下降は、研磨圧が200〜1,60
0gf/cm2 程度の状態で停止する。このとき、加工
制御機構21から給液部15に印加された給液信号SL
に基づきノズル22を介して加工液Lを被加工物1の研
磨部位に噴射する。かくして、第2のシリコン基板3
は、加工液Lに含有されている遊離砥粒と研磨布17に
より平面研磨される。これにともなって、研磨抵抗が発
生し、第2のシリコン基板3と研磨布17との間には、
研磨抵抗が発生する。この研磨抵抗は、研磨抵抗検出セ
ンサ24により検出され、電気信号STに変換される。
しかて、この電気信号STは、増幅器25にて増幅さ
れ、演算処理部26に入力する。ところで、図4は、研
磨加工時間tと研磨抵抗LRとの関係を示している。こ
のにおいて、加工初期から加工中期に至る平坦な領域R
1は、研磨布17が、第2のシリコン基板3のみを研磨
していることを示している。しかしながら、加工終期に
至り研磨布17がストッパ5に接触しだすと、図4の領
域R2のように、研磨抵抗は急激に増大する。そこで、
演算処理部26に、あらかじめ研磨抵抗の急増を検出す
るための閾値VTを設けておく。その結果、演算処理部
26にては、電気信号STが示す電圧値が閾値VTを越
えた段階にて、『加工終点』と判定する。そして、演算
処理部26からは、電磁弁20dに上昇信号SD2を印
加することにより、加圧手段20cを逆方向に作動さ
せ、保持軸20bを介して上定盤19に貼着されている
被加工物Wを下定盤16に貼着された研磨布17から離
間させる。ついで、回転停止信号SSU,SSDが、上
定盤駆動モータ20e及び下定盤駆動モータ18bに印
加され、研磨加工が停止する。かくして、第2のシリコ
ン基板3は、研磨加工により除去加工され、活性層6が
形成され、SOI基板Pが製造される。
【0013】なお、上記実施例においては、ストッパ5
の形状は円環状であるが、円周に沿って等配された例え
ば円弧状,スポット状をなす複数のアイランドであって
もよい。また、上記実施例においては、加工終点の検出
は、研磨抵抗の変化検出によっているをが、研磨抵抗又
は研磨温度又は研磨に伴う機械振動のうち少なくとも一
つに基づいて行うようにしてもよい。
【0014】このように、この実施例においては、第1
のシリコン基板1の外周部に円環状のストッパ5を形成
し、このストッパ5を利用して加工終点を検出し、活性
層6の厚さ管理をするようにしているので、活性層6の
厚さを、均一かつ正確に形成することが可能となる。と
くに、ストッパ5の材質としてAl23 又はダイヤモ
ンドを採用しているので、第2のシリコン基板3のスト
ッパ5に対する研磨液選択比を大きくして、第2のシリ
コン基板3の研磨能率を大きくする必要がなく、機械的
研磨に対する依存度を大きくすることができるので、活
性層6にエッチング効果による凹みが生じるのを防止す
ることができる。また、ストッパ5は、第1のシリコン
基板1の外周縁部(未接着部分で素子としては使用され
ない領域)に形成されているので、従来のように基板全
面に格子状にストッパを設ける場合に比べて、素子の収
率を向上させること可能となる。
【0015】つぎに、本発明の他の実施例について説明
する。すなわち、上記実施例においては、活性層6の膜
厚の制御をストッパ5により行っているが、図5のよう
な加工終点検出部50を特設することにより、ストッパ
5をわざわざ特設する必要がなくなる(なお、図5にお
いて、図3と同一部分には、同一記号を付し、以下、詳
細な説明を省略する)。
【0016】すなわち、図5の研磨装置40は、SOI
となる薄板状の被加工物Wを平面研磨する研磨部11
と、この研磨部11により平面研磨されている被加工物
Wの加工終点を検出する加工終点検出部50とからなっ
ている。そして、研磨部11は、被加工物Wを着脱自在
に減圧吸着する上定盤19と、上定盤19の背部に同軸
に連結された保持軸20bとを有していて、この保持軸
20bは、加圧手段20cに対して図示せぬ着脱機構に
より自動的に着脱されるようになっている。なお、上定
盤19の保持面19aには、図示せぬ微小な吸着孔が多
数穿設されていて、これらの吸着孔は、例えば真空ポン
プなどの減圧源に接続されている。さらに、上定盤19
の被加工物Wを保持する保持面19aの直径は、被加工
物Wの直径より大きく設計されていて、保持面19aに
被加工物Wを同心に保持させた状態においては、保持面
19aの外周部は、帯状の露出部19bとなるように設
けられている。一方、加工終点検出部50は、研磨部1
1に近接して設置され水49が収納された水槽51と、
この水槽51の底部の円周に沿った等配位置に立設され
た柱状のストッパ52…と、これらストッパ52…の等
配中心位置となる水槽51の底部に設けられた反射干渉
法に基づく光学式膜厚計53(光軸方向の位置微小調整
自在となっている。)と、上定盤19が一体的に連結さ
れている保持軸20bを着脱自在に握持して移送し水槽
51中の水49に被加工物Wを保持している上定盤19
を浸漬するとともに光学式膜厚計53による活性層6の
膜厚測定が終了したのち再び上定盤19が一体的に連結
されている保持軸20bを原位置まで移送し加圧手段2
0cに着設する例えばロボットなどの移載手段54と、
光学式膜厚計53から出力された電気信号SQを入力し
この電気信号SQに基づいて後述するようなプロセスで
研磨加工の終点を判定する演算処理部26とからなって
いる。しかして、演算処理部26は、加工制御機構21
に電気的に接続され、研磨加工の終了又は継続を示す信
号SVを加工制御機構21に出力するように設けられて
いる。また、加工制御機構21からは、移載手段54に
膜厚測定に必要な被加工物Wの移載動作を指令する信号
SKが出力されるように設けられている。
【0017】このような構成の研磨装置40における研
磨フローを図6に示す。まず、上定盤19に被加工物W
を吸着・保持させる(図6ステップS1)。つぎに、演
算処理部26からは移載手段54に指令信号SQが出力
される。すると、この移載手段54は、保持軸20bを
握持して上定盤19を水槽51の水49に浸漬すると同
時に、保持面19aの被加工物Wを保持していない露出
部19bをしてストッパ52…の先端面に当接させた状
態で、ストッパ52…により上定盤19を支持させる
(図6ステップS2)。つぎに、光学式膜厚計53を作
動させ第2のシリコン基板3の膜厚doを測定する(図
6ステップS3)。その結果、光学式膜厚計53から
は、第2のシリコン基板3の膜厚doを示す電気信号S
Dが演算処理部26に入力する。すると、この演算処理
部26にては、膜厚doから最終膜厚寸法である活性層
6の膜厚deまでの加工量Δd1に要する研磨時間Δt
p1を計算により決定する(図6ステップS4)。ただ
し、この場合、過研磨を防止するために、研磨時間Δt
p1は、膜厚doよりも幾分厚くなるように設定する。
しかして、移載手段54により、上定盤19が連結して
いる保持軸20bを握持して水槽51から研磨部11に
戻す。そして、決定した研磨時間Δtp1だけ、前記実
施例と同様にして第2のシリコン基板3を研磨する(図
6ステップS5)。そして、研磨時間Δtp1が経過す
ると、再び第2のシリコン基板3の膜厚測定を行う。そ
して、これにより得られた第2のシリコン基板3の膜厚
d1により、単位時間当りの研磨量すなわち研磨能率を
算出する(図6ステップS6)。そして、この算出した
研磨能率に基づいて、膜厚d1から最終膜厚寸法である
活性層6の膜厚deまでの加工量Δd2に要する研磨時
間Δtp2を計算により決定する(図6ステップS
7)。さらに、再び研磨時間Δtp2だけ研磨する(図
6ステップS8)。そして、研磨時間Δtp2が経過す
ると、再び第2のシリコン基板3の膜厚d2の測定を行
い、研磨能率を算出する(図6ステップS8)。つぎ
に、膜厚d2が活性層6の所定の膜厚deと等しいか否
かの判定を行う(図6ステップS10)。かくして、膜
厚d2が活性層6の所定の膜厚deと等しければば研磨
加工を終了する(図6ステップS11)。逆に、測定し
た膜厚d2が、膜厚deよりも大きければ、前と同じプ
ロセスを繰り返す。
【0018】以上のように、この実施例においては、被
加工物Wの第2のシリコン基板3の膜厚測定を上定盤1
9に保持したままリアルタイムで行うようにしているの
で、膜厚測定を能率的に行うことができる。また、膜厚
測定中の被加工物Wの損傷防止にも役立つ。さらに、膜
厚測定を水中で行うようにしているので、測定の都度被
加工物Wを洗浄・乾燥させる必要がないことも、能率向
上に寄与し、前記諸効果と相俟って、SOI基板の生産
能率及び歩留り向上に多大に寄与することができる。
【0019】なお、この実施例においては、ストッパ5
2…は棒状であるが、これに限ることなく、円筒状、横
断面が円弧をなす板状等でもよい。また、水槽51にノ
ズルを設け、膜厚測定直前に研磨液等を強制的に除去す
ることを目的として洗浄水を被加工物Wに噴射するよう
にしてもよい。また、水槽51の水49が濁ったら、自
動的に交換するようにしてもよい。さらに、上記実施例
においては、被加工物Wを保持した上定盤19を水槽5
1中に移載させるようにしているが、下定盤16側を上
定盤19側から一時的に下降させることにより退避さ
せ、代わって、水槽51を上定盤19直下に移動させ、
上述したと同様にして膜厚測定を行うようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】本発明は、SOI基板の支持部をなす第
1のシリコン基板の外周部に円環状のストッパを形成
し、このストッパを利用して加工終点を検出し、第2の
シリコン基板の研磨によって形成される活性層の厚さ管
理をするようにしているので、活性層の厚さを、均一か
つ正確に維持することが可能となる。とくに、ストッパ
の材質としてAl23 又はダイヤモンドを採用してい
るので、第2のシリコン基板のストッパに対する研磨液
選択比を大きくして、第2のシリコン基板の研磨能率を
大きくする必要がなく、機械的研磨に対する依存度を大
きくすることができるので、活性層にエッチング効果に
よる凹みが生じるのを防止することができる。また、ス
トッパは、第1のシリコン基板の外周縁部(未接着部分
で素子としては使用されない領域)に形成されているの
で、従来のように基板全面に格子状にストッパを設ける
場合に比べて、素子の収率を向上させること可能とな
る。
【0021】また、本発明は、第1のシリコン基板と、
この第1のシリコン基板に被着された酸化膜と、この酸
化膜上に第2のシリコン基板の研磨加工により形成され
た活性層とからなるSOI基板を製造する際に、研磨時
における第2のシリコン基板の膜厚測定をチャックに保
持したままリアルタイムで行うようにしているので、膜
厚測定を能率的に行うことができとともに、膜厚測定中
の被加工物の損傷防止にも役立つ。さらに、膜厚測定を
水中で行うようにしているので、測定の都度被加工物W
を洗浄・乾燥させる必要がないことも、能率向上に寄与
し、前記諸効果と相俟って、SOI基板の生産能率及び
歩留り向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のSOI基板の製造方法の説
明図である。
【図2】本発明の一実施例のSOI基板の製造方法にお
ける被加工物の平面図である。
【図3】本発明の一実施例のSOI基板の製造方法に用
いられる研磨装置の構成図である。
【図4】本発明の一実施例のSOI基板の製造方法の加
工終点検出の説明のためのグラフである。
【図5】本発明の他の実施例のSOI基板の製造方法に
用いられる研磨装置の構成図である。
【図6】本発明の他の実施例のSOI基板の製造方法の
フローチャートである。
【図7】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:第1のシリコン基板,2:SiO2 膜(酸化膜),
3:第2のシリコン基板,5:ストッパ,6:活性層,
12,50:加工終点検出部,W:被加工物,P:SO
I基板。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のシリコン基板と、この第1のシリコ
    ン基板に被着された酸化膜と、この酸化膜に接着された
    第2のシリコン基板の研磨により形成されたシリコン活
    性層とからなるSOI基板の製造方法において、上記第
    2のシリコン基板の外周縁部を除去し上記酸化膜を露出
    させる工程と、上記酸化膜が露出している上記第1のシ
    リコン基板の外周縁部にストッパを形成する工程と、上
    記ストッパに基づいて上記第2のシリコン基板の研磨終
    点を求め上記シリコン活性層を形成する工程とを具備す
    ることを特徴とするSOI基板の製造方法。
  2. 【請求項2】ストッパの材質は、アルミナ又はダイヤモ
    ンドであることを特徴とする請求項1記載のSOI基板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】酸化膜の材質は、二酸化ケイ素であること
    を特徴とする請求項1記載のSOI基板の製造方法。
  4. 【請求項4】ストッパの高さは、シリコン活性層の厚さ
    に等しく設けることを特徴とする請求項1記載のSOI
    基板の製造方法。
  5. 【請求項5】ストッパによる研磨終点の検出は、研磨抵
    抗又は研磨温度又は研磨に伴う機械振動のうち少なくと
    も一つに基づいて行うことを特徴とする請求項1記載の
    SOI基板の製造方法。
  6. 【請求項6】第1のシリコン基板と、この第1のシリコ
    ン基板に被着された酸化膜と、この酸化膜に接着された
    第2のシリコン基板の研磨により形成されたシリコン活
    性層とからなるSOI基板の製造方法において、上記第
    1のシリコン基板と上記第2のシリコン基板とが上記酸
    化膜を介して連接された被加工物をチャックにより保持
    して上記第2のシリコン基板を研磨する研磨工程と、上
    記研磨工程にて研磨された上記被加工物を上記チャック
    に保持されたまま水槽に浸漬する浸漬工程と、この浸漬
    工程後に上記水槽中にて上記被加工物の第2のシリコン
    基板の膜厚測定を光学的に行う膜厚測定工程と、膜厚測
    定工程における膜厚測定結果に基づいて上記第2のシリ
    コン基板の研磨終点を求める研磨終点検出工程とを具備
    することを特徴とするSOI基板の製造方法。
  7. 【請求項7】薄膜部を有する被加工物の上記薄膜部の平
    面研磨を行う研磨装置において、上記被加工物を保持し
    且つ着脱自在に設けられたチャックを有し上記チャック
    に保持された被加工物の薄膜部を平面研磨する研磨部
    と、上記研磨部に近接して設置された水槽と、上記水槽
    の底部に立設され上記被加工物を保持したチャックを倒
    立状態で支持するストッパと、上記水槽の底部に設けら
    れ上記ストッパにより支持されているチャックに保持さ
    れた被加工物の薄膜部の膜厚を光学的に測定する膜厚計
    と、この膜厚計における膜厚測定結果に基づいて研磨終
    点を判定し上記研磨部に研磨停止を指令する演算処理部
    とを具備することを特徴とする研磨装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002009165A1 (fr) * 2000-07-21 2002-01-31 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Procede de polissage d'une plaquette
JP2010123962A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Commiss Energ Atom 基板に転写されたブロックを薄化する方法

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